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JP2007242893A - パターン転写方法およびパターン転写装置 - Google Patents

パターン転写方法およびパターン転写装置 Download PDF

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JP2007242893A JP2006063268A JP2006063268A JP2007242893A JP 2007242893 A JP2007242893 A JP 2007242893A JP 2006063268 A JP2006063268 A JP 2006063268A JP 2006063268 A JP2006063268 A JP 2006063268A JP 2007242893 A JP2007242893 A JP 2007242893A
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Abstract

【課題】被転写基板と転写原版とのとの位置合わせ精度に優れた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写方法およびパターン転写装置を提供すること。
【解決手段】転写するパターンを形成した転写原版のパターン形成面の転写位置と、前記パターンが転写される被転写基板の被転写面の被転写位置と、の位置合わせを行う工程と、前記パターン形成面と前記被転写面とを当接する工程と、前記位置合わせを行った後に、前記パターン形成面の転写位置と前記被転写面の被転写位置との面内方向における位置ずれを部分的に補正する工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パターン転写方法およびパターン転写装置に関し、特に、等倍密着転写によるパターン転写方法およびパターン転写装置に関するものである。
近年、半導体装置の集積度が高くなることに伴い、これを構成するLSI素子の回路パターンはますます微細化している。このLSI素子の回路パターンの微細化においては、単に線幅が細くなるだけではなく、回路パターンの寸法精度や位置精度の向上も要請される。このため、パターンを形成するリソグラフィ技術にも大きな負荷が課せられており、このことは現在の量産コストの多くの部分を占めているリソグラフィ工程コストの上昇、すなわち製品コストの上昇要因となっている。
従来、紫外線を用いた縮小投影露光技術が量産用のリソグラフィ技術の主流であったが、露光に用いる紫外線の短波長化に伴い、投影光学系のコストが急激に増大している。また、この装置コスト上昇を少しでも吸収するために化学増幅型の高感度レジストを用いる必要に迫られた結果、レジストのエッジラフネスを酸の拡散長よりも小さくすることが原理的に困難となり、パターン寸法に与える影響が無視できない状況となっている。
一方、このような縮小投影露光の有する問題を根本的に解決する技術として、インプリント・リソグラフィに代表される等倍密着転写の技術が注目されている。等倍密着転写では高価な投影光学系が不要なので、装置コストを劇的に引き下げることが可能である。また、等倍密着転写では化学増幅型のレジストも必要としないので、レジストのエッジラフネスを抑制することも可能である。
特開2002−289560号公報
しかしながら、等倍密着転写においては、位置合わせ精度の確保に課題を伴う。特に、パターンの微細化から要求される位置合わせ精度の向上に伴い、もはや下地基板の変形に伴う面内歪を無視することは不可能になるので、何らかの新技術の導入が必須である。従来、インプリント・リソグラフィにおいて、プレス時のプレス面におけるプレス圧力の不均一性を解消することに注目して、マスク基板側の高さに変化を付ける技術が公開されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記従来の技術においては、プレス時のプレス面におけるプレス圧力の不均一性を解消することを目的としており、部分的な面内歪への対応は、課題として認識されていない。そして、等倍密着転写においては、パターンの微細化に伴い、転写パターンの位置合わせ精度が厳しくなり、下地基板の面内変形に起因する下地パターンの面内歪や、下地基板表面の平坦面からのずれに誘起される面内歪が無視できない大きさとなることが懸念されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被転写基板と転写原版との位置合わせ精度に優れた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写方法およびパターン転写装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、転写するパターンを形成した転写原版のパターン形成面の転写位置と、パターンが転写される被転写基板の被転写面の被転写位置と、の位置合わせを行う工程と、パターン形成面と被転写面とを当接する工程と、位置合わせを行った後に、パターン形成面の転写位置と被転写面の被転写位置との面内方向における位置ずれを部分的に補正する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、転写するパターンを形成した転写原版のパターン形成面と、レジスト膜が塗布されパターンが転写される被転写基板の被転写面と、を加圧押し付けして当接する加圧押し付け部と、パターン形成面の転写位置と被転写面の被転写位置との位置合わせを行う位置合わせ部と、パターン形成面と被転写面との当接面におけるパターン形成面の転写位置と被転写面の転写位置との、面内方向における位置ずれを部分的に補正する位置ずれ補正部と、被転写基板のレジスト膜を露光する光を照射する光源と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、パターン形成面の転写位置と被転写面の被転写位置との位置合わせ精度が大幅に向上する。これにより、パターン形成面の転写位置と該被転写面の被転写位置との位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写方法を提供することが可能となる、という効果を奏する。
また、本発明によれば、パターン形成面の転写位置と該被転写面の被転写位置との位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写を実現するパターン転写装置を提供することが可能となる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるパターン転写方法およびパターン転写装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるパターン転写装置の概略構成を示す構成図である。このパターン転写装置は、本発明にかかる転写方法による等倍密着転写を実現する転写装置であり、マスク基板1と、ウェハステージ3と、高さ調整部4と、制御部5と、位置ずれ分布測定部6と、演算部7と、レジスト硬化光照射部8と、加圧押し付け部9と、ウェハチャック10と、格納部11と、を備えて構成される。
このような本実施の形態にかかるパターン転写装置においては、原版となるマスク基板1は加圧押し付け部9に保持された状態で、被転写基板となるウェハ2と対向して配置される。ウェハ2はウェハチャック10により保持され、ウェハステージ3上で該ウェハステージ3の面内方向において移動可能とされている。ウェハチャック10により保持されたウェハ2とウェハステージ3との間には、格子状に並んでウェハ2の高さを部分的に調節可能な高さ調整部4が備えられる。該高さ調整部4は、格納部11に納められている。
また、ウェハステージ3の動作と高さ調整部4の動作とは、制御部5により制御される。位置ずれ分布測定部6は、加圧押し付け部9によりマスク基板1がウェハ2上に押し付けられた状態で、マスク基板上のパターンとウェハ上のパターンとの相対位置ずれを測定する。この測定結果は、演算部7により高さ調整部4の制御用信号に変換されて、制御部5に送られる。レジスト硬化光照射部8は、制御部5および演算部7からの信号に基いてマスク基板1とウェハ2との位置合わせが完了した段階で、レジストを硬化させるために必要となる紫外光をマスク基板1の基板を介してウェハ2上のレジストに照射する。
以上のように、図1に示した構成を備えるパターン転写装置によりウェハ2の面内方向の歪補正が可能となることを説明するために、まず図2−1および図2−2を用いて、基板の高さ方向への変形が、位置合わせ精度に与える影響について説明する。図2−1は、本実施の形態にかかるパターン転写装置のおける補正の原理を説明するためのウェハWの断面模式図である。また、図2−2は、図2−1おける領域Aを拡大して示す図である。
ウェハが高さ方向(ウェハの厚み方向)に変形する場合、体積変形の歪エネルギーは極度に大きいので、通常、体積一定の変形が発生する。このため、ウェハの厚み方向(高さ方向)の中心面が中立面となり、この中心面上では変形前後で横方向(ウェハの面内方向)への変位が発生しない。したがって、この中立面とパターン面との間に発生する横方向への変位が、位置合わせのずれ量を与える。
ここで、たとえば中立面の形状を、横方向の座標(x、y)を用いて、h(x、y)と記述する。この場合、hが余り大きくない条件では、この位置合わせのずれ量は、図2−2に示すように、h(x、y)の勾配にウェハの厚みtWの半分を乗じ、符号を反転させた、−tW/2*grad(h)で与えられる。一例として、厚み720μmのウェハがあり、横方向1mmあたりの高さの変形量が100nmであったとすると、この場合には36nmの位置合わせずれ量が発生することになる。
図3−1は、本実施の形態にかかるパターン転写装置のおける補正の原理を説明するためのマスク基板MとウェハWと断面模式図である。また、図3−2は、図3−1おける領域Bを拡大して示す図である。等倍密着転写においては、原版であるマスク基板が被転写基板であるウェハに加圧押し付けされるので、マスク基板の面形状はウェハの面形状に沿う。また、上記の場合と同様に、マスク基板に関しても厚み方向の中心面が中立面となる。
ここで、図3−2に示すように、ウェハWが平坦な状態のときにマスク基板MとウェハWとが重なる位置がそれぞれM1、W1の位置である。すなわち、マスク基板Mのマスクパターン面における設計上の転写位置がM1の位置である。そして、ウェハ2のウェハパターン面における設計上の被転写位置がW1の位置である。
一方、マスク基板Mのマスクパターン面における実際の転写時の位置はM2の位置となる。そして、ウェハ2のウェハパターン面における実際の転写時の位置はW2の位置である。
したがって、本来の設計上は、マスク基板Mのマスクパターン面における位置M1とウェハ2のウェハパターン面における位置W1とが重なってパターン転写が行われるはずが、実際には、マスク基板Mのマスクパターン面における位置M2とウェハ2のウェハパターン面における位置W2とが重なってパターン転写が行われる。
これにより、ウェハのパターンの変形とマスク基板のパターンの変形とを合わせた、パターン転写時の位置合わせずれ量は、マスク基板の厚みをtMとすると、(tW+tM)/2*grad(h)で与えられる。一例として、ウェハの厚みが720μm、マスク基板の厚みが200μm、高さ方向の変形量が横方向1mmあたり100nmであったとすると、この場合には46nmの位置合わせずれ量が発生することになる。
したがって、高さ調整部の調整機能を、±1μm程度の小さな変位を発生することができる性能で設計しておくことにより、転写領域内で数十nmの部分的な位置合わせずれの補正が可能となる。一般に、位置合わせのずれ量の許容値は、線幅の1/3以下とされているので、線幅が45nm以下となる世代では、この程度の位置合わせ補正が可能であれば十分である。
また、等倍密着転写ではマスク基板とウェハとの加圧押し付けが行われる。このため、本発明における高さ調整部4は、単にウェハを押し上げる方向の力を備えていれば良く、単純な構成とすることが可能であり、低コストで構成することが可能である。これに対し、加圧押し付けの無いリソグラフィでは、ウェハ裏面の高さ調整部は、凹面を形成する必要のある場合には押し上げるのみでなく引き込む動作が必要となるので、微小な真空チャックを構成する等の工夫が必要となる。
つぎに、本実施の形態にかかる転写装置を用いた実際のパターン転写方法を、図4を参照しながら以下において説明する。図4は、本実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。まず、原版となるマスク基板1には、予め回路パターンと共に、位置合わせずれ検出のためのパターンを形成しておく。なお、回路パターンの一部を位置合わせずれ検出に利用しても構わない。
マスク基板1の周辺支持枠は、たとえば厚み6.1mmの石英ガラスにより構成されており、パターン形成領域はたとえば厚み200μmの石英ガラスにより構成されている。また、被転写基板であるウェハ2は、たとえば厚み720μmのシリコンウェハである。そして、このウェハ2には予め下地パターンを形成し、紫外線硬化型レジストを塗布しておく。ここで、下地パターンは、回路パターンと共に、位置合わせずれ検出のためのパターンを含むものとする。なお、ここでも、回路パターンの一部を位置合わせずれ検出に利用しても構わない。
用意されたマスク基板1は、図示しないプリアライメント機構により、水平方向の位置と水平面内の回転の粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS101)、加圧押し付け部9のマスク基板チャックに固定される。そして、ウェハステージ3上の基準マークを用いて、水平方向の位置と回転方向の回転との微調整を行う(ステップS101)。
また、レジストが塗布されたウェハ2についてもマスク基板の場合と同様に、図示しないプリアライメント機構により、ノッチを基準として水平方向の位置と水平面内の回転との粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS101)、ウェハステージ3上のウェハチャック10に固定される。ウェハ2は、ウェハ2の周辺部のパターン形成を行わない部分を利用して、ウェハチャック10に固定される。
つぎに、ウェハ2上の精アライメントマークを検出することにより、ウェハの水平方向の位置と回転方向の微調整を行う(ステップS101)。そして、この段階で、ウェハの精アライメントマークを検出することにより、ウェハ上の下地パターンの位置座標をウェハステージ座標に対する値として記録し、いわゆる下地パターン中心のマップを作成する。このマップを転写の際の中心座標の値として使用する。
ここで、高さ調整部4は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなるピエゾ素子が1mm毎に格子状に配列されて構成されている。そして、ウェハ2において一度の転写でパターンが形成される領域に対応するショット(転写)サイズが32mm×22mmであることに対応して、35個×25個の計875個のピエゾ素子が、格納部11に納められている。
各ピエゾ素子の高さ方向(転写処理時のウェハ2の厚み方向)における可動域は、たとえば±1μmとすることができる。高さ調整部4は、制御部5からの信号に応じて各ピエゾ素子に所定の電圧を印加し、各ピエゾ素子の高さを調整することにより所望の高さ分布を形成する。また、格納部11の全体が上下方向に移動可能な構成とされている。これにより、転写処理を行わないときに、特にウェハステージ3の動作により次の転写領域へウェハ2を移動させるときに、格納部11の全体を移動させることにより高さ調整部4をウェハ2の裏面から退避させることができる。
つぎに、マスク基板1とウェハ2が前述のパターン転写前の所定の状態に置かれた段階で、通常のパターン転写装置と同様に、ウェハ2の第一ショット(転写)の中心座標の位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ2の精アライメントを行う(ステップS102)。すなわち、ウェハ2の第一ショット(転写)の中心座標と、マスク基板1の中心座標と、の位置合わせを行う。引き続き、加圧押し付け部9と格納部11とを駆動し、マスク基板1をウェハ2に押し付けるとともに、高さ調整部4をウェハ2の裏面(ウェハ2におけるマスク基板1と反対側の面)に接触させる(ステップS103)。
この状態で、位置ずれ分布測定部6を用いて、マスク基板1の位置合わせずれ検出パターンと、ウェハ2の位置合わせずれ検出パターンと、の間の位置ずれ量を、所定の位置において光学的に測定し、位置ずれ分布を計測する(ステップS104)。この測定結果をu(x,y)(但し、uは二次元ベクトル量)とすると、得られたu(x,y)から線積分を用いて、h=2/(tW+tM)∫udlを求めれば、前述の原理により、位置ずれ量u(x,y)を相殺することが可能となる。実際には、u(x,y)は連続値ではなく離散値なので、積分は和で近似され、演算部7では、hの近似値マップh1が得られる。
また、位置合わせずれ検出パターンの位置と高さ調整部4の格子位置とが一致しているとは限らない。このため、演算部7では、さらに近似値マップh1に多項式近似を施し、最小二乗法により多項式の各係数を求める。そして、得られた多項式の係数を、制御部5へデータとして送出する。
制御部5は、演算部7から受け取った多項式の係数を用いて、位置ずれ分布を補正する高さ分布情報を求め、高さ調整部4の各格子点に与えるべき補正高さ分布情報h2を算出する(ステップS105)。そして、制御部5は、算出した補正高さ分布情報h2を高さ調整部4の各ピエゾ素子に印加すべき電圧に換算するとともに該電圧をピエゾ素子に印加して該ピエゾ素子を駆動し、転写位置の面内における高さ分布の調整を行う(ステップS106)。この高さ調整により、マスク基板1とウェハ2との位置合わせずれを相殺することができる。
つぎに、制御部5は、転写位置の面内における高さ分布の調整処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部8に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部8は、制御部5からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板1の裏面から照射し、マスク基板1上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ2上に転写する(ステップS107)。
なお、必要に応じて、紫外光の照射前に再度位置ずれ分布測定を行い、位置ずれが相殺されていることを確かめても良い。これにより、より信頼性の高い転写を行うことができる。さらに、位置ずれ分布の再測定結果に応じて、再度高さ調整の微調整を行っても良い。これにより、より確実に位置ずれを相殺することができ、さらに信頼性の高い転写を行うことができる。そして、位置ずれ分布の測定と高さ調整をフィードバック・ループにしても構わない。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる(ステップS108)。そして制御部5は、次の転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS109)。ここで、次の転写位置が存在する場合は(ステップS109肯定)、ステップS102に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、同様の工程により転写処理を繰り返す。
一方、次の転写位置が存在しない場合は(ステップS109否定)、すなわちウェハ2上の全ての所望のショット(転写)が終了している場合は、再度、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる。そして、これらを十分に離間させた後、転写終了済みのウェハ2をウェハチャック10から取り出して(ステップS110)、ウェハ2の一連の転写工程が終了する。以後、同様の処理を行うことにより、次のウェハ2の転写を行うことができる。
本実施の形態にかかるパターン転写装置を用いて上述したような一連の工程を実施することにより、ウェハ2の転写位置における面内方向の部分的な歪を補正してマスク基板1とウェハ2との位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態にかかるパターン転写装置を用いた他のパターン転写方法について説明する。なお、本実施の形態にかかるパターン転写装置は第1の実施の形態の場合と同様であるため、図1および上記の説明を参照することとして、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかるパターン転写方法では、たとえば同一工程を経て同一ロットで作製された複数のウェハのように、ウェハの位置ずれ分布の再現性が高い場合の転写方法について説明する。このようにウェハの位置ずれ分布の再現性が高く、個々のウェハ毎の位置ずれ分布測定、あるいは、個々のウェハ内ショット毎の位置ずれ分布測定の必要がない場合には、以下の簡略な方法を用いることが可能である。以下、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
まず、位置ずれ分布測定、ウェハ内ショット(転写)の位置ずれ分布測定を行うためのダミーウェハ(以下、先行ウェハ2aと称する)に対してパターン転写を行う。この先行ウェハ2aに対するパターン転写は、高さ調整部4をオフした状態、すなわち高さ調整部4を全て変位させない状態での通常のパターン転写を行う(ステップS201)。なお、このパターン転写においては、準備工程として上述したステップS101〜ステップS103を実施する。
つぎに、この転写済みの先行ウェハ2aをパターン転写装置から取り出し、オフラインの位置ずれ測定装置を用いて、位置ずれ分布u(x,y)を計測する(ステップS202)。なお、パターン転写装置の位置ずれ分布測定部6にオフライン測定機能を持たせて、該位置ずれ分布測定部6で測定することも可能である。さらに、得られた位置ずれ分布を演算部7に入力し、第1の実施の形態の場合と同様にしてhの近似値マップh1を得る。
引き続き、第1の実施の形態の場合と同様にして演算部7が近似値マップh1に多項式近似を施して多項式の各係数を求め、得られた多項式の係数を制御部5へデータとして送出する。そして、制御部5は、演算部7から受け取った多項式の係数を用いて、位置ずれ分布を補正する高さ分布情報を補正し、高さ調整部4の各格子点に与えるべき補正高さ分布情報h2を算出する(ステップS203)。
つぎに、製品となる本体ウェハ(以下、ウェハ2と称する)へのパターン転写を行う。ここで、準備工程としてマスク基板1の粗調整(プリアライメント)および微調整はすでに終了しているため、レジストが塗布されたウェハ2について粗調整(プリアライメント)および微調整を行う。すなわち、マスク基板1の場合と同様に、図示しないプリアライメント機構により、ノッチを基準として水平方向の位置と水平面内の回転との粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS204)、ウェハステージ3上のウェハチャック10に固定される。ウェハ2は、ウェハ2の周辺部のパターン形成を行わない部分を利用して、ウェハチャック10に固定される。
つぎに、ウェハ2上の精アライメントマークを検出することにより、ウェハの水平方向の位置と回転方向の微調整を行う(ステップS204)。そして、この段階で、ウェハの精アライメントマークを検出することにより、ウェハ上の下地パターンの位置座標をウェハステージ座標に対する値として記録し、いわゆる下地パターン中心のマップを作成する。このマップを転写の際の中心座標の値として使用する。
つぎに、マスク基板1とウェハ2が前述のパターン転写前の所定の状態に置かれた段階で、通常のパターン転写装置と同様に、ウェハ2の第一ショット(転写)の中心座標の位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ2の精アライメントを行う(ステップS205)。すなわち、ウェハ2の第一ショット(転写)の中心座標と、マスク基板1の中心座標と、の位置合わせを行う。引き続き、加圧押し付け部9と格納部11とを駆動し、マスク基板1をウェハ2に押し付けるとともに、高さ調整部4をウェハ2の裏面(ウェハ2におけるマスク基板1と反対側の面)に接触させる(ステップS206)。
つぎに、制御部5は、先行ウェハ2aの位置ずれ分布u(x,y)に基づいて算出した補正高さ分布情報h2を高さ調整部4の各ピエゾ素子に印加すべき電圧に換算するとともに該電圧をピエゾ素子に印加して該ピエゾ素子を駆動し、転写位置の面内における高さ分布の調整を行う(ステップS207)。この高さ調整により、マスク基板1とウェハ2との位置合わせずれを相殺することができる。
つぎに、制御部5は、転写位置の面内における高さ分布の調整処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部8に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部8は、制御部5からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板1の裏面から照射し、マスク基板1上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ2上に転写する(ステップS208)。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる(ステップS209)。そして制御部5は、次の転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS210)。ここで、次の転写位置が存在する場合は(ステップS210肯定)、ステップS205に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、同様の工程により転写処理を繰り返す。なお、他の転写位置においても、上記と同様に先行ウェハ2aのデータに基づいてウェハ2のパターン転写を行うことができる。
一方、次の転写位置が存在しない場合は(ステップS210否定)、すなわちウェハ2上の全ての所望のショット(転写)が終了している場合は、再度、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる。そして、これらを十分に離間させた後、転写終了済みのウェハ2はウェハチャック10から取り外される(ステップS211)。ウェハ2がウェハチャック10から取り外されると、制御部5では、たとえば継続処理信号の入力の有無などにより、パターン転写を実施する次のウェハ2が存在するか否かを判断する(ステップS212)。
パターン転写を実施する次のウェハ2が存在する場合は(ステップS212肯定)、ステップS204に戻って転写処理を繰り返す。このようにして同一ロットの後続のウェハ2へのパターン転写を行うことにより、ウェハ2の面内方向の部分的な歪を同等の精度で補正してパターン転写することが可能となる。
一方、パターン転写を実施する次のウェハ2が存在しない場合は(ステップS212否定)、同一ロットのウェハ2の一連の転写工程が終了する。以後、他のロットのウェハ2についても上記と同様の処理を行うことにより、ロット毎にウェハ2へのパターン転写を行うことができる。
なお、上記のパターン転写処理においては先行ウェハ2aを用いて算出した補正高さ分布情報h2を用いてウェハ2のパターン転写処理を行うが、この際、転写位置毎に異なる補正高さ分布情報h2を用いてパターン転写処理を行うことも可能であり、また、全ての転写位置において同じ補正高さ分布情報h2を用いてパターン転写処理を行うことも可能である。
以上のような本実施の形態にかかるパターン転写方法によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、ウェハ2の転写位置における面内方向の部分的な歪を補正してマスク基板1とウェハ2との位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能となる。
また、本実施の形態にかかるパターン転写方法によれば、たとえば同一工程を経て同一ロットで作製された複数のウェハのように、ウェハの位置ずれ分布の再現性が高い場合においては、先行ウェハ2aのデータをフィードバックすることにより、個々のウェハ毎の位置ずれ分布測定、あるいは、個々のウェハ内ショット毎の位置ずれ分布測定を行うことなく、ウェハ2の面内方向の部分的な歪を同等の精度で補正して量産性良くパターン転写を行うことができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、上述した第1の実施の形態にかかるパターン転写装置を用いた他のパターン転写方法について説明する。なお、本実施の形態にかかるパターン転写装置は第1の実施の形態の場合と同様であるため、図1および上記の説明を参照することとして、ここでは詳細な説明は省略する。
たとえば、個々のウェハ内ショット(転写)毎の位置ずれに大きな差が生じない場合には、以下の簡略な方法を用いることが可能である。本実施の形態にかかるパターン転写方法では、一枚のウェハ2に形成された複数の転写位置のうちの任意の代表転写位置についてのみ位置ずれ分布を測定して補正高さ分布情報を算出し、該代表転写位置における補正高さ分布情報を他の転写位置にも適用する転写方法について説明する。以下、図6−1および図6−2を参照しながら説明する。図6−1および図6−2は、本実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
まず、用意したマスク基板1は、図示しないプリアライメント機構により、水平方向の位置と水平面内の回転の粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS301)、加圧押し付け部9のマスク基板チャックに固定される。そして、ウェハステージ3上の基準マークを用いて、水平方向の位置と回転方向の回転との微調整を行う(ステップS301)。
また、レジストが塗布されたウェハ2についてもマスク基板の場合と同様に、図示しないプリアライメント機構により、ノッチを基準として水平方向の位置と水平面内の回転との粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS301)、ウェハステージ3上のウェハチャック10に固定される。ウェハ2は、ウェハ2の周辺部のパターン形成を行わない部分を利用して、ウェハチャック10に固定される。
つぎに、ウェハ2上の精アライメントマークを検出することにより、ウェハの水平方向の位置と回転方向の微調整を行う(ステップS301)。そして、この段階で、ウェハの精アライメントマークを検出することにより、ウェハ上の下地パターンの位置座標をウェハステージ座標に対する値として記録し、いわゆる下地パターン中心のマップを作成する。このマップを転写の際の中心座標の値として使用する。
ここで、本実施の形態においては、ウェハ2の表面にある複数の転写位置のうち任意の転写位置(以下、代表転写位置と称する)をあらかじめ選択しておく。この代表転写位置の数に特に制限はない。
つぎに、マスク基板1とウェハ2が前述のパターン転写前の所定の状態に置かれた段階で、代表転写位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ2の精アライメントを行う(ステップS302)。引き続き、加圧押し付け部9と格納部11とを駆動し、マスク基板1をウェハ2に押し付けるとともに、高さ調整部4をウェハ2の裏面(ウェハ2におけるマスク基板1と反対側の面)に接触させる(ステップS303)。
この状態で、位置ずれ分布測定部6を用いて、代表転写位置におけるマスク基板1の位置合わせずれ検出パターンと、ウェハ2の位置合わせずれ検出パターンと、の間の位置ずれ量を、所定の位置において光学的に測定し、位置ずれ分布を計測する(ステップS304)。さらに、得られた位置ずれ分布を演算部7に入力し、第1の実施の形態の場合と同様にしてhの近似値マップh1を得る。
引き続き、第1の実施の形態の場合と同様にして演算部7が近似値マップh1に多項式近似を施して多項式の各係数を求め、得られた多項式の係数を制御部5へデータとして送出する。制御部5は、演算部7から受け取った多項式の係数を用いて、位置ずれ分布を補正する高さ分布情報を求め、高さ調整部4の各格子点に与えるべき補正高さ分布情報h2を算出する(ステップS305)。
そして、制御部5は、算出した補正高さ分布情報h2を高さ調整部4の各ピエゾ素子に印加すべき電圧に換算するとともに該電圧をピエゾ素子に印加して該ピエゾ素子を駆動し、転写位置の面内における高さ分布の調整を行う(ステップS306)。この高さ調整により、マスク基板1とウェハ2との位置合わせずれを相殺することができる。
つぎに、制御部5は、転写位置の面内における高さ分布の調整処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部8に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部8は、制御部5からの指示信号に従ってレジスト硬化用の紫外光をマスク基板1の裏面から照射し、マスク基板1上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ2上に転写する(ステップS307)。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる(ステップS308)。そして制御部5は、次の代表転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS309)。ここで、次の代表転写位置が存在する場合は(ステップS309肯定)、ステップS302に戻ってウェハステージ3を駆動し、次の代表転写位置までウェハステージ3を移動する。そして、同様の工程により代表転写位置におけるパターン転写処理を繰り返す。
一方、次の代表転写位置が存在しない場合は(ステップS309否定)、すなわちウェハ2上の全ての代表転写位置でのパターン転写が終了している場合は、つぎに、上記の処理において位置ずれ分布を測定していない他の転写位置(以下、一般転写位置と称する)のパターン転写処理に移行する。
一般転写位置のパターン転写を行うには、まず、一般転写位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ2の精アライメントを行う(ステップS310)。引き続き、加圧押し付け部9と格納部11とを駆動し、マスク基板1をウェハ2に押し付けるとともに、高さ調整部4をウェハ2の裏面(ウェハ2におけるマスク基板1と反対側の面)に接触させる(ステップS311)。
そして、制御部5は、代表転写位置でのパターン転写を行う際に算出した補正高さ分布情報h2を高さ調整部4の各ピエゾ素子に印加すべき電圧に換算するとともに該電圧をピエゾ素子に印加して該ピエゾ素子を駆動し、転写位置の面内における高さ分布の調整を行う(ステップS312)。この高さ調整により、マスク基板1とウェハ2との位置合わせずれを相殺することができる。
なお、ここで用いる補正高さ分布情報h2は、たとえば、特定の代表転写位置における補正高さ分布情報h2を用いることができる。また、たとえば、複数の代表転写位置での補正高さ分布情報h2の全体の平均を用いることができる。そして、一般転写位置の近隣の代表転写位置での補正高さ分布情報h2の平均を用いても良い。さらに、一般転写位置の近隣の代表転写位置での補正高さ分布情報h2を所定の補正式等を用いて調整して用いることも可能である。
つぎに、制御部5は、転写位置の面内における高さ分布の調整処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部8に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部8は、制御部5からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板1の裏面から照射し、マスク基板1上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ2上に転写する(ステップS313)。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる(ステップS314)。そして制御部5は、次の一般転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS315)。ここで、次の一般転写位置が存在する場合は(ステップS315肯定)、ステップS310に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、同様の工程により転写処理を繰り返す。
一方、次の一般転写位置が存在しない場合は(ステップS315否定)、すなわちウェハ2上の全ての所望のショット(転写)が終了している場合は、再度、加圧押し付け部9と格納部11とを共にウェハ2より離間させる。そして、これらを十分に離間させた後、転写終了済みのウェハ2がウェハチャック10から取り出されて(ステップS316)、ウェハ2の一連の転写工程が終了する。以後、同様の処理を行うことにより、次のウェハ2の転写を行うことができる。
以上のような本実施の形態にかかるパターン転写方法によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、ウェハ2の転写位置における面内方向の部分的な歪を補正してマスク基板1とウェハ2との位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能となる。
また、本実施の形態にかかるパターン転写方法においては、一枚のウェハ2に形成された複数の転写位置の全ての箇所において位置ずれ分布を測定して補正高さ分布情報を算出することはせず、ウェハ2に形成された複数の転写位置のうちの任意の転写位置(代表転写位置)のみについて位置ずれ分布を測定して補正高さ分布情報を算出する。そして、この補正高さ分布情報を、位置ずれ分布を測定していない他の転写位置(一般転写位置)にも適用することにより、簡略な方法で量産性良くパターン転写を行うことができる。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態にかかるパターン転写装置の概略構成を示す構成図である。このパターン転写装置は、第1の実施の形態にかかるパターン転写装置と同様に本発明にかかる転写方法による等倍密着転写を実現する転写装置であり、マスク基板51と、位置ずれ分布測定部56と、演算部57と、レジスト硬化光照射部59と、を備えて構成される。ここで、マスク基板51、位置ずれ分布測定部56、演算部57、レジスト硬化光照射部59は、それぞれ上述したマスク基板1、位置ずれ分布測定部6、演算部7、レジスト硬化光照射部8に対応するものである。
なお、これらの部材の他にも第1の実施の形態にかかるパターン転写装置と同様にウェハステージ3、制御部5、加圧押し付け部9、ウェハチャック10等を備えるが、図示の関係上第1の実施の形態と共通の部分は一部省略して示している。したがって、これらの部材については、上述の説明および図1を参照することとする。
本実施の形態にかかるパターン転写装置においては、原版となるマスク基板51は加圧押し付け部9に保持された状態で、被転写基板となるウェハ52と対向して配置される。ウェハ52はウェハチャック10により保持され、ウェハステージ3上で該ウェハステージの面内方向において移動可能とされている。
マスク基板51は、たとえば厚み100μmの石英ガラス上に形成された転写パターン部53の裏面に、石英の結晶である水晶54が直接接合により貼り付けられている。マスク基板51は、さらにその上に、透明半導体として知られている酸化亜鉛(ZnO)からなる薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)と、インジウム錫酸化物(ITO)からなり1mmピッチの格子状に積層された透明電極55と、を有して構成されている。なお、水晶54は良く知られているように、透明な圧電体であり、ピエゾ効果を有する。
また、本実施の形態にかかるパターン転写装置においては、マスク基板51がウェハ52上に押し付けられた状態で、マスク基板51上のパターンとウェハ52上のパターンとの相対位置ずれを、位置ずれ分布測定部56により測定できるようになっており、この測定結果は演算部57により、ピエゾ効果を発する水晶54の制御用信号に変換されて、制御部58に送られる。
レジスト硬化光照射部59は、制御部58および演算部57からの信号に基いてマスク基板51とウェハ52との位置合わせが完了した段階で、レジストを硬化させるために必要となる紫外光をマスク基板51の基板を介してウェハ52上のレジストに照射する。
図8は、マスク基板51の構成を説明するための等価回路図である。図7における格子状の透明電極55は、図8に示すように行線61と列線62に分けられ、行線61はTFT63のゲートに、列線62はTFT63のソースに、それぞれ接続されている。図7で説明した水晶54は絶縁体であるため、電気的には並列に分割されたコンデンサと等価である。図8に示したコンデンサ64は、このコンデンサに対応し、その一端がTFT63のドレインに、他端は、ウェハ52からなる接地電極に、それぞれ接続されている。
コンデンサ64はピエゾ素子として機能するので、各格子点(行線61と列線62との交点)のコンデンサ64に蓄積される電荷に比例して伸縮する。そこで、制御部58の一部である、行デコーダー66と列デコーダー65とを用いて、DRAMと同様の回路動作を行うことにより、各格子点毎に所望の電荷を蓄積させ、所望の伸縮分布を与えることが可能となる。
具体的には、各コンデンサに蓄積される電荷をQ、静電容量をC、ピエゾ素子の実効膜厚をt、電気機械結合定数をd、マスク基板のポアソン比をνとすると、歪vと電荷Qの間には、次の近似式(1)が成り立つ。
Figure 2007242893
したがって、この近似式により、測定された位置合わせずれ量を入力として各コンデンサ64に蓄えるべき電荷Qを求めることが可能であり、この電荷分布を構成することにより、ウェハの面内方向におけるマスク基板51とウェハ52との位置合わせずれを相殺することが可能となる。
つぎに、本実施の形態にかかる転写装置を用いた実際のパターン転写方法を、図9を参照しながら以下において説明する。図9は、本実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。まず、原版となるマスク基板51には、予め回路パターンと共に、位置合わせずれ検出のためのパターンを形成しておく。なお、回路パターンの一部を位置合わせずれ検出に利用しても構わない。
被転写基板であるウェハ52は、たとえば厚み720μmのシリコンウェハである。そして、このウェハ52には予め下地パターンを形成し、紫外線硬化型レジストを塗布しておく。ここで、下地パターンは、回路パターンと共に、位置合わせずれ検出のためのパターンを含むものとする。なお、ここでも、回路パターンの一部を位置合わせずれ検出に利用しても構わない。
用意されたマスク基板51は、図示しないプリアライメント機構により、水平方向の位置と水平面内の回転の粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS401)、図示しない加圧押し付け部のマスク基板チャックに固定される。そして、ウェハステージ上の基準マークを用いて、水平方向の位置と回転方向の回転との微調整を行う(ステップS401)。
また、レジストが塗布されたウェハ52についてもマスク基板51の場合と同様に、図示しないプリアライメント機構により、ノッチを基準として水平方向の位置と水平面内の回転との粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS401)、ウェハステージ3上のウェハチャック10に固定される。ウェハ52は、ウェハ52の周辺部のパターン形成を行わない部分を利用して、ウェハチャック10に固定される。
つぎに、ウェハ52上の精アライメントマークを検出することにより、ウェハの水平方向の位置と回転方向の微調整を行う(ステップS401)。そして、この段階で、ウェハの精アライメントマークを検出することにより、ウェハ上の下地パターンの位置座標をウェハステージ座標に対する値として記録し、いわゆる下地パターン中心のマップを作成する。このマップを転写の際の中心座標の値として使用する。
つぎに、マスク基板51とウェハ52が前述のパターン転写前の所定の状態に置かれた段階で、通常のパターン転写装置と同様に、ウェハ52の第一ショット(転写)の中心座標の位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ52の精アライメントを行う(ステップS402)。すなわち、ウェハ52の第一ショット(転写)の中心座標と、マスク基板51の中心座標と、の位置合わせを行う。引き続き、加圧押し付け部9を駆動し、マスク基板51をウェハ52に押し付ける(ステップS403)。
そして、この状態で、位置ずれ分布測定部56を用いて、マスク基板51の位置合わせずれ検出パターンと、ウェハ52の位置合わせずれ検出パターンと、の間の位置ずれ量を、所定の位置において光学的に測定し、位置ずれ分布を計測する(ステップS404)。この測定結果をv(x,y)(但し、vは二次元ベクトル量)とすると、得られたv(x,y)から式(1)を用いて、Qを求めれば、前述の原理により、位置合わせずれv(x,y)を相殺することが可能となる。実際には、v(x,y)は連続値ではなく離散値なので、微分は差分で近似され、演算部57では、Qの近似値マップQ1が得られる。
また、位置合わせずれ検出パターンの位置と、透明電極55の格子位置は、一致しているとは限らない。このため、演算部57では、さらに、近似値マップQ1に多項式近似を施し、最小二乗法により、多項式の各係数を求める。そして、得られた多項式の係数を、制御部58へデータとして送付する。
制御部58は、受け取った多項式の係数を用いて、各格子点の各電極に与えるべき電荷の分布情報Q2を算出する。つぎに制御部58は、算出した電荷の分布情報Q2を、列デコーダー65を介して各格子点の各電極に印加すべき電圧分布情報に換算する(ステップS405)。そして、制御部58は、得られた電圧を、循環的に、順次各行を選択し、各列に印加することにより、コンデンサ64に電荷分布を形成して水晶54に所望の電圧分布を形成する(ステップS406)。これにより、水晶54のピエゾ効果による歪が発生し、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行って、マスク基板51とウェハ52との位置合わせずれを相殺することができる。
つぎに、制御部58は、水晶54の面内における所望の電圧分布の形成処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部59に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部59は、制御部58からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板51の裏面から照射し、マスク基板51上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ52上に転写する(ステップS407)。
なお、必要に応じて、紫外光の照射前に再度位置ずれ分布測定を行い、位置ずれが相殺されていることを確かめても良い。これにより、より信頼性の高い転写を行うことができる。さらに、位置ずれ分布の再測定結果に応じて、再度高さ調整の微調整を行っても良い。これにより、より確実に位置ずれを相殺することができ、さらに信頼性の高い転写を行うことができる。そして、位置ずれ分布の測定と高さ調整をフィードバック・ループにしても構わない。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させてマスク基板51とウェハ52とを離間させる(ステップS408)。そして制御部58は、次の転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS409)。ここで、次の転写位置が存在する場合は(ステップS409肯定)、ステップS402に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、上記と同様の工程により転写処理を繰り返す。
一方、次の転写位置が存在しない場合は(ステップS409否定)、すなわちウェハ52上の全ての所望のショット(転写)が終了している場合は、再度、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させる。そして、これらを十分に離間させた後、転写終了済みのウェハ52がウェハチャック10から取り出されて(ステップS410)、ウェハ52の一連の転写工程が終了する。以後、ステップS401〜ステップS410と同様の処理を行うことにより、次のウェハ52の転写を行うことができる。
本実施の形態にかかるパターン転写装置を用いて上述したような一連の工程を実施することにより、水晶54のピエゾ効果を用いてマスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行って、マスク基板51とウェハ52との位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能となる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、上述した第4の実施の形態にかかるパターン転写装置を用いた他のパターン転写方法について説明する。なお、本実施の形態にかかるパターン転写装置は第4の実施の形態の場合と同様であるため、図7、図8、図1および上記の説明を参照することとして、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかるパターン転写方法では、たとえば同一工程を経て同一ロットで作製された複数のウェハのように、ウェハの位置ずれ分布の再現性が高い場合の転写方法について説明する。このようにウェハの位置ずれ分布の再現性が高く、個々のウェハ毎の位置ずれ分布測定、あるいは、個々のウェハ内ショット毎の位置ずれ分布測定の必要がない場合には、以下の簡略な方法を用いることが可能である。以下、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
まず、位置ずれ分布測定、ウェハ内ショット(転写)の位置ずれ分布測定を行うためのダミーウェハ(以下、先行ウェハ52aと称する)に対してパターン転写を行う。この先行ウェハ52aに対するパターン転写は、水晶54への電圧印加をオフした状態、すなわち水晶54を全ての部位を変位させない状態での通常のパターン転写を行う(ステップS501)。なお、このパターン転写においては、準備工程として上述したステップS401〜ステップS403を実施する。
つぎに、この転写済みの先行ウェハ52aをパターン転写装置から取り出し、オフラインの位置ずれ測定装置を用いて、位置ずれ分布v(x,y)を計測する(ステップS502)。なお、パターン転写装置の位置ずれ分布測定部56にオフライン測定機能を持たせて、該位置ずれ分布測定部56で測定することも可能である。さらに、得られた位置ずれ分布を演算部57に入力し、第4の実施の形態の場合と同様にしてQの近似値マップQ1を得る。
引き続き、第4の実施の形態の場合と同様にして演算部57が近似値マップQ1に多項式近似を施して多項式の各係数を求め、得られた多項式の係数を制御部58へデータとして送出する。そして、制御部58は、演算部57から受け取った多項式の係数を用いて、各格子点の各電極に与えるべき電荷の分布情報Q2を算出する。つぎに制御部58は、算出した電荷の分布情報Q2を、列デコーダー65を介して各格子点の各電極に印加すべき電圧分布情報に換算する(ステップS503)。
つぎに、製品となる本体ウェハ(以下、ウェハ52と称する)へのパターン転写を行う。ここで、準備工程としてマスク基板51の粗調整(プリアライメント)および微調整はすでに終了しているため、レジストが塗布されたウェハ52について粗調整(プリアライメント)および微調整を行う。すなわち、マスク基板51の場合と同様に、図示しないプリアライメント機構により、ノッチを基準として水平方向の位置と水平面内の回転との粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS504)、ウェハステージ3上のウェハチャック10に固定される。ウェハ52は、ウェハ52の周辺部のパターン形成を行わない部分を利用して、ウェハチャック10に固定される。
つぎに、ウェハ52上の精アライメントマークを検出することにより、ウェハの水平方向の位置と回転方向の微調整を行う(ステップS504)。そして、この段階で、ウェハの精アライメントマークを検出することにより、ウェハ上の下地パターンの位置座標をウェハステージ座標に対する値として記録し、いわゆる下地パターン中心のマップを作成する。このマップを転写の際の中心座標の値として使用する。
つぎに、マスク基板51とウェハ52が前述のパターン転写前の所定の状態に置かれた段階で、通常のパターン転写装置と同様に、ウェハ52の第一ショット(転写)の中心座標の位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ52の精アライメントを行う(ステップS505)。すなわち、ウェハ52の第一ショット(転写)の中心座標と、マスク基板51の中心座標と、の位置合わせを行う。引き続き、加圧押し付け部9を駆動し、マスク基板51をウェハ52に押し付ける(ステップS506)。
つぎに、制御部58は、先行ウェハ52aにおいて得た、各格子点の各電極に印加すべき電圧分布情報に基づいて、循環的に、順次各行を選択し、各列に印加することにより、コンデンサ64に電荷分布を形成して水晶54に所望の電圧分布を形成する(ステップS507)。これにより、水晶54のピエゾ効果による歪が発生し、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行って、マスク基板51とウェハ52との位置合わせずれを相殺することができる。
つぎに、制御部58は、水晶54の面内における所望の電圧分布の形成処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部59に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部59は、制御部58からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板51の裏面から照射し、マスク基板51上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ52上に転写する(ステップS508)。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させてマスク基板51とウェハ52とを離間させる(ステップS509)。そして制御部58は、次の転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS510)。ここで、次の転写位置が存在する場合は(ステップS510肯定)、ステップS505に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、上記と同様の工程により転写処理を繰り返す。
一方、次の転写位置が存在しない場合は(ステップS510否定)、すなわちウェハ52上の全ての所望のショット(転写)が終了している場合は、再度、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させる。そして、これらを十分に離間させた後、転写終了済みのウェハ52はウェハチャック10から取り出される(ステップS511)。ウェハ52がウェハチャック10から取り外されると、制御部58では、たとえば継続処理信号の入力の有無などにより、パターン転写を実施する次のウェハ52が存在するか否かを判断する(ステップS512)。
パターン転写を実施する次のウェハ52が存在する場合は(ステップS512肯定)、ステップS504に戻って転写処理を繰り返す。このようにして同一ロットの後続のウェハ52へのパターン転写を行うことにより、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を同等の精度で実施してパターン転写することが可能となる。
一方、パターン転写を実施する次のウェハ52が存在しない場合は(ステップS512否定)、同一ロットのウェハ52の一連の転写工程が終了する。以後、他のロットのウェハ52についても上記と同様の処理を行うことにより、ロット毎にウェハ52へのパターン転写を行うことができる。
なお、上記のパターン転写処理においては先行ウェハ52aを用いて算出した電荷の分布情報Q2を用いてウェハ52のパターン転写処理を行うが、この際、転写位置毎に異なる電荷の分布情報Q2を用いてパターン転写処理を行うことも可能であり、また、全ての転写位置において同じ電荷の分布情報Q2を用いてパターン転写処理を行うことも可能である。
以上のような本実施の形態にかかるパターン転写方法によれば、第4の実施の形態の場合と同様に、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行ってマスク基板51とウェハ52との位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能となる。
また、本実施の形態にかかるパターン転写方法によれば、たとえば同一工程を経て同一ロットで作製された複数のウェハのように、ウェハの位置ずれ分布の再現性が高い場合においては、先行ウェハ52aのデータをフィードバックすることにより、個々のウェハ毎の位置ずれ分布測定、あるいは、個々のウェハ内ショット毎の位置ずれ分布測定を行うことなく、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を同等の精度で実施して、量産性良くパターン転写を行うことができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態では、上述した第4の実施の形態にかかるパターン転写装置を用いた他のパターン転写方法について説明する。なお、本実施の形態にかかるパターン転写装置は第4の実施の形態の場合と同様であるため、図7、図8、図1および上記の説明を参照することとして、ここでは詳細な説明は省略する。
たとえば、個々のウェハ内ショット(転写)毎の位置ずれに大きな差が生じない場合には、以下の簡略な方法を用いることが可能である。本実施の形態にかかるパターン転写方法では、一枚のウェハ52に形成された複数の転写位置のうちの任意の代表転写位置についてのみ位置ずれ分布を測定して電荷の分布情報Q2を算出し、該代表転写位置における電荷の分布情報Q2を他の転写位置にも適用する転写方法について説明する。以下、図11−1および図11−2を参照しながら説明する。図11−1および図11−2は本実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
まず、用意したマスク基板51は、図示しないプリアライメント機構により、水平方向の位置と水平面内の回転の粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS601)、加圧押し付け部9のマスク基板チャックに固定される。そして、ウェハステージ3上の基準マークを用いて、水平方向の位置と回転方向の回転との微調整を行う(ステップS601)。
また、レジストが塗布されたウェハ52についてもマスク基板の場合と同様に、図示しないプリアライメント機構により、ノッチを基準として水平方向の位置と水平面内の回転との粗調整(プリアライメント)を行った後に(ステップS601)、ウェハステージ3上のウェハチャック10に固定される。ウェハ52は、ウェハ52の周辺部のパターン形成を行わない部分を利用して、ウェハチャック10に固定される。
つぎに、ウェハ52上の精アライメントマークを検出することにより、ウェハの水平方向の位置と回転方向の微調整を行う(ステップS601)。そして、この段階で、ウェハの精アライメントマークを検出することにより、ウェハ上の下地パターンの位置座標をウェハステージ座標に対する値として記録し、いわゆる下地パターン中心のマップを作成する。このマップを転写の際の中心座標の値として使用する。
ここで、本実施の形態においては、ウェハ52の表面にある複数の転写位置のうち任意の転写位置(以下、代表転写位置と称する)をあらかじめ選択しておく。この代表転写位置の数に特に制限はない。
つぎに、マスク基板51とウェハ52が前述のパターン転写前の所定の状態に置かれた段階で、代表転写位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ52の精アライメントを行う(ステップS602)。引き続き、加圧押し付け部9を駆動し、マスク基板51をウェハ52に押し付ける(ステップS603)。
そして、この状態で、位置ずれ分布測定部56を用いて、マスク基板51の位置合わせずれ検出パターンと、ウェハ52の位置合わせずれ検出パターンと、の間の位置ずれ量を、所定の位置において光学的に測定し、位置ずれ分布を計測する(ステップS604)。さらに、得られた位置ずれ分布を演算部57に入力し、第4の実施の形態の場合と同様にしてQの近似値マップQ1を得る。
引き続き、第4の実施の形態の場合と同様にして演算部57が近似値マップQ1に多項式近似を施して多項式の各係数を求め、得られた多項式の係数を制御部58へデータとして送出する。そして、制御部58は、演算部57から受け取った多項式の係数を用いて、各格子点の各電極に与えるべき電荷の分布情報Q2を算出する。つぎに制御部58は、算出した電荷の分布情報Q2を、列デコーダー65を介して各格子点の各電極に印加すべき電圧分布情報に換算する(ステップS605)。
そして、制御部58は、得られた電圧を、循環的に、順次各行を選択し、各列に印加することにより、コンデンサ64に電荷分布を形成して水晶54に所望の電圧分布を形成する(ステップS606)。これにより、水晶54のピエゾ効果による歪が発生し、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行って、マスク基板51とウェハ52との位置合わせずれを相殺することができる。
つぎに、制御部58は、水晶54の面内における所望の電荷分布を形成処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部59に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部59は、制御部58からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板51の裏面から照射し、マスク基板51上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ52上に転写する(ステップS607)。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させてマスク基板51とウェハ52とを離間させる(ステップS608)。そして制御部58は、次の代表転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS609)。ここで、次の代表転写位置が存在する場合は(ステップS609肯定)、ステップS602に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、上記と同様の工程により転写処理を繰り返す。
一方、次の代表転写位置が存在しない場合は(ステップS609否定)、すなわちウェハ52上の全ての代表転写位置でのパターン転写が終了している場合は、つぎに、上記の処理において位置ずれ分布を測定していない他の転写位置(以下、一般転写位置と称する)のパターン転写処理に移行する。
一般転写位置のパターン転写を行うには、まず、一般転写位置にウェハステージ3を移動し、ウェハ52の精アライメントを行う(ステップS610)。引き続き、加圧押し付け部9を駆動し、マスク基板51をウェハ52に押し付ける(ステップS611)。
そして、制御部58は、代表転写位置でのパターン転写を行う際に得た、各格子点の各電極に印加すべき電圧分布情報に基づいて、循環的に、順次各行を選択し、各列に印加することにより、コンデンサ64に電荷分布を形成して水晶54に所望の電圧分布を形成する(ステップS612)。これにより、水晶54のピエゾ効果による歪が発生し、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行って、マスク基板51とウェハ52との位置合わせずれを相殺することができる。
なお、ここで用いる電圧分布情報は、たとえば、特定の代表転写位置における電圧分布情報を用いることができる。また、たとえば、複数の代表転写位置での電圧分布情報の全体の平均を用いることができる。そして、一般転写位置の近隣の代表転写位置での電圧分布情報の平均を用いても良い。さらに、一般転写位置の近隣の代表転写位置での電圧分布情報を所定の補正式等を用いて調整して用いることも可能である。
つぎに、制御部58は、水晶54の面内における所望の電圧分布の形成処理の完了を確認した後、レジスト硬化光照射部59に対してレジスト硬化光照射の指示信号を送信する。レジスト硬化光照射部59は、制御部58からの指示信号に従って、レジスト硬化用の紫外光をマスク基板51の裏面から照射し、マスク基板51上のパターンと同一形状のレジストパターンをウェハ52上に転写する(ステップS613)。
紫外光の照射によりパターン転写がなされた後は、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させてマスク基板51とウェハ52とを離間させる(ステップS614)。そして制御部58は、次の一般転写位置が存在するか否かを判断する(ステップS615)。ここで、次の一般転写位置が存在する場合は(ステップS615肯定)、ステップS610に戻ってウェハステージ3を駆動し、次のショット(転写)中心座標までウェハステージ3を移動する。そして、上記と同様の工程により転写処理を繰り返す。
一方、次の一般転写位置が存在しない場合は(ステップS615否定)、すなわちウェハ52上の全ての一般転写位置でのパターン転写が終了している場合は、再度、加圧押し付け部9をウェハ52より離間させる。そして、これらを十分に離間させた後、転写終了済みのウェハ52がウェハチャック10から取り出されて(ステップS616)、ウェハ52の一連の転写工程が終了する。以後、同様の処理を行うことにより、次のウェハ52の転写を行うことができる。
以上のような本実施の形態にかかるパターン転写方法によれば、第4の実施の形態の場合と同様に、マスク基板51の転写位置におけるパターンの面内方向の部分的な補正を行ってマスク基板51とウェハ52との位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能となる。
また、本実施の形態にかかるパターン転写方法においては、一枚のウェハ52に形成された複数の転写位置の全ての箇所において位置ずれ分布を測定することはせず、ウェハ52に形成された複数の転写位置のうちの任意の転写位置(代表転写位置)のみについて位置ずれ分布を測定する。そして、代表転写位置のデータをフィードバックして、位置ずれ分布を測定していない他の転写位置(一般転写位置)にも適用することにより、個々の転写位置の位置ずれ分布測定を行うことなく、簡略な方法で量産性良くパターン転写を行うことができる。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではない。上述した実施の形態においては、紫外線硬化型レジストを用いた、ステップ・アンド・フラッシュのインプリント・リソグラフィを利用したが、本発明はマスク基板先端にレジスト材料を付着させて、先端部のみをウェハに接触させることによりパターン形成を行うマイクロコンタクト・リソグラフィにも適用することが可能である。
また、ウェハをステップ移動させることなく、ウェハ全面で一括してパターン形成を行う一括転写にも適用することが可能である。さらに、ピエゾ素子としてPZTや水晶を用いたが、ランタンドープジルコン酸チタン酸鉛(PLZT)等の他の材料を用いることも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
また、本発明においては、転写処理前のマスク基板とウェハとが面内方向において理想的な平面状態に形成されていることは必要とせず、転写処理前のマスク基板とウェハとが面内方向において理想的な状態にない場合においても、上記と同様に補正を行うことにより、マスク基板とウェハとの位置合わせ精度を大幅に向上させた、位置ずれ分布の極めて小さい高品質のパターン転写が可能である。
以上のように、本発明にかかるパターン転写方法は、インプリント・リソグラフィに代表される等倍密着転写によるパターン転写に有用である。
本発明の第1の実施の形態にかかるパターン転写装置の概略構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるパターン転写装置における補正の原理を説明するための断面模式図である。 図2−1おける領域Aを拡大して示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるパターン転写装置おける補正の原理を説明するための断面模式図である。 図3−1おける領域Bを拡大して示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態にかかるパターン転写装置の概略構成を示す構成図である。 本発明の第4の実施の形態にかかるパターン転写装置のマスク基板の構成を説明するための等価回路図である。 本発明の第4の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態にかかるパターン転写方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1、51 マスク基板
2、52 ウェハ
2a、52a 先行ウェハ
3 ウェハステージ
4 高さ調整部
5、58 制御部
6、56 位置ずれ分布測定部
7、57 演算部
8、59 レジスト硬化光照射部
9 加圧押し付け部
10 ウェハチャック
11 格納部
53 転写パターン部
54 水晶
55 透明電極
61 行線
62 列線
63 TFT
64 コンデンサ
65 列デコーダー
66 行デコーダー

Claims (11)

  1. 転写するパターンを形成した転写原版のパターン形成面の転写位置と、前記パターンが転写される被転写基板の被転写面の被転写位置と、の位置合わせを行う工程と、
    前記パターン形成面と前記被転写面とを当接する工程と、
    前記位置合わせを行った後に、前記パターン形成面の転写位置と前記被転写面の被転写位置との面内方向における位置ずれを部分的に補正する工程と、
    を含むことを特徴とするパターン転写方法。
  2. 前記位置合わせを行った後に、前記被転写面の面内方向における被転写位置を部分的に補正することにより前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項1に記載のパターン転写方法。
  3. 前記被転写面における被転写位置の一部の高さを部分的に調整することにより、該被転写面の被転写位置における面内方向の歪みを部分的に調整して該被転写位置における面内方向の部分的な位置ずれを補正すること
    を特徴とする請求項2に記載のパターン転写方法。
  4. 前記位置合わせを行った後に、前記パターン形成面の転写位置と前記被転写面の被転写位置との面内方向の位置ずれを測定して位置ずれ分布情報を作成する工程をさらに含み、
    前記位置ずれ分布情報に基づいて前記被転写面の面内方向における被転写位置を部分的に補正することにより、前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項2に記載のパターン転写方法。
  5. 前記位置合わせを行った後に、前記パターン形成面の面内方向における転写位置を部分的に補正することにより前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項1に記載のパターン転写方法。
  6. 前記位置合わせを行った後に、前記パターン形成面の転写位置と前記被転写面の被転写位置との面内方向の位置ずれを測定して位置ずれ分布情報を作成する工程をさらに含み、
    前記位置ずれ分布情報に基づいて前記パターン形成面の面内方向における転写位置を部分的に補正することにより、前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項5に記載のパターン転写方法。
  7. ピエゾ効果を有する材料が発生する歪みを用いて前記パターンの前記パターン形成面における面内方向の位置を部分的に補正することにより、前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項5に記載のパターン転写方法。
  8. 前記位置ずれを部分的に補正した後に、リソグラフィ技術により前記パターン形成面のパターンを前記被転写面に転写する工程をさらに含むこと
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載のパターン転写方法。
  9. 転写するパターンを形成した転写原版のパターン形成面と、レジスト膜が塗布され前記パターンが転写される被転写基板の被転写面と、を加圧押し付けして当接する加圧押し付け部と、
    前記パターン形成面の転写位置と前記被転写面の被転写位置との位置合わせを行う位置合わせ部と、
    前記パターン形成面と前記被転写面との当接面における前記パターン形成面の転写位置と前記被転写面の被転写位置との、面内方向における位置ずれを部分的に補正する位置ずれ補正部と、
    前記被転写基板のレジスト膜を露光する光を照射する光源と、
    を備えることを特徴とするパターン転写装置。
  10. 前記位置ずれ補正部が、前記当接面における前記被転写面の面内方向における被転写位置を部分的に補正することにより前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項9に記載のパターン転写装置。
  11. 前記位置ずれ補正部が、前記当接面における前記パターン形成面の面内方向における転写位置を部分的に補正することにより前記位置ずれを部分的に補正すること
    を特徴とする請求項9に記載のパターン転写装置。
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