JP2007242138A - Optical disk drive - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は光ディスク装置、特に記録レーザ光パワーの調整に関する。 The present invention relates to an optical disk apparatus, and more particularly to adjustment of recording laser light power.
従来より、光ディスクにデータを記録する際に、光ディスクの所定のテストエリアにおいて記録レーザ光パワーを種々変化させてテストデータを記録し、テストデータを再生してその再生品質に基づいて最適記録パワーを設定するOPCの技術とともに、実際のデータ記録中において光ディスクからの反射光量を検出し、反射光量に応じて記録レーザ光パワーを増減調整するROPC(ランニングOPC)が実用化されている。 Conventionally, when data is recorded on an optical disc, test data is recorded by changing the recording laser light power in a predetermined test area of the optical disc, the test data is reproduced, and the optimum recording power is determined based on the reproduction quality. Along with the OPC technology to be set, ROPC (running OPC) that detects the amount of reflected light from the optical disk during actual data recording and adjusts the recording laser light power in accordance with the reflected light amount has been put into practical use.
ROPCにおいては、データ記録中の反射光量のうち、記録レーザ光によりピットが形成されてその反射光量が安定するレベルB部分をサンプリングして検出しており、このレベルBの値に応じて記録レーザ光パワーを増減調整する。例えば、記録レーザ光パワーをP、レベルBの値をBとすると、B/Pnが一定となるように記録レーザ光パワーPを調整する。nは例えば2等に設定される。 In ROPC, among the amount of reflected light during data recording, a level B portion in which a pit is formed by the recording laser beam and the reflected light amount is stabilized is sampled and detected. Increase or decrease the optical power. For example, if the recording laser light power is P and the value of level B is B, the recording laser light power P is adjusted so that B / P n is constant. For example, n is set to 2 or the like.
レベルB部分のサンプリングは、レベルBの安定に要する時間や、フィルタリングの帯域等を考慮すると、できるだけデータ長の長いピットで行うのが好都合である。例えば、DVDでは9T〜11T、14T等のデータ長において反射光量をサンプリングしてレベルBの値を得ている。 Sampling of the level B portion is conveniently performed with pits having a data length as long as possible in consideration of the time required to stabilize level B, the filtering band, and the like. For example, in a DVD, the value of level B is obtained by sampling the amount of reflected light at a data length of 9T to 11T, 14T, or the like.
下記の特許文献には、内周側より外周側に向けて試し書き領域、バッファ領域、リードイン領域、プログラム領域、リードアウト領域が設けられているディスクを角速度一定の状態で回転させる光ディスク装置において、試し書き領域及びリードアウト領域の外側にある外周領域にテスト信号を記録するとともに記録されたテスト信号を再生することによりレーザ出力値の設定動作を行うことが記載されている。 In the following patent document, an optical disc apparatus that rotates a disc provided with a test writing area, a buffer area, a lead-in area, a program area, and a lead-out area from the inner circumference side toward the outer circumference side at a constant angular velocity. In addition, it is described that a test signal is recorded in the outer peripheral area outside the test writing area and the lead-out area, and the setting operation of the laser output value is performed by reproducing the recorded test signal.
ROPCでは、上記のとおりできるだけデータ長の長いピットを記録するタイミングでレベルBを検出するが、最近ではデータ記録速度の高速化要求に応じて記録パルスの絶対時間が短くなっており、たとえデータ長の長いピットに着目したとしてもレベルBを安定して検出することが極めて困難となっている。 In ROPC, as described above, level B is detected at the timing of recording a pit having a data length as long as possible. Recently, the absolute time of a recording pulse is shortened in response to a request for increasing the data recording speed. Even if attention is paid to long pits, it is extremely difficult to detect level B stably.
さらに、光ディスクの種類が代わると、データ長の長いピットが存在しない場合も想定される。例えば、次世代光ディスクの一つであるブルーレイディスクでは、最大データ長が8Tであり、同期信号であっても9Tのデータ長しか有さず、レベルBの検出が一層困難になる。 Furthermore, when the type of the optical disk is changed, there may be a case where there is no pit having a long data length. For example, a Blu-ray disc, which is one of the next generation optical discs, has a maximum data length of 8T, and even a sync signal has a data length of 9T, making level B detection more difficult.
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、データ記録速度の高速化、あるいは次世代光ディスクの短データ長によらず、確実にROPCを実行して記録レーザ光のパワーを調整し、記録品質を確保できる光ディスク装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to reliably execute ROPC and perform a recording laser regardless of an increase in data recording speed or a short data length of a next-generation optical disk. An object of the present invention is to provide an optical disc apparatus capable of adjusting the power of light and ensuring recording quality.
本発明は、所定の記録ブロック毎にデータを記録していく光ディスク装置であって、前記記録ブロックはユーザデータ領域を含み、記録レーザ光を照射する照射手段と、前記記録ブロックの前記ユーザデータ領域以外の所定領域において前記記録レーザ光を照射して所定データ長のテストデータを試し書きし、試し書き時の反射光量に応じて記録レーザ光パワーを調整するパワー調整手段とを有し、データ記録時において前記所定の記録ブロック毎に前記記録レーザ光パワーを繰り返し調整することを特徴とする。 The present invention is an optical disc apparatus for recording data for each predetermined recording block, the recording block including a user data area, an irradiation means for irradiating a recording laser beam, and the user data area of the recording block A power adjustment unit that irradiates the recording laser light in a predetermined area other than the test area to test-write test data having a predetermined data length, and adjusts the recording laser light power in accordance with the amount of reflected light at the time of test writing; In some cases, the recording laser beam power is repeatedly adjusted for each predetermined recording block.
本発明の1つの実施形態では、前記ユーザデータ領域以外の所定領域は、パワーを調整するためのAPC領域(オートパワーコントロール領域)であり、前記APC領域のうち、電流と発光量との関係を算出してパワー調整する(APC)ために用いる領域の残存領域を用いて前記所定データ長のデータを試し書きする。所定データ長は、記録すべきデータの規定データ長よりも長いデータ長とすることが好適である。 In one embodiment of the present invention, the predetermined area other than the user data area is an APC area (auto power control area) for adjusting power, and the relationship between the current and the light emission amount in the APC area. The data of the predetermined data length is test-written using the remaining area of the area used for calculation and power adjustment (APC). The predetermined data length is preferably a data length longer than the prescribed data length of the data to be recorded.
本発明によれば、記録ブロックのうちのユーザデータ領域以外の所定領域においてROPCを実行するので、ROPCの実行を担保して記録品質を確保できる。特に、APC領域のうちの残存領域を用い、記録すべきデータの規定データ長よりも長いデータ長のテストデータを用いることで、記録速度の増大にも対応できる。 According to the present invention, since ROPC is executed in a predetermined area other than the user data area in the recording block, it is possible to ensure the recording quality while ensuring the execution of ROPC. In particular, it is possible to cope with an increase in recording speed by using the remaining area of the APC area and using test data having a data length longer than the prescribed data length of data to be recorded.
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1に、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図を示す。DVD、次世代光ディスク(ブルーレイ)等のデータ記録可能な光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
FIG. 1 shows an overall configuration diagram of an optical disc apparatus according to the present embodiment. A data recordable
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22はシステムコントローラ32からの指令によりLDの発光量を制御する。図ではドライバ22は光ピックアップ16と別個に設けられているが、後述するようにドライバ22を光ピックアップ16に搭載してもよい。
The
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。
When data recorded on the
アドレス信号の1つの例はウォブル信号であり、光ディスク10の絶対アドレスを示す時間情報の変調信号で光ディスク10のトラックをウォブルさせ、このウォブル信号を再生信号から抽出しデコードすることでアドレスデータ(ATIP)を得ることができる。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
One example of the address signal is a wobble signal. A wobble signal is wobbled by a modulated signal of time information indicating the absolute address of the
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインタフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、変調データを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは記録品質に影響することから、通常はある最適ストラテジに固定される。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化されたデータはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、変調データをデコードし、バッファメモリ38に記憶されている記録データと照合する。ベリファイの結果はシステムコントローラ32に供給される。システムコントローラ32はベリファイの結果に応じて引き続きデータを記録するか、あるいは交替処理を実行するかを決定する。
When data is recorded on the
システムコントローラ32は、システム全体の動作を制御し、特にOPCとROPCを実行する。OPCでは、光ディスク10のテストエリアに記録パワーを階段状に変化させてテストデータを試し書きし、試し書きしたテストデータを再生してそのβ値やγ値、変調度、エラーレート等を測定する。そして、エラーレート等の再生信号品質が所望の値となる記録パワーを選択して最適記録パワーPoとする。システムコントローラ32は、選択した記録パワーPoとなるようにドライバ22を制御する。また、システムコントローラ32は、ROPCも実行する。ROPCでは、上記のとおり記録レーザ光でピットを形成する時のレベルBの値をサンプリングし、得られたレベルBの値に応じてドライバ22を制御し記録パワーを増減調整する。
The
以下、システムコントローラ32におけるROPCの処理について、光ディスク10としてブルーレイを例にとり説明する。
Hereinafter, ROPC processing in the
図8に、ブルーレイのデータ構造を示す。データは記録ユニットブロック(RUB)毎に管理され、一つのRUBは2760チャネルビット(cbs)のランイン部(Runin部)と、496×1932チャネルビットの物理クラスタ(Physical Cluster)と、1104チャネルビットのランアウト部(Runout部)から構成される。物理クラスタがユーザデータ領域である。ランイン部、物理クラスタ、ランアウト部のうち、先頭のランイン部にはAPC領域が設けられている。このAPC領域は5ウォブル分(5×69チャネルビット)存在し、この領域を用いてAPCが実行される。ここで、「APC」とは、レーザダイオード(LD)の発光特性は温度依存性があり、同一駆動電流でも発光量が変化し得ることから、電流(i)と発光量(L)との関係を算出し、所望の発光量が得られる駆動電流を調整することを意味する。このAPC領域を用いて、駆動電流を種々変化させて発光量を検出し、電流と発光量との関係を算出し、所望の発光量が得られる駆動電流を算出する処理を実行する。例えば、5mWと15mWでLDを駆動し、このときの発光量をLD近傍に配置した受光素子(フロントモニタ)で検出し、LDのi−L特性を学習あるいは補正する。APC領域は上記のとおり5ウォブル分だけ確保されているが、実際にi−L特性を学習あるいは補正するには5ウォブル分は必要とせず、APC領域のうちの残りの領域は未使用のまま残ることになる。 FIG. 8 shows the data structure of Blu-ray. Data is managed for each recording unit block (RUB), and one RUB is a run-in part (Runin part) of 2760 channel bits (cbs), a physical cluster (Physical Cluster) of 496 × 1932 channel bits, and 1104 channel bits. It consists of a runout part (Runout part). A physical cluster is a user data area. Of the run-in part, the physical cluster, and the run-out part, an APC area is provided in the top run-in part. This APC area exists for 5 wobbles (5 × 69 channel bits), and APC is executed using this area. Here, “APC” means that the light emission characteristic of the laser diode (LD) is temperature-dependent, and the light emission amount can change even with the same drive current. Therefore, the relationship between the current (i) and the light emission amount (L). Is calculated, and the drive current for obtaining a desired light emission amount is adjusted. Using this APC region, the amount of light emission is detected by variously changing the drive current, the relationship between the current and the amount of light emission is calculated, and the process of calculating the drive current that provides the desired amount of light emission is executed. For example, the LD is driven at 5 mW and 15 mW, and the light emission amount at this time is detected by a light receiving element (front monitor) arranged in the vicinity of the LD, and the i-L characteristic of the LD is learned or corrected. As described above, the APC area is reserved for 5 wobbles. However, in order to actually learn or correct the i-L characteristics, 5 wobbles are not required, and the remaining areas of the APC area remain unused. Will remain.
本実施形態では、この未使用の領域に着目し、APC領域のうちAPCで使用されない残存領域を用いてROPCを実行する。例えば、APC領域の5ウォブル期間のうち、2ウォブル期間をAPCで用い、残りの3ウォブル期間をROPCで用いる等である。また、ブルーレイではデータ長として2T〜8T(同期信号を含めると9Tまで)のデータしか出現しないが、APC領域では任意のテストデータを試し書きできるため、ROPCを行う際には9Tより長いデータ長を有するテストデータ、例えば50T等のテストデータを試し書きしてレベルBを検出する。 In this embodiment, paying attention to this unused area, ROPC is executed using a remaining area that is not used in APC in the APC area. For example, of the 5 wobble periods in the APC area, 2 wobble periods are used for APC, and the remaining 3 wobble periods are used for ROPC. In Blu-ray, only data of 2T to 8T (up to 9T when a synchronization signal is included) appears as a data length. However, since arbitrary test data can be written on the APC area, the data length is longer than 9T when ROPC is performed. Level B is detected by trial writing test data such as 50T.
図2に、記録ユニットブロックRUBのAPC領域においてAPC及びROPCを行う要部構成を示す。光ピックアップ16は、LDや4分割フォトディテクタPD、対物レンズ、対物レンズ駆動回路(フォーカス方向及びトラッキング方向の駆動回路)の他、LDを駆動するドライバ(LDD)22、LDの近傍に配置されLDからの発光量を検出するフロントモニタ(FMT)16bとを備える。フロントモニタ16bはLDからの発光量を電気信号に変換してシステムコントローラ32に出力する。
FIG. 2 shows a main configuration for performing APC and ROPC in the APC area of the recording unit block RUB. The
また、4分割フォトディテクタは、LDからのレーザ光のうち光ディスク10で反射した反射光量(戻り光量)を検出し、ローパスフィルタLPF44に供給する。
The quadrant photodetector detects the amount of reflected light (returned light amount) reflected by the
ローパスフィルタ44は、反射光信号に含まれる高域成分をノイズとして除去し、サンプルホールド回路S/H46に供給する。高域成分は、例えばデータ記録時の記録ストラテジに起因する変調成分が含まれる。本実施形態では、50T等のデータ長の長いテストデータにおいてサンプルホールドするため、ローパスフィルタ44のカットオフ周波数fcは高く設定する必要はない。サンプルホールド回路S/H46は、ローパスフィルタ44からの信号をサンプルホールドし、反射光量のレベルBを検出してシステムコントローラ32に供給する。サンプルホールド回路S/H46でのサンプルホールドタイミングは、エンコーダ36から与えられる。エンコーダ36は、記録ユニットブロックRUBのAPC領域であることを示すフォーマッタあるいはタイミングジェネレータからのタイミング制御信号Tapcを入力し、この信号に基づいてAPC領域の開始タイミングを判定する。そして、2ウォブル期間においてAPCを実行するタイミング信号をシステムコントローラ32に供給するとともに、2ウォブル期間の終了タイミング信号、つまりROPCの開始タイミング信号信号をシステムコントローラ32及びサンプルホールド回路S/H46に供給する。サンプルホールド回路S/H46は、エンコーダ36からのROPC開始タイミング信号に応じて、反射光量をサンプルホールドし、レベルBを検出する。レベルBは上記のとおりピットが形成されて反射光量が安定したタイミングにおける値であり、ROPCの開始タイミングから所定時間経過後のタイミングとして規定される。
The low-
エンコーダ36は、フォーマッタあるいはタイミングジェネレータからのタイミング信号に応じて、APC領域においてAPC及びROPCを実行すべく記録パルスをドライバ22に供給するとともに、物理クラスタにおいてユーザデータを記録すべく所定の記録ストラテジに従った記録パルスをドライバ22に供給する。図3に、ユーザデータを記録する際の記録ストラテジの一例を示す。記録ストラテジは、先頭パルスTtop、それに続くマルチパルスTmp、ラストパルスTlpから構成される。先頭パルスTtopのパルス幅やパルスレベル(Pw)、マルチパルスの数やパルスレベル(Pb)、ラストパルスTlpのパルス幅やパルスレベル(Pw)、ラストパルスTlp後のパルス幅(Ts)やパルスレベル(Pc)により記録ストラテジは種々変化する。先頭パルスTtopやマルチパルスTmp、ラストパルスTlpはバイアスレベルPsに重畳されるが、バイアスレベルPsは再生レベルあるいは消去レベルに設定される。記録すべきデータ長が2Tの場合には先頭パルスTtopのみでマルチパルスTmp及びラストパルスTlpは存在せず、記録すべきデータ長が3Tの場合には先頭パルスTtop及びラストパルスTlpが存在しマルチパルスTmpは存在しない。記録すべきデータ長がnT(nは4以上)の場合には、先頭パルスTtop、マルチパルスTmp、ラストパルスTlpのいずれも存在し、
Ttop+(n−3)×Tmp+Tlp
で与えられる。記録ストラテジは固定でもよく、あるいはOPC実行時に最適化してもよい。
The
Ttop + (n−3) × Tmp + Tlp
Given in. The recording strategy may be fixed or may be optimized during OPC execution.
実際のデータを記録すべき場合には上記のストラテジに従うが、APCを実行する場合には単一のパルスで駆動すればよく、また、ROPCを実行する場合にはテストデータを試し書きするのであるから任意のストラテジを用いることができる。但し、本実施形態では、エンコーダ36は実際のデータを記録する際の記録ストラテジを援用してテストデータを試し書きしROPCを実行することでROPCの実効性を確実に担保する。具体的には、データ長が50Tのテストデータを記録するために、上記の式に従うと、
Ttop+47×Tmp+Tlp
なる記録ストラテジでテストデータを試し書きする。
When actual data is to be recorded, the above strategy is followed, but when APC is executed, it is sufficient to drive with a single pulse, and when ROPC is executed, test data is written on a trial basis. Any strategy can be used. However, in the present embodiment, the
Ttop + 47 × Tmp + Tlp
Test-write test data with the following recording strategy.
システムコントローラ32は、エンコーダ36からのタイミング信号に応じてAPC領域においてAPC及びROPCを実行すべくドライバ22を制御する。ROPCでは、以下のような処理を実行する。すなわち、まず、ブルーレイのテストエリアにおいてOPCを実行して最適記録パワーPoを設定し、設定された最適記録パワーPoで50Tのテストデータを試し書きしてそのときの反射光量のレベルB(これをBoとする)を検出しメモリに記憶しておく。このようにして得られた記録パワーPo及びレベルBの値Boが理想的な記録条件での組み合わせとなる。そして、実際のデータ記録時において、レベルBの値をサンプリングし、Bo/Pon=B/Pn=一定となるように記録パワーPを調整する。得られたPo、Bo、Bを用いて他の方法により記録パワーPを調整してもよい。例えば、現在の記録パワーPと得られたレベルBとからB/Pnを算出し、これとBo/Ponとを大小比較し、大小関係に応じて一定量(例えば±0.2mW)だけ現在の記録パワーPを増減調整してもよい。
The
図4に、APC領域におけるAPC及びROPCの実行タイミングを示す。記録ユニットブロックRUBの先頭にAPC領域100が存在し、APC領域100はAPC動作用エリアとROPC動作用エリアに2分割される。APC動作用エリアでは、図に示すように2つのパワーP1及びP2でLDを駆動し、そのときの発光量をフロントモニタ16bで検出してi−L特性を得る。得られたi−L特性に基づき、所望の発光量が得られる駆動電流を算出し、算出した駆動電流でLDを駆動する。LDのi−L特性は温度の影響を受けて変動する。したがって、RUB毎にAPCを実行して常にi−L特性を補正あるいは校正することが必要である。ROPC動作用エリアでは、上記のとおり50Tのテストデータを記録し、該テストデータの試し書き中における反射光量をサンプルホールドしてレベルBを検出する。50Tのテストデータとすることで、十分に帯域の低いローパスフィルタ44を通して、マルチパルスのノイズを十分に除去することができる。例えば、チャネルビットレートが66MHzの場合、50Tは0.76μsに相当するので、ローパスフィルタ44のカットオフ周波数fcは最も低い場合で1.32MHzまで下げることができる。図には、反射光量波形(戻り光波形)、ローパスフィルタ44通過後の波形、及びサンプルホールド回路S/H46のサンプルホールドタイミング波形を示す。反射光量波形には記録ストラテジの変調成分が重畳しているが、ローパスフィルタ44でこの変調成分が除去されていることがわかる。
FIG. 4 shows the execution timing of APC and ROPC in the APC area. The
以上のようにして、所定周期で出現するAPC領域にてROPCを実行し、記録パワーを増減調整しつつデータを記録する。ROPC実行時には図に示すように50Tのテストデータを1回だけ試し書きしてレベルBを検出してもよいが、APC領域100は5ウォブル期間あり、そのうちの3ウォブル期間をROPCに当てる場合、3×69=207チャネルビット確保できるため、50Tのテストデータは1回だけでなく4回分試し書きすることができる。そこで、所定のテストエリアでOPCを実行する際に記録パワーを階段状に変化させるのと同様に、記録パワーを複数段に変化させて50Tのテストデータを試し書きしてROPCを実行してもよい。
As described above, ROPC is executed in the APC area that appears in a predetermined cycle, and data is recorded while adjusting the recording power. As shown in the figure, when ROPC is executed, 50T test data may be test-written only once to detect level B. However, the
図5に、記録パワーをP4、P5、P6、P7と変化させて50Tのテストデータを試し書きする場合のタイミングチャートを示す。図5(a)は記録パルス波形であり、50Tのテストデータを試し書きするための記録ストラテジが4回繰り返し出現する波形である。図5(b)はそのときの反射光量(戻り光)波形であり、図中ローパスフィルタ44を通過した後の信号波形を実線で示す。図5(c)はサンプルホールド回路S/H46のサンプルホールドタイミングを示す。合計4回の50Tのテストデータの試し書き及び反射光量のサンプルホールドにより、合計4組の記録パワーとレベルBの値が得られる。これらを(P4,B4)、(P5,B5)、(P6,B6)、(P7,B7)とする。次に、これらの組み合わせを用いてROPCを実行すべく、
反射率R=B/P
を算出する。すなわち、R4=B4/P4、R5=B5/P5、R6=B6/P6、R7=B7/P7を算出する。さらに、これら反射率Rと記録パワーとの関係式を算出する。図6に、記録パワーPと反射率Rとの関係を示す。システムコントローラ32は、記録パワーPと反射率Rとの関係からf(Px、Rx)を算出する。そして、OPCの実行時に得られた理想的な(Po,Bo)から理想的な反射率Roを算出し、この理想的な反射率Roを関係式f(Px、Rx)に代入することで、ROPC実行位置における理想的な記録パワーを得ることができる。ROPC処理をまとめると以下のようになる。
FIG. 5 shows a timing chart when 50T test data is test-written by changing the recording power to P4, P5, P6, and P7. FIG. 5A shows a recording pulse waveform in which a recording strategy for trial writing 50T test data repeatedly appears four times. FIG. 5B shows the reflected light amount (return light) waveform at that time, and the signal waveform after passing through the low-
Reflectance R = B / P
Is calculated. That is, R4 = B4 / P4, R5 = B5 / P5, R6 = B6 / P6, and R7 = B7 / P7 are calculated. Further, a relational expression between the reflectance R and the recording power is calculated. FIG. 6 shows the relationship between the recording power P and the reflectance R. The
(1)ブルーレイのテストエリアにおいてOPCを実行し、かつ、最適記録パワーPoで50Tのテストデータを試し書きしてレベルBを検出し、理想的な記録パワーPoとレベルBの値Boとの組み合わせ(Po,Bo)を求める。
(2)(Po,Bo)より理想的な反射率Ro=Bo/Poを求める。
(3)APC領域においてAPCを実行した後、記録パワーを複数段に変化させながら50Tのテストデータを複数回繰り返し試し書きし、そのときのレベルBをそれぞれ検出して記録パワーPとレベルBとの組み合わせを求める。
(4)記録パワーとレベルBとの組み合わせより反射率Rを求める。
(5)記録パワーと反射率との間の関係式f(Px,Bx)を算出する。
(6)理想的な反射率Roと関係式fとから記録パワーを算出し、現在の記録パワーを増減調整する。
(1) Execute OPC in the Blu-ray test area and test-write 50T test data with the optimum recording power Po to detect level B, and a combination of ideal recording power Po and level B value Bo Find (Po, Bo).
(2) An ideal reflectance Ro = Bo / Po is obtained from (Po, Bo).
(3) After APC is executed in the APC area, 50T test data is repeatedly written a plurality of times while changing the recording power in a plurality of stages, the level B at that time is detected, and the recording power P and level B are detected. Find a combination of
(4) The reflectance R is obtained from the combination of the recording power and the level B.
(5) A relational expression f (Px, Bx) between the recording power and the reflectance is calculated.
(6) The recording power is calculated from the ideal reflectance Ro and the relational expression f, and the current recording power is increased or decreased.
本実施形態では、APC領域においてROPCを繰り返し実行するため、常に記録パワーを最適値に調整することが可能である。また、50Tというデータ長の長いテストデータを用いてROPCを実行するため、記録速度増大にも対応し得る。 In this embodiment, since ROPC is repeatedly executed in the APC area, the recording power can always be adjusted to the optimum value. Further, since ROPC is executed using test data having a long data length of 50T, it is possible to cope with an increase in recording speed.
なお、本実施形態ではAPC領域の5ウォブル期間のうち、2ウォブル期間をAPC動作用、残りの3ウォブル期間をROPC動作用としているが、3ウォブル期間をAPC動作用、残りの2ウォブル期間をROPC動作用とする等、任意に設定することができる。また、光ディスク毎に、あるいは同一光ディスクであっても半径位置毎にAPC動作用とROPC動作用の比率を適応的に変化させてもよい。例えば、内周側ではAPC動作用に3ウォブル期間、ROPC動作用に2ウォブル期間を割り当て、外周側ではAPC動作用に2ウォブル期間、ROPC動作用に3ウォブル期間を割り当てる等である。内周側ではOPCで設定した最適記録パワーPoをそのまま適用できる可能性があるので、内周側では5ウォブル期間をAPC動作用に割り当て、ROPC動作は行わないようにしてもよい。一般的には、外周ほどROPCの必要性が高まるため、ROPCの実行精度を上げるべくROPC動作用の比率を増大させることが好適である。 In this embodiment, of the 5 wobble periods in the APC area, 2 wobble periods are used for APC operations and the remaining 3 wobble periods are used for ROPC operations. However, 3 wobble periods are used for APC operations and the remaining 2 wobble periods are used. It can be arbitrarily set, for example, for ROPC operation. Further, the ratio for APC operation and ROPC operation may be adaptively changed for each optical disc or even for the same optical disc for each radial position. For example, 3 wobble periods are assigned for the APC operation on the inner circumference side, 2 wobble periods are assigned for the ROPC operation, 2 wobble periods are assigned for the APC operation on the outer circumference side, and 3 wobble periods are assigned for the ROPC operation. Since there is a possibility that the optimum recording power Po set by OPC can be applied as it is on the inner circumference side, five wobble periods may be allocated for APC operation on the inner circumference side, and the ROPC operation may not be performed. In general, since the necessity for ROPC increases toward the outer periphery, it is preferable to increase the ratio for ROPC operation in order to increase the execution accuracy of ROPC.
図7に、APC領域に対するROPC動作領域の比率の例を示す。a、b、cの3つの場合を例示している。比率aは、ROPCの比率が半径によらず60%(5ウォブル期間のうちの3ウォブル期間)と固定の場合である。比率bは、ある半径位置r2まではROPCの比率が40%であり、それ以上の半径では60%に増大する場合である。比率cは、ある半径r1まではROPCの比率は0%、つまりROPCは実行せずAPCのみを実行し、半径r1〜r2までは半径位置に応じて順次ROPCの比率が増大し、半径位置r2以上ではROPCの比率が100%、つまりROPCのみを実行する場合である。比率cは、光ディスク10の全ての領域においてAPCとROPCとを常に実行するのではなく、少なくとも一部の領域においてAPC領域を用いてAPCとROPCを実行することを示す。
FIG. 7 shows an example of the ratio of the ROPC operation area to the APC area. Three cases of a, b, and c are illustrated. The ratio a is a case where the ROPC ratio is fixed at 60% (3 wobble periods out of 5 wobble periods) regardless of the radius. The ratio b is a case where the ratio of ROPC is 40% up to a certain radius position r2 and increases to 60% at a radius larger than that. The ratio c is 0% until the radius r1, and the ROPC ratio is 0%, that is, only the APC is executed without executing the ROPC, and the ROPC ratio is sequentially increased according to the radial position from the radius r1 to the radius r2. In the above, the ROPC ratio is 100%, that is, only ROPC is executed. The ratio c indicates that APC and ROPC are not always executed in all areas of the
本実施形態では、ROPC実行時にB/PあるいはB/P2を用いて記録パワーを増減調整しているが、より一般的にB/Pn(nは1以上の実数)を用いて記録パワーを増減調整してもよい。 In this embodiment, the recording power is increased / decreased by using B / P or B / P 2 when ROPC is executed, but more generally B / P n (n is a real number of 1 or more) is used. May be adjusted up or down.
10 光ディスク、16 光ピックアップ、16b フロントモニタ、22 ドライバ(LDD)、32 システムコントローラ、36 エンコーダ、44 ローパスフィルタ、46 サンプルホールド回路。 10 optical disc, 16 optical pickup, 16b front monitor, 22 driver (LDD), 32 system controller, 36 encoder, 44 low-pass filter, 46 sample hold circuit.
Claims (10)
前記記録ブロックはユーザデータ領域を含み、
記録レーザ光を照射する照射手段と、
前記記録ブロックの前記ユーザデータ領域以外の所定領域において前記記録レーザ光を照射して所定データ長のテストデータを試し書きし、試し書き時の反射光量に応じて記録レーザ光パワーを調整するパワー調整手段と、
を有し、データ記録時において前記所定の記録ブロック毎に前記記録レーザ光パワーを繰り返し調整することを特徴とする光ディスク装置。 An optical disc apparatus for recording data for each predetermined recording block,
The recording block includes a user data area,
An irradiation means for irradiating a recording laser beam;
Power adjustment for irradiating the recording laser light in a predetermined area other than the user data area of the recording block to test-write test data having a predetermined data length, and adjusting the recording laser light power according to the amount of reflected light at the time of test writing Means,
An optical disc apparatus, wherein the recording laser light power is repeatedly adjusted for each of the predetermined recording blocks during data recording.
前記ユーザデータ領域以外の所定領域は、パワーを調整するためのAPC領域であることを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 1.
The optical disk apparatus according to claim 1, wherein the predetermined area other than the user data area is an APC area for adjusting power.
前記パワー調整手段は、前記APC領域のうち、電流と発光量との関係を算出するために用いる領域の残存領域を用いて前記所定データ長のデータを試し書きすることを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 2.
The optical disc apparatus characterized in that the power adjustment means trial-writes the data of the predetermined data length using a remaining area of an area used for calculating a relationship between current and light emission amount in the APC area.
前記所定データ長は、記録すべきデータの規定データ長よりも長いデータ長であることを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 1.
The optical disc apparatus characterized in that the predetermined data length is a data length longer than a prescribed data length of data to be recorded.
前記テストデータの記録ストラテジは、記録すべきデータの記録ストラテジと同一であることを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 1.
The optical disc apparatus according to claim 1, wherein the test data recording strategy is the same as the data recording strategy.
前記パワー調整手段は、前記テストデータを試し書きする場合の、ピットが形成され反射光量が安定化したタイミングにおける反射光量であるレベルBの値に応じて記録レーザ光パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 1.
The power adjusting means adjusts the recording laser light power in accordance with a value of level B which is a reflected light amount at a timing when a pit is formed and a reflected light amount is stabilized when the test data is written by trial. Optical disk device to perform.
前記パワー調整手段は、前記テストデータを試し書きする場合の記録レーザ光パワーPと、前記レベルBの値BとからB/Pn(nは1以上の実数)を算出し、B/Pnに応じて記録レーザ光パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 6.
The power adjusting means calculates B / P n (n is a real number of 1 or more) from the recording laser light power P when the test data is written on a trial basis and the value B of the level B, and B / P n An optical disk apparatus characterized by adjusting the recording laser light power according to the above.
前記パワー調整手段は、記録レーザ光パワーを変化させて複数の前記テストデータを試し書きし、それぞれの記録レーザ光パワーにおける前記レベルBの値に応じて記録レーザ光パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 6.
The power adjusting unit is configured to test-write a plurality of the test data by changing a recording laser beam power and adjust the recording laser beam power according to the value of the level B in each recording laser beam power. Optical disk device to perform.
前記APC領域における前記残存領域の比率は、前記光ディスク毎に可変調整されることを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 3.
The ratio of the remaining area in the APC area is variably adjusted for each optical disk.
前記APC領域における前記残存領域の比率は、前記光ディスクの半径位置に応じて可変調整されることを特徴とする光ディスク装置。 The apparatus of claim 3.
The ratio of the remaining area in the APC area is variably adjusted according to the radial position of the optical disk.
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