JP2007137169A - 車両の格納式ルーフ - Google Patents
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Abstract
【課題】ルーフ格納時の車内への水滴落下を効果的に防止する。
【解決手段】 ルーフRを前側ルーフ部1と後側ルーフ部2に分割し、分割された前後のルーフ部1,2を格納機構によって車両後方へ移動させて車両後部の格納室8へ格納する。上記格納機構は車両後方から延びる旋回アーム6を備えており、当該旋回アーム6の先端61に長穴62を設けて、当該長穴62内に前側ルーフ部1の後端部12に設けたピン51を移動可能に挿入する。格納動作開始時の旋回アーム先端61の上後方移動に伴いピン51が長穴62内を相対移動して、この相対移動の間、前側ルーフ部1が後方移動することなくその後端部12が持ち上げられて前方へ下り傾斜させられ、当該前側ルーフ部1の上面に付着した水滴がフロントウインドウ部3の車両外表面へ流出させられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ルーフRを前側ルーフ部1と後側ルーフ部2に分割し、分割された前後のルーフ部1,2を格納機構によって車両後方へ移動させて車両後部の格納室8へ格納する。上記格納機構は車両後方から延びる旋回アーム6を備えており、当該旋回アーム6の先端61に長穴62を設けて、当該長穴62内に前側ルーフ部1の後端部12に設けたピン51を移動可能に挿入する。格納動作開始時の旋回アーム先端61の上後方移動に伴いピン51が長穴62内を相対移動して、この相対移動の間、前側ルーフ部1が後方移動することなくその後端部12が持ち上げられて前方へ下り傾斜させられ、当該前側ルーフ部1の上面に付着した水滴がフロントウインドウ部3の車両外表面へ流出させられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は車両の格納式ルーフに関し、特にルーフ格納時の水滴落下を防止するための格納式ルーフの改良に関する。
この種の格納式ルーフとしては例えば特許文献1に記載されたものがある。これはルーフを前側ルーフ部と後側ルーフ部に分割し、使用状態では分割された前後のルーフ部を、フロントウインドウ部とリアウインドウ部の間に架設するように前後に接して位置させ、一方、格納時には格納機構によって上記前後のルーフ部をリアウインドウ部と共に車両後部の格納室内へ重ねるように収納したものである。
特表2004−523405
しかし、上記従来の格納式ルーフでは、図6に示すように、蓋81を開けた車両後部の格納室8内への、前側ルーフ部1と後側ルーフ部2の格納を開始する際に、前側ルーフ部1が使用状態の略水平姿勢のままで後方へ移動してフロントウインドウ部3から離れるため、ここに生じた隙間から、前側ルーフ部1上面に残った雨水や洗浄水の水滴がインストルメントパネル上や前席シート上等に落下するという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、ルーフ格納時の車内への水滴落下を効果的に防止できる車両の格納式ルーフを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本第1発明では、ルーフ(R)を前側ルーフ部(1)と後側ルーフ部(2)に分割し、分割された前後のルーフ部(1,2)を格納機構(6,7)によって車両後方へ移動させて車両後部(8)へ格納するようにした車両の格納式ルーフにおいて、格納機構(6,7)を、その格納動作開始時に前側ルーフ部(1)を車両後方へ移動させるのに先立って前方へ下り傾斜させて当該前側ルーフ部(1)の上面に付着した水滴をフロントウインドウ(3)部の車両外表面へ流出させるように設定する。この場合、上記格納機構は車両後方から延びる旋回アーム(6)を備えており、当該旋回アーム(6)の先端(61)に長穴(62)を設けて、当該長穴(62)内に前側ルーフ部(1)の後端部に設けたピン(51)を移動可能に挿入して、格納動作開始時の旋回アーム先端(61)の上後方移動に伴いピン(51)が長穴(62)内を相対移動して、この相対移動の間、前側ルーフ部(1)が後方移動することなくその後端部(12)が持ち上げられて前方へ下り傾斜させられるようにすることができる。
本第1発明においては、格納動作開始時に前側ルーフ部を車両後方へ移動させるのに先立って前方へ下り傾斜させて当該前側ルーフ部の上面に付着した水滴をフロントウインドウ部側の車両外表面へ流出させているから、続く車両後方への移動時のインストルメントパネル等への水滴落下が効果的に防止される。
また、本第2発明では、ルーフを、互いの端縁を対向させて接続された一対のルーフ部で構成し、これらルーフ部を格納機構によって車両内へ格納するようにした車両の格納式ルーフにおいて、上記格納機構を、その格納動作開始時に両ルーフ部を格納方向へ移動させるのに先立って、互いに対向する上記ルーフ部の端縁のうち少なくとも一方のルーフ部の端縁を上方へ移動させて上記少なくとも一方のルーフ部を傾斜させるように設定する。
本第2発明においては、格納動作開始時に両ルーフ部を格納方向へ移動させるのに先立って、互いに対向する上記ルーフ部の端縁のうち少なくとも一方のルーフ部の端縁を上方へ移動させて上記少なくとも一方のルーフ部を傾斜させるようにして、当該少なくとも一方のルーフ部の上面に付着した水滴を車両外表面へ流出させているから、続く格納方向への移動時における車内への水滴落下が未然に防止される。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の車両の格納式ルーフによれば、ルーフ格納時の車内への水滴落下を効果的に防止することができる。
(第1実施形態)
図1にはルーフを使用している状態での格納式ルーフの格納機構の側面図を示す。図1において、ルーフRは前側ルーフ部1と後側ルーフ部2に分割されており、使用状態では、前側ルーフ部1の前端がフロントウインドウ部3の上端(後端)に接して位置するとともに、後側ルーフ部2の前端が前側ルーフ部1の後端に、後側ルーフ部2の後端がリアウインドウ部4の上端(前端)に接して位置して、上方へやや膨出湾曲しつつフロントウインドウ部3からリアウインドウ部4へ至り乗員Mの上方を覆うルーフ面が形成されている。なお、前側ルーフ部1および後側ルーフ部2は両側縁11,21(図3参照)が上方へ突出して、側方への水滴の流出が阻止されている。
図1にはルーフを使用している状態での格納式ルーフの格納機構の側面図を示す。図1において、ルーフRは前側ルーフ部1と後側ルーフ部2に分割されており、使用状態では、前側ルーフ部1の前端がフロントウインドウ部3の上端(後端)に接して位置するとともに、後側ルーフ部2の前端が前側ルーフ部1の後端に、後側ルーフ部2の後端がリアウインドウ部4の上端(前端)に接して位置して、上方へやや膨出湾曲しつつフロントウインドウ部3からリアウインドウ部4へ至り乗員Mの上方を覆うルーフ面が形成されている。なお、前側ルーフ部1および後側ルーフ部2は両側縁11,21(図3参照)が上方へ突出して、側方への水滴の流出が阻止されている。
図1において、前側ルーフ部1の後端部12下面両側(一方のみ図示)にはリンクアーム5が埋設されており、これらリンクアーム5の前端には車両後方から延びる旋回アーム6の先端61が回動可能に連結されている。この連結部の詳細を図2に示す。旋回アーム6の先端にはアーム長手方向へ延びる長穴62が形成されており、当該長穴62内にリンクアーム5の前端に立設されたピン51が位置している。旋回アーム6は基端部63が下方へ湾曲して車両のサイドボデー内に位置する回転軸64に固定されており、当該回転軸64は減速機構65を介してモータ66によって正逆回転駆動される。
上記リンクアーム5の後端には車両後方から延びる旋回アーム7の先端71が回動可能に連結されている。旋回アーム7は中間部が後側ルーフ部2の下面内に埋設されてこれと一体になっている。旋回アーム7の基端部72は下方へ湾曲して、上記回転軸64の後方に設けた従動軸73に固定されている。また、リアウインドウ部4は図略の支持部材によって車両のサイドボデー内に位置する回転軸41に固定されており、当該回転軸41は減速機構42を介してモータ43によって正逆回転駆動される。なお、車両の後部には蓋体81(図3参照)によって開閉される格納室8が設けられている。
このような構造の格納式ルーフにおいて、ルーフRを格納する場合には、モータ66によって旋回アーム6を回転軸64を中心に図1の時計方向へ回動させる。この回動によって旋回アーム6の先端61は上後方へ移動するが、前側ルーフ部1と一体のリンクアーム5のピン51が旋回アーム先端61の長穴62内を相対移動する(図2の矢印)ため、この間は前側ルーフ部1は後方へ移動せず、その後端部12のみが持ち上げられる(図1の鎖線)。これにより、前側ルーフ部1は前端がフロントウインドウ部3に接した状態で前方へ下り傾斜させられ、当該前側ルーフ部1の上面に付着した雨水や洗浄水の水滴が図3に示すようにフロントウインドウ部3のガラス外表面上へ流出させられる。なお、後側ルーフ部2は使用状態でも比較的大きく後方へ下り傾斜しているから上面への水滴の付着は少ない。
旋回アーム6の回動に伴って旋回アーム7およびこれと一体の後側ルーフ部2も従動軸73を中心に同方向へ回動を開始し、同時にリアウインドウ部4がモータ43により駆動されて回転軸41を中心に図1の時計方向へ回動を開始する。そして、リアウインドウ部4が反転状態で格納室8の最下位置へ旋回収納されるとともに(図1の鎖線)、その上方に後側ルーフ部2が反転状態で旋回収納され、さらにその上方に前側ルーフ部1が非反転状態で旋回収納される(図1の鎖線)。
(第2実施形態)
旋回アーム6の先端61に形成される長穴62を図4に示すように、アーム先端61の旋回軌跡と一致しない限りでリンクアーム5のピン51の移動方向へ傾斜させて形成しても良く、このようにするとピン51の長穴62内での相対移動がよりスムーズになされる。
旋回アーム6の先端61に形成される長穴62を図4に示すように、アーム先端61の旋回軌跡と一致しない限りでリンクアーム5のピン51の移動方向へ傾斜させて形成しても良く、このようにするとピン51の長穴62内での相対移動がよりスムーズになされる。
(第3実施形態)
図5に示すように、前側ルーフ部1の下面にバイブレータ10を設置し、前側ルーフ部を傾斜させたときにバイブレータ10を振動させるようにすれば、ルーフ上面に付着した水滴をさらに効率的にフロントウインドウ部3へ流下させることができる。
(その他の実施形態)
図5に示すように、前側ルーフ部1の下面にバイブレータ10を設置し、前側ルーフ部を傾斜させたときにバイブレータ10を振動させるようにすれば、ルーフ上面に付着した水滴をさらに効率的にフロントウインドウ部3へ流下させることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、収納に先立って前側ルーフ部のみを傾斜させる場合について説明したが、後側ルーフ部のみを傾斜させ、あるいは前側および後側の両ルーフ部をいずれも傾斜させるようにしても良い。この場合には、バイブレータを後側ルーフ部にも設置するとより効果がある。
1…前側ルーフ部、12…後端部、2…後側ルーフ部、3…フロントウインドウ部、5…リンクアーム、51…ピン、6,7…旋回アーム、61…アーム先端、62…長穴、8…格納室、R…ルーフ。
Claims (3)
- ルーフを前側ルーフ部と後側ルーフ部に分割し、分割された前後のルーフ部を格納機構によって車両後方へ移動させて車両後部へ格納するようにした車両の格納式ルーフにおいて、前記格納機構を、その格納動作開始時に前側ルーフ部を車両後方へ移動させるのに先立って前方へ下り傾斜させて当該前側ルーフ部の上面に付着した水滴をフロントウインドウ部の車両外表面へ流出させるように設定した車両の格納式ルーフ。
- 前記格納機構は車両後方から延びる旋回アームを備えており、当該旋回アームの先端に長穴を設けて、当該長穴内に前記前側ルーフ部の後端部に設けたピンを移動可能に挿入して、格納動作開始時の前記旋回アーム先端の上後方移動に伴い前記ピンが前記長穴内を相対移動して、この相対移動の間、前記前側ルーフ部が後方移動することなくその後端部が持ち上げられて前方へ下り傾斜させられるようにした請求項1に記載の車両の格納式ルーフ。
- ルーフを、互いの端縁を対向させて接続された一対のルーフ部で構成し、これらルーフ部を格納機構によって車両内へ格納するようにした車両の格納式ルーフにおいて、前記格納機構を、その格納動作開始時に両ルーフ部を格納方向へ移動させるのに先立って、互いに対向する前記ルーフ部の端縁のうち少なくとも一方のルーフ部の端縁を上方へ移動させて前記少なくとも一方のルーフ部を傾斜させるように設定した車両の格納式ルーフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005331495A JP2007137169A (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | 車両の格納式ルーフ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2007137169A true JP2007137169A (ja) | 2007-06-07 |
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ID=38200569
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JP2005331495A Pending JP2007137169A (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | 車両の格納式ルーフ |
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JP (1) | JP2007137169A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009132203A (ja) * | 2007-11-29 | 2009-06-18 | Aisin Seiki Co Ltd | ルーフ開閉装置 |
-
2005
- 2005-11-16 JP JP2005331495A patent/JP2007137169A/ja active Pending
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