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JP2007135786A - 医療用穿刺ユニット - Google Patents

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JP2007135786A
JP2007135786A JP2005332032A JP2005332032A JP2007135786A JP 2007135786 A JP2007135786 A JP 2007135786A JP 2005332032 A JP2005332032 A JP 2005332032A JP 2005332032 A JP2005332032 A JP 2005332032A JP 2007135786 A JP2007135786 A JP 2007135786A
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Yasukazu Otsubo
靖一 大坪
Shigeki Ariura
茂樹 有浦
Hiroshi Shiono
裕志 塩野
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Abstract

【課題】 生体に穿刺針を穿刺する際に、穿刺針の先端を目的の位置に精度よく到達させることが可能な穿刺ユニットを提供する。
【解決手段】 穿刺装置400と、穿刺時に穿刺装置400の動作方向を規定する穿刺補助装置500とを備える医療用穿刺ユニットであって、穿刺装置400は、穿刺部401を保持する保持部402と、保持部402の側面に配された被ガイド部403と、を備え、穿刺補助装置500は、穿刺時に、保持部402が内部を摺動することにより、穿刺部401の穿刺方向の動作を規定する通孔部503と、被ガイド部403が摺動することにより、穿刺部401の円周方向の動作を規定する溝部504と、を備え、溝部504は、直進溝部と回転溝部とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、生体に穿刺するための医療用穿刺ユニットに関するものである。
従来より、生検(癌や腫瘍などが疑われる生体組織片を切除して取り出し、検査すること)や薬液注入などの際には、生検針や注射針等の穿刺針を用いて生体への穿刺を行ってきた。
一般に、穿刺は、目的の部位に精度よく到達させることが重要であり、このために、通常は、CT装置や超音波装置を用いて生体内の目的の部位と穿刺針の位置とを確認しながら行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−107178号公報
しかしながら、穿刺針の先端を目的の部位に精度よく到達させることは容易ではない。一般に、穿刺針は、その先端形状に起因して生体内を直進しないからである。
図1乃至3を用いて、簡単に説明する。図1は、注射針の先端形状を示したものであり、(a)は刃面側から見た様子(以下、注射針の刃面側を“正面”とし、それと直交する側を“側面”とする)を、(b)は側面からみた様子をそれぞれ示している。
同図(a)に示すように、注射針100の先端正面側は、中心線101を中心とした2等辺三角形(角度αを頂点とする高さaの二等辺三角形)となっている一方、同図(b)に示すように、注射針100の先端側面側は、角度βからなる刃面103(長さb)と角度γからなるバックカット面104とを備え、刃面中央部には、薬液注入用の穴((a)の102)が設けられている。つまり、注射針100の先端は、正面から見ると中心線101を中心とした対称形であるが、側面から見ると中心線101に対して非対称な形状を有している。
このため、図2に示すように、注射針100の先端が生体内を矢印201方向に進行することで、生体より抗力Fを受けた場合、力の分解により刃面方向には抗力f1が、刃面方向と直交する方向(202)には抗力f2が働くこととなる。
このように、注射針100の先端に応力f2が働くことで、注射針100の先端は、f2のベクトル方向に曲げられ、生体内を矢印201方向に進行する際には、f2のベクトル方向に曲がって進むこととなる。
図3は、矢印201方向への進行に伴って、注射針100の先端がf2のベクトル方向に曲がっていく様子を示したものである。同図から明らかなように、穿刺の際、注射針100の中心線101の延長線上に目的の部位202がくるように、注射針100の穿刺位置および穿刺方向が定められるが、矢印201方向に注射針100の先端が進行するにつれ、中心線は目的の部位202からずれ(203がずれ量を示している)、注射針100の先端が目的の部位202の深さまでに到達したときには、注射針100の先端位置は、目的の部位202から大きく外れることとなる(例えば、目的の部位までの距離が15mm程度であった場合には、ずれ量は1mm程度となる)。
このように注射針100の先端位置が目的の部位202から外れてしまった場合には、再度穿刺しなおす必要があるが、このような穿刺のやり直しは患者にとって負担が大きい。このため、穿刺の際には、穿刺針の先端形状によらず、目的の部位に精度よく到達できるようにすることが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、生体に穿刺する際に、目的の位置に精度よく到達させることが可能な穿刺ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、例えば、本発明に係る医療用穿刺ユニットは、以下のような構成を備える。即ち、
生体に穿刺される穿刺部を有する穿刺装置と、穿刺時に該穿刺装置の動作方向を規定する穿刺補助装置と、を備える医療用穿刺ユニットであって、
前記穿刺装置は、
前記穿刺部を保持する円柱状の保持部と、
前記保持部の側面に配された被ガイド部と、を備え、
前記穿刺補助装置は、
穿刺時に、前記保持部が内部を摺動することにより、前記穿刺部の穿刺方向の動作を規定する通孔部と、
穿刺時に、前記被ガイド部が摺動することにより、前記穿刺部の前記穿刺方向と直交する方向の動作を規定するガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、穿刺時に、前記穿刺方向と平行に前記穿刺部を直進させるための直進ガイド部と、前記穿刺部を前記穿刺方向と直交する方向に回転させるための回転ガイド部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、生体に穿刺する際に、目的の位置に精度よく到達させることが可能な穿刺ユニットを提供することが可能となる。
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
1.穿刺装置の構成
図4は本発明の一実施形態にかかる穿刺ユニットを構成する穿刺装置の外観を示す図である。本明細書において、穿刺ユニットとは、生体内に穿刺される穿刺部と該穿刺部を保持する保持部とを備える穿刺装置400と、穿刺時に該穿刺装置400の動作方向を規定する穿刺補助装置500(後述)とにより構成されるユニットをいう。
図4において、401は穿刺部(ここでは内部に温度計が埋め込まれているものとする。つまり、穿刺装置400は、生体深部の体温を測定するための穿刺式の温度計であるものとする)であり、生体内に穿刺され、目的の部位の温度を測定する。
穿刺部401の径は0.4〜1.2mm、長さは32〜70mmが好ましい。また、先端の詳細形状は、図1と同様であり、α=80度、β=12〜16度、γ=20〜40度が好ましい。なお、穿刺部401はニッケルチタンからなるものとするが、特にこれに限定するものではなく、例えば、ステンレスであってもよい。また、穿刺部401の先端にはX線不透過性に優れる金メッキが施されており、これにより、CT装置等を用いて容易に観察できる。なお、上述した金メッキ以外に、白金など、X線不透過性に優れる他の金属を利用しても良い。
402は保持部であり、穿刺部401を保持する。保持部402は、円柱形状を有しており、穿刺時には後述する穿刺補助装置の通孔(円筒状の通孔)内を摺動する。
403は被ガイド部であり、保持部402の側面から外側方向に垂直に2本突起状に伸びている(以下、説明の都合上、一方の被ガイド部を403−1、もう一方の被ガイド部を403−2と称する場合あり)。被ガイド部403は保持部402が上記通孔内を摺動するのに伴って、穿刺補助装置が有するガイド部(ガイド溝)に沿って摺動する。
404はハンドル部であり、保持部402に接続されている。ハンドル部404により保持部402が押圧されると穿刺部401が生体内を目的の部位に向かって進行し、ハンドル部404により保持部402が引張されると穿刺部401が生体内を後退する。
なお、保持部402、被ガイド部403、ハンドル部404はいずれもポリフェニレンサルファイドからなるものとするが、材質は特にこれに限定されるものではない。
2.穿刺補助装置の構成
図5は本発明の一実施形態にかかる穿刺ユニットを構成する穿刺補助装置の外観を示す図である。穿刺補助装置500は、穿刺装置400が穿刺する際に、生体表面の穿刺位置に固定され、穿刺装置の動作方向を規定する役割を果たす。
図5において、501は緩衝部であり、穿刺位置に穿刺補助装置を固定する際に、生体表面と接触する部材である。緩衝部501は、ポリカーボネイトからなる。502はドラム部であり、内部に通孔503を有し、側面には通孔503と連通する被ガイド溝504を有する。なお、ドラム部502は、ポニフェニレンサルファイドからなるものとするが、材質は特にこれに限定されるものではなく、例えば、穿刺時に穿刺部401の先端部が見えるよう、透明の部材から形成されていてもよい。
通孔503は、穿刺時に穿刺装置400の保持部402が内部を摺動する。通孔502により、穿刺装置400のx軸周りならびにz軸まわりの動きが規定される。504はガイド溝であり、穿刺時に穿刺装置400の被ガイド部403が摺動するよう構成され(つまり、ドラム部502にはガイド溝が2本形成されている(以下、説明の都合上、504−1、504−2と称する場合あり))、ガイド溝504に被ガイド部403が嵌合しつつ摺動することにより、穿刺装置400のy軸まわりの動きが規定される。
ガイド溝504は、ドラム部502の側面において、端面505からy軸方向(穿刺部401の穿刺方向)に向かって直線的に設けられており、ドラム部502の中央付近において、ドラム部502の円周方向(穿刺部401の穿刺方向と略直交する方向)に向きを変え、円周方向を半周した後は、再びy軸方向に向かって直線的に延びている。
図6、図7を用いて更に穿刺補助装置の構成を詳説する。図6、図7は穿刺補助装置500をそれぞれy軸方向からみた場合の平面図と、x軸及びz軸方向からみた場合の断面図とを示しており、図6と図7とでは、断面位置が異なっている。
図6(a)に示す穿刺補助装置500の平面図に示すように、穿刺装置補助装置500はドラム部502の中央部に通孔503があり、通孔503の両側にガイド溝504が配されている。
図6(a)に示す穿刺補助装置500の平面図において、B−B断面で切断した場合の断面図が図6(b)である。また、C−C断面で切断した場合の断面図が図6(c)である。
図6(b)に示すように、通孔503は端面505から緩衝部501まで貫通している。また、ガイド溝504はドラム部502のy軸方向の中央付近まで延びており(601、602)、中央付近でドラム部502の円周方向に180度向きを変え、再び(603、604から)緩衝部501に向かって延びている。これにより、180度回転前に601に示す位置にあった被ガイド部403−1は180度回転後、604に示す位置に移動し、180度回転前に602に示す位置にあった被ガイド部403−2は180度回転後、603に示す位置に移動する。
ドラム部502の中央付近を回転中の穿刺装置400の被ガイド部403−1、403−2が通過するため、C−C断面で見た場合には(図6(c))、ドラム部502の中央付近にガイド溝504が表れることとなる。
図7(a)に示す穿刺補助装置500の平面図において、D−D断面で切断した場合の断面図を図7(b)に示す。また、E−E断面で切断した場合の断面図を図7(c)に示す。図7(b)には、ドラム部502の中央付近で回転中の穿刺装置400の被ガイド部403の一方が通過するためのガイド溝504がドラム部502の円周方向に斜めに設けられている様子が示されている。
また、図7(c)には、ドラム部502の中央付近まで穿刺方向と平行に直進し、中央付近に差しかかると、ガイド溝504−1が円周方向に向きを変え紙面下方に向かうとともに、紙面上方よりもう一方の被ガイド部が摺動するためのガイド溝504−2が表れ、180度回転完了の位置までくると、再び、直進方向に延びる様子が示されている。
以上のようなガイド溝504の特徴的な形状により、本実施形態にかかる穿刺ユニットは、穿刺装置400のハンドル部404が保持部402を押圧すると、保持部402が通孔503内を直進し、ドラム部502の中央付近まで到達すると、保持部402が180度回転した後、再び通孔502内を直進することとなる。
3.穿刺ユニットによる穿刺動作
図8、図9を用いて本実施形態にかかる穿刺ユニットによる穿刺動作を説明する。図8は穿刺前に穿刺装置400を穿刺補助装置500にセットした様子を示している。このとき穿刺部401の先端部は生体表面にある。
続いて、保持部402が通孔503内を直進すると、穿刺部401の先端部が生体内に穿刺される。保持部402がドラム部502の中央付近まで到達すると、ガイド溝504が円周方向に向きを変えるため、被ガイド部403は、当該ガイド溝504に沿って動作することとなり、その結果、保持部402は180度回転する。保持部402の回転に伴って、穿刺部401も180度回転する。
ガイド溝504は円周方向に半周した後は、再びドラム部502の長手方向に向かうため、被ガイド部403は、当該ガイド溝504に沿って動作し、その結果、再び保持部402は直進を開始する。
図9は、直進した結果、被ガイド部403がガイド溝504の終端まで到達した様子を示している。このとき穿刺部401の先端は、目的の部位に到達する。
被ガイド部403がガイド溝504の終端まで到達し、緩衝部501にあたった後に、CT装置や超音波装置等を用いて、穿刺部401の先端部分を撮影する。これにより、穿刺部401の先端部が目的の部位に到達していることを確認することができる(上述のように、穿刺部401の先端部は金メッキが施されているため、容易に確認することができる)。
穿刺部401の先端部が目的の部位に到達していることを確認した後は、生体内部温度を測定しながら、不図示のエネルギ放射装置を用いて、生体外から目的の部位に向けてエネルギを放射し、目的の部位に対して熱治療を施す。なお、このとき放射されるエネルギ量は、穿刺部401の先端部に取り付けられた温度計の測定結果に基づいて制御される。
穿刺後、穿刺部401を生体から引き抜くには、上記動作と反対の動作による。ただし、穿刺装置400と穿刺補助装置500とを同時に穿刺方向と反対方向に引っ張ることにより、穿刺部401を生体から引き抜くようにしてもよい。
4.穿刺ユニットによる穿刺動作の作用
次に図10を用いて穿刺ユニットによる穿刺動作の作用について説明する。上述のように、本実施形態にかかる穿刺ユニットを用いて穿刺を行った場合、目的の部位に向かって穿刺部401が進行する途中で、穿刺装置400が180度回転し、それに伴い、穿刺部401も180度回転する。
図10(a)、(b)は、穿刺部401が180度回転する前の状態において、穿刺部401が生体より受ける抗力と、180度回転した後の状態において、穿刺部401が生体より受ける抗力とをそれぞれ示した図である。従来技術においても記載したとおり、180度回転前の状態で矢印1001方向に穿刺部401が進む場合、生体より抗力Fを受けると、刃面方向に抗力f1が、刃面方向と直交する方向(1002)に抗力f2が働くこととなる。そして、穿刺部401の先端にf2が働くことで、穿刺部401の先端は、f2方向に曲げられ、f2方向に進むこととなる(図10(a)の場合)。
一方、180度回転後の状態で矢印1001方向に穿刺部401が進む場合、生体より抗力Fを受けると、刃面方向に抗力f1’が、刃面方向と直交する方向(1003)に抗力f2’が働くこととなる。そして、穿刺部401の先端に応力f2’が働くことで、穿刺部401の先端は、f2’のベクトル方向に曲げられ、f2’のベクトル方向に進むこととなる(図10(b)の場合)。
つまり、180度回転前と回転後では、穿刺部401の先端の曲がる方向が反対になる。このため、180度回転前に穿刺部401の先端が生体内を進むことで曲がった分を、180度回転後に取り戻すことにより、目的の部位に正確に到達することが可能となるわけである。
図11は、本実施形態にかかる穿刺ユニットを用いて穿刺を行った場合の、穿刺部401の先端の動作を示した図である。同図において、1101は目的の部位であり、1102は目的の部位と穿刺位置とを結ぶ直線である。穿刺針401は矢印1001方向に進むものとする。
状態1において、穿刺部401の刃面は紙面上方を向いている。このため、矢印1001方向に進むにつれ、直線1102の紙面下方側にずれる。状態2は、穿刺位置と目的の部位1101との中間位置まで穿刺したときの穿刺部401の状態を示している。同図に示すように状態2の穿刺部401は直線1102から紙面下方に大きくずれている。
ここで、穿刺補助装置500により、穿刺装置400が180度回転させられると、穿刺部401の先端も180度回転し、状態3のようになる(穿刺部401の刃面は紙面下方を向いている)。
この状態で、穿刺部401を矢印1001方向に進めると、穿刺部401は紙面上方に進むこととなる。この結果、目的の部位1101の深さまで穿刺した時には、穿刺部401の先端は直線902上に戻ることとなる(状態4)。
つまり状態1から状態2までの間に直線901からずれた分を、状態3から状態4までの間にもとに戻すことで、目的の部位1101に到達することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる穿刺ユニットを用いることにより、生体に穿刺する際に、穿刺部の先端を目的の部位に精度よく到達させることが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、穿刺部の長さが固定であるとして説明を行ったが、穿刺部の長さは、目的の部位の穿刺位置からの深さに応じて、可変としてもよい。
また、上記第1の実施形態では、被ガイド部がガイド溝の終端に到達するまで穿刺装置を穿刺方向に動作させることとしたが、本発明は特にこれに限られず、被ガイド部がガイド溝の終端に到達する前に、穿刺部の先端が目的の部位に到達した場合には、穿刺動作を終了させるようにしてもよい。
図12において、(a)は穿刺深さが浅い場合に用いる穿刺装置の穿刺部を、(b)は穿刺深さが深い場合に用いる穿刺装置の穿刺部をそれぞれ示している。また、図13は、図12(a)に示す穿刺部を有する穿刺装置を用いて穿刺する場合の様子を、図14は、図12(b)に示す穿刺部を有する穿刺装置を用いて穿刺する場合の様子をそれぞれ示している。
図12、13からわかるように、穿刺部の先端から被ガイド部までの長さm1は、“穿刺深さ(=L)の1/2の長さ(1/2L)”と、“穿刺補助装置の回転位置から生体との接触端面までの距離(=l)”とを和算した長さ(=1/2L+l)となる。このような関係を有することにより、穿刺補助装置の回転位置から1/2Lの位置に被ガイド部403がくるように穿刺装置をセットしたとき(図13(a))、穿刺部の先端が生体表面に位置することとなる。
そして、穿刺装置を1/2Lだけ穿刺方向に動かすと、穿刺装置が180度回転し、さらに1/2L動かすと、穿刺部の先端が目的の部位に到達する(図13(b))。つまり、180度回転前に進む距離と、180度回転後に進む距離とが等しくなる。
穿刺深さが深い場合も同様に、穿刺部の先端から被ガイド部までの長さm2は、“穿刺深さ(=L’)の1/2の長さ(1/2L’)”と、“穿刺補助装置の回転位置から生体との接触端面までの距離(=l)”とを和算した長さとなる。このような関係を有することにより、穿刺補助装置の回転位置から1/2L’の位置に被ガイド部がくるように穿刺装置をセットしたとき(図14(a))、穿刺部の先端が生体表面に位置することにとなる。
そして、穿刺装置を1/2L’だけ穿刺方向に動かすと、穿刺装置が180度回転し、更に1/2L’動かすと、穿刺部の先端が目的の部位に到達する(図14(b))。つまり、180度回転前に進む距離と、180度回転後に進む距離とが等しくなる。
このように、穿刺部の長さを目的部位の穿刺深さに応じて可変とすることにより、共通の穿刺補助装置を用いて、様々な穿刺深さの目的の部位に穿刺することが可能となる。
なお、本実施形態では、穿刺深さに応じて穿刺部の先端から被ガイド部までの長さを可変とすることとしたが、本発明はこれに限られず、穿刺深さに応じて、穿刺補助装置の長さを可変とするようにしてもよい。この場合、穿刺部の先端が生体表面にあるとき、被ガイド部から穿刺補助装置の回転位置までの距離が、穿刺深さの1/2となるように、穿刺補助装置の長さを可変させることとなる。これにより、穿刺部の長さが固定の1種類の穿刺装置を用意するだけで、様々な穿刺深さの目的部位に対応することが可能となる。
ただし、穿刺補助装置は、長さが可変でなくとも、長さの異なる様々な種類を用意することで対応するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、180度回転前の穿刺装置の穿刺方向の移動距離を1/2L、180度回転後の穿刺装置の穿刺方向の移動距離を1/2Lとしたが、本発明は特にこれに限られない。180度回転前後における移動距離は異なるようにしてもよい。
例えば、穿刺位置から目的の部位までの生体組織は同じであるとは限らず、穿刺位置からの深さにより、生体組織が変化する場合もある。このような場合、穿刺部の先端は、生体からの抗力は一定とはならず、穿刺深さにより抗力が変わることとなる。この結果、180度回転前のずれ量と、180度回転後のずれ量とが等しくならない。そこで、このような場合を考慮して、180度回転前と回転後の移動距離を案分し、穿刺部の長さを設定するようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態では、被ガイド部がガイド溝の終端に到達する前に、穿刺部の先端が目的の部位に到達する場合について説明したが、かかる場合において、ガイド溝の所定の位置に、被ガイド部の進行を妨げるストッパを配するようにしてもよい。これにより、穿刺部の先端が目的の部位よりも深く穿刺されてしまうといった事態を回避することができる。
[第4の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、穿刺装置400に被ガイド部を、穿刺補助装置500にガイド溝を設けることとしたが、本発明はこれに限られず、穿刺装置400に被ガイド溝を、穿刺補助装置500にガイド部を設けるようにしてもよい。
[第5の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、穿刺対象について特に言及しなかったが、本発明にかかる穿刺ユニットは、例えば、前立腺、肝臓、すい臓、心臓、骨、脳、乳房、肺、腎臓等への穿刺に適用することが可能である。
また、上記第1及び第2の実施形態では、穿刺深さについて具体的数値を記載しなかったが、本発明にかかる穿刺ユニットは、例えば、穿刺深さ15mm以上において、特に効果がある。穿刺深さが15mm以上となると、従来技術の場合、目的の部位から1mm以上ずれることとなるからである。
また、上記第1及び第2の実施形態では、生体内の温度測定用の穿刺ユニットについて説明したが、本発明にかかる穿刺ユニットは、例えば、生検(癌や腫瘍などが疑われる生体組織片を切除して取り出し、検査すること)の際の、生体組織片の採取を用途としてもよい。
また、アブレーション(生体組織にエネルギーを与え、焼灼すること)の際に用いられる、先端部が電極になっている穿刺装置に適用することも可能である。さらに、放射線治療の際に、放射線を発する直径1mm程度の粒状体を目的部位に配置するための穿刺装置に適用することも可能である。さらに、骨粗しょう症などで弱った骨に、骨セメントや骨再生剤などを注入する穿刺装置に適用することも可能である。
なお、上記各実施形態では、被ガイド部として突起状の部材を、ガイド部(ガイド溝)として溝状の部材を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、穿刺部を保持する保持部に被ガイド用の溝を形成し、穿刺補助装置の通孔部内表面に突起状のガイド部を形成してもよい。
一般的な注射針の先端形状を示した図である。 注射針の先端が生体内を進行した場合に、生体より受ける抗力を示した図である。 生体内を進むにつれ、注射針の先端が応力f2方向に曲がっていく様子を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる穿刺ユニットを構成する穿刺装置の外観を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる穿刺ユニットを構成する戦士補助装置の外観を示す図である。 穿刺補助装置をy軸方向からみた場合の平面図と、x軸及びz軸方向から見た場合の断面図である。 穿刺補助装置をy軸方向から見た場合の平面図と、x軸及びz軸方向から見た場合の断面図である。 穿刺前に穿刺装置を穿刺補助装置にセットした様子を示した図である。 穿刺装置を直進させた結果、被ガイド部がガイド溝の終端まで到達した様子を示した図である。 穿刺ユニットによる穿刺動作の作用について説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる穿刺ユニットを用いて穿刺を行った場合の、穿刺針401の先端の動作を示した図である。 穿刺深さにより穿刺部の長さが可変の穿刺装置を示す図である。 図10(a)に示す穿刺部を有する穿刺装置を用いて穿刺する場合の様子を示す図である。 図10(b)に示す穿刺部を有する穿刺装置を用いて穿刺する場合の様子を示す図である。

Claims (6)

  1. 生体に穿刺される穿刺部を有する穿刺装置と、穿刺時に該穿刺装置の動作方向を規定する穿刺補助装置と、を備える医療用穿刺ユニットであって、
    前記穿刺装置は、
    前記穿刺部を保持する円柱状の保持部と、
    前記保持部の側面に配された被ガイド部と、を備え、
    前記穿刺補助装置は、
    穿刺時に、前記保持部が内部を摺動することにより、前記穿刺部の穿刺方向の動作を規定する通孔部と、
    穿刺時に、前記被ガイド部が摺動することにより、前記穿刺部の前記穿刺方向と直交する方向の動作を規定するガイド部と、を備え、
    前記ガイド部は、穿刺時に、前記穿刺方向と平行に前記穿刺部を直進させるための直進ガイド部と、前記穿刺部を前記穿刺方向と直交する方向に回転させるための回転ガイド部とを備えることを特徴とする医療用穿刺ユニット。
  2. 前記ガイド部は、前記穿刺方向に対して、2つの前記直進ガイド部と1つの前記回転ガイド部とを備え、該回転ガイド部は、該2つの直進ガイド部の間に配されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用穿刺ユニット。
  3. 前記回転ガイド部は、前記被ガイド部が該回転ガイド部を摺動することにより、前記穿刺方向と直交する方向に180度回転することを特徴とする請求項2に記載の医療用穿刺ユニット。
  4. 前記穿刺部の先端から前記被ガイド部までの距離が可変であることを特徴とする請求項1に記載の医療用穿刺ユニット。
  5. 前記穿刺部の先端形状は、非対称であることを特徴とする請求項1に記載の医療用穿刺ユニット。
  6. 前記被ガイド部は突起状の部材であり、前記ガイド部は、前記被ガイド部と嵌合する溝であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の医療用穿刺ユニット。
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