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JP2007132997A - 平版印刷版の処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】面取り処理を必要とする平版印刷版においても現像時に圧力カブリによる感光材料端面部の溶出不良部に起因する自動製版機への悪影響が無く、また搬送ロールの表面に汚れが固着することなく長期に渡って安定な現像処理を行うことが可能な平版印刷版の処理装置を提供する事。
【解決手段】端面が面取り処理された平版印刷版を、ロール挟持により搬送しつつ、少なくとも現像液中に浸漬し非画像部を溶出除去した後に水洗処理する処理装置において、水洗処理部の搬送ロールの内、少なくとも入口上側のロール表面が撥水撥油性を有する平版印刷版の処理装置を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平版印刷版、特に感光層が光重合性である平版印刷版の処理装置に関する。
近年、紫外、可視、赤外などの各種レーザーを用いたダイレクト製版システム(コンピュータで作製した画像情報をダイレクトに製版するためにコンピュータ・ツウ・プレート、頭文字をとりCTPシステムとも呼称される)が実用化され、一般商業印刷の分野において広く普及している。このダイレクト製版システムはシステムをデジタル化する事によってスピード、コスト、安定性などの面で従来のフィルムを用いた製版システムに比べて有利であり、今日の一般商業印刷の市場では主流となりつつある。
このダイレクト製版システムはこれらの利点から一般商業印刷市場のみならず、新聞印刷市場にも広く浸透しつつある。新聞印刷ではその印刷部数の多さと印刷速度の速さから一般商業印刷に比べて印刷条件が過酷であり、印刷版に対して高い耐刷性が要求される。このため、これまでのフィルム製版システムにおいてはポジ型感光材料よりも架橋反応により高い強度の画像を形成することの出来るネガ型の光重合性感光材料が用いられてきた。このことから新聞印刷市場へのダイレクト製版システムの導入には高い画像強度を持つ平版印刷版が必要不可欠とされていた。
これまでのネガ型感光材料を用いたフィルム製版システムでは水銀ランプなどの非常に高いエネルギーを持つ光源で長時間、密着露光を行なう事により感光層の架橋反応を起こすものであり、現像処理によって得られた画像は非常に強固なものであった。ダイレクト製版システムではこれらの光源に比べて低い露光エネルギーで露光処理を行うため、同等の強度を持つ画像の形成は当初、困難とされてきたが、近年では画像強度を改良するために多様な感光材料が開発されている。特に750nm以上の赤外光領域に発光する高出力半導体レーザーの小型化、高出力化が進み、ダイレクト製版システム用の露光用光源として非常に有用であることから、赤外光レーザーを用いたダイレクト製版システムにおいて感光性材料の開発はめざましい発展を遂げ、様々な提案がなされている。
例えば特開平7−20629号公報に記載の感光性材料はレゾール樹脂、ノボラック樹脂および潜伏性ブロンステッド酸、赤外吸収剤を含む事を特徴とし、ポジ版にもネガ版にも利用出来る平版印刷版について記載されている。また、特開2000−089452号公報には架橋性を有する化合物が独自の構造であり、バインダーがヒドロキシ基またはアルコキシ基が直接結合した芳香族炭化水素環を側鎖又は主鎖に有するポリマーで、かつ熱により酸を発生する化合物と赤外線吸収剤を含むネガ型画像記録材料について記載されている。また、特開2001−272778号公報にはボレート錯塩とトリハロアルキル置換化合物および近赤外光から赤外光領域の波長範囲において吸収を有する増感色素を併せて含むことを特徴とした感光材料について記載されている。
しかしながらこれらのダイレクト製版に対応した平版印刷版(以下CTP印刷版と言う)では新聞印刷の分野において、一般商業印刷分野では見られなかった問題が出てきた。それは端面の面取り処理による圧力カブリである。
一般商業印刷と異なり、新聞印刷では印刷版の交換頻度が高いため、一つの版胴上に複数の印刷版を並べ、必要に応じて印刷版を交換しながら印刷を行うのが一般的である。ところが一つの版胴上に複数の印刷版を並べて印刷を行った場合、印刷版の裁断面にインキが乗る事で隣り合った印刷版の境目が印刷物紙面上に直線状に現れ、所謂額縁汚れと呼ばれる印刷故障となる。この印刷故障を防ぐため、新聞印刷に用いられる平版印刷版は製造工程において平版印刷版に面取り処理が一般的に行われる。
本発明で言う面取り処理とは平版印刷版の端面を面取りする加工の事であり、平版印刷版をフライングシャー、ロータリーシャー、ギロチンなどの裁断仕上げ機械によって必要なサイズにカッティングする際、刃のクリアランスの調整等により、感光層が塗布されている面の端部を斜め直線状もしくは曲率を持たせながら削り落とす事を意味する。図2に面取り処理された平版印刷版の断面概略図を示す。図2中のbは平版印刷版の支持体を示し、aは感光層を示す。また、cは面取り処理により形成された側面部を示す。さらに、Aは面取り処理により削除された部分の支持体端面からの水平方向長さを表しており、Bは同じく面取り処理により削除された部分の感光層表面からの垂直方向長さを表す。AとBの値はそれぞれ特に限定される事は無いが、50μmから200μmであることが一般的である。
この面取り処理を行う際、感光層は裁断仕上げ機械の刃により局部的に大きな圧力がかかり、感光層が支持体に強く押しつけられる。圧迫された感光層は支持体中にめり込んだり、感光層中の構成成分が圧力によって変質する事で現像処理の際の溶出性に変化を生じる事がある。特にPS版に比べ高感度となっているレーザーを用いたダイレクト製版用印刷版の場合には顕著である。その結果、感光材料端面に溶出不良部を生じ、圧力カブリと呼ばれる現象が起こる場合があった。また、面取り処理の際に感光層が支持体の側面部に回り込む事もあり、回り込んだ感光層は現像処理の際に溶出が遅れ、支持体側面から剥がれずに溶出不良部として版にそのまま残る場合があった。これらの溶出不良部は現像後の平版印刷版の端面に針状、薄層状、粒状などの様々な形態で残膜として現れ、製版故障の原因となっていた。
さらに処理先頭部では、現像液による溶出が後端に比べ弱くなることから、その発生が顕著となっている。先頭部の溶出性が弱くなる理由としては、現像液に浸漬する方式では水平搬送ではなく、現像液貯留部へ下方へ湾曲した形で搬送されるため、現像液貯留部から上方へ離脱することで液切れが良くなり現像終了が後端に比べ早くなるためである。後端部は逆に絞りロールからの余剰液により現像液貯留部より空気中に引き出された後もさらに潤沢に供給されることとなるため差異が生じる。
この溶出不良部を製版処理装置の現像部で完全に除去できなかった場合、次工程の水洗部の搬送ロールに挟持されるが、現像液浸漬型の場合には、液中から脱離して搬送される印刷版が上方に向かうことで特に上側ロールにまず突き当たりその後ニップされるため、印刷版の処理先頭部の溶出不良部がある場合には印刷版先頭が当接した部分に強く溶出不良部が衝撃で剥離し転写する場合があった。この場合には、製版版数の増加に従いロール上に蓄積され、次第にその後の処理される印刷版表面への再転写が発生し、非画像部に転写した場合にはインキ受理性となるために印刷汚れとなって印刷版品質を低下させるなり、水洗部搬送ロールのメンテナンス性の低下を引き起こす場合があった。
これまでに、浸漬現像型の処理装置は数多く提案されている(例えば特許文献1、2に記載の処理装置)が、いずれも上述の端面の残膜による転写汚れや水洗部搬送ロールの汚れに対応したものは提案されていない。
特開平8−248642号公報 特開2000−298357号公報
従って本発明の課題は、面取り処理を必要とする平版印刷版においても現像時に圧力カブリによる感光材料端面部の溶出不良部に起因する自動製版機への悪影響が無く、また搬送ロールの表面に汚れが固着することなく長期に渡って安定な現像処理を行うことが可能な平版印刷版の処理装置を提供する事である。
本発明の上記目的は以下に記載の平版印刷版の処理装置によって達成できることを見いだした。
1.端面が面取り処理された平版印刷版を、ロール挟持により搬送しつつ、少なくとも現像液中に浸漬し非画像部を溶出除去した後に水洗処理する処理装置において、水洗処理部の搬送ロールの内、少なくとも入口上側のロール表面が撥水撥油性を有する平版印刷版の処理装置。
2.前記入口上側の水洗ロールに掻き取り部材を有する前記1記載の平版印刷版の処理装置。
3.前記平版印刷版がレーザー光を光源としてダイレクト露光されるCTP印刷版である前記1または2記載の平版印刷版の処理装置。
本発明により、新聞印刷に適用される面取り処理を行っても圧力カブリ等による感光層端面部の溶出不良が無く、また印刷においても額縁汚れの起こらない印刷版を得ることが出来る秀逸な効果が得られる。
本発明者が鋭意検討した結果、上記課題に対して水洗処理部の搬送ロールの内、少なくとも入口上側のロール表面が撥水撥油性を有する製版装置が極めて有用である事が明らかになった。
以下に本発明における現像処理装置について図1を用いて説明する。図1は本発明の一例を示す自動現像機の断面図である。図1において露光処理された平版印刷版100は、感光層面を上側にして自動現像機に挿入され、搬送ロール1、2によって現像処理部内に搬送され、搬送補助ロール3、4を介して一定温度に温度管理された現像液中に浸漬される。
現像液中に浸漬された平版印刷版の感光層は非画像部である未露光部が現像液によって膨潤し、溶出されやすい状態になりながら、液中搬送ロール3、4および搬送補助ロール5、6によって掻き取り部まで搬送される。膨潤した非画像部は掻き取りロール7によって擦られる事で溶出が促進される。一方、露光によって架橋反応が起こった画像部は現像液中でもほとんど膨潤せず画像として残存する。
次に非画像部の溶出により画像が形成された平版印刷版は、現像液絞りロール9、10で版面上の余剰の現像液を絞り、次工程である水洗処理部に搬送される。水洗処理部では水洗搬送ロール11、12により搬送されつつ、水洗シャワーパイプ14、15から吐出される水洗水により平版印刷版100表面の洗浄が行われる。水洗搬送ロール11の表面は撥水撥油性であるテフロン(R)樹脂でコーティングされており、特に平版印刷版100の搬送により、完全に溶解除去できなった感光層の一部が付着したとしても、水洗水により容易に離脱する。さらに水洗搬送ロール11には掻き取り部材として樹脂製ブレード30が設置されており、より脱離を促進し、水洗搬送ロール11の幅方向全面に渡って清浄化される。
その後、水洗搬送ロール16、17で水洗液が絞液されつつ、図示しないガム処理部に搬送される。ガム処理部ではガム液の塗布を行い、平版印刷版表面の保護膜の形成がなされ、最後に乾燥処理部で乾燥が施される。
本発明の特徴である水洗ロールの構成についてさらに詳しく説明する。水洗ロールはその表面が撥水撥油性であればよく、金属製のロール中心軸に撥水撥油性のフッ素ゴムあるいはフッ素樹脂製の弾性体を巻き付けて作製する、あるいは汎用のゴムロールの表面に撥水撥油性のフッ素樹脂をコーテングあるいは撥水撥油性の熱収縮チューブを装着することができる。本発明における撥水撥油性としては、水及び油に対してその表面が濡れ難い性質であることを指し、ここでは水及び油に対する接触角で規定する。接触角とは、測定する材料を試験片として用い、水滴もしくは油滴が滴下された時に形成される試験片平面と水滴もしくは油滴との角度を尺度として表示したものである。一般に接触角計として市販されているものを用いて容易に測定することができる。水滴としては純水を用いて滴下した場合に60度以上、油滴として亜麻仁油を滴下した場合にも60度以上あれば良い。より好ましくは水滴もしくは油滴を滴下した場合にいずれの接触角も60度以上あって、かつ何れか一方の接触角が90度以上の場合である。さらに好ましくは何れかが120度以上である。このように接触角が高いことは水もしくは油に対して濡れにくいことを表し、従ってロール表面に付着した場合でも容易に除去できる。このような撥水撥油性を示す材料としてはフッ素樹脂もしくはフッ素ゴムが好適に用いることができる。例えばフッ素樹脂としてはポリテトラフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体樹脂等が挙げられる。また撥水撥油性の熱収縮チューブとしてはグンゼ社製RC熱収縮チューブ、日東電工社製ニトフロン熱収縮チューブ等を用いることができる。
次に本発明の掻き取り部材について説明する。前記表面が撥水撥油性である水洗ロールに付勢当接し、表面に付着した完全に溶解除去できなかった感光層やその他汚れ成分の水洗ロールからの脱離を促進するものであり、ブレード形状として水洗ロールに対し円周上の何れかの位置で接触しておれば良いが、ニップ位置を基点に45度〜90度の位置が好ましい。掻き取り部材の材質としては、金属製、ゴムもしくは樹脂製のものが使用出来るが、水洗ロールの表面へのダメージから長期安定性を考慮すれば、少なくとも接触部分は弾性体であることが好ましい。
次に本発明の作用機構について説明する。図1中の水洗搬送ロール11が撥水撥油性でない場合には、水洗搬送ロールに面取り処理により圧力カブリの生じた平版印刷版からの感光層の溶出不良部が接触した場合には、感光層は元来疎水性のために水及び油の接触角が低いロールには引きつけられ転写し易くなる。また水洗搬送ロール上に転写した感光層の溶出不良部はロール表面は濡れやすい性質であるから脱離し難いため、次第に蓄積されたそれらの汚れがロールから印刷版に転写し始めることとなる。これに対して水洗搬送ロール11が撥水撥油性を有する場合、水洗搬送ロールに面取り処理により圧力カブリの生じた平版印刷版からの感光層の溶出不良部が接触した場合にも、ロール表面は撥水撥油性であるため引きつけ難く反発するため水洗搬送ロールへの転写は起こりにくくなり、かつ転写されたとしても濡れにくい性質により脱離し易くなるため汚れとして残存しない。そのためその後の印刷版への汚れ転写も発生せず、その結果水洗液以降の処理液や現像処理装置自体の汚染を防ぐことができる。また、印刷においても汚れのない良好な印刷物を得ることが出来る。
次に本発明に使用される平版印刷版について説明する。本発明に使用される平版印刷版は、従来公知の平版印刷版を用いることができる。特に新聞印刷用に用いられる面取り処理を施したもので十分に効果を発揮する。また新聞印刷に用いられるCTP版はPS版に比べて高感度であり、面取り処理による圧力カブリの発生がより顕著となるのでさらに有効に使用することができる。これらの印刷版の例としては特開平7−20629号公報に記載のレゾール樹脂、ノボラック樹脂および潜伏性ブロンステッド酸、赤外吸収剤を含む事を特徴とする平版印刷版や、特開2000−089452号公報に記載の架橋性を有する化合物が独自の構造であり、バインダーがヒドロキシ基またはアルコキシ基が直接結合した芳香族炭化水素環を側鎖又は主鎖に有するポリマーで、かつ熱により酸を発生する化合物と赤外線吸収剤を含む平版印刷版、また、特開2001−272778号公報に記載のボレート錯塩とトリハロアルキル置換化合物および近赤外光から赤外光領域の波長範囲において吸収を有する増感色素を併せて含むことを特徴とした平版印刷版等が挙げられる。中でも、平版印刷版の感光層が重合性ポリマーとして側鎖に重合性二重結合を有するモノマーとカルボキシル基含有モノマーの共重合体を有しかつ、光重合開始剤として有機ホウ素塩を有する平版印刷版であればさらに高感度であるために有効に適用できる。
本発明に用いられる現像液について説明する。pH8以上のアルカリ性液体であり、用いる平版印刷版に対して所定時間で溶解可能なものであれば任意のアルカリ水溶液を使用することができる。アルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ類、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン等の有機アルカリ剤、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムおよびケイ酸リチウムのようなアルカリ金属ケイ酸塩やケイ酸アンモニウム等が挙げられる。これらは、1種または2種以上組み合わせて使用することができる。また溶出性の調整及び溶解後の洗浄性などを勘案して、アニオン系、カチオン系、ノニオン系及び両性界面活性剤などを単独もしくは併用して添加することができる。
この様な組成の現像液で現像処理された印刷版はこの後に水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムやデンプン誘導体等を主成分とするフィニッシャーや保護ガム液で後処理を施される。本発明の印刷版の後処理はこれらの処理を種々組み合わせて用いることができ、例えば、現像→水洗→界面活性剤を含有するリンス液処理や現像→水洗→フィニッシャー液による処理がリンス液やフィニッシャー液の疲労が少なく好ましい。更にリンス液やフィニッシャー液を用いた向流多段処理も好ましい態様である。これらの後処理は、一般に現像部と後処理部とからなる自動現像機を用いて行われる。後処理液は、スプレーノズルから吹き付ける方法、処理液が満たされた処理槽中を搬送する方法が用いられる。又、現像後一定量の少量の水洗水を版面に供給して水洗し、その廃液を現像液原液の希釈水として再利用する方法も知られている。この様な自動処理においては、各処理液に処理量や稼働時間に応じてそれぞれの補充液を補充しながら処理することが出来る。また、実質的に未使用の後処理液で処理するいわゆる使い捨て処理方式も適用できる。
以下実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、効果はもとより本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
以下に本実施における自動製版機について図1を用いて説明する。図1は本発明の一例を示す自動製版機の現像部の概略断面図である。図1において露光処理された平版印刷版100は、感光層面を上側にして自動現像機に挿入され、搬送ロール1、2によって現像処理部内に搬送され、搬送補助ロール3、4を介して一定温度に温度管理された現像液中に浸漬される。
現像液中に浸漬された平版印刷版の感光層は非画像部である未露光部が現像液によって膨潤し、溶出されやすい状態になりながら、液中搬送ロール5、6によって掻き取り部まで搬送される。膨潤した非画像部は掻き取りロール7によって擦られる事で溶出が促進される。一方、露光によって架橋反応が起こった画像部は現像液中でもほとんど膨潤せず画像として残存する。
次に非画像部の溶出により画像が形成された平版印刷版は、現像液絞りロール9、10で版面上の余剰の現像液を絞り、次工程である水洗処理部に搬送される。水洗処理部では水洗搬送ロール11、12により搬送されつつ、水洗シャワーパイプ14、15から吐出される水洗水により平版印刷版100表面の洗浄が行われる。水洗搬送ロール11の表面は撥水撥油性であるテフロン(R)樹脂でコーティングされており、特に平版印刷版100の搬送により、完全に溶解除去できなった感光層の一部が付着したとしても、水洗水により容易に離脱する。さらに水洗搬送ロール11には掻き取り部材として樹脂製ブレード30が設置されており、より脱離を促進し、水洗搬送ロール11の幅方向全面に渡って清浄化されるようになっている。
その後、水洗搬送ロール16、17で水洗液が絞液されつつ、図示しないガム処理部に搬送される。ガム処理部ではガム液の塗布を行い、平版印刷版表面の保護膜の形成がなされ、最後に乾燥処理部で乾燥が施されるようになっている。
市販の新聞印刷用CTP印刷版(三菱製紙製PD−News300、1100mm×398mm)を、市販のシャーリングマシン(アマダ社製 M−1245)を用いて面取り処理を行った。このときに刃先のクリアランスを調整することにより以下の面取り処理品1と実質的に面取り処理部が形成されていない非面取り処理品2の平版印刷版を作成した。面取り処理品1の端面形状は図2中のAである支持体端面からの水平方向長さが50μmであり、図3中のBである感光層表面からの垂直方向長さが50μmであった。
上記のようにして作製した平版印刷版1、2について、830nm半導体レーザーを搭載した外面ドラム方式プレートセッター(大日本スクリーン製造株式会社製PT−R4000)を使用して、ドラム回転速度1000rpmでレーザー照射エネルギーを50mJ/cm2に固定し露光処理を行い、引き続いて上記の自動製版機にて現像処理を行った。
上記の自動製版機で、面取り処理品1および面取り処理品2をそれぞれ500版連続で処理し、それぞれ1版目の製版物から500版目の製版物まで版面を観察したところ、いずれも表面に異常はなく、印刷を実施しても良好な印刷物が得られた。また製版終了後の水洗搬送ロール11は特に汚れの付着も見られなかった。次に、水洗部の水洗搬送ロール11を表面が疎水性(親油性)であるニトリルブタジエンゴムで形成されたロールに付け替えたのみで上記同様に連続製版処理を実施したところ、面取り処理品1では印刷物には反映されないが版面には300版目から徐々に処理先頭部が当接した部分の転写が確認された。一方、面取り処理品2では500版目まで版面も良好であった。さらに水洗部の樹脂製ブレード30を取り外して同様に処理を行ったところ、面取り処理品1では版面に100版目から徐々に処理先頭部が当接した部分の転写が確認され、500版目では印刷にも汚れとして反映する結果となった。一方面取り処理品2では500版目まで印刷には反映されなかったが、版面には部分的な汚れの転写が確認され、さらに水洗搬送ロールの汚れは酷く洗浄には時間を要した。
本発明の活用例として、新聞印刷分野向けCTP印刷版用の自動現像装置として用いることができる。
本発明の一例を示すプロセッサの断面概略図である。 本発明に係わる面取り処理を施した平版印刷版の断面概略図である。
符号の説明
a 平版印刷版の感光層
b 平版印刷版の支持体
c 面取り処理により形成された側面部
A 面取り処理により削除された部分の支持体端面からの水平方向長さ
B 面取り処理により削除された部分の感光層表面からの垂直方向長さ
100 平版印刷版
101 平版印刷版の先頭部
1、2 搬送ロール
3、4 搬送補助ロール
5、6 液中搬送ロール
7 掻き取りロール
8 ガイド板
9、10 現像絞りロール
11、12 水洗搬送ロール
14、15 水洗シャワーパイプ
16、17 水洗搬送ロール
30 樹脂製ブレード

Claims (3)

  1. 端面が面取り処理された平版印刷版を、ロール挟持により搬送しつつ、少なくとも現像液中に浸漬し非画像部を溶出除去した後に水洗処理する処理装置において、水洗処理部の搬送ロールの内、少なくとも入口上側のロール表面が撥水撥油性を有することを特徴とする平版印刷版の処理装置。
  2. 前記入口上側の水洗ロールに掻き取り部材を有することを特徴とする請求項1記載の平版印刷版の処理装置。
  3. 前記平版印刷版がレーザー光を光源としてダイレクト露光されるCTP印刷版であることを特徴とする請求項1または2記載の平版印刷版の処理装置。
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