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JP2007104519A - 画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法および画像復号化方法 - Google Patents

画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法および画像復号化方法 Download PDF

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JP2007104519A
JP2007104519A JP2005294385A JP2005294385A JP2007104519A JP 2007104519 A JP2007104519 A JP 2007104519A JP 2005294385 A JP2005294385 A JP 2005294385A JP 2005294385 A JP2005294385 A JP 2005294385A JP 2007104519 A JP2007104519 A JP 2007104519A
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賢治 荒川
Toshinobu Hatano
敏信 秦野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】従来のスクランブル方式は、画像データを圧縮伸張する際に、マクロブロックをランダムアクセスすることで画像を認識できないようにして、圧縮データを転送する際に、圧縮データか否かのコマンド、マクロブロックのアクセス順序を示す座標データをあらかじめ転送する。
【解決手段】本発明の画像符号化装置1aは、リスタートマーカーごとの符号データについての並び替え規則を記録する変換テーブル9と、リスタートマーカーを用いて画像をJPEG方式で符号化する符号化部17と、符号化部から出力される符号データを変換テーブル9の並び替え規則に基づいてリスタートマーカーごとに並び替えるスクランブル変換部10とを備える。
【選択図】図24

Description

本発明は、画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法および画像復号化方法に関し、特にJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)方式に基づいて符号化された符号データにスクランブル処理を施す技術に関する。
従来の技術では、静止画をデータ転送する際に、マクロブロック単位で画像内をランダムアクセスして圧縮し、それを伝送する。伝送する際に、通信コマンドの中からスクランブルの有無と、ランダムに生成した座標テーブルとを転送しておき、スクランブルであれば伸張側でその座標テーブルに基づいてマクロブロックの画像メモリへの格納アドレスを生成するような技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−9359号公報(第4−5頁、第1−4図)
従来の技術では、圧縮データの転送前にあらかじめスクランブルの有無や座標テーブルなど圧縮データ以外のものをコマンドとして転送する必要がある。また、通信回線を接続しなければ活用できない。加えて、座標テーブルに基づいてメモリアクセスする制御部を回路に組み込む必要がある。また、その制御部を使えば、だれでもスクランブルを解除した画像が見ることができ、プライバシーの確保ができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、符号データにスクランブルの有無や座標テーブルなどを余分に付加せずにすみ、スクランブルの実施/解除を伴いつつプライバシーは確保でき、また、通信回線を有しないデジタルカメラといったシステムであっても実現可能とすることを目的とする。
本発明による画像符号化装置は、
リスタートマーカーごとの符号データについての並び替え規則を記録する変換テーブルと、
前記リスタートマーカーを用いて画像をJPEG方式で符号化する符号化部と、
前記符号化部から出力される前記符号データを前記変換テーブルの前記並び替え規則に基づいて前記リスタートマーカーごとに並び替えるスクランブル変換部とを備えた構成とされている。
これによれば、画像がリスタートマーカーを含んだ符号データの状態で符号化され、リスタートマーカーごとに符号データが並び替えられてスクランブルされるので、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、画像を容易に確認することができなくなり、プライバシーが確保される。符号データにコマンドなどを余分に付加するのではなく、必要な情報は符号データ内に埋め込まれている。見かけ上は符号データのみの構成となる。リスタートマーカーを複数マクロブロックごとまたは単数マクロブロックごとに挿入すると、リスタートマーカーごとに符号データは所定のバイト単位で完結し、直前のDC成分の影響も受けず、分離することができるようになる。すなわち、スクランブルの有無や座標テーブルなどを転送する必要はない。また、座標テーブルに基づいてメモリアクセスする制御部は不要となる。さらに、通信回線を有さないデジタルカメラといったシステムであっても実現可能である。
上記構成の画像符号化装置において、前記符号化部は、前記リスタートマーカーをn×マクロブロック(nは自然数)ごとに用いて符号化を行うように構成されているという態様がある。nが小さいほど、画像の確認が困難になる。
上記構成の画像符号化装置において、前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位として、同一のリスタートマーカーの符号データと並び替えるように構成されているという態様がある。この場合、同一のリスタートマーカーであれば、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記構成の画像符号化装置において、前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として、符号データを並び替えるように構成されているという態様がある。n×マクロブロック×一巡の所定数(nは自然数)を単位としてスクランブルをかけることになるので、変換テーブルの作成が容易になり、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記構成の画像符号化装置において、前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えるように構成されているという態様がある。これによれば、スクランブルをかけたものはJPEG形式の規格に違反することとなるが、通常の復号化は困難で、画像の確認を困難化することができる。
上記構成の画像符号化装置において、前記変換テーブルは、あらかじめ決められた複数の前記並び替え規則を記録するように構成され、さらに、前記変換テーブルにおける複数の前記並び替え規則のうちで特定のものを指定するキースイッチと、複数の前記並び替え規則の選択のための画像データを表示する表示部とを備えるという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、符号化時にユーザーが指定した特定の並び替え規則を知らなければ、画像の確認は困難で、プライバシー性を向上することができる。
上記構成の画像符号化装置において、前記変換テーブルは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行うように構成されているという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、複数の画像がn×マクロブロック単位(nは自然数)で混ざっているため、さらに画像の確認を困難にすることができる。
上記構成の画像符号化装置において、前記変換テーブルは、一部分の符号データについて並び替えを行うように構成されているという態様がある。これによれば、画像のうちの一部分にスクランブルをかけることができ、例えば集合写真の場合に、肖像権が許可されていない人物に対してだけスクランブルをかけるといったことができる。
上記構成の画像符号化装置において、さらに、前記変換テーブルの並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つに挿入する中央処理部を備えるという態様がある。APP1マーカセグメント、APP2マーカセグメントは、Exifの付属情報や拡張データを格納するものであって符号データの復号化には必ずしも必要でなく、通常の復号化では読み飛ばされる。そのため、符号データの形式を保持したまま、変換テーブルの並び替え規則を符号データに挿入できる。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、通常の復号化ではスクランブルされたままの状態の画像で復号化されるが、符号データに挿入された並び替え規則を用いて復号化すれば、スクランブルを解除した上で復号化することができる。
上記構成の画像符号化装置において、前記スクランブル変換部は、前記変換テーブルの並び替え規則により、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換えるように構成されているという態様がある。これによれば、スクランブルをかけたあと、リスタートマーカーの順序が不正となっていれば、JPEG形式の規格に違反することとなり、通常の復号化は不可能となる。しかし、リスタートマーカーを正しい順序に書き換えることで通常の復号化が可能となるため、符号データが破壊されていると誤認識することを防ぐことができる。
さらに、本発明の画像復号化装置は、
リスタートマーカーごとの符号データについての並び替え規則を記録する変換テーブルと、
前記リスタートマーカーを用いて前記符号データをJPEG方式で画像に復号化する復号化部と、
前記符号データを前記変換テーブルに基づいて前記リスタートマーカーごとに並び替えて前記復号化部に入力するスクランブル変換部とを備えた構成とされている。
これによれば、リスタートマーカーを含んだ状態で符号化され、リスタートマーカーごとで並び替えを行ってスクランブルされた符号データに対し、符号データの並び替え規則に基づいて符号データを並び替えてスクランブルを解除することができ、通常の復号化では確認できないスクランブルされた符号データを復号化することができる。
上記構成の画像復号化装置において、前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、同一のリスタートマーカーの符号データ同士で並び替えるように構成されているという態様がある。これによれば、同一のリスタートマーカーであれば、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記構成の画像復号化装置において、前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として並び替えるように構成されているという態様がある。これによれば、n×マクロブロック×一巡の所定数(nは自然数)でスクランブルをかけることになるので、変換テーブルの作成が容易になり、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記構成の画像復号化装置において、前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えるように構成されているという態様がある。これによれば、スクランブルをかけたものはJPEG形式の規格に違反し、通常の復号化は不可能であるが、本発明では、符号データの並び替え規則に基づいてスクランブルを解除することができ、画像の確認を可能とする。
上記構成の画像復号化装置において、前記変換テーブルは、あらかじめ決められた複数の前記並び替え規則を記録するように構成され、さらに、前記変換テーブルにおける複数の前記並び替え規則のうちで特定のものを指定するキースイッチと、複数の前記並び替え規則の選択のための画像データを表示する表示部とを備えるという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、符号化時にユーザーが指定した変換テーブルの並び替え規則を正しく入力しなければ復号化しても画像を確認できないが、本発明では、符号データの並び替え規則に基づいてスクランブルを解除することができ、画像の確認を可能とする。
上記構成の画像復号化装置において、前記変換テーブルは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行うように構成されているという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、複数の画像がn×マクロブロック単位(nは自然数)で混ざっているため、画像の確認ができないが、本発明では、符号データの並び替え規則に基づいてスクランブルを解除することができ、画像の確認を可能とする。
上記構成の画像復号化装置において、さらに、前記変換テーブルの情報を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つから取得し、前記変換テーブルに記録する中央処理部を備えるという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、通常の復号化ではスクランブルされたままの状態の画像で復号化されるが、符号データに挿入された並び替え規則を用いて復号化すれば、スクランブルを解除した上で復号化することができる。
上記構成の画像復号化装置において、前記スクランブル変換部は、前記変換テーブルの並び替え規則により、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換えるように構成されているという態様がある。これによれば、スクランブルを解除したあと、リスタートマーカーの順序が不正となっていれば、JPEG形式の規格に違反することとなり、通常の復号化が不可能となる。しかし、リスタートマーカーを正しい順序に書き換えることで通常の復号化が可能となるため、符号データが破壊されていると誤認識することを防ぐことができる。
さらに、本発明の画像符号化方法は、リスタートマーカーを用いて画像をJPEG方式で符号化する符号化ステップと、前記リスタートマーカーごとの符号データの並び替えを行うスクランブル変換ステップとを含む。これによれば、画像がリスタートマーカーを含んだ符号データの状態で符号化され、その符号データに対してリスタートマーカーごとで並び替えを行い、符号データをスクランブルすることができ、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、画像を容易に確認することができなくなる。
上記の画像符号化方法において、さらに、リスタートマーカーのマクロブロック数を設定するマクロブロック数設定ステップを含み、前記符号化ステップは、前記リスタートマーカーをn×マクロブロック(nは自然数)ごとに用いて符号化を行うという態様がある。nが小さいほど、画像の確認が困難になる。
上記の画像符号化方法において、前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位として、同一のリスタートマーカーの符号データと並び替えるという態様がある。この場合、同一のリスタートマーカーであれば、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記の画像符号化方法において、前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として、符号データを並び替えるという態様がある。これによれば、n×マクロブロック×一巡の所定数(nは自然数)でスクランブルをかけることになるので、変換テーブルの作成が容易になり、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記の画像符号化方法において、前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えるという態様がある。これによれば、スクランブルをかけたものはJPEG形式の規格に違反することとなるが、通常の復号化は困難で、画像の確認を困難化することができる。
上記の画像符号化方法において、さらに、あらかじめ決められた複数の前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を指定する指定ステップと、前記指定ステップにて指定された並び替え規則で符号データの並び替えを行う前記スクランブル変換ステップと、前記複数の並び替え規則の選択を示す画像データを表示する表示ステップとを含むという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、符号化時にユーザーが指定した特定の並び替え規則を知らなければ、画像の確認は困難で、プライバシー性を向上することができる。
上記の画像符号化方法において、前記スクランブル変換ステップは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行うという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、複数の画像がn×マクロブロック単位(nは自然数)で混ざっているため、さらに画像の確認を困難にすることができる。
上記の画像符号化方法において、さらに、前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つに挿入するヘッダ挿入ステップを含むという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、通常の復号化ではスクランブルされたままの状態の画像で復号化されるが、符号データに挿入された並び替え規則を用いて復号化すれば、スクランブルを解除した上で復号化することができる。
上記の画像符号化方法において、前記スクランブル変換ステップにおいて、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換えるという態様がある。これによれば、スクランブルをかけたあと、リスタートマーカーの順序が不正となっていれば、JPEG形式の規格に違反することとなり、通常の復号化が不可能となる。しかし、リスタートマーカーを正しい順序に書き換えることで通常の復号化が可能となるため、符号データが破壊されていると誤認識することを防ぐことができる。
さらに、本発明の画像復号化方法は、リスタートマーカーごとの符号データの並び替えを行うスクランブル変換ステップと、前記リスタートマーカーを用いて、前記符号データをJPEG方式で画像に復号化する復号化ステップとを含む。これによれば、リスタートマーカーを含んだ状態で符号化され、リスタートマーカーごとで並び替えを行ってスクランブルされた符号データに対し、符号データの並び替え規則に基づいて符号データを並び替えてスクランブルを解除することができ、通常の復号化では確認できないスクランブルされた符号データを復号化することができる。
上記の画像復号化において、前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、同一のリスタートマーカーの符号データ同士で並び替えるという態様がある。これによれば、同一のリスタートマーカーであれば、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記の画像復号化において、前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として並び替えるという態様がある。これによれば、n×マクロブロック×一巡の所定数(nは自然数)でスクランブルをかけることになるので、変換テーブルの作成が容易になり、スクランブルをかけたあともJPEG形式の規格に違反することがないため、画像の確認を困難化しつつ、通常の復号化が可能となる。
上記の画像復号化において、前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えるという態様がある。これによれば、スクランブルをかけたものはJPEG形式の規格に違反し、通常の復号化は不可能であるが、本発明では、符号データの並び替え規則に基づいてスクランブルを解除することができ、画像の確認を可能とする。
上記の画像復号化において、さらに、あらかじめ決められた複数の前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を指定する指定ステップと、前記指定ステップにて指定された並び替え規則で符号データの並び替えを行う前記スクランブル変換ステップと、前記複数の並び替え規則の選択を示す画像データを表示する表示ステップとを含むという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、符号化時にユーザーが指定した変換テーブルの並び替え規則を正しく入力しなければ復号化しても画像を確認できないが、本発明では、符号データの並び替え規則に基づいてスクランブルを解除することができ、画像の確認を可能とする。
上記の画像復号化において、前記スクランブル変換ステップは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行うという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、複数の画像がn×マクロブロック単位(nは自然数)で混ざっているため、画像の確認ができないが、本発明では、符号データの並び替え規則に基づいてスクランブルを解除することができ、画像の確認を可能とする。
上記の画像復号化において、さらに、前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つから取得するヘッダ取得ステップを含むという態様がある。これによれば、スクランブルされた符号データを復号化する際に、通常の復号化ではスクランブルされたままの状態の画像で復号化されるが、符号データに挿入された並び替え規則を用いて復号化すれば、スクランブルを解除した上で復号化することができる。
上記の画像復号化において、前記スクランブル変換ステップにおいて、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換えるという態様がある。これによれば、スクランブルを解除したあと、リスタートマーカーの順序が不正となっていれば、JPEG形式の規格に違反することとなり、通常の復号化が不可能となる。しかし、リスタートマーカーを正しい順序に書き換えることで通常の復号化が可能となるため、符号データが破壊されていると誤認識することを防ぐことができる。
本発明の画像符号化によれば、画像がリスタートマーカーを含んだ符号データの状態で符号化され、リスタートマーカーごとに符号データが並び替えられてスクランブルされるので、スクランブルされた符号データに対して通常の復号化を施しても、画像を容易に確認することができなくなり、プライバシーが確保される。
また、本発明の画像復号化によれば、リスタートマーカーを含んだ状態で符号化され、リスタートマーカーごとで並び替えを行ってスクランブルされた符号データに対し、符号データの並び替え規則に基づいて符号データを並び替えてスクランブルを解除することができ、通常の復号化では確認できないスクランブルされた符号データを復号化することができる。
以下、本発明にかかわる画像符号復号化装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、画像符号復号化装置1は、CCD(Charge CoupledDevice)センサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーから出力されるRAWデータ、輝度信号や色差信号からなる画像データやJPEG符号化された符号データなどを格納するSDRAM(SynchronousDynamic Random Access Memory)やDDR−SDRAMといった記憶部2と、記憶部2への書き込み/読み出し要求に応じて記憶部2の書き込み/読み出しを行うメモリコントローラ3と、被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子4と、撮像素子4を駆動して撮像素子4から出力されるRAWデータを記憶部2に格納するためにメモリコントローラ3にアクセス要求を出すことが可能な撮像駆動部5と、記憶部2のRAWデータの読み出し要求、画像データの書き込み要求をメモリコントローラ3に対して行い、RAWデータを画像データへ変換する画像生成部6と、記憶部2の画像データの読み出し要求をメモリコントローラ3に対して行い、画像データにマクロブロックアクセスするラスタブロック変換部7と、リスタートマーカーを用いてJPEG方式の圧縮および伸張を行う符号復号化部8と、リスタートマーカーごとの符号データの並び替え規則を記録している変換テーブル9と、記憶部2へスクランブル化した符号データの書き込み要求をメモリコントローラ3に対して行い、符号復号化部8から出力される符号データを変換テーブル9に基づいてリスタートマーカーごとに並び替え、符号データのスクランブルを行うスクランブル変換部10と、各動作部の制御を行う中央処理部11と、変換テーブル9やパスワードを指定するキースイッチ12と、メモリやHDD(HardDisk Drive)などの着脱可能な記録媒体13と、記録媒体13や記憶部2のデータをメモリコントローラ3を介して記録再生を行う記録再生部14と、記憶部2の画像や記録媒体13から再生された画像から表示データを生成する表示生成部15と、表示生成部15から出力される表示データを表示するためのLCD(LiquidCrystal Display)や有機EL(Electronic Luminescence)といった表示部16を備える。
通常、リスタートマーカーを用いないJPEG方式の符号データの概念図を図2(a)に示す。図2(a)に示すように、マクロブロックごとbit単位でデータが構成されている。JPEG方式では、各マクロブロックは直前のDC成分の影響を受ける。そのため、マクロブロック単位で符号データを切り離すことができない。リスタートマーカーをマクロブロックごとに挿入した場合の概念図が図2(b)である。リスタートマーカーごとに符号データはバイト単位で完結し、直前のDC成分の影響を受けず、分離することができるようになる。
図3はJPEG方式の符号データの構成概念図である。リスタートマーカーを用いると、SOSマーカー(FFDA)とEOIマーカー(FFD9)で囲まれる符号データFFD0〜FFD7に、それぞれに対応したリスタートマーカー(RST)が挿入される。
スクランブル変換部10が変換テーブル9の並び替え規則に従って符号データをリスタートマーカーごとに並び替える方式には、以下のような複数の方式がある。
〔方式1〕
図4(a)にリスタートマーカーが4マクロブロック単位で挿入された画像#1を示し、図4(b)に画像#1に対しマクロブロックの境界が分かりやすいように、境界線L1を付加したものを示す。
図5(a)に示すように、リスタートマーカーが4マクロブロック単位で挿入されているので、図4(a)の画像#1は、FFD0〜FFD3の符号データで構成されている。図4(a)と図5(a)の空間位置は一致しており、FFD0で構成される符号データは図4(a)の上部1/4を、FFD1で構成される符号データは図4(a)の中上部1/4を、FFD2で構成される符号データは図4(a)の中下部1/4を、FFD3で構成される符号データは図4(a)の下部1/4を示す。図5(b)は、図5(a)の符号データをスクランブル変換部10によって、一巡する所定数のリスタートマーカー(RST0,RST1,RST3…RSTm)のうち、あるリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位として、同一のリスタートマーカーの符号データと入れ替えた場合の概念図である。1行目が3行目に移り、3行目が1行目に移っている。
図5の符号データに対するマクロブロックの位置関係を図6に示す。図5(a)に図6(a)が対応し、図5(b)に図6(b)が対応している。1行目が3行目に移り、3行目が1行目に移っている。4マクロブロック単位なので、入れ替えた後も4マクロブロックが連続したデータとなっている。
図6(b)の符号データに対し、スクランブル変換部10において変換テーブル9の並び替え規則を用いて書き換え、符号復号化部8により再生し、表示生成部15により表示部16に表示した場合の概念図を図7(a)に示す。図7(b)に図7(a)に対しマクロブロックの境界が分かりやすいように、境界線L1を付加したものを示す。図4と同一のマクロブロックは同じ画像が再生されていることが分かる。リスタートマーカー単位で入れ替えたことにより、元の画像である図4(a)に対し画像#1が崩れ、認識するのが困難になっていることが分かる。図4(a)に対して、1行目が3行目に移り、3行目が1行目に移っている。この符号データを記録再生部14を通して記録媒体13に記録する。
そして、図7(b)の符号データの状態であったとしても、復号化に際して、符号化したときと同じ変換テーブル9を適用することで、リスタートマーカーで括られた符号データの並び替えを元に戻して再生することで、図4(a)のスクランブルされていない再生画像を得ることができる。
〔方式2〕
図8に図4(a)に対し、リスタートマーカーが1マクロブロック単位で挿入された場合の概念図を示す。1マクロブロック=1リスタートマーカーなので、マクロブロックと同数のリスタートマーカーが存在している。図10(a)は図8に対するマクロブロックの位置関係を示す。スクランブル変換部10において変換テーブル9の並び替え規則を用いて、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカー(RST0,RST1…RST7)を1単位として、符号データ(FFD0,FFD1…FFD7)を並び替えた場合のマクロブロック位置関係を示す概念図を図9に示す。図10(b)は図9の並び替えたものに対するマクロブロックの位置関係を示す。n×マクロブロック×一巡の所定数(nは自然数)を単位としてスクランブルをかけるというときに、n=1、一巡の所定数=8となっている。1マクロブロック=1リスタートマーカーなので、マクロブロックが8つ連続したものが1単位となり、並び替わっていることが分かる。1行目・2行目が3行目・4行目に移り、3行目・4行目が1行目・2行目に移っている。
図10(b)を図5(b)のときと同様にして再生した場合の概念図を図11(a)に示す。また、図11(b)に図11(a)に対しマクロブロックの境界が分かりやすいように、境界線L1を付加したものを示す。図4(a)に対して、1行目・2行目が3行目・4行目に移り、3行目・4行目が1行目・2行目に移っている。図4と同一のマクロブロックは同じ画像が再生されていることが分かる。一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として入れ替えたことにより、元の画像である図4(a)に対し画像#1が崩れ、認識するのが困難になっていることが分かる。
そして、図10(b)の符号データの状態であったとしても、復号化に際して、符号化したときと同じ変換テーブル9を適用することで、リスタートマーカーで括られた符号データの並び替えを元に戻して再生することで、図4(a)のスクランブルされていない再生画像を得ることができる。
〔方式3〕
図12に図4(a)に対し、リスタートマーカーが1マクロブロック単位で挿入され、スクランブル変換部10において変換テーブル9の並び替え規則を用いて、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えた場合の概念図を図12(a)に示す。また、図12(b)は図12(a)に対するマクロブロックの位置関係を示す。リスタートマーカーは符号データFFD0〜FFD7に対応したRST0からRST7までしかないが、1画面内の同一リスタートマーカーで表されるマクロブロックは図12(b)のように異なる。マクロブロック0からマクロブロック15を順に辿ると、FFD0〜FFD7が2回繰り返されている。
図12(b)の符号データに対し、スクランブル変換部10において変換テーブル9の並び替え規則を用いて、図12(a)のリスタートマーカーを符号データFFD0,FFD1…FFD7の順に対応してRST0,RST1…RST7の順に書き換え、図5(b)と同様にして再生した場合の概念図を図13(a)に示す。図13(b)に図13(a)に対しマクロブロックの境界が分かりやすいように、境界線L1を付加したものを示す。図4と同一のマクロブロックは同じ画像が再生されていることが分かる。リスタートマーカー単位でランダムに入れ替えたことにより、元の画像である図4(a)に対し画像#1が崩れ、マクロブロック間での関係がより無関係になるため、認識するのがより困難になっていることが分かる。
そして、図13(b)の符号データの状態であったとしても、復号化に際して、符号化したときと同じ変換テーブル9を適用することで、リスタートマーカーで括られた符号データの並び替えを元に戻して再生することで、図4(a)のスクランブルされていない再生画像を得ることができる。
〔方式4〕
図14に、図1の画像符号復号化装置1の表示部16に表示される複数の並び替え規則の選択画像データを示す。あらかじめ決められた2つの並び替え規則を変換テーブル9から読み出し、ユーザーはキースイッチ12により、変換テーブル9の並び替え規則を指定することで、パターン#1またはパターン#2に従って符号データを並び替えることができる。パターン#1による効果は、図9によるものと同じになるため説明を割愛する。また、パターン#2による効果は、図12(a)によるものと同じになるため説明を割愛する。
並び替えられた符号データは、画像符号復号化装置1によれば、復号化時にキースイッチ12によって並び替え規則を指定することで、符号化時のスクランブル動作の逆手順を辿り、符号データの並び替えを元に戻して再生することができる。ここで、復号化時に指定する並び替え規則が、符号化時に指定したものと異なる場合は、正常にスクランブルが解除されない。
〔方式5〕
図15(a)に図4(a)と同サイズ、同マクロブロック数の画像#2を示す。また、図15(b)に図15(a)に対しマクロブロックの境界が分かりやすいように、境界線L1を付加したものを示す。さらに図16(a)に図4(a)に対し、リスタートマーカーが1マクロブロック単位で挿入された場合の概念図、および図16(b)に図15(a)に対し、リスタートマーカーが1マクロブロック単位で挿入された場合の概念図を示す。画像#1と画像#2の違いを分かりやすくするために、各リスタートマーカーに“_1”、“_2”の記号をつけている。
スクランブル変換部10において変換テーブル9の並び替え規則を用いて複数画像に対する符号データの並び替えを行った場合の概念図を図17(a)、図17(b)に示す。同一リスタートマーカーが各符号データ間で交互に混ざっていることが分かる。市松模様のモザイク状の入れ替えとなっている。ここでは便宜上記号をつけているが、実際の符号データでは、FFD0,FFD1…FFD7の順に符号データが並んでいるため、再生することができる。再生した場合の図17(a)、図17(b)に対応した概念図を図18(a)、図18(b)に示す。同一マクロブロックはそれぞれ元の画像と同じものが表示されていることが分かる。図4(a)および図15(a)に対して、市松模様のモザイク状の入れ替えとなっている。複数画像に対する符号データの並び替えを行ったことにより、それぞれの元の画像である図4(a)および図15(a)に対し、マクロブロック間での関係がより無関係になるため、認識するのがさらに困難になっていることが分かる。
そして、上記符号化時の逆手順を辿って復号化することで、画像間での符号データの並び替えを元に戻して再生することで、図4(a)および図15(a)のスクランブルされていない再生画像を得ることができる。
〔方式6〕
図19(a)に図4(a)に対し、スクランブル変換部10において変換テーブル9の並び替え規則を用いて並び替える範囲W1をキースイッチ12により指定した場合の概念図を示す。図1の画像符号復号化装置1によれば、この範囲W1内で並び替えが行われるため、図4(a)が図8の状態でリスタートマーカーが挿入されていた場合、指定範囲W1内で並び替えた場合の概念図を図19(b)に示す。範囲W1内で並び替えているため、リスタートマーカーの順序は不連続となる。図19(b)の符号データをFFD0,FFD1…FFD7の順に書き換え、再生した場合の概念図を図20(a)に示す。図20(b)に図20(a)に対しマクロブロックの境界が分かりやすいように、境界線L1を付加したものを示す。指定範囲W1によって指定された範囲のみが並び替えられていることが分かる。対角状に入れ替わっている。このようにして、人物の顔部分だけにスクランブルをかけるといったことが可能となる。
そして、符号化したときと同じ変換テーブル9を復号化するときに適用することで、指定範囲でのスクランブルを解除し、スクランブルされていない再生画像を得ることができる。
〔方式7〕
図21に図14で使用した変換テーブル9の並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントに挿入した場合の概念図を示す。図1の中央処理部11により並び替えを行った符号データに対し、APP1マーカーを挿入する。通常、APP1マーカーには、露光時間や撮影機種情報などの撮影情報を埋め込むことができる。そのAPP1マーカー内に並び替え規則を埋め込むことで、見かけ上は正規の符号データであり、通常の画像復号化装置で再生が可能となる。ただし、そのままではスクランブルがかかった状態であるため、APP1マーカーから並び替え規則を抽出し、それに基づいて再生することで、スクランブルを解除した画像データを得ることができるようになる。
〔方式8〕
同様に、図22のように、リスタートマーカーの並び替えた後の順序を埋め込むことで、図5(b)のような並び替えにも対応することができる。そして、再生時にAPP1マーカーに埋め込まれた変換テーブル9を中央処理部11により抽出し、復号化するときに適用することで、スクランブルされていない再生画像を得ることができる。
〔方式9〕
図23に図5で説明したJPEG方式通りに所定の正しい順序FFD0,FFD1…FFD7に対応したRST0,RST1…RST7の順に並んでいないリスタートマーカーを、JPEG方式通りの所定の正しい順序の順に書き換える前と書き換えた後の概念図を示す。図23(a)に書き換え前の符号データ、図23(b)に書き換え後の符号データを示す。書き換える前は、リスタートマーカーの順序がばらばらになっており、JPEG準拠でなくなり、通常の画像復号化装置では再生ができない。そのため、リスタートマーカーのみを書き換えることで、JPEG準拠となり、再生が可能となる。このとき、図23(b)より、リスタートマーカーのみを書き換え、マーカーに付随する符号データは書き換えないため、スクランブルされた符号データが再生される。同様に、再生時においては、図23(b)の状態の符号データに対し、変換テーブル9を抽出してから図23(a)に書き換え、リスタートマーカーで括られた符号データの並び替えを行った後に、符号復号化装置で再生し、表示生成部15にて表示データを出力し表示部16に表示することで、スクランブルの解除された再生画像を得ることができる。
(実施の形態2)
図24に示すように、画像符号化装置1aは、CCDやCMOSセンサーから出力されるRAWデータ、輝度信号や色差信号からなる画像データやJPEG符号化された符号データなどを格納するSDRAMやDDR−SDRAMといった記憶部2と、記憶部2への書き込み/読み出し要求に応じて記憶部2の書き込み/読み出しを行うメモリコントローラ3と、被写体からの光を映像信号に変換する撮像素子4と、撮像素子4を駆動して撮像素子4から出力されるRAWデータを記憶部2に格納するためにメモリコントローラ3にアクセス要求を出すことが可能な撮像駆動部5と、記憶部2のRAWデータの読み出し要求、画像データの書き込み要求をメモリコントローラ3に対して行い、RAWデータを画像データへ変換する画像生成部6と、記憶部2の画像データの読み出し要求をメモリコントローラ3に対して行い、画像データにマクロブロックアクセスするラスタブロック変換部7と、リスタートマーカーを用いてJPEG方式の圧縮を行う符号化部17と、符号データの並び替え規則を記録している変換テーブル9と、記憶部2へスクランブルした符号データの書き込み要求をメモリコントローラ3に対して行い、符号化部17から出力される符号データを変換テーブル9に基づいてリスタートマーカーごとに並び替え、符号データのスクランブルを行うスクランブル変換部10と、各動作部の制御を行う中央処理部11と、変換テーブル9やパスワードを指定するキースイッチ12と、LANや回線などを使用して通信を行う通信I/F18とを備える。
この画像符号化装置1aは、監視カメラなどネットワークに接続された記録専用の装置であり、記録する際に符号データに対し、スクランブルをかけて符号データをネットワークに出力する。符号データに対し、スクランブルをかけるまでの動作は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
図24に示す画像符号化装置1aによって出力された符号データを復号化する画像復号化装置を図25に示す。この画像復号化装置1bは、輝度信号や色差信号からなる画像データやJPEG符号化された符号データなどを格納するSDRAMやDDR−SDRAMといった記憶部2と、記憶部2への書き込み/読み出し要求に応じて記憶部2の書き込み/読み出しを行うメモリコントローラ3と、記憶部2の画像データも読み出し要求をメモリコントローラ3に対して行い、画像データにマクロブロックアクセスするラスタブロック変換部7と、リスタートマーカーを用いたJPEG方式の伸張を行う復号化装置19と、符号データの並び替え規則を記録している変換テーブル9と、記憶部2へスクランブルした符号データの読み出し要求をメモリコントローラ3に対して行い、符号データを変換テーブル9に基づいてリスタートマーカーごとに並び替えて復号化装置19に入力し、符号データのデスクランブルを行うスクランブル変換部10と、各動作部の制御を行う中央処理部11と、変換テーブル9やパスワードを指定するキースイッチ12と、LANや回線などを使用して通信を行う通信I/F18とを備える。
回線によって送られてくるスクランブルされた符号データを通信I/F18がメモリコントローラ3を介して記憶部2に記録する。符号データに対し、デスクランブルを行うまでの動作は実施の形態1と同じであるため、説明を割愛する。
このように、図24、図25の画像符号化装置1a、画像復号化装置1bによれば、通信途中の符号データを別の復号化装置で再生されたとしても、スクランブルのかかった状態でしか再生されず、セキュリティを確保することができる。また、図25の画像復号化装置1bを用いたとしても、変換テーブル9を正しくキースイッチ12にて指定しない限り、正常な再生画像は得られない。
以上から、本発明によれば課題を解決することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
(1)本実施の形態において、キースイッチ12による選択パターンが2通りであったが、これに限らず、発明の組み合わせによって得られるパターンを複数備えても良い。
(2)本実施の形態において、便宜上マクロブロック数を「16」として説明しているが、これに限らずJPEG方式で符号化が可能なマクロブロック数で構成しても良い。
(3)本実施の形態において、2画像での符号データの並び替えを行っているが、これに限らずさらに多くの画像の符号データを用いて並び替えても良い。
(4)本実施の形態において、マクロブロックの形状が横長の4:2:2を意識して記述しているが、これに限らず4:4:4や4:2:0など、JPEG方式のマクロブロック形状でも良い。
本発明の画像符号化、画像復号化の技術は、デジタルカメラのような通信回線を伴わない画像処理装置等として有用である。
本発明の実施の形態1における画像符号復号化装置の構成を示すブロック図 実施の形態1におけるリスタートマーカー有/無のJPEG方式符号データの概念図 実施の形態1におけるJPEG方式の符号データの構成概念図 実施の形態1におけるリスタートマーカーが挿入された画像#1の説明図 実施の形態1において、図4のリスタートマーカー位置と並び替えた図 実施の形態1において、図5に対するマクロブロック対応図 実施の形態1において、図6に対する再生画像概念図 実施の形態1において、図4の画像#1に対し1マクロブロック単位でリスタートマーカーを挿入した概念図 実施の形態1において、符号データFFD0からFFD0までを1単位として入れ替えた場合のマクロブロック位置関係を示す概念図 実施の形態1において、図9に対するマクロブロック対応図 実施の形態1において、図10に対する再生画像概念図 実施の形態1において、図8の符号データをランダムに並び替えた場合の概念図 実施の形態1において、図12に対する再生画像概念図 実施の形態1における複数の並び替え規則の選択画像データの説明図 実施の形態1におけるリスタートマーカーが挿入された画像#2の説明図 実施の形態1において、図4、図15に対するリスタートマーカー対応図 実施の形態1において、図16の並び替え後概念図 実施の形態1において、図17に対する再生画像概念図 実施の形態1における図4の選択範囲枠表示と範囲内を並び替えた概念図 実施の形態1において、図19に対する再生画像概念図 実施の形態1において、並び替え規則(パターン)を符号データのAPP1マーカセグメントに挿入した場合の概念図 実施の形態1において、並び替え規則(リスタートマーカーの順序)を符号データのAPP1マーカセグメントに挿入した場合の概念図 実施の形態1における並び替え後の符号データと書き換え後の符号データ概念図 本発明の実施の形態2における画像符号化装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における画像復号化装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1 画像符号復号化装置
1a 画像符号化装置
1b 画像復号化装置
2 記憶部
3 メモリコントローラ
4 撮像素子
5 撮像駆動部
6 画像生成部
7 ラスタブロック変換部
8 符号復号化部
9 変換テーブル
10 スクランブル変換部
11 中央処理部
12 キースイッチ
13 記録媒体
14 記録再生部
15 表示生成部
16 表示部
17 符号化部
18 通信I/F
19 復号化部
L1 マクロブロック境界枠
W1 スクランブル選択範囲

Claims (35)

  1. リスタートマーカーごとの符号データについての並び替え規則を記録する変換テーブルと、
    前記リスタートマーカーを用いて画像をJPEG方式で符号化する符号化部と、
    前記符号化部から出力される前記符号データを前記変換テーブルの前記並び替え規則に基づいて前記リスタートマーカーごとに並び替えるスクランブル変換部とを備える画像符号化装置。
  2. 前記符号化部は、前記リスタートマーカーをn×マクロブロック(nは自然数)ごとに用いて符号化を行うように構成されている請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位として、同一のリスタートマーカーの符号データと並び替えるように構成されている請求項1または請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として、符号データを並び替えるように構成されている請求項1または請求項2に記載の画像符号化装置。
  5. 前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えるように構成されている請求項1または請求項2に記載の画像符号化装置。
  6. 前記変換テーブルは、あらかじめ決められた複数の前記並び替え規則を記録するように構成され、
    さらに、前記変換テーブルにおける複数の前記並び替え規則のうちで特定のものを指定するキースイッチと、
    複数の前記並び替え規則の選択のための画像データを表示する表示部とを備える請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像符号化装置。
  7. 前記変換テーブルは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行うように構成されている請求項1から請求項6までのいずれかに記載の画像符号化装置。
  8. 前記変換テーブルは、一部分の符号データについて並び替えを行うように構成されている請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像符号化装置。
  9. さらに、前記変換テーブルの並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つに挿入する中央処理部を備える請求項1から請求項8までのいずれかに記載の画像符号化装置。
  10. 前記スクランブル変換部は、前記変換テーブルの並び替え規則により、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換えるように構成されている請求項1から請求項9までのいずれかに記載の画像符号化装置。
  11. リスタートマーカーごとの符号データについての並び替え規則を記録する変換テーブルと、
    前記リスタートマーカーを用いて前記符号データをJPEG方式で画像に復号化する復号化部と、
    前記符号データを前記変換テーブルに基づいて前記リスタートマーカーごとに並び替えて前記復号化部に入力するスクランブル変換部とを備える画像復号化装置。
  12. 前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、同一のリスタートマーカーの符号データ同士で並び替えるように構成されている請求項11に記載の画像復号化装置。
  13. 前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として並び替えるように構成されている請求項11に記載の画像復号化装置。
  14. 前記変換テーブルは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替えるように構成されている請求項11に記載の画像復号化装置。
  15. 前記変換テーブルは、あらかじめ決められた複数の前記並び替え規則を記録するように構成され、
    さらに、前記変換テーブルにおける複数の前記並び替え規則のうちで特定のものを指定するキースイッチと、
    複数の前記並び替え規則の選択のための画像データを表示する表示部とを備える請求項11から請求項14までのいずれかに記載の画像復号化装置。
  16. 前記変換テーブルは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行うように構成されている請求項11から請求項15までのいずれかに記載の画像復号化装置。
  17. さらに、前記変換テーブルの情報を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つから取得し、前記変換テーブルに記録する中央処理部を備える請求項11から請求項16までのいずれかに記載の画像復号化装置。
  18. 前記スクランブル変換部は、前記変換テーブルの並び替え規則により、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換えるように構成されている請求項11から請求項17までのいずれかに記載の画像復号化装置。
  19. リスタートマーカーを用いて画像をJPEG方式で符号化する符号化ステップと、
    前記リスタートマーカーごとの符号データの並び替えを行うスクランブル変換ステップとを含む画像符号化方法。
  20. さらに、リスタートマーカーのマクロブロック数を設定するマクロブロック数設定ステップを含み、
    前記符号化ステップは、前記リスタートマーカーをn×マクロブロック(nは自然数)ごとに用いて符号化を行う請求項19に記載の画像符号化方法。
  21. 前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位として、同一のリスタートマーカーの符号データと並び替える請求項19または請求項20に記載の画像符号化方法。
  22. 前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として、符号データを並び替える請求項19または請求項20に記載の画像符号化方法。
  23. 前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替える請求項19または請求項20に記載の画像符号化方法。
  24. さらに、あらかじめ決められた複数の前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を指定する指定ステップと、
    前記指定ステップにて指定された並び替え規則で符号データの並び替えを行う前記スクランブル変換ステップと、
    前記複数の並び替え規則の選択を示す画像データを表示する表示ステップとを含む請求項19から請求項23までのいずれかに記載の画像符号化方法。
  25. 前記スクランブル変換ステップは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行う請求項19から請求項24までのいずれかに記載の画像符号化方法。
  26. さらに、前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つに挿入するヘッダ挿入ステップを含む請求項19から請求項25までのいずれかに記載の画像符号化方法。
  27. 前記スクランブル変換ステップにおいて、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換える請求項19から請求項26までのいずれかに記載の画像符号化方法。
  28. リスタートマーカーごとの符号データの並び替えを行うスクランブル変換ステップと、
    前記リスタートマーカーを用いて、前記符号データをJPEG方式で画像に復号化する復号化ステップとを含む画像復号化方法。
  29. 前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、同一のリスタートマーカーの符号データ同士で並び替える請求項28に記載の画像復号化方法。
  30. 前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーの全リスタートマーカーを1単位として並び替える請求項28に記載の画像復号化方法。
  31. 前記スクランブル変換ステップは、一巡する所定数のリスタートマーカーのうち任意のリスタートマーカーから次の順位のリスタートマーカーで括られる符号データを1単位とし、符号データをランダムに並び替える請求項28に記載の画像復号化方法。
  32. さらに、あらかじめ決められた複数の前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を指定する指定ステップと、
    前記指定ステップにて指定された並び替え規則で符号データの並び替えを行う前記スクランブル変換ステップと、
    前記複数の並び替え規則の選択を示す画像データを表示する表示ステップとを含む請求項28から請求項31までのいずれかに記載の画像復号化方法。
  33. 前記スクランブル変換ステップは、複数の画像を符号化した符号データについて並び替えを行う請求項28から請求項32までのいずれかに記載の画像復号化方法。
  34. さらに、前記スクランブル変換ステップの並び替え規則を符号データのAPP1マーカセグメントとAPP2マーカセグメントの少なくともいずれか1つから取得するヘッダ取得ステップを含む請求項28から請求項33までのいずれかに記載の画像復号化方法。
  35. 前記スクランブル変換ステップにおいて、前記リスタートマーカーの順序が所定の正しい順序にならなかった場合に、前記リスタートマーカーを正しい順序になるように書き換える請求項28から請求項34までのいずれかに記載の画像復号化方法。
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