JP2007196202A - 浄化方法および浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】浄化性能の向上や小型化を容易に図ることのできる浄化方法および浄化装置を提供する。
【解決手段】 浄化装置1は、光触媒に対して空気中において光を照射するための光源18と、光触媒を固定した浄化体17と、浄化体17を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる接離手段19とを設ける。浄化方法は、空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる。
【選択図】図1
【解決手段】 浄化装置1は、光触媒に対して空気中において光を照射するための光源18と、光触媒を固定した浄化体17と、浄化体17を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる接離手段19とを設ける。浄化方法は、空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、飲料水、中水、下水、工場排水などの水の浄化を行うのに好適な浄化方法および浄化装置に関する。
従来から、飲料水、中水、下水、工場排水などの水の浄化を光触媒を用いて行うことが知られている。
このような光触媒を用いた浄化装置として、光触媒層を表面に形成した第1の媒体とこの第1の媒体の下流に配置され、表面に光触媒を形成していない第2の媒体とを設けるとともに、第1の媒体に光触媒の吸収波長帯域とほぼ等しい波長帯域を有する光を照射し、第2の媒体の近傍から紫外線領域の波長の光を照射する構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の浄化装置として、浄化対象液の流動経路に光触媒面を持つフィルターブレードを配置し、浄化対象液を介して光触媒面に紫外線を照射する構成のものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の浄化装置として、ボール状のセラミックスなどに光触媒を被覆あるいは混合し、水中で紫外線を照射する構成のものも提案されている。
ところで、近年においては高性能化が求められており、各種装置の高性能化の一つとして、浄化装置においても浄化性能の向上や小型化が求められている。また、従来の同一能力の装置に比べ著しく小型化でき、コストダウンを可能とするものも求められている。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、浄化性能の向上や小型化を容易に図ることのできる浄化方法および浄化装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明に係る浄化方法の特徴は、空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液に接離させる点にある。本発明に係る浄化方法においては、前記光が紫外線であることが好ましく、また、前記光触媒が浄化体に固定されているとともに、前記浄化体が全体として粒状に形成されたものであることが好ましい。
本発明に係る浄化装置の特徴は、浄化対象液を光触媒により浄化する浄化装置において、前記光触媒に対して空気中において光を照射するための光源と、前記光触媒を固定した浄化体と、前記浄化体を静止あるいは流動中の浄化対象液に接離させる接離手段とを有している点にある。本発明に係る浄化装置においては、前記光源が紫外線領域の波長の光を照射自在な紫外線灯であることが好ましく、また、前記浄化体が粒状に形成されており、複数の前記粒状の浄化体が容器に収納されており、前記容器が浄化対象液を内外に流動自在とするように形成されていることが好ましく、さらに、前記複数の浄化体を収納した容器が浄化対象液に浮かぶように形成されていることが好ましく、またさらに、前記複数の浄化体が浮力体の表面に配置されていることが好ましく、また、前記光源および浄化体が浄化対象液を貯留自在なケース体の内部に配設されていることが好ましい。
本発明に係る浄化方法および浄化装置によれば、空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液に接離させることにより、光触媒の光励起親水性を発揮させて、空気中に取り出された光触媒の表面に浄化対象液の均一な薄膜を形成することができる。そして、空気中において薄膜とされた浄化対象液を介して光触媒に紫外線を照射することができるので、光触媒の酸化作用を十分に発揮させることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
また、本発明の浄化装置によれば、本発明に係る浄化方法を確実かつ容易に実施することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
したがって、本実施形態の浄化方法および浄化装置によれば、浄化性能の向上や小型化などによる高性能化を確実に図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1は本発明に浄化装置の実施形態の要部を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の浄化装置1は、ステンレス、鉄、樹脂などにより全体として箱形に形成された遮光性を具備するケース体2を有している。このケース体2の内部には、水平に延在する取付軸3が密封装置を備えた軸受(ともに図示せず)により回転自在に配設されている。この取付軸3の両端はケース体2の左右の側板2L、2Rから突出されており、右端部には複数の羽根を有するロータ4が取り付けられている。
前記ケース体2の左側の側板2Lの外面には、取付軸3の左端部を覆う有底筒状の左蓋部材5が取り付けられており、ケース体2の右側の側板2L、2Rの外面には、取付軸3の左端部を覆う有底筒状の右蓋部材6が取り付けられている。この右蓋部材6の外周面の上部には、供給孔7が形成されており、外周面の下部には連結孔8が形成されている。そして、供給孔7の下方にロータ4の羽根が位置するように形成されている。また、供給孔7には、ケース体2の外部に配設された供給配管9の一端が接続されており、供給配管9の他端には、浄化対象液Lを汲み上げるためのポンプ10が接続されている。さらに、連結孔8には、連結配管11の一端が接続されており、連結配管11の他端は、ケース体2の右側の側板2Rの底部側に形成された導入孔12に接続されている。
したがって、ポンプ10で汲み上げられた浄化対象液Lは、供給配管9を通過して右蓋部材6の供給孔7から右蓋部材6の内部に流動し、その後、連結孔8、連結配管11および導入孔12をこの順に通過してケース体2の内部に供給されるようになっている。また浄化対象液Lは、右蓋部材6の内部を通過する際に、供給孔7から流下する途中で水車の如き働きをするロータ4の羽根に接触して、ロータ4とともに取付軸3を回転駆動させることができるように形成されている。すなわち、ポンプ10は、ケース体2の内部に浄化対象液Lを供給するための供給系の駆動源と、取付軸3を回転駆動するための駆動源との2種類の機能を備えている。
前記ケース体2の左側の側板2Lの底部側には、ケース体2の内部の浄化対象液Lを外部に排出する際に用いる排出孔13が形成されている。この排出孔13には、ケース体2の外部に配設された排出配管14の一端が接続されており、排出配管14の途中には、常時は閉状態とされたバルブ15が接続されている。
なお、ケース体2としては、着脱可能あるいは開閉可能な蓋付きの密閉状としたり、上部が開放の箱状としてもよい。また、取付軸3を回転駆動させる駆動源としては、モータなどのアクチュエータを用いてもよい。この場合、駆動力を減速機を介して取付軸3に伝達する構成とすることで、取付軸3を低速駆動することができる。なお、駆動源をアクチュエータとすることで、取付軸3の回転速度を制御することができる。
前記取付軸3には、複数、本実施形態においては4つの容器16が所定の間隔をおいて取り付けられており、これらの容器16の内部には、光触媒を固定した浄化体17が収納されている。
本実施形態の容器16は、針金を網目状あるいは格子状に編んで全体として直径120mm程度の円盤状に形成されており、各容器16の内部には、複数の粒状に形成された浄化体17が円環状をなすように配列されて固定されている。また、取付軸3に取り付けられた4つの容器16のそれぞれは、取付軸3との取付位置、すなわち回転中心より下部(直径の2/5程度)がケース体2の内部に供給された浄化対象液Lの液面下に没するように配置されている。
前記容器16としては、浄化対象液Lが内外に流動自在なものであればよいが、内部に収納した浄化体17に対して後述する光源からの光の照射を受ける表面をできるだけ遮光しないように形成することが肝要である。
前記容器16の形状としては、全体として平板状、筒状、2重筒状などの各種の形状から選択することができる。さらに、容器16の素材としては、金属、樹脂、繊維などを単独もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、容器16の内部に浄化体17を固定せずに、容器16の内部に複数の仕切りを設けることにより区画し、区画した部分のそれぞれに浄化体17を予め設定された数だけ収納する構成としてもよい。さらに、容器16としては、開閉可能な蓋を設けるなどして浄化体17を容易に着脱可能な構成としてもよい。また、容器16を光透過性を有する透明あるいは半透明のものとしてもよい。
前記浄化体17としては、セラミックス、金属、樹脂などを単独もしくは2種以上を積層するなどして組み合わせて形成した支持体の表面に光触媒層を設けたものや、光触媒の粉体と、粘土や、シリカ、アルミナなどの各種の無機材料や金属粉などとを単独もしくは2種以上組み合わせて混合し焼成することにより一体化したものや、光触媒を繊維に固着したものなどを挙げることができる。
すなわち、浄化体17としては、吹きつけ、焼き付け、溶射、塗りつけおよび浸漬(ディッピング)などにより光触媒を混合あるいは付着させた素材(布、樹脂、金属など)により粒状に形成されたものを用いることができる。
前記浄化体17の粒の形状としては、球形に限らず、米粒状、薄片状などの種々の小片状などの各種の形状のものを用いることができる。
前記浄化体17としては、容器16に収納して用いる形態に限らず、容器16そのものを浄化体17により円盤状、平板状、筒状、2重筒状などの各種の形状とする構成であってもよい。この場合、浄化体17を取付軸3に直接取り付ける構成とするとよい。
但し、複数の粒状の浄化体17を容器16に収納する構成とした場合における全体としての浄化体17の占める大きさを、一体品とした浄化体17の大きさより小さくすることができるので、浄化体17、ひいては装置の小型化を容易に図ることができるという意味で、複数の粒状の浄化体17を容器16に収納する構成が好ましい。なお、容器16に浄化体17を収納して用いる場合、容器16の表面に光触媒層を設ける構成としてもよい。
すなわち、浄化体17の形態としては、粒状の浄化体17を四角枠状の網籠状の容器16に収納固定して全体として平板状をなすように形成したものや、粒状の浄化体17をパイプの外周面に配列して網で固定することによりして全体として円筒状をなすように形成したものや、浄化体17そのものを円盤状に形成したものや、容器16を用いずに浄化体17そのものを円筒状に形成したものなどの種々の形態を用いることができる。
前記光触媒としては、酸化チタン、詳しくは結晶の形でルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型が有り、一般的にはアナターゼ型の二酸化チタンが用いられている。勿論、従来公知の各種の光触媒から選択使用することができるが、光触媒酸化作用および光励起親水性作用を有するものであることが肝要である。
本実施形態の浄化体17としては、二酸化チタンおよび/または二酸化チタンの化合物の粉体と、セラミックスの粉体とを混合して直径5mm程度の球形に形成されたものが用いられている。すなわち、光触媒が浄化体17に固定されているとともに、浄化体17が全体として粒状に形成されたものが用いられている。そして、このような浄化体17の複数、本実施形態においては450粒が平面円環状に配列した状態で直径120mm程度に形成された容器16に収納されて固定されている。
前記4つの容器16の相互間および配列方向の外側の総計5箇所には、それぞれ光触媒に光触媒酸化反応を起こさせるのに必要な光を照射するための光源としての紫外線領域の波長の光を照射自在な紫外線灯18が配設されている。本実施形態の紫外線灯としては、高い殺菌性を具備する波長が253.7nmの紫外線を照射自在な殺菌灯が用いられている。これらの紫外線灯18は、ケース体2の内部における浄化対象液Lの液面より上方、すなわち、酸素を有する空気中に配置されている。
なお、紫外線灯18の配置としては、光触媒に対して空気中において光を照射することのできる位置であればよく、浄化体17の形状などによって設定すればよい。例えば、紫外線灯18を図1の上下および/または左右方向に複列配置する構成としてもよいし、浄化体17を円筒状の単体とした場合には、浄化体17の内部および/または外部に単数あるいは複数配置することもできる。但し、紫外線灯18と浄化体17との距離をできるだけ短くした方が、紫外線の出力を大きくせずに紫外線による浄化対象液Lの殺菌力を強くすることができるという意味で好ましい。また、紫外線灯18の形状としては、直管状、円環状などの各種の形状から選択使用することができる。
なお、光源としては、光触媒に電荷分離を生じさせる光エネルギを供給するものであり、可視光線および/または紫外線を用いることができるが、少なくとも紫外線を用いることが、浄化対象液Lの殺菌力を得ることができるという意味で好ましい。なお、可視光線としては、白色灯や太陽光を用いることができる。また、太陽光を用いる場合には、ケース体2の上部を開口としたり、紫外線の透過率の高い透明な素材により形成したりするとよい。
前記取付軸3、ロータ4および容器16により、本実施形態の光触媒を固定した浄化体17を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる接離手段19が構成されている。
なお、接離手段19としては、浄化体17の形状や容器16の有無などにより変更することができる。例えば、容器16に収納した状態あるいは単体で円盤状をなす浄化体17の場合には、本実施形態のように浄化体17の一部を浄化対象液Lの液面下に没した状態で回転させる構成や、容器16に収納した状態あるいは単体で平板状をなす浄化体17の場合には、平行クランク機構などにより浄化体17を水平状態、垂直状態、傾斜状態などの予め設定された姿勢に保持した状態で液面上と液面下との間を移動させる構成などを挙げることができる。この場合、浄化体17を揺動させつつ液面上と液面下との間を移動させてもよい。
前記浄化対象液Lとしては、飲料水、中水、下水、工場排水だけでなく、クーリングタワーの冷却水や、大型水槽、観賞池、プールおよび常時適温とされた風呂、温泉などにおける循環水(湯)などの各種の液体を挙げることができる。
また、浄化装置1のサイズとしては、装置の仕様、設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について、本発明の浄化方法の実施形態とともに説明する。
本実施形態の浄化方法は、前述した図1に示す本実施形態の浄化装置1を用いて実施する。
本実施形態の浄化方法を開始すると、まず、ポンプ10および紫外線灯18が駆動される。そして、ポンプ10の駆動により浄化対象液Lが汲み上げられる。また、紫外線灯18の駆動により浄化体17の光触媒が空気中において波長が253.7nmの紫外線の照射にさらされる。
前記ポンプ10により汲み上げられた浄化対象液Lは、供給配管9を通過して右蓋部材6の供給孔7に到達すると、供給孔7から右蓋部材6の内部に流下する。
この時、浄化対象液Lは、供給孔7から流下する途中でロータ4の羽根に接触して、ロータ4とともに取付軸3を回転駆動させる。その結果、浄化体17を収納した容器16が取付軸3とともに回転を開始する。
ついで、供給孔7から流下した浄化対象液Lは、連結孔8で集合し、連結管および導入孔12をこの順に通過してケース体2の内部に供給される。
ついで、ケース体2の内部に供給された浄化対象液Lの液面の上昇により、回転状態の容器16の下部が浄化対象液Lの液面下に没する。これにより浄化体17が浄化対象液Lに接触し、浄化体17に付着した浄化対象液Lが浄化体17とともに順次空気中に引き上げられることになる。
この時、空気中において紫外線の照射をうけて表面に露出している光触媒が光励起親水性を発揮しているので、浄化対象液Lの液面下に没した後に空気中に取り出された浄化体17の表面には、浄化対象液Lの表面張力による浄化対象液Lの水滴が形成されるのではなく、光触媒の光励起親水性により浄化対象液Lの均一な薄膜が形成されることになる。
ついで、浄化体17の表面に均一な薄膜として形成された浄化対象液Lは、空気中において紫外線灯18からの紫外線の照射を受けた光触媒の酸化作用と、紫外線灯18からの紫外線による殺菌作用との両者を受けて、薄膜とされた浄化対象液Lに含まれる分解対象物の分解および微生物の殺菌などの浄化が大気中を移動する浄化体17の表面で順次行われることになる。
この時、浄化対象液Lが薄膜とされているので、紫外線は、浄化対象液Lを容易に通過して光触媒に到達する。その結果、光触媒による酸化作用および紫外線による殺菌作用の両者を十分に発揮させることができる。
これに対して、光触媒の表面に浄化対象液Lを流動させたり、浄化対象液Lの液中に光触媒を固定した浄化体17を設置したりする構成の場合には、浄化対象液Lの層(膜)の厚さが厚くなるので、浄化対象液Lに紫外線が吸収されて減衰されるので紫外線が十分に光触媒に到達せず、光触媒の性能を十分に発揮させることができないとともに、紫外線による殺菌性も低下する。
つまり、光触媒に接触させる浄化対象液Lの膜圧が薄いほど紫外線が通過しやすいので、光触媒による酸化作用および紫外線による殺菌性の両者をともに十分に発揮させることができる。
この光触媒に接触させる浄化対象液Lの膜圧が薄いほど光触媒による酸化作用が大きいことについては、酸化還元試薬としてのメチレンブルーの水溶液(10mg/蒸留水1リットル=10ppm:光触媒製品技術協議会、光触媒性能評価試験法I(2001年度版))を用いて光触媒の液面からの深さと時間とメチレンブルーの濃度との関係を調査する実験により確認することができた。この実験結果を図2に示す。なお、実験としては、本実施形態の浄化体17をメスシリンダの底面に配列し、メチレンブルーを所定の水深(40mm、70mm、210mm)となるように注入し、液面上に配置した殺菌灯(波長253.7nm:出力1.66W)を点灯して、所定時間(3時間、8時間、14時間、18時間、24時間)経過する毎にメチレンブルーの濃度を測定することにより得た。そして、図2に示すように、浄化対象液Lの膜圧が厚いほど光触媒による酸化作用が少なくなることが実験により確認することができた。
ついで、大気中を移動する浄化体17の表面で浄化された薄膜状の浄化対象液Lは、容器16の回転にともなって浄化体17とともに液中に没することでケース体2の液中に順次戻され、ケース体2に供給された浄化対象液Lの浄化が行われる。そして、浄化された浄化対象液Lは、排出配管14の途中に配設されたバルブ15を開状態とすることで排出される。
なお、浄化対象液Lの浄化は、ケース体2の内部に浄化対象液Lを静止させた状態あるいは流動させた状態のいずれの状態でも行うことができる。この場合、バルブ15の弁の開度あるいはバルブ15のオンオフ操作により、予め設定された液面の位置を保持した状態で、浄化対象液Lを静止させたり、流動させたりすることができる。なお、浄化対象液Lを静止させる場合には、ポンプ10による浄化対象液Lの汲み上げを停止させる必要があり、これにより取付軸3を回転させることができないので、取付軸3を回転駆動させる電動モータなどのアクチュエータと、アクチュエータの駆動力を取付軸3に伝動させるための歯車やベルトなどの駆動力伝動機構とを設ける構成とするとよい。
また、本実施形態の浄化装置1においては、10ppmのメチレンブルーの濃度を1時間経過後に4.6ppmに半減させることができ、8時間経過後に0.05ppmとほとんどメチレンブルーを酸化させてなくすことができることが実験により確認できた。
また、浄化体17を水深60mmに配設した場合には、10ppmのメチレンブルーの濃度が1時間経過後に9.1ppm、8時間経過後に5.9ppmとなることが確認できた。すなわち、この実験によっても、光触媒を液中に没した場合には、光触媒による酸化作用を十分に発揮させることができないことが確認できた。
なお、光源として、波長360nmの紫外線を用いた場合には、同一条件でメチレンブルーの濃度が1時間経過後に8.6ppm、8時間経過後に3.8ppmとなることが確認できた。すなわち、光触媒に照射する紫外線の波長を253.7nmとすることにより、光触媒による酸化作用をより有効かつ効率よく発揮させることができることが確認できた。これらの実験結果を図3に示す。また、当然ながら浄化体17と同一サイズおよび同一形状の光触媒を有しないボール体を用いた場合には、メチレンブルーの濃度が8時間経過しても変化しないことが確認できた。
このように、本実施形態の浄化方法においては、空気中において光触媒を固定した粒状の浄化体17に対して紫外線を照射した後に、粒状の浄化体17を浄化対象液Lの液面下に没し、その後、浄化対象液Lに没した浄化体17を空気中に取り出して空気中において浄化体17に紫外線を照射する動作をこの順に繰り返すことにより、浄化対象液Lの浄化ができるように形成されている。
すなわち、本実施形態の浄化方法によれば、空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させることができるので、光触媒の光励起親水性を発揮させて、空気中に取り出された光触媒の表面に浄化対象液Lの均一な薄膜を形成することができる。そして、空気中において薄膜とされた浄化対象液Lを介して光触媒に紫外線を照射することができるので、光触媒の酸化作用を十分に発揮させることができる。
また、本実施形態の浄化方法によれば、光が紫外線であるので、空気中において薄膜とされた浄化対象液Lに紫外線を照射することにより、光触媒による酸化作用に加えて、紫外線の殺菌力による殺菌作用を十分に発揮させることができる。特に、波長が253.7nmの紫外線を用いることで、より大きな殺菌力を得ることができる。すなわち、空気中において薄膜とされた浄化対象液Lを介して光触媒に紫外線を照射することにより、光触媒による酸化作用および紫外線による殺菌作用の両者を十分に発揮させることができる。
また、本実施形態の浄化方法によれば、光触媒が浄化体17に固定されているとともに、浄化体17が全体として粒状に形成されたものであるから、浄化体17を平板状の一体ものとする場合と比較して、全体としての接触面積を大きくすることが容易にできる。すなわち、浄化体17を一体ものとした場合における浄化対象液Lの設置スペースと、複数の粒状とした場合における全体としての設置スペースとを同一とした場合を比較すると、複数の粒状とした方が、浄化対象液Lとの接触面積を大きくすることができる。言い替えると、浄化体17を一体ものとした場合における浄化対象液Lとの接触面積と、複数の粒状とした場合における全体としての浄化対象液Lとの接触面積を同一とした場合を比較すると、複数の粒状とした方が、浄化体17の設置スペースを小さくすることができる。その結果、小型化を容易に図ることができる。
さらに、本実施形態の浄化方法によれば、空気中において薄膜とされた浄化対象液Lに対して紫外線を照射するので、浄化速度を速くすることができる。すなわち、本実施形態の浄化方法においては、浄化対象液Lを薄膜とするので、単位時間当たりの浄化量は少なくなるが、高速で浄化することができるので全体としての浄化力および浄化能力を高いものとすることができる。これに対して、従来のように、浄化対象液Lの膜厚を厚くすると、単位時間当たりの浄化量は多くなるものの、浄化力そのものが小さくなったり、浄化に要する時間が極めて長くなるので、結果として、浄化力および浄化能力が低いものとなる。
なお、本実施形態における波長が253.7nmの紫外線による殺菌作用については、従来公知であるので、その詳しい説明については省略する。また、光触媒および殺菌灯により殺菌された菌の死骸および有機物は、光触媒により分解、浄化することができる。
したがって、本実施形態の浄化方法によれば、浄化対象液Lの浄化性能の向上を容易かつ確実に図ることができる。
また、本実施形態の浄化装置1によれば、光触媒に対して空気中において光を照射するための光源と、光触媒を固定した浄化体17と、浄化体17を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる接離手段とを有しているので、本発明の浄化方法、すなわち、空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる浄化方法を簡単な構成で容易に実施することができる。
また、本実施形態の浄化装置1によれば、光源として少なくとも紫外線領域の波長の光を照射自在な紫外線灯18が用いられているので、浄化対象液Lの殺菌を容易かつ確実に実施することができる。すなわち、空気中において薄膜とされた浄化対象液Lを介して光触媒に紫外線を照射することができるので、光触媒による酸化作用および紫外線による殺菌作用の両者を十分に発揮させることができる。この時、紫外線灯18として波長が253.7nmの紫外線を照射する殺菌灯を用いることにより、殺菌性能をより向上することができる。
さらに、本実施形態の浄化装置1によれば、浄化体17が粒状に形成されており、複数の浄化体17が、浄化対象液Lが内外に流動自在な容器16に収納されているので、浄化体17の配置スペースを小さくすることができる。すなわち、浄化体17を一体ものとした場合における浄化対象液Lとの接触面積と、複数の粒状とした場合における全体としての浄化対象液Lとの接触面積を同一とした場合を比較すると、複数の粒状とした方が、浄化体17の設置スペースを小さくすることができる。言い替えると、浄化体17を一体ものとした場合における浄化対象液Lの設置スペースと、複数の粒状とした場合における全体としての設置スペースとを同一とした場合を比較すると、複数の粒状とした方が、浄化対象液Lとの接触面積を大きくすることができる。その結果、小型化を容易に図ることができる。
さらにまた、本実施形態の浄化装置1によれば、光源および浄化体17が、浄化対象液Lを貯留自在なケース体2の内部に配設されているので、浄化対象液Lを静止状態あるいは流動状態とすることが容易にできるし、多種多様の設置箇所への設置を容易に行うことができる。
したがって、本実施形態の浄化方法および浄化装置1によれば、浄化性能の向上や小型化などによる高性能化を確実に図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
さらに、本実施形態の浄化方法および浄化装置1によれば、従来の同一能力の装置に比べ著しく小型化でき、コストダウンを可能とすることもできる。
また、本実施形態の浄化装置1によれば、本実施形態の浄化方法を確実かつ容易に実施することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
図4および図5は本発明に係る浄化装置の第2実施形態を示すものであり、図4は要部を示す模式図、図5は図4の側面図である。
本実施形態の浄化装置Aは、浄化体17を1つの容器16Aに収納したものを例示している。
すなわち、本実施形態の浄化装置1Aにおいては、図4および図5に示すように、呼び径50A(外径60.5mm)で長さ50mmのパイプ21と、このパイプ21の内孔の両端に取り付けられた左右1対のジャーナル22と、パイプ21の外周面に取り付けられた金網23により全体として円筒状の容器16Aが形成されている。そして、パイプ21の外周面に前述した第1実施形態の浄化装置1における4つの容器16に収納された数と同一数の浄化体17が配列されており、これらの浄化体17は、金網23でパイプ21の表面に固定されている。そして、両ジャーナル22が図1に示すケース体2の左右の側板2L、2Rに回転自在に支持されている。すなわち、両ジャーナル22は、図1に示す取付軸3の代わりをなすものである。なお、金網23を取り外すことで、浄化体17の交換などのメンテナンスができるようになっている。
前記容器16Aの外側の空気中には、図5に示すように、直管状に形成された複数、本実施形態においては2本の紫外線灯18が容器16Aを中心としてその軸方向をパイプ21の軸方向と平行にして同心円上に平行に延在するように配列されている。
なお、本実施形態の浄化装置1Aにおいても、容器16Aを回転駆動する駆動源として、電動モータなどのアクチュエータを単独もしくは減速機と組み合わせて用いてもよい。勿論、容器16Aの回転速度を制御するように構成してもよい。
その他の構成については、前述した第1実施形態の浄化装置1と同様とされているので、その詳しい説明は省略する。
このような構成からなる本実施形態の浄化装置1Aによれば、前述した第1実施形態の浄化装置1と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態の浄化装置1Aによれば、前述した第1実施形態における浄化体17を収納した4つの容器16を用いる場合に比べて、浄化体17を収納した容器16Aの製作が簡単でメンテナンスを容易に行うことができるし、1つの容器16Aの外側に複数の紫外線灯18を配列することができるので、全体として装置の小型化をより図ることができる。その結果、全体としての低コスト化をより図ることができる。
なお、本実施形態の浄化装置1Aによれば、パイプ21の外周面に浄化体17が配設されているので、容器16Aの回転により全ての浄化体17を浄化対象液Lと接触させることができる。
また、本実施形態の浄化装置1Aによれば、前述した第1実施形態の浄化装置1より、浄化対象液Lの蒸発を少なくすることもできる。
図6は本発明に係る浄化装置の第3実施形態の要部を示す模式図である。
本実施形態の浄化装置1Bは、浄化体17を収納した容器16Bを浄化対象液Lに浮かべるようにしたものである。
すなわち、本実施形態の浄化装置1Bにおいては、図6に示すように、ボール状に形成された浮力体31と、この浮力体31の外周面に配置された金網23Bにより全体として球状の容器16Bが形成されている。そして、浮力体31の表面に前述した第1実施形態の浄化装置1における4つの容器16に収納された数と同一数の浄化体17が配置されており、これらの浄化体17が金網23Bにより浮力体31の表面に固定されている。
したがって、本実施形態においては、複数の浄化体17を収納した容器16Bが浄化対象液Lに浮かぶように形成されているとともに、複数の浄化体17を収納した容器16Bの全体の浮力が浮力体31により確保されるようになっている。なお、容器16Bの数を複数としてもよい。また、金網23Bを取り外すことで、浄化体17の交換などのメンテナンスができるようになっている。
前記浮力体31の浮力としては、浄化対処液Lに容器16Bの1/3〜2/3程度が没するように制御することが好ましい。
前記浮力体31としては、浄化対象液Lより比重の小さい素材によって所望の浮力を得るように形成されたもの、内部に空所を形成して所望の浮力を得るように形成されたもの、空所内に適宜な浮力増強手段として空気あるいは油などを封入することにより浮力を増加させたもの、発泡体により形成したものなどを挙げることができる。
前記浮力体31の形状としては、球状に限らす、円柱状、ラグビーボールの如く楕円体状、多角柱状、多面体状などから選択することができる。また、浮力体31としては、中空としたり、中実としたりすることができる。さらに、筒状とすることも可能である。そして、浮力体31の形状により、容器16Bの全体形状が規制されるようになっている。
本実施形態の浄化装置1Bにおけるケース体2Bの右側の側板2BRの導入孔12には、供給配管9Bの一端が直接接続されいる。また、ケース体2Bの内部には、循環用ポンプ32が配設されている。この循環用ポンプ32には、循環用配管33の基端部が接続されており、循環用配管33の先端33aは、浄化対象液Lの液面より上方に配置されている。この循環用配管33の先端33aは、循環用ポンプ32により汲み上げた浄化対象液Lをケース体2B内の液面に向かって吐出あるいは噴出することができるようにケース体2Bの底面に向かうように構成することが好ましい。
したがって、循環用ポンプ32を駆動することにより、循環用ポンプ32で汲み上げられた浄化対象液Lは、循環用配管33をその先端33aに向かって流動し、その後循環用配管33の先端33aからケース体2Bの内部における浄化対象液Lの液面に向かって吐出あるいは噴出されて流下しケース体2Bの内部に戻されるように形成されている。また、循環用配管33の先端33aから吐出あるいは噴出されて流下する浄化対象液Lは、流下の途中で前記容器16Bに接触して容器16Bを回転駆動することができるようになっている。
前記循環用ポンプ32および循環用配管33により、本実施形態の光触媒を固定した浄化体17を静止あるいは流動中の浄化対象液Lに接離させる接離手段19Bが構成されている。
なお、本実施形態の浄化装置1Bにおいては、容器16Bを回転させる駆動源として、浄化対象液Lを用いたが、水などの液体や空気などの気体などの他の流体を用いることもできる。
また、前述した第1実施形態の浄化装置1と同様に、ケース体2Bの上部を開口としてもよい。この場合、紫外線灯18をケース体2Bの内部に配置せず、開口の上方に近接配置してもよいし、また、ケース体2Bに導入孔12を設けずに、供給配管9Bの一端(浄化対象液Lの吐出端)を、ケース体2の内部あるいは開口の上方に配置するようにしてもよい。
なお、浄化体17を容器16Bに収納しない構成、例えば、浄化体17を粒状とせずに浮力体31の表面を覆うように形成したり、光触媒で浮力体31の表面を覆うように形成したりしてもよい。この場合、浄化対象液Lをかけたときに回転させることができるように、表面に水流の抵抗となる凹凸を設けることが肝要である。このような突起や凹凸などは、浄化対象液Lとの接触面積を増加させる機能を備えている。
その他の構成については、前述した第1実施形態の浄化装置1と同様とされているので、その詳しい説明は省略する。
このような構成からなる本実施形態の浄化装置1Bにおいては、まず、ポンプ10および紫外線灯18が駆動される。そして、ポンプ10の駆動により浄化対象液Lが汲み上げられる。また、紫外線灯18の駆動により浄化体17の光触媒が空気中において波長が253.7nmの紫外線の照射にさらされる。
ついで、ポンプ10の駆動により汲み上げられた浄化対象液Lは、供給配管9Bを通過して導入孔12からケース体2Bの内部に貯留される。そして、ケース体2Bの内部に浄化対象液Lが貯留されると、容器16Bがケース体2Bの内部に貯留された浄化対象液Lの液面にその直径の1/2程度が没するようにして浮かぶことになる。
ついで、ケース体2Bの内部に浄化対象液Lが貯留された状態で循環用ポンプ32が駆動される。そして、循環用ポンプ32が駆動されると、ケース体2Bの内部に貯留された浄化対象液Lが循環用配管33の先端33aから吐出あるいは噴出されて液面に向かって流下する。そして、浄化対象液Lが液面に流下すると、浄化対象液Lが流下した位置に向かって浄化対象液Lが図6の矢印Cにて示すように流動する。その結果、浄化対象液Lに浮かんでいる容器16Bは、浄化対象液Lの流下位置の直下に移動しその位置が保持される。
この時、容器16Bの外周に流下する浄化対象液Lがかかり、浄化対象液Lの水流により容器16Bが図6の矢印Dに示す図6の反時計方向に回転を開始する。これにより前述した第1実施形態の浄化装置1と同様に、浄化体17に付着した浄化対象液Lが浄化体17とともに順次空気中に引き上げられることになる。そして、空気中に引き上げられた浄化体17は、容器16Bのさらなる回転により、再び浄化対象液Lの液中に没することになる。その結果、空気中において光触媒を固定した粒状の浄化体17に対して紫外線を照射した後に、粒状の浄化体17を浄化対象液Lの液面下に没し、その後、浄化対象液Lに没した浄化体17を空気中に取り出して空気中において浄化体17に紫外線を照射する動作をこの順に繰り返すことにより、浄化対象液Lの浄化が行われることになる。
したがって、本実施形態の浄化装置1Bによれば、前述した第1および第2実施形態の浄化装置1、1Aと同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態の浄化装置1Bによれば、前述した第1実施形態の浄化装置1における容器16および接離手段19を用いる場合に比べて、簡単な構成で、部品点数を少なくすることができるので、全体として装置の小型化をよりさらに図ることができし、ランニングコストの低減を図ることができる。その結果、全体としての低コスト化をよりさらに図ることができる。
なお、本実施形態の浄化装置1Bの浄化性能が、前述した第1および第2実施形態の浄化装置1、1Bと同等であることが、10ppmのメチレンブルーの濃度を1時間経過後に4.6ppmに半減させることができ、8時間経過後に0.05ppmとほとんどメチレンブルーを酸化させてなくすことができるという実験により確認できた。
また、本実施形態の浄化装置1Bにおける容器16Bは、単独で沈降槽などの各種の大型槽やプールなどの浄化に用いることができる。この場合、浄化対象液Lの流入口の近傍において、容器16Bが遠くへ移動するのを阻止するために、浄化対象液Lの流下する部分を囲うように金網や柵などを設置し、その内部の領域に容器16Bを配置するとよい。また、紫外線灯18は、スタンドによって保持するようにするとよい。さらに、浄化対象液Lが常に供給あるいは浄化対象液Lの流動により、容器16Bの回転を保持できる状態である場合には、接離手段19Bを設ける必要がない。さらにまた、浄化対象液Lが断続的に供給される場合には、浄化対象液Lの供給時には容器16Bの回転を確保することができるので、容器16Bが回転している時には浄化対象液Lの浄化を行うことができる。このような場合においても、接離手段19Bを必ずしも設けなくてもよい。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。例えば、ケース体を使用せずに、浄化対象液の流動路の途中に浄化体、光源などを配設する構成とすることができる。
1、1A、1B 浄化装置
2、2B ケース体
3 取付軸
4 ロータ
9、9B 供給配管
10 ポンプ
11 連結配管
14 排出配管
16、16A、16B 容器
17 浄化体
18 紫外線灯
23、23B 金網
19、19B 接離手段
31 浮力体
32 循環用ポンプ
33 循環用配管
L 浄化対象液
2、2B ケース体
3 取付軸
4 ロータ
9、9B 供給配管
10 ポンプ
11 連結配管
14 排出配管
16、16A、16B 容器
17 浄化体
18 紫外線灯
23、23B 金網
19、19B 接離手段
31 浮力体
32 循環用ポンプ
33 循環用配管
L 浄化対象液
Claims (9)
- 空気中において光を照射した状態で光触媒を静止あるいは流動中の浄化対象液に接離させることを特徴とする浄化方法。
- 前記光が紫外線であることを特徴とする請求項1に記載の浄化方法。
- 前記光触媒が浄化体に固定されているとともに、前記浄化体が全体として粒状に形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浄化方法。
- 浄化対象液を光触媒により浄化する浄化装置において、
前記光触媒に対して空気中において光を照射するための光源と
前記光触媒を固定した浄化体と、
前記浄化体を静止あるいは流動中の浄化対象液に接離させる接離手段とを有していることを特徴とする浄化装置。 - 前記光源が紫外線領域の波長の光を照射自在な紫外線灯であることを特徴とする請求項4に記載の浄化装置。
- 前記浄化体が粒状に形成されており、複数の前記粒状の浄化体が容器に収納されており、前記容器が浄化対象液を内外に流動自在とするように形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の浄化装置。
- 前記複数の浄化体を収納した容器が浄化対象液に浮かぶように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の浄化装置。
- 前記複数の浄化体が浮力体の表面に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の浄化装置。
- 前記光源および浄化体が浄化対象液を貯留自在なケース体の内部に配設されていることを特徴とする請求項4ないし請求項8のいずれか1項に記載の浄化装置。
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JP2012176346A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Panasonic Corp | 水処理装置 |
KR101622969B1 (ko) * | 2013-11-21 | 2016-05-23 | 한국전기연구원 | 태양열을 이용한 증류수 제조장치 |
KR102277299B1 (ko) * | 2021-04-13 | 2021-07-13 | 권용진 | 물 필터를 이용한 공기청정기 |
KR102553948B1 (ko) * | 2023-02-14 | 2023-07-10 | 김기수 | Toc저감 수처리장치 |
-
2006
- 2006-02-16 JP JP2006039423A patent/JP2007196202A/ja active Pending
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