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JP2007192267A - ラジアルニードル軸受用保持器及びラジアルニードル軸受 - Google Patents

ラジアルニードル軸受用保持器及びラジアルニードル軸受 Download PDF

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JP2007192267A
JP2007192267A JP2006009493A JP2006009493A JP2007192267A JP 2007192267 A JP2007192267 A JP 2007192267A JP 2006009493 A JP2006009493 A JP 2006009493A JP 2006009493 A JP2006009493 A JP 2006009493A JP 2007192267 A JP2007192267 A JP 2007192267A
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JP
Japan
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needle bearing
radial needle
cage
rim
radial
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Application number
JP2006009493A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shibazaki
健一 柴崎
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】ラジアルニードル軸受1aの軸方向に関する変位規制を、保持器6aを構成する各リム部9a、9aの外側面12a、12aを利用して行なう場合にも、各ニードル5の転動面や各ポケット11の内面に生じる摩耗を低減できる構造を実現する。
【解決手段】上記各リム部9a、9aの外側面12a、12aを、内径側に向かう程これら各リム部9aの軸方向に関する厚さを大きくする方向に傾斜させた、部分円すい凸面状の傾斜面とする。そして、上記外側面12aのうちの内周縁部分14のみを、回転軸に設けた段差面13に摺接させて、上記ラジアルニードル軸受1aの軸方向に関する変位規制を図る。この様な構成により上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種回転支持装置に組み込んで、ハウジング等の固定部分の内側に回転軸を支承する為のラジアルニードル軸受及びこのラジアルニードル軸受に組み込むラジアルニードル軸受用保持器の改良に関する。
自動車用変速機や各種機械装置の回転支持部のうち、大きなラジアル荷重が加わる部分にはラジアルニードル軸受が組み込まれている(例えば特許文献1、2等参照)。図4〜5は、従来から広く知られた従来構造のラジアルニードル軸受1を組み込んで構成する、回転支持部の1例を示している。例えば自動車用変速機用の歯車伝達機構を構成する伝達軸、或は、工作機械の主軸等の様に、駆動源により回転駆動される回転軸2と、この回転軸2の周囲に配置されたハウジング3(或は歯車)との間の環状空間4内には、ラジアルニードル軸受1を配置して、上記回転軸2をこのハウジング3の内側に回転自在に(或は回転軸と歯車との相対回転を自在に)支持している。このラジアルニードル軸受1は、複数本のニードル5を、保持器6により転動自在に保持すると共に、上記回転軸2の外周面を円筒状の内輪軌道7とし、上記ハウジング3の内周面を円筒状の外輪軌道8として、上記各ニードル5の転動面を、これら内輪軌道7及び外輪軌道8に転がり接触させている。
上記ラジアルニードル軸受1を構成する上記保持器6は、例えば特許文献3等に記載され、図6に示す様に、合成樹脂を射出成形する事により、或は銅系合金等の金属材料に削り加工を施す事により構成し、軸方向(図6の左右方向)に間隔をあけて配置した、それぞれが円環状である1対のリム部9、9と、複数本の柱部10、10とを備える。これら各柱部10、10は、円周方向に亙って間欠的に配置され、それぞれの両端部を上記両リム部9、9の互いに対向する内側面に連続させている。そして、円周方向に隣り合う上記各柱部10、10の円周方向両側面と、上記両リム部9、9の互いに対向する内側面とにより四周を囲まれた部分を、それぞれ上記各ニードル5を転動自在に保持する為のポケット11、11としている。
又、上記ラジアルニードル軸受1を上記環状空間4内に組み込む際には、上記保持器6を構成する一方(図4の右側)のリム部9の外側面12を、上記回転軸2の外周面に設けた段差面13に全周に亙り近接対向させる。この為、回転支持部にアキシアル方向の荷重が加わり、図4に示す様に、上記ラジアルニードル軸受1が上記回転軸2に対して矢印イ方向に相対変位した状態では、上記外側面12を上記段差面13に摺接(滑り接触)させて、上記ラジアルニードル軸受1がそれ以上軸方向に変位する事を阻止する。又、他方の(図4の左側)のリム部9の外側面12に就いても同様に、図示しない他の部材(例えば回転軸2に外嵌した部材或いはハウジング3の一部等)に近接対向させて、上記ラジアルニードル軸受1が上記回転軸2に対して上記矢印イとは反対方向に過大に変位する事を阻止する様にしている。
但し、上述の様に、保持器6を構成する各リム部9、9の外側面12、12を利用して、ラジアルニードル軸受1(を構成する各ニードル5及び保持器6)の軸方向に関する変位規制を図る場合には、以下の様な問題を生じる可能性がある。即ち、運転時に於ける上記保持器6の回転速度と、上記回転軸2の回転速度(或いは外側面12をハウジング3の一部に摺接させる場合には、このハウジング3の回転速度)とは通常一致しない。この為、上記外側面12を上記段差面13(或いはハウジング3の一部等)に摺接させる際には、上記保持器6に、この保持器6の回転方向に関する(正若しくは負の)摩擦力が加わる。又、従来構造の保持器6の外側面12は、上記段差面13に対しほぼ平行な平坦面としている為、これら両面12、13が摺接する際には、上記外側面12のうちの外径側部分にも摩擦力が加わる(図5の矢印ロ参照)。この為、上記保持器6の回転中心Oから摩擦力の作用点(摺接部の径方向位置)P0 までの距離L0 は大きくなり、上記保持器6には大きな摩擦トルク(=摩擦力×保持器の回転中心から摩擦力の作用点までの距離)が作用する。この為、本来ほぼ同程度の速度になる、上記保持器6の回転速度と上記各ニードル5の公転速度との間に速度差を生じさせる。この結果、これら各ニードル5の転動面と前記各ポケット11内面(主に前記各柱部10、10の円周方向側面)とが強く摺接し合う様になり、これら各面を早期に摩耗させる可能性がある。そして、上記ラジアルニードル軸受1の動トルクが著しく大きくなったり、回転支持部の動力損失が大きくなると言った問題を引き起こす可能性がある。
特開平6−213230号公報 特開平6−294418号公報 特開平10−141376号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、ラジアルニードル軸受の軸方向に関する変位規制を、保持器を構成するリム部の外側面を利用して図る場合にも、各ニードルの転動面や各ポケット内面に生じる摩耗を低減できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のラジアルニードル軸受用保持器及びラジアルニードル軸受のうち、請求項1に記載したラジアルニードル軸受用保持器は、軸方向に間隔をあけて互いに同心に配置された、それぞれが円環状である1対のリム部と、これら両リム部同士の間に掛け渡された複数本の柱部とを備える。又、これら両リム部と円周方向に隣り合う柱部とにより四周を囲まれた部分を、それぞれニードルを転動自在に保持する為のポケットとしている。そして、上記リム部の外側面を、この外側面に隣接して配置された他の部材に摺接させる事により、軸方向に関する変位規制を図る状態で使用する。
特に、本発明のラジアルニードル軸受用保持器に於いては、上記リム部の外側面を、内径側部分を外径側部分に対して軸方向に突出させた形状とする事により、このリム部の外側面のうち上記内径側部分のみを、上記他の部材に摺接可能としている。
又、請求項2に記載したラジアルニードル軸受は、互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内輪軌道及び外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数本のニードルと、これら各ニードルを保持する保持器とを備える。
特に、本発明のラジアルニードル軸受に於いては、上記保持器が、請求項1に記載したラジアルニードル軸受用保持器である。
上述の様に構成する本発明によれば、ラジアルニードル軸受の軸方向に関する変位規制を、保持器を構成するリム部の外側面を利用して図る構造を採用した場合にも、各ニードルの転動面や各ポケット内面に生じる摩耗を低減する事ができる。即ち、本発明の場合には、ラジアルニードル軸受(を構成する各ニードル及び保持器)の軸方向に関する変位規制を、保持器を構成するリム部の外側面のうち、内径側部分のみを用いて行なう。この為、上記ラジアルニードル軸受の軸方向に関する変位規制を図る際に、上記保持器に加わる摩擦力の作用点(摺接部の径方向位置)を、この保持器の回転中心に近づける事ができる。この為、この保持器に作用する摩擦トルクを小さく抑える事ができて、この保持器の回転速度と各ニードルの公転速度との間に大きな速度差が生じる事を防止できる。この結果、各ニードルの転動面や各ポケット内面に生じる摩耗を低減できて、ラジアルニードル軸受の動トルクが著しく大きくなったり、回転支持部の動力損失が大きくなると言った問題が生じる事を防止できる。
[実施の形態の第1例]
図1〜2は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、ラジアルニードル軸受1a(を構成する各ニードル5及び保持器6a)の軸方向に関する変位規制を図る為に利用する、この保持器6aの軸方向端面(各リム部9aの外側面12a)の形状を工夫した点にある。上記ラジアルニードル軸受1aの全体構造等、その他の部分の構造及び作用は、前述の図4〜6に示した従来構造の場合と同様である。この為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にして、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の保持器6aは、前述の図6に示した従来構造の場合と同様に、合成樹脂を射出成形する事により形成し、全体を円筒状としている。本例の場合には、この様な保持器6aを構成する各リム部9a、9aの外側面12a、12aを、内径側に向かう程これら各リム部9aの軸方向に関する厚さを大きくする方向に傾斜させた、部分円すい凸面状の傾斜面としている。そして、上記外側面12aの内周縁部分14を、この外側面12aのうちの残部(径方向中間部分乃至外径側部分)に比べて軸方向に突出させた構成としている。
この様な保持器6aは、ポケット11内にそれぞれニードル5を保持してラジアルニードル軸受1aを構成し、回転軸2とハウジング3との間の環状空間4内に組み込んで、この回転軸2をこのハウジング3の内側に回転自在に支持する。又、上記ラジアルニードル軸受1aを上記環状空間4内に組み込む際には、上記保持器6aを構成する一方(図1の右側)のリム部9aの外側面12aのうち、その内周縁部分14を、上記回転軸2に設けた段差面13に全周に亙り近接対向させる。この為、回転支持部にアキシアル方向の荷重が加わり、図1に示す様に、上記ラジアルニードル軸受1aが上記回転軸2に対して矢印ハ方向に相対変位した状態では、上記外側面12aのうちの内周縁部分14を上記段差面13に摺接させる。そして、上記ラジアルニードル軸受1a(を構成する各ニードル5及び保持器6a)がそれ以上軸方向に変位する事を阻止する。又、他方の(図1の左側)のリム部9aに就いても同様に、外側面12aの内周縁部分14を、図示しない他の部材(例えば回転軸2に外嵌した部材或いはハウジング3の一部等)に近接対向させて、上記ラジアルニードル軸受1aが上記回転軸2に対して上記矢印ハとは反対方向に過大に変位する事を阻止している。従って、本例の場合にも、前述した従来構造の場合と同様に、ラジアルニードル軸受1aの軸方向に関する変位規制を、保持器6aを構成する各リム部9a、9aの外側面12a、12aを利用して行なう事ができる。
特に本例の場合には、上記ラジアルニードル軸受1aの軸方向に関する変位規制を、上記外側面12aのうちの内周縁部分14のみを用いて行なう為、この外側面12aのうちの外径側部分には、前記図5に矢印ロで示した様な摩擦力が加わる事はない。即ち、上記外側面12aのうちで摺接部となる部分を、上記内周縁部分14に限定できる。この為、上記保持器6aの回転中心Oから摩擦力の作用点(摺接部の径方向位置)P1 までの距離L1 を、前述した従来構造の場合(L0 )に比べて短くする事ができる(L1 <L0 )。従って、上記保持器6aに作用する摩擦トルクを小さくする事ができて、この保持器6aの回転速度と前記各ニードル5の公転速度との間に、大きな速度差が生じる事を防止できる。この結果、これら各ニードル5の転動面や前記各ポケット11内面(主に前記各柱部10、10の円周方向側面)に生じる摩耗を低減できる。そして、上記ラジアルニードル軸受1aの動トルクが著しく大きくなったり、回転支持部の動力損失が大きくなると言った問題が生じる事を防止できる。又、上記外側面12aと前記段差面13との間に介在する油膜の面積も小さく抑えられるので、この油膜の剪断抵抗に基づく、上記保持器6aの回転抵抗の増大も抑えられる。
尚、本例の構造によれば、上記段差面13と上記外側面12aのうちの外径寄り部分との間には、軸方向に関する比較的大きな隙間が存在する。この為、上記内周縁部分14と上記段差面13との摺接部に多くの潤滑油を取り込む事が可能になり、互いに摺接するこれら内周縁部分14と段差面13が早期に摩耗する事を防止できる。又、上記保持器6aを構成する合成樹脂としては、例えば自己潤滑性を有するポリアセタール又はポリアミド66の他、耐熱性能に優れたポリアミド46又はポリフェニレンサルファイド(PPS)等を使用できる。但し、本例に使用する保持器6aは、合成樹脂製に限定されず、銅、銅系合金、アルミニウム系合金等の金属材料製のものを使用する事もできる。
[実施の形態の第2例]
図3は、やはり請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、保持器6bを構成する各リム部9bの外側面12bのうち、その内径側部分に環状凸部15を形成して、この環状凸部15を、この外側面12bのうちの残部(径方向中間部分乃至外径側部分)よりも軸方向に突出させている。この様に構成する本例の場合も、上記外側面12bのうちの上記環状凸部15のみを用いて、ラジアルニードル軸受1a(図1、2参照)の軸方向に関する変位規制を図る事ができる。この為、上記保持器6bに加わる摩擦力の作用点を、この保持器6bの回転中心に近づけて、この保持器6bに作用する摩擦トルクを小さく抑える事ができる。この結果、本例の構造の場合も、各ニードル5の転動面や各ポケット11内面(図1、2参照)に生じる摩耗を低減できる。そして、上記ラジアルニードル軸受1aの動トルクが著しく大きくなったり、回転支持部の動力損失が大きくなると言った問題が生じる事を防止できる。その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例、及び、前述した従来構造の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図4と同様の図。 同じく、図5に対応する、図1のA−A断面図。 同第2例を示す、図1のB部に相当する図。 従来構造のラジアルニードル軸受を組み込んだ回転支持部の1例を示す略断面図。 同じく、図4のC−C断面図。 同じく、従来構造の保持器の1例を示す略断面図。
符号の説明
1、1a ラジアルニードル軸受
2 回転軸
3 ハウジング
4 環状空間
5 ニードル
6、6a、6b 保持器
7 内輪軌道
8 外輪軌道
9、9a、9b リム部
10 柱部
11 ポケット
12、12a、12b 外側面
13 段差面
14 内周縁部分
15 環状凸部

Claims (2)

  1. 軸方向に間隔をあけて互いに同心に配置された、それぞれが円環状である1対のリム部と、これら両リム部同士の間に掛け渡された複数本の柱部とを備え、これら両リム部と円周方向に隣り合う柱部とにより四周を囲まれた部分を、それぞれニードルを転動自在に保持する為のポケットとし、上記両リム部のうちの少なくとも一方のリム部の外側面を、この外側面に隣接して配置された他の部材に摺接させる事により、軸方向に関する変位規制を図る状態で使用されるラジアルニードル軸受用保持器に於いて、上記少なくとも一方のリム部の外側面を、内径側部分を外径側部分に対して軸方向に突出させた形状とする事により、上記少なくとも一方のリム部の外側面のうちの上記内径側部分のみを、上記他の部材に摺接可能とした事を特徴とするラジアルニードル軸受用保持器。
  2. 互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内輪軌道及び外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数本のニードルと、これら各ニードルを保持する保持器とを備えたラジアルニードル軸受に於いて、この保持器が、請求項1に記載したラジアルニードル軸受用保持器である事を特徴とするラジアルニードル軸受。
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