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JP2007191474A - 着色糖衣錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】高水分で分解する薬物の安定化が図れ、マスキング性、防湿性を有し、かつ、表面のきれいな着色糖衣錠を提供すること。
【解決手段】糖衣層の最外層が溶解度の低い糖アルコール類、溶解度の高い糖類、および着色剤からなる糖衣錠。
【選択図】なし

Description

本発明は、食品および医薬品の分野における、薬物の安定化が図れ、マスキング性、防湿性を有する表面のきれいな着色糖衣錠に関する。
従来の糖衣錠は、一般に素錠に対し、精製白糖液からなる糖衣液を用いて、素錠質量の70〜110%の糖衣を施すことによって製造していた。このように被覆量が多いと、製剤の大型化、製剤の高水分化(平衡相対湿度55%前後)による、薬物の経時的な安定性の悪化という欠点があった。
特許文献1および特許文献2には、従来の糖衣より被覆量を減じた糖衣錠が開示されているが、これらはいずれも、糖質として精製白糖のみを用いた糖衣錠であり、開示されている方法では製剤の大型化は解決できても、製剤の高水分化による薬物の経時的な安定性の悪化という欠点や製造時間が長いという欠点は解決できなかった。
さらに、上記の欠点を解決できる糖衣錠の製造法として、特許文献3には、糖質、賦形剤および結合剤を含む糖衣液を用いた薄層糖衣錠の製造方法が開示されている。しかしながら、糖衣錠に着色する場合、用いる糖質により色調が異なるので、目的とする色調に応じて2つ以上の糖質を組み合わせる必要がでてくるが、特許文献3には、2つ以上の糖質を組み合わせた場合の最適な組み合わせや比率が開示されておらず、表面に面荒れ、色むらを起こすことがあった。
特開昭62−5910号公報 特開平11−116467号公報 特開2002−179559号公報
本発明の目的は、高水分で分解する薬物の安定化が図れ、マスキング性、防湿性を有し、かつ、表面のきれいな着色糖衣錠を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、驚くべきことに、糖衣の最外層として、溶解度の低い糖アルコールと溶解度の高い糖および着色剤を含む糖衣層を形成することにより、不快な匂いや味のマスキング、高水分で分解する薬物の安定化、および防湿性を有する表面のきれいな着色糖衣錠が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1)糖衣層の最外層が溶解度の低い糖アルコール類、溶解度の高い糖類、および着色剤からなる着色糖衣錠、
(2)溶解度の低い糖アルコール類の25℃の水に対する溶解度が10〜50%であり、溶解度の高い糖類の25℃の水に対する溶解度が60〜250%である上記(1)記載の糖衣錠、
(3)溶解度の低い糖アルコール類がエリスリトール、マンニトールおよび還元乳糖からなる群から選択される上記(1)記載の糖衣錠、
(4)溶解度の高い糖類が白糖、精製白糖、粉末還元麦芽糖水アメ、トレハロースおよびマルトースからなる群から選択される上記(1)記載の糖衣錠、
(5)着色剤がリボフラビン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビン等のリボフラビン類、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、色素およびレーキからなる群から選択される上記(1)記載の糖衣錠、
(6)最外層中における溶解度の低い糖アルコール類と溶解度の高い糖類との質量比が1:1〜1:9である上記(1)記載の糖衣錠、
(7)最外層が素錠質量の3〜30%である上記(1)記載の糖衣錠、
(8)平衡相対湿度が40%以下である上記(1)記載の糖衣錠
を提供するものである。
本発明によると、平衡相対湿度(ERH)40%以下という錠剤の低水分化により、素錠中の薬物の安定化が可能であり、不快な匂いや味のマスキング、防湿性を有し、かつ、錠剤表面の面荒れや色むらの防止という効果を有する着色糖衣錠が得られる。
一般的な糖衣錠としては、一層に練込散布掛け(DC)、二層に練込掛け(BC)、三層にシロップ掛け(SC)を行い、さらに艶出しを行う三層構造の糖衣層を有するもの、上記BC層およびSC層を施し、艶出しを行う二層構造の糖衣層を有するもの、さらには、安定性の悪い薬物を糖衣層中に配合させたものなど、様々な形態がある。
本発明の糖衣錠の糖衣層構造としては、最外層(すなわち、上掛け層)として、溶解度の低い糖アルコール類と溶解度の高い糖類および着色剤を含む糖衣層を形成すればよく、その他は特に限定されない。例えば、下掛け層、中掛け層および上掛け層からなる三層構造、下掛け層および上掛け層からなる二層構造、または糖衣層中に薬物を含有するものなどのいずれの構造であってもよい。
好ましくは、本発明の糖衣錠の糖衣層は、三層構造であり、より好ましくは、一層目にフィルム基剤によるアンダーコーティングを施し、二層目に練込掛け、三層目にシロップ掛け、次いで艶出しを行う三層構造である。
以下、三層構造の場合について説明する。
本発明における糖衣錠の上掛け層のための糖衣液に用いられる糖質は、溶解度の低い糖アルコール類および溶解度の高い糖類からなる。
該溶解度の低い糖アルコール類とは、好ましくは、25℃の水に対する溶解度が10〜50%(重量%、以下同じ)、より好ましくは、15〜40%の糖アルコール類である。
該溶解度の低い糖アルコール類としては、例えば、エリスリトール、マンニトール、還元乳糖等が挙げられ、これらのうち1種以上を用いることができる。好ましくは、エリスリトールが用いられる。溶解度は、各々、エリスリトールが36g/100g水25℃、マンニトールが18g/100g水25℃、還元乳糖が25g/100g水25℃である。
該溶解度の高い糖類とは、好ましくは、25℃の水に対する溶解度が60〜250%、より好ましくは、65〜220%の糖類である。
該溶解度の高い糖類としては、例えば、白糖、精製白糖、粉末還元麦芽糖水アメ、トレハロース、マルトース等が挙げられ、これらのうち1種以上を用いることができる。好ましくは、精製白糖、トレハロースまたはマルトース、より好ましくは、精製白糖が用いられる。溶解度は、各々、白糖および精製白糖が215g/100g水25℃、粉末還元麦芽糖水アメが130g/100g水25℃、トレハロースが68.9g/100g水20℃、マルトースが81g/100g水25℃である。
上掛け層中における溶解度の低い糖アルコール類と溶解度の高い糖類との配合割合は、質量比で1:1〜1:9、好ましくは、1:1.5〜1:4である。
上掛け糖衣液中の糖質の配合量は、糖衣液中の固形分として20〜80%、好ましくは、40〜70%である。
上掛け層はさらに、着色剤を含む。該着色剤としては、リボフラビン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム等のリボフラビン類、および黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、色素、レーキ等が挙げられ、好ましくは、リボフラビン類、特に好ましくは、リボフラビンが用いられる。該着色剤の配合量は、上掛け層の固形分に対し0.1〜0.5%、好ましくは、0.2〜0.4%である。
本発明における糖衣錠の中掛け層のための糖衣液に用いられる糖質としては、溶解度の低い糖アルコール類が用いられる。該溶解度の低い糖アルコール類は、好ましくは、25℃の水に対する溶解度が10〜50%、好ましくは、15〜40%であり、例えば、エリスリトール、マンニトール、還元乳糖等である。好ましくは、エリスリトールが用いられる。
中掛け糖衣液中の糖質の配合量は、固形分として10〜80%、好ましくは、35〜65%である。
中掛け層には、さらに、賦形剤および結合剤が含まれる。
賦形剤としては、タルク、沈降炭酸カルシウム、結晶セルロース等の粒子径100μ以下のものが挙げられ、好ましくは、タルク、沈降炭酸カルシウムおよび結晶セルロースが用いられる。中掛け糖衣液中の賦形剤の配合量は、固形分として10〜60%、好ましくは、30〜50%である。
結合剤としては、アラビアゴム末、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、ポリビニルピロリドン、コポリビドン等が挙げられ、好ましくは、アラビアゴム末が用いられる。中掛け糖衣液中の結合剤の配合量は、固形分として2〜40%、好ましくは、4〜25%である。
下掛け層の成分としては、アラビアゴム末、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリエチレングリコール、沈降炭酸カルシウム、結晶セルロース等から選択される1種以上が挙げられ、好ましくは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびタルクが用いられる。
糖衣層中の下掛け層、中掛け層、上掛け層の割合としては、下掛け層1〜10%、中掛け層10〜90%、上掛け層3〜30%であり、好ましくは、下掛け層1.5〜6%、中掛け層40〜80%、上掛け層5〜25%である。
本発明の糖衣錠は、二層構造の糖衣を有していてもよく、この場合、上記の上掛け層および中掛け層からなる二層構造を有していてもよい。
また、本発明の糖衣錠は、さらに、カルナウバロウ、白ロウなどのワックス類による艶出し層を有していてもよい。
本発明において糖衣を施す素錠は、常法により調製すればよい。例えば、薬物を適当な賦形剤、結合剤等とともに、混合、造粒後、打錠して調製する。また、常法にしたがい、素錠に防水膜を施してもよい。
素錠に用いられる薬物としては、特に限定されず、高水分下で不安定な薬物、または匂いや味のマスキングが必要な薬物などのいずれの薬物であってもよい。
上掛け、中掛け、または下掛け糖衣液は、上記の各成分を上記の割合で精製水中に溶解または懸濁することによって調製される。
本発明の糖衣錠を製造するには、常法にしたがい、上記の各糖衣液を手掛けおよび/または噴霧することにより、素錠を被覆し、素錠質量の30〜90%の糖衣を施せばよい。好ましくは、本発明の糖衣錠の最外層として、素錠質量の3〜30%、より好ましくは、5〜20%の糖衣を施す。好ましくは、噴霧することにより、短時間で糖衣錠を得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
コハク酸トコフェロールカルシウム1544g、塩酸ピリドキシン1400g、ガンマ−オリザノール143.1g、サイリシア(登録商標)320 216.3g、および結晶セルロース(旭化成品KG802)554gを流動層造粒機(パウレック(株)製 FD−5S型)に仕込み、ヒドロキシプロピルセルロース203g(6%溶液)を、給気温度70℃、風量2.5m/min、スプレー量2500NL/min、噴霧液量42g/minにて噴霧して造粒した。乾燥後、パワーミル(1.5mmφスクリーン)で整粒してE群整粒末とした。
さらに、塩酸フルスルチアミン2883gおよび結晶セルロース(旭化成品PH101)714.5gを流動層造粒機(パウレック(株)製 FD−5S型)に仕込み、シアノコバラミン40gを精製水3Lに溶解した液を、給気温度70℃、風量2.5m/min、スプレー量2500NL/min、噴霧液量32g/minにて噴霧して造粒し、さらに、ヒドロキシプロピルセルロース112.5g(6%溶液)を噴霧液量34g/minにて噴霧して造粒した。乾燥後、パワーミル(1.5mmφスクリーン)で整粒してT群整粒末とした。
E群整粒末3480gおよびT群整粒末1800gに、活性成分のパントテン酸カルシウム タイプS(BASF品)562.7g、サイリシア320 66.6g、結晶セルロース(旭化成品KG802)354.7g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース336g、およびステアリン酸マグネシウム60gをタンブラー混合機で混合し、ロータリー式打錠機コレクト19K(菊水製作所(株)製)を用いて、1錠当たり185mgとなるように、8.3mmφ、2段Rの杵で打錠圧9KN/杵にて打錠して素錠を得た。3錠当たりの素錠処方を表1に示した。
Figure 2007191474
得られた素錠3330gをドリアコーターDRC500(パウレック(株)製)に仕込み、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学品)129.6gおよびタルク14.4gの10%水溶液で、回転数10rpm、給気温度70℃、風量3.5m/min、スプレー圧0.4Mpa、噴霧液量12g/minにて、1錠当たり4mgの下掛け層を施した。
次に、エリスリトール1082g、沈降炭酸カルシウム367.4g、タルク204.1g、酸化チタン40.82g結晶セルロース(旭化成品PH−F20)102.1gおよびアラビアゴム末244.9gの40%溶液で、噴霧液量を23g/minにしたことを除き下掛け層と同様の条件下にて、1錠当たり81mgの中掛け層を施した。
さらに、中掛け層を施した錠剤14,000錠をコーティングパン(菊水製作所製3連式コーティングパン)に仕込み、最外層として、精製白糖351.8g、エリスリトール150.8gおよびビタミンB2 1.428gの66.6%溶液で15ml/回の上掛け層を施し、さらにワックス掛けを行い、1錠当たり290mgの糖衣錠とした。得られた糖衣錠の平衡相対湿度は、26.0%であった。
比較例1
実施例1に記載のとおりに製造した素錠1kgを12インチの糖衣パンに仕込み、アラビアゴムを結合剤としたタルクおよび沈降炭酸石灰含有の精製白糖糖衣液を用いて糖衣を施した。この後、最外層として、精製白糖/エリスリトール比が10/0の上掛け液(下記の比較例3で用いた上掛け液と同様のもの)を用いて仕上げを行い、さらにワックス掛けをして艶出しを行って、1錠当たり370mgの糖衣錠を得た。得られた糖衣錠の平衡相対湿度は、53.7%であった。
実施例2〜5、比較例2および3
実施例1の糖衣錠の上掛け層中のエリスリトールと精製白糖の配合割合を表2に示す比率に変えて、糖衣錠を製造した。
試験例1:糖衣錠の外観評価
実施例1〜5ならびに比較例2および3の上掛け層の糖アルコールと糖の配合比を変化させた糖衣錠について、5名のパネラーによって外観を評価した。
結果を表2に示す。外観は精製白糖/エリスリトールの配合割合が5/5〜9/1のものが糖衣表面がきれいであった。
Figure 2007191474
糖衣面 〇:表面きれい、×:面荒れ、色むらあり
試験例2:糖衣錠中の薬物安定性評価
実施例1および比較例1の錠剤中の薬物の安定性を、60℃、50℃、40℃で4週間〜3ヶ月間保存したときの錠剤中のシアノコバラミン含量をHPLC法によって測定し、その残存率を比較することによって評価した。HPLC法は、下記の試験条件を用いて行った。結果を表3に示す。
試験条件:
検出器:紫外可視吸光光度計(測定波長:550nm)
カラム:DAISOPAK SP−120−3−ODS−AP(3mm ID.×15cm)
移動層:酢酸緩衝液(pH4.0)/アセトニトリル混液(89:11)
注入量:30μL
流量 :約0.3ml/分
試料溶液調製法:
錠剤粉末0.29gを薄めたメタノール(1→10)50mLに溶解し、30分振盪後、遠心分離し、上澄液(試料溶液)を得た。
Figure 2007191474
従来からの知見どおり、高水分で糖衣した錠剤(比較例1)では、シアノコバラミンの安定性がかなり劣化したが、本発明の糖衣錠(実施例1)中のシアノコバラミンは安定であった。
実施例6
部分α化澱粉1797gおよびコーンスターチ1.079gを流動層造粒機(パウレック(株)製 FD−5S型)に仕込み、シアノコバラミン1.921gを精製水708gに溶解したシアノコバラミン溶液を給気温度70℃、風量2.5m/min、スプレー量2500NL/min、噴霧液量22g/minにて噴霧して造粒した。続いて、ヒドロキシプロピルメチルセルロース180g(12%溶液)でコーティングを行い、乾燥後、パワーミル(1.5mmφスクリーン)で整粒してVB12コーティング粒とした。
さらに、塩酸フルスルチアミン1142g、リボフラビン118.8g、塩酸ピリドキシン200g、乳糖1950g、およびコーンスターチ439.2gを流動層造粒機(パウレック(株)製 FD−5S型)に仕込み、ヒドロキシプロピルセルロース170.0g(6%溶液)を給気温度70℃、風量2.5m/min、スプレー量2500NL/min、噴霧液量34g/minにて噴霧して造粒した。乾燥後、パワーミル(1.5mmφスクリーン)で整粒してT群整粒末とした。
VB12コーティング粒528gおよびT群整粒末3216gにパントテン酸カルシウム タイプS(BASF品)189.4g、結晶セルロース(旭化成品KG802)240.0g、コーンスターチ125.0g、およびステアリン酸マグネシウム21.6gをタンブラー混合機で混合し、ロータリー式打錠機コレクト19K(菊水製作所(株)製)を用いて、1錠当たり180mgとなるように、8.0mmφ、2段Rの杵で打錠圧9KN/杵で打錠して素錠を得た。3錠当たりの素錠処方を表4に示した。
得られた素錠に、実施例1と同様の糖衣方法および条件を用いて糖衣を施し、1錠当たり280mgの糖衣錠を得た。得られた糖衣錠の平衡相対湿度は、23.2%であった。
Figure 2007191474
比較例4
実施例6に記載のとおりに製造した素錠1kgを12インチの糖衣パンに仕込み、アラビアゴムを結合剤としたタルク含有の精製白糖糖衣液を用いて糖衣を施した。この後、最外層として、精製白糖/エリスリトール比が10/0の上掛け液(比較例3で用いた上掛け液と同様のもの)を用いて仕上げを行い、さらにワックス掛けをして艶出しを行って、1錠当たり320mgの糖衣錠を得た。得られた糖衣錠の平衡相対湿度は、54.1%であった。
試験例3:糖衣錠中の薬物安定性評価
実施例6および比較例4の錠剤中の薬物の安定性を、60℃、50℃、40℃で4週間〜3ヶ月保存したときの錠剤中のシアノコバラミン含量をHPLC法によって測定し、その残存率を比較することによって評価した。HPLC法は、試験例2と同様の試験条件を用いて行った。結果を表5に示す。
Figure 2007191474
高水分で糖衣したもの(比較例4)において、VB12の安定性はかなり劣化したが、本発明の糖衣錠(実施例6)中のシアノコバラミンは安定であった。

Claims (8)

  1. 糖衣層の最外層が溶解度の低い糖アルコール類、溶解度の高い糖類、および着色剤からなる着色糖衣錠。
  2. 溶解度の低い糖アルコール類の25℃の水に対する溶解度が10〜50%であり、溶解度の高い糖類の25℃の水に対する溶解度が60〜250%である請求項1記載の糖衣錠。
  3. 溶解度の低い糖アルコール類がエリスリトール、マンニトールおよび還元乳糖からなる群から選択される請求項1記載の糖衣錠。
  4. 溶解度の高い糖類が白糖、精製白糖、粉末還元麦芽糖水アメ、トレハロースおよびマルトースからなる群から選択される請求項1記載の糖衣錠。
  5. 着色剤がリボフラビン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビン等のリボフラビン類、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、色素およびレーキからなる群から選択される請求項1記載の糖衣錠。
  6. 最外層中における溶解度の低い糖アルコール類と溶解度の高い糖類との質量比が1:1〜1:9である請求項1記載の糖衣錠。
  7. 最外層が素錠質量の3〜30%である請求項1記載の糖衣錠。
  8. 平衡相対湿度が40%以下である請求項1記載の糖衣錠。
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