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JP2007188928A - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

窒化物半導体発光素子 Download PDF

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JP2007188928A
JP2007188928A JP2006003373A JP2006003373A JP2007188928A JP 2007188928 A JP2007188928 A JP 2007188928A JP 2006003373 A JP2006003373 A JP 2006003373A JP 2006003373 A JP2006003373 A JP 2006003373A JP 2007188928 A JP2007188928 A JP 2007188928A
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Takeshi Sugawara
岳 菅原
Yoshiteru Hasegawa
義晃 長谷川
Atsushi Yamada
篤志 山田
Naomi Yasutsue
尚美 安杖
Akihiko Ishibashi
明彦 石橋
Toshiya Yokogawa
俊哉 横川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】高歩留まりで実装可能な窒化物半導体発光素子を提供する。
【解決手段】本発明の窒化物半導体発光素子は、基板101と、基板101上に配置されたn型窒化物半導体層102と、n型窒化物半導体層上に配置された窒化物半導体からなる活性層110と、活性層110上に配置され、一部にリッジストライプ形状を有するp型窒化物半導体層103と、リッジストライプ形状の上面においてp型窒化物半導体層103と接触する第一の電極105と、第一の電極105上に配置された第二の電極106と、第二の電極106上に配置された第三の電極107とを有し、第三の電極107はリッジストライプ形状の上面の上方を避けて配置されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光情報処理分野などへの応用が期待される半導体レーザなどの窒化物半導体発光素子に関するものである。
V族元素に窒素(N)を有する窒化物半導体は、そのバンドギャップの大きさから、短波長発光素子の材料として有望視されている。中でも窒化ガリウム系化合物半導体(GaN系半導体:AlGaInN(0≦x, y, z≦1、x+y+z=1))は研究が盛んに行われ、青色発光ダイオード(LED)、緑色LEDが実用化されている。また、光ディスク装置の大容量化のために、400nm帯に発振波長を有する半導体レーザが必要とされており、GaN系半導体を材料とする半導体レーザの開発が進められている。
図4は窒化物半導体を用いて形成した従来の半導体レーザの構造図である。窒化物半導体を用いて形成した半導体レーザに関しては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
図4の半導体レーザの製造方法について説明する。まず、有機金属気相成長法により、n型GaN基板401上にn−AlGaNクラッド層、n−GaN光ガイド層からなるn型窒化物半導体402を堆積させる。さらに、Ga1-xInxN/Ga1-yInyN(0<y<x<1)から成る多重量子井戸(MQW)活性層410、p−GaN光ガイド層、p−AlGaNクラッド層、p−GaNコンタクト層からなるp型窒化物半導体403を形成する。そしてp型窒化物半導体403を幅1〜2μm程度のリッジストライプ形状に加工し、その両側を絶縁膜404によって埋め込む。その後リッジストライプ頂部のp型窒化物半導体403と接するように、例えばPd/Ptからなるp電極405を形成する。次に、p電極405の上に例えばTi/Pt/Auからなるパッド電極406を形成する。
そして、基板401の裏面を研磨し薄膜化した後、例えば、Ti/Pt/Auからなるn電極407を基板401の裏面に形成する。次に、基板401の<11―20>方向に沿って、一次へき開を行ない、(1−100)面からなる共振器端面を形成した後、共振器端面に誘電体膜からなる反射膜をスパッタ法によって形成する。さらに、<1―100>方向に沿って二次へき開を行ない、チップ分離する。以上の工程を経て、半導体レーザチップが形成される。
次にチップをサブマウントに実装する。サブマウントは、例えば、SiC基板と基板上にパターニングされた金属配線と金属配線上の半田からなる。半田を加熱して溶かしながら、チップ裏面をサブマウントに押さえつけることにより、チップ裏面のn電極407をサブマウントの金属配線と接合する。また、表面側のパッド電極406にはAuワイヤー408がワイヤーボンディングされる。ワイヤーボンディング工程では、ボンディング時に加わる加重によって、デバイスに結晶欠陥やクラックなどの損傷が発生し、歩留まりを低下させる。これを改善する手段として、例えば、特許文献2に記載されているように、活性層の導波路領域上部、即ちリッジストライプの上部を避けた位置にワイヤーボンディングを行う方法が知られている。
このような従来の半導体レーザにおいて、サブマウントの金属配線を介してn電極407を接地し、Auワイヤー408を介してp電極405に電圧を印可すると、MQW活性層に向かってp電極405側からホールが、またn電極407側から電子が注入され、前記MQW活性層内で光学利得を生じ、発振波長400nm帯のレーザ発振を起こす。
特開平11-330622号公報 特開平10-093186号公報
上述のように、半導体レーザの実装工程には、Auワイヤーをパッド電極にワイヤーボンディングする工程を有する。ボンディング時に加わる加重によって、デバイスに結晶欠陥やクラックなどの損傷が発生し、歩留まりが低下するという不良を改善する手段として、上述したように、活性層の導波路領域上部を避けた位置にワイヤーボンディングを行う方法が知られている。
しかしながら、この方法は、ダメージの加わる場所を素子の活性領域から遠ざける手法であって、ボンディング位置に導入されるダメージそのものを低減するものではない。光ディスク用途で将来必要とされる高出力レーザにおいては、素子の信頼性にあたえるボンディングダメージの影響が大きくなることが予想され、ワイヤーボンディングの位置の制御だけでなく、ワイヤーボンディングによるダメージそのものを低減する必要がある。
一方、ワイヤーボンディングによるダメージを低減する方策の一つとして、パッド電極の膜厚を厚くすることが考えられる。これは厚いパッド電極でワイヤーボンディング時の衝撃を吸収し、素子へのダメージを低減するという手法である。しかしながら、従来の素子構造でパッド電極の膜厚を厚くすると、パッド電極の膜応力が増し、この応力がリッジストライプや素子の活性領域に加わることになり、高出力動作時の素子の信頼性を悪化させる可能性がある。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、ワイヤーボンディング時のダメージが少なく、かつ、リッジストライプの上部の電極の膜応力の小さい窒化物半導体発光素子を提供するものである。特に高出力の光ディスク用レーザへの応用において効果的である。
本発明の窒化物半導体発光素子は基板と、前記基板上に配置されたn型窒化物半導体層と、前記n型窒化物半導体層上に配置された窒化物半導体からなる活性層と、前記活性層上に配置され、一部にリッジストライプ形状を有するp型窒化物半導体層と、前記リッジストライプ形状の上面において前記p型窒化物半導体層と接触する第一の電極と、前記第一の電極上に配置された第二の電極と、前記第二の電極上に配置された第三の電極と、を有し、前記第三の電極は前記リッジストライプ形状の上面の上方を避けて配置されることを特徴とする。
また、本発明の窒化物半導体発光素子において、前記第三の電極は前記リッジストライプ形状の上面の上方を避けて配置されることが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子において、前記第三の電極は前記第一の電極の上方を避けて配置されることが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子において、前記第一の電極と前記第二の電極とはAuを含まず、前記第三の電極はAuを含むことが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子において、前記第二の電極の膜厚が0.1μm以上1.0μm以下であり、前記第三の電極の膜厚が0.5μm以上20μm以下であることが好ましい。
本発明による窒化物半導体発光素子は、ワイヤーボンディング工程でのダメージが、リッジストライプ下部の活性領域に伝わりにくく、ワイヤーボンディング工程での歩留まり低下が少ない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明による窒化物半導体発光素子である窒化物半導体レーザの構造について説明する。図1は第1の実施例を示す窒化物半導体レーザの構造図である。基板101は、六方晶の結晶構造を有するn型窒化物半導体からなり、表面は(0001)面である。基板101上には、例えば、n−Al0.07Ga0.93Nクラッド層とn−GaN光ガイド層からなるn型窒化物半導体102が形成されており、さらにその上には、例えば、多重量子井戸活性層110、p-GaN光ガイド層とp−Al0.07Ga0.93Nクラッド層とp−GaN層からなるp型窒化物半導体103が形成されている。p型窒化物半導体103はリッジストライプ形状に加工されており、リッジストライプの頂部に開口を有する絶縁膜104で被覆されている。そして、リッジストライプ頂部のp型半導体103と接するように、例えば、Pd/Ptからなるp電極105が形成されている。p電極105の上にはp電極105と接するように、例えば、膜厚50nmのTiと膜厚150nmのPtからなるTi/Ptからなる配線電極106が形成されている。配線電極106上のリッジストライプ直上を避けた領域には、配線電極106と接するように、例えば、膜厚50nmのTiと膜厚3μmのAuからなるTi/Auからなるパッド電極107が形成されている。パッド電極107には、Auワイヤー109がワイヤーボンドされている。裏面側には基板101に接するように、例えば、Ti/Pt/Auからなるn電極108が形成される。共振器端面は基板101の(1―100)面からなり、リッジストライプは<1―100>方向に形成される。
上記窒化物半導体レーザにおいてn電極108を接地し、Auワイヤー109を介して、p電極105に電圧を加えると、多重量子井戸活性層110に向かってp電極105側からホールが、またn電極108側から電子が注入され、前記多重量子井戸活性層110内で光学利得を生じ、発振波長400nm帯のレーザ発振を起こす。
本発明による窒化物半導体レーザは、Auワイヤー109が、配線電極106上のリッジストライプ直上を避けた領域に作られたパッド電極107にボンディングされているため、ワイヤーボンディング工程でのダメージが、リッジストライプ下部の活性領域に伝わりにくく、ワイヤーボンディング工程での歩留まり低下が少ない。
また、本発明による窒化物半導体レーザは、パッド電極107がリッジストライプ直上を避けて配置されているため、パッド電極107の膜厚増加に伴う過剰な膜応力がリッジストライプに加わりにくい。したがって、パッド電極107を厚膜化することによってワイヤーボンディング工程の歩留まりを向上させた場合に、素子の活性領域に過剰な応力が加わることに起因する信頼性低下が発生しにくい。
なお、素子の消費電力を小さくするという観点では、配線電極106の膜厚を厚くすることが望ましい。しかしながら、配線電極106の膜厚が厚くなりすぎるとリッジストライプに加わる応力が大きくなり、素子の信頼性低下の要因となる。したがって、配線電極106の膜厚は0.1μm以上1.0μm以下であることが望ましい。
なお、パッド電極107の膜厚は、ワイヤーボンディング工程における衝撃を効果的に緩和するため、0.5μm以上20μm以下であることが望ましい。
なお、本実施の形態では、パッド電極107はリッジストライプ直上を避けて配置したが、P電極105の直上を避けて配置することがより望ましい。
(実施の形態2)
図1の半導体レーザの作製方法を図2で説明する。まず、図2(a)に示すように、六方晶の結晶構造を有するn型GaN(0001)基板101上に、MOCVD法を用いて、n−Al0.07Ga0.93Nクラッド層とn−GaN光ガイド層からなるN型窒化物半導体102、多重量子井戸活性層110、p-GaN光ガイド層とp−Al0.07Ga0.93Nクラッド層とp−GaN層からなるp型窒化物半導体103を順次堆積する。
その後、図2(b)に示すように、例えば、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチングによって、p型窒化物半導体103を幅1〜2μm程度のリッジストライプ形状に加工する。そして、例えば、SiH4ガスとN2Oガスを原料とするプラズマCVD法によりSiO2からなる厚さ100nmの絶縁膜104を基板表面に形成する。その後、リッジストライプの頂部を被覆する絶縁膜104を除去し、リッジストライプ頂部に電流注入領域を形成する。
次に、図2(c)に示すように、リフトオフ法により、リッジストライプ頂部に露出しているp型窒化物半導体103表面に接するように、例えば、Pd/Ptからなるp電極105を形成する。
次に、図2(d)に示すように、リフトオフ法により、p電極105の上に、例えば、膜厚50nmのTiと膜厚150nmのPtからなるTi/Ptからなる配線電極106を形成する。
次に、図2(e)に示すように、リフトオフ法により、配線電極106の上に、例えば、膜厚50nmのTiと膜厚3μmのAuからなるTi/Auからなるパッド電極107を形成する。パッド電極107は、配線電極106上で、且つリッジストライプ直上を避けた領域に配置する。
次に、基板101の裏面を研磨し薄膜化した後、例えば、Ti/Pt/Auからなるn電極108を形成する。そして、基板101の<11―20>方向に沿って、一次へき開を行ない、(1−100)面からなる共振器端面を形成した後、共振器端面に誘電体膜からなる反射膜をスパッタ法によって形成する。さらに、<1―100>方向に沿って二次へき開を行ない、チップ分離する。以上の工程を経て、半導体レーザが形成される。
次に上記半導体レーザをサブマウントに実装する。サブマウントは、例えば、SiC基板と基板上にパターニングされた金属配線と金属配線上の半田からなる。半田を加熱して溶かしながら、半導体レーザの基板裏面をサブマウントに押さえつけることにより、基板裏面のn電極108をサブマウントの金属配線と接合する。また、表面側のパッド電極にはAuワイヤー109がワイヤーボンディングされる。
本素子においてサブマウントの金属配線を介してn電極108を接地し、Auワイヤー109を介してp電極105に電圧を印加すると、MQW活性層110に向かってp電極105側からホールが、またn電極108側から電子が注入され、前記MQW活性層内で光学利得を生じ、発振波長400nm帯のレーザ発振を起こす。
本発明による窒化物半導体レーザでは、Auワイヤー109をボンディングするためのパッド電極が、配線電極106上のリッジストライプ直上を避けた領域に作られているため、ワイヤーボンディング工程でのダメージが、リッジストライプ下部の活性領域に伝わりにくく、ワイヤーボンディング工程での歩留まり低下が少ない。
また、本発明による窒化物半導体レーザでは、パッド電極107がリッジストライプ直上を避けて配置されているため、パッド電極107の膜厚増加に伴う過剰な応力がリッジストライプに加わりにくい。したがって、パッド電極107を厚膜化することによってワイヤーボンディング工程の歩留まりを向上させた場合に、素子の活性領域に過剰な応力が加わることに起因する信頼性低下が発生しにくい。
なお、素子の消費電力を小さくするという観点では、配線電極106の膜厚を厚くすることが望ましい。しかしながら、配線電極106の膜厚が厚くなりすぎるとリッジストライプに加わる応力が大きくなり、素子の信頼性低下の要因となる。したがって、配線電極106の膜厚は0.1μm以上1.0μm以下であることが望ましい。
なお、パッド電極107の膜厚は、ワイヤーボンディング工程における衝撃を効果的に緩和するため、0.5μm以上20μm以下であることが望ましい。
なお、本実施の形態では、パッド電極107はリッジストライプ直上を避けて配置したが、P電極105の直上を避けて配置することがより望ましい。
(実施の形態3)
図1の半導体レーザの別の作製方法を図3で説明する。まず、図3(a)に示すように、六方晶の結晶構造を有するn型GaN(0001)基板101上に、MOCVD法を用いて、n−Al0.07Ga0.93Nクラッド層とn−GaN光ガイド層からなるN型窒化物半導体102、多重量子井戸活性層110、p-GaN光ガイド層とp−Al0.07Ga0.93Nクラッド層とp−GaN層からなるp型窒化物半導体103を順次堆積する。
その後、図3(b)に示すように、例えば、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチングによって、p型窒化物半導体103を幅1〜2μm程度のリッジストライプ形状に加工する。そして、例えば、SiH4ガスとN2Oガスを原料とするプラズマCVD法によりSiO2からなる厚さ100nmの絶縁膜104を基板表面に形成する。その後、リッジストライプの頂部を被覆する絶縁膜104を除去し、リッジストライプ頂部に電流注入領域を形成する。
次に、図3(c)に示すように、リフトオフ法により、リッジストライプ頂部に露出しているp型窒化物半導体103表面に接するように、例えば、Pd/Ptからなるp電極105を形成する。
次に、図3(d)に示すように、リフトオフ法により、p電極105の上に、例えば、膜厚50nmのTiと膜厚150nmのPtと膜厚3μmのAuからなるTi/Pt/Auからなる配線電極106を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法により、配線電極106の上に、パッド電極パターンを有するレジストパターンを形成する。レジストパターンは配線電極106上のリッジストライプ直上を避けた領域に配置する。次に、KIとIとHOの混合液を用いて、配線電極106の最上層であるAuをエッチングする。この時、レジストで保護された配線電極最上層のAuはエッチングされずに残り、パッド電極107となる。レジスト除去後、基板表面には、図3(e)に示すように、Ti/Ptからなる配線電極106とAuからなるパッド電極107が形成される。
次に、基板101の裏面を研磨し薄膜化した後、例えば、Ti/Pt/Auからなるn電極108を形成する。そして、基板101の<11―20>方向に沿って、一次へき開を行ない、(1−100)面からなる共振器端面を形成した後、共振器端面に誘電体膜からなる反射膜をスパッタ法によって形成する。さらに、<1―100>方向に沿って二次へき開を行ない、チップ分離する。以上の工程を経て、半導体レーザチップが形成される。
次にチップをサブマウントに実装する。サブマウントは、例えば、SiC基板と基板上にパターニングされた金属配線と金属配線上の半田からなる。半田を加熱して溶かしながら、チップ裏面をサブマウントに押さえつけることにより、チップ裏面のn電極108をサブマウントの金属配線と接合する。また、表面側のパッド電極107にはAuワイヤー109がワイヤーボンディングされる。
本素子においてサブマウントの金属配線を介してN電極108を接地し、Auワイヤー109を介してp電極105に電圧を印加すると、MQW活性層に向かってp電極105側からホールが、またn電極108側から電子が注入され、前記MQW活性層内で光学利得を生じ、発振波長400nm帯のレーザ発振を起こす。
本発明による窒化物半導体レーザでは、Auワイヤー109をボンディングするためのパッド電極が、配線電極106上のリッジストライプ直上を避けた領域に作られているため、ワイヤーボンディング工程でのダメージが、リッジストライプ下部の活性領域に伝わりにくく、ワイヤーボンディング工程での歩留まり低下が少ない。
また、本発明による窒化物半導体レーザでは、パッド電極107がリッジストライプ直上を避けて配置されているため、パッド電極107の膜厚増加に伴う過剰な応力がリッジストライプに加わりにくい。したがって、パッド電極107を厚膜化することによってワイヤーボンディング工程の歩留まりを向上させた場合に、素子の活性領域に過剰な応力が加わることに起因する信頼性低下が発生しにくい。
なお、素子の消費電力を小さくするという観点では、配線電極106の膜厚を厚くすることが望ましい。しかしながら、配線電極106の膜厚が厚くなりすぎるとリッジストライプに加わる応力が大きくなり、素子の信頼性低下の要因となる。したがって、配線電極106の膜厚は0.1μm以上1.0μm以下であることが望ましい。
なお、パッド電極107の膜厚は、ワイヤーボンディング工程における衝撃を効果的に緩和するため、0.5μm以上20μm以下であることが望ましい。
なお、本実施の形態では、パッド電極107はリッジストライプ直上を避けて配置したが、P電極105の直上を避けて配置することがより望ましい。
なお、本実施の形態では、Ti/Pt/Auからなる配線電極106を一旦形成した後、最上層のAuを部分的にウェットエッチングすることによって、Ti/Ptからなる配線電極106とAuからなるパッド電極107を形成している。エッチング液には、Auをエッチングするのに一般的に使用されているKIとIとHOの混合液を用いるが、p電極105や配線電極106の最上層以外の部分にAuが含まれていると、ピンホールなどを介してエッチング液が浸透し、浸透した部分のAuが溶け出し、不良の原因となり得る。したがって、p電極105はAuを含有せず、また、配線電極106はAu以外の金属からなる層とAuからなる最上層とが積層された構造を有することが望ましい。
本発明による窒化物半導体発光素子は主として光情報処理分野での利用が期待される。
本発明の第1の実施の形態を示す窒化物半導体レーザの構造図 本発明の第2の実施の形態を示す窒化物半導体レーザの製造方法を工程順に示した構造断面図 本発明の第3の実施の形態を示す窒化物半導体レーザの製造方法を工程順に示した構造断面図 従来の窒化物半導体レーザの構造図
符号の説明
101 n型GaN基板
102 n型窒化物半導体
103 p型窒化物半導体
104 絶縁膜
105 p電極
106 配線電極
107 パッド電極
108 n電極
109 Auワイヤー
401 n型GaN基板
402 n型窒化物半導体
403 p型窒化物半導体
404 絶縁膜
405 p電極
406 パッド電極
407 n電極
408 Auワイヤー

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置されたn型窒化物半導体層と、
    前記n型窒化物半導体層上に配置された窒化物半導体からなる活性層と、
    前記活性層上に配置され、一部にリッジストライプ形状を有するp型窒化物半導体層と、
    前記リッジストライプ形状の上面において前記p型窒化物半導体層と接触する第一の電極と、
    前記第一の電極上に配置された第二の電極と、
    前記第二の電極上に配置された第三の電極と、
    を有し、
    前記第三の電極は前記リッジストライプ形状の上面の上方を避けて配置されること
    を特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記第三の電極は前記第一の電極の上方を避けて配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 前記第一の電極と前記第二の電極とはAuを含まず、
    前記第三の電極はAuを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記第二の電極の膜厚が0.1μm以上1.0μm以下であり、
    前記第三の電極の膜厚が0.5μm以上20μm以下であること
    を特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
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