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JP2007179777A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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JP2007179777A JP2005374457A JP2005374457A JP2007179777A JP 2007179777 A JP2007179777 A JP 2007179777A JP 2005374457 A JP2005374457 A JP 2005374457A JP 2005374457 A JP2005374457 A JP 2005374457A JP 2007179777 A JP2007179777 A JP 2007179777A
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雅教 鈴木
Nobutaka Sotozono
信貴 外園
Kentaro Ueda
健太郎 上田
Toshibumi Nagino
俊文 名木野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】大画面化、高精細化に適するプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とする。
【解決手段】前面基板3に放電ギャップを形成して対向する走査電極4及び維持電極5からなる表示電極を複数列形成した前面パネル1と、前記前面基板3に対向配置した背面基板8に前記前面パネル1との間の放電空間を仕切る隔壁11を設けかつ前記隔壁11間に前記表示電極に交差するようにデータ電極10を形成するとともに前記隔壁11間に蛍光体層12を配置した背面パネル2とを有し、前記前面パネル1は、前記表示電極と交差する方向で複数の領域に分割して表示電極を形成し、かつ前記分割して形成した表示電極の外形形状は、複数の領域の境界部において段差を有する形状とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイ装置の表示デバイスとして用いられるプラズマディスプレイパネルに関するものである。
このプラズマディスプレイ装置に用いられるパネルは、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、プラズマディスプレイパネルの主流は、3電極構造の面放電型のものである。
この面放電型のプラズマディスプレイパネルは、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、前記放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置するとともに放電により発光する赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルを構成したもので、放電により発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起し、赤色、緑色、青色の放電セルからそれぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発することによりカラー表示を行っている。
このようなプラズマディスプレイパネルは、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。
このようなプラズマディスプレイ装置においては、ガラスが主材料のパネルをアルミニウムなどの金属製のシャーシ部材の前面側に保持させ、そのシャーシ部材の背面側にパネルを発光させるための駆動回路を構成する回路基板を配置することによりモジュールを構成している(特許文献1参照)。
特開2003−131580号公報
ところで、プラズマディスプレイ装置においては、容易に大画面化を実現しやすいことから、近年65インチサイズ以上の製品が製造販売されるようになってきている。また、より高精細のディスプレイに対する要求が高まる中、これまで主流であった精細度が768×1366の製品から、より高精細度の1080×1920の製品が製造されるようになってきている。
このようにプラズマディスプレイパネルの大画面化、高精細化が進むことにより、製品を構成する部品について、見直しを行う必要が発生してくる。
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、大画面化、高精細化に適するプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、前面基板に放電ギャップを形成して対向する第1電極及び第2電極からなる表示電極を複数列形成した前面パネルと、前記前面基板に対向配置した背面基板に前記前面パネルとの間の放電空間を仕切る隔壁を設けかつ前記隔壁間に前記表示電極に交差するようにデータ電極を形成するとともに前記隔壁間に蛍光体層を配置した背面パネルとを有し、前記前面パネルは、前記表示電極と交差する方向で複数の領域に分割して表示電極を形成し、かつ前記分割して形成した表示電極の外形形状は、複数の領域の境界部において段差を有する形状としたことを特徴とする。
本発明によれば、表示品質を所定の品質に維持したままで、パネルの大画面化を実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルについて、図1〜図12を用いて説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
まず、プラズマディスプレイパネルの構造について図1を用いて説明する。図1に示すように、プラズマディスプレイパネルは、前面パネル1と背面パネル2とから構成され、その前面パネル1と背面パネル2とを、間に放電空間を形成して対向配置し、周辺部をガラスフリットからなる封着材(図示せず)で封止し、放電空間に放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスを封入することにより構成されている。
前記前面パネル1は、ガラス製の前面基板3上に、放電ギャップを形成して対向する第1電極としての走査電極4及び第2電極としての維持電極5を互いに平行に対をなして形成してなる表示電極を複数列配列して設け、そして、走査電極4および維持電極5を覆うようにガラス材料からなる誘電体層6を形成するとともに、前記誘電体層6上にMgOからなる保護層7を形成することにより構成されている。また、前記走査電極4及び維持電極5は、それぞれITOからなる透明電極4a、5aと、この透明電極4a、5a上に重ねて形成したAgなどの導電性材料からなるバス電極4b、5bとから構成されている。
また、前記背面パネル2は、前記前面基板3に対向配置されるガラス製の背面基板8上に、ガラス材料からなる絶縁体層9で覆われたAgなどの導電材料からなる複数のデータ電極10を設けるとともに、その絶縁体層9上に前記前面パネル1との間の放電空間を仕切る井桁形状の隔壁11を設け、その隔壁11間に赤色、緑色及び青色の蛍光体層12を配置することにより構成されている。前記背面パネル2のデータ電極10は、前記隔壁11間において、前記前面パネル1の走査電極4及び維持電極5と交差するように配列して形成されており、前記走査電極4及び維持電極5とデータ電極10との交差部分に、各放電セルが形成されている。
また、前面パネル1の走査電極4と維持電極5との間には、コントラストを向上させるために黒色の遮光層13が設けられている。
なお、パネルの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。また、走査電極4と維持電極5の配列について、図1に示す例では、走査電極4−維持電極5−走査電極4−維持電極5・・・・のように、走査電極4と維持電極5を交互に配列した例を示したが、走査電極4−維持電極5−維持電極5−走査電極4・・・のように配列する電極配列の構成でもよい。
図2は図1に示すパネルの電極配列図である。行方向にn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極4)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極5)が配列され、列方向にm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極10)が配列されている。そして、1対の走査電極SCiおよび維持電極SUi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
図3はこのパネルを用いたプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。このプラズマディスプレイ装置は、パネル21、画像信号処理回路22、データ電極駆動回路23、走査電極駆動回路24、維持電極駆動回路25、タイミング発生回路26および電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路22は、画像信号sigをサブフィールド毎の画像データに変換する。データ電極駆動回路23はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し、各データ電極D1〜Dmを駆動する。タイミング発生回路26は水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各種のタイミング信号を発生し、各駆動回路ブロックに供給している。走査電極駆動回路24はタイミング信号にもとづいて走査電極SC1〜SCnに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路25はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnに駆動電圧波形を供給する。ここで、前記走査電極駆動回路24および維持電極駆動回路25は、維持パルス発生部27を備えている。
次に、パネルを駆動するための駆動電圧波形とその動作について図4を用いて説明する。図4はパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。
本実施の形態によるプラズマディスプレイ装置においては、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。
第1サブフィールドの初期化期間では、データ電極D1〜Dmおよび維持電極SU1〜SUnを0(V)に保持し、走査電極SC1〜SCnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極SU1〜SUn上およびデータ電極D1〜Dm上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。
その後、維持電極SU1〜SUnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上と維持電極SU1〜SUn上との間の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
続く書込み期間では、走査電極SC1〜SCnを一旦Vr(V)に保持する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に表示すべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。このときデータ電極Dkと走査電極SC1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。
このようにして、1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、走査電極SC1〜SCnには第1の電圧として正の維持パルス電圧Vs(V)を、維持電極SU1〜SUnには第2の電圧として接地電位、すなわち0(V)をそれぞれ印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極SCi上と維持電極SUi上との間の電圧は維持パルス電圧Vs(V)に走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。
書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。続いて、走査電極SC1〜SCnには第2の電圧である0(V)を、維持電極SU1〜SUnには第1の電圧である維持パルス電圧Vs(V)をそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
図5に上記で説明した構造のパネルを組み込んだプラズマディスプレイ装置の全体構成の一例を示している。
図において、31はアルミニウムなどの金属製の放熱板を兼ねた保持板としてのシャーシ部材で、このシャーシ部材31の前面側には、パネル21がシャーシ部材31との間に放熱シート(図示せず)を介在させて接着材などにより接着することにより、保持されている。また、シャーシ部材31の背面側には、パネル21を表示駆動させるための複数の駆動回路ブロック(図示せず)が配置され、これによりモジュールが構成されている。
ここで、前記放熱シートは、パネル21をシャーシ部材31の前面側に接着して保持し、パネル21で発生した熱をシャーシ部材31に効率よく伝え、放熱を行うためのものであり、厚さは1mm〜2mm程度である。この放熱シートとしては、アクリルやウレタン、シリコン樹脂やゴムなどの合成樹脂材料に熱伝導性を高めるフィラーを含有させた絶縁性の放熱シートや、グラファイトシート、金属シートなどを用いることができる。また、放熱シート自体に接着力を持たせ、パネル21をシャーシ部材31に放熱シートのみで接着して保持する構成や、放熱シートには接着力がなく、別の両面接着テープを用いてパネル21をシャーシ部材31に接着する構成などを用いることができる。
また、パネル21の両側縁部には、走査電極4および維持電極5の電極引出部に接続された表示電極用配線部材としてのフレキシブル配線板32が設けられ、シャーシ部材31の外周部を通して背面側に引き回され、走査電極駆動回路24の駆動回路ブロックおよび維持電極駆動回路25の駆動回路ブロックにコネクタを介して接続されている。
一方、パネル21の下部および上部縁部には、データ電極10の電極引出部に接続されたデータ電極用配線部材としての複数のフレキシブル配線板33が設けられ、そしてそのフレキシブル配線板33は、データ電極駆動回路23の複数のデータドライバそれぞれに電気的に接続されるとともに、シャーシ部材31の外周部を通して背面側に引き回され、前記シャーシ部材31の背面側の下部および上部位置に配置されたデータ電極駆動回路23の駆動回路ブロックに電気的に接続されている。
また、前記駆動回路ブロックの近傍には、冷却ファン34がアングル35に保持されて配置されており、この冷却ファン34から送られる風により駆動回路ブロックが冷却されるように構成されている。さらに、シャーシ部材31の上部位置には、上部位置に配置したデータ電極駆動回路23の駆動回路ブロックを冷却するとともに、シャーシ部材31の背面側において、装置全体の内部に下部から上部に向かって空気流を起こすことにより、装置内部を冷却する3個の冷却ファン36が配置されている。
さらに、前記シャーシ部材31には、補強用のアングル37、38が水平方向および垂直方向に配置して固定され、水平方向に配置したアングル37には、装置を立てた状態で保持するためのスタンドポール39がビスなどにより固定されている。
以上のような構造のモジュールは、前記パネル21の前面側に配置される前面保護カバー40と、前記シャーシ部材31の背面側に配置される金属製のバックカバー41とを有する筐体内に収容され、これによりプラズマディスプレイ装置が完成する。ここで、前記前面保護カバー40は、パネル21の前面側の画像表示領域が表出する開口部42aを有する樹脂や金属からなる前面枠42と、この前面枠42の開口部42aに取付けられかつ光学フィルターや電磁波の不要輻射を抑制するための不要輻射抑制膜が設けられたガラスなどからなる保護板43とを備えた構成であり、前記保護板43は、保護板43の周辺部を前面枠42の開口部42aの周縁部と保護板押え金具(図示せず)とで挟むことにより、前面枠42に取り付けられている。さらに、前記バックカバー41には、モジュールで発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔(図示せず)が設けられている。
なお、図5において、44はバックカバー41をシャーシ部材31に取付けるためのビス、45はバックカバー41にビスなどで取付けた把持部である。
次に、プラズマディスプレイパネルの大画面化を実現するための本発明の特徴とする構成について説明する。
まず、プラズマディスプレイパネルの各構成部分を形成する際の方法としては、基板上に形成された感光性材料層にパターンを形成する際に、所定パターンを描画したフォトマスクを介して基板上の感光性材料層を露光する露光プロセスを用いる。また、大画面化の進展に伴い、露光プロセスにおいて露光装置の露光領域に収まらない広い領域を露光する必要があるが、このような大面積の露光を実現する方法として、露光領域を複数の小領域に分割して露光する露光方法を用いる。
図6は、本発明に用いる分割露光方法を示す図である。基板51に塗布形成された感光性材料層52をフォトマスク53を介して露光する場合の露光方法について示している。
図6において、図6(a)は基板51の左エリアを露光する場合の平面図、図6(b)は図6(a)におけるH−H線断面図、図6(c)は基板51の右エリアを露光する場合のH−H線断面図を示している。図6に示すように、基板51上には、プラズマディスプレイパネルの構成部分を形成するための銀ペーストなどの感光性材料層52が形成され、基板51の左エリア上部にはフォトマスク53が感光性材料層52と所定距離だけ離間されて配置されている。フォトマスク53には開口部53aが設けられている。
図6に示すように、基板51はフォトマスク53に比べて大きいため、フォトマスク53を矢印Kの方向に移動させ、左右2つのエリアに分割し、2回に分けて基板51の全領域にわたって分割露光する。フォトマスク53には、例えば、プラズマディスプレイパネルの電極パターンを形成するための開口部53aが設けられ、この開口部53aを通してフォトマスク53の上方に設けた露光光源(図示せず)から、感光性材料層52を露光する。52a、52bは左右の領域の露光部で、52cはつなぎ部である。なお、本実施の形態では、感光性材料層52の未露光部の領域が次の現像工程で除去される。
また、図7(a)、(b)は、このような分割露光方法により構成部分を形成するプラズマディスプレイパネルにおいて、前面パネル1、及び背面パネル2側から見た概略平面図を示している。図7(a)、(b)に示すように、前面パネル1、背面パネル2の長辺側の上下端部の中央部それぞれには、十字形状のアライメントマーク1a、2aが設けられており、そのアライメントマーク1a、2aを用いて、図6に示す分割露光方法を用いる際に、基板51に相当する前面基板3及び背面基板8と、フォトマスク53との位置合わせが可能なように構成している。前面パネル1のアライメントマーク1aは、図1に示す透明電極4a、5aを前面基板3に形成する際にITOにより同時に形成し、また背面パネル2のアライメントマーク2aは、図1に示すデータ電極10を背面基板8に形成する際にAgなどの導電材料により同時に形成している。
このように前面パネル1、背面パネル2の長辺側の上下端部の中央部それぞれに、アライメントマーク1a、2aを設け、そのアライメントマーク1a、2aを用いて、図6に示す分割露光方法を用いる際の基板とフォトマスクとの位置合わせを行うことにより、図6に示すように、プラズマディスプレイパネルを構成する構成部分を複数の領域に分割して形成することができ、また複数に分割して形成した領域について、表示品質を所定の品質に維持した状態で形成することができ、パネルの大画面化を実現することができる。
ところで、このような分割露光方法を用いてプラズマディスプレイパネルの構成部分を形成する場合、分割して形成される複数の領域のつなぎ部にあたる境界部の形状によっては、人の目で視認されて非点灯時、及び点灯時の外観を損なうとともに、表示品質に悪影響を与えることから、本発明においては、図8〜図12に示す構成としている。
図8〜図12は、本発明による前面パネルを説明するための図である。
本発明による前面パネル1は、走査電極4及び維持電極5からなる表示電極と交差する方向で、前面パネル1の長辺のほぼ中央部につなぎ部が設けられるように、複数の領域(図示のものは、左右2つの領域)に分割して表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13を形成し、かつ前記分割して形成した表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13の外形形状は、複数の領域の境界部1bにおいて、段差を有する形状としたものである。
すなわち、図8に示す例では、複数の領域の境界部1bを境にして、各領域の表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13が表示電極と交差する方向に屈曲した形状としたものである。なお、図8(b)は、図8(a)に示す前面パネル1のほぼ中心部であるA部を拡大して示す図である。
また、図9に示す例では、複数の領域の境界部1bを境にして、各領域の表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13の幅が異なる形状としたもので、境界部1bを境に、右側の領域の走査電極4及び維持電極5と遮光層13の幅が狭く構成されている。
また、図10に示す例では、複数の領域の境界部1bを境とした左右の領域の表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13は、前記境界部1bのほぼ中心部から外側方向に傾斜する、図11に示すようなパターン形状で形成したものである。
また、図12に示す例では、複数の領域の境界部1bにおいて、走査電極4及び維持電極5の透明電極4a、5aの幅が狭くなるような凹部1cを形成したものである。
このように分割露光方法を用いてプラズマディスプレイパネルの前面パネル1を形成する場合に、走査電極4及び維持電極5からなる表示電極と交差する方向で、前面パネル1の長辺のほぼ中央部につなぎ部が設けられるように、複数の領域に分割して表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13を形成し、かつ前記分割して形成した表示電極である走査電極4及び維持電極5と遮光層13の外形形状を、複数の領域の境界部1bにおいて、所定の範囲で段差を有する形状とすることにより、人の目で視認されにくくなり、表示品質を所定の品質に維持した状態で形成することができ、パネルの大画面化を実現することができる。
以上のように本発明は、大画面、高精細のプラズマディスプレイパネルを提供する上で有用な発明である。
本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルに用いるパネルの要部を示す斜視図 同パネルの電極配列図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 パネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す波形図 同プラズマディスプレイ装置の全体構成を示す分解斜視図 本発明に用いる分割露光方法を示す説明図 分割露光方法により構成部分を形成する本発明のプラズマディスプレイパネルにおいて、前面パネル及び背面パネル側から見た概略平面図 本発明による前面パネルの一例を説明するための平面図 本発明による前面パネルの他の例を説明するための平面図 本発明による前面パネルの他の例を説明するための平面図 同じく説明図 本発明による前面パネルの他の例を説明するための平面図
符号の説明
1 前面パネル
1a、2a アライメントマーク
1b 境界部
1c 凹部
2 背面パネル
3 前面基板
4 走査電極
4a、5a 透明電極
4b、5b バス電極
5 維持電極
6 誘電体層
7 保護層
8 背面基板
9 絶縁体層
10 データ電極
11 隔壁
12 蛍光体層
13 遮光層

Claims (8)

  1. 前面基板に放電ギャップを形成して対向する第1電極及び第2電極からなる表示電極を複数列形成した前面パネルと、前記前面基板に対向配置した背面基板に前記前面パネルとの間の放電空間を仕切る隔壁を設けかつ前記隔壁間に前記表示電極に交差するようにデータ電極を形成するとともに前記隔壁間に蛍光体層を配置した背面パネルとを有し、前記前面パネルは、前記表示電極と交差する方向で複数の領域に分割して表示電極を形成し、かつ前記分割して形成した表示電極の外形形状は、複数の領域の境界部において段差を有する形状としたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 複数の領域の境界部を境にして、各領域の表示電極が表示電極と交差する方向に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 複数の領域の境界部を境にして、各領域の表示電極の幅が異なることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前面パネルのほぼ中央部に境界部を設け、その境界部を境とした左右の領域の表示電極は、前記境界部のほぼ中心部から外側方向に傾斜するパターン形状で形成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前面基板に放電ギャップを形成して対向する第1電極及び第2電極からなる表示電極を複数列形成するとともに前記表示電極間に遮光層を形成した前面パネルと、前記前面基板に対向配置した背面基板に前記前面パネルとの間の放電空間を仕切る隔壁を設けかつ前記隔壁間に前記表示電極に交差するようにデータ電極を形成するとともに前記隔壁間に蛍光体層を配置した背面パネルとを有し、前記前面パネルは、前記表示電極と交差する方向で複数の領域に分割して遮光層を形成し、かつ前記分割して形成した遮光層の外形形状は、複数の領域の境界部において段差を有する形状としたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  6. 複数の領域の境界部を境にして、各領域の遮光層が表示電極と交差する方向に屈曲していることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 複数の領域の境界部を境にして、各領域の遮光層の幅が異なることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前面パネルのほぼ中央部に境界部を設け、その境界部を境とした左右の領域の遮光層は、前記境界部のほぼ中心部から外側方向に傾斜するパターン形状で形成したことを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネル。
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