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JP2007170082A - 引き戸ユニット - Google Patents

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JP2007170082A JP2005370620A JP2005370620A JP2007170082A JP 2007170082 A JP2007170082 A JP 2007170082A JP 2005370620 A JP2005370620 A JP 2005370620A JP 2005370620 A JP2005370620 A JP 2005370620A JP 2007170082 A JP2007170082 A JP 2007170082A
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Toru Shioiri
徹 塩入
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Abstract

【課題】中間縦枠の充分な強度を確保することができる引き戸ユニットを提供することを主たる課題とする。また、中間縦枠による引き戸の損傷を防止するとともに、戸袋内部を覆い、戸袋内に埃等が入り込みにくいようにした引き戸ユニットを提供することを従たる課題とする。
【解決手段】左右一対の戸先側縦枠21および戸尻側縦枠22と、戸先側縦枠21と戸尻側縦枠22の間に掛け渡される横枠23,24と、を有する外枠2と、外枠2の横枠23に取り付けられる中間縦枠3と、外枠2内を左右方向に摺動する引き戸5と、を有し、戸尻側縦枠22から中間縦枠3までの外枠内空間に戸袋7を形成し、中間縦枠3から戸先側縦枠21までに出入口8としての開口部を形成する引き戸ユニット1であって、中間縦枠3における引き戸5側の面には、補強用のブラシ4が配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物に設置される引き戸ユニットに関するものである。
近年、ユニバーサルデザインの観点から、開閉が容易な引き戸が注目を浴びている。
一般に、引き戸ユニットには、引き戸の片面側にのみ壁ボードを設置し、その反対側は開放した片面タイプの戸袋を有するものがあるほか、引き戸の両面側を壁ボードで覆う両面タイプの戸袋を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。両面タイプの戸袋を有する引き戸ユニットは、片側に戸袋が露出することがないことからデザイン性も良く、また、戸袋の向きによる使い勝手の制約もないことから、各部屋の間仕切りとして活用されつつある。
特開平10−46923号公報(段落0009,0018、図2)
しかしながら、前記従来技術の引き戸ユニットでは、戸袋を形成する壁ボードやこの壁ボードを支持する中間縦枠と引き戸との間に隙間が形成されていることから、壁ボードや中間縦枠が外力を受けると撓みやすい構造となっており、強度上改善すべき点があった。そして、壁ボードや中間縦枠が内向きに撓むと、引き戸に当接して、引き戸を損傷するという問題があった。
また、中間縦枠と引き戸の間の隙間から戸袋内が見えると、美観を損なうという問題があった。さらに、中間縦枠と引き戸の間に隙間があると、戸袋内に埃等が入り込みやすい。両面に壁ボードが取り付けられて戸袋を形成するタイプの引き戸ユニットでは、戸袋内の掃除が面倒であることから、戸袋内にはできるだけ埃が入らないようにすることが望ましい。
そこで、本発明では、中間縦枠の充分な強度を確保することができる引き戸ユニットを提供することを主たる課題とする。また、中間縦枠による引き戸の損傷を防止するとともに、戸袋内部を覆い、戸袋内に埃等が入り込みにくいようにした引き戸ユニットを提供することを従たる課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と、前記戸先側縦枠と前記戸尻側縦枠の間に掛け渡される横枠と、を有する外枠と、前記外枠の前記横枠に取り付けられる中間縦枠と、前記外枠内を左右方向に摺動する引き戸と、を有し、前記戸尻側縦枠から前記中間縦枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記中間縦枠から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成する引き戸ユニットであって、前記中間縦枠における前記引き戸側の面には、補強用ブラシが配設されていることを特徴とする。
請求項1に記載の引き戸ユニットによれば、中間縦枠の引き戸側の面に補強用ブラシが配設されているため、中間縦枠が外力を受けて撓んでも、補強用ブラシが引き戸に当接して、中間縦枠は引き戸で支持されるようになっている。これにより、中間縦枠の強度を確保することができる。また、中間縦枠が撓んでも、引き戸に当接するのは補強用ブラシであることから、その際の衝撃が緩和され、引き戸の損傷を防止することができる。さらに、中間縦枠と引き戸の間では、補強用ブラシが配設されている分隙間が狭くなっているので、戸袋内が見えにくくなっており、美観の維持を図ることができるとともに、戸袋内への埃の侵入も防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸ユニットにおいて、前記補強用ブラシは、前記中間縦枠の上下方向に沿って延設されていることを特徴とする。
請求項2に記載の引き戸ユニットによれば、請求項1に記載の発明による作用に加え、補強用ブラシが中間縦枠の上下方向に沿って延設されていることで、全長に亘って補強をすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸ユニットにおいて、前記補強用ブラシは、前記中間縦枠の上下方向中央付近に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の引き戸ユニットによれば、請求項1に記載の発明による作用に加え、補強用ブラシが中間縦枠の最も撓みの大きい箇所に設けられており、補強用ブラシを効率的に配設することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の引き戸ユニットにおいて、前記中間縦枠は、前記横枠の前後方向両側に対向して一対設けられており、前記補強用ブラシは、一対の前記中間縦枠の互いに対向する面にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の引き戸ユニットによれば、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、横枠の前後方向両側に対向して設けられる一対の中間縦枠には、互いに対向する面に補強用ブラシが設けられているため、前後いずれの側からの外力にも対応した補強構造にすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の引き戸ユニットにおいて、前記補強用ブラシは、その先端部が、通常時、前記引き戸に当接しないように設計されていることを特徴とする。
請求項5に記載の引き戸ユニットによれば、補強用ブラシの先端部は、通常時、引き戸に当接しないため、引き戸を外枠内で摺動させる際、引き戸と補強用ブラシの先端部が摺接することがない。これにより、補強用ブラシの摺接により生じる引き戸の損傷を防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の引き戸ユニットにおいて、前記補強用ブラシは、基材に複数本の繊維を植毛して構成され、前記繊維はフッ素樹脂からなること、または、フッ素樹脂加工されていることを特徴とする。
請求項6に記載の引き戸ユニットによれば、繊維がフッ素樹脂からなること、または、フッ素樹脂加工されていることから、低摩擦特性を有する。これにより、補強用ブラシの繊維が引き戸と摺接した場合であっても、滑りやすくなっており、引き戸を損傷させにくくなっている。
本発明に係る引き戸ユニットによれば、中間縦枠に補強用ブラシが設けられていることで、中間縦枠が撓んでも、補強用ブラシが引き戸に当接して支持することで、中間縦枠の充分な強度を確保することができる。また、補強用ブラシにより、中間縦枠による引き戸の損傷を防止することができる。さらに、補強用ブラシが戸袋内部を覆い、戸袋内への埃等の侵入も防止することができる。
次に、本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る引き戸ユニットを示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係る引き戸ユニットを示す断面正面図である。なお、図1に示す、建物に取り付けられるときの引き戸ユニットの状態を基準に、前後左右上下の方向を定め、以下、説明するものとする。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る引き戸ユニット1は、各部屋の間仕切りとして建物に取り付けられるユニットであり、略方形枠状に組まれた外枠2と、この外枠2の前後方向両側に接合される一対の中間縦枠3,3(図1では前側の1本のみ図示)と、この中間縦枠3の内面側に取り付けられるブラシ4(補強用ブラシ)(図2、図4〜図6参照)と、外枠2の枠内を左右方向に移動する上吊式の引き戸5とを備えて構成されている。そして、外枠2の両側には、壁ボード6,6(図2、図4〜図6参照)が貼り付けられており、外枠2と壁ボード6で囲まれた空間が、引き戸5を収納するための戸袋7となっている。また、外枠2内の壁ボード6,6で囲われない開口部側は、出入口8となっている。なお、出入口8側が引き戸5の「戸先5a側」であり、戸袋7側が「戸尻5b側」である。
外枠2は、壁ボード6等を支える骨組体であり、左右に配列された戸先側縦枠21および戸尻側縦枠22と、この戸先側縦枠21と戸尻側縦枠22の上端部間に連結される上横枠23と、戸尻側縦枠22と中間縦枠3の下端部間に連結される下横枠24とから構成される。外枠2は、戸袋7側が矩形状を呈し、出入口8側が逆L字状を呈する形状になっている。
図3(a)は図2の引き戸ユニットのIII−III線矢視断面図であり、(b)は(a)のブラシ近傍の要部拡大図である。
図3(a)に示すように、戸先側縦枠21は、長尺状のコ字状部材21bである。このコ字状部材21bは、鉛直に立設される長尺角パイプ状の下地材21aに外嵌するとともに、長尺角パイプ状の下地材21cに隣接するように配置される。下地材21aの引き戸5側には、ドア枠21dが固定される。コ字状部材21bおよび下地材21cの前(正面)側および後(背面)側には壁ボード6A,6Aが取り付けられ、壁ボード6Aの外面側から下地材21cに向けて螺入されるビスV1で固定される。また、ドア枠21dは下地材21aにビスV2で固定される。ドア枠21dの幅方向中央には、上下方向に沿って溝部Dが設けられており、引き戸5の戸先5aの戸当り部となっている。戸先5aがこの溝部Dに嵌まり込むことで、引き戸ユニット1で仕切られた各部屋に互いの部屋の光が漏れないようになっている。
戸尻側縦枠22は、前記戸先側縦枠21と所定間隔を空けて鉛直に立設される部材である。戸尻側縦枠22は、長尺角パイプ状の下地材22aに取り付けられる部材22bから構成される。下地材22aの前側および後側には壁ボード6,6が取り付けられ、壁ボード6の外面側から下地材22aに向けて螺入されるビスV3で固定される。部材22bは、断面略コ字状の長尺部材であり、下地材22aとともに、壁ボード6を支持する。部材22bの内側にはゴム部材22cが取り付けられており、このゴム部材22cは引き戸5の戸尻5bの戸当たりを緩衝するようになっている。
図4は、図2の引き戸ユニットのIV−IV線矢視断面図である。
図4に示すように、上横枠23は、上向きに開口した断面コ字状の下部材23aと、この下部材23aに上側から嵌合する断面コ字状の上部材23bとから、略角パイプ状に組まれた部材である。下部材23aは、図2に示すように、戸先側縦枠21と戸尻側縦枠22にビス止めされて固定されている。上部材23bは、下部材23aに戸先側と戸尻側に二つ並べてビス止めされている。また、戸先側の上部材23bの前側および後側には、断面L字状のL字状部材23c(図1および図4参照)が固定され、図4に示すように、建物開口部の上壁6Bを受ける部分となっている。また、戸尻側の上部材23bの前側および後側には、平板23d(図1参照)が固定されている。この平板23dにより、壁ボード6を貼り付ける際の隙間が生じないようになっている。
また、下部材23aの下部にはレール23eが公知の手段で取り付けられ、このレール23eに沿って後記する引き戸5が摺動できるようになっている。
下横枠24は、断面略コ字状の長尺部材である。下横枠24は、建物の床面側に、開口側が上を向いた状態で、前記上横枠23と平行に、かつ対峙するように取り付けられている。下横枠24の前側および後側には、壁ボード6を貼り付ける際、隙間が生じないようにするための平板24a,24aがそれぞれ固定されている。また、下横枠24の内側には、断面T字状の振れ止め部材24bが設けられている。
なお、床面への固定方法は、釘打ち、ビス止め、接着等、種々の手段を用いることができる。
再び図3(a)に戻って示すように、中間縦枠3は、外枠2の前側および後側に、一対取り付けられており、外枠2を補強している。中間縦枠3は、その上端部および下端部が外枠2の上横枠23および下横枠24(図1参照)にそれぞれビス止めされる接合部31と、その接合部31から連続して形成される断面コ字状の補強材取付部32と、この補強材取付部32に取り付けられる補強材33とから構成される長尺部材である。外枠2に対する接合部31の取付手段は、ビス止めに限定されるものではなく、溶接、両面テープ、接着剤等種々の手段を採用することができる。
補強材33は、補強材取付部32の全長に亘って、補強材取付部32内に嵌め込まれる角パイプであり、外枠2を補強する。補強材33は、両面テープや接着剤等で補強材取付部32に取り付けられ、さらにビスV4で固定される。
また、補強材取付部32およびこの補強材取付部32に取り付けられる補強材33には、その外側から、カバー部材9が被せられている。カバー部材9は、断面略コ字状の部材で、補強材取付部32に外側から嵌合できるようになっており、これらの取付強度を確保することができる。なお、カバー部材9に引き戸5等と外観を合わせた薄い化粧シート等を貼り付けておくと、一層見栄えが良い。
図3(b)に示すように、ブラシ4(補強用ブラシ)は、基材41と、この基材41に密集して植毛される繊維42とから構成される。この基材41は、補強材33の長さと略同一の長さを有しており、補強材33の引き戸5側の面に上下方向に沿って、延設されている(図2参照)。繊維42は、通常時、その先端部が引き戸5に当接しない長さに形成されており、その長さL1が約9mmで、先端部から引き戸5までの間隔L2は、例えば、約5mmあることが好ましい。この間隔L2(ブラシ4と引き戸5の隙間)が小さいと、引き戸5の動きが重くなってしまうが、5mm位の隙間を空けることで、引き戸5の動きを軽くすることができる。また、毛の植込み幅L3は約9mm、望ましくは約15mmである。幅L3が約15mmのものと使うと、充分な強度を得ることができる。繊維42は、特に限定されるものではないが、例えば、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、フッ素樹脂繊維、または、ナイロン繊維をフッ素樹脂加工したものなどがある。ナイロン繊維によれば、磨耗性が良いため引き戸の損傷を防止することができる。また、ポリプロピレン樹脂繊維によれば、繊維が寝ないため、ナイロン繊維よりも強度を向上させることができる。
図4に示すように、引き戸5には、その上部に固定されるローラ保持部材51と、このローラ保持部材51に回転自在に支持される一対のローラ52,52とが取り付けられている。ローラ52,52は前記したレール23e内を転動するようになっており、これにより、引き戸5は、レール23eに吊り下げられた状態で、レール23eに沿って移動自在になっている。また、引き戸5の下部は、左右方向に沿って溝部5cが形成されており、この溝部5c内に下横枠24の内側に設けられた振れ止め部材24bが嵌まり、引き戸5の振れを防止する。
なお、引き戸5を木材で作製すると木のそり等で変形しやすくなるため、スチール材等で作製することが好ましい。これによれば、引き戸5本体の強度を高めることができる。さらに、引き戸5内部のフレーム(柱)の本数を増やしたりすると、より一層強度を高めることができる。また、引き戸5は、外枠2内で開位置または閉位置のいずれの位置にあるときでも、一対の中間縦枠3,3の間に引き戸5の一部が重なるようになっている。
図3に示すように、壁ボード6は、その表面に壁クロス等を貼られた壁材であり、例えば、従来用いられている石膏ボード、硬質石膏ボード等から構成されるものである。壁ボード6は、外枠2の前側および後側に設けられるもので、前記したように、戸尻側縦枠22の下地材22aにビスV3で留め付けられるとともに、戸尻側縦枠22の部材22bおよび中間縦枠3の接合部31には両面テープ等で固定されている。これにより、外枠2内にビス等が突出して建具を傷つけるようなことがなく、簡易に固定することができる。この壁ボード6により、外枠2の前側および後側(前後方向両側)でそれぞれ強度を確保することができる。
そして、前記したように壁ボード6,6間に挟まれた空間が戸袋7として構成される空間であり、中間縦枠3から戸先側縦枠21までの開口部が出入口8となっている。引き戸5が戸袋7内に収納されているときが、引き戸5の開状態であり、この開状態から、引き戸5が出入口8側に移動して出入口8を覆うときが、引き戸5の閉状態である。
以上によれば、本実施形態に係る引き戸ユニット1において、以下の効果を得ることができる。
このような引き戸ユニット1では、壁ボード6や中間縦枠3が外力を受けて撓んでも、ブラシ4が引き戸5に当接して支持するので、充分な強度を確保することができる。具体的には、従来、片側の中間縦枠3のみで受けていた横方向からの荷重を、本実施形態では、荷重が加わった側の中間縦枠3と、その中間縦枠3が撓んでブラシ4が当接する引き戸5と、この引き戸5が押されて当接する反対側の中間縦枠3とが一体化した壁構造で受けることができるので、充分な強度を確保することができる。
特に、ブラシ4は補強材33の上下方向に沿って延設されていることから、補強材33の全長に亘って補強をすることができる。また、正面側および背面側の補強材33のそれぞれにブラシ4が設けられていることから、いずれの側からの外力にも対応した補強構造になっている。
また、中間縦枠3が撓んでも、引き戸5に当接するのはブラシ4の繊維42であることから、その際の衝撃が緩和され、引き戸5の損傷を防止することができる。さらに、中間縦枠3と引き戸5の間では、ブラシ4が配設されている分隙間が狭くなっているので、戸袋7内が見えにくくなっており、美観の維持を図ることができるとともに、戸袋7内への埃の侵入も防止することができる。
以上、本実施形態の引き戸ユニット1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図5は、ブラシの変形例を示す断面平面図である。
図5に示すように、ブラシ4’を、基材45と、この基材45に植毛される繊維46とから構成してもよい。繊維46は、例えば、フッ素樹脂繊維や、ナイロン繊維をフッ素樹脂加工したものであり、毛の長さが約1〜2mmである。このブラシ4’は、引き戸との間の隙間を調整するため、基材45の下側にゴム部材からなる台座47を接着し、中間縦枠3に取り付けられる。このように、フッ素樹脂繊維や、ナイロン繊維をフッ素樹脂加工した繊維によれば、低摩擦特性を有するため、引き戸5と摺接した場合であっても、引き戸5の開閉をスムーズにするとともに、滑りやすくなっており、引き戸5を損傷させにくくなっている。
例えば、本実施形態では、ブラシ4を補強材33の上下方向に沿って延設する構成としたが、本発明は限定されるものではなく、補強材33に外力が加わったとき、最も撓みの大きい上下方向中央付近だけに、長さ約100mmのブラシ4を設ける構成としてもよい。ブラシ4の効率的な配設を実現できる。
例えば、本実施形態では、上吊式の引き戸5として説明したが、下部にローラを有する戸車式の引き戸にも対応することができる。
また、外枠2の構成は特に限定されるものではなく、下横枠24は戸尻側縦枠22から戸先側縦枠21まで延びるものであってもよい。
また、中間縦枠3は、予め、外枠2に固定するものとしたが、外枠2を建物に設置後、中間縦枠3を外枠2に取り付けるものとしてもよい。これによれば、引き戸5を取り付けてから中間縦枠3を取り付けることができるので、引き戸5を設置時に損傷することがない。
本実施形態に係る引き戸ユニットを示す斜視図である。 本実施形態に係る引き戸ユニットを示す断面正面図である。 (a)は図2の引き戸ユニットのIII−III線矢視断面図であり、(b)は(a)のブラシ近傍(符号Aの囲った部分)の要部拡大図である。 図2の引き戸ユニットのIV−IV線矢視断面図である。 ブラシの変形例を示す断面平面図である。
符号の説明
1 引き戸ユニット
2 外枠
3 中間縦枠
4 ブラシ
5 引き戸
41 基材
42 繊維

Claims (6)

  1. 左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と、前記戸先側縦枠と前記戸尻側縦枠の間に掛け渡される横枠と、を有する外枠と、
    前記外枠の前記横枠に取り付けられる中間縦枠と、
    前記外枠内を横方向に摺動する引き戸と、を有し、
    前記戸尻側縦枠から前記中間縦枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記中間縦枠から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成する引き戸ユニットであって、
    前記中間縦枠における前記引き戸側の面には、補強用ブラシが配設されていることを特徴とする引き戸ユニット。
  2. 前記補強用ブラシは、前記中間縦枠の上下方向に沿って延設されていることを特徴とする請求項1に記載の引き戸ユニット。
  3. 前記補強用ブラシは、前記中間縦枠の上下方向中央付近に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の引き戸ユニット。
  4. 前記中間縦枠は、前記横枠の前後方向両側に対向して一対設けられており、前記補強用ブラシは、一対の前記中間縦枠の互いに対向する面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の引き戸ユニット。
  5. 前記補強用ブラシは、その先端部が、通常時、前記引き戸に当接しないように設計されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の引き戸ユニット。
  6. 前記補強用ブラシは、基材に複数本の繊維を植毛して構成され、前記繊維はフッ素樹脂からなること、または、フッ素樹脂加工されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の引き戸ユニット。
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