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JP2007166805A - ハーネスプロテクタ - Google Patents

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JP2007166805A JP2005360773A JP2005360773A JP2007166805A JP 2007166805 A JP2007166805 A JP 2007166805A JP 2005360773 A JP2005360773 A JP 2005360773A JP 2005360773 A JP2005360773 A JP 2005360773A JP 2007166805 A JP2007166805 A JP 2007166805A
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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスの太さによらず、安定した固定状態を作り出すことのできるハーネスプロテクタを提供する。
【解決手段】底壁11と、該底壁の幅方向両側から起立する一対の側壁12、13と、によりハーネス収容空間Pが画成された樋形状のハーネスプロテクタ10において、プロテクタの長手方向の開口端19の近傍の湾曲部Cの内周側の側壁12の下半部に、内面が斜め上方を向いた傾斜壁14を設け、その傾斜壁14の下部に、結束バンドの先端を挿入するためのバンド挿入口15を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に配索されるワイヤーハーネスを収納して、外部との干渉から保護するハーネスプロテクタに関するものである。
自動車等にワイヤーハーネスを配索する場合、ワイヤーハーネスを樋形状のハーネスプロテクタの内部に収容した上で、車体等に固定することがよく行われている。この種のハーネスプロテクタとしては、ワイヤーハーネスを直線状に収容するものや、湾曲状、あるいはT字状に収容するものなど、各種の形状のものがある。
このようなハーネスプロテクタにワイヤーハーネスを収容した場合、ワイヤーハーネスが浮き上がったり、がたついたりしないように固定しておく必要がある。従来では、その固定の仕方として、テープ巻きによる固定の他に、結束バンドを用いて固定することがよく行われている。
図4は結束バンドを用いて固定する場合の従来例(例えば、特許文献1参照)を示している。このハーネスプロテクタ110は、底壁111と、該底壁111の幅方向両側から起立する一対の側壁112、113とを有し、上面が開放した樋形状をなしており、それら3面の壁111、112、113によってハーネス収容空間Pを画成したものである。
底壁111の一方の側壁113寄りの位置には、結束バンド120の先端を挿通させるバンド挿入口115が明けられ、他方の側壁112の上端には、結束バンド120が位置ずれしないように係合する切欠部118が形成されている。
このハーネスプロテクタ110にワイヤーハーネスWを収容して結束するには、例えば、結束バンド120の先端を、外からバンド挿入口114に通して、ハーネス収容空間P内に突出させ、更にワイヤーハーネスWの上側に回して、切欠部118に通し、プロテクタ110の底壁111及び側壁113の外面に沿って延ばした結束バンド120の基端側のロック部に挿通させてロックする。これにより、ワイヤーハーネスWを結束バンド120によりプロテクタ110に固定することができる。
特開2003−230212号公報
ところで、このプロテクタ110の場合、ワイヤーハーネスWを底壁111と側壁112の交差するコーナー部116に押し付けて固定するので、ワイヤーハーネスWの太さによっては、ガタツキが生じやすく、固定状態が安定しない可能性があった。
本発明は、上記事情を考慮し、ワイヤーハーネスの太さによらず、安定した固定状態を作り出すことのできるハーネスプロテクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、底壁と、該底壁の幅方向両側から起立する一対の側壁と、によりハーネス収容空間が画成された樋形状のハーネスプロテクタにおいて、プロテクタの長手方向の開口端の近傍の一方の側壁の少なくとも下半部に、内面が斜め上方を向いた傾斜壁を設け、その傾斜壁の下部に、前記ハーネス収容空間に収容したハーネスをプロテクタと共に結束する結束バンドの先端を挿入するためのバンド挿入口を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のハーネスプロテクタであって、前記プロテクタの長手方向の開口端の近傍に、平面視した場合に前記ハーネス収容空間を湾曲させた湾曲部が設けられており、その湾曲部の内周側の前記側壁に前記傾斜壁が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のハーネスプロテクタであって、前記傾斜壁の上側に、前記底壁に対し垂直な側壁部分が残されており、その底壁に対し垂直な側壁部分と前記傾斜壁との交差部に鈍角の屈曲部が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のハーネスプロテクタであって、前記傾斜壁を設けた側壁の上部に、前記バンド挿入口に通してハーネスを結束する結束バンドの位置ずれを防止する係合部を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、側壁の少なくとも下半部に内面が斜め上方を向いた傾斜壁を設け、その傾斜壁の下部にバンド挿入口を設けたので、そのバンド挿入口から結束バンドの先端を挿入し、その先端を、傾斜壁を設けた側壁の上方を乗り越えさせて、結束バンドの基端部にロックさせることにより、ハーネスを傾斜壁に押し付けながら、結束バンドによって固定することができる。
この場合、傾斜壁は斜め上方を向いているので、それに対向するバンド部によって、ハーネスを上側に浮き上がらないように、また、反対の側壁側に移動しないように、押さえ付けておくことができ、ハーネスの太さによらず、固定状態を安定させることができる。
つまり、底壁に押し付けて固定する場合は、上方への浮き上がりを防止することができ、一方、側壁に押し付けて固定する場合は、反対の側壁側に移動しないようにすることができる。そこで、従来では、底壁と側壁のコーナー部に向けてハーネスを押し付けることにより、縦方向への移動と横方向への移動を防止するようにしていた。しかし、コーナー部に押し付けた場合、いくら押し付けても、どうしても結束バンドの内側に空間が残ってしまいがちであり、それがハーネスが移動しやすい原因を作っていた。
それに対し、本発明では、上を向いた傾斜壁にハーネスを押し付けながら結束バンドを固定するので、コーナー部に押し付ける場合と違って無駄な空間ができにくく、従って、安定してずれにくい固定状態を維持することができる。
請求項2の発明によれば、プロテクタの長手方向の開口端の近傍に湾曲部が設けられており、その湾曲部の内周側の側壁に前記傾斜壁が設けられているので、その内周側に位置する傾斜壁に押し付けながらハーネスを固定することができる。従って、湾曲部に沿って収容し、開口端から外に引き出したハーネスの戻りを、結束バンドによって有効に抑えることができ、開口端から引き出したハーネスの直線性を維持することができる。
請求項3の発明によれば、傾斜壁の上側に、底壁に対し垂直な側壁部分が残されており、その底壁に対し垂直な側壁部分と傾斜壁との交差部に鈍角の屈曲部が設けられているので、その鈍角の屈曲部にハーネスを押し付けて固定することができ、より安定した固定状態を作り出すことができる。
請求項4の発明によれば、傾斜壁を設けた側壁の上部に、バンド挿入口に通した結束バンドの位置ずれを防止する係合部を設けたので、位置ずれすることなく、ハーネスを安定して固定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態のハーネスプロテクタの全体構成を示す斜視図、図2はその端部構成を示す斜視図、図3はそのハーネスプロテクタにワイヤーハーネスを収容して結束バンドで止めた状態を示す端部の正面図である。
このハーネスプロテクタ10は、底壁11と、該底壁11の幅方向両側から起立する一対の側壁12、13とを有し、上面がワイヤーハーネスWを挿入できるように開放した樋形状をなしており、それら3面の壁11、12、13によってハーネス収容空間Pを画成したもので、合成樹脂の一体成形品より構成されている。
このプロテクタ10は、平面視した場合の形状が略S字形をなしており、長手方向の一方の開口端19の近傍に、ハーネス収容空間Pが約90度湾曲した湾曲部Cが設けられている。そして、その湾曲部Cの内周側の側壁12の下半部に、内面が斜め上方を向いた傾斜壁14が設けられ、その傾斜壁14の下部に、ハーネス収容空間P内に収容したワイヤーハーネスWをプロテクタ10と共に結束する結束バンド20の先端を挿入するためのバンド挿入口15が設けられている。
また、図3に示すように、傾斜壁14の上側には、底壁11に対し垂直な側壁部分12Aが残されており、その底壁11に対し垂直な側壁部分12Aと傾斜壁14との交差部に鈍角の屈曲部12Bが設けられている。
また、傾斜壁14を設けた側壁12の上端外面には、バンド挿入口15に通してワイヤーハーネスWを結束する結束バンド20の位置ずれを防止する係合部16が設けられている。この係合部16は、結束バンド20の先端を通せるスリット付きの係合枠よりなる。
また、結束バンド20は、長尺状のバンド部21と、このバンド部21の片面に長手方向に連続して形成された係止部23と、バンド部21の基端に設けられて、バンド部21の先端側が挿通されると共に係止部23と係合する係止爪(図示略)が形成されたロック部22とからなる。係止部23は、周知技術のため図示しないが、バンド部21に対して垂直な面と傾斜した面とからなる断面三角形状の突起により形成されており、バンド部21の長手方向に所定の間隔て連続的に形成されている。
このハーネスプロテクタ10にワイヤーハーネスWを収容して結束バンド20で結束するには、結束バンド20の先端を、係合部16のスリットに下向きに通した後、傾斜壁14の下部に設けたバンド挿入口15から、ハーネス収容空間Pの内部に挿入する。次いで、結束バンド20の先端を引っ張りながら、傾斜壁14に沿わせたワイヤーハーネスWの上側に回して、側壁12の上端を越える位置で、結束バンド20の基端のロック部22に挿通させてロックする。これにより、ワイヤーハーネスWを結束バンド20によってプロテクタ10に固定することができる。
このように、斜め上を向いた傾斜壁14にワイヤーハーネスWを押し付けながら固定した場合、従来のように底壁と側壁のコーナー部にワイヤーハーネスを押し付ける場合と違って、無駄な空間を作らずに、バンド部21によって、ワイヤーハーネスWを上側に浮き上がらないように、且つ、反対の側壁13側に移動しないように固定することができる。従って、ワイヤーハーネスWの太さによらず、安定して、ずれにくい固定状態を維持することができる。
また、湾曲部Cの内周側の側壁12の下半部に傾斜壁14を設けているので、湾曲部Cに沿って収容し、開口端19から外に引き出したワイヤーハーネスWの戻りを、結束バンド20によって有効に抑えることができ、開口端19から引き出したワイヤーハーネスWの直線性を維持することができる。
また、本実施形態では、傾斜壁14の上側に、底壁11に対し垂直な側壁部分12Aを残し、その側壁部分12Aと傾斜壁14との交差部に鈍角の屈曲部12Bを確保しているので、その鈍角の屈曲部12BにワイヤーハーネスWを押し付けて固定することができ、より安定した固定状態を作り出すことができる。
また、傾斜壁14を設けた側壁12の上部外面に、結束バンド20の位置ずれを防止する係合部16を設けているので、位置ずれすることなく、ワイヤーハーネスWを安定して固定しておくことができる。
なお、上記実施形態では、傾斜壁14の上側に垂直な側壁部分12Aを若干残した場合を示したが、側壁12の上端まで傾斜壁14を連続させてもよい。
本発明の実施形態のハーネスプロテクタの全体構成を示す斜視図である。 同ハーネスプロテクタの端部構成を示す斜視図である。 同ハーネスプロテクタにワイヤーハーネスを収容して結束バンドで止めた状態を示す端部の正面図である。 従来のハーネスプロテクタにおける結束バンドの止め方の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 ハーネスプロテクタ
11 底壁
12 側壁
12A 側壁部分
12B 屈曲部
13 側壁
14 傾斜壁
15 バンド挿入口
16 係合部
19 開口端
20 結束バンド
W ワイヤーハーネス
P ハーネス収容空間

Claims (4)

  1. 底壁と、該底壁の幅方向両側から起立する一対の側壁と、によりハーネス収容空間が画成された樋形状のハーネスプロテクタにおいて、
    プロテクタの長手方向の開口端の近傍の一方の側壁の少なくとも下半部に、内面が斜め上方を向いた傾斜壁を設け、その傾斜壁の下部に、前記ハーネス収容空間に収容したハーネスをプロテクタと共に結束する結束バンドの先端を挿入するためのバンド挿入口を設けたことを特徴とするハーネスプロテクタ。
  2. 請求項1に記載のハーネスプロテクタであって、
    前記プロテクタの長手方向の開口端の近傍に、平面視した場合に前記ハーネス収容空間を湾曲させた湾曲部が設けられており、その湾曲部の内周側の前記側壁に前記傾斜壁が設けられていることを特徴とするハーネスプロテクタ。
  3. 請求項1または2に記載のハーネスプロテクタであって、
    前記傾斜壁の上側に、前記底壁に対し垂直な側壁部分が残されており、その底壁に対し垂直な側壁部分と前記傾斜壁との交差部に鈍角の屈曲部が設けられていることを特徴とするハーネスプロテクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のハーネスプロテクタであって、
    前記傾斜壁を設けた側壁の上部に、前記バンド挿入口に通してハーネスを結束する結束バンドの位置ずれを防止する係合部を設けたことを特徴とするハーネスプロテクタ。
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