JP2007162559A - 遠心式多翼送風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロート部における剥離域の形成を抑制することにより、騒音の発生や送風性能の低下を効果的に防止可能な遠心式多翼送風機を提供する。
【解決手段】回転軸周りに複数のブレードを有する遠心式多翼ファンと、該遠心式多翼ファンが収納されるスクロールケーシングを有し、該スクロールケーシングに開口された空気吸込口から吸い込まれた空気を前記ブレード間における径方向内側から吸入し径方向外側に吐出する遠心式多翼送風機において、前記スクロールケーシングの舌部の内周壁の少なくとも一部に乱流発生部を設けたことを特徴とする遠心式多翼送風機。
【選択図】図1
【解決手段】回転軸周りに複数のブレードを有する遠心式多翼ファンと、該遠心式多翼ファンが収納されるスクロールケーシングを有し、該スクロールケーシングに開口された空気吸込口から吸い込まれた空気を前記ブレード間における径方向内側から吸入し径方向外側に吐出する遠心式多翼送風機において、前記スクロールケーシングの舌部の内周壁の少なくとも一部に乱流発生部を設けたことを特徴とする遠心式多翼送風機。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転軸周りに複数のブレードを有する遠心式多翼ファンと、該遠心式多翼ファンが収納されるスクロールケーシングを有し、該スクロールケーシングに開口された空気吸込口から吸い込まれた空気を前記ブレード間における径方向内側から吸入し径方向外側に吐出する遠心式多翼送風機に関し、とくに車両用空調装置の送風機として好適な遠心式多翼送風機に関する。
従来、車両用空調装置に用いられる遠心式多翼送風機としては、図5、図6に示すようなものが知られている。図5において100は遠心式多翼送風機を示している。遠心式多翼送風機100は、遠心式多翼ファン101が収納され内部にうず巻状の空気流路が形成されるスクロールケーシング102を有している。スクロールケーシング102の空気吐出口部103には熱交換器ユニット側(図示略)へ空気を導くスロート部104が一体に設けられている。
上記のような遠心式多翼送風機においては、遠心式多翼ファン101の軸方向から吸入された空気は、該遠心式多翼ファン101の回転に伴い周方向に複数配列されたブレード105の間から遠心式多翼ファン101の径方向の外側に流出し、うず巻状の空気通路106内で十分に圧力を高められた後空気吐出口部103、スロート部104を介して熱交換器ユニット側へ送られるようになっている。
また、空気吐出口部103の内周側に相当する位置には舌部108が設けられている。
しかし、前記舌部108の近傍においては、図5に示すようにスクロールケーシング102の巻きはじめ側に戻る再循環流やスロート部104を通過し熱交換器ユニット側へ流れる空気流が分流する複雑な流れを呈する。また、舌部108の内周壁109は、横断面略円弧状に形成されており、スロート部104へ流れる空気の剥離点Aが舌部108側に形成されるので、図5の斜線部に示すようにスロート部104から熱交換器ユニット側へ流れる空気流が該スロート部104の内壁から大きく剥離した流れが形成されるおそれがある。上記のような再循環流や剥離域の形成は、騒音発生の一因となるばかりでなく送風性能の低下を招来するおそれがある。したがって、循環流、剥離域の発生の抑制は送風性能を向上させる上で極めて重要である。このため、舌部からスクロールケーシングの巻きはじめ側に至る空気通路を、舌部側に向けて徐々に流路断面を狭くするように形成し再循環流を抑制する提案(たとえば、特許文献1)、舌部からスクロールケーシングの巻きはじめ側に逆流しようとする空気流をケーシング側に案内する案内リブを設ける提案がなされている(たとえば、特許文献2)。
特開2002−339899号公報
特開2004−245087号公報
そこで本発明の課題は、スロート部における剥離域の形成を抑制することにより、騒音の発生や送風性能の低下を効果的に防止可能な遠心式多翼送風機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る遠心式多翼送風機は、回転軸周りに複数のブレードを有する遠心式多翼ファンと、該遠心式多翼ファンが収納されるスクロールケーシングを有し、該スクロールケーシングに開口された空気吸込口から吸い込まれた空気を前記ブレード間における径方向内側から吸入し径方向外側に吐出する遠心式多翼送風機において、前記スクロールケーシングの舌部の内周壁の少なくとも一部に乱流発生部を設けたことを特徴とするものからなる。このような構成においては、舌部の内周壁の一部には、乱流発生部が設けられているので、上記内周壁側の空気流に乱流境界層が形成される。この乱流境界層の発生により、スロート部での剥離域の発生を効果的に抑制することができる。
上記乱流発生部は、たとえば内周壁を横断面多角直線状に形成した多角直線部から構成することができる。本出願において多角直線とは、任意の角度に折り曲げられ連続的につながった一定の方向性を示す線。つまり、角度をずらせて連続的に連結された複数の直線部(各直線)から構成され、線全体として一定の方向性を示す線である。
また、上記乱流発生部は、送風機の回転軸の軸方向に延設される凸条部、凹条部から構成できる。このような凸条部、凹条部は、舌部の内周壁に沿って複数、等間隔に配設されることが好ましい。
本発明に係る遠心式多翼送風機は、様々な産業分野の送風機として利用できるが、とくに車両用空調装置の送風機に好適である。
上記のような本発明に係る遠心式多翼送風機によれば、舌部の内周側に相当する内周壁の少なくとも一部に乱流発生部がもうけられ、スロート部における剥離域の形成が大幅に抑制されるので、騒音発生や送風性能の低下を防止することができる。
以下に、本発明に係る遠心式多翼送風機の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施態様に係る遠心式多翼送風機を示している。図1において、1は遠心式多翼送風機を示しており、本実施態様においては車両用空調装置の送風機に構成されている。遠心式多翼送風機1は、スクロールケーシング2と、該スクロールケーシング2に連結され、熱交換器ユニット側(図示略)へ空気を送るスロート部3とを有している。なお、本実施態様においては、スクロールケーシング2とスロート部3は一体に構成されている。
図1は、本発明の第1実施態様に係る遠心式多翼送風機を示している。図1において、1は遠心式多翼送風機を示しており、本実施態様においては車両用空調装置の送風機に構成されている。遠心式多翼送風機1は、スクロールケーシング2と、該スクロールケーシング2に連結され、熱交換器ユニット側(図示略)へ空気を送るスロート部3とを有している。なお、本実施態様においては、スクロールケーシング2とスロート部3は一体に構成されている。
スクロールケーシング2内には、遠心式多翼ファン4が収納されている。該遠心式多翼ファン4は回転軸5と該回転軸5の周方向に配列される複数のブレード6とを備えている。また、スクロールケーシング2の内部にうず巻状の空気流路7が形成されている。遠心式多翼ファン4の軸方向から吸入された空気は、該遠心式多翼ファン4の回転に伴い周方向に複数配列されたブレード6の間からファン4の径方向の外側に流出し、うず巻状の空気通路7内で十分に圧力を高められた後スクロールケーシング2の空気吐出口部8、スロート部3を介して熱交換器ユニット側へ送られるようになっている。
空気吐出口部8の内周側には、舌部10が設けられている。舌部10の内周壁11の一部には乱流発生部12が設けられている。本実施態様においては、図2に示すように内周壁11を複数の直線部13で連続的に連結し、横断面多角直線状に形成することにより乱流発生部12が構成されるようになっている。
本実施態様においては、舌部10の内周壁11の少なくとも一部には、乱流発生部12が設けられているので、上記内周壁側の空気流に乱流境界層が形成される。このため、スロート部3を流れる空気の剥離域(図1の斜線部)の発生を効果的に抑制することができる。
図3は、本発明の第2実施態様に係る遠心式多翼送風機の舌部14を示している。本実施態様においては、舌部14の内周壁15には乱流発生部16を構成する複数の凸条部17が設けられている。凸条部17は、図3に示すように送風機の回転軸の軸方向、換言すれば送風機の厚み方向に延設されており、本実施態様においては舌部14の内周壁15に沿って等間隔に配列されている。なお、本実施態様においては、凸条部17は横断面略半円形に形成されているが、これに限定されるものではなく、たとえばU字状、V字状、コ字状等に形成することも可能である。
このような構成においても、内周壁15に乱流境界層が形成されるので、スロート部3を流れる空気の剥離域の発生を効果的に抑制することができる。
図4は、本発明の第3実施態様に係る遠心式多翼送風機の舌部18を示している。本実施態様においては、舌部18の内周壁19には乱流発生部20を構成する複数の凹条部21が設けられている。凹条部21は、図4に示すように送風機の回転軸の軸方向、換言すれば送風機の厚み方向に延設されており、本実施態様においては等間隔に配列されている。なお、本実施態様においては、凹条部21は横断面略半円形に形成されているが、これに限定されるものではなく、たとえばU字状、V字状、コ字状等に形成することも可能である。
このような構成においても、内周壁19に乱流境界層が形成されるので、スロート部3を流れる空気の剥離域の発生を効果的に抑制することができる。
本発明に係る遠心式多翼送風機は、様々な産業分野の送風機として利用できるが、とくに車両用空調装置の送風機に好適である。
1 遠心式多翼送風機
2 スクロールケーシング
3 スロート部
4 遠心式多翼ファン
5 回転軸
6 ブレード
7 空気通路
8 スクロールケーシングの空気吐出口部
10、14 舌部
11、15、19 内周壁
12、16、20 乱流発生部
13 直線部
17 凸条部
21 凹条部
2 スクロールケーシング
3 スロート部
4 遠心式多翼ファン
5 回転軸
6 ブレード
7 空気通路
8 スクロールケーシングの空気吐出口部
10、14 舌部
11、15、19 内周壁
12、16、20 乱流発生部
13 直線部
17 凸条部
21 凹条部
Claims (9)
- 回転軸周りに複数のブレードを有する遠心式多翼ファンと、該遠心式多翼ファンが収納されるスクロールケーシングを有し、該スクロールケーシングに開口された空気吸込口から吸い込まれた空気を前記ブレード間における径方向内側から吸入し径方向外側に吐出する遠心式多翼送風機において、前記スクロールケーシングの舌部の内周壁の少なくとも一部に乱流発生部を設けたことを特徴とする遠心式多翼送風機。
- 前記乱流発生部が内周壁を横断面多角直線状に形成したものからなる、請求項1の遠心式多翼送風機。
- 前記乱流発生部が送風機の回転軸の軸方向に延設される凸条部からなる、請求項1の遠心式多翼送風機。
- 前記凸条部が舌部の内周壁に沿って複数配列されている、請求項3の遠心式多翼送風機。
- 前記凸条部が舌部の内周壁に沿って等間隔に配列されている、請求項4の遠心式多翼送風機。
- 前記乱流発生部が送風機の回転軸の軸方向に延設される凹条部からなる、請求項1の遠心式多翼送風機。
- 前記凹条部が舌部の内周壁に沿って複数配列されている、請求項6の遠心式多翼送風機。
- 前記凹条部が舌部の内周壁に沿って等間隔に配列されている、請求項7の遠心式多翼送風機。
- 前記遠心式多翼送風機が車両用空調装置の送風機からなる、請求項1ないし8のいずれかに記載の遠心式多翼送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005359114A JP2007162559A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 遠心式多翼送風機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005359114A JP2007162559A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 遠心式多翼送風機 |
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Family Applications (1)
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JP2005359114A Pending JP2007162559A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 遠心式多翼送風機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102966598A (zh) * | 2011-08-30 | 2013-03-13 | 日立空调·家用电器株式会社 | 多翼式鼓风机及空气调节机 |
CN105065331A (zh) * | 2015-08-19 | 2015-11-18 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种蜗壳及具有该蜗壳的离心风机 |
CN114810626A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-07-29 | 官军燕 | 一种具有特殊散热单元的电器装置 |
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-
2005
- 2005-12-13 JP JP2005359114A patent/JP2007162559A/ja active Pending
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