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JP2007162468A - 吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムおよび劣化判定方法 - Google Patents

吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムおよび劣化判定方法 Download PDF

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JP2007162468A JP2005355742A JP2005355742A JP2007162468A JP 2007162468 A JP2007162468 A JP 2007162468A JP 2005355742 A JP2005355742 A JP 2005355742A JP 2005355742 A JP2005355742 A JP 2005355742A JP 2007162468 A JP2007162468 A JP 2007162468A
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裕 澤田
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Abstract

【課題】内燃機関の排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒の劣化をより正確に判定することを課題とする。
【解決手段】NOx還元制御を実行した後、吸蔵還元型NOx触媒でのNOxの吸蔵が再開されてから、NOx吸蔵量の推定値が、吸蔵還元型NOx触媒が劣化していない状態のときに吸蔵することが可能なNOx吸蔵量である基準NOx吸蔵量に達した時点で、吸蔵還元型NOx触媒よりも下流側における排気のNOx濃度が所定濃度以上であるときは、吸蔵還元型NOx触媒が劣化していると判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムおよび劣化判定方法に関する。
内燃機関においては、排気浄化装置として排気通路に吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒と称する)を設置する場合がある。NOx触媒は、周囲雰囲気が酸化雰囲気であるときに排気中のNOxを吸蔵し、周囲雰囲気が還元雰囲気であるときに吸蔵していたNOxを放出及び還元する触媒である。
このようなNOx触媒が排気通路に設けられている場合、該NOx触媒におけるNOx吸蔵量がある程度の量となったときに、NOxを放出および還元すべくNOx還元制御が実行される。このNOx還元制御は、NOx触媒の周囲雰囲気を還元雰囲気とする、即ち、NOx触媒に還元剤を供給すると共に排気の空燃比を低下させることで行われる。
また、特許文献1には、NOx還元制御の実行が終了されNOx触媒でのNOxの吸蔵が再開された時点から、NOx触媒より下流側での排気のNOx濃度が所定値以上となるまでの時間に基づいて、該NOx触媒の劣化を判定する技術が開示されている。
特許第2888124号公報 特開2004−84617号公報 特開2001−271697号公報 特開平11−294149号公報 特開2001−74727号公報
本発明は、内燃機関の排気通路に設けられたNOx触媒の劣化をより正確に判定することが可能な技術を提供することを課題とする。
本発明は、NOx還元制御の実行後、NOx触媒でのNOxの吸蔵が再開されてからの、該NOx触媒より下流側の排気のNOx濃度に基づいて、NOx触媒の劣化を判定するものである。
より詳しくは、第一の発明に係る吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムは、
内燃機関の排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒の劣化を判定する吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムであって、
前記排気通路における前記吸蔵還元型NOx触媒よりも下流側に設けられ排気のNOx濃度を検出するNOxセンサと、
前記内燃機関の運転状態の履歴に基づいて前記吸蔵還元型NOx触媒におけるNOx吸蔵量を推定するNOx吸蔵量推定手段と、
前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxを放出および還元するNOx還元制御を実行するNOx還元制御実行手段と、を備え、
前記NOx還元制御実行手段によってNOx還元制御を実行し、その後、前記吸蔵還元型NOx触媒でのNOxの吸蔵が再開されてから、前記NOx吸蔵量推定手段によって推定されるNOx吸蔵量が、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していない状態のときに吸蔵することが可能なNOx吸蔵量である基準NOx吸蔵量に達した時点で、前記NOxセン
サによって検出されたNOx濃度が所定濃度以上であるときは、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していると判定することを特徴とする。
NOx触媒は劣化すると劣化していない状態の場合に比べて吸蔵可能なNOx量の上限量が減少する。ここで、基準NOx吸蔵量は、NOx触媒において吸蔵可能なNOx量の上限量が該基準NOx吸蔵量以下となると、該NOx触媒は劣化していると判断出来る閾値となる値である。この基準NOx吸蔵量は実験等によって予め定められた値である。
NOx触媒が劣化している場合、NOx吸蔵量が基準NOx吸蔵量に達する前に吸蔵可能な上限量となり、該NOx触媒より下流側にすり抜けるNOxの量が増加する。その結果、排気通路におけるNOx触媒より下流側の排気のNOx濃度が上昇する。
ここで、所定濃度は、NOx触媒でのNOx吸蔵量が上限量に達したために該NOx触媒をすり抜けるNOx量が増加したと判断出来るNOx濃度の閾値である。該所定濃度は実験等によって予め定めることが出来る。
本発明によれば、推定されるNOx触媒でのNOx吸蔵量が基準NOx吸蔵量に達した時点におけるNOxセンサの検出値が所定濃度以上であるか否かによって、NOx触媒が劣化しているか否かを判定する。そのため、NOxセンサの出力に多少のばらつきがある場合であってもNOx触媒の劣化を判定することが出来る。従って、NOx触媒の劣化をより正確に判定することが可能となる。
本発明においては、内燃機関の運転状態の履歴に基づいてNOx触媒におけるSOx吸蔵量を推定するSOx吸蔵量推定手段をさらに備えても良い。この場合、SOx吸蔵量推定手段によって推定されるSOx吸蔵量が多いほど基準NOx吸蔵量を少ない量に設定しても良い。
NOx触媒におけるSOx吸蔵量が増加するほど、該NOx触媒によって吸蔵することが可能なNOx量は少なくなる。
そのため、上記のように、NOx触媒でのSOx吸蔵量に基づいて基準NOx吸蔵量を変更することで、より正確にNOx触媒の劣化を判定することが出来る。
第二の発明に係る吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定方法は、
内燃機関の排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒の劣化を判定する吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定方法であって、
前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxを放出および還元するNOx還元制御が実行された後、前記吸蔵還元型NOx触媒でのNOxの吸蔵が再開されてからのNOx吸蔵量を前記内燃機関の運転状態の履歴に基づいて推定し、
この推定値が、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していない状態のときに吸蔵することが可能なNOx吸蔵量である基準NOx吸蔵量に達した時点で、前記排気通路における前記吸蔵還元型NOx触媒より下流側の排気のNOx濃度が所定濃度以上であるときは、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していると判定することを特徴とする。
本発明によれば、第一の発明と同様、NOx触媒の劣化をより正確に判定することが出来る。
本発明に係る吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムおよび劣化判定方法によれば、内燃機関の排気通路に設けられたNOx触媒の劣化をより正確に判定することが出来る。
以下、本発明に係る吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムおよび劣化判定方法の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<内燃機関の吸排気系の概略構成>
ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼル機関の排気通路に設けられたNOx触媒に適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。
内燃機関1は車両駆動用のディーゼル機関である。この内燃機関1には、吸気通路3および排気通路2が接続されている。排気通路2にNOx触媒4が設けられている。また、排気通路2におけるNOx触媒4より上流側には排気中に燃料を添加する燃料添加弁5が設けられている。
排気通路2における燃料添加弁5より下流側且つNOx触媒4より上流側には、排気の空燃比を検出する空燃比センサ11及び排気の温度を検出する上流側温度センサ12が設けられている。また、排気通路2におけるNOx触媒4より下流側には排気のNOx濃度を検出するNOxセンサ13および排気の温度を検出する下流側温度センサ14が設けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU)10が併設されている。このECU10には、空燃比センサ11や上流側温度センサ12、NOxセンサ13、下流側温度センサ14、さらに、内燃機関1のクランクシャフトの回転角を検出するクランクポジションセンサ7、内燃機関1を搭載した車両のアクセル開度を検出するアクセル開度センサ8が電気的に接続されている。そして、これらの出力信号がECU10に入力される。
ECU10は、上流側温度センサ12および/または下流側温度センサ14の検出値に基づいてNOx触媒4の温度を推定する。また、ECU10は、クランクポジションセンサ7の検出値に基づいて内燃機関1の回転数を算出し、アクセル開度センサ8の検出値に基づいて内燃機関1の負荷を算出する。
また、ECU10には、燃料添加弁5や内燃機関1の燃料噴射弁が電気的に接続されている。ECU10によってこれらが制御される。
<NOx還元制御>
本実施例においては、NOx触媒4に吸蔵されたNOxを放出および還元すべくNOx還元制御が行われる。本実施例に係るNOx還元制御は、NOx触媒4が活性状態にあるときに、燃料添加弁5から燃料を添加し、それによって、NOx触媒4に流入する排気の空燃比を低下させると共に該NOx触媒4に還元剤として燃料を供給することで行われる。尚、NOx触媒4の温度が活性温度より低い場合、内燃機関1から排出される排気の温度を上昇させることで、NOx触媒4の温度を活性温度にまで上昇させてから燃料添加弁5からの燃料添加を実行する。
<NOx触媒の劣化判定>
次に、本実施例に係るNOx触媒4の劣化判定方法について図2に示すタイムチャートに基づいて説明する。本実施例では、NOx触媒4の劣化判定を行う場合、先ずNOx還元制御を実行する。図2のA/Fは空燃比センサ11の出力を示しており、一点鎖線は理
論空燃比を表している。図2においては、(a)時点から(b)の時点までNOx還元制御が実行される。この間、NOx触媒4に流入する排気の空燃比A/Fがリッチ空燃比となる。このNOx還元制御が実行されることでNOx触媒4に吸蔵されたNOxが放出および還元される。また、NOx還元制御が実行されることでNOx触媒4をすり抜けるNOxが徐々に減少する。そのため、図2におけるNOxセンサ出力値に示すように、NOxセンサ13の検出値が徐々に低下する。
尚、NOx還元制御の実行時間Δtr((a)から(b)までの時間)は、(a)の時点でのNOx触媒4におけるNOx吸蔵量に基づいて設定される。この時点のNOx吸蔵量は、前回のNOx還元制御の実行が終了した時点からの内燃機関1の運転状態の履歴から推定することが出来る。また、図2においては、NOx還元制御実行時は、NOx触媒4に流入する排気の空燃比A/Fをリッチ空燃比としたが、理論空燃比以上の空燃比であってもNOx還元が可能な空燃比であれば良い。
図2における(b)の時点でNOx還元制御の実行が終了されると、NOx触媒4に流入する排気の空燃比A/Fがリーン空燃比となる。これにより、(b)の時点からNOx触媒4におけるNOxの吸蔵が再開され、NOx触媒4におけるNOx吸蔵量が増加し始める。
図2における推定NOx吸蔵量は、NOx還元制御の実行が終了した(b)の時点からの内燃機関1の運転状態に履歴に基づいて推定されたNOx触媒4におけるNOx吸蔵量である。内燃機関1から排出される排気中のNOx量は該内燃機関1の運転状態に応じたものとなる。そのため、内燃機関1の運転状態の履歴に基づいてNOx触媒4におけるNOx吸蔵量を推定することが出来る。推定NOx吸蔵量は(b)の時点から徐々に増加する。
また、(b)の時点で排気の空燃比A/Fがリーン空燃比となった直後は、NOx触媒4に吸蔵されず、また、還元もされなかったNOxが、NOx触媒4より下流側に流出する場合がある。この場合、図2におけるNOxセンサ出力値に示すように、(b)の時点の直後、NOxセンサ13の出力値が一時的に上昇する。しかしながら、直ぐにNOx触媒4においてNOxが吸蔵されるようになるため、NOxセンサ13の出力値は零または零近傍の値となる。そして、NOx触媒4でのNOx吸蔵量が上限値に達するまでは、NOxセンサ13の出力値は零または零近傍の値となる。
図2のNOxセンサ出力値において、曲線L1はNOx触媒4が劣化していないときのNOxセンサ13の出力値を表しており、曲線L2はNOx触媒4が劣化した状態にあるときのNOxセンサ13の出力値を表している。NOx触媒4が劣化すると、該NOx触媒4が劣化していないときに比べて吸蔵可能なNOxの上限量が少なくなる。
そして、NOx触媒4におけるNOx吸蔵量が上限量に達すると、排気中のNOxがNOx触媒4をすり抜け、該NOx触媒4より下流側に流出することになる。そのため、図2に示すように、NOx触媒4が劣化した状態にあるときのNOxセンサ13の出力値は、該NOx触媒4が劣化していないときに比べて、より早い時期(即ち、推定NOx吸蔵量がより少ないとき)に上昇し始める。
そこで、本実施例においては、NOx触媒4における基準NOx吸蔵量Qn0を予め定めておく。この基準NOx吸蔵量Qn0は、NOx触媒4が劣化していない状態のときに吸蔵することが可能なNOx吸蔵量であり、NOx触媒4において吸蔵可能なNOx量の上限量が該基準NOx吸蔵量Qn0以下となると、該NOx触媒4は劣化していると判断出来る閾値となる値である。
そして、推定NOx吸蔵量が基準NOx吸蔵量Qn0に達した時点(図2における(c)の時点)でのNOxセンサ13の出力値に基づいて、NOx触媒4が劣化しているか否かを判定する。即ち、(c)の時点でのNOxセンサ13の出力値が所定濃度以上であるときはNOx触媒4が劣化していると判定する。
ここで、所定濃度は、NOx触媒4でのNOx吸蔵量が上限量に達したために該NOx触媒4をすり抜けるNOx量が増加したと判断出来るNOx濃度の閾値である。該所定濃度は実験等によって予め定められた値である。
以下、本実施例に係るNOx触媒劣化判定ルーチンについて図3に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、所定の間隔で繰り返されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU10は、先ずS101において、NOx触媒4の劣化判定実行条件が成立したか否かについて判別する。ここで、NOx還元制御を実行する毎にNOx触媒4の劣化判定を実行するものとし、NOx還元制御の実行条件とNOx触媒4の劣化判定実行条件とを同様の条件としても良い。S101において、肯定判定された場合、ECU10はS102に進み、否定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を終了する。
S102において、ECU10はNOx還元制御を実行する。
次に、ECU10は、S103に進み、NOx還元制御の実行を開始してから該NOx還元制御の実行時間Δtrが経過したか否かを判別する。S103において、肯定判定された場合、ECU10はS104に進み、否定判定された場合、ECU10はS102に戻る。
S104において、ECU10はNOx還元制御の実行を終了する。
次に、ECU10は、S105に進み、推定NOx吸蔵量Qnが基準NOx吸蔵量Qn0に達したか否かを判別する。S105において、肯定判定された場合、ECU10はS106に進み、否定判定された場合、ECU10はS105を繰り返す。
S106において、ECU10は、NOxセンサ13の出力値Rnが所定濃度Rn0以上であるか否かを判別する。S106において、肯定判定された場合、ECU10はS107に進み、否定判定された場合、ECU10はS108に進む。
S107に進んだECU10は、NOx触媒4が劣化していると判定する。この場合、ECU20は内燃機関1を搭載した車両の運転者にNOx触媒4が劣化していることを通知する。その後、ECU10は本ルーチンの実行を終了する。
一方、S108に進んだECU10は、NOx触媒4は劣化していないと判定し、本ルーチンの実行を終了する。
本実施例に係るNOx触媒4の劣化判定方法によれば、推定NOx吸蔵量が基準NOx吸蔵量に達した時点におけるNOxセンサ13の検出値が所定濃度以上であるか否かによって、NOx触媒4が劣化しているか否かを判定する。そのため、NOxセンサ13の出力に多少のばらつきがある場合であってもNOx触媒4の劣化を判定することが出来る。従って、NOx触媒4の劣化をより正確に判定することが可能となる。
尚、本実施例においては、基準NOx吸蔵量を、NOx触媒4が劣化していないときに該NOx触媒4において吸蔵可能なNOx量の上限量としても良い。
<変形例>
NOx触媒4には、NOxと同様、排気中のSOxも吸蔵される。そして、NOx触媒4に吸蔵されたSOxはNOx還元制御を実行しても放出させることは困難である。
NOx触媒4におけるSOx吸蔵量が多いほど該NOx触媒4において吸蔵可能なNOx量は減少する。そのため、NOx触媒4が劣化していない状態であっても、SOx吸蔵量が増加すると、NOx吸蔵量がより少ない段階でNOx触媒4にNOxを吸蔵することが出来なくなる。即ち、NOx還元制御の実行終了後、より早い時期にNOxセンサ13の出力値が上昇し始めることになる。
そこで、本実施例においては、NOx触媒4におけるSOx吸蔵量が多いほど基準NOx吸蔵量を少ない量に設定しても良い。この場合、NOx触媒4におけるSOx吸蔵量を、NOx吸蔵量と同様、内燃機関1の運転状態の履歴に基づいて推定する。
上記のように基準NOx吸蔵量を設定することによってNOx触媒4の劣化をより正確に判定することが可能となる。
また、NOx還元制御と同様、NOx触媒4の劣化判定を行う前に、NOx触媒4に吸蔵されたSOxを放出および還元するSOx還元制御を実行しても良い。これによっても、NOx触媒4の劣化をより正確に判定することが出来る。
実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図。 NOx触媒の劣化判定を実行したときの、排気の空燃比と推定NOx吸蔵量とNOxセンサの出力値との変化を示すタイムチャート。 実施例に係るNOx触媒の劣化判定ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・排気通路
4・・・吸蔵還元型NOx触媒
5・・・燃料添加弁
7・・・クランクポジションセンサ
8・・・アクセル開度センサ
10・・ECU
11・・空燃比センサ
12・・上流側温度センサ
13・・NOxセンサ
14・・下流側温度センサ

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒の劣化を判定する吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システムであって、
    前記排気通路における前記吸蔵還元型NOx触媒よりも下流側に設けられ排気のNOx濃度を検出するNOxセンサと、
    前記内燃機関の運転状態の履歴に基づいて前記吸蔵還元型NOx触媒におけるNOx吸蔵量を推定するNOx吸蔵量推定手段と、
    前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxを放出および還元するNOx還元制御を実行するNOx還元制御実行手段と、を備え、
    前記NOx還元制御実行手段によってNOx還元制御を実行し、その後、前記吸蔵還元型NOx触媒でのNOxの吸蔵が再開されてから、前記NOx吸蔵量推定手段によって推定されるNOx吸蔵量が、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していない状態のときに吸蔵することが可能なNOx吸蔵量である基準NOx吸蔵量に達した時点で、前記NOxセンサによって検出されたNOx濃度が所定濃度以上であるときは、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していると判定することを特徴とする吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システム。
  2. 前記内燃機関の運転状態の履歴に基づいて前記吸蔵還元型NOx触媒におけるSOx吸蔵量を推定するSOx吸蔵量推定手段をさらに備え、
    前記SOx吸蔵量推定手段によって推定されるSOx吸蔵量が多いほど前記基準NOx吸蔵量を少ない量に設定することを特徴とする請求項1記載の吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定システム。
  3. 内燃機関の排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒の劣化を判定する吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定方法であって、
    前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxを放出および還元するNOx還元制御が実行された後、前記吸蔵還元型NOx触媒でのNOxの吸蔵が再開されてからのNOx吸蔵量を前記内燃機関の運転状態の履歴に基づいて推定し、
    この推定値が、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していない状態のときに吸蔵することが可能なNOx吸蔵量である基準NOx吸蔵量に達した時点で、前記排気通路における前記吸蔵還元型NOx触媒より下流側の排気のNOx濃度が所定濃度以上であるときは、前記吸蔵還元型NOx触媒が劣化していると判定することを特徴とする吸蔵還元型NOx触媒の劣化判定方法。
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