JP2007161784A - 絶縁膜、化合物、膜形成用組成物及び電子デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カゴ型構造を有する化合物と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物を用いて形成され、ガラス転移温度が300℃以上であることを特徴とする絶縁膜、該絶縁膜を有する電子デバイス、カゴ型構造を有するモノマーの重合体でありガラス転移温度が200℃以上であることを特徴とする化合物、該化合物と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物、該膜形成用組成物を用いて形成したガラス転移温度が300℃以上である絶縁膜、該絶縁膜を有する電子デバイス。
【選択図】なし
Description
ポリエチレンのような飽和炭化水素をベースとするポリマーは電子分極が小さい構造に起因して低い誘電率を有する特徴があるが、一方で結合解離エネルギーの小さい炭素−炭素単結合で構成されるため一般的に耐熱性が低いことが課題となっている。
(1) カゴ型構造を有する化合物と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物を用いて形成され、ガラス転移温度が300℃以上であることを特徴とする絶縁膜。
(2) カゴ型構造を有する化合物がカゴ型構造を有するモノマーの重合体であることを特徴とする(1)に記載の絶縁膜。
(3)カゴ型構造を有する化合物のガラス転移温度が200℃以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載の絶縁膜。
(4) カゴ型構造を有するモノマーが炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を有することを特徴とする(2)に記載の絶縁膜。
(5) カゴ型構造がアダマンタン、ビアダマンタン、ジアマンタン、トリアマンタン、テトラマンタンから選択されることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の絶縁膜。
X1〜X8はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シリル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基等を表す。
Y1〜Y8はそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、炭素数6〜アリール基またはシリル基を表す。
m1、m5はそれぞれ独立に1〜16の整数を表し、n1、n5はそれぞれ独立に0〜15の整数を表す。
m2、m3、m6、m7はそれぞれ独立に1〜15の整数を表し、n2、n3、n6、n7はそれぞれ独立に0〜14の整数を表す。
m4、m8はそれぞれ独立に1〜20の整数を表し、n4、n8はそれぞれ独立に0〜19の整数を表す。
(8) 前記カゴ型構造を有する化合物がシクロヘキサノンまたはアニソールに25℃で3質量%以上溶解することを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の絶縁膜。
(9) (1)〜(8)のいずれかに記載の絶縁膜を有する電子デバイス。
(11) カゴ型構造を有するモノマーが炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を有することを特徴とする(10)に記載の化合物。
(12) カゴ型構造がアダマンタン、ビアダマンタン、ジアマンタン、トリアマンタン、テトラマンタンから選択されることを特徴とする(10)または(11)に記載の化合物。
X1〜X8はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シリル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基等を表す。
Y1〜Y8はそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、炭素数6〜アリール基またはシリル基を表す。
m1、m5はそれぞれ独立に1〜16の整数を表し、n1、n5はそれぞれ独立に0〜15の整数を表す。
m2、m3、m6、m7はそれぞれ独立に1〜15の整数を表し、n2、n3、n6、n7はそれぞれ独立に0〜14の整数を表す。
m4、m8はそれぞれ独立に1〜20の整数を表し、n4、n8はそれぞれ独立に0〜19の整数を表す。
(15) シクロヘキサノンまたはアニソールに25℃で3質量%以上溶解することを特徴とする(10)〜(14)のいずれかに記載の化合物。
(16) (10)〜(15)のいずれかに記載の化合物と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物。
(17) (16)に記載の膜形成用組成物を用いて形成した、ガラス転移温度が300℃以上である絶縁膜。
(18) (17)に記載の絶縁膜を有する電子デバイス。
本発明の絶縁膜は、カゴ型構造を有するモノマーの重合体と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物を用いて形成され、かつ、ガラス転移温度が300℃以上、好ましくは400℃以上のものであり、低い誘電率を有し、面状が良く、耐熱性が高いものである。
本発明の絶縁膜において、ガラス転移温度が300℃以上のものとするためには、特に限定されないが、使用する重合体としてガラス転移温度が200℃以上のものを用いる、膜形成用組成物としてさらに架橋剤を添加したものを用いる、膜形成用組成物を基板に塗布・乾燥した後の焼成における温度を段階的に上げる、等の手法が挙げられる。
通常、ガラス転移温度が200℃以上の重合体は溶媒に溶解しないものであるが、驚くべきことに、本発明のカゴ型構造を有するモノマーの重合体(化合物)は、ガラス転移温度が200℃以上であるにも拘らず、シクロヘキサノン等の溶媒に25℃で3質量%以上溶解する、溶媒可溶性のものであった。
重合開始剤としては有機過酸化物または有機アゾ系化合物が好ましく用いられる特に有機過酸化物が好ましい。
本発明の重合開始剤の使用量はモノマー1モルに対して、好ましくは0.001〜2モル、より好ましくは0.01〜1モル、特に好ましくは0.05〜0.5モルである。
本発明の遷移金属触媒の使用量はモノマー1モルに対して、好ましくは0.001〜2モル、より好ましくは0.01〜1モル、特に好ましくは0.05〜0.5モルである。
この中でより好ましい連結基は、−C(R11)(R12)−、−CH=CH−、−C≡C−、アリーレン基、−O−、−Si(R16)(R17)−またはこれらを組み合わせた基であり、特に好ましいものは、低誘電率である見地から−C(R11)(R12)−、−CH=CH−である。
X1〜X8はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数0〜20のシリル基、炭素数2〜10のアシル基、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル、炭素数1〜20のカルバモイル基等を表す。このうち、好ましくは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数0〜20のシリル基、炭素数2〜10のアシル基、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜20のカルバモイル基であり、より好ましくは水素原子、炭素数6〜20のアリール基であり、特に好ましくは水素原子である。
Y1〜Y8はそれぞれ独立にハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素等)、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数0〜20のシリル基を表し、より好ましくは置換基を有していても良い炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基であり、特に好ましくはアルキル基(メチル基等)である。
X1〜X8、Y1〜Y8はさらに別の置換基で置換されていてもよい。
m1、m5はそれぞれ独立に1〜16の整数を表し、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3であり、特に好ましくは2である。
n1、n5はそれぞれ独立に0〜15の整数を表し、好ましくは0〜4であり、より好ましくは0または1であり、特に好ましくは0である。
m2、m3、m6、m7はそれぞれ独立に1〜15の整数を表し、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3であり、特に好ましくは2である。
n2、n3、n6、n7はそれぞれ独立に0〜14の整数を表し、好ましくは0〜4であり、より好ましくは0または1であり、特に好ましくは0である。
m4、m8はそれぞれ独立に1〜20の整数を表し、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3であり、特に好ましくは2である。
n4、n8はそれぞれ独立に0〜19の整数を表し、好ましくは0〜4であり、より好ましくは0または1であり、特に好ましくは0である。
反応液中のモノマーの濃度は好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%、特に好ましくは10〜20質量%である。
また、酸素による重合開始剤の不活性化を抑制するために不活性ガス雰囲気下(例えば窒素、アルゴン等)で反応させることが好ましい。反応時の酸素濃度は好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、特に好ましくは20ppm以下である。
重合して得られるポリマーの重量平均分子量の好ましい範囲は1000〜500000、より好ましくは3000〜300000、特に好ましくは5000〜200000である。
また、末端アセチレン基の水素原子をブチルリチウム等でアニオン化して、これにハロゲン化アルキルやハロゲン化シリルを反応させることによって、アルキル基やシリル基を導入することが出来る。
より好ましい塗布溶剤は、1−メトキシ−2−プロパノール、プロパノール、アセチルアセトン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、アニソール、メシチレン、t−ブチルベンゼンであり、特に好ましくは1−メトキシ−2−プロパノール、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、t−ブチルベンゼン、アニソールである。
本発明の膜形成用組成物の固形分濃度は、好ましくは1〜50質量%であり、より好ましくは2〜15質量%であり、特に好ましくは3〜10質量%である。
また、ハロゲンとしてClも観測可能であるが、CVD装置、エッチング装置等へダメージを与えるという観点から残存量は100×1010atom・cm−2以下が好ましく、より好ましくは50×1010atom・cm−2以下、特に好ましくは10×1010atom・cm−2以下である。
空孔形成剤となる添加剤としての空孔形成因子としては特に限定はされないが、非金属化合物が好適に用いられ、膜形成用塗布液で使用される溶剤との溶解性、本発明重合体との相溶性を同時に満たすことが必要である。またこの空孔形成剤の沸点若しくは分解温度は、好ましくは100〜500℃、より好ましくは200〜450℃、特に好ましくは250〜400℃である。分子量としては、200〜50000であることが好ましく、より好ましくは300〜10000、特に好ましくは400〜5000である。添加量は膜を形成する重合体に対して、質量%で好ましくは0.5〜75%、より好ましくは0.5〜30%、特に好ましくは1%〜20%である。また、空孔形成因子として、重合体の中に分解性基を含んでいても良く、その分解温度は好ましくは100〜500℃、より好ましくは200〜450℃、特に好ましくは250〜400℃である。分解性基の含有率は膜を形成する重合体に対して、モル%で0.5〜75%、より好ましくは0.5〜30%、特に好ましくは1〜20%である。
特にポリスチレンは、空孔形成剤として好適に使用できる。ポリスチレンとしては、たとえば、アニオン性重合ポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン、未置換および置換ポリスチレン(たとえば、ポリ(α−メチルスチレン))が挙げられ、未置換ポリスチレンが好ましい。
熱可塑性空孔形成用ポリマーの例としては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリフェニレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリテトラヒドロフラン、ポリエチレン、ポリシクロヘキシルエチレン、ポリエチルオキサゾリン、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸およびポリビニルピリジン等が挙げられる。
また、本発明では加熱処理ではなく高エネルギー線を照射することで重合体中に残存する炭素三重結合の重合反応を起こして硬化(焼成)させても良い。高エネルギー線とは、電子線、紫外線、X線などが挙げられるが、特にこれらの方法に限定されるものではない。
さらに、別の用途として本発明の膜に電子ドナーまたはアクセプターをドープすることによって導電性を付与し、導電性膜として使用することも出来る。
マクロモルキュールズ(Macromolecules),5266(1991)に記載の合成法に従って、4,9−ジエチニルジアマンタンを合成した。次に、4,9−ジエチニルジアマンタン2gとジクミルパーオキサイド(パークミルD、日本油脂製)0.4g、t−ブチルベンゼン10mlを窒素気流下で内温150℃で5時間攪拌、重合した。反応液を室温にした後、メタノール100mlに添加、析出した固体を濾過して、メタノールで洗浄した。重量平均分子量約1.4万、ガラス転移温度450℃以上の重合体(A)を1.0g得た。
重合体(A)のシクロヘキサノンへの溶解度は25℃で20質量%以上であった。
重合体(A)1.0gをシクロヘキサノン10gに完全に溶解させて塗布液を調製した。この溶液を0.1ミクロンのテトラフルオロエチレン製フィルターでろ過した後、シリコンウェハー上にスピンコートし、この塗膜を窒素気流下ホットプレート上で250℃で60秒間加熱した後、更に窒素置換した400℃のオーブン中で30分、さらに450℃のオーブン中で30分焼成した結果、膜厚0.5ミクロンのブツのない均一な膜が得られた。膜の比誘電率(測定温度:25℃、以降も同様)をフォーディメンジョンズ製水銀プローバおよび横川ヒューレットパッカード製のHP4285ALCRメーターを用いて1MHzにおける容量値から算出したところ、2.35であった。また、MTS社ナノインデンターSA2を使用してヤング率(測定温度:25℃、以降も同様)を測定したところ、9.0GPaであり、熱架橋後の絶縁膜のガラス転移温度は450℃以上であった。なお、ヤング率の測定温度は25℃であり、以降の実施例、比較例においても同様である。
1,6−ジエチニルジアマンタン2gと1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(V−40、和光純薬工業製)0.8g、t−ブチルベンゼン10mlを窒素気流下で内温120℃で8時間攪拌、重合した。反応液を室温にした後、メタノール100mlに添加した。析出した固体を濾過して、メタノールで洗浄した。重量平均分子量約1万、ガラス転移温度450℃以上の重合体(B)を1.0g得た。
重合体(B)のシクロヘキサノンへの溶解度は25℃で15質量%以上であった。
重合体(B)1.0gをシクロヘキサノン10gに完全に溶解させて塗布液を調製した。この溶液を0.1ミクロンのテトラフルオロエチレン製フィルターでろ過した後、シリコンウェハー上にスピンコートし、この塗膜を窒素気流下ホットプレート上で250℃で60秒間加熱した後、更に窒素置換した400℃のオーブン中で30分、さらに450℃のオーブン中で30分焼成した結果、膜厚0.5ミクロンのブツのない均一な膜が得られた。膜の比誘電率は、2.40であった。また、ヤング率は7.8GPaであり、熱架橋後の絶縁膜のガラス転移温度は450℃以上であった。
4,9−ジエチニルジアマンタンの代わりに1,3−ジエチニルアダマンタンを使用した以外は実施例1と同じ方法で重合体(C)を1.0g合成した。GPC測定の結果、重量平均分子量は約2万であり、ポリマーのガラス転移温度をTA Instruments製DSC Q1000で測定したところ、360℃であった。
重合体(C)のシクロヘキサノンへの溶解度は25℃で15質量%以上であった。
重合体のシクロヘキサノンの10質量%溶液を調製して0.2ミクロンのTFE製フィルターでろ過した後、シリコンウェハー上にスピンコートした。この塗膜を窒素置換したファーネス中で400℃で30分間、さらに450℃で30分間焼成した。膜厚0.5ミクロンのブツのない均一な膜が得られた。
得られた膜の比誘電率は2.37であった。また、ヤング率は7.6GPaであり、熱架橋後の絶縁膜のガラス転移温度は400℃以上であった。
500mLのフラスコに市販のトリエチニルベンゼンを50g、t-ブチルパーオキシピバレート(アルケマ吉富製:ルパゾール11)を0.1g、オルトジクロロベンゼンを200mL加え、内温75℃で5時間攪拌した。常温で1時間冷却後、カラムに通し、不溶成分を除去した重合体(D)を得た。
重合体(A)0.9g、重合体(D)0.1gをシクロヘキサノン10gに完全に溶解させて塗布液を調製した。この溶液を0.1ミクロンのテトラフルオロエチレン製フィルターでろ過した後、シリコンウェハー上にスピンコートし、この塗膜を窒素気流下ホットプレート上で250℃で60秒間加熱した後、更に窒素置換した400℃のオーブン中で60分焼成した結果、膜厚0.5ミクロンのブツのない均一な膜が得られた。得られた膜の比誘電率は2.40であった。また、ヤング率は10.4GPaであり、熱架橋後の絶縁膜のガラス転移温度は480℃以上であった。
4,9−ジエチニルジアマンタンの代わりに5−ビニル−2−ノルボルナンを使用した他は実施例1と同じ方法で重合体(D)を0.7g合成した。GPC測定の結果、重量平均分子量は約2万であり、シクロヘキサノンへの溶解度は25℃で20質量%以上であった。
重合体(D)を用いて、実施例1の方法に準じて膜を作成した。得られた膜の比誘電率は2.55、ヤング率は3.5GPaであったが、ガラス転移温度は200℃未満であった。
Claims (18)
- カゴ型構造を有する化合物と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物を用いて形成され、ガラス転移温度が300℃以上であることを特徴とする絶縁膜。
- カゴ型構造を有する化合物がカゴ型構造を有するモノマーの重合体であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜。
- カゴ型構造を有する化合物のガラス転移温度が200℃以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁膜。
- カゴ型構造を有するモノマーが炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を有することを特徴とする請求項2に記載の絶縁膜。
- カゴ型構造がアダマンタン、ビアダマンタン、ジアマンタン、トリアマンタン、テトラマンタンから選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の絶縁膜。
- カゴ型構造を有するモノマーが下記式(I)〜(VI)の群から選択されることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の絶縁膜。
X1〜X8はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シリル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基等を表す。
Y1〜Y8はそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、炭素数6〜アリール基またはシリル基を表す。
m1、m5はそれぞれ独立に1〜16の整数を表し、n1、n5はそれぞれ独立に0〜15の整数を表す。
m2、m3、m6、m7はそれぞれ独立に1〜15の整数を表し、n2、n3、n6、n7はそれぞれ独立に0〜14の整数を表す。
m4、m8はそれぞれ独立に1〜20の整数を表し、n4、n8はそれぞれ独立に0〜19の整数を表す。 - 前記カゴ型構造を有する化合物がカゴ型構造を有するモノマーを遷移金属触媒存在下またはラジカル開始剤存在下で重合して得られることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の絶縁膜。
- 前記カゴ型構造を有する化合物がシクロヘキサノンまたはアニソールに25℃で3質量%以上溶解することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の絶縁膜。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の絶縁膜を有する電子デバイス。
- カゴ型構造を有するモノマーの重合体であり、ガラス転移温度が200℃以上であることを特徴とする化合物。
- カゴ型構造を有するモノマーが炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を有することを特徴とする請求項10に記載の化合物。
- カゴ型構造がアダマンタン、ビアダマンタン、ジアマンタン、トリアマンタン、テトラマンタンから選択されることを特徴とする請求項10または11に記載の化合物。
- カゴ型構造を有するモノマーが下記式(I)〜(VI)の群から選択されることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の化合物。
X1〜X8はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シリル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基等を表す。
Y1〜Y8はそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、炭素数6〜アリール基またはシリル基を表す。
m1、m5はそれぞれ独立に1〜16の整数を表し、n1、n5はそれぞれ独立に0〜15の整数を表す。
m2、m3、m6、m7はそれぞれ独立に1〜15の整数を表し、n2、n3、n6、n7はそれぞれ独立に0〜14の整数を表す。
m4、m8はそれぞれ独立に1〜20の整数を表し、n4、n8はそれぞれ独立に0〜19の整数を表す。 - カゴ型構造を有するモノマーを遷移金属触媒存在下またはラジカル開始剤存在下で重合して得られることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の化合物。
- シクロヘキサノンまたはアニソールに25℃で3質量%以上溶解することを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の化合物。
- 請求項10〜15のいずれかに記載の化合物と有機溶媒とを含有する膜形成用組成物。
- 請求項16に記載の膜形成用組成物を用いて形成した、ガラス転移温度が300℃以上である絶縁膜。
- 請求項17に記載の絶縁膜を有する電子デバイス。
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