JP2007157492A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】構成の複雑化や大型化を招くことなく簡素な構成でシステム内部で不活性ガスを精製し、精製した不活性ガスによるパージで触媒担持カーボンの腐食を抑制し、起動性を向上することを課題とする。
【解決手段】燃料電池システムの運転停止時に、燃料電池1に空気を供給し、水素循環路を閉ループとして発電を行い、発電終了後燃料電池1の触媒上で水素と酸素との燃焼反応により窒素ガスを精製し、精製した窒素ガスを燃料電池1内を除く水素循環ループに封入して構成される。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池システムの運転停止時に、燃料電池1に空気を供給し、水素循環路を閉ループとして発電を行い、発電終了後燃料電池1の触媒上で水素と酸素との燃焼反応により窒素ガスを精製し、精製した窒素ガスを燃料電池1内を除く水素循環ループに封入して構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、システム内部でパージガスとなる不活性ガスを精製し、精製した不活性ガスをパージに使用する燃料電池システムに関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献1に記載された技術では、燃料電池のカソード側に反応ガスのオフガスを燃料電池の入口に循環させる空気循環系を有し、システムの運転停止時にカソード側への反応ガスの供給を入口遮断弁で遮断し、オフガスを循環させながら燃料電池内の電池反応を継続させて不活性ガスの窒素ガスを精製している。精製した窒素ガスは、触媒担持カーボンの腐食を抑制するためにカソード、アノードへパージしている。
また、特許文献2に記載された技術では、アノード系にのみ水素の循環系を有する燃料電池システムにおいて、システム停止時に発電ならびにカソードへの空気供給を停止して、燃料電池を外部抵抗に接続した状態でアノードへの水素供給を継続させながら、カソード内の酸素を消費することで窒素ガスを精製している。窒素ガスの精製後、水素の循環を継続した状態で水素の供給を遮断し、触媒上の水素と酸素の燃焼反応によってアノード系で完全に水素を消費する。これにより、アノード経路も窒素ガスと水蒸気との混合状態にし、システム停止時ならびに放置時の触媒担持カーボンの腐食を抑制している。
特開2004−22487
特表2004−521447
以上説明したように、上記従来の燃料電池システムにおいては、双方ともに窒素ガスの精製、またはカソード、アノードへ精製した窒素ガスをパージするための補機類の構成が多く、車両等の移動手段のような容積の決まった場所に収納するには不向きなシステムであった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構成の複雑化や大型化を招くことなく簡素な構成でシステム内部で不活性ガスを精製し、精製した不活性ガスによるパージで触媒担持カーボンの腐食を抑制し、起動性を向上した燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、燃料ガス供給手段により供給される燃料ガスと、酸化剤ガス供給手段により供給される酸化剤ガスとを電解質膜と触媒との複合体に与えて生じる電気化学反応により発電を行う燃料電池と、前記燃料電池から排出された未使用の燃料オフガスを、循環経路を介して前記燃料電池に戻して再供給する循環手段とを有する燃料電池システムにおいて、前記燃料電池システムの運転停止時に、前記酸化剤ガス供給手段により前記燃料電池に酸化剤を供給し、前記循環手段の前記循環経路を閉ループとして発電を行い、発電終了後前記触媒上で燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応により不活性ガスを精製し、精製した不活性ガスを前記燃料電池内を除く閉ループの前記循環経路に封入する制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、システムの停止時に、不活性ガスを精製して循環経路内に封入し、次回起動時に封入した不活性ガスで燃料電池をパージすることで、起動時における触媒担持カーボンの腐食を防ぐことができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す実施例1のシステムは、燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池(以下、燃料電池と略記)1を有している。
この燃料電池1に酸化剤ガスを流す酸化剤経路は、燃料電池1に酸化剤ガスとして例えば空気を供給する空気供給経路2と、空気供給経路2に設けられて燃料電池1に空気を圧送するコンプレッサ3と、燃料電池1から未使用の空気オフガスを排出するための空気排気経路4と、空気排気経路4に設けられて燃料電池1に供給される空気の圧力を可変調整する空気調圧弁5を備えている。
燃料ガスを流す燃料経路は、燃料ガスの例えば水素を貯蔵する水素タンク6と、その下流に設けられて水素を供給する水素供給経路7と、水素供給経路7に設けられて上流側から順に、水素の供給を遮断するシャット弁8と、水素の供給圧力を可変調整する水素調圧弁9と、水素供給経路7を流通するガスの濃度を推定するガス濃度推定手段10と、水素供給経路7を流通するガスの圧力を検出する圧力センサ11と、シャット弁12を備えている。
燃料電池1の水素排出口から延びる水素循環経路13は、水素調圧弁9とガス濃度推定手段10との間に接続され、水素循環経路13と水素供給経路7の一部によって水素循環ループを形成している。水素循環経路13には、燃料電池1側の上流側から水素循環ポンプ14、シャット弁15の順に配置されている。水素循環ポンプ14には、ポンプの回転数を検出する回転数センサ(図示せず)が備えられいる。
水素循環ポンプ14とシャット弁15との間には、空気排気経路4の空気調圧弁5の下流に向かって、起動時以外の通常発電時に使用する第1のパージ経路16が延び、第1のパージ経路16には通常時に使用する第1のパージ弁17が設置されている。また、第1のパージ経路16の第1のパージ弁17の上流部から、空気排気経路4の空気調圧弁5の下流に向かって第2のパージ経路18が延びており、この第2のパージ経路18には起動時に使用される第2のパージ弁19が設置されている。第2のパージ弁19は第1のパージ弁17に比べて弁の径が大きく設定されている。
また、この燃料電池システムは、コントロールユニット(図示せず)を備えている。このコントロールユニットは、本システムの運転を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。コントロールユニット(制御手段)は、上記センサならびにこれらのセンサで得られない他の圧力、温度、濃度、電圧、電流等本システムの運転に必要な情報を収集するセンサ(図示せず)からの信号を読み込み、読み込んだ各種信号ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて、各弁、コンプレッサ3、水素循環ポンプ14を含む本システムの制御を要する構成要素に指令を送り、以下に説明するシステムの起動ならびに停止動作を含む本システムの運転/停止に必要なすべての動作を統括管理して制御する。
ここで、燃料電池1内の空気経路と水素経路内がともに空気で満たされている状態から、水素経路に水素を導入すると、燃料電池セル上において水素の入口の上流と出口の下流との間で電位分布が異なる。これにより、カソード上の触媒を担持しているカーボンが腐食されてしまうことが従来から知られている。
そこで、本発明の実施例1〜4の特徴するところは、水素循環ループにシャット弁12,15を設け、水素循環ループで高圧状態の不活性ガスの窒素ガスを精製制御し、システム停止中に高圧で精製した窒素ガスを水素循環ループの配管内に封入するようにしたことにある。さらに、システム停止後次回の起動時に、封入した高圧の窒素ガスをパージガスとして使用することで、燃料電池1内の水素経路に滞留している空気を排出し、カーボン腐食が発生する条件を回避するようにしている。
次に、図2に示すフローチャートを参照して、システムの停止制御の手順を説明する。
図2において、先ず燃料電池1が通常の発電状態において(ステップS1)、燃料電池1を停止させるために停止指令信号を燃料電池システムに供給する。この燃料電池システムが例えば燃料電池車両に搭載されている場合にはIGN(イグニッション)をOFFにする(ステップS2)。その後、第1のパージ弁17を閉とし(ステップS3)、シャット弁8を閉とし(ステップS4)、水素タンク6からの水素供給を遮断する。
次に、空気圧力、水素圧力を予め設定された所定の圧力P1まで増加させる(ステップS5)。このとき、水素タンク6からの水素供給は遮断されているが、シャット弁8と水素調圧弁9との間に滞留している水素を使用して水素経路の圧力を増加させる。その後、水素調圧弁9を閉とし(ステップS6)、水素循環ループを閉じきりにし、水素循環ポンプ14を最高回転数まで増加させ(ステップS7)、循環させる水素量を最大にする。
次に、発電電流I1を演算し(ステップS8)、先のステップS7の状態で水素不足が発生しない程度の発電を行うことで、水素の消費速度、すなわち窒素ガスの精製速度を上昇させる。
ここで、図3のフローチャートを参照して、ステップS8の発電電流I1の演算の手順を説明する。図3において、先ずガス濃度推定手段10で水素循環ループのガス濃度を推定し(ステップS8−1)、圧力センサ11で水素循環ループのガス圧を検知し(ステップS8−2)、水素循環ループのガス濃度、ガス圧力、更に水素循環ポンプ14の回転数から水素循環量を推定する(ステップS8−3)。
その後、先のステップS8−3で推定した水素循環量と発電要求水素ストイキ比とに基づいて、発電電流I1を算出する(ステップS8−4)。ただし、算出される発電電流I1は余裕代を含んだ値に設定する。算出後、燃料電池1の発電電流を先のステップS8−3で算出した発電電流I1に設定し(ステップS8−5)、図2のステップS9に示す処理を実行する。
図2に戻って、燃料電池1で発電する電流を発電電流I1に設定した後、発電電流を電流I1から燃料電池システムがアイドル状態にあるときのアイドル電流にまで低下させる制御を行う(ステップS9)。
この電流低下の制御は、図4に示すフローチャートに基づいて実行される。図4において、先ずガス濃度推定手段10で水素循環ループのガス濃度を推定し(ステップS9−1)、圧力センサ11で水素循環ループのガス圧力を検知し(ステップS9−2)、水素循環ループのガス濃度、ガス圧力、更に水素循環ポンプ14の回転数ならびに発電電流とに基づいて、水素ストイキ比SR1を算出する(ステップS9−3)。
その後、算出した水素ストイキ比SR1に基づいて、発電電流を引き下げるか否かを判断する(ステップS9−4)。算出した水素ストイキ比SR1が発電電流における要求水素ストイキ比αよりも小さい場合は、発電電流の引き下げが必要と判断する一方、要求水素ストイキ比αよりも大きい場合は、発電電流の引き下げが不要であると判断する。ここで、要求水素ストイキ比αは余裕代を有した値に設定される。
判断の結果、電流の引き下げが不要の場合には、先のステップS9−1に戻る一方、電流引き下げが必要であると判断された場合には、図3のステップS8−4,S8−5,S8−6と同様なステップS9−5,S9−6,S9−7に示す処理を行った後、ステップS9−6で算出した電流I2まで発電電流を引き下げる。
次に、発電電流I2とアイドル発電電流とを比較する。比較の結果、発電電流I2がアイドル発電電流となっていない場合は、先のステップS9−1に示す処理を行う一方、発電電流I2がアイドル発電電流となった場合には、図2のフローチャートに戻って、燃料電池1から電流の引き出しを解除して発電を停止するか否かを判断する(ステップS10)。
この判断は、図5に示すフローチャートに基づいて行われる。図5において、先ず図4に示すステップS9−1〜S9−3と同様して水素ストイキ比SR2を算出する(ステップS10−1〜S10−3)。続いて、算出した水素ストイキ比SR2に基づいて、電流引き出し解除を判断する(ステップS10−4)。すなわち、水素ストイキ比SR2がアイドル発電電流における要求水素ストイキ比βよりも大きい場合は、発電停止が不要と判断して先のステップS10−1に示す処理を行う一方、要求水素ストイキ比βよりも小さい場合は、発電停止が必要と判断して、燃料電池1からの電流の引き出しを解除し発電を停止する(ステップS10−5)。ここで、アイドル発電電流における要求水素ストイキ比βは余裕代を有した値に設定される。
再び図2に示すフローチャートに戻って、燃料電池1の発電が停止すると、ガス濃度推定手段10で水素循環ループの水素濃度D1を推定する(ステップS11)。その後、推定した水素濃度D1に基づいて、水素循環ポンプ14を停止するか否かを判断する(ステップS12)。すなわち、推定した水素濃度D1と所定水素濃度γとを比較し、水素濃度D1が所定水素濃度γよりも大きい場合は、水素循環ポンプ14の停止が不要と判断して先のステップS1に示す処理を実行する。一方、水素濃度D1が所定水素濃度γよりも小さい場合には、水素循環ポンプ14の停止が必要と判断して水素循環ポンプ14を停止する(ステップS13)。上記所定水素濃度γは、燃料電池1の空気系、水素系がともに空気で満たされている場合に水素経路に水素ガス(不純ガスとして窒素、酸素、水蒸気を含む)を投入しても、燃料電池1のPt触媒を担持しているカーボンが腐食しない水素濃度ならびに水素の可燃濃度から決定される水素濃度よりも低い値に設定する。
次に、シャット弁12を閉にし(ステップS14)、シャット弁15を閉にする(ステップS15)。シャット弁12,15を閉にすることで、先のステップS1〜S13に示す処理を実行した結果水素循環ループに精製した窒素ガスを、燃料電池1を含まない側のシャット弁12とシャット弁15との間の水素循環ループに封入することができる。
その後、第1のパージ弁17を開にして(ステップS16)、燃料電池1内の圧力を脱圧し、コンプレッサ3を停止する(ステップS17)。さらに、空気調圧弁5を開放し(ステップS18)、空気系の燃料電池1内の圧力を脱圧する。最後に、第1のパージ弁17を閉にして(ステップS19)、燃料電池システムの停止が完了する(ステップS20)。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、上述した停止制御によって停止された燃料電池システムを起動する際の制御手順を説明する。図6において、先ず燃料電池システムを起動する起動信号、例えば燃料電池車両の場合にはイグニッションスイッチ(IGN)をオンにした後(ステップS31)、水素循環ポンプ14を起動する(ステップS32)。ここで、水素循環ポンプ14の回転数は水素循環ポンプ14に大きな負荷がかからない程度の値に設定する。
続いて、第2のパージ弁19を開として(ステップS33)、燃料電池1の水素経路内に滞留するガスを放出する準備をする。引き続いて、シャット弁12を開とし(ステップS34)、システム停止時に燃料電池1を含まないシャット弁12とシャット弁15との間の水素循環ループに封入されていた窒素ガスを燃料電池1内に導入し、燃料電池1内に滞留していた空気をシステム外へ排出する。
その後、圧力センサ11で水素循環ループの圧力P2を検知し(ステップS35)、検知した圧力に基づいて第2のパージ弁19を閉じるか否かを判断する(ステップS36)。すなわち、検知された圧力P2と所定の圧力値δとを比較し、圧力P2が所定の圧力値δよりも大きい場合は、先のステップS31に示す処理を実行する一方、圧力P2が所定の圧力値δよりも小さい場合は、第2のパージ弁19を閉とし(ステップS37)、システム外への空気のパージを終了する。
その後、シャット弁15を開とし(ステップS38)、空気の供給、水素の供給を開始して(ステップS39)、通常発電を開始する(ステップS40)。
以上説明したように、上記実施例1においては、システム停止時に水素循環ループに窒素ガスを生成して封入し、次回起動時に封入した窒素ガスを燃料電池1に導入して水素系路に滞留する空気をパージすることが可能となる。これにより、燃料電池1の空気経路内に酸素が存在する状態でシステムを起動した際に、酸素/水素ガス境界が燃料電池1のアノード極側で発生し、この酸素/水素ガス境界が燃料電池1の水素経路内を通過することを防止することができる。この結果、起動時における燃料電池1のPt触媒担持カーボンの腐食を防ぐことができる。
通常発電時に用いる第1のパージ弁17と起動時に用いる第2のパージ弁19の2つのパージ弁を備え、第2のパージ弁19は第1のパージ弁17よりも径を大きくすることで、起動時に水素循環ループに存在する水素以外の不純物ガスの排出速度が向上し、起動時間を短くすることができる。
燃料電池1を含まないシャット弁12とシャット弁15との間水素循環ループの体積に窒素ガスを所定圧力で封入させた場合の封入された窒素ガスの標準体積が、燃料電池1内の水素系路容積よりも大きくなるように設定する。これにより、システム起動時に燃料電池1内の水素経路内をすべて置換することのできる窒素ガスを、燃料電池1を含まない水素循環ループに封入することができる。
ここで、窒素ガスの封入圧力は、システムの通常運転時に燃料電池1が許容できる最低水素濃度と、燃料電池1が許容できる反応ガスの最高の圧力とに基づいて算出される水素ガス以外のガス分圧に設定する。これにより、窒素ガスを封入する際に、シャット弁12とシャット弁15に挟まれた燃料電池1を含まない側の水素循環ループを構成する配管ならびに容積部の容積を可能な限り小さくすることができる。
通常運転時に定常的に許容される燃料電池1内の各経路の耐圧と、空気系と水素系との間の耐差圧との双方を満足させ、かつ水素系よりも空気系の圧力が高くなるように空気系、水素系の圧力を設定してシステムを停止する制御手法を採用することで、空気系から水素系に透過してくる酸素量が多くなり、水素経路での透過してきた酸素と水素との触媒上燃焼による水素消費速度を速めることができる。また、空気系から水素系に透過してくる窒素量が多くなり、水素経路内への窒素蓄積速度を速くすることができる。
ガス濃度推定手段10と水素循環ポンプ14の回転数とに基づいて推定される循環水素の発電要求水素量に対する過剰率(ストイキ比)が、所定の値以下になった場合に電流の引き出しを解除することで、水素スタベーションを起こすことなく、迅速に水素を消費して水素循環ループを窒素ガスに置換することができる。
水素循環ループの水素ガス濃度が所定値以下に低下したときに、水素循環ポンプ14を停止して精製した窒素を封入することで、水素循環ループの水素を完全に消費することを防ぎ、水素循環ループに酸素が存在してしまうことを防止することができる。
水素循環ポンプ14を停止する際の水素ガス濃度の上記所定値は、燃料電池1の空気系、水素系がともに空気で満たされている場合に水素経路に水素ガス(不純ガスとして窒素、酸素、水蒸気を含む)を投入しても、Pt触媒を担持しているカーボンが腐食しない程度の水素濃度で、かつ可燃濃度以下の水素濃度よりも低い値に設定することで、水素循環ループの水素を完全に消費することを防ぎ、水素循環ループに酸素が存在してしまうことを防止することができる。さらに、水素に対する安全を確保することができるため、システム起動時に水素循環ループに封入された窒素ガスで燃料電池1内をパージし、パージガスをそのまま水素循環ループから大気へ放出する際に、水素の希釈手段を用意しなくてもよい。
圧力センサ11で検知された水素循環経路13のガス圧力が、大気圧よりも高い値に設定された所定値以下になったときに、第2のパージ弁19を閉じて窒素ガスによるパージを終了することで、第2のパージ弁19を介してシステム外から空気が逆流してくるのを防ぐことができる。
燃料電池システムの通常発電時の運転圧力は、定常的に許容される最大圧力までの範囲の一定圧運転、または燃料電池の運転負荷や温度に基づく可変圧運転とし、システムのアイドル時またはアイドルストップ時など停止シーケンスに遷移する直前の燃料電池1の運転状態においては、定常的に水素ストイキ比を確保可能な最高窒素濃度となるように空気圧力、水素圧力、窒素パージ条件を設定する手法を採用することで、この手法を採用しない場合に比べて停止シーケンス中の窒素ガス精製時間が短くなり、システムの停止時間を短縮することができる。
図7は本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図7に示す実施例2のシステムの特徴とするところは、先の図1に示す実施例1の構成に比べて、水素循環ポンプ14をシャット弁15の下流の水素循環経路13に配置したことにあり、他は図1と同様である。
このような構成を採用することで、水素循環ポンプ14内の容積を窒素ガスを封入するバッファ部(容積部)として利用することが可能となり、バッファ部の容積としての配管容積を抑えることができる。
図8は本発明の実施例3に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図8に示す実施例3のシステムの特徴とするところは、先の図1に示す実施例1の構成に比べて、水素循環ループに窒素ガスを封入する際のバッファ部(容積部)として機能するタンク30を設けたことにあり、他は図1と同様である。
このような構成を採用することで、窒素ガス精製時の圧力を低く抑えることができる。
図9は本発明の実施例4に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図9に示す実施例4のシステムの特徴とするところは、先の図1に示す実施例1の構成に比べて、図9に示すようにコンプレッサ3の下流に可変弁20を設け、この可変弁20の下流の空気供給経路2とシャット弁12の上流の水素循環ループとの間を連結する配管21を設け、この配管21にシャット弁22を設けたことにある。さらに、水素循環ポンプ14をシャット弁15の下流に配置し、水素循環ポンプ14とシャット弁15との間の水素循環経路13と空気調圧弁5の上流の空気排気経路4との間を連結する配管23を設け、この配管23にシャット弁24を設けたことにあり、他は先の図1と同様である。
次に、図10に示すフローチャートを参照して、この実施例2におけるシステムの停止制御の手順を説明する。
図10において、先ず燃料電池1が通常の発電状態において(ステップS51)、燃料電池1を停止させるために停止指令信号を燃料電池システムに供給する。この燃料電池システムが例えば燃料電池車両に搭載されている場合にはIGN(イグニッション)をOFFにし(ステップS52)、燃料電池1の発電を停止する(ステップS53)。
その後、第1のパージ弁17を閉とし(ステップS54)、シャット弁8を閉とし(ステップS55)、水素調圧弁9を閉として水素循環ループを閉じきりとし(ステップS56)、シャット弁12を閉とし(ステップS57)、シャット弁15を閉とする(ステップS58)。続いて、シャット弁22を開け(ステップS59)、シャット弁24を開ける(ステップS60)。これにより、燃料電池1を含まない側のシャット弁12とシャット弁15との間の水素経路と燃料電池1の空気経路が連結され、後述する図12の太線aで示す空気系と水素系を介した循環経路(閉ループ)が形成される。
次に、水素循環ポンプ14を最高回転数で回転させ(ステップS61)、可変弁20の開度を調節して(ステップS62)、空気系と水素系を介した循環経路に空気を供給し、圧力を所定値P3まで上昇させる(ステップS63)。ここで、所定値P2は燃料電池1の耐圧によって決まるものであり、ここでは余裕代を持って設定される。その後、可変弁20を閉とし(ステップS64)、空気系と水素系を介した循環経路を閉じきりとして、窒素ガスの精製を行う(ステップS65)。
次に、図11のフローチャートを参照して、この窒素ガスの精製制御の手順を説明する。図11において、先ず窒素ガスの精製制御が開始されると(ステップS65−1)、ガス濃度推定手段10で水素濃度Dhと酸素濃度Doを推定する(ステップS65−2)。その後、推定した濃度に基づいて水素濃度が低下しているか否かを判断する(ステップS65−3)。すなわち、水素濃度Dhを窒素ガス精製終了判断しきい値の一つである所定の水素濃度Diと比較し、水素濃度Dhが所定の水素濃度Diよりも小さい場合は、水素濃度が低下しているものと判断する。一方、水素濃度Dhが所定の水素濃度Diよりも大きい場合には、水素濃度は低下していないものと判断する。ここで、所定の水素濃度Diは、燃料電池1の空気系、水素系がともに空気で満たされている場合に水素経路に水素ガス(不純ガスとして窒素、酸素、水蒸気を含む)を投入しても、Pt触媒を担持しているカーボンが腐食しない水素濃度で、かつ水素の可燃濃度よりも低い値に設定する。
上記判別の結果、水素濃度が低下しているものと判断された場合には、続いて先のステップS65−2で推定された酸素濃度Doが低下しているか否かを判断する(ステップS65−4)。すなわち、酸素濃度Doによって窒素ガス精製終了判断要素の一つである酸素の有無を判定する。酸素濃度Doが検知されなければ、窒素ガスの精製は終了したものと判断する。一方、酸素濃度Doが検知されれば、相対的に水素ガスが不足していたものと判断する。
なお、酸素濃度Doが検知されたガスをバッファ部へ封入し、次回起動時にパージガスとしてそのガスを使用した場合には、白金を担持しているカーボンの腐食を引き起こすおそれがある。
酸素濃度が低下していないものと判断された場合には、酸素に対して相対的に水素が不足しているものと判断し、不足している水素の量を制御して供給する。先ず、圧力センサ11でガス圧力を検知し(ステップS65−6)、このガス圧とステップS65−2で推定したガス濃度ならびに水素循環ポンプ14の回転数とに基づいて、各ガスの循環量を推定する(ステップS65−7)。その後、推定した各ガスの循環量に基づいて供給水素量を算出し(ステップS65−8)、算出した供給水素量を燃料電池1に供給する(ステップS65−9)。
一方、先のステップS65−3で示す判断処理において、水素濃度が低下していないものと判断された場合には、窒素ガスの精製が不完全であることはすでにわかっているため、窒素ガス精製に必要な酸素が不足しているか否かを判断するために酸素濃度が低下しているか否かを判断する(ステップS65−10)。すなわち、酸素濃度Doが検知されなければ、窒素ガス精製に必要な酸素が不足しているものと判断する一方、酸素濃度Doが検知されれば酸素は不足していないものと判断し先のステップS65−1に示す処理に戻る。 先のステップS65−10の判断結果において、酸素が不足しているものと判断された場合には、水素に対して相対的に酸素が不足しているものと判断し、不足している酸素の量を制御して供給する。先ず、圧力センサ11でガス圧力を検知し(ステップS65−11)、このガス圧とステップS65−2で推定したガス濃度ならびに水素循環ポンプ14の回転数とに基づいて、各ガスの循環量を推定する(ステップS65−12)。その後、推定した各ガスの循環量に基づいて供給空気量を算出し(ステップS65−13)、算出した供給空気量を燃料電池1に供給する(ステップS65−14)。
一方、先のステップS65−4の判断結果において、酸素濃度が低下している、すなわち酸素が検知されなかった場合には、窒素ガスの精製は終了し、図10のステップS66に示す処理を実行する(ステップS65−5)。
図10に戻って、窒素ガスの精製が終了すると、精製後の窒素ガスの封入とシステム停止動作に移行する。すなわち、シャット弁22を閉とし(ステップS66)、シャット弁24を閉とし(ステップS67)、水素循環ポンプ14を停止する(ステップS68)。引き続いて、空気調圧弁5を開にし(ステップS69)、可変弁20を開にし(ステップS70)、コンプレッサ3を停止し(ステップS71)、燃料電池システムを停止する(ステップS72)。
以上説明したように、上記実施例4においては、先の実施例1で得られる効果に加えて、図10の符号aの太線で示す、水素供給経路7、配管21、燃料電池1の空気系経路、配管23ならびに水素循環ポンプ14が配置された水素循環経路13で構成されるガス流通経路に、水素と空気の混合ガスを循環させることが可能となる。これにより、燃料電池1のカソード触媒上で混合ガスを燃焼反応させることで、窒素ガスの精製時間はガスのクロスオーバ速度で律則されるが、先の図1の構成に比べて精製時間を短縮することが期待できる。
また、混合ガスの燃焼反応により、循環経路内の圧力は低下するが、可変弁20や水素調圧弁9の開度を調整することで、空気や水素の供給が可能なため、最も高い圧力で窒素ガスを封入することが可能となる。
1…燃料電池
2…空気供給経路
3…コンプレッサ
4…空気排気経路
5…空気調圧弁
6…水素タンク
7…水素供給経路
8,12,15,22,24…シャット弁
9…水素調圧弁
10…ガス濃度推定手段
11…圧力センサ
13…水素循環経路
14…水素循環ポンプ
16…第1のパージ経路
17…第1のパージ弁
18…第2のパージ経路
19…第2のパージ弁
20…可変弁
21,23…配管
30…タンク
2…空気供給経路
3…コンプレッサ
4…空気排気経路
5…空気調圧弁
6…水素タンク
7…水素供給経路
8,12,15,22,24…シャット弁
9…水素調圧弁
10…ガス濃度推定手段
11…圧力センサ
13…水素循環経路
14…水素循環ポンプ
16…第1のパージ経路
17…第1のパージ弁
18…第2のパージ経路
19…第2のパージ弁
20…可変弁
21,23…配管
30…タンク
Claims (13)
- 燃料ガス供給手段により供給される燃料ガスと、酸化剤ガス供給手段により供給される酸化剤ガスとを電解質膜と触媒との複合体に与えて生じる電気化学反応により発電を行う燃料電池と、
前記燃料電池から排出された未使用の燃料オフガスを、循環経路を介して前記燃料電池に戻して再供給する循環手段と
を有する燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池システムの運転停止時に、前記酸化剤ガス供給手段により前記燃料電池に酸化剤を供給し、前記循環手段の前記循環経路を閉ループにして発電を行い、発電終了後前記触媒上で燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応により不活性ガスを精製し、精製した不活性ガスを前記燃料電池内を除く閉ループの前記循環経路に封入する制御手段
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記循環経路に連結され、前記燃料電池の通常発電時にパージ処理を行う際に開放される第1のパージ弁と、
前記第1のパージ弁と並列に前記循環経路に連結され、弁径が前記第1のパージ弁よりも大きく設定され、前記燃料電池システムの起動時に前記循環経路に封入された不活性ガスを前記燃料電池に導入してパージを行う際に開放される第2のパージ弁と
を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記循環経路に封入された前記不活性ガスの体積は、燃料ガスが流通する前記燃料電池内の容積よりも大きく設定されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。 - 前記循環経路に封入される不活性ガスの封入圧力は、前記燃料電池システムの通常運転時において前記燃料電池が許容できる燃料ガスの最低濃度と、前記燃料電池が許容できる最高圧力とに基づいて算出される燃料ガス以外のガス分圧とする
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記制御手段は、
前記燃料電池システムの運転を停止する際に、先ず前記燃料電池の燃料ガスならびに酸化剤ガスの流通経路の圧力をそれぞれ所定の圧力にする第1のステップと、
前記酸化剤ガス供給手段で前記燃料電池に酸化剤ガスを供給し、前記循環経路を閉ループの状態で燃料ガスを循環させて前記燃料電池を発電させて電流を取り出す第2のステップと、
電流の取り出しを停止する第3のステップと、
前記不活性ガスの精製後前記循環手段による燃料ガスの循環を停止し、精製した不活性ガスを前記循環経路に封入する第4のステップと、
前記燃料電池内の燃料ガスならびに酸化剤ガスの流通経路の圧力を大気圧とし、前記燃料電池システムの運転を停止する第5のステップと
を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記第1のステップの所定の圧力は、前記燃料電池システムの通常運転時に定常的に許容される前記燃料電池内の燃料ガスならびに酸化剤ガスのそれぞれの流通経路の耐圧と、燃料ガスの流通経路と酸化剤ガスの流通経路との間の耐差圧の範囲内で、かつ燃料ガスの流通経路よりも酸化剤ガスの流通経路の圧力が高くなるように設定する
ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。 - 前記循環経路に設けられ、前記循環経路を流通するガスの濃度を推定するガス濃度推定手段と、
前記循環手段に含まれて燃料ガスを循環させる循環ポンプの回転数を検出する回転数検出手段とを備え、
前記ガス濃度推定手段で推定されたガス濃度と前記回転数検出手段で検出された回転数とに基づいて推定される前記循環経路を循環する燃料ガスに対する前記燃料電池発電時要求燃料ガス量の過剰率(ストイキ比)が、予め設定された所定値以下になった場合に前記第3のステップで電流の取り出しを停止する
ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。 - 前記循環経路に設けられ、前記循環経路を流通するガスの濃度を推定するガス濃度推定手段を備え、
前記ガス濃度推定手段で推定された燃料ガスの濃度が予め設定された所定値以下になった場合に、前記第4のステップで燃料ガスの循環を停止する
ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。 - 前記所定値は、前記燃料電池内の燃料ガスの流通経路ならびに酸化剤ガスの流通経路がともに酸化剤ガスで満たされた状態で燃料ガスの流通経路に燃料ガスを投入した場合に、前記触媒を担持しているカーボンが腐食しない程度の燃料ガス濃度で、かつ可燃濃度以下を満足させる濃度よりも低い濃度に設定される
ことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。 - 前記循環経路に連結され、前記燃料電池の通常発電時にパージ処理を行う際に開放される第1のパージ弁と、
前記第1のパージ弁と並列に前記循環経路に連結され、弁径が前記第1のパージ弁よりも大きく設定され、前記燃料電池システムの起動時に前記循環経路に封入された不活性ガスを前記燃料電池に導入してパージを行う際に開放される第2のパージ弁とを備え、
前記制御手段は、
前記第2のパージ弁を開放する第1のステップと、
前記燃料電池に前記循環経路に封入された燃料ガスを導入し、燃料電池内を導入した不活性ガスで置換し、開放された前記第2のパージ弁を介して燃料電池内に残留していたガスを前記燃料電池システム外へ放出する第2のステップと、
前記第2のパージ弁を閉じてパージ処理を終了する第3のステップと、
通常運転時の圧力、流量で燃料ガスならびに酸化剤ガスを前記燃料電池に供給し、発電により得られた電流を取り出す第3のステップと
を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記循環経路に設けられ、前記循環経路を流通するガスの圧力を検出する圧力検出手段を備え、
前記圧力検出手段で検出された圧力が、大気圧よりも高い値に設定された圧力以下になった場合に前記第2のステップから前記第3のステップに遷移する
ことを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池システムの通常発電時の運転圧力は、定常的に許容される最大圧力までの範囲の一定圧運転、または燃料電池の運転負荷や温度に基づく可変圧運転とし、前記燃料電池システムが運転状態から停止シーケンスに移行する直前の前記燃料電池システムの運転状態においては、定常的に燃料ガスのストイキ比を確保可能な最高の不活性ガス濃度となるように燃料ガスの圧力、酸化剤ガスの圧力、ならびに不活性ガスによるパージ条件を設定する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 燃料ガス供給手段により供給される燃料ガスと、酸化剤ガス供給手段により供給される酸化剤ガスとを電解質膜と触媒との複合体に与えて生じる電気化学反応により発電を行う燃料電池と、
前記燃料電池から排出された未使用の燃料オフガスを、循環経路を介して前記燃料電池に戻して再供給する循環手段と
を有する燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池内の燃料ガスの流通経路を除く前記循環経路と前記燃料電池の酸化剤ガスの流通経路とを選択的に連結し、前記燃料電池内の燃料ガスの流通経路を除く前記循環経路と前記燃料電池の酸化剤ガスの流通経路とで閉ループを形成する閉ループ形成手段と、
前記燃料電池システムの運転停止時に、前記閉ループ形成手段で形成された閉ループに燃料ガスまたは酸化剤ガスを導入して燃料ガスと酸化剤ガスとの混合ガスを前記閉ループに循環させ、前記触媒上で燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応により不活性ガスを精製し、精製した不活性ガスを前記燃料電池内を除く閉ループの前記循環経路に封入する制御手段と
を有することを特徴とする燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005350689A JP2007157492A (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005350689A JP2007157492A (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007157492A true JP2007157492A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38241598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005350689A Pending JP2007157492A (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007157492A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100969064B1 (ko) | 2008-04-21 | 2010-07-09 | 현대자동차주식회사 | 공기흡입밸브를 이용한 연료전지의 열화 방지 방법 |
EP2299528A1 (en) * | 2009-08-25 | 2011-03-23 | Honda Motor Co., Ltd. | Fuel cell system |
JP2013182720A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Sofc複合発電装置およびその運転方法 |
CN109918689A (zh) * | 2017-12-12 | 2019-06-21 | 现代自动车株式会社 | 用于燃料电池的氢气浓度估计方法和系统 |
-
2005
- 2005-12-05 JP JP2005350689A patent/JP2007157492A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8277994B2 (en) | 2009-08-25 | 2012-10-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Fuel cell system |
JP2013182720A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Sofc複合発電装置およびその運転方法 |
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