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JP2007155285A - 熱交換器およびその製造方法ならびにそれを備えた空気調和機 - Google Patents

熱交換器およびその製造方法ならびにそれを備えた空気調和機 Download PDF

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JP2007155285A JP2005354590A JP2005354590A JP2007155285A JP 2007155285 A JP2007155285 A JP 2007155285A JP 2005354590 A JP2005354590 A JP 2005354590A JP 2005354590 A JP2005354590 A JP 2005354590A JP 2007155285 A JP2007155285 A JP 2007155285A
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Abstract

【課題】生産性の高い熱交換器の製造方法と、その製造方法によって製造された熱交換器と、その熱交換器を備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機における熱交換器のうち主熱交換器と副熱交換器とは、フィンを積層することによって形成されたフィン部9に設けた所定の切れ目を広げて、第2フィン部11を第1フィン部10に対して180°折り曲げ、第2フィン部11を第1フィン部10に対して重ね合わせることによって形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱交換器およびその製造方法ならびにそれを備えた空気調和機に関し、特に、主熱交換器と補助熱交換器を備えた熱交換器と、そのような主熱交換器と補助熱交換器の製造方法と、そのような主熱交換器と補助熱交換器を備えた空気調和機に関するものである。
近年、空気調和機の省エネルギ化に伴って、空気調和機に使用される熱交換器の高効率化が要求されている。また、空気調和機における室内機に使用される熱交換器には、室内機の大きさやデザインに影響を与えるために、小型化が要求されている。そのような熱交換器の高効率化を図るために、たとえば、特許文献1には、補助熱交換器と主熱交換器とを備えて、暖房運転時の過冷却域を補助熱交換器にもたせることで、熱交換の効率を高めた熱交換器が提案されている。
特開2000−329486号公報
しかしながら、従来の空気調和機における熱交換器では、室内送風効率等の観点から補助熱交換器の構造を主熱交換器の構造とは別個の熱交換器とする必要があった。そのため、補助熱交換器の製造組み立ては主熱交換器の製造組み立てとは別個に行なわれており、生産性が損なわれるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、生産性の高い熱交換器の製造方法を提供することであり、他の目的は、そのような製造方法によって製造された熱交換器を提供することであり、さらに他の目的は、そのような熱交換器を備えた空気調和機を提供することである。
本発明に係る熱交換器は、第1熱交換器と第2熱交換器を備えた熱交換器である。第1熱交換器は、空気を流通させるように所定の間隔を隔てて重ねるようにして配設された複数のフィンからなる第1フィン部を備えている。また、第2熱交換器は、空気を流通させるように所定の間隔を隔てて重ねるようにして配設された複数のフィンからなる第2フィン部を備えている。その第1熱交換器と第2熱交換器とは、それぞれ所定の幅を有して延在し、所定の間隔を隔てて重ねるように配設された複数のフィンを、延在する方向の途中においてフィンのそれぞれの幅方向の一端側から他端側へ向かって形成されるとともに他端側部分では繋がるように形成された所定の切れ目を一端側から広げて、切れ目を挟んで一方側に位置するフィンの部分を第1フィン部とし、切れ目を挟んで他方側に位置するフィンの部分を第2フィン部として、第2フィン部を第1フィン部に対して所定の角度だけ折り曲げる態様で配設されている。
この構成によれば、第1熱交換器と第2熱交換器とは、複数のフィンに設けた所定の切れ目を広げて、第2フィン部を第1フィン部に対して所定の角度だけ折り曲げる態様で配設される。これにより、第1熱交換器と第2熱交換器とを別個に製造して組立てる場合と比べると、熱交換器の生産性を向上させることができるとともに、部品の共通化も図ることができる。
また、第1熱交換器と第2熱交換器とを重ね合わせるために、所定の角度を180°として、第2フィン部を第1フィン部に重ね合わす態様で配設されていてもよい。この場合には、重ね合わせられた第1熱交換器と第2熱交換器とによって、主熱交換器と補助熱交換器とが構成される。なお、この180°という角度は数学的な角度を意図するものではなく、製造上の誤差を含むことを予定するものである。
さらに、切れ目としてフィンが延在する方向に沿って形成される部分を含む場合には、以下のように構成することも可能である。すなわち、複数の第1フィン部を貫通するように配設され、所定の冷媒を流すための第1配管群と、複数の第2フィン部を貫通するように配設され、所定の冷媒を流すための第2配管群とを有し、第1配管群は、フィンの幅方向に複数列に配設され、第2配管群は、フィンの幅方向に複数列と同じ列数かそれよりも少ない列数に配設されている。
また、第1フィン部および第2フィン部のそれぞれのフィン本体の部分には、フィン本体が重ね合わせられた状態で隣り合うフィン本体の間に位置して通風抵抗となるスリットが形成されていてもよい。
この場合には、フィン本体とフィン本体との間を通過する空気がスリットによって乱されて、フィン本体の表面から離れた領域を通過する空気を巻き込みながら空気が流れることになる。これにより、フィン本体の各表面を通過する空気と、フィン本体のそれぞれの温度差をより大きく保つことができるとともに、スリットによりフィン本体の伝熱面積が増加して、熱交換器の熱交換効率を向上することができる。
また、熱交換器の性能を効率よく発揮させるには、スリットは列に応じて通風抵抗が変えられるように形成されていることが好ましい。
本発明に係る空気調和機は、請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換器を備えた空気調和機である。
この空気調和機によれば、第1熱交換器と第2熱交換器とを別個に製造して組立てる場合と比べると、第1熱交換器および第2熱交換器は、フィン部を切れ目に基づいて折り曲げることによって形成されるので、熱交換器の生産性を向上させることができるとともに、部品の共通化も図ることができる。
また、空気を取り込んで送り出すためのファンを備え、第1熱交換器および第2熱交換器は、ファンによる空気の流れが一番速くなる領域に配置されていることが好ましい。
これにより、熱交換を効率よく行なうことができる。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、以下の工程を備えている。それぞれ所定の幅を有して延在し、冷媒を流すための所定の配管を挿通するための複数の開口部を設けた複数のフィンを形成する。所定の配管に対して、複数のフィンのそれぞれの対応する開口部を順次挿通させて複数のフィンをそれぞれ所定の間隔を隔てて配設することによりフィン部を形成する。そのフィン部に対して、延在する方向の途中においてフィン部の幅方向の一端側から他端側へ向かって、他端側の部分を残して所定の切れ目を形成する。その切れ目を一端側から広げて、切れ目を挟んでフィン部の一方側に位置する第1フィン部を、切れ目を挟んでフィン部の他方側に位置する第2フィン部に対して所定の角度だけ折り曲げることにより、第1フィン部からなる第1熱交換器および第2フィン部からなる第2熱交換器を形成する。
この方法によれば、第1熱交換器と第2熱交換器とは、複数のフィンに設けた所定の切れ目を広げて、第2フィン部を第1フィン部に対して所定の角度だけ折り曲げる態様で配設される。これにより、第1熱交換器と第2熱交換器とを別個に製造して組立てる場合と比べると、熱交換器の生産性を向上させることができるとともに、部品の共通化も図ることができる。
また、所定の角度として180°折り曲げることにより、第1熱交換器に対して第2熱交換器を重ねてもよい。この場合には、重ね合わせられた第1熱交換器と第2熱交換器とによって、主熱交換器と補助熱交換器とが構成される。
実施の形態1
本発明の実施の形態1として、熱交換器の製造方法について説明する。まず、図1に示すように、所定の幅を有して延在するフィン2が用意される。フィン2には、あらかじめ伝熱管が挿通される開口部3が形成されている。また、その隣接する開口部3の間には、後述するように、通風抵抗を制御するためのスリット(図示せず)が形成されている。
次に、図2および図3に示すように、エンドプレート8に所定の冷媒を流すための伝熱管7が挿通され、引き続いて伝熱管7をフィン2の対応する開口部3に挿通させることによってフィン2が順次積層される。このようにして、図4に示すように、フィン2を積層させた熱交換器となるフィン部9が形成される。次に、そのフィン部9において、フィン2の延在する方向の途中の所定の位置に切れ目5が形成される。その切れ目5は、幅方向の他端側の部分6を残して、フィン2の幅方向の一端側から他端側に向かって形成されている。
次に、図5に示すように、切れ目5を挟んで一方側に位置するフィン部9の部分を第1フィン部10とし、切れ目5を挟んで他方側に位置するフィン部9の部分を第2フィン部11として、その切れ目5を一端側から徐々に広げ、そして、図6に示すように、第2フィン部11を第1フィン部10に対して180°折り曲げることにより、第2フィン部11が第2フィン部10に対して重ね合わせられる。重ね合わされた状態で、第2フィン部11のエンドプレート8に設けられた爪部8aが、第1フィン部10のエンドプレート8に係止される。
重ね合わせられた第1フィン部10と第2フィン部11とは、第1フィン部10がたとえば主熱交換器(第1熱交換器)12となり、第2フィン部11が補助熱交換器(第2熱交換器)13となる。
次に、このようにして形成された主熱交換器12と補助熱交換器13とは、空気調和機の室内機において、図7に示すように、クロスフローファン20による空気の流れが一番速くなる所定の位置に配設され、空気の流れに対して補助熱交換器13が上流側に位置し、主熱交換器12が下流側に位置するように配置される。また、同様にしてフィンを積層することによって形成された他の熱交換器14,15も、それぞれ所定の位置に配設される。このようにして、空気調和機における熱交換器1の配設が完了し、その後、各熱交換器における所定の伝熱管同士(図示せず)を接続することによって室内側の熱交換器が完成する。
次に、このような熱交換器を備えた空気調和機の動作の一例として、暖房運転を例に挙げて説明する。暖房運転の場合には、室内機側の熱交換器1は凝縮器として機能し、クロスフローファン20によって熱交換器1に空気が送り込まれると、送り込まれた空気と伝熱管を流れる冷媒との間で熱交換が行なわれる。
この場合には、室外機の圧縮機(いずれも図示せず)によって高温の気体とされた冷媒は、まず、主熱交換器12に流入する。主熱交換器12に流入した冷媒は、伝熱管を流れるにしたがって空気と熱交換をして徐々に液化し、気液2相状態となる。気液2相状態となった冷媒は、主熱交換器12から流出して最終的に補助熱交換器13に流入する。補助熱交換器13に流入した冷媒は、伝熱管を流れながら過冷却されて、低温の液体の冷媒となって補助熱交換器13から流出する。
この熱交換器1における主熱交換器12と補助熱交換器13とは分離されていることで、熱交換器1を凝縮器として使用したときに、低温の冷媒で満たされる補助熱交換器13が主熱交換器12とは分離されて、主熱交換器12の温度を高い温度に保つことができる。その結果、空気と熱交換器1との温度差が大きくなって、補助熱交換器13の熱交換率を向上させることができる。本実施の形態に係る製造方法によって製造された熱交換器を備えた空気調和機は、上記のように構成され動作をする。
上述した熱交換器の製造方法によれば、主熱交換器12と補助熱交換器13とは、複数のフィン2を積層することによって形成されたフィン部9に設けた所定の切れ目5を広げて、第2フィン部11を第1フィン部10に対して180°折り曲げ、第2フィン部11を第2フィン部10に対して重ね合わせることによって形成される。
これにより、従来の空気調和機における熱交換器のように、主熱交換器と補助熱交換器とを別個に製造して組立てる場合と比べると、熱交換器の生産性を向上させることができるとともに、部品の共通化も図ることができる。
なお、上述した空気調和機の熱交換器では、第1フィン部に対して第2フィン部を所定の切れ目5に基づいて180°折り曲げ第1フィン部に重ね合わせることによって主熱交換器と補助熱交換器とを製造する場合を例に挙げて説明したが、この手法は、これに限られるものではなく、主熱交換器および補助熱交換器と他の熱交換器との製造にも適用することが可能である。そのいくつかの例を変形例1〜変形例3として以下に説明する。
変形例1
まず、図2および図3に示されるように、フィン2を積層することによってフィン部9を形成した後に、たとえば、図8に示すように、一つのフィン部9に対して2つの切れ目5a,5bが形成される。切れ目5aはフィン部9の幅方向の他端側の部分6を残して一端側から他端側へ向かって形成される。切れ目5bは、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。
次に、まず、切れ目5aを一端側から徐々に広げて、切れ目5aを挟んで一方側に位置するフィン部9bに対して、切れ目5aを挟んで他方側に位置するフィン部9cを180°折り曲げてフィン部9cをフィン部9bに重ね合わせることによって、図9に示すように、主熱交換器12と補助熱交換器13とが形成される。
そして、切れ目5bを他端側から徐々に広げて、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9aの部分を切れ目5bを挟んで他方側に位置するフィン部9bに対して所定の角度分だけ折り曲げることによって、主熱交換器12と端部において繋がれた他の熱交換器14が製造される。そして、さらに他の熱交換器15を別途配設することによって、室内機の熱交換器1が製造されることになる。
変形例2
また、フィン2を積層することによって2つのフィン部9を形成した後に、たとえば、図10に示すように、一つのフィン部9に対して1つの切れ目5aが形成され、他のフィン部9に対して1つの切れ目5bが形成される。切れ目5aは、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。切れ目5bも、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。
次に、一つのフィン部9について、切れ目5aを他端側から徐々に広げて、切れ目5aを挟んで一方側に位置するフィン部9aに対して、切れ目5aを挟んで他方側に位置するフィン部9bを180°折り曲げてフィン部9bをフィン部9aに重ね合わせることによって、図11に示すように、主熱交換器12と補助熱交換器13とが形成される。
次に、他のフィン部9について、切れ目5bを他端側から徐々に広げて、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9dの部分を切れ目5bを挟んで他方側に位置するフィン部9cに対して所定の角度分だけ折り曲げることによって、互いに端部において繋がれた熱交換器14と熱交換器15とが製造される。こうして製造された主熱交換器12、補助熱交換器13および熱交換器14,15を室内機に配設することによって、室内機の熱交換器1が製造されることになる。
変形例3
まず、フィン2を積層することによってフィン部9を形成した後に、たとえば、図12に示すように、一つのフィン部9に対して3つの切れ目5a,5b,5cが形成される。切れ目5aは、フィン部9の幅方向の他端側の部分6を残して一端側から他端側へ向かって形成される。また、切れ目5bは、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。そして、切れ目5cも、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。
次に、切れ目5aを一端側から徐々に広げて、切れ目5aを挟んで一方側に位置するフィン部9bに対して、切れ目5aを挟んで他方側に位置するフィン部9aを180°折り曲げてフィン部9aをフィン部9bに重ね合わせることによって、図13に示すように、主熱交換器12と補助熱交換器13とが形成される。さらに、切れ目5bを他端側から徐々に広げて、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9cを切れ目5bを挟んで他方側に位置するフィン部9bに対して所定の角度分だけ折り曲げることによって、主熱交換器12と端部において繋がれた他の熱交換器14が製造される。
そして、切れ目5bを他端側から徐々に広げて、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9dを切れ目5bを挟んで他方側に位置するフィン部9cの部分に対して所定の角度分だけ折り曲げることによって、熱交換器14と端部において繋がれたさらに他の熱交換器15が製造される。こうして製造された主熱交換器12、補助熱交換器13および熱交換器14,15を室内機に配設することによって、室内機の熱交換器1が製造されることになる。
上述した空気調和機の熱交換器を構成するフィン部を幅方向に切れ目を入れて折り曲げる場合を例に挙げて説明したが、切れ目としてはこれに限られるものではなく、幅方向に加えてフィンが延在する方向に沿って切れ目を形成してもよい。そのいくつかの例を変形例4〜変形例5として以下に説明する。
変形例4
まず、フィン2を積層することによってフィン部9を形成した後に、たとえば、図14に示すように、そのフィン部9に4つの切れ目5a,5b,5c,5dが形成される。切れ目5a,5dは、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。また、切れ目5bは、フィン部9の幅方向の他端側の部分6を残して一端側から他端側へ向かって形成される。そして、切れ目5cは、切れ目5bと切れ目5dとの間をフィン部9が延在する方向に沿って形成される。この場合、特に、切れ目5cによって形成される熱交換器の伝熱管の列数は1列となる。
次に、切れ目5bを一端側から徐々に広げて、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9dに対して、切れ目5bを挟んで他方側に位置するフィン部9cを180°折り曲げてフィン部9cをフィン部9dに重ね合わせることによって、図15に示すように、主熱交換器12と補助熱交換器13とが形成される。
また、切れ目5aを挟んで一方側に位置するフィン部9dに対して、切れ目5aを挟んで他方側に位置するフィン部9eを所定の角度分だけ折り曲げることによって、主熱交換器12と端部において繋がれた他の熱交換器14が製造される。
さらに、切れ目5b,5d,5cによって切り離されたフィン部9の部分について、切れ目5dを他端側から徐々に広げて、切れ目5dを挟んで一方側に位置するフィン部9aに対して、切れ目5dを挟んで他方側に位置するフィン部9bを180°折り曲げてフィン部9bをフィン部9aに重ね合わせることによって、図15に示すように、他の主熱交換器12と補助熱交換器13とが形成される。
こうして製造された2組の主熱交換12および補助熱交換器13と他の熱交換器14を室内機に配設することによって、室内機の熱交換器1が製造されることになる。この熱交換器1では、主熱交換器12の伝熱管の列数は、たとえば2列であり、補助熱交換器13の伝熱管の列数は1列とされる。なお、この列数とはフィン部の幅方向に配列される伝熱管の列数であり、上述した列数は一例であって、フィン部9の延在する方向に沿って所定の切れ目を設けることによって、伝熱管の列数を当初の列数に対して増減させることができる。
変形例5
まず、フィン2を積層することによってフィン部9を形成した後に、たとえば、図16に示すように、そのフィン部9に3つの切れ目5a,5b,5cが形成される。切れ目5aは、フィン部9の幅方向の一端側の部分6を残して他端側から一端側へ向かって形成される。また、切れ目5bは、フィン部9の幅方向の一端側の部分6と他端側の部分6を残して一端側から他端側へ向かって形成される。そして、切れ目5cは、切れ目5bとフィン部9の延在方向一端部との間をフィン部9が延在する方向に沿って形成されている。この場合、特に、切れ目5cによって形成される熱交換器の伝熱管の列数は1列となる。
次に、切れ目5c,5bを徐々に広げて、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9cに対して、切れ目5bを挟んで他方側に位置して切れ目5c,5bによって仕切られたフィン部9bを180°折り曲げてフィン部9bをフィン部9cに重ね合わせることによって、図17に示すように,主熱交換器12と補助熱交換器13とが形成される。
次に、切れ目5bを挟んで一方側に位置するフィン部9cに対して、切れ目5bを挟んで他方側に位置して切れ目5c、5bによって仕切られたフィン部9aを所定角度分だけ折り曲げることによって、主熱交換器12と端部において繋がれた他の熱交換器14が製造される。
さらに、切れ目5aを挟んで一方側に位置するフィン部9cに対して、切れ目5aを挟んで他方側に位置するフィン部9dを所定角度分だけ折り曲げることによって、主熱交換器12と端部において繋がれたさらに他の熱交換器15が製造される。
こうして製造された1組の主熱交換12および補助熱交換器13と他の2つの熱交換器14,15を室内機に配設することによって、室内機の熱交換器1が製造されることになる。この熱交換器1では、主熱交換器12の伝熱管の列数は、たとえば2列であり、補助熱交換器13の伝熱管の列数は1列とされる。
このように、主熱交換器と補助熱交換器との他に、主熱交換器と繋がる他の熱交換器についても、フィン部を折り曲げることによって形成することで、熱交換器の生産性を向上することができる。
実施の形態2
ここでは、上述した各熱交換器のフィン部を構成するフィンに設けられるスリットのバリエーションについて説明する。図18に示すように、フィン部を構成する各フィン2のそれぞれには、伝熱管が挿通される開口部3と開口部3との間の部分を打ち抜くことによってスリット4が形成されている。このスリット4は、図19に示すように、打ち抜かれた部分が複数のフィン2が積層された状態で隣接するフィン2とフィン2との間に位置するように形成される。
積層されたフィン2とフィン2との間にスリット4が配設されることで、フィン2とフィン2との間を通過する空気がスリット4によって乱されて、フィン2の表面から離れた領域を通過する空気を巻き込みながら空気が流れることになる。これにより、フィン2の各表面を通過する空気と、フィン2のそれぞれの温度差をより大きく保つことができる。また、スリット4によりフィン2の伝熱面積が増加する。これらの結果、熱交換器の熱交換効率が向上する。
このように、スリット4は熱交換器の熱交換率を向上するうえで重要な役割を有する一方で、スリット4は空気が通過するフィン2とフィン2との間に位置するために通風抵抗となる。このため、室内機に取り込まれる空気の全体の流れ(マクロ的な流れ)や、熱交換の効率等に基づいて、より適切な通風抵抗を設定する必要がある。
そこで、室内機における所定の位置にそれぞれ配設される熱交換器に対応した所定数のスリットあるいは所定形状のスリットが、フィンの所定の位置にあらかじめ形成される(図2を参照)。そのフィンを積層することによってフィン部が形成され、そのフィン部に所定の切れ目が形成される(図2〜図4を参照)。その切れ目を広げ、切れ目を挟んで一方側に位置する一方のフィン部に対して他方側に位置する他方のフィン部を重ね合わせることによって、たとえば、図20に示すように、スリット4の数が互いに異なる主熱交換器12と補助熱交換器13とが製造される。なお、矢印は空気の流れる方向を示す。
また、フィン部が延在する方向に沿った切れ目も形成する場合には、この切れ目を広げることによって(図14〜図17を参照)、たとえば、図21に示すように、伝熱管の列数とスリット4の数の異なる主熱交換器12と補助熱交換器13とが製造される。
このように、配設される熱交換器に応じたスリットをあらかじめフィンに形成することによって、熱交換器の性能を十分に発揮させることができる。しかも、そのようなスリットを形成したフィンを積層したフィン部に所定の切れ目を設けて、その切れ目に基づいて一方のフィン部の部分に対して他方のフィン部の部分を折り曲げて他方のフィンの部分を一方のフィンの部分に重ね合わせることによって、熱交換器の生産性を向上することができる。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器の製造方法の一工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図1に示す工程の後に行なわれる工程を示す側面図である。 同実施の形態において、図2に示す工程における部分斜視図である。 同実施の形態において、図2および図3に示す工程の後に行なわれる工程を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図4に示す工程の後に行なわれる工程を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行なわれる工程を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行なわれる工程を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、変形例1に係る製造方法の一工程を示す平面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行なわれる工程を示す平面図である。 同実施の形態において、変形例2に係る製造方法の一工程を示す平面図である。 同実施の形態において、図10に示す工程の後に行なわれる工程を示す平面図である。 同実施の形態において、変形例3に係る製造方法の一工程を示す平面図である。 同実施の形態において、図12に示す工程の後に行なわれる工程を示す平面図である。 同実施の形態において、変形例4に係る製造方法の一工程を示す平面図である。 同実施の形態において、図14に示す工程の後に行なわれる工程を示す平面図である。 同実施の形態において、変形例5に係る製造方法の一工程を示す平面図である。 同実施の形態において、図16に示す工程の後に行なわれる工程を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器を構成するフィンとそのスリットを示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図18に示すフィンを積層させた状態を示す部分側面図である。 同実施の形態において、スリットのパターンを示す第1の平面図である。 同実施の形態において、スリットのパターンを示す第2の平面図である。
符号の説明
1 熱交換器、2 フィン、3 開口部、4 スリット、5,5a,5b,5c,5d 切れ目、7 伝熱管、8 エンドプレート、8a 爪部、9,9a,9b,9c,9d,9e フィン部、10 第1フィン部、11 第2フィン部、12 主熱交換器、13 補助熱交換器、14,15 熱交換器、20 クロスフローファン。

Claims (9)

  1. 第1熱交換器と第2熱交換器を備えた熱交換器であって、
    前記第1熱交換器は、空気を流通させるように所定の間隔を隔てて重ねるようにして配設された複数のフィンからなる第1フィン部を備え、
    前記第2熱交換器は、空気を流通させるように所定の間隔を隔てて重ねるようにして配設された複数のフィンからなる第2フィン部を備え、
    前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とは、それぞれ所定の幅を有して延在し、所定の間隔を隔てて重ねるように配設された複数のフィンを、前記延在する方向の途中において前記フィンのそれぞれの幅方向の一端側から他端側へ向かって形成されるとともに前記他端側部分では繋がるように形成された所定の切れ目を前記一端側から広げて、前記切れ目を挟んで一方側に位置する前記フィンの部分を前記第1フィン部とし、前記切れ目を挟んで他方側に位置する前記フィンの部分を前記第2フィン部として、前記第2フィン部を前記第1フィン部に対して所定の角度だけ折り曲げる態様で配設された、熱交換器。
  2. 前記所定の角度を180°として、前記第2フィン部を前記第1フィン部に重ね合わす態様で配設された、請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記複数の第1フィン部を貫通するように配設され、所定の冷媒を流すための第1配管群と、
    前記複数の第2フィン部を貫通するように配設され、所定の冷媒を流すための第2配管群と
    を有し、
    前記第1配管群は、前記フィンの前記幅方向に複数列に配設され、
    前記第2配管群は、前記フィンの前記幅方向に前記複数列と同じ列数かそれよりも少ない列数に配設された、請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1フィン部および前記第2フィンのそれぞれの前記フィン本体の部分には、前記フィン本体が重ね合わせられた状態で隣り合う前記フィン本体の間に位置して通風抵抗となるスリットが形成された、請求項1〜3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 前記スリットは前記列に応じて通風抵抗が変えられるように形成された、請求項4記載の熱交換器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換器を備えた、空気調和機。
  7. 空気を取り込んで送り出すためのファンを備え、
    前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、前記ファンによる空気の流れが一番速くなる領域に配置された、請求項6記載の空気調和機。
  8. それぞれ所定の幅を有して延在し、冷媒を流すための所定の配管を挿通するための複数の開口部を設けた複数のフィンを形成する工程と、
    所定の前記配管に対して、複数の前記フィンのそれぞれの対応する前記開口部を順次挿通させて複数の前記フィンをそれぞれ所定の間隔を隔てて配設することによりフィン部を形成する工程と、
    前記フィン部に対して、前記延在する方向の途中において前記フィン部の幅方向の一端側から他端側へ向かって、前記他端側の部分を残して所定の切れ目を形成する工程と、
    前記切れ目を前記一端側から広げて、前記切れ目を挟んで前記フィン部の一方側に位置する第1フィン部を、前記切れ目を挟んで前記フィン部の他方側に位置する第2フィン部に対して所定の角度だけ折り曲げることにより、前記第1フィン部からなる第1熱交換器および前記第2フィン部からなる第2熱交換器を形成する工程と
    を備えた、熱交換器の製造方法。
  9. 前記所定の角度として180°折り曲げることにより、前記第1熱交換器に対して前記第2熱交換器を重ねる工程を含む、請求項8記載の熱交換器の製造方法。
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