JP2007151275A - ステッピングモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】騒音や振動が少ないモータ構造と簡素化された加工工程により安価なモータを提供することを目的とする。
【解決手段】2相モータの場合,主磁極数を4とし,ステータの小歯を有する各主磁極の先端部の円弧の長さをL,主磁極の巻線実装部の幅をWとし,L/Wの値が2.9以下で,主磁極と前記突極の付け根の角度θを95度<θ<120度とし,ロータコアの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを0.06〜0.08mmとして,ロータコアの外周面研磨加工等とステータの主磁極先端婦のホーニング加工等を廃止するモータ構造。
【選択図】図1
【解決手段】2相モータの場合,主磁極数を4とし,ステータの小歯を有する各主磁極の先端部の円弧の長さをL,主磁極の巻線実装部の幅をWとし,L/Wの値が2.9以下で,主磁極と前記突極の付け根の角度θを95度<θ<120度とし,ロータコアの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを0.06〜0.08mmとして,ロータコアの外周面研磨加工等とステータの主磁極先端婦のホーニング加工等を廃止するモータ構造。
【選択図】図1
Description
本発明は、ファクシミリ、インクジェットプリンタ、レーザビームプリンタあるいはコピー機などの画像を扱うOA機器に使用されるハイブリッド型ステッピングモータ(以下モータとする) に関するものである。
上記のような各OA機器に使用されるモータ は、絶対条件であるコスト低減を図りながら低振動、低騒音を達成することを要求されている。
ほとんどのモータは、その特性を出すために,ロータの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップが0.05mmできわめて狭く設定されている。このため、ロータ部の真円度、ロータ部外周面とモータ軸との同軸度にきわめて高精度が求められ、従来は、プレス抜きによって形成したコア板を積み重ねて一体化した後、ロータ部の小歯外周面を研磨加工して、所定の真円度および同軸度が得られるようにしている。
また,同様にステータの内周面の真円度もきわめて高精度が求められ、ホーニングと呼ばれる仕上げ加工を実施している。このような加工工程によりロータの小歯外周面とステータの内周面とのエアギャップが0.05mm程度に維持されている。
また,ロータ部の小歯外周面を研磨加工した際にバリが生じると、回転中にバリが落ちてロータに噛込み,モータがロックする原因になる。そのため,ロータ部小歯外周面を研磨加工した際にロータ部の外周面にバリが生じないような処理がなされる。その処理方法としては,ロータ部の外周面にバリ飛散用の樹脂を塗布して硬化させた後、ロータ部の外周面を研磨加工する方法や,ロータ部の外周面を研磨加工後にショットブラスト処理、バフ掛け、水圧を利用する方法等もある。
ローコスト化を目的に,特開2005−6375号広報では,ロータ部のプレス加工工程を増やし,小歯の端面におけるダレを防止して抜き加工する等の精度アップ方法が提案されている。
標準的なエアギャップ0.05mmの角形のモータでは、発生トルクに対しステータとロータとの間の半径方向の吸引が非常に大きく、モータの加振力源となっていることは良く知られている。特開2000−197335号公報では、角形ステータを備えたモータの騒音や振動の改善として、磁極の全ての支柱の配置と、小歯部を周方向配置について提案している。しかしながら、これらの複雑な方法には適用できるモータの形状・サイズに多くの条件が必要となり実用的でない。
一方,本発明の出願者等は先に出願した特開2003−134788号公報で,振動が少なく,トルクを大きく取り出すモータ構造を提案している。図5はこの構造を示すもので,1は巻線3が装巻されたステータ,51はリング状でその平面に単極着磁されたマグネット,21と22はロータコアでマグネット51を挟持したロータ組で,これを2組用意し,マグネット51の着磁磁極が同一極で対向するようにモータ軸4を芯として取付け,且つ上記2つの組の互いに隣接するロータコアの小歯の極性が互いに同一となるよう配置されてなる構造のステッピングモータである。
この方式のモータは半径方向吸引力F1,F2,F3,F4は図6のように発生し,ロータ素子が4個なので従来の2個の構成に比べてその分分散されてバランスしているので不平衡モーメント力が存在しないので,軸受け等のクリアランスによる振動や騒音は従来機より有利で低振動低騒音となる。また,このステッピングモータは従来の同一体格のモータに比較して理想的には約2倍のトルクが得られることになる。
また,本構造のモータでは,リング状マグネットの残留磁束密度が0.5T以下でコストパフォーマンスが良いことを,特願2005−274974にて提案している。
特開2005−006375号公報
特開2000−197335号公報
特開2003−134788号公報
特願2005−274974号公報
また,本構造のモータでは,リング状マグネットの残留磁束密度が0.5T以下でコストパフォーマンスが良いことを,特願2005−274974にて提案している。
上述のように,ロータの小歯外周面とステータの内周面とのエアギャップを0.05mm程度に維持するために,ロータ部外周面研磨加工等と固定子の内周面のホーニング加工等や加工バリ対策の表面処理等のコストアップ要因が多い。
また、一方でステッピングモータは、騒音が大きく、振動も多いモータであることはよく知られているが、このような騒音や振動をコストアップすることなく効果的に低減させる技術については未だ提案されていない。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、騒音や振動が少ないモータ構造を安価に提供することを目的とする。
上述した課題を解決する手段として,2相モータにおいては,主磁極数を4極とし本発明者達が提案する特開2003−134788号公報のモータ構造とした場合のホールディングトルクを正確に把握するため,磁界解析と評価計算式を導入して従来モータとの比較検討を実施した。図2は磁界解析に使用したステータとロータ組の形状を示すものである。図中2−3は従来の8磁極のステータであり,2−4は本発明のモータのステータであり4磁極である。2−5はステータ内径を約φ29とした場合のステータである。2−6は従来のモータのロータ組であり,2−7は本発明のモータのロータ組である。
モータ構造の違いによる特性を比較するために,巻線温度上昇が一定に成る条件で,巻線1ターン分の逆起電力解析結果と巻線部有効面積からモータのトルク評価を行うため下記のように評価式を作成した。
1相分のトルクτ1は逆起電力e,電流i1,角速度ωにより数1式で表される。
巻数をn1,e1を1ターン分の逆起電力とするとeは数2式で表され,式は数3式になる。
ここで全巻線部の断面積をSc,占積率をfs,相数をmとすると,1コイルの断面積S1は数4式となる。
1コイルの平均長をl1,コイルの固有抵抗をρとすると,1相のコイル抵抗R1は数5式となる。ここでm,ρ,l1,fsは定数としてkrとする。
また,銅損W1は数6式にて表され,電流i1は数7式のように表される。
数5式を数7式に代入し,銅損W1を一定とすると
とすると電流i1は数10式となる。
数10式を数3式に代入すると,数11式となる。
よって,巻線の発熱量一定という条件で,トルクτ1は1コイル分の逆起電力e1と全巻線部の断面積Scの平方根の乗算にてトルクの優劣を判断できる。
1相分のトルクτ1は逆起電力e,電流i1,角速度ωにより数1式で表される。
また,銅損W1は数6式にて表され,電流i1は数7式のように表される。
表1は比較するモータの仕様を示すものである。従来方式タイプAは主磁極8極でエアギャップ0.05mmのものでマグネットはネオジムで残留磁束密度1.05Tを使用している。特開2003−134788号公報のモータ構造の仕様をB,C,Dタイプのように決めて解析を実施した。マグネットはフェライトで残留磁束密度0.4T,エアギャップ0.07mmは共通で,ステータ小歯部先端の直径を変化させた仕様となっている。
(表1)
(表1)
各モータの1ターンあたりの逆起電力の解析結果と巻線可能なスロット部面積の平方根を掛けあわせた結果を表2に示す。従来機8極のタイプAに対して, 本発明のタイプBではトルク比1.52倍,本発明のタイプCではトルク比1.95倍となる。この結果から,B,C,Dどのタイプにおいてもエアギャップを0.07mmに増大させても,タイプAに対して大幅にトルクアップが見込める。
(表2)
(表2)
従来のモータと同等トルクとするためには,ロータの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを広げられるので,ロータ部外周面研磨加工等と固定子の内周面のホーニング加工等や加工バリ対策の表面処理等を廃止することが可能となる。
また本発明のモータ構造において振動を抑制するためには,ステータ各主磁極から延びる突極部の先端にある小歯の変形量を抑制する必要があり,そのために突極部の円弧の長さLと,主磁極の幅をWの関係と,主磁極と突極の付け根の角度θを規定する。
また本発明のモータ構造において振動を抑制するためには,ステータ各主磁極から延びる突極部の先端にある小歯の変形量を抑制する必要があり,そのために突極部の円弧の長さLと,主磁極の幅をWの関係と,主磁極と突極の付け根の角度θを規定する。
本発明に係るステッピングモータの効果は下記のように列挙することができる。
(1)
ステータとロータのコアはプレス加工工程で自動積層され,ロータの外周面研磨工
程とステータの内周面ホーニング加工工程が不要になり,安価に製作できる。
(2)研磨やホーニング作業でのバリの発生が無くなり,面倒なバリ飛散防止の処理工程も不要になり,加工工程が飛躍的に簡易化され,信頼性も向上できる。
(3)エアギャップの増加に伴い,回転方向のコギング力も低減でき,モータの振動を著しく低減できる。
(4)小歯に働く半径方向吸引力に対する変位量を抑制し,巻線占積率を確保するための最適なステータ突極部寸法が規定され,高効率で低振動化が可能となる。
(5)モータの回転トルクも従来同一体格のモータの回転トルクと同等以上出力される。
(1)
ステータとロータのコアはプレス加工工程で自動積層され,ロータの外周面研磨工
程とステータの内周面ホーニング加工工程が不要になり,安価に製作できる。
(2)研磨やホーニング作業でのバリの発生が無くなり,面倒なバリ飛散防止の処理工程も不要になり,加工工程が飛躍的に簡易化され,信頼性も向上できる。
(3)エアギャップの増加に伴い,回転方向のコギング力も低減でき,モータの振動を著しく低減できる。
(4)小歯に働く半径方向吸引力に対する変位量を抑制し,巻線占積率を確保するための最適なステータ突極部寸法が規定され,高効率で低振動化が可能となる。
(5)モータの回転トルクも従来同一体格のモータの回転トルクと同等以上出力される。
4個の主磁極から延びる突極部の先端に複数個の小歯を有し、主磁極の外周を一体に連結するコアバック部と主磁極毎に巻回された2相巻線とを有するステータと,ステータにエアギャップを介して且つ軸方向に配置された2組のロータ組とより成り、ロータ組は軸方向に互いに離間した2個のロータコアと、この2個のロータコアによって挟持され、軸方向に磁化されたマグネットとより成り、各ロータコアがその外周面に複数(Nr)個の小歯を有し、各組の2個のロータコアが互いに小歯の1/2ピッチ円周方向にずらして配置され、且つ2つの組の互いに隣接するロータコアの小歯の極性が互いに同一となるように配置したステッピングモータにおいて,ステータ各主磁極の突極部の先端部の円弧の長さをL,主磁極の巻線実装部の幅をWとし,L/Wの値が2.9以下とし,且つ主磁極と突極の付け根の角度θが95度<θ<120度に設定する。また,ロータコアの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを0.06〜0.08mmとし,ロータコアの外周面研磨加工等とステータの主磁極先端婦のホーニング加工等を廃止した構造。
図1は上述した本発明のモータタイプBの仕様のモータを,エアギャップを0.05〜0.08mmとした場合の,モータトルクとコギングトルクとモータ半径方向の吸引力を解析により求めた結果である。エアギャップ0.05mmを基準に広げていくと,トルク55と吸引力56はエアギャップの増加につれてほぼ同一の傾きで低下する。一方コギングトルク57は約2倍の傾きで低下することが判明した。
従来の主磁極8極モータはタイプAであり,エアギャップ0.05mmでモータのトルク特性はタイプBに比べると1/1.52で約65%で図1に58として記入できる。この65%のトルクを維持するためのエアギャップは,0.08mmまで広げても満足できることがわかる。
また,モータの振動の原因となるコギングトルク57は,従来のタイプAとタイプBはエアギャップ0.05mmでは同一であり,タイプBはエアギャップ0.07mmで約60%に低減できる。その結果請求項3に記載するようにロータコアの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを0.06〜0.08mmとすることが可能であり特性改善も達成できる。
従来の主磁極8極モータはタイプAであり,エアギャップ0.05mmでモータのトルク特性はタイプBに比べると1/1.52で約65%で図1に58として記入できる。この65%のトルクを維持するためのエアギャップは,0.08mmまで広げても満足できることがわかる。
また,モータの振動の原因となるコギングトルク57は,従来のタイプAとタイプBはエアギャップ0.05mmでは同一であり,タイプBはエアギャップ0.07mmで約60%に低減できる。その結果請求項3に記載するようにロータコアの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを0.06〜0.08mmとすることが可能であり特性改善も達成できる。
その結果請求項4に記載するように,ステータとロータのコアはプレス加工工程で自動積層され,ロータの外周面研磨工程とステータの内周面ホーニング加工工程が不要になり,安価に製作できるだけでなく,研磨やホーニング作業でのバリの発生が無くなり,面倒なバリ飛散防止の処理工程も不要になり信頼性も向上できる。
図2は本発明のモータの磁界解析と試作に使用したステータとロータ組の図である。図2−1,2−2において,2はステータ主磁極,5は突極部,9は小歯,10は支え部である。 また,Wは主磁極幅,Lは突極先端部の円弧の長さ,θは主磁極2から延びる突極部5の付け根の角度を示す。また,2−3図は従来のモータで解析のタイプAのステータであり,同様に2−4図は解析の本発明のタイプBのステータ,同様に2−5図は解析のタイプDのステータでり,2−6図は従来のモータで解析のタイプAのロータ組であり,同様に2−7図は解析の本発明のタイプBのロータ組を示すものである。
図3はステータ主磁極2の突極部5の先端の小歯で,主磁極からラジアル方向に最も遠い小歯9に吸引力をかけた場合のモータ半径方向への変位を解析で求めた結果である。63は従来のタイプA,62はタイプB,61はタイプDのモータ半径方向に小歯にかかる力と,そのために小歯9のモータ半径方向への変位量を示すものである。
主磁極2から最も遠い小歯9までの距離Zは,図2のステータ図に記載されている寸法で,小歯群の円弧幅Lと主磁極幅Wの差を二分したものとして計算できる。従来のタイプAではZは2.98mmであり,タイプBでは5.3mm,タイプDでは6.25mmと成っている。この値はモータのサイズによって変化するため,LとWの比で把握するためL/W値を計算すると,従来のタイプAで2.99であり,タイプBでは2.77,タイプDでは3.08と成っている。
また,主磁極2から延びる突極部5の付け根にはθ(95度〜120度)の角度を設定している。θが95度以下では巻線の作業性が悪くなり,巻線占積率も低下する。θが120度以上では突極部の支え部10の幅が細くなるか,巻線占積率が低下するかの問題が生じ,角度θは95度<θ<120度に設定するのが良い。
最も遠い小歯にかかる荷重が3Nの場合の変位量はタイプAでは0.14μm,Bでは0.46μm,Cでは0.78μmとなり変位量は大きくなる。従来のモータ構造で,この吸引力はモータ回転中の振動に直接影響したが,本発明の構造では上述したように,基本的に不平衡モーメント力が無くモータ軸4が振動する現象は発生しない。しかしながら,ステータ自体が直接振動することによるモータ振動は発生する。
図4はモータをマイクロステップ駆動した場合の入力パルス数と振動特性を測定し比較するものである。図中66は従来のタイプA,67はタイプB,65はタイプDの振動特性である。パルス数2500PPS以下では,タイプBが最も振動が少ないことがわかる。また,高パルス領域でもタイプAとBは同等といえる。しかし,タイプDは全パルス領域で振動が大きくなっていることがわかる。この原因は主磁極からラジアル方向に最も遠い小歯にかかる半径方向吸引力による変位量にある。
主磁極から最も遠い小歯までの距離Zはある範囲以内に設定する必要がある。あまりにも距離Zが小さいと,小歯数が減少しトルクが低下し,スロットの巻線面積も低下してモータトルクに影響を与えるためである。本モータ構造では振動特性を考慮して,L/W値を2.9以下に,且つ付け根角θは95度<θ<120度に設定する必要があり,請求項1のように規定される。
以上のように本発明の実施例を2相ステッピングモータとして説明したが,3相ステッピングモータにおいても請求項2のように同様に実施出来ることは言うまでもない。
本発明の各要素の基本技術は確立されていて,それを2相ステッピングモータに応用することで,著しい特性改善とコストダウンが見込める。そしてファクシミリ、インクジェットプリンタ、レーザビームプリンタあるいはコピー機などの画像を扱うOA機器に使用されるステッピングモータとして,絶対条件であるコスト低減を図りながら低振動、低騒音を達成することが出来るから,最適な駆動源として広く活用されることが可能である。
1:ステータ
2:ステータ主磁極
3:巻線
4:モータ軸
5:ステータ突極
6:モータケース
7:モータケース
8:軸受け
9:ステータ小歯
10:支え部
21:ロータコア
22:ロータコア
51:マグネット
55:トルク特性
56:半径方向吸引力
57:コギングトルク
58:従来モータのトルク
61:荷重に対する小歯の変位
62:荷重に対する小歯の変位
63:荷重に対する小歯の変位
65:振動特性
66:振動特性
67:振動特性
2−1:ステータ形状
2−2:ステータ形状
2−3:ステータ形状
2−4:ステータ形状
2−5:ステータ形状
2−6:ロータ組形状
2−7:ロータ組形状
2:ステータ主磁極
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4:モータ軸
5:ステータ突極
6:モータケース
7:モータケース
8:軸受け
9:ステータ小歯
10:支え部
21:ロータコア
22:ロータコア
51:マグネット
55:トルク特性
56:半径方向吸引力
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58:従来モータのトルク
61:荷重に対する小歯の変位
62:荷重に対する小歯の変位
63:荷重に対する小歯の変位
65:振動特性
66:振動特性
67:振動特性
2−1:ステータ形状
2−2:ステータ形状
2−3:ステータ形状
2−4:ステータ形状
2−5:ステータ形状
2−6:ロータ組形状
2−7:ロータ組形状
Claims (4)
- 4個の主磁極から延びる突極部の先端に複数個の小歯を有し、該主磁極の外周を一体に連結するコアバック部と主磁極毎に巻回された2相巻線とを有するステータと,該ステータにエアギャップを介して且つ軸方向に配置された2組のロータ組とより成り、該ロータ組は軸方向に互いに離間した2個のロータ素子と、この2個のロータコアによって挟持され、軸方向に磁化されたマグネットとより成り、前記各ロータコアがその外周面に複数(Nr)個の小歯を有し、前記各組の2個のロータコアが互いに小歯の1/2ピッチ円周方向にずらして配置され、且つ前記2つの組の互いに隣接するロータコアの小歯の極性が互いに同一となるように配置したステッピングモータにおいて,前記ステータ各主磁極の突極部の先端部の円弧の長さをL,前記主磁極の巻線実装部の幅をWとし,L/Wの値が2.9以下で,前記主磁極と前記突極の付け根の角度θが95度<θ<120度であることを特徴とする2相ステッピングモータ。
- 3個の主磁極の突極部の先端に複数個の小歯を有し、該主磁極の外周を一体に連結するコアバック部と主磁極毎に巻回された3相巻線とを有するステータと,該ステータにエアギャップを介して且つ軸方向に配置された2組のロータ組とより成り、該ロータ組は軸方向に互いに離間した2個のロータコアと、この2個のロータコアによって挟持され、軸方向に磁化されたマグネットとより成り、前記各ロータコアがその外周面に複数(Nr)個の小歯を有し、前記各組の2個のロータコアが互いに小歯の1/2ピッチ円周方向にずらして配置され、且つ前記2つの組の互いに隣接するロータコアの小歯の極性が互いに同一となるように配置したステッピングモータにおいて,前記ステータ各主磁極の突極部の先端部の円弧の長さをL,主磁極の巻線実装部の幅をWとし,L/Wの値が2.9以下で,前記主磁極と前記突極の付け根の角度θが95度<θ<120度であることを特徴とする3相ステッピングモータ。
- ロータコアの小歯外周面とステータ主磁極先端の内周面とのエアギャップを0.06〜0.08mmとしたことを特徴とする請求項1と2に記載のステッピングモータ。
- ロータコアの外周面研磨加工等とステータの主磁極先端婦のホーニング加工等を廃止したことを特徴とする請求項1と2,3に記載のステッピングモータ。
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