JP2007142712A - 高周波装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの受信回路を飽和させる不要な信号をカットでき、チップインダクタの数を削減して小型化が可能であると共に、2つの受信回路を併設したとしても高周波的に互いの影響を排除できるようにすること。
【解決手段】携帯電話機の送信回路101とデジタル放送受信用回路103とを備え、デジタル放送受信用回路103にUHF用の受信回路とVHF用の受信回路とを備える。UHF用の受信回路の入力段にノッチフィルタ11を設け、ノッチフィルタ11の出力段に低雑音増幅器12を設ける。低雑音増幅器12の接地端をトランジスタ15のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに接続する。そして、一端がノッチフィルタ11の入力端に接続された第1のインダクタ22の他端をVHF用の回路の入力段に接続すると共にトランジスタ15のコレクタに接続した。
【選択図】図1
【解決手段】携帯電話機の送信回路101とデジタル放送受信用回路103とを備え、デジタル放送受信用回路103にUHF用の受信回路とVHF用の受信回路とを備える。UHF用の受信回路の入力段にノッチフィルタ11を設け、ノッチフィルタ11の出力段に低雑音増幅器12を設ける。低雑音増幅器12の接地端をトランジスタ15のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに接続する。そして、一端がノッチフィルタ11の入力端に接続された第1のインダクタ22の他端をVHF用の回路の入力段に接続すると共にトランジスタ15のコレクタに接続した。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル放送受信信号を2つの受信回路に分配して入力すると共に一方の受信回路の入力段にノッチフィルタを備えた高周波装置に関する。
携帯電話用の送受信回路の他にデジタル放送受信用回路を搭載してデジタル放送を受信できるようにした携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図4に示すように、携帯電話機の同一筐体100内に携帯電話機用の送信回路101及び受信回路102を実装すると共にデジタル放送受信用回路103を搭載している。携帯電話機用の送信回路101及び受信回路102はアンテナスイッチ104を介してアンテナ105に接続され、デジタル放送受信用回路103は別の専用アンテナ106に接続されている。
図5は上記特許文献1に記載された携帯電話と携帯テレビとが同一筐体内に実装された高周波装置の回路構成図である。携帯電話側の構成を説明する。携帯電話用の受信回路102は、アンテナスイッチ104の一方の端子にSAW(表面弾性波)フィルタ111が接続され、このSAWフィルタ111の出力が低雑音増幅器112に接続されている。この低雑音増幅器112の出力が混合器113の一方の入力に接続される。混合器113の他方の入力には局部発振器114の出力が接続される。混合器113の出力が復調器115に接続され、この復調器115の出力が音声出力器(スピーカ又はレシーバ)116に接続される。また、携帯電話用の送信回路101は、音声を電気信号に変換する音声入力器(マイクロフォン)117の出力が変調器118に接続され、この変調器118の出力が混合器119の一方の入力に接続される。混合器119の他方の入力には局部発振器114の出力が接続され、この混合器114の出力が電力増幅器120に接続される。電力増幅器120の出力はローパスフィルタ121を介してアンテナスイッチ104の端子に接続される。局部発振器114にはPLL回路122がループ接続され、PLL回路122に対してデータ生成器123が接続される。データ生成器123は、PLL回路122に接続されて携帯電話の受信や送信の周波数を変えるものである。
一方、デジタル放送受信用回路103の構成は次のようになっている。デジタル放送信号が入力されるアンテナ106に高周波増幅器131が接続されている。この高周波増幅器131の出力が混合器132の一方の入力に接続されている。この混合器132の他方の入力には局部発振器133の出力が接続されている。混合器132の出力がバンドパスフィルタ134に接続され、このバンドパスフィルタ134の出力が混合器135の一方の入力に接続される。この混合器135の他方の入力には局部発振器136の出力が接続されている。この混合器135の出力がバンドパスフィルタ137に接続され、このバンドパスフィルタ137の出力が復調器138に接続されている。復調器138の画像出力端子に画像表示器(液晶ディスプレイ又はブラウン管等)139が接続され、復調器138の音声出力端子に音声出力器140が接続されている。前記局部発振器133に対してPLL回路141がループ接続され、前記局部発振器136に対してPLL回路142がループ接続されている。これらPLL回路141,142にはデータ生成器143が接続されている。データ生成器143は、PLL回路141とPLL回路142に接続されて携帯テレビの受信周波数(受信チャンネル)を変えるものである。
また、このデータ生成器123、143はデータ比較器145に接続されてデータ内容が比較される。その出力は制御部146に接続されており、データ比較器145の内容に基づいて、データ生成器123とデータ生成器143にデータを出力して携帯電話と携帯テレビとがお互いに妨害とならないようにする。即ち、局部発振器114或いは局部発振器133の発振周波数の両方或いは一方を微小量変化させる。
以上のような回路構成において、携帯電話機用の送信回路101から出力される電力は+20dBm以上であり、デジタル放送信号受信用のアンテナ106との間のアイソレーションを10dBmとすると、デジタル放送受信用回路103には+10dBmの電力が入力される。ところが、デジタル放送受信用回路103に入力されるデジタル放送信号の入力レベルは最大でも−20dBm程度であり、携帯電話機用の送信回路101の送信電力がそのまま受信回路103に入力されると飽和してしまい、デジタル放送信号の受信ができなくなる。携帯電話機用のアンテナ105とデジタル放送受信用のアンテナ106とを共用する構成の場合は、携帯電話機用の送信回路101からデジタル放送受信用回路103に送信電力が直接回りこむためさらに厳しい状況となる。
そこで、従来はデジタル放送受信用回路103の入力段に携帯電話機用の送信回路101の送信電力をカットするためのノッチフィルタを備えている。図6はデジタル放送受信用回路103の入力段に設けられる回路構成を示す図である。同図に示すように、携帯電話機用の送信回路101が出力する送信信号の周波数をカットするノッチフィルタ150、ノッチフィルタ150の出力する信号を増幅する低雑音増幅器151及びUHF帯よりも高域の周波数成分を除去するローパスフィルタ152を設けている。
図7はノッチフィルタ150の周波数特性を示す図である。デジタル放送受信用回路103に入力すべきUHF帯(470MHz〜770MHz)と飽和を防ぐためにカットしたい携帯電話機側の送信周波数(830MHz及び又は900MHz)とは最も近接した領域では100MHz以下になっている。このため、ノッチフィルタ150はSAWフィルタ154で構成されている。SAWフィルタ154の入力端子とグラウンドとの間に第1のインダクタ155を設け、SAWフィルタ154の接地端子とグラウンドとの間に第2のインダクタ156を設け、SAWフィルタ154の出力端子とグラウンドとの間に第3のインダクタ157を設けている。これら第1〜第3のインダクタ155〜157によりアンテナ106側と受信回路103側のインピーダンスをマッチングさせている。また、低雑音増幅器151の接地端子をトランジスタ153のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに接続している。トランジスタ153のベースはLNAコントロール端子に接続されていて、ON/OFF信号に基づいて増幅動作及びスルー動作となるように制御される。トランジスタ153のベースがON状態では低雑音増幅器151が増幅動作となり、ベースがOFF状態では低雑音増幅器151がスルー動作となる。
ところで、現在、VHF帯の7チャンネル/8チャンネルを使用したデジタルラジオ放送が予定されている。図4に示すようなデジタル放送受信用回路103にVHF帯の希望周波数を受信する受信回路を追加する場合、デジタル放送受信信号をUHF帯用とVHF帯用とに分配することになる。VHF帯用に分配された信号は後段の処理回路で希望チャンネルが受信される。
特開2003−244015号公報
デジタル放送信号をUHF帯とVHF帯とに分配する場合、図8に示すようにコンデンサCとインダクタLとで構成される分配回路で分配することが考えられる。すなわち、アンテナの出力端子に対してUHF帯側及びVHF帯側の受信回路を並列に接続し、高帯域側となるUHF帯側の受信回路の入力段に設けられたノッチフィルタ105の前段にコンデンサCを直列に接続し、低帯域側となるVHF帯側の受信回路の入力段にインダクタLを直列に接続する。インダクタLを通過したデジタル放送信号をバンドパスフィルタ160に入力してVHF帯(7チャンネル/8チャンネル)を取出し、取り出されたデジタル放送信号を後段のVHF用チューナICへ出力する。これにより、VHF帯用の信号はコンデンサCで遮断されるため、第1のインダクタ155を介してグラウンド側へ流れることを防止でき、VHF帯側のバンドパスフィルタ160へ導くことができる。一方で、UHF帯用の信号はインダクタLで遮断されるため、VHF帯側のバンドパスフィルタ160へ流れるのを防止でき、UHF帯側のノッチフィルタ150へ導くことができる。
しかしながら、分配回路の構成要素であるインダクタLはサイズが大きいので、上記した分配回路を設けた場合、小型化が困難になるといった問題がある。
また、携帯電話機の送信回路とデジタル放送受信用回路(UHF用受信回路及びVHF用受信回路)とを同一筐体に収納する場合に限らず、近接して併設される2つの受信回路に対して受信信号を入力し、その一方で不要周波数をカットするためにノッチフィルタが必要となるようなケースにおいて、上記したものと同様の課題が発生する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、2つの受信回路を飽和させる不要な信号をカットでき、チップインダクタの数を削減して小型化が可能であると共に、2つの受信回路を併設したとしても高周波的に互いの影響を排除でき所望の周波数特性を実現できる高周波装置を提供することを目的とする。
本発明の高周波装置は、アンテナに接続され第1の周波数信号を受信する第1の受信回路と、前記アンテナに接続され前記第1の周波数信号よりも低周波数の第2の周波数信号を受信する第2の受信回路と、前記アンテナと前記第1の受信回路との間に設けられたノッチフィルタと、前記ノッチフィルタから出力される信号を増幅する低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器の接地端とグラウンドとの間に設けられたスイッチ素子とを備え、前記ノッチフィルタは、入力端が前記アンテナに接続され出力端が前記低雑音増幅器の入力端に接続されたSAWフィルタと、一端が前記SAWフィルタの入力端に接続されたインダクタとを備え、前記インダクタの他端が、前記第2の受信回路の入力端に接続されると共に前記低雑音増幅器と前記スイッチ素子との接続点に接続されたことを特徴とする。
この構成によれば、第1の受信回路はノッチフィルタを介してアンテナに接続されるので、第1の受信回路を飽和させるような不要な周波数信号はノッチフィルタでカットすることができ、第1の受信回路において第1の周波数信号を受信することができる。また、第1の周波数信号受信時にはスイッチ素子を介して第2の受信回路の入力端がシャントされるので、高周波的には第2の受信回路が接続されていないのと等価となる。また第2の周波数信号受信時には第1の受信回路の入力段に設けたノッチフィルタのインダクタを通して第2の受信回路がアンテナに接続されるので、第2の周波数信号よりも高周波数の不要な周波数信号はインダクタで減衰させることができ、第2の受信回路において第2の周波数信号を受信することができる。
また上記高周波装置において、前記低雑音増幅器と前記スイッチ素子との接続点と前記インダクタの他端とを線路で接続し、当該線路にコンデンサを設けることが望ましい。これにより、スイッチ素子をOFFした場合に低雑音増幅器とスイッチ素子との接続点に現れる直流電圧をコンデンサでカットすることができ、第2の受信回路の特性悪化を防止できる。
また上記高周波装置において、前記スイッチ素子はトランジスタで構成することができる。
また上記高周波装置において、前記第1及び第2の受信回路に近接して送信回路が設けられ、前記ノッチフィルタは前記送信回路から出力される信号の周波数をカットすることを特徴とする。
この構成によれば、隣接する送信回路から出力される信号の周波数をノッチフィルタでカットすると共にインダクタで減衰させることができ、送信回路の送信信号で第1及び第2の受信回路が飽和するのを防止できる。
また上記高周波装置において、前記第1の受信回路は、UHF帯の信号を受信する回路であり、前記第2の受信回路は、VHF帯の信号を受信する回路であり、前記送信回路は、携帯電話機の送信回路であることを特徴とする。
この構成によれば、携帯電話機の筐体内に、携帯電話機の送信回路、UHF帯の信号を受信する第1の受信回路、VHF帯の信号を受信する第2の受信回路を収納した場合であっても、携帯電話機の送信回路が出力する送信信号で第1及び第2の受信回路が飽和するのを防止できる。
また上記高周波装置において、前記第1の受信回路は、UHF帯のデジタルテレビジョン信号を受信する回路であり、前記第2の受信回路は、VHF帯の7チャンネル及び又は8チャンネルのデジタルラジオ信号を受信する回路であることを特徴とする。
この構成によれば、VHF帯の7チャンネル及び又は8チャンネルのデジタルラジオ信号を受信する回路を追加する場合にインダクタ数が増加しないので、小型化が可能である。
本発明によれば、特定周波数をノッチフィルタでカットする高周波装置において、チップインダクタの数を増やすことなく、2つの受信回路に対して受信信号を入力でき、小型化が可能であると共に、2つの受信回路を併設したとしても高周波的に互いの影響を排除でき所望の周波数特性を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態として、図4に示すように携帯電話機の筐体100内に携帯電話機用の送信回路101及び受信回路102を実装すると共に第1の受信回路となるUHF用チューナIC及び第2の受信回路となるVHF用チューナICからなるデジタル放送受信用回路103´を搭載した例を説明する。なお、携帯電話機用の送信回路101及び受信回路102はアンテナスイッチ104を介してアンテナ105に接続され、デジタル放送受信用回路103´は別の専用アンテナ106に接続される。デジタル放送受信用回路103´は、図5に示す第1の受信回路となるデジタル放送受信用回路103(UHF用チューナIC)に、第2の受信回路となるVHF用チューナICを追加した構成である。
本実施の形態として、図4に示すように携帯電話機の筐体100内に携帯電話機用の送信回路101及び受信回路102を実装すると共に第1の受信回路となるUHF用チューナIC及び第2の受信回路となるVHF用チューナICからなるデジタル放送受信用回路103´を搭載した例を説明する。なお、携帯電話機用の送信回路101及び受信回路102はアンテナスイッチ104を介してアンテナ105に接続され、デジタル放送受信用回路103´は別の専用アンテナ106に接続される。デジタル放送受信用回路103´は、図5に示す第1の受信回路となるデジタル放送受信用回路103(UHF用チューナIC)に、第2の受信回路となるVHF用チューナICを追加した構成である。
図1はデジタル放送受信用回路103´の入力段においてデジタル放送信号をUHF用チューナICとVHF用チューナICとに分配する部分の回路構成図である。デジタル放送受信用のアンテナ106の入出力端子10に対してノッチフィルタ11の入力端子が接続される。ノッチフィルタ11の出力端子は低雑音増幅器12の入力端子に接続される。低雑音増幅器12の出力端子はローパスフィルタ13の入力端子に接続され、ローパスフィルタ13の出力端子がUHF用チューナIC(図5の103)の入力端子14に接続される。低雑音増幅器12は、接地端子がグラウンドに導通した状態で動作電流が流れて増幅動作する。低雑音増幅器12の接地端子はトランジスタ15のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに接続される。トランジスタ15のベースは低雑音増幅器12をコントロールするための制御信号が印加されるLNAコントロール端子16に接続される。
ノッチフィルタ11は、図6に示すノッチフィルタ150と同一構成を有している。すなわち、ノッチフィルタ11はSAWフィルタ21と第1〜第3のインダクタ22〜24で構成されていて、図7に示す周波数特性を有している。ノッチフィルタ11は、SAWフィルタ21の入力端子に第1のインダクタ22の一端が接続され、SAWフィルタ21の接地端子とグラウンドとの間に第2のインダクタ23が設けられ、SAWフィルタ21の出力端子とグラウンドとの間に第3のインダクタ24が設けられている。これら第1〜第3のインダクタ22〜24はアンテナ106側とデジタル放送受信用回路103´側とのインピーダンスをマッチングさせる働きをしている。
図2はSAWフィルタ21の構成例を示す図である。SAWフィルタ21は、4つのSAW共振器40A〜40Dで構成されている。2つのSAW共振器40A、40Bが直列に接続され、入力側のSAW共振器40Aの入力端がアンテナ入出力端子10に接続され、出力側のSAW共振器40Bの出力端が低雑音増幅器12の入力端子に接続される。また、入力側のSAW共振器40Aの入力端とグラウンドとの間にSAW共振器40Cが設けられ、出力側のSAW共振器40Bの出力端とグラウンドとの間にSAW共振器40Dが設けられている。各SAW共振器40A〜40Dは同じ回路構成を有しているので、SAW共振器40Aを例にして構成を説明する。インダクタ41a(41b〜41d)とコンデンサ42a(42b〜42d)が直列接続され、当該LC直列回路に対してコンデンサ43a(43b〜43d)が並列に接続された構成となっている。すなわち、SAW共振器40A〜40Dは直並列共振回路で構成されている。このように構成されたSAWフィルタ21の定数を調整して図7に示すように携帯電話機の送信周波数(830MHz又は900MHz)近傍にノッチ位置が来るように設定している。
本実施の形態は、一端がSAWフィルタ21の入力端に接続された第1のインダクタ22の他端が、VHF帯の所望チャンネル信号を取り出すためのバンドパスフィルタ30の入力端子に接続されている。すなわち、ノッチフィルタ11の第1のインダクタ22を用いて、デジタル放送受信信号をVHF用チューナIC側へ分配している。本例では、VHF帯の所望チャンネルとして7チャンネル及び又は8チャンネルを受信する。VHF帯の7チャンネル及び又は8チャンネルは190MHzを中心周波数とした帯域となる。バンドパスフィルタ30はSAWフィルタを用いており、図3に示すように190MHzを中心周波数とした通過帯域特性を持たせている。バンドパスフィルタ30の出力端子はVHF用チューナICの入力端子31に接続される。
さらに、本実施の形態は、第1のインダクタ22の他端が、コンデンサ25を介してトランジスタ15のコレクタに接続されている。トランジスタ15がON状態の場合、バンドパスフィルタ30の入力側をショートさせて高周波的にVHF側の回路が無いのと等価な状態にできるように構成されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
UHF帯受信の場合、LNAコントロール端子16にハイレベルの制御信号が印加され、トランジスタ15のベースがON状態となる。トランジスタ15のベースがON状態になると、ノッチフィルタ11の第1のインダクタ22の他端は、コンデンサ25及びトランジスタ15のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに導通接続される。したがって、第1のインダクタ22の他端はグラウンドに導通した状態となると共に第1のインダクタ22の他端を介して接続されていたVHF側の回路はシャントされるので、高周波的にVHF側の回路は第1のインダクタ22から切り離された状態となる。その結果、ノッチフィルタ11は、図6に示すノッチフィルタ150と等価となる。これにより、図6に示すノッチフィルタ150(図7に示す周波数特性を有する)と同様に携帯電話機の送信回路から回り込む送信周波数をカットできるものとなる。
UHF帯受信の場合、LNAコントロール端子16にハイレベルの制御信号が印加され、トランジスタ15のベースがON状態となる。トランジスタ15のベースがON状態になると、ノッチフィルタ11の第1のインダクタ22の他端は、コンデンサ25及びトランジスタ15のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに導通接続される。したがって、第1のインダクタ22の他端はグラウンドに導通した状態となると共に第1のインダクタ22の他端を介して接続されていたVHF側の回路はシャントされるので、高周波的にVHF側の回路は第1のインダクタ22から切り離された状態となる。その結果、ノッチフィルタ11は、図6に示すノッチフィルタ150と等価となる。これにより、図6に示すノッチフィルタ150(図7に示す周波数特性を有する)と同様に携帯電話機の送信回路から回り込む送信周波数をカットできるものとなる。
ノッチフィルタ11により携帯電話機の送信周波数(830MHz又は900MHz)がカットされたデジタル放送受信信号は、トランジスタ15により増幅動作状態に制御された低雑音増幅器12で増幅される。低雑音増幅器12から出力された増幅信号はローパスフィルタ13に入力してUHF帯よりも高周波周側が減衰されて後段のUHF用チューナICへ出力される。UHF用チューナICは、ノッチフィルタ11により携帯電話機の送信周波数(830MHz又は900MHz)がカットされるので、送信電力で飽和することなくUHF帯の所望チャンネルを受信できることとなる。
VHF帯受信の場合、LNAコントロール端子16にローレベルの制御信号が印加され、トランジスタ15のベースがOFF状態となる。トランジスタ15のベースがOFF状態になると、低雑音増幅器12はノッチフィルタ11を介して入力する信号を増幅せずに通過させるスルー動作状態となる。低雑音増幅器12を流れる信号によりトランジスタ15のコレクタ側に直流成分が現れるが、コンデンサ25によりカットすることができる。これにより、トランジスタ15のコレクタと第1のインダクタ22との間を接続する線路を経由して直流信号がVHF側の回路に流れ込むことを防止できる。
また、トランジスタ15のベースがOFF状態であれば、第1のインダクタ22は接地されないので、デジタル放送受信信号は第1のインダクタ22を通過してVHF側のバンドパスフィルタ30へ入力される。バンドパスフィルタ30では、図3に示すようにVHF帯の所望チャンネル(190MHz)を中心周波数とした通過特性を示すので、VHF帯の所望チャンネルを取り出して後段のVHF用チューナICへ出力する。
このとき、VHF帯の所望チャンネル(190MHz)に比べて携帯電話機の送信周波数(830MHz又は900MHz)は極めて高い周波数であるので、デジタル放送受信信号が第1のインダクタ22を通過する際に携帯電話機の送信周波数(830MHz又は900MHz)を含む高い周波数信号は大幅に減衰される。したがって、第1のインダクタ22により携帯電話機の送信周波数(830MHz又は900MHz)を減衰できるので、VHF帯の回路が携帯電話機側の送信電力で飽和するのを防止でき、VHF帯の所望チャンネルを受信できることとなる。
このように本実施の形態によれば、ノッチフィルタ11の入力端側に設けられた第1のインダクタ22を利用してVHF側の回路へデジタル放送受信信号を分配するように構成したので、サイズの大きいチップインダクタを増加することなく、VHF側の回路へ大きな送信電力が入力するのを防止でき、デジタル放送受信用回路(UHF用受信回路及びVHF用受信回路)130´が飽和するのを防止できると共に小型化が可能となる。
また、UHF帯受信時にはVHF側の回路をシャントするため、高周波的にはUHF専用回路と同一となり、図8に示すような分配回路を別に設けた構成に比べ良好な特性を期待できる。
なお、以上の説明は携帯電話機の送信回路とデジタル放送受信用回路(UHF用受信回路及びVHF用受信回路)とを同一筐体に収納する例であったが、本発明はこのような用途に限定されるものではない。近接して併設される2つの受信回路に対して受信信号をそれぞれ入力する一方、当該受信回路の周辺で発生する不要な高周波信号をノッチフィルタでカットする回路構成であれば、同様に適用可能である。
本発明は、デジタル放送受信信号を分配して2つの受信回路へ入力すると共に一方の受信回路の入力段にノッチフィルタを備えた高周波装置に適用可能である。
10 デジタル放送受信用アンテナの入出力端子
11 ノッチフィルタ
12 低雑音増幅器
13 ローパスフィルタ
14 UHF用チューナICの入力端子
15 トランジスタ
16 LNAコントロール端子
21 SAWフィルタ
22〜24 第1〜第3のインダクタ
25 コンデンサ
30 バンドパスフィルタ
40A〜40D SAW共振器
100 携帯電話機筐体
101 携帯電話機側の送信回路
102 携帯電話機側の受信回路
103 デジタル放送受信用回路
105 携帯電話機側のアンテナ
106 デジタル放送受信用のアンテナ
11 ノッチフィルタ
12 低雑音増幅器
13 ローパスフィルタ
14 UHF用チューナICの入力端子
15 トランジスタ
16 LNAコントロール端子
21 SAWフィルタ
22〜24 第1〜第3のインダクタ
25 コンデンサ
30 バンドパスフィルタ
40A〜40D SAW共振器
100 携帯電話機筐体
101 携帯電話機側の送信回路
102 携帯電話機側の受信回路
103 デジタル放送受信用回路
105 携帯電話機側のアンテナ
106 デジタル放送受信用のアンテナ
Claims (6)
- アンテナに接続され第1の周波数信号を受信する第1の受信回路と、前記アンテナに接続され前記第1の周波数信号よりも低周波数の第2の周波数信号を受信する第2の受信回路と、前記アンテナと前記第1の受信回路との間に設けられたノッチフィルタと、前記ノッチフィルタから出力される信号を増幅する低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器の接地端とグラウンドとの間に設けられたスイッチ素子とを備え、
前記ノッチフィルタは、入力端が前記アンテナに接続され出力端が前記低雑音増幅器の入力端に接続されたSAWフィルタと、一端が前記SAWフィルタの入力端に接続されたインダクタとを備え、
前記インダクタの他端が、前記第2の受信回路の入力端に接続されると共に前記低雑音増幅器と前記スイッチ素子との接続点に接続されたことを特徴とする高周波装置。 - 前記低雑音増幅器と前記スイッチ素子との接続点と前記インダクタの他端とを線路で接続し、当該線路にコンデンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の高周波装置。
- 前記スイッチ素子は、トランジスタで構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波装置。
- 前記第1及び第2の受信回路に近接して送信回路が設けられ、前記ノッチフィルタは前記送信回路から出力される信号の周波数をカットすることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の高周波装置。
- 前記第1の受信回路は、UHF帯の信号を受信する回路であり、
前記第2の受信回路は、VHF帯の信号を受信する回路であり、
前記送信回路は、携帯電話機の送信回路であることを特徴とする請求項4記載の高周波装置。 - 前記第1の受信回路は、UHF帯のデジタルテレビジョン信号を受信する回路であり、
前記第2の受信回路は、VHF帯の7チャンネル及び又は8チャンネルのデジタルラジオ信号を受信する回路であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の高周波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005332584A JP2007142712A (ja) | 2005-11-17 | 2005-11-17 | 高周波装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005332584A JP2007142712A (ja) | 2005-11-17 | 2005-11-17 | 高周波装置 |
Publications (1)
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Family
ID=38205060
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007142712A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012186773A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-09-27 | Alps Electric Co Ltd | 高周波フィルタ回路 |
US10432171B2 (en) | 2015-07-03 | 2019-10-01 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Radio-frequency module |
-
2005
- 2005-11-17 JP JP2005332584A patent/JP2007142712A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012186773A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-09-27 | Alps Electric Co Ltd | 高周波フィルタ回路 |
US10432171B2 (en) | 2015-07-03 | 2019-10-01 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Radio-frequency module |
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