JP2007034390A - 携帯端末装置及び非接触通信回路のアンテナエレメントの配置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 非接触ICカードの非接触ICアンテナ15を、第1のアンテナエレメント31と第2のアンテナエレメント32とが互いに直行するかたちの立体的な形状とし、第1のアンテナエレメント31を携帯電話機の筐体の、表示部5が設けられた面部と相対向する面部21bの短手方向に沿って設け、第2のアンテナエレメント32を筐体の左右いずれかの側面部に設けることで筐体内に立体配置する。リーダライタ装置に対して筐体の反表示部5側の面部(=背面部)を翳した場合には第1のアンテナエレメント31が機能し、筐体の表示部5が設けられた面部(=正面部)を翳した場合には第2のアンテナエレメント32が機能し、さらに筐体の側面部を翳した場合には第2のアンテナエレメント32が機能してリーダライタ装置との間の良好な非接触通信を可能とする。
【選択図】 図3
Description
筐体と、
上記筐体に収納される非接触通信回路と、
上記筐体のいずれかの面部に設けられた上記非接触通信回路の第1のアンテナエレメントと、
上記第1のアンテナエレメントと一体的に形成され、上記第1のアンテナエレメントが設けられた上記筐体の面部に隣接する面部に設けられた上記非接触通信回路の第2のアンテナエレメントとを有する。
それぞれ可撓性を有する部材により一体的に形成された、少なくとも第1のアンテナエレメント及び第2のアンテナエレメントを備えた非接触通信回路のアンテナエレメントのうち、上記第1のアンテナエレメントを上記非接触通信回路が収納される筐体のいずれかの面部に配置し、
上記第2のアンテナエレメントを、上記第1のアンテナエレメントが設けられた上記筐体の面部に隣接する面部に配置する。
〔携帯電話機の構成〕
本発明の第1の実施の形態となる携帯電話機は、図1に示すように携帯事業者のコミュニケーションネットワークに接続された基地局との間でデータの送受信を行う無線通信用アンテナ1及び通信回路2と、受話音声,動画ファイルの音声,音楽データの音声等の音声出力を得るためのスピーカ部3と、送話音声を集音するマイクロホン部4と、発着信電話番号、送信元,送信先となるユーザの名前、電話や携帯メールの発着信履歴、電話帳,アドレス帳、スケジュール帳の他、送受信した携帯メールの文章等を表示する表示部5と、入力操作を行うための複数のキーが設けられた操作部6と、電話や携帯メールの発着信等を光でユーザに知らせるための発光部7(LED)とを有している。
図3に、上筐体21に収納された非接触ICアンテナ15の斜視図を示す。この図3からわかるように、この非接触ICアンテナ15は、平板状のフレキシブル基板を略「コ」の字形状に切り欠き加工すると共に、この略「コ」の字形状の両腕部に相当する第1のアンテナエレメント31を、第2のアンテナエレメント32に対してそれぞれ略直角に折曲加工することで形成されている。
このように非接触ICアンテナ15を、上筐体21内に立体的(三次元的)に設けることで、リーダライタ装置に対して当該携帯電話機をどのように翳しても、該リーダライタ装置と非接触ICカード12との間の良好な通信が可能となる。
図5は、本願発明の出願人が本発明を適用した当該実施の形態の携帯電話機を試作し、下筐体22の電池30が収納されている側の面部22bをリーダライタ装置に近づけた場合における通信距離(裏面通信距離)と、非接触ICアンテナの共振周波数との関係を示したグラフである。この図5は、縦軸が上記裏面通信距離(mm)、横軸が上記共振周波数(MHz)をそれぞれ示している。
以上の説明から明らかなように、この第1の実施の形態の携帯電話機は、非接触ICカード12の非接触ICアンテナ15を、当該非接触ICアンテナ15の第1のアンテナエレメント31と第2のアンテナエレメント32とが互いに直行するかたちの立体的な形状とし、第1のアンテナエレメント31を上筐体21の、表示部5が設けられた面部21aと相対向する面部21bに設け、第2のアンテナエレメント32を上筐体21の左右いずれかの側面部に設けることで、
1.当該携帯電話機を開状態或いは閉状態として、上筐体21の面部21bをリーダライタ装置に近づけた場合、
2.当該携帯電話機を開状態或いは閉状態として、第2のアンテナエレメント32が設けられている側面部をリーダライタ装置に近づけた場合、
3.当該携帯電話機を開状態として、上筐体21の表示部5が設けられている側の面部21aをリーダライタ装置に近づけた場合、
4.当該携帯電話機を閉状態として、下筐体22の電池30が設けられている側の面部22bをリーダライタ装置に近づけた場合、
のいずれの場合もリーダライタ装置との間で良好な通信を可能とすることができる。
次に、本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機の説明をする。上述の第1の実施の形態は、本発明を折り畳み式の携帯電話機に適用した例であったが、この第2の実施の形態は、本発明をストレート形状(スティック形状)の携帯電話機に適用した例である。また、上述の第1の実施の形態は、非接触ICアンテナ15のアンテナエレメントを、上筐体21の反表示部5側の面部21b及び左右いずれかの側面部に設ける3次元構成としたが、この第2の実施の形態は、非接触ICアンテナ15のアンテナエレメントを、上筐体21の反表示部5側の面部21b、左右両方の側面部、及び上下両方の面部に設ける3次元構成とした例である。
この第2の実施の形態の携帯電話機の非接触ICアンテナ15は、図6に示すように、当該第2の実施の形態の携帯電話機のストレート形状の筐体の反表示部側の面部の短手方向に沿って配置される一対の第1のアンテナエレメント31と、上記筐体の右側面部に沿って配置される第2のアンテナエレメント32と、上記筐体の左側面部に沿って配置される第3のアンテナエレメント33と、上記筐体の上面部に沿って設けられる第4のアンテナエレメント34と、上記筐体の下面部に沿って設けられる第5のアンテナエレメント35とを有している。
このように非接触ICアンテナ15を、上記筐体50内に立体的(3次元的)に設けることで、リーダライタ装置に対して当該第2の実施の形態の携帯電話機をどのように翳しても、該リーダライタ装置と非接触ICカード12との間の良好な通信が可能となる。
以上の説明から明らかなように、この第2の実施の形態の携帯電話機は、非接触ICカード12の非接触ICアンテナ15を、ストレート形状の筐体50の背面部(=反表示部5側の面部)、右側面部、左側面部、上面部、下面部にそれぞれ沿って配置される第1〜第5のアンテナエレメント31〜35により一体的に形成し、これを上記筐体50内に立体的に配置することにより、リーダライタ装置に対して当該第2の実施の形態の携帯電話機をどのように翳しても、該リーダライタ装置と非接触ICカード12との間の良好な通信を可能とすることができる他、上述の第1の実施の形態の携帯電話機と同じ効果を得ることができる。
上述の実施の形態の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、本発明はこの他、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant),ノート型のパーソナルコンピュータ装置等の他の携帯端末装置に適用してもよい。また、本発明を、カード型の非接触通信装置に適用してもよい。この場合、上述の各アンテナエレメント31〜35は、カード型の筐体内に立体的に配置されることとなるため、上述と同様の効果を得ることができる。
Claims (5)
- 筐体と、
上記筐体に収納される非接触通信回路と、
上記筐体のいずれかの面部に設けられた上記非接触通信回路の第1のアンテナエレメントと、
上記第1のアンテナエレメントと一体的に形成され、上記第1のアンテナエレメントが設けられた上記筐体の面部に隣接する面部に設けられた上記非接触通信回路の第2のアンテナエレメントとを有し、
上記一体的に形成された第1のアンテナエレメント及び第2のアンテナエレメントは、上記筐体内に立体的に配置されていること
を特徴とする携帯端末装置。 - 請求項1に記載の携帯端末装置であって、
上記第1のアンテナエレメントは、上記筐体の表示部が設けられる面部に相対向する面部に設けられており、上記第2のアンテナエレメントは、上記筐体の一方の側面部に設けられており、
上記第1のアンテナエレメントと一体的に形成され、上記第2のアンテナエレメントが設けられる筐体の一方の側面部に略相対向する他方の側面部に設けられた上記非接触通信回路の第3のアンテナエレメントを有し、
上記一体的に形成された第1のアンテナエレメント、第2のアンテナエレメント及び第3のアンテナエレメントは、上記筐体内に立体的に配置されていること
を特徴とする携帯端末装置。 - 請求項2に記載の携帯端末装置であって、
上記第1のアンテナエレメントと一体的に形成され、上記筐体の上面部に設けられた上記非接触通信回路の第4のアンテナエレメントを有し、或いはそれぞれ上記第1のアンテナエレメントと一体的に形成され、上記筐体の上面部に設けられた上記非接触通信回路の第4のアンテナエレメント及び上記筐体の上面部に略相対向する底面部に設けられた上記非接触通信回路の第5のアンテナエレメントを有し、
上記一体的に形成された第1のアンテナエレメント〜第4のアンテナエレメントは、上記筐体内に立体的に配置されており、或いは上記一体的に形成された第1のアンテナエレメント〜第5のアンテナエレメントは、上記筐体内に立体的に配置されていること
を特徴とする携帯端末装置。 - 請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置であって、
上記第1、第2のアンテナエレメント、又は上記第1〜第3のアンテナエレメント、又は上記第1〜第4のアンテナエレメント、若しくは上記第1〜第5のアンテナエレメントは、上記筐体内に設けられている電池パックとの干渉を回避する筐体内の位置にそれぞれ設けられていること
を特徴とする携帯端末装置。 - それぞれ可撓性を有する部材により一体的に形成された、少なくとも第1のアンテナエレメント及び第2のアンテナエレメントを備えた非接触通信回路のアンテナエレメントのうち、上記第1のアンテナエレメントを上記非接触通信回路が収納される筐体のいずれかの面部に配置し、
上記第2のアンテナエレメントを、上記第1のアンテナエレメントが設けられた上記筐体の面部に隣接する面部に配置することで、
上記非接触通信回路のアンテナエレメントを上記筐体内に立体的に配置すること
を特徴とする非接触通信回路のアンテナエレメントの配置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005212727A JP2007034390A (ja) | 2005-07-22 | 2005-07-22 | 携帯端末装置及び非接触通信回路のアンテナエレメントの配置方法 |
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JP2007034390A true JP2007034390A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37793625
Family Applications (1)
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JP2005212727A Pending JP2007034390A (ja) | 2005-07-22 | 2005-07-22 | 携帯端末装置及び非接触通信回路のアンテナエレメントの配置方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004029873A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-01-29 | Hitachi Ltd | 情報処理装置、携帯情報装置、およびこれらに用いる非接触情報媒体 |
JP2005159607A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 携帯通信機器 |
JP2005333244A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | 携帯電話機 |
-
2005
- 2005-07-22 JP JP2005212727A patent/JP2007034390A/ja active Pending
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