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JP2007027701A - 配線基板 - Google Patents

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JP2007027701A
JP2007027701A JP2006162127A JP2006162127A JP2007027701A JP 2007027701 A JP2007027701 A JP 2007027701A JP 2006162127 A JP2006162127 A JP 2006162127A JP 2006162127 A JP2006162127 A JP 2006162127A JP 2007027701 A JP2007027701 A JP 2007027701A
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一 斉木
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秀和 花木
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 ピンの姿勢変化を生じ難くする。
【解決手段】 集積回路チップICを実装する側とは反対側に設けられた端子パッド111に、棒状の軸部122と該軸部122より径大で半球状の鍔部123とを有する球面ピン121が半田付けされているピングリッドアレー型の配線基板100において、球面ピン121の鍔部123の径をD1とし、球面ピン121と端子パッド111とを接合する半田131内に存在するボイドBDの最大径をD2としたとき、(D2/D1)≦1/2を充足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配線基板に関する。
いわゆるPGA(Pin Grid Array)型の配線基板は、一方の主面に集積回路チップとの接合用のパッド状の電極を備え、他方の主面にはマザーボードに設けられたソケットに差し込むリードピン(以下、単にピンともいう)を備えている。このピンは、たとえば軸部および鍔部を有するネイル形状をなすものであり、その鍔部を基板のピン接合部(端子パッド)に半田付けする。
特許第3585806号公報 特開平10−270144号公報
PGA型の配線基板においては、集積回路チップを実装する以前にはピンがピン接合部に高精度で半田付けされているにも関わらず、集積回路チップの実装工程を経ると、ピンの姿勢が変化する場合がある。
本発明の課題は、集積回路チップの実装工程を経ても、ピンの姿勢変化を生じ難いPGA型の配線基板を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明者らは、ピンの半田付け自体には問題が無いにも関わらず、集積回路チップの実装時になぜピンの姿勢が変化するのかを詳細に検討した。その結果、配線基板の端子パッドとピンとを接合する半田内のボイドが深く関係していることを突き止めた。具体的には、集積回路チップ実装時のリフロー工程やアンダーフィル材のキュア工程で、半田内のボイドが膨張と収縮を繰り返すことにより、ピンの姿勢変化を招来していることが判明した。このような知見を得た本発明者らは、課題解決のために下記の配線基板を提案する。
すなわち、本発明は、集積回路チップを実装する側とは反対側に設けられた端子パッドに、棒状の軸部と該軸部より径大で半球状の鍔部とを有する球面ピンが半田付けされているピングリッドアレー型の配線基板において、球面ピンの鍔部の径をD1とし、球面ピンと端子パッドとを接合する半田内に存在するボイドの最大径をD2としたとき、(D2/D1)≦1/2を充足することを主要な特徴とする。
球面ピンの半田付けは、基板の端子パッドに半田ペーストを印刷し、印刷された半田ペーストに球面ピンを接触させた状態でリフローするという方法による。半田ペーストは有機系のフラックスを含有するため、リフローを行なうとフラックスは蒸発する。しかしながら、フラックスの蒸発は常に不完全である。そのため、半田内にはフラックスが気体のまま残存することに基づくボイド(空孔)が不可避的に生ずる。
上記本発明においては、球面ピンの下に存在するボイドの径が小さい。小さいボイドであれば、集積回路チップ実装時のリフロー工程等においても膨張・収縮の度合いが小さく、球面ピンの姿勢変化の原因とはならない。また、鍔部が球面状である球面ピンを採用することにより、半田内のボイドの発生度合いをフラットピン(軸部が円盤状のピン)よりも改善することができる。球面ピンを半田付けする際のリフロー工程において、フラックスが球面ピンのカーブに沿ってスムーズに移動し、半田内からフラックスが抜けやすいからである。
より好適には、半田内に存在する直径30μm以下のボイドを30個以下とすることである。また、ボイドは球状であることが好ましい。また、球面ピンの鍔部の先端が端子パッドに接触していると尚良い。これらの要件を満足することにより、集積回路チップ実装時のリフロー工程でピンの姿勢変化がより生じにくくなる。
また、本発明の配線基板は、
集積回路チップを実装する側とは反対側に設けられた端子パッドに、棒状の軸部と、該軸部より径大で先端にむかい先細る形状または該軸部より径大でその端面が膨出してなる鍔部とを有するピンが半田付けされているピングリッドアレー型の配線基板において、前記ピンの前記鍔部の径をD1とし、前記ピンと前記端子パッドとを接合する半田内に存在するボイドの最大径をD2としたとき、(D2/D1)≦1/2を充足することを特徴とする。
上述のごとく、ピンを半田付けする際にリフローを行なうと半田ペーストに含有したフラックスの蒸発が不完全であり、そのフラックスが気体のまま半田内に残存してボイドが不可避的に生ずるが、上記本発明によると、ピンの下に存在するボイドの径が小さい。小さいボイドであれば、集積回路チップ実装時のリフロー工程等においても膨張・収縮の度合いが小さく、ピンの姿勢変化の原因とはならない。
ここで、ピンは、棒状の軸部と、該軸部より径大の鍔部とを有して構成することができ、その鍔部は、先端にむかい先細る形状とすることができる。或いは、その鍔部の端面が膨出した形状とすることができる。すなわち、鍔部が先端にむかい凸であるピンを採用することにより、半田内のボイド発生度合いをフラットピンよりも改善することができる。フラックスが凸状ピンのカーブまたは傾斜に沿ってスムーズに移動し、半田内からフラックスが抜けやすいからである。
また、D2/D1は、1/10以上とすることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の配線基板の側面図であり、図2はピンの接合構造を示す拡大断面図である。配線基板100は、コア基板上に、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂絶縁層と、Cuメッキからなる内部配線層とを交互に積層した構造の基板本体101を備える。基板本体101の第一主面103には、集積回路チップICに接続する半田バンプ102が多数形成されている。基板本体101の第二主面104には、平面視で円形の多数の裏面端子パッド111が格子状に分散形成されている。裏面端子パッド111は、表面がNi/Auメッキによって形成されており、ピン121が半田により接合されるピン接合部をなしている。第一主面103側の半田バンプ102と、第二主面104側の裏面端子パッド111とは、基板本体101の内部配線層同士を接続するビア、ならびにコア基板の表裏を貫くメッキスルーホールによって導通接続している。
図2に示すごとく、基板本体101の第一主面103および第二主面104には、その略全面を覆うようにエポキシ樹脂からなるソルダーレジスト層115が被覆形成されている。ソルダーレジスト層115は、裏面端子パッド111の表面周縁を所定の幅で覆って開口し、裏面端子パッド111の中心寄り部位を同心状に露出させるように形成されている。また、裏面端子パッド111に接合されているピン121は、断面円形の丸棒状の軸部122と、該軸部122の一端において半径方向に突出する円形の鍔部123とを同心状で備えたネイル形状のものである。ピン121の鍔部123は、裏面端子パッド111に対向する接合面124の全体が凸である球面状となっている。つまり、ピン121は球面ピン121である。
球面ピン121の材質としては、アロイ194が好適に使用できる。アロイ194に代えて、42アロイなどの他の鉄−ニッケル系合金またはコバールなどの銅合金を好適に採用できる。また、球面ピン121の表面には、ニッケルメッキおよび金メッキがかけられている。球面ピン121は、軸部122の軸線が円形の裏面端子パッド111の中心に一致し、かつ鍔部123が裏面端子パッド111に接した状態で半田付けされている。
図3に示すごとく、配線基板100の各部分の寸法比は、球面ピン121の鍔部123の径をD1、ソルダーレジスト層115の開口径をW1、球面ピン121の鍔部123の高さをH1としたとき、たとえば下記の範囲に調整することができる。球面ピン121の鍔部123の径D1は、基板本体101の主面と平行な方向の最大長さで定義するものとする。
1/2≦D1/W1≦1/1
1/4≦H1/D1≦1/2
球面ピン121と裏面端子パッド111とに介在する半田131は、集積回路チップICの半田付け温度より融点が高い組成を有するものである。具体的には、Sn−xSb(3≦x≦7)などの錫系鉛フリー半田、または、Pb−xSn−ySb(8≦x≦12、6≦y≦10)などの鉛系高温半田を使用することができる。
また、本発明にかかる配線基板100は、半田131内に存在するボイドが十分に小さい。具体的には、図4に示すごとく、球面ピン121と裏面端子パッド111とを接合する半田131内に存在するボイドBDの最大径をD2としたとき、(D2/D1)≦1/2を充足している。寸法D1は、球面ピン121の鍔部123の径を示す。ボイドBDは鍔部123の脇の方に逸れて生じてはいるものの、軸線Oと交差するものはない。換言すれば、軸部122の延長上に大きなボイドBDが存在しない。少なくとも、基板厚さ方向に投影したときに球面ピン121の鍔部123と重なり合うボイドBDについて、(D2/D1)≦1/2という条件を満足すれば、球面ピン121がボイドBDの膨張収縮の影響をダイレクトに受けにくい。
さらに、配線基板100においては、半田131内に存在する直径10μm以上30μm以下のボイドBDがゼロ個または1個以上30個以下とされている。このようにすれば、図4に示すごとく、集積回路チップICの実装時のリフロー工程等で球面ピン121がボイドBDの膨張収縮の影響を受け難くなるので、球面ピン121の姿勢変化が生じない。なお、半田131内に存在するボイドBDの数としては、好ましくは10μm以上100μm以下のものが30個以下である。下限値の“10μm”は、X線による観察限界なので、観察不能レベルでは上記個数以上のボイドが存在するが、過度に大きくなければ球面ピン121に悪影響をおよぼす可能性は極めて小さい。
これに対し、図5に示すごとく、鍔部222が円盤状であるピン221、いわゆるフラットピン221の場合、鍔部222と裏面端子パッド111とが離間した状態で半田付けがなされている。すると、半田231内には、フラットピン221の軸線O’に交差するボイドBD’が存在し得る。しかもそのボイドBD’は、鍔部222の半分以上を包含する程度の大きさと、鍔部222と裏面端子パッド111との間隔に一致する厚さとを持ち、裏面端子パッド111と鍔部222とに半田231が介在することを妨害する場合がある。このような場合、集積回路チップICの実装時のリフロー工程等において、フラットピン221はボイドBD’の膨張収縮の影響をダイレクトに受けて姿勢変化を生ずる。具体的には浮き上がりや傾斜を生ずる場合がある。本発明によれば、こうした現象が起こらないようにすることができる。
次に、配線基板100の製造方法について説明する。
配線基板100は、その本体部分である基板本体101を先ず作製し、その基板本体101の裏面端子パッド111に球面ピンを半田付けすることにより得られる。基板本体101は、公知のビルドアップ法等により、板状コアの両主面に樹脂誘電体層と導体層とを交互に形成することにより作製することができる。基板本体101の裏面端子パッド111への球面ピン121の半田付けは、以下の方法にて行なうことができる。
まず、図6の上段図に示すごとく、基板本体101の裏面端子パッド111上に半田ペースト13pを印刷する(印刷工程)。ソルダーレジスト層115の開口115pに印刷パターンMSPが一致するように、基板本体101をメタルマスクMSで被覆するとともに、メタルマスクMSの印刷パターンMSPを通じてソルダーレジスト層115の開口115p内に半田ペースト13pを充填する。これにより、ソルダーレジスト層115の開口115p内に臨む裏面端子パッド111上に半田ペースト13pを配置することができる。使用する半田ペースト13pは、Sn−5Sbなど組成を持つ半田粒子とフラックスとを含有するものである。フラックスには、ロジン系フラックスを使用することができる。また、半田ペースト13p中のフラックス含有率は、たとえば5wt%以上25wt%以下とすることができる。フラックス含有量が少なすぎる場合には、ソルダーレジスト115の開口115p内への半田ペースト13pの充填が不十分となって、ボイド発生の原因となる恐れがある。他方、フラックス含有量が多すぎる場合には、半田量が不足し、球面ピン121と裏面端子パッド111との接合強度が不足する恐れがある。
また、半田ペースト13pに含有させる半田粒子は、粒径がたとえば15μm以上55μm以上(好ましくは25μm以上35μm以下)のものが好適である。小さい粒径の半田粒子は、大きいボイドの発生を抑制する効果が期待できるものの、高コストである。他方、半田粒子の粒径が過度に大きい場合には、発生するボイドもそれに応じて大きくなる恐れがある。なお、半田粒子の粒径は、レーザー回折式粒度計にて測定した50%粒径(平均粒径)をいうものとする。
また、図9に示すごとく、裏面端子パッド111の一部を半田ペースト133が印刷された被印刷部とし、残部を露出させたまま残す露出部とする一方、リフロー工程時には裏面端子パッド111の全部を被覆してピンを半田付けするのに十分な量の半田ペースト133を、裏面端子パッド111とソルダーレジスト層115とに跨って印刷する、いわゆるオフセット印刷を行なうようにしてもよい。このオフセット印刷という手法によれば、リフロー工程を行なった場合に、半田が球面ピン121の鍔部123に沿って濡れ拡がる作用と、裏面端子パッド111に向かって濡れ拡がる作用とが協奏的に働くので、フラックスの蒸発が活発になることを期待でき、サイズの大きいボイドの発生防止、ならびにボイド数の低減に寄与する。
図6に戻って説明を続ける。半田ペースト13pの印刷工程に続き、印刷した半田ペースト13pを乾燥させる乾燥工程を行なう。この乾燥工程は、球面ピン121を裏面端子パッド111に半田付けするためのリフロー工程の加熱温度よりも低い温度にて行なうことができる。具体的には、たとえば40℃以上100℃以下の温度条件にて0.5時間以上4時間以下の範囲内で行なうとよい。この乾燥工程を行なうことにより、印刷時の半田ペースト13pよりもフラックス含有率が低減された半田ペースト131pが裏面端子パッド111上に残存する。印刷した半田ペースト13pに含有されるフラックスの蒸発をある程度まで進行させておくことにより、球面ピン121を半田付けするリフロー工程で半田内ボイドBDの大きさと個数とを低減する効果を期待できる。
また、基板本体101に半田ペースト13pを印刷する一方で、図7の上段図に示すごとく、基板本体101に半田付けするべき球面ピン121をピン立て治具141にセットする工程(ピン立て工程)を行なう。ピン立て治具141は、球面ピン121を軸部122側から挿入するための複数のピン孔141pが、基板本体101の端子パッド111の配列に一致する格子状に形成された、金属製の器具である。球面ピン121は、ピン孔141pから鍔部123が突出した状態でピン孔141pにまっすぐ立てられている。なお、球面ピン121には、ピン立て治具141にセットする前に予めNi/Auメッキを施している。
次に、図7の中段図に示すごとく、球面ピン121をセットしたピン立て治具141に基板本体101を対向配置する。具体的には、ピン立て治具141にセットした球面ピン121の鍔部123が裏面端子パッド111に印刷された半田ペースト131pに正対するように、ピン立て治具141と基板本体101との相対位置決めを行なう。そして、基板本体101とピン立て治具141との両者をゆっくりと相対接近させて、基板本体101を球面ピン121で直接支持させる(位置決め工程)。基板本体101に面内方向の位置ズレが生ずることを防止する目的で、ピン立て治具141の付属部品である囲い143を基板本体101の周りに配置する。
また、図7の中段図に示すごとく、基板本体101の第一主面103上に、重石の役割を担う板状体151を載置する。板状体151は、外形を基板本体101に略一致する大きさに調整したガラス板である。板状体151で基板本体101を球面ピン121に向けて付勢することにより、図8に示すごとく、リフロー工程において、球面ピン121の鍔部123をスムーズかつ確実に裏面端子パッド111に接触させることが可能となる。リフロー温度を上昇させたとき、基板本体101が板状体151から受ける荷重により球面ピン121は半田131内にゆっくりと埋まっていく。一方、半田131は鍔部123の接合面124に沿って濡れ拡がり、接合面124とは反対側にある反対面126に到達する。半田131が鍔部123の接合面124に沿って濡れ拡がるとき、フラックスの蒸発が活発に起こる。この結果、サイズの大きいボイドの発生を防止するとともに、その数量を低減することが可能となる。また、板状体151によれば、リフロー工程で基板本体101にコンタミが付着することを防止する効果もある。なお、板状体151としては、ガラス板に代えてプラスチック板、金属板またはセラミック板を使用することができる。
図10に示すごとく、板状体151だけでも基板本体101を付勢する効果はあるが、図7の下段図に示すごとく、基板本体101とピン立て治具141とをクリップ145で固定し、基板本体101とピン立て治具141との両者が互いに接近する方向に弾性付勢された状態を保持するようにしてもよい。この場合、基板本体101にかかる荷重は、リフロー工程時の加熱による球面ピン121の鍔部123と裏面端子パッド111との接近に応じて減衰する。球面ピン121は、ゆっくりと徐々に裏面端子パッド111に近づく。すると、半田ペースト131pに含まれるフラックスが、球面ピン121の鍔部123に沿ってゆっくり移動する。つまり、半田ペースト131pに含まれるフラックスの蒸発を促すことができる。
上記のようにして基板本体101とピン立て治具141とを固定したら、基板本体101の上に板状体151を載置したままでリフロー工程を行なう。すなわち、ピン立て治具141ごと基板本体101をリフロー炉に導入し、ピン立て治具141にセットした球面ピン121を基板本体101の裏面端子パッド111に半田付けする(リフロー工程)。リフロー工程の最中、基板本体101は板状体151ならびにクリップ145からの荷重を受け続ける。したがって、球面ピン121の鍔部123と、裏面端子パッド111とが加熱に応じて相対接近する。リフロー工程は、球面ピン121の鍔部123と裏面端子パッド111とが接触するまで継続する。リフロー条件は使用する半田の種類にもよるが、たとえばSn−5Sbの場合で240℃20秒保持、Pb−10Sn−8Sbの場合で260℃20秒保持とすることができる。具体的には、例えば、230℃以上270℃以下の温度条件にて、10秒以上180秒以下の範囲内で保持すればよい。
また、リフローした後で、そのリフロー工程の加熱温度よりも低い温度にて加熱をしながら、基板本体101とピン立て治具141とをクリップ145で固定したまま、基板本体101とピン立て治具141との両者が互いに接近する方向に弾性付勢された状態を保持するようにしてもよい。なお、板状体151だけでも基板本体101を付勢するようにしてもよい。具体的には、たとえば40℃以上100℃以下の温度条件にて0.5時間以上4時間以下の範囲内で行なうとよい。この工程を行なうことにより、リフロー工程における不完全なフラックスの蒸発をある程度さらに進行させることになり、半田内ボイドBDの大きさと個数とを低減する効果を期待できる。ひいては、球面ピン121の鍔部123と裏面端子パッド111とが接触した状態で加熱および加圧(付勢)されるので、安定して接触状態が保持される。
次に上記実施例の変形例を説明する。図11ないし図14に変形例における配線基板の断面図(図2に対応)を示す。なお、変形例において上記実施例と同様な部分の説明は同一の符号を付して詳細な説明を省略又は簡略化する。変形例1として、図11に示すように、裏面端子パッド111に接合されているピン220は、断面円形の丸棒状の軸部122と、該軸部122の一端において半径方向に突出する断面円形の鍔部223とを同心状で備えたネイル形状のものである。ピン220の鍔部223は、裏面端子パッド111に対向する接合面224の全体が凸であり、軸部122の軸線上に先端が位置する先細り形状となっている。すなわち、鍔部223は円錐形状であり、接合面224の先端が裏面端子パッド111と接触している。これにより、ピン220と裏面端子パッド111とを接合する半田131内にボイドが存在するものの(図示せず)鍔部223の脇の方へ逸れて生じ、軸部122の軸線上と交差するボイドが存在しないため、つまりボイドが十分に小さいため、そのボイドの膨張収縮の影響をダイレクトに受け難く、姿勢変化等を生じない良好なピンを得ることができる。なお、変形例1のピン220は、上記実施例における球面ピンと同様にアロイ194を好適に使用できる。
図12に変形例2の配線基板の断面図を示す。図12に示すように、ピン321は、変形例1の鍔部の先端を丸めた先細り形状となっている。これにより、ピン321と裏面端子パッド111とを接合する半田131内に存在するボイドが小さいものとなり、そのボイドの膨張収縮の影響をダイレクトに受けないため、姿勢変化等を生じない良好なピンを得ることができる。
図13に変形例3の配線基板の断面図、図14に変形例4の配線基板の断面図を示す。図13に示すように、ピン421は、断面円形の丸棒状の軸部122と該軸部122の一端において半径方向に突出する断面円形の鍔部423aとを同心状で備えたネイル形状(フラットピン)のもので、その鍔部423aの端面(裏面端子パッド111と対向する面)の全面から球面状(半球状)に膨出する膨出部423bを備えており、この膨出部423bの接合面424が裏面端子パッド111と接触している。これにより、ピン421と裏面端子パッド111とを接合する半田131内に存在するボイドが小さいものとなり、そのボイドの膨張収縮の影響をダイレクトに受けないため、姿勢変化等を生じない良好なピンを得ることができる。
ここで、膨出部423bは共晶銀ロウ等からなり、半田131を半田付け(リフロー)する際の加熱で再溶融しない融点を有するものを用いることができる。このように、ピン421の鍔部423aの端面に銀ロウ材を半球状に溶着させて膨出部423bを形成するには、例えば、鍔部423aの端面に銀ロウ片を載置して、その銀ロウ片を加熱して溶融させ、表面張力で半球状にした後、冷却して得ることができる。
図14に示すように、変形例4は、変形例3に示すピン421を一旦形成し、銀ロウからなる膨出部423bの部分のみ、銀ロウを溶解するエッチング液で溶解することにより得ることができる。すなわち、変形例3の膨出部423bと異なり鍔部523aの一部、具体的にはその端面の略中央部から膨出して形成されている。そして、この膨出部523bの接合面524が裏面端子パッド111と接触している。これにより、ピン521と裏面端子パッド111とを接合する半田131内に存在するボイドが小さいものとなり、そのボイドの膨張収縮の影響をダイレクトに受けないため、姿勢変化等を生じない良好なピンを得ることができる。
なお、変形例3及び4における膨出部は球面状のもので例示したが、変形例1及び2のように先細り形状の膨出部とすることもできる。
実験例
本発明の効果を確かめるために、製造条件を相違させたサンプル1〜5のPGA型の配線基板(6層板、700ピン品)を作製した。ピンの半田付けは、図7で説明したピン立て治具141を用いて行なった。
ピンの全長:2.07mm(球面ピン)、2.14mm(フラットピン)
鍔部の径:0.7mm(球面ピン)、0.75mm(フラットピン)
鍔部の高さ:0.24mm(球面ピン)、0.15mm(フラットピン)
軸部の径:0.305mm(球面ピンとフラットピンに共通)
ピン材質:アロイ194(球面ピンとフラットピンに共通)
半田の種類:Pb−10Sn−8Sb
半田ペーストのフラックス含有率:10wt%
印刷した半田ペーストの乾燥条件(サンプル5のみ):60℃−1hr
リフロー条件:260℃−20秒
サンプル1:フラットピン+ガラス板+クリップ止め
サンプル2:球面ピン+ガラス板+クリップ止め
サンプル3:球面ピン+ガラス板
サンプル4:球面ピン(荷重なし)
サンプル5:球面ピン+ガラス板+クリップ止め+リフロー前に乾燥工程
作製したサンプル1〜5の任意位置のピン(10ピン)について、X線観察(名古屋電気社製NLX−3500)を行なって半田内ボイドの最大径を計測するとともに、半田内のボイドの個数を計数した(検出限界10μm)。結果を表1に示す。
Figure 2007027701
表1から分かるように、フラットピンを用いたサンプル1や荷重をかけずにリフローを行なったサンプル4については、大きな径のボイドが発生した。また、サンプル4は球面ピンを用いているが、裏面端子パッドと鍔部とが離間した状態で半田付けされているものが見つかった。これに対し、荷重をかけながらリフローを行なった球面ピンは、ボイドも少量かつ小径であり、裏面端子パッドと鍔部とを確実に接触させることができた。
次に、サンプル1〜5の配線基板について、集積回路チップを実装する際のリフロー条件(225℃−20秒保持)にて熱処理を行ない、ピンの姿勢に変化が生じたかどうかを確かめた。結果を表1にあわせて示す。
表1に示すごとく、フラットピン(サンプル1)は姿勢変化の発生確率が球面ピンに比して全体的に高かった。また、D2/D1≧1/10という条件を満足する球面ピンについて、姿勢変化が生じない良好な実験結果を得た。さらに、鍔部の径をD1、半田内に存在するボイドの最大径をD2としたとき(D2/D1)≦1/2という条件を満足する球面ピンについては姿勢変化を確認しないが、この条件を満足しない大きなボイドが観察された球面ピンは姿勢変化の生ずる確率が高かった。
本発明の配線基板の側面図。 図1の配線基板の断面図。 図2に続く断面図。 本発明の配線基板における半田内ボイドの説明図。 大きいボイドがピンにおよぼす作用の説明図。 半田ペーストの印刷工程および熱処理工程の説明図。 球面ピンと基板本体とを位置決めする工程の説明図。 リフロー工程時の作用説明図。 オフセット印刷による半田付けの説明図。 ガラス板だけで基板本体を球面ピンに向けて付勢する態様の説明図。 変形例1の配線基板の断面図 変形例2の配線基板の断面図 変形例3の配線基板の断面図 変形例4の配線基板の断面図
符号の説明
100 配線基板
101 基板本体
111 裏面端子パッド
121 ピン(球面ピン)
122 軸部
123 鍔部
124 接合面
131 半田
13p,131p 半田ペースト
141 ピン立て治具
145 クリップ
151 板状体
BD ボイド

Claims (5)

  1. 集積回路チップを実装する側とは反対側に設けられた端子パッドに、棒状の軸部と該軸部より径大で半球状の鍔部とを有する球面ピンが半田付けされているピングリッドアレー型の配線基板において、前記球面ピンの前記鍔部の径をD1とし、前記球面ピンと前記端子パッドとを接合する半田内に存在するボイドの最大径をD2としたとき、(D2/D1)≦1/2を充足することを特徴とする配線基板。
  2. 前記半田内に存在する直径30μm以下のボイドが30個以下である請求項1記載の配線基板。
  3. 前記球面ピンは前記鍔部が前記端子パッドに接触した状態で半田付けされている請求項1または2記載の配線基板。
  4. 集積回路チップを実装する側とは反対側に設けられた端子パッドに、棒状の軸部と、該軸部より径大で先端にむかい先細る形状または該軸部より径大でその端面が膨出してなる鍔部とを有するピンが半田付けされているピングリッドアレー型の配線基板において、前記ピンの前記鍔部の径をD1とし、前記ピンと前記端子パッドとを接合する半田内に存在するボイドの最大径をD2としたとき、(D2/D1)≦1/2を充足することを特徴とする配線基板。
  5. 前記(D2/D1)が1/10以上を充足する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配線基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009224461A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板及びその製造方法
JP2011151180A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Shinko Electric Ind Co Ltd リードピン付き配線基板
US8343340B2 (en) 2008-06-25 2013-01-01 Shuhei Oda Flowing water splitting apparatus, flowing water splitting method and sewage system

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