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JP2007027212A - フィルター、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

フィルター、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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JP2007027212A JP2005203544A JP2005203544A JP2007027212A JP 2007027212 A JP2007027212 A JP 2007027212A JP 2005203544 A JP2005203544 A JP 2005203544A JP 2005203544 A JP2005203544 A JP 2005203544A JP 2007027212 A JP2007027212 A JP 2007027212A
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Abstract

【課題】 強度が大きなパルス光を透過させると共に、大きな圧力差を有するチャンバ間を接続することを可能にするフィルター、露光装置及びデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 光源からの光を用いて被露光体を露光する露光装置に使用されるフィルターであって、前記光源からの光を透過する光透過膜と、第1の梁を含む複数の梁で構成されており、前記光透過膜と熱的に接触している第1の部材と、第1の柱を含む複数の柱で構成されており、前記光透過膜及び/又は前記第1の部材と熱的に接触している第2の部材とを有しており、前記第1の梁の長手方向に関して、単位時間当たりの前記第1の梁が伝導可能な熱量と、前記第1の柱の長手方向に関して、単位時間当たりの前記第1の柱が伝導可能な熱量とが互いに異なることを特徴とするフィルターを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、フィルターに係り、特に、パルス光源から発光される極端紫外線(EUV:extreme ultraviolet)光を用いた露光装置に使用されるフィルターに関する。
フォトリソグラフィー技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際、縮小投影露光装置が従来から使用されている。縮小投影露光装置は、マスク(レチクル)に描画された回路パターンを投影光学系によって投影してウェハ等に回路パターンを転写する。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められてきた。すなわち、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)と、用いられる紫外線光の波長は短くなってきた。
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外線光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、EUV露光装置が開発されている。EUV露光装置は、紫外線光よりも更に波長が短い、波長10nm乃至20nm程度の極端紫外線(EUV)光を用いた縮小投影露光装置である。
EUV露光装置は、光源として、レーザープラズマ光源や放電型プラズマ光源を典型的に使用する。レーザープラズマ光源は、レーザー光をターゲット材に照射してプラズマを生成することによりEUV光を発生させる。放電型プラズマ光源は、電極にガスを流して放電することによってプラズマを生成してEUV光を発生させる。いずれの光源も、プラズマ(発光点)の近傍にアルゴン(Ar)やヘリウム(He)などのガスを流して、高エネルギーのプラズマが集光ミラー等の光学素子を損傷することを防止している。そのため、プラズマを収納する光源チャンバの真空度は、1×10−1Pa程度となる。
一方、照明光学系の多層膜ミラーが配置される照明系チャンバは、1×10−5Pa以下の真空度に維持する必要がある。これは、照明系チャンバ内に汚染物質が存在すると、EUV光が照射された多層膜ミラーに膜状に付着してしまうからである。汚染物質が付着した多層膜ミラーは、汚染物質が付着した部位で反射されたEUV光の位相がずれ、結像性能が大幅に劣化してしまう。
このように、光源チャンバと照明系チャンバとの間には、4桁もの圧力差があるため、そのまま接続することができない。そこで、差動排気や薄膜を用いることで、光源チャンバと照明系チャンバとを接続することが考えられている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照。)。差動排気を用いる方法は、チャンバ間に微小な開口を介して接続し、両者のチャンバを大排気量の真空ポンプで排気することで差圧を形成する。また、薄膜を用いる方法は、光源チャンバと照明系チャンバとを真空的に分離する方法であり、放射光の実験施設では従来から使用されている。
特開2000−89000号公報 Proc. SPIE Vol.5751 P.78−89(May.2005)
しかしながら、従来の差動排気や薄膜を用いる方法は、EUV露光装置にそのまま適用することができない。例えば、差動排気を用いる方法は、光源チャンバと照明系チャンバとを接続する開口を、EUV光を通過させるためにそれほど小さくすることができず、大きな圧力差を形成することができない。
一方、薄膜を用いる方法は、EUV露光装置で使用されるEUV光の強度が非常に大きいため、薄膜が使用に耐えられない。例えば、EUV露光装置では、中間集光点において、露光で使用する波長(「インバンド」と呼ばれる。)のEUV光の強度として、120W程度が要求されている。更に、インバンド以外の波長を含む波長領域の全強度は、インバンドの強度の5乃至10倍と言われている。従って、中間集光点の光線の大きさを直径10mmとすると、かかる中間集光点の強度は、800乃至3000W/cmになってしまう。
更に、EUV光は、物質に対する透過率が著しく小さいために、薄膜を1μmより薄くする必要がある。例えば、露光波長である13.5nmの透過率が最も高いジルコニウム(Zr)でも0.2μmの厚さで50%のEUV光しか透過しない。更に、13.5nmのEUV光は、薄膜で殆ど反射しない。従って、薄膜に大強度のEUV光が入射すると、薄膜は入射したエネルギーの50%を吸収することになり、温度が上昇してしまう。厚さ0.2μm、直径10mmのZrの薄膜に20W/cmのエネルギーが入射し50%吸収したとすると、輻射で逃げる熱を考慮しても最高温度が1800Kになる。かかる温度はZrの融点を超えていないものの、Zrの蒸発速度が2×10−3μm/hr程度であるため、厚さ0.2μmのZrは急激に薄くなり、真空隔壁としての機能を維持することができない。従って、薄膜を使用する場合、EUV光の入射強度を小さくしなければならないが、露光で必要な強度を得ることができず、事実上、薄膜を使用することができなかった。
また、1μmよりも薄い薄膜を大面積で自立させることは非常に困難であり、0.2μmの薄膜では、1mm以下程度の大きさの膜しか自立させることができない。このような薄膜を支持する方法としては、メッシュ構造の上に薄膜を形成する方法が知られている。例えば、透過電子顕微鏡では、電子線を透過する有機膜の上に試料を配置し、電子線を試料に照射する。かかる有機膜が0.01μm乃至0.1μmと非常に薄いため、有機膜だけで自立させることは困難であり、メッシュ構造によって有機膜を支持している。また、放射光の実験装置でも、このようなメッシュ構造に支持された金属薄膜が使用されている。透過電子顕微鏡も放射光の実験装置でも、照射強度は時間的に一様と見なすことができる。放射光は、パルスの繰り返しであるが、パルスの時間幅と周期の比がそれほど大きくなく、周波数が1GHz乃至1MHzと高速であるため、連続光と見なすことができる。しかしながら、プラズマ光源は、繰り返し周波数が10kHz程度と放射光と比較しても非常に遅く、更に、パルス幅が10乃至50nsecと速いため、連続光と見なすことができない。
そこで、本発明は、強度が大きなパルス光を透過させると共に、大きな圧力差を有するチャンバ間を接続することを可能にするフィルター、露光装置及びデバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのフィルターは、光源からの光を用いて被露光体を露光する露光装置に使用されるフィルターであって、前記光源からの光を透過する光透過膜と、第1の梁を含む複数の梁で構成されており、前記光透過膜と熱的に接触している第1の部材と、第1の柱を含む複数の柱で構成されており、前記光透過膜及び/又は前記第1の部材と熱的に接触している第2の部材とを有しており、前記第1の梁の長手方向に関して、単位時間当たりの前記第1の梁が伝導可能な熱量と、前記第1の柱の長手方向に関して、単位時間当たりの前記第1の柱が伝導可能な熱量とが互いに異なることを特徴とする。
本発明の別の側面としてのフィルターは、光源からの光を用いて被露光体を露光する露光装置に使用されるフィルターであって、第1の厚さを有し、前記光源からの光を透過する光透過部と、前記第1の厚さとは異なる第2の厚さを有し、前記光透過部と熱的に接触している第1熱伝導部と、前記第1の厚さ及び前記第2の厚さとは異なる第3の厚さを有し、前記光透過部及び/又は前記第1熱伝導部と熱的に接触している第2熱伝導部とを有していることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、上述の光源からの光を用いて、マスクのパターンを前記被処理体に露光する露光装置であって、前記光源から前記被処理体に至る光路中に配置された、上述のフィルターを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての光源装置は、パルス光を発光する光源装置であって、上述のフィルターを有していることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、強度が大きなパルス光を透過させると共に、大きな圧力差を有するチャンバ間を接続することを可能にするフィルター、露光装置及びデバイス製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としてのフィルターを説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、EUV露光装置に使用するフィルターを提供するにあたり、メッシュ構造を有する部材とEUV光(波長10nm乃至20nm、より好ましくは波長13nm乃至15nm)を透過する光透過膜から構成されるフィルターの温度上昇について検討した。ここで、メッシュ構造とは、複数の梁が複数の交点において互いに交差するような構造のことである。その複数の梁で仕切られた領域は、正方形、長方形、三角形、その他多角形や、円、楕円等の曲線を持つ形状等の、どのような形状でも構わない。また、光透過膜はEUV光を100%透過する訳ではなく、0.01μmの厚さで50%(より好ましくは65%、さらに好ましくは70%)以上であれば良い。その結果、プラズマ光源のように、発光時間が発光周期に比べて短いパルス光源からの光(パルス光)が照射されると、メッシュ構造を有する部材と光透過膜では異なる温度上昇の経過をたどることを発見した。なお、メッシュ構造は、複数の梁によって形成する。
具体的には、パルス光源が発光開始すると、徐々にメッシュ構造を有する部材の温度は上昇し、やがて一定の温度に到達する。一方、EUV光が入射する前の光透過膜の温度は、光透過膜を支持するメッシュ構造の部材の温度に略一致している。しかし、パルス状のEUV光が入射すると、EUV光が入射している数10[nsec]だけ温度が上昇し、次の発光が生じるまでの時間で光透過膜の温度は下がり、EUV光が再度入射すると温度が上昇することを繰り返す。
従って、光透過膜の温度は、メッシュ構造を有する部材の温度を基準として、一定の振幅で温度が振動し、その周期は光源の発光周期と等しい。以下、かかる温度上昇を詳細に検討し、プラズマ光源を使用したEUV露光装置に使用することが可能なフィルターの条件について検討する。
本発明の具体的な実施形態を説明する前に、周期的なパルス光が入射することによって生じる光透過膜(薄膜)の温度変化について説明する。
ここでは、パルス光源が、パルス幅50[nsec]、周期1[kHz]、時間平均で20[W/cm]の強度のEUV光を発光する場合を考える。かかるEUV光が、Zrで構成される光透過膜と、光透過膜を支持するメッシュ構造を有する部材とから構成されるフィルターに入射した場合の温度変化について説明する。メッシュ構造(を有する部材)の温度は、時間と共に徐々に上昇するが、パルスの発光間隔の数倍程度の時間では、一定と考える。厚さ0.2[μm]のZrで構成された光透過膜は、直径0.5[mm]で、その周囲はメッシュ構造を有する部材に取り付けられているため、温度は変化しないとする。ここで、0.2[μm]の厚さのZrの光透過膜は、波長13.5nmのEUV光を50%吸収するので、時間平均で10[W/cm]の強度のEUV光を吸収することになる。但し、発光時間50[nsec]中で、Zrの光透過膜に吸収されるEUV光の強度は、2×10[W/cm2]である。
図7に、パルス光(EUV光)の照射によるZrの光透過膜の温度変化を示す。図7では、横軸に時間を、縦軸に光透過膜の中心の温度を採用する。図7を参照するに、光透過膜は、初期温度が300[K]であり、初めのEUV光の照射で520[K]まで温度が上昇し、次のEUV光が照射されるまでに、430[K]まで温度が下がっている。更に、次のEUV光の照射により光透過膜の温度が650[K]になることがわかる。これを繰り返して、光透過膜は、最大温度700[K]で飽和する。
ここで、パルス発光中のEUV光の入射エネルギーEi、輻射で逃げるエネルギーEr、熱伝導で逃げるエネルギーEtは、以下の数式1で表される。但し、SはZrの光透過膜の面積、rは半径0.25×10−3[m]、厚さth=0.2[μm]、λは熱伝導率である。また、σはステファンボルツマン定数、εは輻射率で、TはZrの光透過膜の温度を700[K]とし、Toは室温300[K]である。
従って、以下の数式2が成立するため、EUV光(パルス光)の発光中は、熱放出量を考慮する必要がない。1回のパルスによるZrの光透過膜の温度上昇ΔTpは、Zrの光透過膜の単位面積当たりの熱容量(Cp×ρ×th)と、発光中のEUV光の入射強度I[W/m]と、パルス幅tpによって決定され、以下の数式3で表される。
次に、EUV光のパルス間における光透過膜の温度低下に関して考える。メッシュ構造によって区切られ、メッシュ構造で周囲を温度拘束された薄い円板のZrを光透過膜として熱伝導方程式を考える。周囲(温度T0)を温度拘束された薄い円板のZrの熱伝導方程式は、周囲との温度差をΔT(=T−T0)、中心からの位置をrとすると、以下の数式4で表される。
ここで、q0は、単位面積単位時間当たりにZrの光透過膜に吸収さるエネルギーである。数式4に示す右辺の第4項は、放射で逃げる熱量である。しかし、上述したように、輻射で逃げる熱量は熱伝導で逃げる熱量よりも小さいため、熱伝導だけで逃げる項のみにすると共に、EUV光の発光が停止しているため、q0=0として、Cp×ρ/λ=Aとおくと、以下の数式5となる。
数式5は、r×√(Cp×ρ/λ)の関数となる。従って、EUV光の発光が停止した直後のZrの光透過膜の温度分布である初期温度が等しく、円板の直径が2倍になっても(Cp×ρ/λ)が1/4倍となれば、光透過膜の温度変化は等しいことを示している。
ここで、EUV光(パルス光)の発光周期が短く、Zrの光透過膜の温度が下がりきる前に次のEUV光が入射する、即ち、光透過膜の温度が上昇する状態において、EUV光が連続的に入射した場合の光透過膜の最大温度について説明する。メッシュ構造が規定する区画(光透過膜において、メッシュ構造を形成する梁に囲まれた1つの領域)の大きさが小さければ小さいほど、熱の逃げが速くなるため、高速に発光するEUV光にも対応することができる。そこで、入射するEUV光の周波数とメッシュ構造が規定する区画の大きさを規定する。
図7を参照するに、Zrの光透過膜の中心の温度が1回目のEUV光の入射により初期温度T0から上昇し、周囲との温度差が最大温度差ΔTm(1)になったとする。その後、光透過膜の温度が下がり、最大温度差ΔTi(2)となったとき、2回目のEUV光が入射したとする。1発目のEUV光の入射で上昇する温度上昇値ΔTpは、数式3に示したように一定であるため、2回目のEUV光の入射における最大温度差Tm(2)は、以下の数式6で表される。
ここで、R=ΔTi(2)/ΔTm(1)とおく。これは、次のEUV光が入射するまでに、光透過膜の温度が下がる比率を示したものである。従って、n回目のEUV光が入射するときの最大温度差ΔTm(n)は、n回目のEUV光が入射する直前の温度差ΔTi(n)とRによって、以下の数式7で表される。
数式7において、EUV光の発光回数を無限大(即ち、n→∞)とすると、以下に示す数式8となる。
従って、ΔTpは式3で既に分かっているので、減衰率Rと周波数との関係が分かれば、最大温度差ΔTm(∞)を求めることができる。
図8に、1回目のEUV光が入射した際の光透過膜の中心の温度を示す。図8は、図7の1回目のEUV光が入射したときの温度上昇に対応している。図8において、太線は計算値であり、細線は指数近似した曲線である。図8を参照するに、EUV光が入射した直後の0.2[msec]程度まで太線の温度に変化はない。これは、EUV光の入射直後は光透過膜全体の温度が一様となり、周囲から温度が下がり光透過膜の中心近傍の温度が下がるまで時間がかかるためである。従って、図7から分かるように、2回目以降のEUV光の入射では光透過膜の初期温度に分布があるため、このような現象は見られない。そのため、2回目のEUV光の入射以降では、近似曲線の温度変化に近づく。この近似曲線の緩和時間は、1.1[msec]である。1回のEUV光の入射による最大温度上昇ΔTpの5倍までを温度差の許容値とすると、数式8から減衰率R=0.2となる。更に、図8に示す近似曲線の緩和時間1.1[msec]から、次のEUV光の入射は、時刻0.25[msec]と求まる。
従って、直径0.5×10−3[m]の光透過膜に対するEUV光の最大周波数は4[kHz]以下となる。同様に、各直径の光透過膜に対して、計算で求めたEUV光の最大周波数を図9に示す。図9において、点は各直径の光透過膜に対するEUV光の最大周波数である。また、破線は各点を近似したものであり、最大周波数をF[Hz]、光透過膜の1つの区画(即ち、メッシュ構造が規定する区画)の直径をs[m]とすると、以下の数式9で表される。
数式9は、数式5からZrの光透過膜の厚さによらず成立する。数式9は、光透過膜にZrを使用する場合、周波数F[Hz]の光源に対して、メッシュ構造が規定する区画は数式9よりも小さいことが必要であることを意味している。換言すれば、EUV光の周波数がF[Hz]のとき、光透過膜の1つの区画の直径s[m]は、以下の数式10を満足する必要がある。
透過率と耐熱性を考えるとEUV光に対する透過膜として、Zrはよい材料であるが、蒸発速度や熱伝導率の点でMoなどの他の材料に劣っている。そこで、Zrの表面にMo等を蒸着した複合膜を光透過膜として使用すると蒸発速度や熱伝導率の欠点を補うことができる。その場合、数式4及び数式5に示したように、Cp×ρ×r/λを変数として、光透過膜の1つの区画の最大直径sを数式5から求めればよい。横軸をs×√(Cp×ρ/λ)として、縦軸に最大周波数を求めたグラフを図10に示す。図10において、点はs×√(Cp×ρ/λ)に対して求めた最大周波数を示し、破線はその近似式であり、以下の数式11で表される。
ここで、Cpは光透過膜の熱容量[J/kg/K]、ρは光透過膜の密度[kg/m]、sは光透過膜の1つの区画の直径[m]、λは光透過膜の熱伝導率[W/m/K]である。
数式11から、光透過膜の1つの区画の最大直径s[m]は、以下の数式12を満足する必要がある。
数式10又は数式12を導くにあたっては、1回のEUV光の入射による温度上昇ΔTpの5倍までをメッシュ構造を有する部材との温度差の許容値とした。これは、EUV光の発光周波数が比較的高く1回のエネルギーが小さいために、ΔTpが小さい場合に適している。例えば、EUV光の周波数が10[kHz]、平均強度が10[W/cm]の場合、0.2[μm]のZrの光透過膜の1回の温度上昇ΔTpは、22[K]であるため、最大温度差は110[K]となる。しかし、EUV光の発光周波数が比較的小さく、1回のエネルギーが大きい場合においては、最大の温度差を小さくする必要がある。例えば、同じ強度の発光周波数4[kHz]のEUV光の照射では、ΔTpは55[K]となる。従って、梁(メッシュ構造を有する部材)と光透過膜の間の最大温度差を、光源の発光周波数10[kHz]のときの温度差と等しくするためには、最大温度差をΔTpの2倍までにすればよい。その場合、数式8から減衰率R=0.5となり、数式10に対応する式は、以下の数式13で表される。また、数式12に対応する式は、以下の数式14で表される。
以上、メッシュ構造が規定する区画(光透過膜の1つの区画)として計算して説明した。しかし、実際のメッシュ構造が規定する区画の形状は、矩形又は6角形等の繰り返し形状となる。その場合、熱の逃げは最も小さい値が支配的になるので、数式11乃至数式14の大きさs[m]は、メッシュ構造が規定する1つの区画の少なくとも3辺に接する円のうち最も小さい円の直径とする。
次に、メッシュ構造が規定する区画(光透過膜の1つの区画)の最小の大きさについて検討する。メッシュ構造は、上述したように、複数の梁で形成されている。wをメッシュ構造を形成する梁の幅[m]、pをメッシュ構造を形成する梁のピッチ[m]とすれば、最大温度上昇はw/pで決定する。従って、梁の幅wが小さくできれば梁のピッチpはいくらでも小さくできる。
しかし、入射するEUV光は平行光でなく、メッシュ構造を形成する梁には厚さがあるため梁の影が生じる。かかる梁の影が、実質の透過率を下げるので、梁のピッチpをいくらでも小さくすることはできない。EUV光の入射角をθ、梁の厚さをthとすれば、1本の梁による影の長さlは、l=th×tanθである。入射光は、一般的に、光軸を中心とした円錐状に入射するため、入射角θは一定ではなく、位置によって異なる。平均の梁の影の長さlavは、以下の数式15で表され、結果として、実質の開口率Kは、以下の数式16で表される。
使用する光源の発光強度分布は、一般的なNA=0.1乃至0.25である場合、以下の数式17で表される。
従って、開口率Kを60%とすると、メッシュ構造が規定する区画(光透過膜の1つの区画)の最小の大きさs[m]は、以下の数式18で表される。
梁の厚さが100[μm]の場合、メッシュ構造が規定する区画の大きさsは、30[μm]以上必要である。
次に、EUV光(パルス光)の照射によるメッシュ構造(を有する部材)の温度上昇を考える。図11は、EUV光(パルス光)の照射によるMoを材料とするメッシュ構造の温度上昇値を示すグラフである。図11では、横軸に時間を、縦軸にメッシュ構造の中心の温度を採用している。計算条件は、メッシュ構造の厚さは100[μm]で外径は直径20[mm]、その他の条件は上述したZrの光透過膜の計算と同様である。
図11を参照するに、メッシュ構造は、EUV光が入射すると、約0.4[K]温度が上昇するが、次にEUV光が入射するまで温度は殆ど下がらず、EUV光が入射する毎に温度上昇値0.4[K]が加算されることが分かる。従って、入射光は、時間で平均化された強度と考えてよい。メッシュ構造の温度変化が光透過膜と大きく異なるのは、メッシュ構造を成す梁の厚さが光透過膜の厚さに比べて十分厚いために熱容量が大きく、熱が逃げるまでに時間がかかるためである。
メッシュ構造の温度は、1パルス毎の温度変化ではなく、EUV光がパルス光であること無視し、時間的に一定の強度として計算すればよい。特に、メッシュ構造の温度が平衡状態に達した最高温度が重要であり、かかる最高温度を計算する。薄い円板の平衡状態の温度は、数式4の左辺を0とすればよく、その熱伝導方程式は、以下の数式19で表される。
メッシュ構造の外径が、メッシュ構造で規定されるZrの光透過膜の1つの区画の大きさよりも十分に大きく、メッシュ構造全体の大きさが10乃至50[mm]であり、メッシュ構造全体の中にメッシュ構造の格子が十分にあるという条件を考える。この条件においては、ピッチp、幅wの梁で形成された正方形のメッシュ構造の場合、熱伝導率λをλ×w/pに置き換えた式と等価になることが分かった。従って、平衡状態では、ピッチp、幅wの梁で形成された正方形メッシュ構造の熱伝導方程式は、以下の数式20で表される。
数式20から、右辺第4項の輻射で逃げる熱量を無視すれば、メッシュ構造の温度分布は、q0/(λ×th×w/p)の関数となる。また、メッシュ構造の開効率をAとすると、w/p=√Aとなるため、以下の数式21で表される。
このようなメッシュ構造は、メッシュ構造の周囲の温度が一定で、メッシュ構造で吸収された熱をメッシュ構造の周囲に逃がす構造となっている。そのため、メッシュ構造の外径と単位面積当たりに吸収されるエネルギーとの間には関係があり、単位面積当たりに吸収されるエネルギーが多くなれば、メッシュ構造の温度が上がる。従って、吸収されるエネルギーが大きくなればメッシュ構造を小さくする必要がある。ここでは、メッシュ構造の大きさを単位面積当たりに吸収されるエネルギーで規定する。
Moを材料とし、厚さ100[μm]、開口率81%(メッシュ構造を形成するの梁のピッチ100[μm]、梁の幅10[μm])、単位面積当たりに吸収されるエネルギーが20[W/cm]のメッシュ構造の中心部の温度を図12に示す。図12では、横軸にメッシュ構造の外径である直径を、縦軸にメッシュ構造の最大温度であるメッシュ構造の中心部の温度を採用する。ここで、メッシュ構造と光透過膜を接着することを前提とし、接着剤の最大温度1600[K]をメッシュ構造の限界温度とすると、エネルギーが20×10[W/m]ときは、メッシュ構造の最大外径は13.1×10−3[m]となる。このようにして、吸収強度とメッシュ構造の最大直径を求めた結果を図13に示す。
一方、数式20で示したように、メッシュ構造の熱伝導方程式は、x=q0/(λ×th×w/p)の変数として表せることが分かる。従って、図13は、横軸にxを、縦軸にメッシュ構造の最大直径dを採用した図14に置換することができる。更に、指数で近似した曲線を破線で示した。かかる近似式は、最大直径d[m]として、以下の数式22で表される。
ここで、xは、q0を単位面積当たりに吸収されるエネルギー[W/m]、λを熱伝導率(W/m/K)、thをメッシュ構造の厚さ[m]、wをメッシュ構造を形成する梁の幅[m]、pをメッシュ構造を形成する梁のピッチ[m]として、以下の数式23で表される。
或いは、xは、メッシュ構造の開口率をAとして、以下の数式24で表される。
従って、メッシュ構造の最大温度を、接着剤の耐熱温度1600[K]以下にするために必要とするメッシュ構造の最大直径s[m]は、以下の数式25で表される。
ここで、吸収エネルギーを10×10[W/m]、厚さを25[μm]、開口率を80%、メッシュ構造の外径を直径30[mm]とすれば、メッシュ構造の主要な材料の熱伝導率λは、以下の数式26で表される。
数式26に示す条件を満たす材料は、タングステン(W)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)などがある。なお、Cuの融点は1358[K]であるが、熱伝導率が1000[K]において、Moの3倍の350[W/m/K]程度であるため、Moと同じ100[μm]の厚さにすれば、最大温度を1000[K]以下にすることができる。
また、Niは、1600[K]を超えると10[um/hr]で蒸発するため、1600[K]を超える場合には、使用することが困難となる。換言すれば、最大温度が1600[K]を超えるとメッシュ構造に使用できる材料が限定されるため、最大温度が1600[K]を超えないようにすることが好ましい。
なお、これまではフィルターの外形を円として説明してきたが、フィルターの形状は円形である必要はない。例えば、大口径のフィルターが要求される場合、メッシュ構造より断面積が大きく、実質的に恒温とみなせる柱によってフィルターを小領域に区切って(即ち、柱構造を有する)フィルターを構成することが考えられる。この場合、個々のメッシュ構造は、円形状ではなく、四角形又は6角形等の矩形の繰り返しとなる。また、熱の逃げは最も小さい距離が支配的になるので、数式25に示すメッシュ構造の最大直径sは、メッシュ構造の1区画の少なくとも3辺に接する円のうち最も小さい円の直径となる。
更に、熱伝導率λが温度によって変化する材料においては、1600[K]と室温300[K]のほぼ平均の温度である1000[K]を最高温度とする。
上述したように、メッシュ構造の温度上昇に比べて柱構造の温度上昇が小さいことは必要である。そのためには、個々の柱は単位時間当たりに流す熱量が、メッシュ構造を形成する個々の梁の単位時間当たりに流す熱量よりも大きいことが必要である。これを実現させるためには、例えば、柱構造を形成する柱に冷却媒体を流したり、ヒートパイプを設けたりすればよい。また、温度勾配の方向に垂直な面の柱の断面積を、メッシュ構造を形成する梁の断面積より大きくすることで実現することもできる。更に、柱を構成する材料の熱伝導率が、メッシュ構造を構成する材料の熱伝導率よりも大きければ、実現することができる。
以上説明したように、メッシュ構造の1区画の大きさは、数式10又は数式11によって、メッシュ構造の全体の大きさは、数式23乃至数式25から決定される。これにより、光透過膜と、メッシュ構造を有する部材とから構成されるフィルターの形状が決定する。かかるフィルターは、柱部材を有する部材を更に有する場合も含む。フィルター全体の大きさを直径30[mm]、発光周波数10[kHz]、強度10×10[W/m2と]して、柱構造がある場合とない場合におけるメッシュ構造を実際に求める。
メッシュ構造を形成する梁の幅/ピッチを0.25(開口率56%)とし、メッシュの材料をMoとする場合を考える。この場合、1000[K]の熱伝導率λが113[W/m/K]であるため、数式23及び25から、メッシュ構造の厚さは97[μm]以上となる。メッシュ構造の厚さは、約115[μm]以上と考えられる。この場合、メッシュ構造の1区画の大きさは、数式10より30[μm]以下となるので、梁の幅は10[μm]でピッチ40[μm]となる。
フィルターに、柱構造を設けて、メッシュ構造の熱を柱に逃がし(吸収し)、かかる柱の温度を一定に保つことで、フィルター全体の面積を一定に保つと共に、メッシュ構造の面積を小さくすることができる。例えば、メッシュ構造の大きさを直径15[mm]で区切れるように柱を配置し、厚さ100[μm]とすれば、数式23及び25から、梁の幅/ピッチを0.06(開口率88%)とすることができる。その場合、メッシュ構造の1区画の大きさは、数式10より30[μm]以下となるので、梁の幅は2[μm]でピッチ32[μm]となる。
このように、柱構造を有するフィルターは、柱構造を有さないフィルターと比較して、同じ厚さのメッシュ構造ならば、開口率を上げることが可能である。
以下、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1は、本発明の一側面としての光源装置1の構成を示す概略断面図である。図1において、10は光源チャンバ、11は電極、12は集光ミラー、13はデブリ除去装置、14はミラー支持部、100はフィルターである。
光源装置1は、プラズマPLを生成し、かかるプラズマPLから放射されるEUV光ELを集光して中間集光点CPを形成した後に、後段の光学系に供給する光源装置である。なお、本実施形態では、後段の光学系として、露光装置の照明光学系を例に説明する。図1において、20は照明系チャンバ、21及び22はミラーである。光源装置1は、本実施形態では、放電型プラズマ光源として具現化される。但し、光源装置1は、放電型プラズマ光源に限定するものではなく、レーザープラズマ光源やその他の方式の光源であってもよい。
光源装置1において、電極11に電圧が印加されると、発光点に電界が収束し、XeのプラズマPLが生成され、かかるプラズマPLからEUV光ELを含む光線が放射される。放射されるEUV光ELの繰り返し周波数は、10[kHz]である。そのとき、プラズマPLから光線と同時に、Xeや電極11の材料からデブリと呼ばれる高速の粒子が発生する。かかるデブリは、デブリ除去装置13によって除去される。
デブリ除去装置13は、光軸に平行な板と、その板間に供給されるAr等の不活性ガスによって構成され、電極11で発生した高エネルギーのデブリはArガスと衝突し、進行方向を変更されEUV光ELの光路上からはずれる。
デブリが除去されたEUV光ELは、回転対称の斜入射ミラーで構成される集光ミラー12で反射され中間集光点CPに集光される。本実施形態では、複数の集光ミラー12を組み合わせることで、集光効率を向上させている。中間集光点CPに集光されたEUV光ELは再び発散され、照明系チャンバ20に配置されたミラー21及び22によって整形される。ミラー21及び22の表面はMoとSiの周期構造をもった多層膜が形成されている。また、中間集光点CPより下流では、EUV光ELは、中心に光が到達しない領域が存在する輪帯状の強度分布となっている。
なお、光源チャンバ10は、Ar等のガスにより、1×10−1[Pa]程度の真空度になっている。照明系チャンバ20は、ミラー21及び22への汚染物質の付着を防ぐために、1×10−5[Pa]程度に維持する必要がある。光源チャンバ10と照明系チャンバ20との間の圧力差を維持する目的で、本発明のフィルター100が設置されている。これにより、光源チャンバ10から照明系チャンバ20にArガス等が流入するこことを防ぎ、照明系チャンバ20の真空度を1×10−5[Pa]程度に維持することができる。
図2は、フィルター100の構成を示す概略平面図である。フィルター100は、EUV光ELを透過する光透過膜110と、光透過膜110を支持する第1の部材120と、第1の部材120を支持する第2の部材130とを有する。第1の部材120は、図3に示すように、複数の梁122で形成されるメッシュ構造を有する。また、第2の部材130は、複数の柱132で形成される柱構造を有する。第1の部材120及び第2の部材130は、フィルター枠140に固定されている。なお、本実施形態では、光透過膜110は、厚さ0.2[μm]のZrで構成されている。ここで、図3は、光透過膜110と複数の梁122で形成されるメッシュ構造を有する第1の部材120とを示す概略拡大図であって、図3(a)は平面図、図3(b)は断面図を示している。
フィルター100は、本実施形態では、中間集光点CPから外れたEUV光ELの単位面積当たりの強度が低い位置に配置される。かかる位置におけるフィルター100が吸収する平均の強度は、10×10[W/m]である。
メッシュ構造が規定する区画の大きさは、上述した数式10又は数式11を満足する必要がある。光源装置1の周波数Fは、本実施形態では、10[kHz]であるので、メッシュ構造の最大直径d<0.3[mm]が得られる。ここでは、メッシュ構造の区画の大きさ、即ち、そのピッチは、0.1[mm]とする。また、メッシュ構造を形成する梁122は、厚さ100[μm]、幅10[μm]で、Moから構成される。
柱構造を形成する柱132は、幅及び厚さ共に1[mm]で、銅から構成され、そのピッチは縦横共に10[mm]である。フィルター枠140には冷却水が流され、温度は一定に保たれている。柱132の断面積はメッシュ構造を形成する梁122の断面積よりはるかに大きいことを特徴とする。本実施形態では、メッシュ構造を形成する梁122の断面積と比較して、柱132の断面積は1000倍も大きい。従って、メッシュ構造の熱を、柱132を介してフィルター枠140に逃がすことができる。
ここで、数式25から柱132のピッチを決定する。Moの熱伝導率λは、1000[K]において、113[W/m/K]なので、x=9×10となる。メッシュ構造の最大直径は、0.021[m]が求まる。正方格子状の柱132では、メッシュ構造の大きさを、柱132で区切られる正方格子形状の1辺の長さとして定義される。従って、ピッチ0.021[m]以下の格子構造のフィルターならばメッシュ構造の温度は1600[K]を超えることがないため、例えば、EUV露光装置に使用できることが分かる。
光源装置1が発光を開始して、EUV光ELがフィルター100に入射すると、まず、EUV光ELの発光中は光透過膜110がエネルギーを吸収して温度が上昇する。パルスとパルスとの間のEUV光ELが照射されない時間に、光透過膜110が吸収した熱は、メッシュ構造(を有する第1の部材120)に逃がされるが、メッシュ構造の熱容量は、光透過膜110の熱容量より著しく大きい。従って、メッシュ構造の温度は僅かに上昇するだけである。それを繰り返すとメッシュ構造の温度も徐々に上昇してくるが、メッシュ構造に熱的に接触する柱構造(を有する第2の部材130)があるために、メッシュ構造の熱は柱132に逃がされる。柱132の断面積は、メッシュ構造の梁122の断面積より1000倍も大きく、更に、熱伝導率が10倍程度大きいため、メッシュ構造の熱は直ちにフィルター枠140に逃がされる。そのため、柱132の温度は殆ど上昇せず、柱132は温浴槽と考えよい。従って、フィルター100の大きさと無関係にメッシュ構造の大きさが決まると考えてよいので、フィルター100を大きくしてもフィルター100の最大温度は変化しないことになる。
本実施形態では、柱132を格子状に配置したが、図4に示すように、柱132を放射状に配置すると共に、その中に、冷却水を流してもよい。特に、フィルター100に入射するEUV光ELの強度分布は回転対称であるため、円周方向の温度は等しい。従って、柱132が単なる金属の場合には熱を効率的に逃がすことができないが、内部に冷却水を流すことで効率的に熱を排出することができる。但し、柱132を放射状に配置した場合、単なる金属でも効率的に熱を逃がすことができる。ここで、図4は、フィルター100の構成の一例を示す概略平面図である。
更に、図1に示した集光ミラー12を固定するミラー支持部14と内側の集光ミラー12がEUV光ELを遮り、フィルター100に射影され、影となる。ミラー支持部14の影になる位置に柱132を配置すれば、柱132を配置してもフィルター100の開口率を下げることなく、多くのEUV光ELを照明チャンバ20導くことができる。また、円周方向に柱132を配置する場合は、内側の集光ミラー12の影になる位置に柱132を配置してもよい。なお、本実施形態では、柱132に冷却媒体を流す冷却管を設けているが、ヒートパイプを設けてもよい。
光透過膜110、メッシュ構造を有する第1の部材120及び柱構造を有する第2の部材130は、互いに熱的に接触している。詳細には、光透過膜110で吸収された熱がメッシュ構造(第1の部材120)に流せるように、光透過膜110とメッシュ構造(第1の部材120)とは、熱的に接触している。また、メッシュ構造(第1の部材120)が吸収した熱は、柱構造(第2の部材130)に逃がせるように、メッシュ構造(第1の部材120)と柱構造(第2の部材130)とは熱的に接触している。これは、光透過膜110の1面にメッシュ構造(第1の部材120)が、他の1面に柱構造(第2の部材130)が設けられ、メッシュ構造と柱構造とが直接的に接触していなくても、メッシュ構造の熱は光透過膜110を介して、柱構造に逃がせることができるため、熱的に接触していることを意味している。
この実施例1においては、第1の部材をメッシュ構造としたがその限りでは無い。例えば、本実施例の第1の部材を構成する複数の梁は、必ずしも交差している必要は無く(つまりメッシュ構造である必要は無く)、互いに交差しない複数の梁で構成されていても構わない。これらの複数の梁は、互いに平行であっても構わないが、略点対称(軸対称)となる温度分布に対応するために、対称の中心(点又は軸)を中心とした放射状に配置されていることが望ましい。また、第2の部材である複数の柱に関しても同様である。しかしながら、複数の梁と複数の柱のうちすくなくとも一方に関しては、互いに交差するように構成されていることが望ましい。また、梁同士、柱同士は交差しないが、梁と柱とが交差するような構成としても構わない。ここでの「交差」とは、一方の端部以外と他方の端部以外とが接している(光透過膜、光透過部を介していても良い)場合は勿論のこと、一方の端部と他方の端部或いは一方の端部と他方の端部以外の部分とが接している状態も含む。
本実施形態では、メッシュ構造(第1の部材120)に使用する材料に関して説明する。メッシュ構造は、1000[℃]を超える高温になる。メッシュ構造の目的は、光透過膜110で吸収された熱を速やかに柱132に逃がすことである。かかるメッシュ構造に要求される性質は、主に高融点、高熱伝導率及び低蒸発速度である。高融点の観点では、1300[℃]以上であることが必要である。従って、メッシュ構造は、1000[K]での熱伝導率が40[W/m/K]以上の材料、例えば、銅やモリブデンで構成されることが好ましい。
低蒸発速度の観点では、メッシュ構造が熱伝導体であるから、単に蒸発しきらないというだけでは不十分である。輻射を考慮しなければ、メッシュ構造体が蒸発し、メッシュ構造が10%薄くなったら、約10%温度が上昇しやすいと考えてよい。従って、メッシュ構造は、温度が上昇するに従って構造が薄くなり、構造が薄くなれば温度が上昇しやすくなるため、さらに温度上昇が促進される。つまり、メッシュ構造の温度が上昇すれば、メッシュ構造は加速度的に薄くなっていく。更に、メッシュ構造から蒸発した材料(汚染物質)が集光ミラー14やミラー21及び22に付着して、光学素子を汚す恐れもある(光学素子の反射率を低下させる)。
高融点材料の蒸発速度は、一般的に、小さいことが知られている。しかし、高融点材料が高熱伝導率を有するとは限らない。ここで、代表的な高熱伝導媒体と、高融点材料の熱伝導率と蒸発速度を表1に示す。
表1を参照するに、銅は、熱伝導率が他の材料に比べて数倍大きいことがわかる。これは、メッシュ構造に銅を使用すれば、他の材料を使用するより温度(上昇)を数分の一にできる可能性があることを示している。しかし、その蒸発速度は、3[μm/hr]で、数時間でメッシュ構造が薄くなり使用できなくなる。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、メッシュ構造の内部124aを銅とし、その表面124bを蒸発速度の小さいタングステンで覆うことで、メッシュ構造を構成する。かかるメッシュ構造は、通常通りに銅でメッシュ構造を作製して、メッキや蒸着によって、その表面にモリブデンやタングステンを1[μm]程度形成し、その後、光透過膜110を設ければよい。タングステンの蒸発速度は、3×10−20[m/hr]であり、事実上、蒸発を無視することができる。このようなメッシュ構造の表面124bを覆う材料がメッシュ構造の内部124aの材料より小さい蒸発速度を有するメッシュ構造は、熱伝導率を大きく保つと共に、蒸発速度を小さくすることが可能である。従って、例えば、EUV露光装置のフィルターとして最適な構造となる。ここで、図5は、メッシュ構造の一例を示す概略断面図である。
なお、本実施形態では、タングステンをメッシュ構造の表面124bを覆う材料として使用しているが、かかる材料はタングステンに限定するものではない。メッシュ構造の内部124aよりも小さい蒸発速度を有する材料であれば、同様の効果を得ることができる。例えば、モリブデンの蒸発速度は、3×10−12[μm/hr]と小さく、メッシュ構造の表面124bを覆う材料として使用することができる。また、ニッケルやジルコニウムもメッシュ構造の表面124bを覆う材料として使用することができる。但し、EUV光をある程度透過する材料であることが望ましい。少なくとも0.01μmの厚さの透過率が0.01以上、好ましくは0.1以上、より好ましくは、0.5以上であることが望ましい。
本実施形態では、光透過膜110に使用する材料について説明する。光透過膜110は、1000[℃]を超えときには1500[℃]の高温になる。光透過膜110は、EUV光ELを透過させることを目的とする。それに要求される性質は、露光波長に対して高透過率、高融点、高熱伝導率、低蒸発速度及び高輻射率である。高融点の観点では、1500[℃]以上が必要となる。低蒸発速度の観点では、光透過膜110が薄くなり、吸収量の減量より温度が上昇することや、部分的に薄い箇所が生じて破損しやすくなることを防止する。更に、蒸発した材料が集光ミラー12やミラー21及び22に付着して、光学素子を汚す恐れもある。
本実施形態では、図6に示ように、光透過膜110の表面110aが内部110bと異なる材料で覆われている。表1に示したように、モリブデンの蒸発速度は、ジルコニウムの蒸発速度の1/20である。しかしながら、モリブデンのEUV光に対する透過率は、ジルコニウムより低い。例えば、0.2[μm]の厚さの光透過膜を考えると、モリブデンの透過率は30%、ジルコニウムの透過率は50%であり、ジルコニウムの方が高い透過率を有する。ここで、図6は、光透過膜110の一例を示す概略断面図である。
そこで、光透過膜110の中心となる内部110bの材料は、ジルコニウムとして、その表面110aにモリブデンを10[nm]程度蒸着すれば、モリブデンが蒸発するまで(100時間)フィルターの機能を維持することができる。実際には、最大温度1800[K]といってもEUV光ELが発光している時間は僅かであり、その10倍以上のパルス間隔がある。従って、厚さ10[nm]のモリブデンが蒸発するまで1000時間かかることになる。
このような光透過膜110の表面110aを覆う材料が光透過膜110の内部110bの材料より遅い蒸発速度を有する光透過膜110は、EUV光ELに対して高い透過率を有すると共に、蒸発速度を遅くすることが可能である。従って、例えば、EUV露光装置のフィルターとして最適な構造となる。
なお、本実施形態のフィルター100は、通常通りに光透過膜110を作製した後、両面にモリブデンを蒸着するだけで作製することができる。
ここで、両面にモリブデンを蒸着せずに、片面にのみモリブデンを蒸着する場合には、モリブデンを蒸着しない面を光源側に向け、モリブデンを蒸着した面を露光装置の被露光体側(照明光学系側)に向けることが望ましい。
実施例1乃至3では、柱構造(第2の部材130)は、メッシュ構造(第1の部材120)と別体で構成されている。しかし、柱構造は、メッシュ構造よりもフィルター100の外部に熱を逃がす効率が高い機能を有すればよく、必ずしも、柱構造とメッシュ構造とを別体で構成する必要はない。例えば、メッシュ構造を形成する梁122の幅より幅の大きい梁を、所定のピッチ間隔で形成し、その幅の大きな梁を柱132と見なしてもよい。或いは、メッシュ構造を形成する梁122の厚さよりも厚い梁を、所定のピッチ間隔で形成して柱132としてもよい。換言すれば、温度勾配の方向に垂直な面の柱132の断面積が、メッシュ構造の断面積より大きければよい。例えば、温度勾配のある(温度勾配がよりきつい)方向に平行して柱132を配置すると効率的に熱を逃がすことができるので、メッシュ構造を形成する梁122のうち、放射状の梁の断面積を大きくしてもよい。
実施例1乃至4では、プラズマPLから放射されたEUV光ELが中間集光点CPで集光する光源装置1に対して、フィルター100を中間集光点CP以外の位置に配置することで、フィルター100に入射する単位面積当たりの強度を下げている。しかし、プラズマPLから放射されたEUV光ELを平行光に変換し、露光装置の照明系チャンバに導光する構造の露光装置に対してもフィルター100は適応することができる。プラズマPLからのEUV光ELを平行光に変換し、照明系チャンバに入射させる光源装置又はEUV露光装置に関しては、集光光学系で直接、平行光に変換するか、又は、集光光学系で反射されたEUV光ELを再度ミラーで平行光に変換する場合が考えられる。しかし、いずれの場合においても、必要な強度の位置にフィルター100を配置すればよい。
光透過膜110と、メッシュ構造を有する第1の部材120と、柱構造を有する第2の部材130とから構成されるフィルター100の作製方法について説明する。フィルター100の作製方法としては、基板上に光透過膜110を蒸着によって形成し、その上にメッキやリフトオフ等でメッシュ構造(第1の部材120)を形成する方法がある。また、自立できるメッシュ構造を形成し、光透過膜110を接着剤で固定する方法もある。接着剤で、メッシュ構造と光透過膜110又は柱構造(第2の部材130)を固定する方法では、接着部が高温になると、接着剤から脱離ガスが放出する可能性がある。そして、脱離ガスが光学素子を汚染する可能性がある。そのため、プラズマPL側に接着面を向けてフィルター100を配置すれば、照明系チャンバ20側のミラー21及び22の汚染を防ぐことができる。光源チャンバ10は、真空度がそれほど高くないため接着剤から放出された脱離ガスの広がりは、照明系チャンバ20での広がりに比べて小さく、集光ミラー12が汚染される程度も小さい。
更に、図1に示す光源チャンバ10の集光ミラー12として斜入射ミラーを使用し、照明系チャンバ20のミラー21及び22として多層膜ミラーを使用する場合を考える。この場合、同程度の汚れの付着であれば、多層膜ミラーの反射率の低下の方が、斜入射ミラーの反射率の低下よりも大きい。従って、接着面をプラズマPL側に向けてフィルター100を配置することは、ミラーの寿命を延ばすためには有効である。
フィルター100の寿命について説明する。フィルター100の寿命を延ばすためには、フィルター100の最高温度を小さくすることが有効である。そのためには、フィルター100に照射されるEUV光ELの強度を小さくすればよい。従って、図1に示すように、照明系チャンバ20に配置された少なくとも1つのミラーの下流(位置α又は位置β)にフィルター100を配置することが有効となる。EUV光に対するミラーの反射率は最大でも70%であり、2つのミラーの下流(位置β)ならば、フィルター100に照射されるEUV光ELの強度は、光源チャンバ10を射出したばかりのEUV光ELの強度の半分となる。但し、照明系チャンバ20に入射したばかりの位置γにフィルター100を配置しても、EUV光ELの強度は小さくなっているため、光源チャンバ10に配置するより寿命を延ばすことができる。
更に、図1に示す集光ミラー12として斜入射ミラーを使用する場合には、露光に必要な露光波長以外の光、所謂、アウトバンド光の強度が、露光波長の強度の10倍以上もある。その場合、1つの多層膜ミラーでプラズマPLからのEUV光ELを反射させると、露光波長の反射強度は70%であるが、アウトバンドである露光波長領域以外の光は殆ど反射しない。従って、光源チャンバ10を射出したばかりEUV光ELの強度の1/5乃至1/10にも減衰し、フィルター100に与える熱負荷は極めて小さくなる。
一方、フィルター100の目的の1つはミラー21及び22の保護であり、ミラー21及び22の下流にフィルター100を配置するとかかる目的を達成できない可能性がある。しかし、照明系チャンバ20に入射した直後のミラー21及び22は、他のミラーが必要とする高精度を要求されないため、比較的安価で交換することを前提として構成することができる。
フィルター100の光透過膜110の表面に輻射率の大きい材料を蒸着すると、光透過膜110の温度を下げることが可能である。例えば、輻射率の大きい材料として、カーボン、炭化珪素(SiC)、炭化窒素、珪素等がある。純粋なカーボンは、1800[K]での蒸発速度がモリブデン(Mo)より1桁小さいことに加え、輻射率が0.8程度あり、光透過膜100の温度を1000[K]以下にすることができるため、実質上、蒸発しないと考えてよい。また、SiC、Siも輻射率がそれぞれ0.8乃至9程度であり、光透過膜110の温度を下げることが可能である。厚さ0.01[μm]のカーボンとSiC、Siの波長13.5nmに対する透過率は、94%乃至95%と高く、透過率の上でも良好である。
上述したように、高速でEUV光ELを発光し続けると、光透過膜110に吸収される熱量に比べて吸収された熱の逃げが追いつかなくなり、徐々に光透過膜110の温度が上昇することは既に説明した。その場合、EUV光ELの発光周期を少し遅くすれよいが、それ以外に、定期的にEUV光ELの発光を間引くことでも同様の効果を期待することができる。例えば、EUV光ELを20回発光させたら1回休止すれば、光透過膜110の温度を急激に下げることができる。
以下、図15を参照して、本発明の光源装置1を適用した例示的な露光装置300について説明する。ここで、図15は、本発明の一側面としての露光装置300の構成を示す概略断面図である。
露光装置300は、露光光としてEUV光(例えば、波長13.4nm)を用いて、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式又はステップ・アンド・リピート方式でマスク330に形成された回路パターンを被処理体350に露光する。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光する方式である。また、「ステップ・アンド・スキャン方式」では、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する方式である。
図15を参照するに、露光装置300は、照明装置310と、マスク330を載置するレチクルステージ335と、投影光学系340と、被処理体350を載置するウェハステージ355と、アライメント検出機構360と、フォーカス位置検出機構370とを有する。
また、図3に示すように、少なくともEUV光ELが通る光路を真空環境とするため、真空チャンバVCを設けている。EUV光ELは、大気に対する透過率が低く、また、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分との反応によりコンタミナントを生成してしまうからである。
照明装置310は、投影光学系340の円弧状の視野に対応して円弧状のEUV光(例えば、波長13.4nm)ELによりマスク330を照明する照明装置であって、光源装置1と、照明光学系314とを有する。
光源装置1は、プラズマPLから放射されるEUV光ELを照明光学系314に供給する。光源装置1は、上述した通りのいかなる形態をも適用可能であり、ここでの詳細な説明は省略する。
照明光学系314は、反射ミラー314a、オプティカルインテグレーター314bから構成される。反射ミラー314aは、光源装置1から供給されるEUV光ELを反射し、後段の光学素子(光学系)に導光する役割を果たす。オプティカルインテグレーター314bは、マスク330を均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。また、照明光学系314は、マスク330と共役な位置に、マスク330の照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャを有してもよい。
マスク330は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ335に支持及び駆動される。マスク330から発せされた回折光は、投影光学系340で反射されて被処理体350上に投影される。マスク330と被処理体350とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置300は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク330と被処理体350を走査することによりマスク330のパターンを被処理体350上に縮小投影する。
マスクステージ335は、マスク330を支持して図示しない移動機構に接続されている。マスクステージ335は、当業界周知のいかなる構造をも適用することができる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、少なくともX方向にマスクステージ335を駆動することで、マスク330を移動させることができる。露光装置300は、マスク330と被処理体350とを同期した状態で走査する。ここで、マスク330又は被処理体350面内で走査方向をX、それに垂直な方向をY、マスク330又は被処理体350面内に垂直な方向をZとする。
投影光学系340は、複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)342を用いて、マスク330面上のパターンを像面である被処理体350上に縮小投影する。複数の反射ミラー342の枚数は、4枚乃至6枚程度である。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、マスク330と被処理体350を同時に走査して広い面積を転写する。投影光学系340の開口数(NA)は、0.2乃至0.3程度である。
被処理体350は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体350には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ355は、ウェハチャックを介して被処理体350を支持する。ウェハステージ355は、例えば、リニアモーターを利用してXYZ方向に被処理体350を移動する。マスク330と被処理体350は、同期して走査される。また、マスクステージ335の位置とウェハステージ355の位置とは、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
アライメント検出機構360は、マスク330の位置と投影光学系340の光軸との位置関係、及び、被処理体350の位置と投影光学系340の光軸との位置関係を計測する。かかる計測結果に基づいて、マスク330の投影像が被処理体350の所定の位置に一致するようにマスクステージ335及びウェハステージ355の位置及び角度を設定する。
フォーカス位置検出機構370は、被処理体350面でフォーカス位置を計測し、ウェハステージ355の位置及び角度を制御することによって、露光中、常時被処理体350面を投影光学系340による結像位置に保つ。
露光において、照明装置310から射出されたEUV光ELはマスク330を照明し、投影光学系340によりマスク330面上のパターンを被処理体350面上に結像する。本実施形態において、像面での露光フィールドは円弧状(リング状)である。そして、マスク330と被処理体350とを投影光学系340の縮小倍率比と同じ速度比で走査することにより、マスク330のパターン全体が被処理体350に転写される。露光装置に用いられる照明装置310が有する光源装置1は、フィルター100によって、照明光学系314や投影光学系340を構成する光学素子の反射率の低下や照度の不均一化を防止することができる。これにより、露光装置300は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
以下、図16及び図17を参照して、上述の露光装置300を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図16は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する行程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図17は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置300によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置300を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての光源装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示すフィルターの構成を示す概略平面図である。 図2に示す光透過膜と複数の梁で形成されるメッシュ構造を有する第1の部材とを示す概略拡大図であって、図3(a)は平面図、図3(b)は断面図である。 図1に示すフィルターの構成の一例を示す概略平面図である。 メッシュ構造の一例を示す概略断面図である。 図1に示す光透過膜の一例を示す概略断面図である。 パルス光(EUV光)の照射によるZrの光透過膜の温度変化を示すグラフである。 1回目のEUV光が入射した際の光透過膜の中心の温度を示すグラフである。 光透過膜の直径に対するEUV光の最大周波数を示すグラフである。 光透過膜の形状とEUV光の発光周波数との関係を示すグラフである。 EUV光(パルス光)の照射によるMoを材料とするメッシュ構造の温度上昇値を示すグラフである。 メッシュ構造の直径に対するメッシュ構造の中心の温度を示すグラフである。 メッシュ構造の最大直径と吸収強度との関係を示すグラフである。 メッシュ構造の最大直径と吸収強度との関係を示すグラフである。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図16に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 光源装置
10 光源チャンバ
11 電極
12 集光ミラー
13 デブリ除去装置
14 ミラー支持部
20 照明系チャンバ
21及び22 ミラー
100 フィルター
110 光透過膜
110a 光透過膜の表面
110b 光透過膜の内部
120 第1の部材(メッシュ構造)
122 梁
124a メッシュ構造の内部
124b メッシュ構造の表面
130 第2の部材(柱構造)
132 柱
PL プラズマ
EL EUV光

Claims (19)

  1. 光源からの光を用いて被露光体を露光する露光装置に使用されるフィルターであって、
    前記光源からの光を透過する光透過膜と、
    第1の梁を含む複数の梁で構成されており、前記光透過膜と熱的に接触している第1の部材と、
    第1の柱を含む複数の柱で構成されており、前記光透過膜及び/又は前記第1の部材と熱的に接触している第2の部材とを有しており、
    前記第1の梁の長手方向に関して、単位時間当たりの前記第1の梁が伝導可能な熱量と、前記第1の柱の長手方向に関して、単位時間当たりの前記第1の柱が伝導可能な熱量とが互いに異なることを特徴とするフィルター。
  2. 前記複数の柱は、冷却媒体が流されていることを特徴とする請求項1記載のフィルター。
  3. 前記複数の柱は、ヒートパイプを有することを特徴とする請求項1記載のフィルター。
  4. 前記複数の柱各々の断面積が、前記複数の梁各々の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のフィルター。
  5. 前記柱を構成する材料の熱伝導率は、前記メッシュ構造を構成する材料の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項1記載のフィルター。
  6. 前記複数の梁が、メッシュ構造を成していることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のフィルター。
  7. 前記光源の周波数をF[Hz]、前記光透過膜の熱容量をCp[J/kg/K]、前記光透過膜の密度をρ[kg/m]、前記光透過膜の熱伝導率をλ[W/m/K]とすると、
    前記メッシュ構造が規定する区画の大きさs[m]は、

    を満足し、
    前記メッシュ構造が規定する区画の大きさs[m]は、前記区画が円形の場合には当該円形の直径、前記区画が多角形の場合には当該多角形の少なくとも3辺に接する最小の円の直径であることを特徴とする請求項6記載のフィルター。
  8. 前記光透過膜は、ジルコニウムで構成され、
    前記メッシュ構造が規定する区画の大きさs[m]は、

    を満足することを特徴とする請求項7記載のフィルター。
  9. 前記梁の厚さをth[m]とすると、
    前記メッシュ構造が規定する区画の大きさs[m]は、
    s>0.3th
    を満足し、
    前記メッシュ構造が規定する区画の大きさs[m]は、前記区画が円形の場合には当該円形の直径、前記区画が多角形の場合には当該多角形の少なくとも3辺に接する最小の円の直径であることを特徴とする請求項6記載のフィルター。
  10. 前記フィルターが単位面積当たりに吸収するエネルギーをq0[W/m]、前記メッシュ構造の1000[K]での熱伝導率をλ[W/m/K]、前記梁の厚さをth[m]、前記梁の幅をw[m]、前記梁のピッチをp[m]、前記メッシュ構造の開口率をAとすると、
    前記柱構造が規定する区画の大きさs[m]は、
    s<3×10−2×exp(−9×10−9×q0/(λ×th×w/p)+7.2×10−3
    又は、
    s<3×10−2×exp(−9×10−9×q0/(λ×th×√A)+7.2×10−3
    を満足し、
    前記柱構造が規定する区画の大きさs[m]は、前記区画が円形の場合には当該円形の直径、前記区画が多角形の場合には当該多角形の少なくとも3辺に接する最小の円の直径であることを特徴とする請求項6記載のフィルター。
  11. 前記複数の梁は、表面を形成する第1の材料と、内部を形成する第2の材料から構成され、
    前記第1の材料の蒸発速度は、前記第2の材料の蒸発速度よりも小さく、
    前記第2の材料の熱伝導率は、前記第2の材料の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のフィルター。
  12. 光源からの光を用いて被露光体を露光する露光装置に使用されるフィルターであって、
    第1の厚さを有し、前記光源からの光を透過する光透過部と、
    前記第1の厚さとは異なる第2の厚さを有し、前記光透過部と熱的に接触している第1熱伝導部と、
    前記第1の厚さ及び前記第2の厚さとは異なる第3の厚さを有し、前記光透過部及び/又は前記第1熱伝導部と熱的に接触している第2熱伝導部とを有していることを特徴とするフィルター。
  13. 前記光源からの光を用いて、マスクのパターンを前記被処理体に露光する露光装置であって、
    前記光源から前記被処理体に至る光路中に配置された、請求項1乃至12のうちいずれか一項記載のフィルターを有することを特徴とする露光装置。
  14. 前記光源からの光を中間集光点に集光しており、
    前記フィルターは、前記中間集光点とは異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項13記載の露光装置。
  15. 前記中間集光点からの光を前記マスクに導光する少なくとも一以上のミラーを更に有し、
    前記フィルターは、少なくとも一の前記ミラーを経た位置に配置されることを特徴とする請求項14記載の露光装置。
  16. 前記フィルターの温度が一定の値以上になると、前記光源からの光の発光を停止することを特徴とする請求項13乃至15いずれかに記載の露光装置。
  17. 前記光源は、所定の周期で、前記光の発光と停止を繰り返すことを特徴とする請求項13乃至16いずれかに記載の露光装置。
  18. 請求項13乃至17のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
  19. パルス光を発光する光源装置であって、
    請求項1乃至12いずれかに記載のフィルターを有していることを特徴とする光源装置。
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