JP2007021452A - 塗装機及びこれに組み込まれる塗料カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】 塗装機が塗装を停止しているときに、塗料カートリッジを備えた塗装機から塗料漏れを防止する。
【解決手段】 塗料カートリッジ7には、可撓性の塗料バッグ14に連通した第1塗料通路15が形成され、この第1塗料通路15はカートリッジ本体10及びフィードチューブ11を貫通して延びている。第1塗料通路15は第1弁室16を有し、この第1弁室16には、第1球弁17と、第1球弁17よりも塗料バッグ14側に配設された第1固定弁座18と、第1球弁17よりもフィードチューブ11側に配設されて第1球弁17を第1固定弁座18に着座する方向に付勢する第1スプリング19とが設けられ、第1弁室16の第1球弁17は、塗料バッグ14からフィードチューブ11への圧送される塗料の流れを許容し、この逆の流れを禁止する機械的な一方向弁として機能するように設定されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 塗料カートリッジ7には、可撓性の塗料バッグ14に連通した第1塗料通路15が形成され、この第1塗料通路15はカートリッジ本体10及びフィードチューブ11を貫通して延びている。第1塗料通路15は第1弁室16を有し、この第1弁室16には、第1球弁17と、第1球弁17よりも塗料バッグ14側に配設された第1固定弁座18と、第1球弁17よりもフィードチューブ11側に配設されて第1球弁17を第1固定弁座18に着座する方向に付勢する第1スプリング19とが設けられ、第1弁室16の第1球弁17は、塗料バッグ14からフィードチューブ11への圧送される塗料の流れを許容し、この逆の流れを禁止する機械的な一方向弁として機能するように設定されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は塗装機及びこれに組み込まれる塗料カートリッジに関するものである。
自動車の生産過程に自動車ボディの塗装工程が含まれ、この塗装では塗装ロボットが用いられている。塗装ロボットは、そのアーム先端に静電塗装機を有し、自動車ボディの塗装すべき色が変わる毎に塗装機の色替えが行われる。この色替え作業は、塗装機の塗料経路や塗装機の先端部などを洗浄する作業を伴い、この色替えに伴って廃棄される塗料の量は少なくない。
特許文献1は、色替えに伴って廃棄される塗料の量を低減することを目的として、塗料カートリッジを脱着可能に取り付けた静電塗装機を開示している。この特許文献1に開示の塗料カートリッジを説明すると、カートリッジ本体の中に、可動隔壁によって画成された2つの部屋つまり塗料収容室と押し出し液体収容室とを有し、押し出し液体収容室に絶縁性液体などの作動液体(押し出し液体)を供給して可動隔壁を移動させることにより塗料収容室に格納されている塗料を塗料収容室から吐出させる構成が採用されている。
塗料カートリッジは、また、カートリッジ本体から突出したフィードチューブを有し、このフィードチューブは塗料収容室に連通している。塗料カートリッジを塗装機に装着すると、塗料カートリッジ本体から延出するフィードチューブは塗装機の内部に挿入され、フィードチューブの先端は、塗装機の先端に位置するベルカップ(回転霧化頭)の中心部の近傍に配置される。これにより、カートリッジ本体の塗料収容室から吐出された塗料はフィードチューブを通じてベルカップの中心部まで定量供給され、ベルカップに供給された塗料は、回転するベルカップによって霧化される。
ベルカップに供給する塗料は、カートリッジ本体の押し出し液体収容室に供給する作動液体(押し出し液体)の供給を定量制御することにより行われる。カートリッジ本体の内部に形成された押し出しシンナー通路の入り口端にはバネ付勢された一方向弁が設置され、この一方向弁はカートリッジ本体から外方に突出するピン部を備えている。塗料カートリッジを塗装機に装着すると、塗装機側の部材によってピン部が押された状態となってバネ力に抗して一方向弁が開弁した状態となり、塗装機側からカートリッジ本体の押し出し液体通路に絶縁液体(押し出し液体)が定量供給される。塗料カートリッジを塗装機から取り外すと、一方向弁はバネ力によって閉弁状態となる。
塗料カートリッジからベルカップへの塗料供給は、パイロットエアによって制御される弁体によってオン/オフされる。この点について説明すると、塗料カートリッジはフィードチューブの内部に挿入された長尺の可動の弁体を有し、他方、フィードチューブの先端部には固定弁座が形成させている。長尺の可動弁体の先端部が固定弁座に着座することによりフィードチューブからベルカップへの塗料の供給が遮断され、可動弁体の先端が弁座から離れるとフィードチューブからベルカップに塗料が供給される。フィードチューブの基端部つまりカートリッジ本体の先端部分には、可動弁体を制御するための弁駆動制御室が設けられ、弁駆動制御室にはバネ付勢されたピストンが収容されている。このピストンには長尺の可動弁体の基端が連結され、ピストンを付勢するバネのバネ力により、長尺の可動弁体は常時閉弁方向に付勢されている。バネ付勢されているピストンは、長尺の可動弁体が連結されている側の部屋にパイロットエアが供給され、パイロットエアを供給することによりピストンはバネ力に抗して移動し、これにより長尺の可動弁体は開弁方向に変位してフィードチューブからベルカップに塗料が供給される。他方、パイロットエアの供給を遮断すると、ピストンはバネ力によって変位し、これにより長尺の可動弁体は閉弁方向に変位してフィードチューブからベルカップへの塗料の供給が遮断される。
特開平11−262699号公報
特許文献1に記載の塗料カートリッジは実用化されている。この実用化された塗料カートリッジは、塗装停止時にフィードチューブから塗料が漏れ出すという欠点を有し、このこともあって塗装機内部やベルカップ回りを汚染するという問題を有していた。この問題は、長尺の可動弁体と固定弁座との組み合わせでベルカップに対する塗料の供給をオン/オフすることから、閉弁時に可動弁体が固定弁座にしっかりと着座している必要があるところ、ピストンを介して長尺の可動弁体の基端を閉弁方向にバネ付勢することによって閉弁させる構成が採用されているため、バネ力の強いバネを配置すれば閉弁の確実性を確保することができる。しかし、バネ力を強めた場合には、長尺の可動弁体を開弁させるのにパイロットエアを使っているため、可動弁体を開弁動作させる応答性に遅れが出る可能性が大きくなるという問題を有している。また、このようなバルブ構造を採用することは構造が複雑なため高価になるという欠点がある。
本発明の目的は、塗装機が塗装を停止しているときに、塗料カートリッジを備えた塗装機から安価な構造で塗料漏れを防止することのできる塗装機及びこれに組み込まれる塗料カートリッジを提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
可動隔壁を挟んで画成された、押し出し液体を受け入れる第1室及び塗料を収容した第2室の二つの部屋と、前記第2室内の塗料を前記塗装機に供給するフィードチューブとを有し、前記第1室に押し出し液体を供給することで第2室の塗料をフィードチューブを通じて塗装機に供給することができる、塗装機に脱着可能な塗料カートリッジであって、
前記第2室から前記フィードチューブを通って前記塗装機に塗料を供給する第1塗料通路に設けられ、該第1塗料通路に、前記第2室から前記フィードチューブに向かう塗料からの圧力を受けて該塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第1の一方向弁が設けられ、該第1の一方向弁が第1バネによって閉弁方向に付勢されていることを特徴とする塗装機用の塗料カートリッジを提供することにより達成される。
可動隔壁を挟んで画成された、押し出し液体を受け入れる第1室及び塗料を収容した第2室の二つの部屋と、前記第2室内の塗料を前記塗装機に供給するフィードチューブとを有し、前記第1室に押し出し液体を供給することで第2室の塗料をフィードチューブを通じて塗装機に供給することができる、塗装機に脱着可能な塗料カートリッジであって、
前記第2室から前記フィードチューブを通って前記塗装機に塗料を供給する第1塗料通路に設けられ、該第1塗料通路に、前記第2室から前記フィードチューブに向かう塗料からの圧力を受けて該塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第1の一方向弁が設けられ、該第1の一方向弁が第1バネによって閉弁方向に付勢されていることを特徴とする塗装機用の塗料カートリッジを提供することにより達成される。
すなわち、本発明の塗料カートリッジによれば、塗料カートリッジから塗装機に塗料を供給する第1塗料通路にバネ付勢された第1の一方向弁を設け、この第1の一方向弁が、第2の室からの圧送される塗料によって開弁するようにしてあるため、塗料カートリッジの第1の室に押し出し液体を供給することで、塗料カートリッジのフィードチューブを通じて塗装機に塗料を供給することができ、また、第1の室に対する非圧縮性流体の供給を停止することで第1の一方向弁は第1バネのバネ力によって直ちに閉弁することになる。したがって、塗装を停止しているときに、塗装機から塗料が漏れ出すのを防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、前記第1の一方向弁が、前記塗料を収容した第2室側に位置する第1固定弁座と、前記フィードチューブ側に位置する第1球弁とを有し、該第1球弁が前記第1バネによって前記第1固定弁座に着座する方向に付勢されている。これによれば、一方向弁の簡単な機械的な構成でありながら塗料の漏れ出しを的確に防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、また、前記第1の一方向弁をバイパスする第2の塗料通路を更に有し、該第2の塗料通路に、前記フィードチューブから前記第2室に向かう塗料からの圧力を受けて該塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第2の一方向弁を有し、該第2の一方向弁が第2バネによって閉弁方向に付勢されている。この実施の形態によれば、塗料カートリッジの第2の室の塗料が無くなったときには、フィードチューブの先端から塗料を充填することで塗料カートリッジの第2の室に塗料を充填することができ、塗料カートリッジを再利用することができる。
上記の技術的課題は、本発明の第2の観点によれば、
塗料を収容した塗料カートリッジが脱着可能に装着される塗装機であって、
前記塗料カートリッジが、可動隔壁を挟んで画成された、押し出し液体を受け入れる第1室及び塗料を収容した第2室の二つの部屋と、前記第2室内の塗料を前記塗装機に供給するフィードチューブとを有し、
前記塗装機が、前記塗料カートリッジが装着されたときに、該塗料カートリッジのフィードチューブが挿入されるフィードチューブ挿入孔と、前記押し出し液体を前記塗料カートリッジの前記第1室に供給するための押し出し液体供給通路とを有し、
前記塗料カートリッジには、前記第2室から前記フィードチューブを通って前記塗装機に塗料を供給する第1塗料通路に設けられ、該第1塗料通路に、前記第2室から前記フィードチューブに向かう塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第1の一方向弁が設けられ、該第1の一方向弁が第1バネによって閉弁方向に付勢されていることを特徴とする塗装機を提供することにより達成される。
塗料を収容した塗料カートリッジが脱着可能に装着される塗装機であって、
前記塗料カートリッジが、可動隔壁を挟んで画成された、押し出し液体を受け入れる第1室及び塗料を収容した第2室の二つの部屋と、前記第2室内の塗料を前記塗装機に供給するフィードチューブとを有し、
前記塗装機が、前記塗料カートリッジが装着されたときに、該塗料カートリッジのフィードチューブが挿入されるフィードチューブ挿入孔と、前記押し出し液体を前記塗料カートリッジの前記第1室に供給するための押し出し液体供給通路とを有し、
前記塗料カートリッジには、前記第2室から前記フィードチューブを通って前記塗装機に塗料を供給する第1塗料通路に設けられ、該第1塗料通路に、前記第2室から前記フィードチューブに向かう塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第1の一方向弁が設けられ、該第1の一方向弁が第1バネによって閉弁方向に付勢されていることを特徴とする塗装機を提供することにより達成される。
以下に、添付の図面に基づいて、塗装ロボットに装着した静電塗装機に本発明を適用した具体例を説明する。
図1において、塗装ロボットのアーム1の先端部分には静電塗装機2が脱着可能に取り付けられている。静電塗装機2は、バレル本体2aの先端部分にベルカップつまり回転霧化頭3を有し、このベルカップ3はエアモータ4の回転軸4aの先端部分に連結されている。エアモータ4の回転軸4aには、バレル本体2aと直交する枝バレル2bに内蔵された高電圧発生器5から内部高電圧ケーブル6を介して高電圧が供給され、この高電圧は回転軸4aを介してベルカップ3に印加される。
静電塗装機2のバレル本体2aには、その後端部分に、塗料カートリッジ7を受け入れる凹所8が形成され、この凹所8は、エアモータ4を貫通して延びる中心軸孔9に連通している。
図2塗料カートリッジ7の縦断面図であり、図3は図2と同様に塗料カートリッジ7の縦断面図であるが、図2と断面した面が異なっており、図2から90度回転した面を切断した断面を示している。この図2、図3を参照して、塗料カートリッジ7は、カートリッジ本体10と、カートリッジ本体10の一端面の中心から真っ直ぐに延びるフィードチューブ11とを有している。
カートリッジ本体10には、後端のキャップ12を螺着することにより密閉される空所13を有し、空所13には変形自在な塗料バッグ14が収容され、この塗料バッグ14は、空所13の深部つまりカートリッジ本体10の先端部分に脱着可能に連結されている。塗料バッグ14は、その変位自在な壁14aが可撓性の材料で作られており、この可撓性の壁14aは、特許文献1の可動隔壁と実質的に同一の機能を発揮する。特に図3を参照して、塗料カートリッジ7には、塗料バッグ14に連通した第1塗料通路15が形成され、この第1塗料通路15はカートリッジ本体10及びフィードチューブ11を貫通して延びている。
図2〜図4を参照して、第1塗料通路15は第1弁室16を有し、この第1弁室16はカートリッジ本体10の先端部に形成されている。第1弁室16には、第1球弁17と、第1球弁17よりも塗料バッグ14側に配設された第1固定弁座18と、第1球弁17よりもフィードチューブ11側に配設されて第1球弁17を第1固定弁座18に着座する方向に付勢する第1スプリング19とが設けられている。すなわち、第1弁室16の第1球弁17は、塗料バッグ14からフィードチューブ11への圧送される塗料の流れを許容し、この逆の流れを禁止する機械的な一方向弁として機能するように設定されている。
図3、図4の参照符号20は第2塗料通路であり、第2塗料通路20は、カートリッジ本体10の先端部に形成された上記第1弁室16に隣接して配置され、この第2塗料通路20は第1塗料通路15の第1弁室16をバイパスする通路構成を備えている。すなわち、上記第1弁室16を含む第1塗料通路15のうち、第1弁室16よりも塗料バッグ14側の通路15Aに上記第2塗料通路20の一端が連通されている。他方、上記第1弁室16を含む第1塗料通路15のうち、第1弁室16よりもフィードチューブ11側の通路15Bに上記第2塗料通路20の他端が連通されている。
上記第1塗料通路15の第1弁室16をバイパスする第2塗料通路20には第2弁室21が介設されている。第2弁室21には、第2球弁22と、第2球弁22よりもフィードチューブ11側に配設された第2固定弁座23と、第2球弁22よりも塗料バッグ14側に配設されて第2球弁22を第2固定弁座23に着座する方向に付勢する第2スプリング24とが設けられている。すなわち、第2弁室21の第2球弁22は、上述した第1弁室16の第1球弁17とは逆に、フィードチューブ11から塗料バッグ14へ圧送される塗料の流れを許容し、この逆の流れを禁止する機械的な一方向弁として機能するように設定されている。
図2に戻って、塗料カートリッジ7は、塗料バッグ14を収容した上記空所13に連通した第3通路30を有し、この第3通路30はカートリッジ本体10の一端面の開口し、この開口端にバルブ機構31が取り付けられている。バルブ機構31は、カートリッジ本体10の一端面から外方に突出したピン部32aを備えた一方向弁32を有し、この一方向弁32は、バネ33によってピン部32aが外方に突出する方向に且つ図示しないシール部材と密着する方向に付勢されている。バネ33の付勢力に抗してピン部32aを押すと一方向弁32が開弁する。他方、ピン部32aを解放すると、一方向弁32はバネ力によって図外のシール部材と密着した状態となり閉弁状態となる。
図2、図3に図示の塗料カートリッジ7は、塗料バッグ14の中に所定の液体塗料を充填した状態で静電塗装機2に装着される。塗料カートリッジ7を静電塗装機2に装着した状態では、図1から分かるように、塗料カートリッジ7のフィードチューブ11が塗装機2のフィードチューブ挿入孔つまり中心軸孔9に挿入された状態となり、フィードチューブ11の先端がベルカップ3の中心部分に配置された状態となる。塗料カートリッジ7を静電塗装機2に装着した状態では、また、塗料カートリッジ7内の第3通路30を開閉するバルブ機構31のピン部32aが押し付けられた状態となり、一方向弁32は開弁状態となり、塗料カートリッジ7内の第3通路30は静電塗装機2の内部に形成された非圧縮流体(典型的には絶縁性の押し出し液体)供給通路35に連通した状態となる。
図1を引き続いて参照して、静電塗装機2の内部の押し出し液体供給通路35は、押し出し液体用バルブ機構36によって開閉され、この押し出し液体用バルブ機構36はエア通路37を通じて供給されるパイロットエアによって制御される。
塗料カートリッジ7のフィードチューブ11から塗料を定量的に吐出させて静電塗装を行うときには、従来と同様に押し出し液体供給通路35を通じて押し出し液体を塗料カートリッジ7に定量供給することにより塗料バッグ14に圧力を加えることにより行われる。すなわち、塗料カートリッジ7の空所13に押し出し液体が供給されると、塗料バッグ14は、その回りの押し出し液体によって押し潰された状態となり、これにより塗料バッグ14内の塗料は第1塗料通路15に圧送され、これにより第1弁室16の第1球弁17がバネ力に抗して開弁してフィードチューブ11を通じて、回転するベルカップ3の中心部に供給され、そしてベルカップ3によって霧化される。
そして、塗装を停止するときには、塗料カートリッジ7への押し出し液体の供給を停止する。これにより塗料バッグ14を押し潰す力が消失するため、塗料バッグ14内の塗料を第1塗料通路15に押し出す力が低下し、したがって、第1弁室16の第1球弁17は第1スプリング19のバネ力によって直ちに閉弁状態となる。したがって、フィードチューブ11への塗料の供給は機械的に直ちに停止状態となるため、フィードチューブ11の先端から塗料が漏れ出すのを防止することができる。
静電塗装機2から回収した塗料カートリッジ7は、これに内蔵されている塗料バッグ14に塗料を再充填することにより再利用される。塗料カートリッジ7への塗料の充填は、フィードチューブ11から塗料バッグ14に向けて塗料を圧送することにより行われる。すなわち、フィードチューブ11から塗料を圧送すると、塗料カートリッジ7の第1弁室16の第1球弁17は閉弁状態が維持されるが、第2弁室21の第2球弁22は、フィードチューブ11から圧送されてくる塗料によって第2スプリング24のバネ力に抗して第2固定弁座23から離れる方向に変位して開弁する。これにより、フィードチューブ11を通じて供給される塗料は、第2塗料通路20を通じて塗料バッグ14に充填される。フィードチューブ11を通じた塗料の再充填が終わると、第2球弁22は第2スプリング24のバネ力によって閉弁状態に復帰する。なお、この塗料の充填を行うステーションには、カートリッジ本体10から突出したピン部32aを押し下げる部材(図示せず)を備え、塗料カートリッジ7が塗料充填ステーションに設置されるとピン部材32aが押されて一方向弁32が開弁し、これにより塗料カートリッジ7の空所13内の押し出し液体は第3通路を通じて外部に排出可能な状態になる。
上記実施例では、変形可能な塗料バッグ14を塗料カートリッジ7に内蔵したが、特許文献1に開示のように、塗料カートリッジ7の内部に、可動隔壁によって画成された2つの部屋つまり塗料収容室と押し出し液体収容室とを設け、押し出し液体によって可動隔壁を変位させることにより塗料カートリッジ7からフィードチューブ11を通じて塗料を吐出させるようにしてもよい。また、適用例として回転霧化式の静電塗装機2を例示したが、スプレー式の塗装機に対しても好適に適用することができる。
本発明によれば、塗料カートリッジ7の塗料バッグ14のような塗料収容室からフィードチューブ11を通じて塗料を吐出する塗料通路15にバネ付勢された第1球弁17のような機械的な一方向弁を設けた構成を採用してあるため、塗料バッグ14を加圧する押し出し液体のような非圧縮性流体の供給を停止すると、これにより直ちに第1球弁17がバネ力によって閉弁状態となるため、塗装作業を停止した後に塗装機2から塗料が漏れ出すのを防止することができる。
また、塗料カートリッジ7に内蔵した塗料バッグ14をフィードチューブ11から吐出させる塗料通路15の第1弁室16をバイパスする第2塗料通路20を設け、この第2塗料通路20に介設した第2弁室21にフィードチューブ11側から塗料バッグ14側に向けて塗料の流れを許容するバネ付勢された一方向弁(第2球弁22)を設けたことから、フィードチューブ11の先端を通じて塗料バッグ14に塗料を充填することができる。
1 塗装ロボットのアーム
2 静電塗装機
3 回転霧化頭(ベルカップ)
7 塗料カートリッジ
8 塗料カートリッジを受け入れる凹所
9 塗料カートリッジのフィードチューブを受け入れるために塗装機に形成された中心軸孔(フィードチューブ挿入孔)
10 塗料カートリッジのカートリッジ本体
11 塗料カートリッジのフィードチューブ
13 塗料バッグを収容する空所
14 塗料バッグ
15 塗料カートリッジの塗料通路
15A 塗料通路の塗料バッグ側通路
15B 塗料通路のフィードチューブ側通路
16 第1弁室
17 第1球弁
18 第1固定弁座
19 第1スプリング
20 第1弁室をバイパスする第2塗料通路
21 第2弁室
22 第2球弁
23 第2固定弁座
24 第2スプリング
30 第3通路(押し出し液)
31 第3通路のバルブ機構
32 第3通路のバルブ機構に含まれる一方向弁
32a 一方向弁のピン部
33 一方向弁を閉弁方向に付勢するバネ
2 静電塗装機
3 回転霧化頭(ベルカップ)
7 塗料カートリッジ
8 塗料カートリッジを受け入れる凹所
9 塗料カートリッジのフィードチューブを受け入れるために塗装機に形成された中心軸孔(フィードチューブ挿入孔)
10 塗料カートリッジのカートリッジ本体
11 塗料カートリッジのフィードチューブ
13 塗料バッグを収容する空所
14 塗料バッグ
15 塗料カートリッジの塗料通路
15A 塗料通路の塗料バッグ側通路
15B 塗料通路のフィードチューブ側通路
16 第1弁室
17 第1球弁
18 第1固定弁座
19 第1スプリング
20 第1弁室をバイパスする第2塗料通路
21 第2弁室
22 第2球弁
23 第2固定弁座
24 第2スプリング
30 第3通路(押し出し液)
31 第3通路のバルブ機構
32 第3通路のバルブ機構に含まれる一方向弁
32a 一方向弁のピン部
33 一方向弁を閉弁方向に付勢するバネ
Claims (5)
- 可動隔壁を挟んで画成された、押し出し液体を受け入れる第1室及び塗料を収容した第2室の二つの部屋と、前記第2室内の塗料を前記塗装機に供給するフィードチューブとを有し、前記第1室に押し出し液体を供給することで第2室の塗料をフィードチューブを通じて塗装機に供給することができる、塗装機に脱着可能な塗料カートリッジであって、
前記第2室から前記フィードチューブを通って前記塗装機に塗料を供給する第1塗料通路に設けられ、該第1塗料通路に、前記第2室から前記フィードチューブに向かう塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第1の一方向弁が設けられ、該第1の一方向弁が第1バネによって閉弁方向に付勢されていることを特徴とする塗装機用の塗料カートリッジ。 - 前記第1の一方向弁が、前記塗料を収容した第2室側に位置する第1固定弁座と、前記フィードチューブ側に位置する第1球弁とを有し、該第1球弁が前記第1バネによって前記第1固定弁座に着座する方向に付勢されている、請求項1に記載の塗装機用の塗料カートリッジ。
- 前記第1の一方向弁をバイパスする第2の塗料通路を更に有し、
該第2の塗料通路に、前記フィードチューブから前記第2室に向かう塗料からの圧力を受けて該塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第2の一方向弁が設けられ、該第2の一方向弁が第2バネによって閉弁方向に付勢されている、請求項1又は2に記載の塗装機用の塗料カートリッジ。 - 前記第2の一方向弁が、前記フィードチューブ側に位置する第2固定弁座と、前記第2室側に位置する第2球弁とを有し、該第2球弁が前記第2バネによって前記第2固定弁座に着座する方向に付勢されている、請求項3に記載の塗装機用の塗料カートリッジ。
- 塗料を収容した塗料カートリッジが脱着可能に装着される塗装機であって、
前記塗料カートリッジが、可動隔壁を挟んで画成された、押し出し液体を受け入れる第1室及び塗料を収容した第2室の二つの部屋と、前記第2室内の塗料を前記塗装機に供給するフィードチューブとを有し、
前記塗装機が、前記塗料カートリッジが装着されたときに、該塗料カートリッジのフィードチューブが挿入されるフィードチューブ挿入孔と、前記押し出し液体を前記塗料カートリッジの前記第1室に供給するための押し出し液体供給通路とを有し、
前記塗料カートリッジには、前記第2室から前記フィードチューブを通って前記塗装機に塗料を供給する第1塗料通路に設けられ、該第1塗料通路に、前記第2室から前記フィードチューブに向かう塗料の流れを許容し、逆方向の塗料の流れを禁止する第1の一方向弁が設けられ、該第1の一方向弁が第1バネによって閉弁方向に付勢されていることを特徴とする塗装機。
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---|---|---|---|
JP2005210996A JP2007021452A (ja) | 2005-07-21 | 2005-07-21 | 塗装機及びこれに組み込まれる塗料カートリッジ |
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