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JP2007093532A - 磁気センサー装置 - Google Patents

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洋 小川
Daisuke Ogawa
大介 小川
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Abstract

【課題】磁極からの磁界を高感度に検出することができるMR素子では磁極の極性を検出できない点をホール素子からの検出信号により検出して回転位置を高精度に検出する。
【解決手段】少なくとも相対する一対の磁極が設けられた回転盤の回転に伴ってそれぞれの磁極からの磁界を、回転盤中心部に相対する箇所に設けられた磁気抵抗素子により検出して回転位置を検出する磁気センサー装置において、磁気抵抗素子に対して2個のホール素子を90°の交差角を設けて配置し、回転盤の1回転当り、磁気抵抗素子から出力される電気角で720°の正弦波波形の信号におけるそれぞれの回転角180°領域を、ホール素子からの出力信号に基づいて特定可能にする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気抵抗素子により磁極からの磁界を検出して位置(角度)を検出する磁気ロータリーエンコーダや磁気リニアスケール等の磁気センサー装置に関する。
例えば0°及び180°の各位置にN極及びS極の異なる磁極を着磁した回転盤の回転位置(回転量または回転角を含み、以下においては単に回転位置とする。)を検出する磁気センサー装置としての磁気ロータリーエンコーダにあっては、ホール素子や磁気抵抗素子(以下、MR素子と称する。)等の磁気センサーにより回転盤の磁極を検出して出力される正弦波波形(余弦波波形)の検出信号を所望の検出分解能に基づいて分割処理することにより回転盤の回転位置を検出している。
上記した磁気ロータリーエンコーダにおいて、磁気センサーをホール素子とした場合には、ホール素子からの検出信号が磁極の磁性に応じた信号を出力するが、磁界の検出感度が悪く、従って出力電圧が低く、これを所望の検出分解能に応じて分割処理すると、回転位置の検出精度が悪くなる問題を有している。
一方、磁気センサーとしてMR素子とする場合には、磁界強度の変化に対応して磁気抵抗が大きく変化することにより高い電圧比の出力信号を得ることができ、これにより高い精度で位置検出することができるが、その出力信号が磁界の正負に関係なく、同じ出力であるため、どの磁極に対応する信号であるのか判別できず、位置検出を正確に行えない問題を有している。
即ち、MR素子を使用した磁気センサーにあっては、高い磁気抵抗変化率を得るため、金属磁性体をストライプ状に加工した4個のMR素子を、互いのストライプが90°で交差するように配置してブリッジ接続してMRセンサーチップを使用し、回転盤の1回転当り、電気角で720°(4π)の正弦波波形の検出信号を出力するように構成している。しかし、上記したようにMR素子自体、磁極の磁性の正負に関係なく、同じ信号を出力するため、上記した電気角で720°の正弦波波形信号では、ある回転角の180°部分に対してどの磁極が位置しているのかを判別することができず、回転位置を正確に検出できなかった。
上記したMR素子を使用した場合の欠点は、MR素子にバイアス用永久磁石を設けてその感度幅が1/2になるように磁気バイアスし、回転盤の1回転当り、MR素子から出力される正弦波出力を、電気角で360°になるように補正して180°部分がどの磁極に対応しているのかを判別可能する方法がある。しかし、MR素子の感度幅が1/2になるように磁気バイアスすること自体、極めて困難であり、また、感度幅が1/2になるため、高い電圧比の出力信号が得られず、ホール素子を使用した場合と同様に、回転位置を高い精度で検出できなかった。
特開平−号公報
解決しようとする問題点は、MR素子では磁極の極性と無関係に検出信号が出力されるため、検出信号のどの180°領域に位置しているのかを判別できず、回転量の検出精度が悪い点にある。
本発明の請求項1は、少なくとも相対する一対の磁極が設けられた回転盤の回転に伴ってそれぞれの磁極からの磁界を、回転盤中心部に相対する箇所に設けられた磁気抵抗素子により検出して回転位置を検出する磁気センサー装置において、磁気抵抗素子に対して2個のホール素子を90°の交差角を設けて配置し、回転盤の1回転当り、磁気抵抗素子から出力される電気角で720°の正弦波波形の信号におけるそれぞれの回転角180°領域を、ホール素子からの出力信号に基づいて特定可能にしたことを特徴とする。
請求項6は、所望の検出分解能に応じた幅からなる異なる磁極が長手方向へ交互に設けられた磁気スケールに相対して往復移動する可動体に設けられた磁気抵抗素子により各磁極からの磁界を検出して可動体の移動位置を検出する磁気センサー装置において、磁気抵抗素子は異なる磁極からの磁界により少なくとも正弦波波形の信号を出力すると共に磁気抵抗素子の近傍に2個のホール素子を、磁気角で180°毎に検出するように設けたことを特徴とする。
本発明は、磁極からの磁界を高感度に検出することができるMR素子では磁極の極性を検出できない点をホール素子からの検出信号により検出して回転位置を高精度に検出することができる。
本発明は、磁気抵抗素子に対して2個のホール素子を90°の交差角を設けて配置し、回転盤の1回転当り、磁気抵抗素子から出力される電気角で720°の正弦波信号におけるそれぞれの回転角180°領域を、ホール素子からの出力信号に基づいて特定可能にしたことを最良の形態とする。
以下に実施形態を示す図に従って本発明を説明する。
図1及び図2(A)・(B)において、磁気センサー装置1はサーボモータ等の電動モータの回転軸2に固定される回転盤3と、該回転盤3の一面中心部に相対して固定されるセンサーチップ5とから構成される。そして回転盤3の一面には、その0°位置に、例えばN極の第1磁極7aが、また180°位置にS極の第2磁極7bがそれぞれ着磁されている。
センサーチップ5は、例えばパーマロイ等の磁性金属材をストライプ状に配列した4個のMR素子5a〜5dを、それぞれのストライプが90度で交差するように配列してブリッジ接続してなる。MR素子5a及び5bの接続部には制御電圧Vccが印加されると共にMR素子5c及び5dの接続部は接地GNDされている。そしてMR素子5a及び5dとMR素子5b及び5cの接続部から検出信号が取り出される。このセンサーチップ5は、回転盤3の1回転当り、電気角で720°の正弦波波形の信号を出力する。
尚、上記センサーチップ5には、回転盤3の回転に伴って余弦波波形の信号を得て正弦波波形と比較処理を行ったり、正弦波波形のピーク部分において波形曲線がなだらかになって電圧差が少なくなると、回転位置検出が不正確になるため、この場合には正弦波波形のピーク部分に対応する余弦波波形の急峻部を用いて回転位置検出を高精度に行う必要から、余弦波用の別の4個のMR素子(図示せず)を、上記各MR素子5a〜5dに対して45°の交差角(電気角で90°)を設けて配置する。これら余弦波用の4個のMR素子は正弦波用のMR素子5a〜5dと同一基板上に、または別の基板上に設けてもよい。
また、センサーチップ5の周囲には、2個のホール素子9a・9bが、回転盤3の中心に対して90°の交差角を設けて配置されている。各ホール素子9a・9bは、各磁極の極性に応じた正負の電気信号を出力する。そして各ホール素子9a・9bから磁極の極性に対応して出力される電気信号は、それぞれの磁極に相対した際に最大電圧になる。
次に、磁気センサー装置1による回転位置の検出作用を説明する。
先ず、MR素子5a〜5dによる回転盤3の回転位置検出作用の概略を説明すると、回転軸2の回転に伴って回転盤3が回転されると、回転盤3における第1及び第2磁極7a・7b間における磁力線の向きと各MR素子5a〜5dにおけるストライプの向きの変化に伴って各MR素子5a〜5dの磁気抵抗が変化してセンサーチップ5から、回転盤3の1回転当たり、電気角で720°の検出信号が出力される。(図3及び図4参照)
制御手段(図示せず)は、入力された電気信号を、所望の位置検出分解能に応じて予め設定された分割数で分割処理して分割信号数を計数することにより回転位置を検出する。
しかし、上記した回転位置の検出作用では、上記したようにMR素子5a〜5d自体、第1及び第2磁極7a・7bの極性と無関係な電気信号を出力するため、電源投入の再起動時に回転盤3の回転位置が、電気角720°の内、どこの回転角180°領域内であるのかを判別できず、回転位置検出が不能になる。
本実施例は、ホール素子9a・9bからの信号に基づいて回転盤3の回転位置が電気角720°のどこの回転角180°領域であるかを判別し、回転位置検出を可能にしている。
即ち、上記したようにMR素子5a〜5dからは、回転盤3の1回転当たり、電気角で720°の電気信号、従って回転盤3の回転角が90°毎に、電気角180°の電気信号を出力する。今、例えばホール素子9aがMR素子5aに相対位置している場合、該ホール素子9aからは正(プラス)の最大電圧の検出信号が出力されると共にホール素子9bからの検出信号の電圧が零になっている。この状態で回転盤3が時計方向へ回転して回転盤3の回転角が0°〜90°の領域間に位置する際には、ホール素子9aからの検出信号の電圧が徐々に低くなって回転盤3の回転角が90°のとき、零になると共にホール素子9bからの検出信号が正の電圧で徐々に高くなって回転盤3の回転角が90°のとき、正の最大電圧になる。
回転盤3が更に回転して第1磁極7aが回転盤3の回転角が90°〜180°の範囲間に位置する場合には、ホール素子9aが第2磁極7bに徐々に相対して該ホール素子9aから負(マイナス)電圧の検出信号を出力し、回転盤3の回転角が180°のとき、負の最大電圧の検出信号を出力すると共にホール素子9bからの検出信号電圧が正の最大値から徐々に低くなり、回転盤3の回転角が180°のとき、その検出信号電圧が零になる。
更に、回転盤3が、その回転角で180°〜270°の領域間に位置する場合には、ホール素子9aに相対していた第2磁極7bに徐々に離間することにより該ホール素子9aから負の最大電圧値から零に戻る検出信号を出力し、回転盤3の回転角が270°のとき、電圧値が零の検出信号になると共にホール素子9bに対して第2磁極7bが徐々に近接することにより負の電圧値の検出信号を出力し、回転盤3の回転角が270°のとき、負の最大電圧値の検出信号を出力する。
また更に、回転盤3が、その回転角で270°〜360°の領域間に位置する場合には、ホール素子9aに対して第1磁極7aが徐々に近接することにより該ホール素子9aから徐々に増大する正の電圧値の検出信号を出力し、回転盤3の回転角が360°のとき、電圧値が正の最大値になると共にホール素子9bに対して第2磁極7bが徐々に離間して負の最大電圧値から零に戻る検出信号を出力し、回転盤3の回転角が360°のとき、電圧値が零の検出信号になる検出信号を出力する。(図5参照)
制御手段は、ホール素子9a・9bからの検出信号の変化に基づいて回転盤3の回転位置が、MR素子5a〜5dから出力される電気角720°の検出信号のどの180°の領域であるかを判別する。即ち、ホール素子9aからの信号が正の減少、ホール素子9bからの信号が正の増大の場合には、電気角で0°〜180°の領域(回転盤3における0°〜90°の回転領域)、ホール素子9aからの信号が負の増大、ホール素子9bからの信号が正の減少の場合には、電気角で180°〜360°の領域(回転盤3における90°〜180°の回転領域)、ホール素子9aからの信号が負の減少、ホール素子9bからの信号が正の減少の場合には、電気角で360°〜540°の領域(回転盤3における180°〜270°の回転領域)、ホール素子9aからの信号が正の増大、ホール素子9bからの信号が負の増大の場合には、電気角で540°〜360°の領域(回転盤3における270°〜360°の回転領域)に回転盤3が回転していると判別する。
本実施例は、回転盤3の回転位置を検出する部材として高感度のMR素子5a〜5dを使用して高い電圧比の検出信号を得ることがきると共に該MR素子5a〜5dを使用した場合には、電気角で180°のどの領域に位置しているかを判別できない欠点をホール素子9a・9bからの信号により判別可能にすることにより回転盤3の回転位置を高い精度で位置検出することができる。
上記説明は、磁気センサー装置1をロータリーエンコーダとして回転盤3の回転位置を検出する構成としたが、実施例2は、N極及びS極の異なる磁極で、検出分解能に応じた所望の幅及びピッチで長手方向へ交互に着磁された磁気スケールに適用した磁気センサー装置51に関する。
フェライト等からなる長尺状のN極及びS極の磁極に着磁して磁気スケールとした場合、N極とS極とでは磁気強度が異なる場合がある。このように磁気スケールの磁極をMRセンサーにより検出して位置検出する際、MRセンサーからは、振幅が高い信号と低い信号とを交互に繰り返す電気信号を出力することになり、位置検出精度が悪くなる問題を有している。
この欠点は、磁気スケールの長手方向幅が異なる磁極1ピッチ分からなるMRセンサーを複数個配置してそれぞれのMRセンサーから出力される電気信号を加算して平均化することにより所望の位置検出精度を得るようにしている。しかし、複数個のMRセンサーが設けられるMRセンサーチップとしては、実際には、1個の基板上に複数個のMRセンサーを配列したものを使用しており、MRセンサーチップとしては、大型化及び高コスト化することが避けられなかった。
MRセンサーチップを小型化しながら高い位置検出精度を得るため、予め磁気強度が弱い磁極の極性や磁気強度差を確認しておき、磁強度差に応じた補正データテーブルをMRセンサーからの検出信号の補完データとして記憶しておく。そして該補完データに基づいてMRセンサーからの検出信号を、振幅がほぼ同じになるように補完することにより実現できる。そしてこれを実現するには、MRセンサーが磁気スケールの、どの磁極側に位置していることを検出する必要がある。
本実施例は、上記した事項を実現した磁気センサー装置に関するものであり、以下にその詳細を説明する。
図6及び図7に示すように、本実施例に係る磁気センサー装置51は、磁気スケール53と、該磁気スケール53に相対して長手方向へ往復移動する可動体52に設けられるセンサーチップ55とから構成される。上記磁気スケール53は、長手方向が所要の長さで、所要の検出分解能に応じた幅からなるN極及びS極の異なる磁極53a・53bが、磁極53a・53b幅の間隙をおいて長手方向へ交互に着磁されている。一方、センサーチップ55は、隣接する異なる磁極53a・53b幅のMRセンサー57及び2個のホール素子59a・59bとから構成される。
上記MRセンサー57は、実施例1のセンサーチップ5と同様に、基板上に、例えばパーマロイ等の磁性金属材をストライプ状に配列し、直列接続された2個のMR素子57a・57b及び該MR素子57a・57bに対して磁極53a・53bの幅をおいて直列接続された2個のMR素子57c・57dをブリッジ接続し、MR素子57a及び57bの接続部には制御電圧Vccが印加されると共にMR素子57c及び57dの接続部は接地GNDされ、MR素子57a及び57dとMR素子57b及び57cの接続部から検出信号が取り出される。このMRセンサー57は、磁気スケール53に対する移動に伴って、電気角で720°の正弦波波形の信号を出力する。
尚、上記センサーチップ57には、可動体52の移動に伴って余弦波波形の信号を得て正弦波波形と比較処理したり、正弦波波形のピーク部分において波形曲線がなだらかになって電圧差が少なくなると、移動位置の検出精度が悪くなるため、この場合には上記ピーク部分に対応する余弦波波形の急峻部分を用いて移動位置の置検出を高精度に行う必要から、別の余弦波用の4個のMR素子(図示せず)を、上記した正弦波波形用の各MR素子57a〜57dに対して45°の交差角を設けて配置する。余弦波用の4個のMR素子は正弦波用のMR素子57a〜57dと同一基板上に、または別の基板上に設けてもよい。
また、MRセンサー57の基板上には2個のホール素子59a・59bが、1つの磁極53a/53b及び両者間の空隙に相対する間隔をおき、かつMRセンサー57に所要の距離で近接した位置に取付けられている。図7に示す例にあっては、直列接続された一方のMR素子57a・57bに一致して一方のホール素子59aを、また他方のMR素子57c・57dに一致して他方のホール素子59bを配列してなる。各ホール素子59a・59bは、各磁極53a・53bの極性に応じた正負の電気信号を出力する。そして各磁極53a・53bの極性に応じて各ホール素子59a・59bからそれぞれ出力される正負の電気信号は、それぞれの磁極53a・53bに相対した際に最大の振幅電圧になる特性を有している。
次に、上記のように構成された磁気センサー装置51の作用を説明する。
先ず、MRセンサー57による可動体52の位置検出作用の概略を説明すると、電動モータの駆動に伴って可動体52が移動されると、磁気スケール53における磁極53a・53b間における磁界の磁気強度変化により各MR素子57a〜57dの磁気抵抗が変化してセンサーチップ55から、電気角で720°の正弦波波形の位置検出信号が出力される。制御手段は、入力された検出信号を、所望の検出分解能に応じた数で分割して分割信号数を計数して可動体52の移動位置を検出する。
上記したように磁気スケール53における各磁極53a・53bの磁気強度が異なる場合がある。その場合にあっては、センサーチップ55からは異なる振幅(電圧が異なる。)の電気信号が交互に出力されることになり、振幅が狭い部分の検出信号では、これを所要の数で分割した際に、分割信号数を正確に計測できず、位置検出精度が悪くなっている。しかし、上記したようにセンサーチップ55からの信号では、センサーチップ55が相対する磁極53a・53bの極性(N極、S極)及び各磁極53a・53bに対するセンサーチップ55の位置ずれ量を判別できない。
本実施例は、上記の問題を解決するため、磁気スケール53の近傍にホール素子59a・59bを設け、ホール素子59a・59bからの信号に基づいてMRセンサー57が、どの磁極53a・53bに相対しているかを判別している。即ち、可動体52の移動に伴ってそれぞれのホール素子59a・59bからは、相対する磁極53a・53bの極性及び磁気強度に応じた信号を出力する。(図8参照、図8はN極に比べてS極の磁気強度が弱い例を示す。)
制御手段は、ホール素子59a・59bからの信号に基づいてセンサーチップ55が相対する磁極53a・53bがN極であるのか、S極であるのか、即ち磁気角の180°毎を判別すると共に信号の電圧差に基づいて各磁極53a・53bに対するセンサーチップ55の位置ずれ量を判別する。今、磁気スケール53における磁極53a・53bの、例えばN極に対してS極の磁気強度が弱い場合には、制御手段は、ホール素子59a・59bからの信号に基づいてセンサーチップ55がS極側に位置し、かつS極側に対するセンサーチップ55の位置ずれ量に応じて、予め記憶手段に記憶された補完データをアクセスしてセンサーチップ55から出力される位置検出信号を、電圧がほぼ等しくなるように補正する。
本実施例は、各磁極53a・53bの磁気強度が異なる場合に、MR素子57a〜57dの磁気抵抗変化に基づいて位置検出するセンサーチップ55が相対する磁極53a・53bを、磁気角の180°毎及び各磁極53a・53bに対するMRセンサー57の極性及び位置ずれ量をホール素子59a・59bからの信号に基づいて判別してセンサーチップ55からの位置検出信号を、出力電圧がほぼ一定になるように補正して位置検出精度を高めることができる。磁気スケール53自体を小型化して製造コストを低コスト化することができる。
磁気センサー装置の概略を示す説明図である センサーチップの概略を示す説明図である。 回転盤における磁極位置とセンサーチップの位置関係を示す説明図である。 MR素子から出力される回転位置検出信号を示す波形図である。 各ホール素子から出力される信号の波形図である。 磁気スケール構造の磁気センサー装置を示す斜視図である。 磁気スケールとセンサーチップの位置関係を示す説明図である。 センサーチップ及び各ホール素子からの信号を示す波形図である。
符号の説明
1 磁気センサー装置
3 回転盤
5 センサーチップ
5a〜5d MR素子
7a・7b 磁極
9a・9b ホール素子

Claims (10)

  1. 少なくとも相対する一対の磁極が設けられた回転盤の回転に伴ってそれぞれの磁極からの磁界を、回転盤中心部に相対する箇所に設けられた磁気抵抗素子により検出して回転位置を検出する磁気センサー装置において、磁気抵抗素子に対して2個のホール素子を90°の交差角を設けて配置し、回転盤の1回転当り、磁気抵抗素子から出力される電気角で720°の正弦波波形の信号におけるそれぞれの回転角180°領域を、ホール素子からの出力信号に基づいて特定可能にした磁気センサー装置。
  2. 請求項1において、4個の磁気抵抗素子を交差角90°でブリッジ接続した磁気センサー装置。
  3. 請求項2において、正弦波波形の信号を出力するブリッジ接続された4個の磁気抵抗素子のそれぞれに対し、4個の磁気抵抗素子を交差角45°でブリッジ接続し、余弦波波形の信号を出力する磁気センサー装置。
  4. 請求項3において、正弦波波形の信号を出力する4個の磁気抵抗素子と余弦波波形の信号を出力する4個の磁気抵抗素子を同一の基板又は別々の基板に設けた磁気センサー装置。
  5. 請求項1において、磁気抵抗素子から出力される電気信号を、所望の検出分解能に応じた数で分割処理して回転位置を検出する磁気センサー装置。
  6. 所望の検出分解能に応じた幅からなる異なる磁極が長手方向へ交互に設けられた磁気スケールに相対して往復移動する可動体に設けられた磁気抵抗素子により各磁極からの磁界を検出して可動体の移動位置を検出する磁気センサー装置において、磁気抵抗素子は異なる磁極からの磁界により少なくとも正弦波波形の信号を出力すると共に磁気抵抗素子の近傍に2個のホール素子を、磁気角で180°毎に検出するように設けた磁気センサー装置。
  7. 請求項6において、4個の磁気抵抗素子を交差角90°でブリッジ接続した磁気センサー装置。
  8. 請求項7において、正弦波波形の信号を出力するブリッジ接続された4個の磁気抵抗素子のそれぞれに対し、4個の磁気抵抗素子を交差角45°でブリッジ接続し、余弦波波形の信号を出力する磁気センサー装置。
  9. 請求項8において、正弦波波形の信号を出力する4個の磁気抵抗素子と余弦波波形の信号を出力する4個の磁気抵抗素子を同一の基板又は別々の基板に設けた磁気センサー装置。
  10. 請求項6において、磁気抵抗素子から出力される電気信号を、所望の検出分解能に応じた数で分割処理して移動位置を検出する磁気センサー装置。
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