JP2007092776A - Heat insulating material and its manufacturing method - Google Patents
Heat insulating material and its manufacturing method Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007092776A JP2007092776A JP2005279433A JP2005279433A JP2007092776A JP 2007092776 A JP2007092776 A JP 2007092776A JP 2005279433 A JP2005279433 A JP 2005279433A JP 2005279433 A JP2005279433 A JP 2005279433A JP 2007092776 A JP2007092776 A JP 2007092776A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core material
- heat insulating
- insulating material
- inner pack
- vacuum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Thermal Insulation (AREA)
Abstract
Description
本発明は、包装体に芯材を収納保持した整形体を、外被体の内部に収納した断熱材および断熱材の製造方法に関する。 The present invention relates to a heat insulating material in which a shaped body in which a core material is housed and held in a package is housed in an outer shell, and a method for manufacturing the heat insulating material.
近年、冷蔵庫や調理機器などの家電製品は、消費者より省エネルギー化が求められている。そうした要求に応えるため、家電製品の本体内部には、高性能な真空断熱材が使用されている。 In recent years, consumer electronics products such as refrigerators and cooking appliances are required to save energy. In order to meet such demands, high-performance vacuum insulation is used inside the main body of home appliances.
上記真空断熱材は、例えば特許文献1などに開示されるように、芯材となるグラスウールと、このグラスウールを真空状態で包装する外被体とにより構成される。ここでの外被体は、ガスバリア性を有し、芯材を収納して内部を真空に維持できれば、どのようなものでも構わないが、好ましくは例えばアルミニウムなどの金属を表面に蒸着したプラスチックフィルムなどの積層袋が用いられる。 As disclosed in, for example, Patent Document 1, the vacuum heat insulating material includes glass wool serving as a core material and an outer casing that wraps the glass wool in a vacuum state. The outer covering here may be any material as long as it has gas barrier properties and can accommodate the core material and maintain the inside in a vacuum, but preferably a plastic film having a metal such as aluminum deposited on its surface. A laminated bag such as is used.
一方、芯材として利用されるグラスウールは嵩比重(密度)が小さく、そのままの状態では製造時に上記袋状の外被体に収納することができないか、或いは最終的に板状の断熱材を得ることができない。こうした問題に対処するために、本願出願人は特許文献2において、芯材をシート材に収納して圧縮状態に保持する断熱材の整形体を提案している。このような整形体であれば、芯材にバインダーを塗布したり、焼成処理を行なう必要がなく、安定した定型形状の整形体を短時間で得ることができる。
ところで、例えば冷蔵庫のような箱型状の家電製品であっても、上述した真空断熱材を貼り付けることができる場所は制限があり、また他の部品の影響などで、真空断熱材をそのまま貼り付けられない場合もある。 By the way, even if it is a box-shaped home appliance such as a refrigerator, the place where the above-described vacuum heat insulating material can be applied is limited, and the vacuum heat insulating material is applied as it is due to the influence of other parts. It may not be attached.
さらに、丸く円筒状の筺体をなす家電製品の場合は、複数の細分化した真空断熱材を筺体内で継ぎ足すことで使用できるが、断熱材間で突き合せ面が増えてしまい、そこから熱のリークが生じて所望の断熱効果が得られない。その上、断熱材の使用枚数も増えてしまうことから、コスト上昇の要因となる問題がある。 Furthermore, in the case of home appliances that form a round and cylindrical housing, it can be used by adding multiple subdivided vacuum insulation materials within the housing, but the butt surface increases between the insulation materials and heat is generated from there. Therefore, the desired heat insulation effect cannot be obtained. In addition, since the number of heat insulating materials used increases, there is a problem that causes an increase in cost.
そこで本発明は上記問題点に鑑み、異形の筺体に対しても単独で簡単に配置することができ、突き合わせ面からの熱の出入りを削減させると共に、低コスト化を図ることができる断熱材およびその製造方法を提供することを目的とする。 Therefore, in view of the above problems, the present invention can be easily and independently arranged even for a deformed casing, and can reduce the cost of heat from the abutting surface and can reduce costs. It aims at providing the manufacturing method.
本発明の請求項1における断熱材では、芯材の一部を取除いて当該芯材に薄肉部が形成されるため、この薄肉部を利用して完成した断熱材を容易に折曲げることができる。そのため、円筒などの異形の筺体に対して、単独の断熱材を簡単に配置できると共に、複数の断熱材を用意しなくてもよいため、突き合わせ面からの熱の出入りが減少し、且つ断熱材の枚数を減らすことで低コスト化を実現できる。 In the heat insulating material according to claim 1 of the present invention, since a thin portion is formed in the core material by removing a part of the core material, the completed heat insulating material can be easily bent using the thin wall portion. it can. Therefore, it is possible to easily arrange a single heat insulating material for an irregularly shaped casing such as a cylinder, and it is not necessary to prepare a plurality of heat insulating materials. Cost reduction can be realized by reducing the number of sheets.
さらに、包装体が芯材を圧縮状態に収納して保持すれば、芯材にバインダーを塗布したり、焼成処理を行なう必要が全くなく、芯材を短時間で安定した定形形状に保持できる。しかも、芯材そのものにはバインダーを含め何も添加されておらず、芯材単体としての極めて優れた断熱性能をそのまま維持できる。 Furthermore, if the packaging body stores and holds the core material in a compressed state, there is no need to apply a binder to the core material or perform a baking treatment, and the core material can be held in a stable and fixed shape in a short time. In addition, nothing is added to the core material itself including the binder, and the extremely excellent heat insulating performance as the core material itself can be maintained as it is.
本発明の請求項2における断熱材では、芯材の外形を決定する外周カットと同じ工程で、切断手段により例えば切刃を入れて薄肉部を形成することができ、作業工程の削減を図ることができる。
In the heat insulating material according to
本発明の請求項3における断熱材では、芯材の一部を取り除くことで形成された薄肉部の幅Wが、芯材の一部を取り除いた部分の深さ(T0−T1)の2倍以上となるように、或いは薄肉部の厚さT1が、0を越えて薄肉部以外の芯材の厚さT0の3/4以下となるように、芯材に対する薄肉部の寸法を規定すれば、薄肉部において無理なく断熱材を折り曲げることが可能になる。
In the heat insulating material according to
本発明の請求項4における断熱材の製造方法では、芯材の一部に薄肉化された部分(薄肉部)が形成されるため、この薄肉部を利用して完成した断熱材を容易に折曲げることができる。そのため、円筒などの異形の筺体に対して、単独の断熱材を簡単に配置できると共に、複数の断熱材を用意しなくてもよいため、突き合わせ面からの熱の出入りが減少し、且つ断熱材の枚数を減らすことで低コスト化を実現できる。 In the method for manufacturing a heat insulating material according to claim 4 of the present invention, a thinned portion (thin wall portion) is formed in a part of the core material. Therefore, the completed heat insulating material is easily folded using the thin wall portion. Can be bent. Therefore, it is possible to easily arrange a single heat insulating material for an irregularly shaped casing such as a cylinder, and it is not necessary to prepare a plurality of heat insulating materials. Cost reduction can be realized by reducing the number of sheets.
さらに、芯材が圧縮状態に収納保持されるので、芯材にバインダーを塗布したり、焼成処理を行なう必要が全くなく、芯材を短時間で安定した定形形状に保持できる。しかも、芯材そのものにはバインダーを含め何も添加されておらず、芯材単体としての極めて優れた断熱性能をそのまま維持できる。 Further, since the core material is stored and held in a compressed state, there is no need to apply a binder to the core material or to perform a baking treatment, and the core material can be held in a stable and fixed shape in a short time. In addition, nothing is added to the core material itself including the binder, and the extremely excellent heat insulating performance as the core material itself can be maintained as it is.
請求項1および請求項4の発明では、異形の筺体に対しても単独で簡単に配置することができ、突き合わせ面からの熱の出入りを削減させると共に、低コスト化を図ることができる。また、芯材を短時間で安定した定形形状に保持でき、芯材単体としての断熱性能をそのまま維持できる。 In the first and fourth aspects of the present invention, it is possible to easily arrange an irregularly shaped casing alone, to reduce the amount of heat entering and exiting the butted surfaces, and to reduce the cost. Further, the core material can be held in a stable and fixed shape in a short time, and the heat insulating performance as a single core material can be maintained as it is.
請求項2の発明では、芯材の外周カットと同じ工程で薄肉部を形成することで、作業工程の削減を図ることができる。
In the invention of
請求項3の発明では、芯材に対する薄肉部の寸法を規定することで、薄肉部において無理なく断熱材を折り曲げることができる。
In the invention of
以下、添付図面を参照しながら、本発明における真空断熱材の好ましい実施例を説明する。 Hereinafter, preferred embodiments of the vacuum heat insulating material in the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
先ず、断熱材の完成状態における構成を図1に基づき説明する。同図において、1は例えば冷蔵庫や調理機器などに配設される平板状の真空断熱材で、これは弾性に富む繊維状のグラスウールが積層した断熱体からなる芯材2と、この芯材2を収納するシート材としてのインナーパック3と、これらの芯材2およびインナーパック3を真空状態で包装する外被体としてのバリア材4とにより構成される。ここでの芯材2は、従来のような無機バインダーや有機バインダーが含まれておらず、グラスウール単体で構成される。また、真空封止前のバリア材4は、その一辺のみを開口した袋状に形成され、この開口部(図示せず)から前記インナーパック3に芯材2を圧縮状態で収納した整形体5(図7参照)が挿入封止される。このバリア材4は、ガスバリア性を有し、かつ芯材2およびインナーパック3を収納して内部を真空に維持できれば、どのような材料でも構わず、例えばアルミニウムなどの金属を表面に蒸着したプラスチックフィルムなどの積層袋が用いられる。
First, the structure in the completion state of a heat insulating material is demonstrated based on FIG. In the figure, reference numeral 1 denotes a flat vacuum heat insulating material disposed in, for example, a refrigerator or a cooking appliance, which includes a
次に、上記真空断熱材1の製造工程について、図2〜図8をも参照しながら説明する。図2は、芯材2の外周をカットした状態の断面図である。最初の工程である芯材2の切断工程では、図示しない型に設けられている切断手段としての刃によって、芯材2の外形が例えば矩形状となるように、当該芯材2を所定寸法にカットする。また、それと同時に、最終的に真空断熱材1を折り曲げる場所に、予め型に設けられている切断手段としての刃(切刃)によって、芯材2の一部に厚さ方向の途中まで、前後に横断した切込みを入れる。図2の符号11は、この切刃によって芯材2に形成された切込部である。
Next, the manufacturing process of the said vacuum heat insulating material 1 is demonstrated, referring also FIGS. FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which the outer periphery of the
上記芯材2の切断工程が終了すると、その後で芯材2の乾燥工程を行ない、次に図3に示すように、前記切込み部11によって切離された芯材2の一部(切離し部12)を、芯材2から取り除く。これにより、芯材2には他の部位よりも薄肉化された薄肉部13が形成されると共に、切離し部12を取り除いた部分に溝状の凹部14が形成される。なお、前記乾燥工程は、芯材に付着している水分を除去するためと、後述する真空引きの際に、付着物を除去するために行なわれる。
When the cutting process of the
図4は、圧縮前の芯材2をインナーパック3で包み込んだ状態を示している。芯材2を取り囲む包装体としてのインナーパック3は、後述する整形体5をバリア材4に挿入するまでの各製造工程で、シール性,耐熱性および耐久性(切れにくさ)を維持できる材料が選定される。具体的には、インナーパック3の材料として、これらの要求を満たすポリプロピレン樹脂またはポリエチレン樹脂を選択するのが好ましい。またインナーパック3の厚さは、その後このインナーパック3を袋状に形成する際の作業性や、インナーパック3の内部をバキューム減圧後、インナーパック3の開口部をシールする際の作業性などを考慮して、0.05mm以下のものが好ましい。
FIG. 4 shows a state in which the
先ず、インナーパック3に芯材2を覆う工程では、所定寸法に裁断されたシート状をなすインナーパック3の一側部3Aに芯材2を載せ、図2に示すようにその中間部3Bを折り返して、芯材2を挟んでインナーパック3の一側部3Aと他側部3Cとを対向させる。
First, in the step of covering the
次に、インナーパック3を袋状に形成する工程が行なわれる。ここでは、芯材2を図示しないプレス機などで圧縮しながら、インナーパック3の一側部3Aと他側部3Cの左右両側にある耳部3Dを重ね合わせた後(図5)、インナーパック3の一側部3Aと他側部3Cに形成される耳部3Dどうしをヒートシールにより封止すればよい(図6)。この図6では、インナーパック3の左左右両側にある耳部3Dを封止し、インナーパック3は前側の一辺のみが開口した袋状に形成される。
Next, a step of forming the
なお、図5の状態から、インナーパック3の左側にある耳部3Dと、前側にある別な耳部3Dとを封止(この場合は、インナーパック3の右側に開口部が形成される。)したリ、インナーパック3の右側にある耳部3Dと、前側にある別な耳部3Dとを封止(この場合は、インナーパック3の左側に開口部が形成される。)してもよい。また、芯材2を圧縮しながら耳部3Dを封止する理由は、圧縮前の芯材2の状態では、芯材2の厚みによって、インナーパック3の一側部3Aと他側部3Cの各耳部3Dを重ね合わせるのが困難なためである。
From the state of FIG. 5, the
次いで、芯材2を整形体化する工程に移行する。ここでは、前述のプレス機を利用して芯材2を定形形状にまで圧縮した後、インナーパック3の内部をバキューム減圧するために残していた前記開口を減圧後すぐにヒートシールすれば、圧縮状態を保持した芯材2をインナーパック3に収納してなる整形体5を得ることができる。ここでの開口の封止は、インナーパック3の一側部3Aと他側部3Cの各前側にある耳部3Dどうしを、前述と同様にシールすることで簡単に行なうことができる。図7に示すように、インナーパック3の開口端部を全て封止すると、インナーパック3の内部に収納した芯材2は安定した圧縮状態に保持されるが、こうして得られた矩形状の整形体5は、例えば縦,横,厚さの各寸法がそれぞれ、1400mm,480mm,12.5〜1mm程度になり、袋状のバリア材4内に楽に収納できる形状となる。なお、ここにある数字はあくまでも一例であり、上記寸法以外の整形体5も製作可能である。
Next, the process proceeds to a step of forming the
なお本実施例では、芯材2を定形形状にまで圧縮する前に、バキューム減圧用の開口以外のインナーパック3の開口端部を封止するようにしているが、図4に示す状態から、芯材2を定形形状にまで圧縮した後、インナーパック3の全ての開口端部を順に若しくは一度に封止して、所望の整形体5を得るようにしてもよい。
In this embodiment, before the
上述したように、整形体5を得るまでの一連の製造工程では、圧縮した芯材2の形状を保持するために、芯材2にバインダーを塗布したり、圧縮状態の芯材2を所定時間焼成する必要がない。すなわち本実施例では、芯材2をインナーパック3で覆った後、芯材2を圧縮してインナーパック3の内部をバキューム減圧し、インナーパック3の開口端部をシールして、インナーパック3の内部に芯材2を圧縮状態に収納保持させるだけで、極めて短時間に安定した寸法形状の整形体5を得ることができる。また、芯材2を圧縮するプレス機の他に、インナーパック3の開口端部をシールする設備だけでよく、生産性を著しく改善できると共に、環境面でも作業場の雰囲気が悪化したり、不用物を処理する必要がなく、熱によるエネルギーロスも殆ど発生しない。しかも、芯材2は単体で何も添加されておらず、その周囲にインナーパック3が被せられているだけで、グラスウール単体が持つ極めて優れた断熱性能をそのまま維持できる。
As described above, in a series of manufacturing steps until the shaped
こうして得られた整形体5は、次の断熱材たる真空断熱材1の製造工程において、ガスバリア性を有する袋状のバリア材4に開口端部(図示せず)から挿入された後、真空槽に入れられて真空引きされ、前記バリア材4の開口端部をヒートシールして封止することにより、図1に示す真空断熱材1が形成される。なお、整形体5をバリア材4に挿入しやすくするために、芯材2の外側にあるインナーパック3の耳部3Dを折り返してもよい。また、整形体5をバリア材4の内部に挿入した後は、インナーパック3としての機能は不要になるので、当該インナーパック3の端部を切断廃棄してもよい。この場合、バリア材4の内部で芯材2が一時的に膨張復元するが、その後の真空引きで芯材2は再び圧縮されるので、最終的には所望の真空断熱材1を得ることができる。
The shaped
図8は、完成した真空断熱材1の使用例を示している。同図において、4Aは前記整形体5をバリア材4に挿入した後に、バリア材4の開口端部に形成されたヒートシールによる封止部である。ここでの真空断熱材1は、家電製品の筺体形状に合せて、薄肉部13の部分を簡単に折り曲げて使用することができる。勿論、薄肉部13の部分を折り曲げずに、板状の真空断熱材1をそのまま使用することも可能である。
FIG. 8 shows an example of use of the completed vacuum heat insulating material 1. In the same figure, 4A is the sealing part by the heat seal formed in the opening edge part of the barrier material 4 after inserting the said
図9は、芯材2に複数の薄肉部13を形成した例を示している。当該薄肉部13は、芯材2の前後方向を横断するように、所定の間隔で複数配置され、図8と同様に薄肉部13の部分を折り曲げることで、多角筒状の真空断熱材1を得ることができる。したがって、この場合は、例えば円筒状をなす家電機器の筺体に、単独の真空断熱材1を貼り付けることができる。
FIG. 9 shows an example in which a plurality of
図10は、芯材2の各部の寸法を示したものである。同図において、Wは切離し部12を取り除くことで形成された凹部14の幅であって、これは薄肉部13の幅に一致する。また、T1は芯材2の一部として残っている薄肉部13の厚さであり、さらにT0は、芯材2の薄肉部13以外の厚さである。この場合、切離し部12として芯材2から取り除く幅W(すなわち、芯材2の一部として残る薄肉部13の幅)は、(W/2)≧(T0−T1)なる関係を満たすようにする。こうすれば、薄肉部13の幅Wが芯材2の一部を取り除いた凹部14の深さ(T0−T1)の2倍以上に確保され、この部分で真空断熱材1を無理なく折り曲げることができる。
FIG. 10 shows the dimensions of each part of the
また、芯材2の薄肉化された部分(薄肉部13)の厚さT0は、0<T1≦(3/4)T0なる関係を満たすようにする。こうすれば、薄肉部13の厚さT1が、芯材2の厚さT0に対して0を越えて3/4以下になるので、薄肉部13が必要以上に厚くならず、真空断熱材1を無理なく折り曲げることができる。
Further, the thickness T 0 of the thinned portion (thin wall portion 13) of the
因みに上記整形体5は、真空断熱材1の製造時において、バリア材4に挿入されるまでの間、インナーパック3によって芯材2を一時的に定形形状に圧縮保持できればよいので、インナーパック3に対しバリア材4のようなガスバリア性やシール性は要求されない。そのため、本実施例による整形体5は、インナーパック3の材質にある程度の汎用性を持たせることができる利点がある。
Incidentally, the shaped
以上のように、本実施例における真空断熱材1は、例えばグラスウールからなる芯材2と、この芯材2を圧縮状態で収納保持可能な包装体としてのインナーパック3と、インナーパック3に芯材2を収納した整形体5を内部に収納する外被体としてのバリア材4とからなり、芯材2の一部を取り除いてこの芯材2に例えば線状などの薄肉部13を形成している。
As described above, the vacuum heat insulating material 1 in this embodiment includes the
この場合、芯材2の一部を取除いて、この芯材2に他の部位よりも薄い厚さの薄肉部13が形成されるため、当該薄肉部13を利用して完成した真空断熱材1を容易に折曲げることができる。
In this case, a part of the
また、本実施例における真空断熱材1の製造方法は、グラスウールの芯材2をその一部に切刃を入れるなどして切断手段によりカットし、この芯材2の乾燥工程を得た後、前記切刃の部分を取除き薄肉化して、芯材2を例えばインナーパック3などに圧縮状態で収納保持し、この芯材を外被体であるバリア材4に挿入して真空封止している。
Moreover, the manufacturing method of the vacuum heat insulating material 1 in a present Example cuts the
この場合も、芯材2の一部に切刃の部分を取除いた薄肉化された部分(薄肉部13)が形成されるため、この薄肉部13を利用して完成した真空断熱材1を容易に折曲げることができる。
Also in this case, a thinned portion (thin wall portion 13) is formed by removing the cutting edge portion in a part of the
そのため、こうした真空断熱材1の構成と製造方法によれば、円筒などの異形の筺体に対して、単独の真空断熱材1を簡単に配置できると共に、複数の真空断熱材1を用意しなくてもよいため、突き合わせ面からの熱の出入りが減少し、且つ真空断熱材1の枚数を減らすことで低コスト化を実現できる。さらに、芯材2が圧縮状態に収納保持されるので、芯材2にバインダーを塗布したり、焼成処理を行なう必要が全くなく、芯材2を短時間で安定した定形形状に保持できる。しかも、芯材2そのものにはバインダーを含め何も添加されておらず、芯材2単体としての極めて優れた断熱性能をそのまま維持できる。
Therefore, according to the structure and the manufacturing method of such a vacuum heat insulating material 1, while being able to arrange | position the single vacuum heat insulating material 1 easily with respect to unusual shaped housings, such as a cylinder, a plurality of vacuum heat insulating materials 1 are not prepared. Therefore, it is possible to reduce the cost by reducing the number of the vacuum heat insulating materials 1 and reducing the number of the heat insulating materials 1 from entering and exiting the butted surfaces. Furthermore, since the
つまり本実施例では、異形の筺体に対しても単独の真空断熱材1を簡単に配置することができ、真空断熱材1どうしの突き合わせ面からの熱の出入りを削減させると共に、低コスト化を図ることができる。また、芯材2を短時間で安定した定形形状に保持できることから、芯材2単体としての断熱性能をそのまま維持できる。
That is, in the present embodiment, the single vacuum heat insulating material 1 can be easily arranged even for the irregularly shaped casing, and the heat entry / exit from the abutting surfaces of the vacuum heat insulating materials 1 can be reduced and the cost can be reduced. Can be planned. Further, since the
また本実施例では、芯材2の外周カットと同時に切刃を入れて薄肉部13を形成しているので、芯材2の外形を決定する外周カットと同じ工程で、切刃を入れて薄肉部13を形成することができ、作業工程の削減を図ることができる。
In this embodiment, since the
また本実施例では、薄肉部13の幅と厚さをそれぞれW,T1とし、芯材2の薄肉部13以外の厚さをT0としたときに、(W/2)≧(T0−T1)或いは0<T1≦(3/4)T0が成り立つように、薄肉部13を形成している。この場合、芯材2の一部を取り除くことで形成された薄肉部13の幅Wが、芯材2の一部を取り除いた部分の深さ(T0−T1)の2倍以上となるように、或いは薄肉部13の厚さT1が、0を越えて薄肉部13以外の芯材2の厚さT0の3/4以下となるように、芯材2に対する薄肉部13の寸法を規定すれば、薄肉部13において無理なく真空断熱材1を折り曲げることが可能になる。
Further, in this embodiment, when the width and thickness of the
その他に本実施例では、インナーパック3の厚さを0.05mm以下としているので、インナーパック3を製袋状にする際の作業性や、バキューム減圧のために残したインナーパック3の開口部をシールする際の作業性を改善することができる。
In addition, in this embodiment, since the thickness of the
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば本実施例における断熱材としての真空断熱材は、冷蔵庫や調理機器以外のあらゆる製品に対し適用できる。また、実施例におけるシート材としてのインナーパックに代わり、予め一辺のみを開口した袋状の包装体を利用してもよい。 In addition, this invention is not limited to the said Example, It can change in the range which does not deviate from the meaning of this invention. For example, the vacuum heat insulating material as the heat insulating material in the present embodiment can be applied to any product other than the refrigerator and the cooking appliance. Further, instead of the inner pack as the sheet material in the embodiment, a bag-like package having only one side opened in advance may be used.
1 真空断熱材(断熱材)
2 芯材
3 インナーパック(包装体)
4 バリア材(外被体)
13 薄肉部
1 Vacuum insulation (insulation)
2
4 Barrier material (cover)
13 Thin section
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005279433A JP2007092776A (en) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | Heat insulating material and its manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005279433A JP2007092776A (en) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | Heat insulating material and its manufacturing method |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007092776A true JP2007092776A (en) | 2007-04-12 |
Family
ID=37978751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005279433A Pending JP2007092776A (en) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | Heat insulating material and its manufacturing method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007092776A (en) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011102599A (en) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | Toshiba Corp | Vacuum insulation panel and refrigerator using the same |
JP2011153715A (en) * | 2008-12-26 | 2011-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | Vacuum insulating material, and heat-insulating box, refrigerator, freezing/air-conditioning apparatus, hot-water supply device and appliance each employing the vacuum insulation material |
JP2012026493A (en) * | 2010-07-22 | 2012-02-09 | Hitachi Appliances Inc | Vacuum heat insulating material, and refrigerator using the same |
US20120201997A1 (en) | 2009-10-16 | 2012-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material and refrigerator |
GB2512937A (en) * | 2013-04-12 | 2014-10-15 | Enviroform Solutions Ltd | Insulation assembly for floor joists |
WO2015033717A1 (en) * | 2013-09-06 | 2015-03-12 | 三菱電機株式会社 | Vacuum insulation material, insulated box, and method for producing vacuum insulation material |
US9068683B2 (en) | 2009-10-16 | 2015-06-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Manufacturing apparatus of core material of vacuum heat insulating material, manufacturing method of vacuum heat insulating material, vacuum heat insulating material, and refrigerator |
US9103482B2 (en) | 2009-10-19 | 2015-08-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material, heat insulating box, refrigerator, refrigerating/air-conditioning apparatus, water heater, appliance, and manufacturing method of vacuum heat insulating material |
JP2016517944A (en) * | 2013-05-07 | 2016-06-20 | セイント−ゴバイン イソバー | Method for manufacturing a vacuum insulation panel |
JP2016142345A (en) * | 2015-02-03 | 2016-08-08 | 日立アプライアンス株式会社 | Manufacturing method of vacuum heat insulation material, vacuum heat insulation material and equipment including vacuum heat insulation material |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08312877A (en) * | 1995-05-12 | 1996-11-26 | Nippon Gurasufuaibaa Kogyo Kk | Bendable sound absorbing heat insulating member |
JPH09318238A (en) * | 1996-05-27 | 1997-12-12 | Sanyo Electric Co Ltd | Manufacture of vacuum heat insulating material |
JPH10253243A (en) * | 1997-03-17 | 1998-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | Refrigerator |
JPH11280989A (en) * | 1998-02-19 | 1999-10-15 | Wacker Chemie Gmbh | Plate-like evacuated heat insulating molded body and heat insulating method for curved surface by using heat insulating material |
JP2003269689A (en) * | 2002-03-19 | 2003-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | Vacuum insulator |
JP2005207556A (en) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Toshiba Home Technology Corp | Fairing body for heat insulating material and its manufacturing method |
-
2005
- 2005-09-27 JP JP2005279433A patent/JP2007092776A/en active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08312877A (en) * | 1995-05-12 | 1996-11-26 | Nippon Gurasufuaibaa Kogyo Kk | Bendable sound absorbing heat insulating member |
JPH09318238A (en) * | 1996-05-27 | 1997-12-12 | Sanyo Electric Co Ltd | Manufacture of vacuum heat insulating material |
JPH10253243A (en) * | 1997-03-17 | 1998-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | Refrigerator |
JPH11280989A (en) * | 1998-02-19 | 1999-10-15 | Wacker Chemie Gmbh | Plate-like evacuated heat insulating molded body and heat insulating method for curved surface by using heat insulating material |
JP2003269689A (en) * | 2002-03-19 | 2003-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | Vacuum insulator |
JP2005207556A (en) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Toshiba Home Technology Corp | Fairing body for heat insulating material and its manufacturing method |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011153715A (en) * | 2008-12-26 | 2011-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | Vacuum insulating material, and heat-insulating box, refrigerator, freezing/air-conditioning apparatus, hot-water supply device and appliance each employing the vacuum insulation material |
US9074716B2 (en) | 2008-12-26 | 2015-07-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material, heat insulating box using vacuum heat insulating material, refrigerator, refrigerating/air-conditioning apparatus, water heater, equipments, and manufacturing method of vacuum heat insulating material |
US9074717B2 (en) | 2008-12-26 | 2015-07-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material, heat insulating box using vacuum heat insulating material, refrigerator, refrigerating/air-conditioning apparatus, water heater, equipments, and manufacturing method of vacuum heat insulating material |
US9068683B2 (en) | 2009-10-16 | 2015-06-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Manufacturing apparatus of core material of vacuum heat insulating material, manufacturing method of vacuum heat insulating material, vacuum heat insulating material, and refrigerator |
US20120201997A1 (en) | 2009-10-16 | 2012-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material and refrigerator |
US8920899B2 (en) | 2009-10-16 | 2014-12-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material and refrigerator |
US9103482B2 (en) | 2009-10-19 | 2015-08-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum heat insulating material, heat insulating box, refrigerator, refrigerating/air-conditioning apparatus, water heater, appliance, and manufacturing method of vacuum heat insulating material |
JP2011102599A (en) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | Toshiba Corp | Vacuum insulation panel and refrigerator using the same |
JP2012026493A (en) * | 2010-07-22 | 2012-02-09 | Hitachi Appliances Inc | Vacuum heat insulating material, and refrigerator using the same |
GB2512937A (en) * | 2013-04-12 | 2014-10-15 | Enviroform Solutions Ltd | Insulation assembly for floor joists |
JP2016517944A (en) * | 2013-05-07 | 2016-06-20 | セイント−ゴバイン イソバー | Method for manufacturing a vacuum insulation panel |
US9644781B2 (en) | 2013-05-07 | 2017-05-09 | Saint-Gobain Isover | Method for manufacturing vacuum insulation panels |
KR101821473B1 (en) * | 2013-05-07 | 2018-03-08 | 세인트-고베인 이소버 | Method for Manufacturing Vacuum Insulation Panels |
CN104455935A (en) * | 2013-09-06 | 2015-03-25 | 三菱电机株式会社 | Vacuum heat-insulating material, thermal-insulating case and a manufacturing method of the vacuum heat-insulating material |
JP2015052337A (en) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 三菱電機株式会社 | Vacuum heat insulation material, heat insulation box, and method of manufacturing vacuum heat insulation material |
WO2015033717A1 (en) * | 2013-09-06 | 2015-03-12 | 三菱電機株式会社 | Vacuum insulation material, insulated box, and method for producing vacuum insulation material |
AU2014316348B2 (en) * | 2013-09-06 | 2016-12-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum thermal insulator, thermal insulation box, and method of manufacturing vacuum thermal insulator |
TWI607883B (en) * | 2013-09-06 | 2017-12-11 | Mitsubishi Electric Corp | Vacuum insulation material, heat insulation box, and vacuum insulation material manufacturing method |
JP2016142345A (en) * | 2015-02-03 | 2016-08-08 | 日立アプライアンス株式会社 | Manufacturing method of vacuum heat insulation material, vacuum heat insulation material and equipment including vacuum heat insulation material |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5388603B2 (en) | Vacuum heat insulating material and heat insulating box equipped with the same | |
JP2007092776A (en) | Heat insulating material and its manufacturing method | |
CN103162062B (en) | Vacuum heat insulation material, the hot box using vacuum heat insulation material, the use equipment of vacuum heat insulation material and the manufacture method of vacuum heat insulation material | |
JP6150850B2 (en) | Insulating housing and method of manufacturing the insulating housing | |
JP4415392B2 (en) | Insulation manufacturing method | |
EP1885625B1 (en) | Packaging unit for pipe sections | |
JP2015052337A5 (en) | ||
JP2008121757A (en) | Vacuum insulation material and refrigerator | |
JP2005207556A (en) | Fairing body for heat insulating material and its manufacturing method | |
JP2010276171A (en) | Vacuum heat insulating material and method of manufacturing the same | |
CN107091393B (en) | Vacuum heat insulation materials and its manufacturing method | |
JP5414751B2 (en) | refrigerator | |
JP2010260619A (en) | Bag and method of manufacturing the same | |
JP2008074451A (en) | Package and manufacturing method therefor | |
JP5184626B2 (en) | Vacuum insulation panel | |
CN107816601B (en) | Vacuum heat insulation piece | |
JP5299086B2 (en) | Insulation | |
CN209605471U (en) | Vacuum insulation part | |
JP6486079B2 (en) | Method for maintaining heat insulation performance of vacuum insulation panel and method for maintaining heat insulation performance of refrigerator | |
JP2010285219A (en) | Bag | |
JP6240542B2 (en) | How to recycle vacuum insulation | |
JP7065437B2 (en) | Manufacturing method of vacuum heat insulating material and vacuum heat insulating material | |
JP2020034115A (en) | Vacuum heat insulator, and heat-insulating container and heat-insulating wall using the same | |
JP2007138976A (en) | Vacuum heat insulating material and its manufacturing method | |
JP2010261550A (en) | Bag body and method for manufacturing the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100426 |