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JP2007089193A - アンテナスイッチモジュール - Google Patents

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JP2007089193A JP2006274974A JP2006274974A JP2007089193A JP 2007089193 A JP2007089193 A JP 2007089193A JP 2006274974 A JP2006274974 A JP 2006274974A JP 2006274974 A JP2006274974 A JP 2006274974A JP 2007089193 A JP2007089193 A JP 2007089193A
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Etsuko Otsuka
悦子 大塚
Kazuhiro Yamada
和弘 山田
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Abstract

【課題】複数の受信信号を単一の受信信号に切り分け可能なアンテナスイッチモジュールを、受信信号のインサーションロスや電力の消費が小さく、かつ部品点数の少ないものとする。
【解決手段】アンテナスイッチモジュール1に内蔵されるスイッチ部4に、PCS受信信号の送信を阻止するDCS用ストリップライン10aとDCS受信信号の送信を阻止するPCS用ストリップライン10bとが互いに並列接続される位相整合回路10を接続し、かつ各ストリップライン10a,10bにそれぞれ弾性表面波フィルタ6,7を接続した。したがって、ダイオードDや電圧制御回路等を接続する必要がなくなり、ダイオードDを通過する際に発生するインサーションロス、また電圧制御回路による電力消費を解消することが可能となる。さらに、部品点数が減少し、アンテナスイッチモジュール1の小型化に貢献しうる優れた効果が生じる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話等の移動体通信機器に用いられるアンテナスイッチモジュールに関し、特に弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)を具備するアンテナスイッチモジュールに関するものである。
現在、携帯電話等の移動体通信機器に利用される通信システムの周波数帯域としては、DCSの1.8GHz帯域、PCSの1.9GHz帯域、及びGSMの900MHz帯域とが良く知られている。そして、これらの周波数帯域全てに対応可能なトリプルバンド移動体通信機器が従来より提案されている。そしてこの移動体通信機器には、これらの電波を送受信するアンテナスイッチモジュールが内蔵されている。ここで、トリプルバンドに対応した従来構成のアンテナスイッチモジュールを以下に説明する。
図5に示されるトリプルバンドに対応したアンテナスイッチモジュールAは、アンテナa、ダイプレクサb、第一から第三の高周波スイッチc1〜c3、第一から第三の弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)f1〜f3、第一及び第二のローパスフィルタg1,g2、及び各周波数帯域に対応する受波電極r1〜r3、送波電極t1,t2とを備えている。
ここで、電波を送受信するアンテナaにはダイプレクサbが接続される。このダイプレクサbは受信信号を高周波数受信信号(DCS受信信号及びPCS受信信号)と低周波数受信信号(GSM受信信号)とに分波する働きをし、また各送信信号(DCS送信信号、PCS送信信号及びGSM送信信号)をアンテナaに送信する働きをする。
また、前記ダイプレクサbのアンテナaに接続されない線路の、その一側には第一高周波スイッチc1が接続され、他側には第二高周波スイッチc2が接続される。これらの高周波スイッチc1,c2は、当該高周波スイッチc1,c2を通過した所定信号が所定導電線路にのみ送られるように信号を切り分ける働きをする。すなわち、アンテナaより受信した受信信号をそれぞれの周波数帯域に対応した受波電極r1〜r3側へ送り、また送波電極t1,t2から送られた送信信号をアンテナa側へ送る機能を有する。
そしてさらに、上述の第一高周波スイッチc1の受波電極r1,r2側には第三高周波スイッチc3が接続される。この第三高周波スイッチc3は、第一高周波スイッチc1を通過した高周波数受信信号をDCS受信信号とPCS受信信号とにそれぞれ切り分ける機能を有する。
また、この第三高周波スイッチc3と受波電極r1との間には第一弾性表面波フィルタf1が、また受波電極r2との間には第二弾性表面波フィルタf2がそれぞれ接続される。そして、前記第二高周波スイッチc2と受波電極r3との間にも、第三弾性表面波フィルタf3が接続される。これらの弾性表面波フィルタf1〜f3は特定の周波数である受信信号のみ通過させ、それ以外の周波数の受信信号は減衰させる働きをする。
また、第一高周波スイッチc1と送波電極t1との間、及び第二高周波スイッチc2と送波電極t2との間には、第一及び第二のローパスフィルタg1,g2がそれぞれ接続される。すなわち、送波電極t1から送られる送信信号は第一ローパスフィルタg1を通過した後に第一高周波スイッチc1に送られ、また送波電極t2から送られる送信信号は第二ローパスフィルタg2を通過した後に第二高周波スイッチc2に送られることとなる。そして、かかる送信信号は各高周波スイッチc1,c2によりアンテナa側に切り分けられる。
ところで、上述の第三高周波スイッチc3の構成としては以下のような構成が一般的である。
例えば、図6に示されるように、アンテナaにより受信した受信信号を受波電極r2側に切り分ける場合には、電圧端子VCと接続される電圧制御回路(図示せず)により電圧端子VCに電圧を印加し、ダイオードD,D’をオン状態とする。かかる状態となると共振素子LCは接地されることなるため共振し、第一高周波スイッチc1からみて受波電極r1側のインピーダンスが高くなることとなる。かかる状態を発生させることにより、受波電極r1側への送信を阻止し、受波電極r2側に信号を送るようにする構成としている。一方、受波電極r1側に受信信号を切り分ける場合には、電圧の印加を中止して、ダイオードD,D’をオフ状態とし、受波電極r1側に信号を送るようにする構成としている。
なお、このアンテナスイッチモジュールAは、所定回路パターンが形成された複数の誘電体層が積層され、その積層体を焼成してなる多層型の構成が一般的である。また、アンテナスイッチモジュールAに用いられる弾性表面波フィルタfや、ダイオードD等のチップ部品は、この積層体の最上面に実装されることとなる。
上述のように、近接する周波数帯域を含む高周波数受信信号(DCS受信信号及びPCS受信信号)をそれぞれの受信信号に切り分ける第三高周波スイッチは、ダイオード、共振素子及び電圧制御回路等の協働により実現している。
しかしながらこのような構成であると、受信信号が複数のスイッチを通過することとなるため、受信信号のインサーションロスが大きくなってしまう問題が招来する。さらに、電圧制御回路により電圧を印加し、高インピーダンス状態を発生させる必要があるため、電力消費が大きくなってしまうとともに、部品点数が多くなるという問題も生ずる。これらの問題は、移動体通信機器の性能向上を図るうえで大きな阻害要因となってしまう。また、かかるダイオードは、複数の誘電体層を積層してなるアンテナスイッチモジュールの最上面に実装されるから、アンテナスイッチモジュールの小型化にも限界が生じてしまう。
そこで本発明は、これらの課題を解決しうるアンテナスイッチモジュールを提供することを目的とする。
本発明は、アンテナに接続され、アンテナからの受信信号を出力する複数の受波電極と、アンテナへ送信信号を出力する送波電極と、前記アンテナからの受信信号を受波電極側へ、また送波電極からの送信信号をアンテナ側へ切り分けるスイッチ部と、特定の周波数特性をもつ位相整合回路要素を複数備えた位相整合回路と、複数の弾性表面波フィルタとを具備するとともに、前記スイッチ部の受波電極側に、互いに並列接続された位相整合回路要素を備えた位相整合回路が接続され、かつ各位相整合回路要素に弾性表面波フィルタがそれぞれ接続され、さらに各弾性表面波フィルタに受波電極がそれぞれ接続されていることを特徴とするアンテナスイッチモジュールである。
このように、スイッチ部と受波電極との間に接続される特定の周波数特性をもつ位相整合回路要素を複数備える位相整合回路を具備する構成とすることにより、相互に周波数が異なる複数の受信信号を所定の線路へ切り分けることが可能となる。なお、このスイッチ部には、ダイオードと共振素子とを主な構成要素とする高周波スイッチとしても良いし、又はGaAs素子からなるスイッチとしても良い。
また本発明は、アンテナと、アンテナからの受信信号を出力する第一、第二及び第三の受波電極と、アンテナへ送信信号を出力する送波電極と、前記アンテナに接続され、受信信号を分波するダイプレクサと、前記ダイプレクサに接続され、アンテナからの受信信号を受波電極側へ、また送波電極からの送信信号をアンテナ側へ切り分ける第一及び第二のスイッチ部と、それぞれ特定の周波数特性をもつ第一及び第二の位相整合回路要素を備えた位相整合回路と、第一、第二及び第三の弾性表面波フィルタとを備え、前記第一スイッチ部に、互いに並列接続された第一及び第二の位相整合回路要素を備えた位相整合回路が接続され、かつ第一位相整合回路要素に第一弾性表面波フィルタが、第二位相整合回路要素に第二弾性表面波フィルタがそれぞれ接続され、さらに第一及び第二の弾性表面波フィルタにそれぞれ第一及び第二の受波電極が接続されているとともに、前記第二スイッチ部に第三弾性表面波フィルタが接続され、さらに該第三弾性表面波フィルタに第三受波電極が接続されていることを特徴とするアンテナスイッチモジュールである。
かかる構成とすることにより、相互に周波数帯域が異なる3つの送受信信号を所定の線路へ切り分けることが可能となる。したがって、トリプルバンドに対応可能なアンテナスイッチモジュールとすることができる。
なお、位相整合回路の位相整合回路要素としては、ストリップラインが提案されうる。このストリップラインの線長は、弾性表面波フィルタの入力インピーダンスに依存し、所定の受信信号に対して高インピーダンスとなる周波数特性を備えるように設定されている。
また、位相整合回路要素は、コンデンサであっても良いし、インダクタ素子であっても良い。
また、所定回路パターンが形成された複数の誘電体層からなる多層型のアンテナスイッチモジュールであって、これら複数の誘電体層が、位相整合回路の位相整合回路パターンが形成された誘電体層を具備する構成が提案される。このように、位相整合回路を多層型のアンテナスイッチモジュールに内在させることにより、アンテナスイッチモジュールの小型化が可能となる。
本発明にかかるアンテナスイッチモジュールは、複数の位相整合回路要素を具備する位相整合回路が接続される構成とし、特定の周波数帯域の信号を所定線路に切り分けるようにしたから、ダイオード及び電圧制御回路等を用いたスイッチ部が不要となり、受信信号がスイッチ部を通過する際に発生するインサーションロスを排除できるとともに、電力消費が増大する問題も解決することができる。また、別途電圧制御回路を備える必要がなくなるため、部品点数を減らすことも可能となり、アンテナスイッチモジュールの小型化や製造コスト低減に貢献できる。
また、ダイプレクサに接続される第一及び第二のスイッチ部を備え、位相整合回路が、前記第一スイッチ部に接続される構成とした場合には、トリプルバンドに対応可能なアンテナスイッチモジュールとすることが可能となる。
なお、位相整合回路要素としてストリップライン、コンデンサ、又はインダクタ素子を用いた場合には、好適に特定の周波数帯域の信号を所定線路に切り分けることができる。
さらに、位相整合回路を多層型のアンテナスイッチモジュールに内在させた場合には、アンテナスイッチモジュールの外表面にチップ部品を実装する必要がなくなり、全体としてアンテナスイッチモジュールの小型化が可能となる。
本発明にかかるアンテナスイッチモジュール1を、添付図面に従って説明する。
図1に示されるように、アンテナスイッチモジュール1は、受信信号を受信する場合には、アンテナ2により電波を受信し、そしてダイプレクサ3によりDCS受信信号,PCS受信信号あるいはGSM受信信号に信号を分波し、さらに各信号を第一及び第二のスイッチ部4,5により受波電極15〜17側へそれぞれ切り分けて、各周波数帯域に対応する受波電極15〜17へそれぞれ送る構成である。一方、各送波電極18,19から送信信号を送信する場合には、第一及び第二のローパスフィルタ20,21をそれぞれ介し、そして第一及び第二のスイッチ部4,5によりアンテナ2側へ切り分けて、ダイプレクサ3を介し、アンテナ2から外部へ送信する構成である。各構成要素について以下に詳述する。なお、本実施形態例にあっては、前記スイッチ部4,5としては、ダイオードDと共振素子LCとを主な構成要素とする高周波スイッチが用いられている。
外部からの信号を受信するDCS,PCS及びGSM共用のアンテナ2には、ダイプレクサ3が接続される。このダイプレクサ3には、ハイパスフィルタ11及びローパスフィルタ12が内蔵され、かかるフィルタの働きにより、アンテナ2で受信した受信信号は高周波数受信信号(DCS受信信号、PCS受信信号)又は低周波数受信信号(GSM受信信号)に分波され、また送波電極18,19から送られる各送信信号(DCS送信信号、PCS送信信号又はGSM送信信号)についてはアンテナ2へ送信されることとなる。
このダイプレクサ3のハイパスフィルタ11側には第一スイッチ部4が接続される。この第一スイッチ部4はダイオードD、共振素子LC、電圧制御回路が接続される電圧端子VC等により構成され、これらが協働することにより、受信信号(DCS受信信号又はPCS受信信号)はDCS用受波電極15又はPCS用受波電極16側へ、一方送信信号(DCS送信信号又はPCS送信信号)はアンテナ2側へ切り分けられる。
一方、ダイプレクサ3のローパスフィルタ12側には第二スイッチ部5が接続される。前記第一スイッチ部4と同様に、第二スイッチ部5はダイオードD等から構成され、受信信号(GSM受信信号)はGSM用受波電極17側へ、一方送信信号(GSM送信信号)はアンテナ2側へ切り分けられる。
また、第一スイッチ部4の送波電極18側には、第一ローパスフィルタ20が接続され、この第一ローパスフィルタ20にDCS,PCS共用送波電極18が接続される。すなわち、DCS又はPCS送信信号が送波電極18から出力される場合には、第一ローパスフィルタ20により不要な周波数について減衰された後に、第一スイッチ部4に送られることとなる。
同様に、第二スイッチ部5の送波電極19側についても第二ローパスフィルタ21が接続され、この第二ローパスフィルタ21にGSM用送波電極19が接続される。したがって、GSM送信信号がGSM用送波電極19から出力される場合には、第二ローパスフィルタ21を通過した後に、第二スイッチ部5に送られることとなる。
また、第二スイッチ部5とGSM用受波電極17との間には、第三弾性表面波フィルタ8が接続されている。すなわち、第二スイッチ部5により受波電極17側に切り分けられたGSM受信信号は、第三弾性表面波フィルタ8により不要な周波数を減衰された後に受波電極17に送られることとなる。
次に、本発明の要部である位相整合回路10、及びそれに接続される第一及び第二の弾性表面波フィルタ6,7について説明する。
上述の第一スイッチ部4の受波電極15,16側には、互いに異なる周波数特性を有する二つの位相整合回路要素を備える位相整合回路10が接続される。この位相整合回路10は、位相整合回路要素が互いに並列となるように接続された構成である。
ここで本実施形態例にあっては、この位相整合回路要素としてストリップライン10a,10bが提案される。このストリップライン10aは第一弾性表面波フィルタ6の入力インピーダンスに依存し、PCS受信信号に対して高インピーダンスとなるように構成されている。同様にストリップライン10bは第二弾性表面波フィルタ7の入力インピーダンスに依存し、DCS受信信号に対して高インピーダンスとなるように構成されている。
ここで、DCS用ストリップライン10aの線長は、PCS受信信号(1930〜1990MHz)を阻止するように、PCS受信信号に対して高インピーダンスとなる周波数特性を有するように設定される。これに対しPCS用ストリップライン10bの線長は、DCS受信信号(1805〜1880MHz)を阻止するように、DCS受信信号に対して高インピーダンスとなる周波数特性を有するように設定される。
ところで、このストリップライン10a,10bからなる位相整合回路10の位相整合パターンは、スパイラル(らせん状)パターンであっても良いし、ミアンダ(蛇行状)パターンであっても良い。また、かかる位相整合回路10は、各ストリップライン10a,10bの線長を可及的に短くするために、互いに並列接続される各ストリップライン10a,10bと前記第一スイッチ部4との間に、他端が接地されるインダクタ素子L又はコンデンサCを接続する構成が好適である。図1は、インダクタ素子Lを接続した構成を示す。
そしてさらに、DCS用ストリップライン10aには、第一弾性表面波フィルタ6が接続され、PCS用ストリップライン10bには、第二弾性表面波フィルタ7が接続される。かかる構成により、各受信信号の不要な周波数は減衰されて各周波数帯域に対応する受波電極15,16に送られることとなる。
また位相整合回路10の位相整合回路要素は、上述の構成に代えて他の構成としても良い。例えば、位相整合回路要素としてインダクタ素子Lが提案され、互いに並列接続される二つのインダクタ素子L,Lを備える位相整合回路10としても良い(図3イロ参照)。例えば図3イは、二つのインダクタ素子L,Lが互いに並列接続されるとともに、各インダクタ素子L,Lの線長を短くする目的で、一側が接地される一つのコンデンサCが第一スイッチ部4側に接続されている構成を示している。また図3ロは、二つのインダクタ素子L,Lが互いに並列接続され、各インダクタ素子L,Lの第一スイッチ部4側に一側が接地されるコンデンサC,Cがそれぞれ接続されている構成を示している。
また、位相整合回路要素としてコンデンサCが提案され、互いに並列接続される二つのコンデンサC,Cを備える構成としても良い(図4イロ参照)。例えば図4イは、2つのコンデンサC,Cが互いに並列接続され、一側が接地される一つのインダクタ素子Lが第一スイッチ部4側に接続されている構成を示している。また図4ロは、二つのコンデンサC,Cが互いに並列接続され、各コンデンサC,Cの第一スイッチ部4側に一側が接地されるインダクタ素子L,Lがそれぞれ接続されている構成を示している。
ところで上述したアンテナスイッチモジュール1は、図2に示されるように、それぞれ所定の回路パターン31が形成された複数の誘電体層30を積層し、この積層体32を焼成してなる構成が好適である。ここで本発明にあっては、これら複数の誘電体層30には位相整合回路10の位相整合回路パターンを備えるものが含まれている。すなわち、多層型のアンテナスイッチモジュール1に位相整合回路10が内在している構成となる。
さらに、この積層体32の最上面にはチップ部品(ダイオードDや弾性表面波フィルタf等)が実装される。ここで本発明は、従来構成のダイオードDを備える高周波スイッチc3に代えて位相整合回路10を用いた構成であるため、積層体32の最上面に実装するチップ部品の部品点数を減少させることができる。これにより、アンテナスイッチモジュール1の部品点数が減少し、小型化することが可能となる。
なお、これら誘電体層30上に形成される各回路パターン31は、インダクタ素子L又はコンデンサC)である。また、この回路パターン31は公知技術のスクリーン印刷法により好適に形成される。
本発明にかかるアンテナスイッチモジュール1のブロック回路図である。 積層体32の縦断面図である。 図3イロは、それぞれ位相整合回路10の他の実施形態例を示すブロック回路図である。 図4イロは、それぞれ位相整合回路10の他の実施形態例を示すブロック回路図である。 従来構成のアンテナスイッチモジュールAの構成を示す概念図である。 従来構成のアンテナスイッチモジュールAの第三高周波スイッチc3のブロック回路図である。
符号の説明
1 アンテナスイッチモジュール
2 アンテナ
3 ダイプレクサ
4,5 第一及び第二のスイッチ部
6,7,8 第一から第三の弾性表面波フィルタ
10 位相整合回路
10a,10b ストリップライン
15 DCS用受波電極
16 PCS用受波電極
17 GSM用受波電極
18 DCS,PCS共用送波電極
19 GSM用送波電極
20,21 第一及び第二のローパスフィルタ
30 誘電体層
31 回路パターン
32 積層体
C コンデンサ
L インダクタ素子
LC 共振素子

Claims (6)

  1. アンテナに接続され、アンテナからの受信信号を出力する複数の受波電極と、アンテナへ送信信号を出力する送波電極と、前記アンテナからの受信信号を受波電極側へ、また送波電極からの送信信号をアンテナ側へ切り分けるスイッチ部と、特定の周波数特性をもつ位相整合回路要素を複数備えた位相整合回路と、複数の弾性表面波フィルタとを具備するとともに、
    前記スイッチ部の受波電極側に、互いに並列接続された位相整合回路要素を備えた位相整合回路が接続され、かつ各位相整合回路要素に弾性表面波フィルタがそれぞれ接続され、さらに各弾性表面波フィルタに受波電極がそれぞれ接続されていることを特徴とするアンテナスイッチモジュール。
  2. アンテナに接続され、アンテナからの受信信号を出力する第一、第二及び第三の受波電極と、アンテナへ送信信号を出力する送波電極と、前記アンテナに接続され、受信信号を分波するダイプレクサと、前記ダイプレクサに接続され、アンテナからの受信信号を受波電極側へ、また送波電極からの送信信号をアンテナ側へ切り分ける第一及び第二のスイッチ部と、それぞれ特定の周波数特性をもつ第一及び第二の位相整合回路要素を備えた位相整合回路と、第一、第二及び第三の弾性表面波フィルタとを備え、
    前記第一スイッチ部に、互いに並列接続された第一及び第二の位相整合回路要素を備えた位相整合回路が接続され、かつ第一位相整合回路要素に第一弾性表面波フィルタが、第二位相整合回路要素に第二弾性表面波フィルタがそれぞれ接続され、さらに第一及び第二の弾性表面波フィルタにそれぞれ第一及び第二の受波電極が接続されているとともに、前記第二スイッチ部に第三弾性表面波フィルタが接続され、さらに該第三弾性表面波フィルタに第三受波電極が接続されていることを特徴とするアンテナスイッチモジュール。
  3. 位相整合回路要素がストリップラインである請求項1又は請求項2記載のアンテナスイッチモジュール。
  4. 位相整合回路要素がコンデンサである請求項1又は請求項2記載のアンテナスイッチモジュール。
  5. 位相整合回路要素がインダクタ素子である請求項1又は請求項2記載のアンテナスイッチモジュール。
  6. 所定回路パターンが形成された複数の誘電体層からなる多層型のアンテナスイッチモジュールであって、これら複数の誘電体層が、位相整合回路の位相整合回路パターンが形成された誘電体層を具備するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアンテナスイッチモジュール。
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