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JP2007088328A - 液浸型露光装置の洗浄方法 - Google Patents

液浸型露光装置の洗浄方法 Download PDF

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JP2007088328A JP2005277232A JP2005277232A JP2007088328A JP 2007088328 A JP2007088328 A JP 2007088328A JP 2005277232 A JP2005277232 A JP 2005277232A JP 2005277232 A JP2005277232 A JP 2005277232A JP 2007088328 A JP2007088328 A JP 2007088328A
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immersion
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司 東
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Abstract

【課題】 容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる液浸型露光装置の洗浄方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板2上方に投影レンズ4を有し、半導体基板2と投影レンズ4との間に液浸液5が満たされた液浸型露光装置1の洗浄方法において、洗浄剤12が塗布された半導体基板2上に液浸液5を満たし、半導体基板2上に投影レンズ4を走査させることにより、液浸液5に洗浄剤12が溶け出し、投影レンズ4を取り外すことなく、液浸型露光装置1を洗浄することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液浸型露光装置の洗浄方法に関する。
液浸型露光装置は、投影レンズの下面と基板表面との間の少なくとも一部を液浸液で満たし、マスクパターンの像を液浸液を介して基板上に転写する装置である。この液浸型露光装置は、液浸液中の露光光の波長が空気の1/nになることを利用して、n>1の液浸液を用いることで、解像度を上げることができる。近年、半導体デバイスの高性能化に伴い、微細化が著しく、更なる微細化を行うために、液浸型露光装置は現在注目を浴びている。
従来、液浸型露光装置は、投影レンズの下面と基板表面との間に液浸液を満たすため、液浸型露光装置の動作において、基板表面のレジストが液浸液中に溶け出すことにより、投影レンズの液浸液と接する面が汚染されてしまうという問題点がある。この投影レンズの汚染は、基板表面に照射される露光光の強度を減少させ、高い精度で露光が行えないことになってしまう。
そこで、この問題を解決するための投影レンズの洗浄方法の一つとして、例えば、液浸型露光装置の液浸液を取り除き、投影レンズを直接洗浄液とブラシを用いて、洗浄するものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この洗浄方法では、複雑な工程を踏まなければならず、また、様々な洗浄機器を用いて投影レンズの洗浄を行わなければならない。
特開2005−72404号公報(第8頁、図1)
本発明は、容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる液浸型露光装置の洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の半導体装置は、半導体基板上方に投影レンズを有し、前記半導体基板と前記投影レンズとの間に液浸液が満たされた液浸型露光装置の洗浄方法において、洗浄剤が塗布された前記半導体基板上に液浸液を満たす工程と、前記半導体基板上に前記投影レンズを走査させる工程と、を備え、前記液浸液に前記洗浄剤が溶け出すことを特徴としている。
本発明によれば、容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示すために、液浸型露光装置を簡略化した液浸型露光装置の断面図である。
図1に示すように、液浸型露光装置1は、半導体ウェハ2を載置するためのウェハステージ3と、このウェハステージ3上方に位置し、露光光を半導体ウェハ2に照射する投影レンズ4を備えている。この投影レンズ4とウェハステージ3の間には、液浸液5が満たされており、この投影レンズ4の右方から液浸供給装置6によって、ノズル7を介して投影レンズ4とウェハステージ3間に液浸液5が供給される。そして、投影レンズ4とウェハステージ3間の液浸液5は、投影レンズ4の左方の液浸排出装置8によって、ノズル9を介して排出される。この投影レンズ4とウェハステージ3間の液浸液5は、供給と平行して排出も同時に行われている。
この投影レンズ4の上方には、半導体ウェハ2にマスクパターンを転写するためのレチクルが設けられ、このレチクル上に露光光を照射することにより、半導体ウェハ2上にマスクパターンが転写される。
本発明の実施例1では、液浸型露光装置1の投影レンズ4を洗浄するために、半導体ウェハ2上に洗浄液12が塗布されている。ここで、洗浄液12として、酸性水溶液若しくは塩基性水溶液を用いることができる。例えば、酸性水溶液として、フッ酸、フッ化アンモニウム、硫酸、過酸化水素などを用いることができる。また、塩基性水溶液としては、水酸化アンモニウムなどのアルカリ水溶液やテトラメチルアンモニウムハイドライドなどの有機アルカリ水溶液などを用いることができる。また、この洗浄液の濃度も様々に変化させることができる。
以上より構成される液浸型露光装置1の洗浄方法について、図1を参照にしながら説明する。図2は、その本発明の実施例1に係る液浸型露光装置1の洗浄方法を示す一連の工程を表したフローチャートである。
まず、本実施例の液浸型露光装置1の投影レンズ4を洗浄するために必要な洗浄剤12を半導体ウェハ2上に塗布する(S101)。ここで、半導体ウェハ2上に洗浄剤12は、例えば、スピンコータなどの塗布処理装置を用いて、回転塗布することができる。また、洗浄剤12として、上記したような酸性水溶液や塩基性水溶液を用いることができる。
次に、この洗浄剤12を塗布した半導体ウェハ2を液浸型露光装置1のウェハステージ3上に搬送し、投影レンズ4下方のウェハステージ3上に半導体ウェハ2を載置する(S102)。
次に、液浸型露光装置1の露光動作を開始する(S103)。まず、投影レンズ4と半導体ウェハ2間に液浸液供給装置により液浸液5を供給する(S104)。このとき、液浸液5の供給で半導体ウェハ2上の洗浄液が液浸液5中に溶け出す。この液浸液5中に溶け出した洗浄液によって、液浸型露光装置1の投影レンズ4が洗浄される。また、供給された液浸液5は、供給動作と平行して排出が行われ、液浸液5は循環している。
次に、半導体ウェハ2上にマスクパターンを転写するときのように半導体ウェハ2の露光を行う(S105)。このとき、投影レンズ4には、露光光は照射させず、擬似的に露光を行い、半導体ウェハ2全体を液浸型露光装置1で走査させる。これにより、洗浄剤12が塗布された半導体ウェハ2上を液浸型露光装置1により走査させることができ、常に洗浄剤12が溶け出した液浸液5により、投影レンズ4の汚れを洗浄することが可能になる。
以上より、露光動作が終了する(S106)。このとき、再度、他の洗浄剤12を塗布した半導体ウェハ2を用いて、さらに投影レンズ4の洗浄を行う場合は、上記したS101からS106のステップを行うことにより、別の洗浄液を用いて投影レンズ4を洗浄することができる。ここで、再度、他の洗浄液を用いて投影レンズ4の洗浄を行う場合、最初に用いた洗浄液をそのまま用いてもいいし、濃度を変化させた同じ種類の洗浄液を用いてよい。また、異なる種類の洗浄液も様々な濃度で用いることができる。
ここで、本実施例の露光において、露光光を投影レンズ4に照射させずに半導体ウェハ2全体を走査させていたが、露光光を照射させながら、露光を行ってもかまわない。その場合、照射された露光光の高い光エネルギーにより、投影レンズに付着した汚染物をさらに効果的に除去することができ、投影レンズの洗浄効果を上げることができる。
さらに、投影レンズと半導体基板間に液浸液を供給したあと、露光処理として、半導体基板上に投影レンズを走査させていたが、投影レンズを走査させなくても、半導体基板上の洗浄液は、液浸液供給により、液浸液中に溶け出して、投影レンズを洗浄することができる。
以上より投影レンズを液浸型露光装置から取り外すことなく、投影レンズを洗浄することができるので、従来よりも容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる。そのため、液浸型露光装置の投影レンズを効率的に洗浄できることから、投影レンズの汚染によるレンズ透過率の低下や不均一を防ぐことができる。さらに、本実施例では、液浸液に溶け出した洗浄剤によって、投影レンズだけでなく、液浸液中にある液浸液の供給、排出を行うノズルも洗浄することができる。
図3は、その本発明の実施例2に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示す一連の工程を表したフローチャートである。この図3の本発明の実施例2に係る液浸型露光装置の洗浄方法について、図1を参照にしながら説明する。
本実施例は、上記した実施例1をさらに具体化したものである。つまり、本実施例は、複数の洗浄剤12である酸性水溶液と塩基性水溶液を塗布した半導体ウェハ2を用いて、投影レンズ4の洗浄を行っている。
まず、投影レンズ4を洗浄するために必要な洗浄剤12である酸性水溶液を半導体ウェハ2上に塗布する(S201)。
次に、実施例1と同様、この酸性水溶液12を塗布した半導体ウェハ2を液浸型露光装置1のウェハステージ3上に搬送(S202)し、露光動作を開始する(S203)。
この露光動作は、実施例1と同様、液浸液5の供給(S204)、続いて、露光を行い(S205)、露光動作は終了する(S206)。このとき、液浸液5の供給において、半導体ウェハ2上に塗布した酸性水溶液12が液浸液5中に溶け出し、投影レンズ4に付着した汚れを洗浄することができる。そして、液浸液5を供給しながら、S205において、露光を行い、半導体ウェハ2全体を走査することにより、随時、半導体ウェハ上の酸性水溶液12が液浸液5に溶け出し、投影レンズ4の洗浄を行うことができる。
S206において露光動作が終了し、他の酸性水溶液12で投影レンズ4の洗浄を行う場合は、S201へ戻り、S201からS206のステップを行えばよい。そして、次の塩基性水溶液12による投影レンズ4の洗浄が必要でない場合は、そのまま投影レンズ4の洗浄工程は終了する。
次に、酸性水溶液12による投影レンズ4の洗浄が終了したら、続いて、塩基性水溶液12による投影レンズ4の洗浄を行う。まず、実施例1と同様、塩基性水溶液12を半導体ウェハ2上に塗布する(S207)。
次に、上記した酸性水溶液12を塗布した半導体ウェハ2と同様、半導体ウェハ2の搬送を行い(S208)、露光動作を開始する(S209)。そして、上記した酸性水溶液12と同様、液浸液5の供給(S210)、露光を行い(S211)、露光動作は終了する(S212)。このとき、酸性水溶液12と同様、半導体ウェハ2上に塗布された塩基性水溶液12も液浸液5中に溶け出し、投影レンズ4に付着した汚れを洗浄することができる。そして、液浸液5を供給しながら、S211において、露光を行い、半導体ウェハ2全体を走査することにより、随時、半導体ウェハ上の塩基水溶液が液浸液5に溶け出し、投影レンズ4の洗浄を行うことができる。
S212において露光動作が終了し、次の塩基性水溶液12で投影レンズ4の洗浄を行う場合は、S207へ戻り、S207からS212のステップを行えばよい。また、再度、酸性水溶液12による投影レンズ4の洗浄を行いたい場合は、S201へ戻り、S201からS206のステップを行えばよい。そして、全ての酸性水溶液12及び塩基性水溶液12による投影レンズ4の洗浄が終了すれば、全工程が終了する。
ここで、洗浄剤12に用いた酸性水溶液及び塩基性水溶液として、例えば、酸性水溶液12には、フッ酸、フッ化アンモニウム、硫酸、過酸化水素などを用いることができ、塩基性水溶液12としては、水酸化アンモニウムなどのアルカリ水溶液やテトラメチルアンモニウムハイドライドなどの有機アルカリ水溶液などを用いることができる。また、これらの酸性水溶液および塩基性水溶液は、同じ種類だけを用いる必要はなく、異なる種類の酸性水溶液及び塩基性水溶液を用いることができ、様々な濃度でも投影レンズの洗浄を行うことができる。
以上より実施例1と同様、投影レンズを液浸型露光装置から取り外すことなく、投影レンズを洗浄することができるので、従来よりも容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる。そのため、液浸型露光装置の投影レンズを効率的に洗浄できることから、投影レンズの汚染によるレンズ透過率の低下や不均一を防ぐことができる。また、本実施例では、液浸液に溶け出した洗浄剤によって、投影レンズだけでなく、液浸液中にある液浸液の供給、排出を行うノズルも洗浄することができる。さらに、本実施例では、酸性水溶液及び塩基性水溶液のpH値の異なる複数の洗浄剤を用いるので、酸性水溶液により酸性となった投影レンズ及び液浸液を塩基性水溶液によって中和することができる。
図4は、本発明の実施例3に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示すために、液浸型露光装置を簡略化した液浸型露光装置の断面図である。図5は、その本発明の実施例3に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示す一連の工程を表したフローチャートである。
本実施例の上記各実施例との違いは、実施例1及び実施例2では、投影レンズ4と半導体ウェハ2の間に供給される液浸液5をそのまま排出していたが、本実施例では、図4に示すように、ノズル9から排出された液浸液5のpH値を測定するためのpH測定装置13が設けられている。これにより、投影レンズ4洗浄後及び洗浄中の液浸液5のpH値を知ることができる。尚、その他の図1及び図2と同一の構成については、同一の符号を附して説明を省略する。
以上より構成される図5の本発明の実施例3に係る液浸型露光装置の洗浄方法について、図4を参照にしながら説明する。
まず、洗浄剤12の塗布(S101)から露光動作終了(S106)までの動作は、実施例1と同様であるので、説明は省略する。
露光動作が終了すると、液浸型露光装置1から排出される液浸液5のpH値をpH測定装置13を用いて測定する(S107)。このとき、pH値が中性の値を示している場合は、そのまま工程は終了する。また、pH値が若干酸性若しくはアルカリ性であったとして、そのまま液浸液5を供給し続ければ、中性になる値であれば、同様に工程を終了することができる。
次に、pH値が液浸液5の供給だけでは液浸液5中を中性にできない場合は、このpH値に応じて、液浸液を中和できるような洗浄剤12の種類、濃度を決定して、その洗浄剤12を用いて、S101からS106までの工程を行えばよい。そして、S107において、再度、pH値を測定して、上記した条件を満たしていれば、工程は終了となる。
ここで、洗浄液12として、酸性水溶液若しくは塩基性水溶液を用いることができる。例えば、酸性水溶液として、フッ酸、フッ化アンモニウム、硫酸、過酸化水素などを用いることができる。また、塩基性水溶液としては、水酸化アンモニウムなどのアルカリ水溶液やテトラメチルアンモニウムハイドライドなどの有機アルカリ水溶液などを用いることができる。
以上より実施例1と同様、投影レンズを液浸型露光装置から取り外すことなく、投影レンズを洗浄することができるので、従来よりも容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる。そのため、液浸型露光装置の投影レンズを効率的に洗浄できることから、投影レンズの汚染によるレンズ透過率の低下や不均一を防ぐことができる。また、実施例1と同様、液浸液に溶け出した洗浄剤によって、投影レンズだけでなく、液浸液中にある液浸液の供給、排出を行うノズルも洗浄することができる。さらに、本実施例では、投影レンズの洗浄後、pH測定装置によりpH値を測定することができるので、液浸液を中和するのに必要な洗浄剤を容易に選択することができ、適切に液浸液を中和することができる。
図6は、その本発明の実施例4に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示す一連の工程を表したフローチャートである。
本実施例は、上記した実施例3をさらに具体化したもので、複数の洗浄剤12である酸性水溶液と塩基性水溶液を塗布した半導体ウェハ2を用いて、投影レンズ4の洗浄を行っている。つまり、実施例2の酸性水溶液12による投影レンズ4の洗浄後、及び、塩基性水溶液12による投影レンズ4の洗浄後にそれぞれ液浸液5のpH値の測定を行っている。
以下に本発明の実施例3に係る液浸型露光装置の洗浄方法について、図4を参照にしながら説明する。
まず、酸性水溶液12を用いて投影レンズ4の洗浄を行う(S201〜S206)。尚、S201〜S206までの工程は、実施例2の図3と同様の工程であるので、同一符号を附して説明は省略する。
次に、酸性水溶液12による投影レンズ4の洗浄が終了すると、液浸液5のpH値をpH測定装置13を用いて測定する(S213)。このとき、pH値が中性、若しくは若干酸性、アルカリ性である場合は、そのまま投影レンズ4の洗浄工程は終了する。また、pH値がアルカリ性若しくは再度酸性水溶液12で投影レンズ4の洗浄を行う場合は、S201に戻り、S201からS206までの工程を行えばよい。
次に、pH値が酸性を示している場合は、このpH値に応じた液浸液を中和できる塩基性水溶液12の種類、濃度を決定し、塩基性水溶液12を用いて投影レンズ4の洗浄を行う(S207〜S212)。尚、S207〜S212までの工程は、実施例2の図3と同様の工程であるので、同一符号を附して説明は省略する。
次に、pH測定装置13を用いて、再度、液浸液5のpH値の測定を行う(S214)。このとき、pH値が中性、若しくは若干酸性、アルカリ性である場合は、そのまま投影レンズ4の洗浄工程は終了する。また、pH値が酸性若しくは再度塩基性水溶液12で投影レンズ4の洗浄を行う場合は、S207に戻り、S207からS212までの工程を行えばよい。また、pH値がアルカリ性を示す場合は、S201に戻り、上記した同様の工程を行うことができる。
ここで、再度、酸性水溶液12若しくは塩基性水溶液12により投影レンズ4の洗浄を行う場合は、液浸液5のpH値に応じた液浸液を中和できる酸性水溶液12若しくは塩基性水溶液12の種類、濃度を決定してから、再度、投影レンズ4の洗浄を行う。つまり、再度の投影レンズ4の洗浄により、液浸液5のpH値が中性を示すような酸性水溶液12若しくは塩基性水溶液12の種類、濃度を決定するのがよい。
ここで、洗浄剤12に用いた酸性水溶液及び塩基性水溶液として、例えば、酸性水溶液12には、フッ酸、フッ化アンモニウム、硫酸、過酸化水素などを用いることができ、塩基性水溶液12としては、水酸化アンモニウムなどのアルカリ水溶液やテトラメチルアンモニウムハイドライドなどの有機アルカリ水溶液などを用いることができる。
以上より実施例1と同様、投影レンズを液浸型露光装置から取り外すことなく、投影レンズを洗浄することができるので、従来よりも容易に液浸型露光装置の投影レンズを洗浄することができる。そのため、液浸型露光装置の投影レンズを効率的に洗浄できることから、投影レンズの汚染によるレンズ透過率の低下や不均一を防ぐことができる。また、実施例1と同様、液浸液に溶け出した洗浄剤によって、投影レンズだけでなく、液浸液中にある液浸液の供給、排出を行うノズルも洗浄することができる。さらに、実施例3と同様、投影レンズの洗浄後、pH測定装置によりpH値を測定することができるので、液浸液を中和するのに必要な洗浄剤を選択することができ、適切に液浸液を中和することができる。
なお、本発明は、上述したような実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明の実施例1に係る液浸型露光装置の洗浄方法を説明するために簡略化した液浸型露光装置の構造を示す断面図。 本発明の実施例1に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示すフローチャート。 本発明の実施例2に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示すフローチャート。 本発明の実施例3に係る液浸型露光装置の洗浄方法を説明するために簡略化した液浸型露光装置の構造を示す断面図。 本発明の実施例3に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示すフローチャート。 本発明の実施例4に係る液浸型露光装置の洗浄方法を示すフローチャート。
符号の説明
1 液浸型露光装置
2 半導体ウェハ
3 ウェハステージ
4 投影レンズ
5 液浸液
6 液浸供給装置
7、9 ノズル
8 液浸排出装置
12 洗浄剤(酸性水溶液、塩基性水溶液)
13 pH測定装置

Claims (7)

  1. 半導体基板上方に投影レンズを有し、前記半導体基板と前記投影レンズとの間に液浸液が満たされた液浸型露光装置の洗浄方法において、
    第1の洗浄剤が塗布された前記半導体基板に露光処理を行う工程を備え、
    前記露光処理を行う工程により、前記液浸液に前記第1の洗浄剤が溶け出すことを特徴とする液浸型露光装置の洗浄方法。
  2. 半導体基板上方に投影レンズを有し、前記半導体基板と前記投影レンズとの間に液浸液が満たされた液浸型露光装置の洗浄方法において、
    第1の洗浄剤が塗布された前記半導体基板に露光処理を行う工程と、
    前記露光処理を行ったあと、前記液浸液のpH値を測定する工程と、
    を備え、前記露光処理を行う工程により、前記液浸液に前記第1の洗浄剤が溶け出すことを特徴とする液浸型露光装置の洗浄方法。
  3. 前記液浸液を中和する第2の洗浄剤が塗布された半導体基板に露光処理を行う工程を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液浸型露光装置の洗浄方法。
  4. 前記液浸液を中和する第2の洗浄剤が塗布された半導体基板に露光処理を行う工程と、
    前記露光処理を行ったあと、前記液浸液のpH値を測定する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液浸型露光装置の洗浄方法。
  5. 前記第1の洗浄剤及び前記第2の洗浄剤は、酸性水溶液若しくは塩基性水溶液であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の液浸型露光装置の洗浄方法。
  6. 前記酸性水溶液として、フッ酸、フッ化アンモニウム、硫酸、過酸化水素のうち、少なくとも一つを用いることを特徴とする請求項5記載の液浸型露光装置の洗浄方法。
  7. 前記塩基性水溶液として、水酸化アンモニウム、テトラメチルアンモニウムハイドライドのうち、少なくとも一つを用いることを特徴とする請求項5記載の液浸型露光装置の洗浄方法。
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