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JP2007088289A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

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JP2007088289A
JP2007088289A JP2005276576A JP2005276576A JP2007088289A JP 2007088289 A JP2007088289 A JP 2007088289A JP 2005276576 A JP2005276576 A JP 2005276576A JP 2005276576 A JP2005276576 A JP 2005276576A JP 2007088289 A JP2007088289 A JP 2007088289A
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Kenji Yasutake
健司 安武
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Abstract


【課題】 厚さが薄い基板であっても確実に安定して搬送し、かつ基板の片面のみを面内均一性が得られるように処理することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】 基板11の片面を処理液12によって処理する基板処理装置10は、処理液12が収容される処理液槽13と、処理液槽13に回転自在に設けられる複数の搬送ローラ14と、搬送される基板11の非処理面11bを臨み基板11の上方に設けられてガスを噴射する噴射ノズル17とを含み、搬送ローラ14は、回転軸部材15に装着されるローラ部材16の位置が、基板11の幅方向の中央部にある第1搬送ローラ14aと、基板11の両端部付近にある第2搬送ローラ14bとを有し、鉛直方向におけるローラ部材16の回転頂部の位置が、第2搬送ローラ14bの方が第1搬送ローラ14aよりも高くなるように配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
たとえば太陽電池、半導体デバイスなどの製造工程においては、基板の片面のみを薬液、純水等の液体によって加工、洗浄などを行う基板処理が施されている。基板に対して化学的薬液を用いて片面のみを表面処理する場合、処理を必要としない面または保護したい面に処理液に対して耐性のあるマスキングテープを貼付けたり、ワックス、レジスト等の樹脂保護膜を形成して処理液に浸漬する方法が採られている。しかしながら、このような方法では、マスキングテープまたは樹脂保護膜の形成工程、表面処理後の剥離工程、さらに剥離後の状態によっては洗浄工程等を必要とするので、製造工程数が増大し、またマスク材、剥離処理液等の材料費が余分に必要となるので、製造コストの増大を招くという問題がある。
このような問題を解決するために、基板を搬送しながら、その片面のみに処理液を接液させて表面処理する基板処理装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される基板処理装置においては、平面状に均一に処理液を噴出させて処理液吐出膜を形成する平面状多孔質体が複数個並列配置された処理部へ、搬送ローラで基板を搬送して送込み、前記処理液吐出膜によって基板の片面処理を行う。
特許文献1開示の基板処理装置によれば、非処理面に対してマスキング等の処理を施すことなく片面のみの処理を行うことができるけれども、この基板処理装置には、特に基板の搬送において以下のような問題がある。
たとえば太陽電池、半導体デバイスの製造工程において、貴重な半導体材料の使用量を削減し、生産コストを抑えるために、基板の厚みは年々薄型化している。たとえば太陽電池用のシリコン基板の場合、現状の板厚は200〜250μmであるが、将来的には50μm程度まで薄くすることが目標とされている。このような薄型の基板は、剛性が低下するので変形しやすくなる。たとえばベーキング等の熱処理を施すと、基板は、熱応力によって変形し、変形したままで以降の製造工程に投入されることになる。
図5は、従来の基板処理装置1における搬送ローラ5によって基板2を搬送する状態を示す図である。基板処理装置1は、処理液3を収容する処理液槽4と、処理液槽4に回転自在に設けられる搬送ローラ5とを含んで構成される。搬送ローラ5は、基板2が搬送される方向に対して直交する方向である幅方向に延びて処理液槽4に回転自在に設けられる回転軸部材6と、回転軸部材6に装着される複数のローラ部材7とを含む。
従来の基板処理装置1においては、1本の回転軸部材6に対してローラ部材7が3個装着される。3個のローラ部材7は、いずれも基板2に接して基板2を搬送できるような配置で基板2の幅方向にほぼ等間隔で装着される。搬送ローラ5の回転軸部材6には回転駆動源が接続され、矢符8方向へ回転することによって、基板2をたとえば図5の紙面の奥側から手前側に向かって搬送する。
前述のようにたとえば熱変形した基板2は、その変形に起因して搬送ローラ5との接触面積が小さくなる、すなわち3個のうちのいずれかのローラ部材7と接することができなくなるので、基板2と搬送ローラ5の間に作用する摩擦力が小さくなり、基板2の搬送力が低下して、基板2がスリップしたり、搬送方向が屈曲したりするという問題が発生する。
また基板2が薄型化すると自重が減少するので、基板2と搬送ローラ5との間に作用する摩擦力が小さくなり、基板2の搬送力が低下して、基板2がスリップしたり、搬送方向が屈曲したりするという問題が発生する。
さらに、搬送ローラ5の表面は処理液で濡れているので、摩擦係数が乾燥時よりも小さくなり、基板2と搬送ローラ5との間に作用する摩擦力が小さくなり、基板2の搬送力が低下して、基板2がスリップしたり、搬送方向が屈曲したりするという問題が発生する。
このような問題に対しては、従来、基板を介して上側にも搬送ローラを設け、上下の搬送ローラで基板2を挟込むことによって、摩擦力を増大させて搬送力を大きくするという方法が取られてきた。しかしながら、上下に搬送ローラを設けると、処理液の表面張力によって上側の搬送ローラにも処理液が付着し、その付着した処理液が上側の搬送ローラから基板の上側の面に対しても供給され、液処理されるという問題が発生する。
たとえば、エッチング等の加工処理の場合、本来は下面のみがエッチング対象面であるにも関らず、上面の一部(搬送ローラの周辺部)もエッチングされることによって不良の原因となる。また洗浄処理の場合、本来は下面のみが洗浄対象面であるにも関らず、上面の一部(搬送ローラの周辺部)も洗浄液で濡れるので、乾燥時にウォーターマークが発生して不良の原因となる。さらに、たとえば化学薬液等で基板2の表面を液処理する場合、化学反応によって気泡9の発生することがあるけれども、この気泡9が基板2の下面に溜まると、気泡9に触れている基板2の表面が処理されずに残るので、液処理が基板2の処理面内で不均一になるという問題などがある。
特許第3519675号公報
本発明の目的は、基板を搬送しながら処理液で表面を処理するに際し、厚さが薄い基板であっても確実に安定して搬送し、かつ基板の片面のみを面内均一性が得られるように処理することができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
本発明は、搬送ローラで搬送される基板の一方の面を処理液によって処理する基板処理装置において、
基板を処理する処理液が収容される処理液槽と、
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、処理液槽に回転自在に設けられる回転軸部材と回転軸部材に装着されるローラ部材とを有する搬送ローラと、
各搬送ローラに対応し、各搬送ローラの略直上にそれぞれ設けられ、搬送ローラで搬送される基板の搬送ローラに接する面の反対面である上面に向けてガスを噴射する噴射ノズルとを備え、
複数の搬送ローラは、
回転軸部材に装着されるローラ部材の位置が、回転軸部材が延びる方向であって搬送される基板の搬送方向に直交する方向である幅方向において異なる種類を含み、鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように、配置されることを特徴とする基板処理装置である。
また本発明は、基板の幅方向の最も端部近くなるように回転軸部材に装着されるローラ部材の回転頂部の位置と、基板の幅方向中央部において回転軸部材に装着されるローラ部材の回転頂部の位置との鉛直方向における高さの差が、基板の厚さに対して10倍以下であることを特徴とする。
また本発明は、搬送される基板の最も端部近くになるように回転軸部材に装着されるローラ部材は、
基板の幅方向端部の位置と、ローラ部材が回転軸部材に装着される位置との、幅方向における離隔距離が、基板幅寸法の0.01倍以上であることを特徴とする。
また本発明は、複数の搬送ローラは、ローラ部材の直径がいずれも同一であり、基板を搬送する際におけるローラ部材の回転速度がいずれも同一に設定されることを特徴とする。
また本発明は、複数の搬送ローラは、ローラ部材の直径が、回転軸部材に装着される幅方向の位置が中央部から両端部へ向うのに伴って大きくなり、基板を搬送する際におけるローラ部材の回転速度が、ローラ部材の直径に反比例するように設定されることを特徴とする。
また本発明は、噴射ノズルは、噴射ノズルから噴射されるガスの流速が、設けられる位置によって異なり、幅方向の中央部から幅方向両端部へ向うのに伴って小さくなるように設定されることを特徴とする。
また本発明は、噴射ノズルから噴射されるガスの流速のうち、最も遅いガス流速(VL)に対する最も速いガス流速(VH)の比(=VH/VL)が、略3倍以上であることを特徴とする。
また本発明は、噴射ノズルから噴射されるガスは、乾燥空気、窒素ガスおよびアルゴンガスからなる群より選択される1つであることを特徴とする。
また本発明は、処理液は、純水、有機溶剤およびエッチング液からなる群より選択される1つであることを特徴とする。
また本発明は、搬送ローラで搬送される基板の一方の面を処理液によって処理する基板処理方法において、
基板を処理する処理液を処理液槽に収容し、
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸部材と回転軸部材に装着されるローラ部材とを有し、回転軸部材に装着されるローラ部材の位置が、回転軸部材が延びる方向であって搬送される基板の搬送方向に直交する方向である幅方向において異なる種類を含む搬送ローラを、鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置して処理液槽に回転自在に設け、
搬送ローラで搬送される基板の搬送ローラに接する面の反対面である上面に向けてガスを噴射する噴射ノズルを各搬送ローラに対応するように各搬送ローラの略直上にそれぞれ設け、
搬送ローラ上に基板を載置し、搬送ローラで基板を搬送するとともに噴射ノズルからガスを噴射しながら基板の一方の面を処理液で処理することを特徴とする基板処理方法である。
本発明によれば、基板処理装置に設けられる複数の搬送ローラは、回転軸部材に装着されるローラ部材の位置が、回転軸部材が延びる方向であって搬送される基板の搬送方向に直交する方向である幅方向において異なる種類を含み、鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置され、該搬送ローラによって搬送される基板の上面に向けて噴射ノズルからガスが噴射される。基板の上面に向けてガスを噴射することによって、基板が搬送ローラに押圧され、基板と搬送ローラとの摩擦力が大きくなるので、基板の搬送力が向上する。また、ローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置されることによって、搬送ローラで搬送される基板は、下向きに凸状に変形するので、基板の搬送方向が曲ったとしても、基板の自重によりセルフアライメントされる。さらに基板が下向きに凸状に変形することによって、基板の処理される面で発生する気泡が、その浮力により基板の両端から排出されるので、液処理が基板の処理面内で均一化される。
また本発明によれば、基板の幅方向の最も端部近くになるように回転軸部材に装着されるローラ部材の回転頂部の位置と、基板の幅方向中央部において回転軸部材に装着されるローラ部材の回転頂部の位置との鉛直方向における高さの差が、基板の厚さに対して10倍以下に設定されるので、基板が過度に凸状変形することなく、脆性基板であっても割れ等の損壊を生じることがない。
また本発明によれば、搬送される基板の最も端部近くになるように回転軸部材に装着されるローラ部材は、基板の幅方向端部の位置と、ローラ部材が回転軸部材に装着される位置との、幅方向における離隔距離が、基板幅寸法の0.01倍以上に設定される。このことによって、搬送途中の基板が、搬送ローラのローラ部材から脱輪することを確実に防止できる。
また本発明によれば、複数の搬送ローラは、ローラ部材の直径がいずれも同一であり、基板を搬送する際におけるローラ部材の回転速度がいずれも同一に設定される。このことによって、簡単な制御系で基板の円滑な搬送を実現できる。
また本発明によれば、複数の搬送ローラは、ローラ部材の直径が、回転軸部材に装着される幅方向の位置が中央部から両端部へ向うのに伴って大きくなり、基板を搬送する際におけるローラ部材の回転速度が、ローラ部材の直径に反比例するように設定される。このことによって、基板の搬送速度を面内で均一にすることができる。
また本発明によれば、搬送ローラのローラ部材に対応して複数設けられる噴射ノズルは、噴射ノズルから噴射されるガスの流速が、幅方向の中央部から幅方向両端部へ向うのに伴って小さくなるように設定され、好ましくは、最も遅いガス流速(VL)に対する最も速いガス流速(VH)の比(=VH/VL)が、略3倍以上である。このことによって、搬送される基板がガスから受ける圧力は、基板の両端部が、基板の中央部よりも高くなるので、両端部と中央部とのガス圧力差により基板がセルフアライメントされる。
また本発明によれば、噴射ノズルから噴射されるガスとして、乾燥空気、窒素ガスおよびアルゴンガスのうちからいずれか1つが選択されるので、処理される基板に性能上の影響を及ぼすことなく、基板の非処理面から処理液を確実に排除することができる。
また本発明によれば、処理液として、純水、有機溶剤およびエッチング液のうちから任意の1つを選択して用いることができる。すなわち、選択する処理液によって、洗浄、加工のいずれにも対応することのできる基板処理装置が実現される。
また本発明によれば、上記の基板処理装置を用いて基板の片面を液処理する基板処理方法が行われるので、上記の基板処理装置において得られるのと同様の効果を奏することができる。
図1は、本発明の実施の第1形態の基板処理装置10の構成を簡略化して示す断面図である。基板処理装置10は、基板11の片面を液処理することに用いられる装置である。
基板処理装置10は、基板11を処理する処理液12が収容される処理液槽13と、基板11を搬送する複数の搬送ローラ14であって、処理液槽13に回転自在に設けられる回転軸部材15と回転軸部材15に装着されるローラ部材16とを有する搬送ローラ14と、各搬送ローラ14に対応し、各搬送ローラ14の略直上にそれぞれ設けられ、搬送ローラ14で搬送される基板11の搬送ローラ14に接する面11a(この面を以後処理面11aと呼ぶ)の反対面である上面11b(この面を以後非処理面11bと呼ぶ)に向けてガスを噴射する噴射ノズル17とを備える。
基板処理装置10において処理される基板11としては、たとえばシリコンウエハ、半導体基板、ガラス基板などが挙げられる。処理液槽13は、たとえば樹脂などからなり、外観が大略直方体形状の有底箱型の容器である。
処理液槽13に収容され、基板11の処理に用いられる処理液12としては、純水、有機溶剤およびエッチング液からなる群より選択される1つが用いられる。純水および有機溶剤は、基板11の洗浄に用いられ、エッチング液は、基板11の加工に用いられる。
純水としては、たとえば抵抗値18MΩ・cm以上の水が用いられる。有機溶剤としては、たとえばイソプロピルアルコール(IPA)、アセトン、メタノールなどが用いられる。エッチング液は、処理される基板11の種類に応じて適宜選択され、たとえば基板11がシリコンウエハであるときには、バッファードフッ酸、フッ硝酸などが用いられ、基板11がガラス基板であるときには、バッファードフッ酸、フッ化アンモニウムなどが用いられる。
搬送ローラ14は、基板11の搬送方向(図1の紙面では奥側から手前側に向う方向)に並列して複数個が設けられるけれども、本実施形態では、回転軸部材15に装着されるローラ部材16の位置が、回転軸部材15が延びる方向であって搬送される基板11の搬送方向に直交する方向である幅方向において異なる2種類が設けられる。これらの異なる2種類の搬送ローラ14を、便宜上第1搬送ローラ14aおよび第2搬送ローラ14bと呼ぶ。第1および第2搬送ローラ14a,14bともに、回転軸部材15が不図示の回転駆動手段に接続され、回転駆動手段によって矢符18方向に回転可能に構成される。
第1搬送ローラ14aは、回転軸部材15の幅方向におけるほぼ中央部に1個のローラ部材16が装着される。第2搬送ローラ14bは、搬送される基板11の幅方向における端部寄りに、2個のローラ部材16が回転軸部材15の長さ方向中央に関して対称な位置になるように装着される。第2搬送ローラ14bにおいて、回転軸部材15に対してローラ部材16の装着される位置は、基板11の幅方向端部21の位置と、ローラ部材16が回転軸部材15に装着される位置22との、幅方向における離隔距離Lが、基板幅寸法の0.01倍以上になるように設定される。
この離隔距離Lが小さいほど、搬送される基板11が後述のように下向きに凸状に変形した場合、基板11の端部21の捲くれ上がりが小さく、処理液12の表面張力によって基板11の端部21まで処理面11aの全面が液に濡れるので、処理面11aがもれなく液処理されるという利点がある。しかしながら、基板11が、搬送されている途中においてその搬送方向が屈曲した場合、ローラ部材16から脱輪しやすくなるので、上記の離隔距離Lは基板幅寸法の0.01倍以上であることが望ましい。たとえば、シリコン基板で基板幅寸法が150mmの場合、上記離隔距離Lは、1.5mm程度に設定される。なお、上記離隔距離Lの上限値は、特に限定されるものではないけれども、極端に大きくなると、基板11を凸状に変形させる効果が発現しにくくなるので、基板幅寸法の0.1倍以下であることが好ましい。
第1搬送ローラ14aと第2搬送ローラ14bとは、基板11の搬送方向において好ましくは互いに隣り合うように配置されて設けられる。さらに搬送ローラ14の設置において特徴とするところは、鉛直方向におけるローラ部材16の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置されることである。本実施形態では、第2搬送ローラ14bにおける2個のローラ部材16の回転頂部23の位置が、第1搬送ローラ14aにおける1個のローラ部材16の回転頂部24の位置よりも高くなるように配置される。さらに具体的には、第2搬送ローラ14bのローラ部材16の回転頂部23は、処理液槽13に収容される処理液12の液面12aとほぼ同じ高さに位置し、第1搬送ローラ14aのローラ部材16の回転頂部24は、液面12aよりも下方に位置する。
本実施形態では、第1および第2搬送ローラ14a,14bにそれぞれ備えられるローラ部材16の直径Dは同一のものが用いられる。したがって、上記の高低差は、第1搬送ローラ14aの回転軸部材15を処理液槽13に対して回転自在に支持する位置よりも、第2搬送ローラ14bの回転軸部材15を処理液槽13に対して回転自在に支持する位置を高くすることによって実現される。
第1搬送ローラ14aと第2搬送ローラ14bとにおけるローラ部材16の回転頂部同士が高低差を有するように、かつ搬送される基板11の処理面11aに対して少なくとも1つずつの第1搬送ローラ14aと第2搬送ローラ14bとが接することができるように配置して、基板11を搬送する。このことによって、搬送される基板11は、その自重の作用で下向き凸状に変形した状態で搬送される。下向き凸状に変形した状態で搬送される基板11は、搬送途中において搬送方向が屈曲したとしても、搬送方向が屈曲することによって重心位置が高くなる基板11に対して重力が作用し、基板11をその重心位置が低く安定な位置になるように戻すので、基板11の搬送方向が自動的に元に戻るセルフアライメントが実現される。
本実施形態では、第1搬送ローラ14aおよび第2搬送ローラ14bにそれぞれ備わるローラ部材16は、その直径Dがいずれも同一である。したがって、基板11を搬送ローラ14で搬送するに際し、第1および第2搬送ローラ14a,14bの回転軸部材15の回転速度がいずれも同一に設定される。このことによって、搬送ローラ14間で基板11に対する搬送速度を揃えて基板の円滑な搬送を実現し、かつ搬送ローラ14の種類によって回転速度を変化させる必要がないので、制御系を簡単にすることができる。
また、処理液12が薬品の場合、搬送中の基板11、すなわち液処理中の基板11と処理液12との界面において、化学反応による気泡25が発生することがあるけれども、基板11が下向き凸状に変形しているので、気泡25は浮力によって基板11の両端部の方向へ移動して排出される。したがって、気泡25によって処理液12に接することができず、液処理不能となる部位が生じないので、基板11の処理面11a内で均一な処理が可能である。
第2搬送ローラ14bの回転軸部材15に装着されるローラ部材16の回転頂部23の位置と、第1搬送ローラ14aの回転軸部材15に装着されるローラ部材16の回転頂部24の位置との鉛直方向における高さの差hは、基板11の厚さtに対して10倍以下(h/t≦10)になるように設定されることが望ましい。上記高さの差hは、大きくなるほどセルフアライメント効果および気泡25の排除効果が大きくなるという利点があるけれども、大き過ぎると基板11の凸状のたわみが大きくなり過ぎ、基板11の強度限界を超えると基板11が割れて損壊するおそれがある。したがって、脆性材料の基板11であっても変形割れの心配がないように、基板11の厚さtの10倍以下であることが望ましい。たとえばシリコン基板で板厚が200μmの場合、上記の高さの差hは2mm程度に設定される。
なお、高さの差hの下限値は特に限定されるものではないけれども、基板11の厚さtの2倍以上であることが好ましい。高さの差hが基板11の厚さtの2倍未満であると、基板11の凸状に変形する程度がわずかなものとなり、搬送方向のセルフアライメント効果、また気泡25を排除する効果が、発現しにくくなる。
第1および第2搬送ローラ14a,14bに対応し、より厳密には第1および第2搬送ローラ14a,14bにそれぞれ備わるローラ部材16に対応し、各搬送ローラ14a,14bのローラ部材16の略直上に、噴射ノズル17が設けられる。なお、第1搬送ローラ14aのローラ部材16の上方に配置される噴射ノズルを第1噴射ノズル17aと呼び、第2搬送ローラ14bのローラ部材16の上方に配置される噴射ノズルを第2噴射ノズル17bと呼ぶ。
各噴射ノズル17は、不図示のガス供給源に対してガス供給配管で接続され、ガス供給源から供給されるガスを、搬送ローラ14で搬送される基板11の非処理面11bに向けて噴射することができる。噴射ノズル17から基板11に向けて噴射するガスとしては、乾燥空気、窒素(N)ガスおよびアルゴン(Ar)ガスから選択される1つが用いられる。これらのガスは、取扱いが安全であり、また処理される基板11に性能上の影響を及ぼすことなく、噴射ノズル17からの噴射によって基板11の非処理面11bから処理液を確実に排除することができる。
本実施形態では、第1搬送ローラ14aに対応するように基板11の幅方向中央部に設けられる第1噴射ノズル17aから噴射されるガスの流速(VH)は、第2搬送ローラ14bに対応するように基板11の幅方向両端部付近に設けられる第2噴射ノズル17bから噴射されるガスの流速(VL)よりも速くなるように設定される。好ましくは、第2噴射ノズル17bの遅いガス流速(VL)に対する第1噴射ノズル17aの速いガス流速(VH)の比(=VH/VL;この比を以後ガス流速比と呼ぶ)が、略3倍以上であることが好ましい。
噴射ノズル17から搬送される基板11の非処理面11bに向けてガスを噴射することによって、基板11は搬送ローラ14に押圧され、基板11の処理面11aとローラ部材16との摩擦力が増大するので、搬送力が向上し、処理面11aが処理液12で濡れている場合であっても、基板11を確実に搬送することが可能になる。この噴射ノズル17から噴射されるガスは、搬送される基板11を搬送ローラ14のローラ部材16に対して押圧することによって、基板11を下向き凸状の形状に変形させるように作用する。したがって、基板11は、自重の作用に加えて、噴射ノズル17からの噴射ガスによって、確実に下向き凸状に変形して搬送されるようになるので、セルフアライメント作用を確実に発現させることができる。
さらに、噴射ノズル17から噴射されるガスの流速は、基板11の幅方向両端部の第2噴射ノズル17bが低速(VL)、基板11の幅方向中央部の第1噴射ノズル17aが高速(VH)になるように設定されるので、基板11が受けるガス圧力は、両端部が中央部よりも高くなる。この状態で、基板11の搬送方向が屈曲した場合、基板11の中央部と両端部とが受けるガスの圧力差が、基板11を正常な搬送方向に修正するように作用するので、このガス圧力差によって、基板11の搬送方向が自動的に元に戻るセルフアライメント作用を一層確実に実現することができる。
ガス圧力差によるセルフアライメント作用を基板11に対して有効に発現させるためには、第1噴射ノズル17aから噴射されるガスによるガス圧と、第2噴射ノズル17bから噴射されるガスによるガス圧との差、すなわち基板11の幅方向における中央部が受けるガス圧と両端部が受けるガス圧との圧力差が、10倍以上であることが望ましい。ベルヌーイの法則によれば、ガス圧力差はガス流速の2乗に比例するので、ガス圧力差を10倍以上とするためには、ガス流速比(VH/VL)を10の平方根である略3倍以上にすることが望ましい。
また、基板処理装置10によれば、噴射ノズル17から基板11の非処理面11bに対してガスを噴射することによって、非処理面11bへ回り込もうとする液が、ガスで吹き飛ばされるので、基板11の非処理面11bが処理液12で処理されることを防止できる。すなわち基板の非処理面に対して保護膜等を形成し、また保護膜を剥離するなどの煩雑な工程をとることなく、基板の片面のみを確実に液処理することが可能になる。
このような基板処理装置10を用いた基板11の片面処理は、以下のようにして行われる。処理液槽13に対して処理液12を、第2搬送ローラ14bに備わるローラ部材16の回転頂部23付近が処理液面12aと同じになるように収容する。次いで、処理するべき基板11を回転駆動する搬送ローラ14上に載置すると同時に、噴射ノズル17から基板11の非処理面11bに向けてガスを噴射することによって、基板11を下向き凸状に変形させる。回転駆動する搬送ローラ14によって下向き凸状に変形した基板11を搬送する過程において、処理液12が基板11の処理面11aに接触し、処理液12によって処理面11aが処理される。
図2は、本発明の実施の第2形態の基板処理装置30の構成を簡略化して示す断面図である。本実施形態の基板処理装置30は、実施の第1形態の基板処理装置10に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
基板処理装置30において注目すべきは、第1および第2搬送ローラ14a,14bに加えて、第1および第2搬送ローラ14a,14bとは異なるもう1種類の第3搬送ローラ14cと、第3搬送ローラ14cに備わるローラ部材16に対応して設けられる第3噴射ノズル17cとを含むことである。
第3搬送ローラ14cは、第1および第2搬送ローラ14a,14bに備わるローラ部材16と同一のローラ部材16が、回転軸部材15に2個装着される。第3搬送ローラ14cにおいて回転軸部材15にローラ部材16が装着される位置は、基板11の幅方向において、第1搬送ローラ14aの回転軸部材15にローラ部材16が装着される位置と、第2搬送ローラ14bの回転軸部材15にローラ部材16が装着される位置と、のほぼ中間である。さらに、第3搬送ローラ14cの回転軸部材15は、鉛直方向における位置が、第1搬送ローラ14aの回転軸部材15を処理液槽13に対して回転自在に支持する位置と、第2搬送ローラ14bの回転軸部材15を処理液槽13に対して回転自在に支持する位置と、の間になるようにして、処理液槽13に回転自在に支持される。
このことによって、第1〜第3搬送ローラ14a,14b,14cのそれぞれに備えられるローラ部材16相互の関係において、鉛直方向におけるローラ部材16の回転頂部の位置が、基板11の幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなる配置が実現される。
第3搬送ローラ14cに備わるローラ部材16に対応するように、その略直上に第3噴射ノズル17cが設けられ、第3噴射ノズル17cからもガスを噴射して搬送される基板11を搬送ローラ17に対して押圧することができる。本実施形態の基板処理装置30においては、基板11の搬送方向に、第1搬送ローラ14a、第3搬送ローラ14c、第2搬送ローラ14bの順に配列されることが好ましく、搬送ローラ14の配列間隔は、搬送される基板11が、少なくとも1つずつの第1〜第3搬送ローラ14a,14b,14cに同時に接することができるように配置されることが好ましい。
このような基板処理装置30は、大型化、薄型化した基板11の処理に好適に用いられる。基板11が大型化および薄型化するにつれて基板11の剛性が低下するので、搬送ローラ14相互間におけるローラ部材16の幅方向の装着間隔が大きくなると、基板11が単純な下向き凸状(開口の大きいU字状)の変形形態ではなく、複数箇所で下向き凸部が形成されるW字状に変形するおそれがある。しかしながら、本実施形態の基板処理装置30のように、基板11の幅方向で見た場合、5箇所をローラ部材16で支持することによって、大型および薄型の基板11であっても、基板11を安定して単純な下向き凸状(開口の大きいU字状)に変形させて搬送することが可能になる。
基板処理装置30では、各搬送ローラ14a,14b,14cに備えられるローラ部材16の直径Dが同一なので、各搬送ローラ14a,14b,14cのローラ部材16の回転速度も同一にして、基板11を搬送し、処理液槽13中の処理液12で基板11の処理面11aを片面処理する。この基板処理装置30によれば、実施の第1形態の基板処理装置10と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態の基板処理装置30においては、基板11の幅方向で見た場合、搬送される基板11の5箇所をローラ部材16で支持する構成を例示するけれども、基板11の幅方向における支持箇所は、5箇所または実施の第1形態の3箇所に限定されるものではなく、7箇所、または9箇所、さらにそれ以上であっても良い。
図3は、本発明の実施の第3形態の基板処理装置40の構成を簡略化して示す断面図である。本実施形態の基板処理装置40は、実施の第1形態の基板処理装置10に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
基板処理装置40において注目すべきは、搬送ローラ14が、第2搬送ローラ14bと、第1〜第3搬送ローラ14a,14b,14cのいずれとも異なる種類である第4搬送ローラ14dとから構成され、第4搬送ローラ14dに備わるローラ部材41に対応し、ローラ部材41の略直上に第4噴射ノズル17dが設けられることである。
第4搬送ローラ14dは、回転軸部材15が第1〜第3搬送ローラ14a,14b,14cの回転軸部材15と全く同一であるけれども、ローラ部材41が第1〜第3搬送ローラ14a,14b,14cに用いられるローラ部材16の直径Dよりも小さい直径Ddを有するものが用いられる。第4搬送ローラ14dにおいて、ローラ部材41は、回転軸部材15の幅方向中央部に1個が装着される。
本実施形態では、第2搬送ローラ14bの回転軸部材15を処理液槽13に対して回転自在に支持する位置と、第4搬送ローラ14dの回転軸部材15を処理液槽13に対して回転自在に支持する位置とは、その鉛直方向の高さが同じになるように構成される。したがって、図3では、第2搬送ローラ14bの回転軸部材15に第4搬送ローラ14dの回転軸部材15が重なって、1本の回転軸部材15であるかのように表される。
鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置されるという構成は、第2搬送ローラ14bの基板幅方向両端部付近に装着されるローラ部材16の直径Dと、第4搬送ローラ14dの基板幅方向中央部に装着されるローラ部材41の直径Ddとの直径差(=D−Dd)によって実現される。この直径差(=D−Dd)の1/2が、実施の第1形態の基板処理装置10における高低差hに該当し、基板11の厚さtに対して10倍以下(h/t≦10)になるように設定される。
前述のように、第4搬送ローラ14dのローラ部材41の略直上にも第4噴射ノズル17dが設けられ、第2搬送ローラ14bのローラ部材16の略直上に設けられる第2噴射ノズル17bとともに、搬送ローラ14上で搬送される基板11の非処理面11bに向けてガスを噴射する。
これらのことによって、本実施形態の基板処理装置40も上記の各基板処理装置10,30と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態の基板処理装置40においては、第2および第4搬送ローラ14b,14dの回転軸部材15が処理液槽13に支持される鉛直方向の高さが同じ位置であり、第2搬送ローラ14bに備わるローラ部材16の直径Dが、第4搬送ローラ14dに備わるローラ部材41の直径Ddよりも大きいので、両ローラ部材16,41の回転速度が同じであると、搬送ローラ14の周速度は基板11の両端部側が中央部よりも大きくなり、基板11の搬送速度が面内で不均一になる。
したがって、搬送ローラ14の回転速度を、第4搬送ローラ14dのローラ部材41の方が、第2搬送ローラ14bのローラ部材16よりも速くなるように補正する。具体的には、回転速度が、ローラ部材16,41の直径に反比例するように調整する。
たとえば、第2搬送ローラ14bの直径をD、回転速度をω、第4搬送ローラ14dの直径をDd、回転速度をωdとすると、基板11の搬送速度を面内で均一にするための条件は次式(1)で表される。
D×ω=Dd×ωd …(1)
すなわち、各搬送ローラ14b,14dのローラ部材16,41の回転速度比は、次式(2)に示すように、ローラ部材16,41の直径比に反比例する関係になるように設定される。
ω/ωd=Dd/D …(2)
図4は、本発明の実施の第4形態の基板処理装置50の構成を簡略化して示す断面図である。本実施形態の基板処理装置50は、実施の第3形態の基板処理装置40に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
基板処理装置50において注目すべきは、第2および第4搬送ローラ14b,14dに加えて、第2および第4搬送ローラ14b,14dとは異なるもう1種類の第5搬送ローラ14eと、第5搬送ローラ14eに備わるローラ部材51に対応して設けられる第5噴射ノズル17eとを含むことである。
第5搬送ローラ14eは、第2および第4搬送ローラ14b,14dの回転軸部材15と同一の回転軸部材15と、第2搬送ローラ14bに備わるローラ部材16の直径Dよりも小さく、第4搬送ローラ14dに備わるローラ部材41の直径Ddよりも大きい直径Deを有するローラ部材51とを含み、ローラ部材51が回転軸部材15に2個装着される。第5搬送ローラ14eにおいて、回転軸部材15にローラ部材51が装着される位置は、基板11の幅方向において、第4搬送ローラ14dの回転軸部材15にローラ部材41が装着される位置と、第2搬送ローラ14bの回転軸部材15にローラ部材16が装着される位置と、のほぼ中間である。さらに、第2、第4および第5搬送ローラ14b,14d,14eの各回転軸部材15は、鉛直方向における位置が、すべて同じ高さになるようにして、処理液槽13に対して回転自在に支持される。
鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置されるという構成は、幅方向中央部に装着される第4搬送ローラ14dのローラ部材41の直径Ddと、第4搬送ローラ14dのローラ部材41と幅方向両端部付近に装着される第2搬送ローラ14bのローラ部材14bとのほぼ中間に装着される第5搬送ローラ15eのローラ部材51の直径Deと、幅方向両端部付近に装着される第2搬送ローラ14bのローラ部材14bの直径Dとの、直径差(=D−DeおよびDe−Dd)によって実現される。
この直径差のうち、第2搬送ローラ14bに備わるローラ部材16の直径Dと第4搬送ローラ14dに備わるローラ部材41の直径Ddとの差(=D−Dd)の1/2が、実施の第1形態の基板処理装置10における高低差hに該当し、基板11の厚さtに対して10倍以下(h/t≦10)になるように設定される。
前述のように、第5搬送ローラ14eのローラ部材51の略直上にも第5噴射ノズル17eが設けられ、第2および第4搬送ローラ14b,14dそれぞれのローラ部材16,41の略直上に設けられる第2および第4噴射ノズル17b,17dとともに、搬送ローラ14上で搬送される基板11の非処理面11bに向けてガスを噴射する。
これらのことによって、本実施形態の基板処理装置50も、上記の各基板処理装置10,30,40と同様の効果を奏することができ、特に実施の第2形態の基板処理装置30と同様に大型化かつ薄型化した基板11の処理に対して好適に用いることができる。
なお、本実施形態の基板処理装置50においても、第2,第4および第5搬送ローラ14b,14d,14eに備わるローラ部材16,41,51の直径が異なるので、基板11の搬送速度が面内で均一になるように、回転速度の調整を行う。たとえば、第2および第4搬送ローラ14b,14dにそれぞれ備わるローラ部材16,41の回転速度を実施の第3形態と同様にω、ωdとし、第5搬送ローラ14eに備わるローラ部材51の回転速度をωeとすると、基板11の搬送速度を面内で均一にするために、次式(3)で表される関係を満足するように、各搬送ローラのローラ部材の直径と回転速度とが設定される。
D×ω=Dd×ωd=De×ωe …(3)
本発明の実施の第1形態の基板処理装置10の構成を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施の第2形態の基板処理装置30の構成を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施の第3形態の基板処理装置40の構成を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施の第4形態の基板処理装置50の構成を簡略化して示す断面図である。 従来の基板処理装置1における搬送ローラ5によって基板2を搬送する状態を示す図である。
符号の説明
10,30,40,50 基板処理装置
11 基板
12 処理液
13 処理液槽
14 搬送ローラ
15 回転軸部材
16,41,51 ローラ部材
17 噴射ノズル

Claims (10)

  1. 搬送ローラで搬送される基板の一方の面を処理液によって処理する基板処理装置において、
    基板を処理する処理液が収容される処理液槽と、
    基板を搬送する複数の搬送ローラであって、処理液槽に回転自在に設けられる回転軸部材と回転軸部材に装着されるローラ部材とを有する搬送ローラと、
    各搬送ローラに対応し、各搬送ローラの略直上にそれぞれ設けられ、搬送ローラで搬送される基板の搬送ローラに接する面の反対面である上面に向けてガスを噴射する噴射ノズルとを備え、
    複数の搬送ローラは、
    回転軸部材に装着されるローラ部材の位置が、回転軸部材が延びる方向であって搬送される基板の搬送方向に直交する方向である幅方向において異なる種類を含み、鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように、配置されることを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板の幅方向の最も端部近くなるように回転軸部材に装着されるローラ部材の回転頂部の位置と、基板の幅方向中央部において回転軸部材に装着されるローラ部材の回転頂部の位置との鉛直方向における高さの差が、
    基板の厚さに対して10倍以下であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 搬送される基板の最も端部近くになるように回転軸部材に装着されるローラ部材は、
    基板の幅方向端部の位置と、ローラ部材が回転軸部材に装着される位置との、幅方向における離隔距離が、基板幅寸法の0.01倍以上であることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 複数の搬送ローラは、
    ローラ部材の直径がいずれも同一であり、基板を搬送する際におけるローラ部材の回転速度がいずれも同一に設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  5. 複数の搬送ローラは、
    ローラ部材の直径が、回転軸部材に装着される幅方向の位置が中央部から両端部へ向うのに伴って大きくなり、基板を搬送する際におけるローラ部材の回転速度が、ローラ部材の直径に反比例するように設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  6. 噴射ノズルは、
    噴射ノズルから噴射されるガスの流速が、設けられる位置によって異なり、幅方向の中央部から幅方向両端部へ向うのに伴って小さくなるように設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  7. 噴射ノズルから噴射されるガスの流速のうち、最も遅いガス流速(VL)に対する最も速いガス流速(VH)の比(=VH/VL)が、略3倍以上であることを特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
  8. 噴射ノズルから噴射されるガスは、乾燥空気、窒素ガスおよびアルゴンガスからなる群より選択される1つであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  9. 処理液は、純水、有機溶剤およびエッチング液からなる群より選択される1つであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  10. 搬送ローラで搬送される基板の一方の面を処理液によって処理する基板処理方法において、
    基板を処理する処理液を処理液槽に収容し、
    基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸部材と回転軸部材に装着されるローラ部材とを有し、回転軸部材に装着されるローラ部材の位置が、回転軸部材が延びる方向であって搬送される基板の搬送方向に直交する方向である幅方向において異なる種類を含む搬送ローラを、鉛直方向におけるローラ部材の回転頂部の位置が、幅方向の中央部から幅方向の両端部へ向うのに伴って高くなるように配置して処理液槽に回転自在に設け、
    搬送ローラで搬送される基板の搬送ローラに接する面の反対面である上面に向けてガスを噴射する噴射ノズルを各搬送ローラに対応するように各搬送ローラの略直上にそれぞれ設け、
    搬送ローラ上に基板を載置し、搬送ローラで基板を搬送するとともに噴射ノズルからガスを噴射しながら基板の一方の面を処理液で処理することを特徴とする基板処理方法。
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