JP2007082060A - 画像処理装置及び画像処理連結システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像処理連結システムにおける「再利用性の向上」と「シンプルなシステム構成」の実現。
【解決手段】 原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取り装置と、転写紙に画像データを印字する画像書込み装置と、画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積するメモリ装置と、外部装置と画像データを送受する外部I/F装置と、前記画像読取り装置からの画像データを処理する画像データ処理装置1と、前記メモリ装置からの画像データを処理する画像データ処理装置2と、上記各装置を接続するバス制御装置とを備え、前記第1の画像処理装置として、前記画像データ処理装置1による処理を行って前記第2の画像処理装置群へ送信する画像データと共に種々の付帯情報をも送信することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取り装置と、転写紙に画像データを印字する画像書込み装置と、画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積するメモリ装置と、外部装置と画像データを送受する外部I/F装置と、前記画像読取り装置からの画像データを処理する画像データ処理装置1と、前記メモリ装置からの画像データを処理する画像データ処理装置2と、上記各装置を接続するバス制御装置とを備え、前記第1の画像処理装置として、前記画像データ処理装置1による処理を行って前記第2の画像処理装置群へ送信する画像データと共に種々の付帯情報をも送信することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
ネットワークを介して接続される複数の画像処理装置の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムや該システムで使用される画像処理装置に関するものである。
特許文献1に見られるように、ある画像処理装置が、1台以上の他の画像処理装置と通信手段を介して接続されており、前者の画像処理装置で読み取った画像データを前者と後者の画像処理装置の両方で印刷すること(連結コピー)により、コピーの生産性を高められるようにした画像処理連結システムが知られている。
近年の画像処理連結システムにおいては、両面複写、ソート、ステープルなどといった多機能化も提案されている。
さらに、特許文献2においては、ユーザの使用状況や動作上の優先順位を考慮して、生産性をより向上させる工夫がなされた画像処理連結システムも提案されている。
特開平5-304575号公報
特開2001-169032号公報
しかしながら、上記に代表される従来技術は、コピー生産性を向上させること、両面複写など様々な機能を利用可能にすること、などを目的にしており、本発明で提案している蓄積した画像データの再利用性を向上させる方法に関して記載されたものはない。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、請求項1、2においては、画像処理連結システムにおける「再利用性の向上」と「シンプルなシステム構成」の実現を目的とする。また請求項3においては、請求項1記載の画像処理装置の内部に蓄積した画像データを、蓄積・保存時のアプリや設定を変えて出力(再利用)する場合に、色に関してアプリや設定を変えることが可能として、蓄積した画像データの色に関する再利用性を著しく改善することを目的とする。請求項4においては、請求項1記載の画像処理装置の内部に蓄積した画像データを、蓄積・保存時のアプリや設定を変えて出力(再利用)する場合に、サイズに関してアプリや設定を変えることが可能として、蓄積した画像データのサイズに関する再利用性を著しく改善することを目的とする。請求項5においては、減色モード設定時には画像データのサイズが小さくなるようにして、バス制御装置におけるバスの負荷を低減し処理速度が向上するようにし、また、画像処理装置間の通信データ量(画像データサイズ)も小さくなるようにして処理速度(通信時間)も向上するようにし、ひいては、再利用しない場合には、処理速度を速くして生産性を改善することを目的とする。また、請求項6においては、サイズ縮小モード設定時には画像データのサイズが小さくなるようにして、バス制御装置におけるバスの負荷を低減させて処理速度を向上させ、また、画像処理装置間の通信データ量(画像データサイズ)も小さくなるので処理速度(通信時間)も向上させるようにし、ひいては、再利用しない場合には、処理速度を速くして生産性を改善することを目的とする。
請求項1に記載の画像処理装置は、何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムにおいて前記第1または第2の画像処理装置として使用される画像処理装置であって、原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取り装置と、転写紙に画像データを印字する画像書込み装置と、画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積するメモリ装置と、外部装置と画像データを送受する外部I/F装置と、前記画像読取り装置からの画像データを処理する画像データ処理装置1と、前記メモリ装置からの画像データを処理する画像データ処理装置2と、上記各装置を接続するバス制御装置とを備え、前記第1の画像処理装置として、前記画像データ処理装置1による処理を行って前記第2の画像処理装置群へ送信する画像データと共に種々の付帯情報をも送信することを特徴とする。
請求項2に記載の画像処理装置は、何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムにおいて前記第1または第2の画像処理装置として使用される画像処理装置であって、原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取り装置と、転写紙に画像データを印字する画像書込み装置と、画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積するメモリ装置と、外部装置と画像データを送受する外部I/F装置と、前記画像読取り装置からの画像データを処理する画像データ処理装置1と、前記メモリ装置からの画像データを処理する画像データ処理装置2と、上記各装置を接続するバス制御装置とを備え、前記第2の画像処理装置として、前記請求項1に記載の前記第1の画像処理装置として画像処理装置から画像データ及び種々の付帯情報を受信し、その受信した画像データに対してその受信した付帯情報に基づいて前記画像データ処理装置2で処理を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の画像処理連結システムは、何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用する場合、請求項1記載の画像処理装置では、前記画像データ処理装置1によって、再利用する際に色数の設定変更が可能となるように画像データの色の性質を統一する処理を行うと共にその処理した画像データ及び再利用時に指定された色数を付帯情報として請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、請求項2記載の画像処理装置では、請求項1記載の画像処理装置からの画像データ及び再利用時に指定された色数を付帯情報として受信し、画像データ処理装置2によって、その付帯情報に応じた色数に画像データを変換する処理を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の画像処理連結システムは、何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用する場合、請求項1記載の画像処理装置では、前記画像データ処理装置1によって、再利用する際にサイズの設定変更が可能となるように画像データのサイズを統一する処理を行うと共にその処理した画像データ及び再利用時に指定されたサイズを付帯情報として請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、請求項2記載の画像処理装置では、請求項1記載の画像処理装置からの画像データ及び再利用時に指定されたサイズを付帯情報として受信し、画像データ処理装置2によって、その付帯情報による再利用時のサイズの指定に従って画像データの性質を変換することを特徴とする。
請求項5に記載の画像処理連結システムは、何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用しない場合、請求項1記載の画像処理装置では、前記画像データ処理装置1によって、出力時の色数の指定に応じて画像データの色の性質を変換する処理を行うと共にその処理した画像データ及び出力時の色数に変換済みである旨の付帯情報を請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、請求項2記載の画像処理装置では、請求項1記載の画像処理装置からの画像データに付帯して出力時の色数に変換済みである旨の付帯情報を受信した場合、画像データ処理装置2によって、色数変換の処理を行わないことを特徴とする。
請求項6に記載の画像処理連結システムは、何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用しない場合、請求項1記載の画像処理装置では、前記画像データ処理装置1によって、出力時のサイズの指定に従って画像データの性質を変換する処理を行うと共にその処理した画像データ及び出力時のサイズに変換済みである旨の付帯情報を請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、請求項2記載の画像処理装置では、請求項1記載の画像処理装置からの画像データに付帯して出力時のサイズに変換済みである旨の付帯情報を受信した場合、画像データ処理装置2によって、サイズ変換の処理を行わないことを特徴とする。
請求項1,2に係る発明の効果としては、「再利用性の向上」が挙げられる。例えば、ユーザーが請求項1記載の画像処理装置の内部に蓄積・保存しておいた画像データを再利用する場合に、蓄積・保存するときに利用したアプリと異なるアプリに出力できたり、利用したアプリの設定と異なる設定に変更して出力することが可能となる。これにより、著しく再利用性が向上する。さらに、蓄積・保存された画像データの性質が統一されているため、異機種間(例:大型〜小型MFPの各クラス)に跨った連結においても、同様のことが可能となる。これは、異機種間の画像処理装置においても、再利用性が向上することを示す。2つ目の効果としては、「シンプルなシステム構成」が挙げられる。本画像処理連結システムのうち画像処理を担う部分にフォーカスした場合、連結機能は「請求項1記載の画像処理装置における画像データ処理装置1の処理 + 請求項2記載の画像処理装置における画像データ処理装置2の処理」で実現する。「請求項1記載の画像処理装置における画像データ処理装置1の処理」では、再利用性に有効な形態に”統一”する処理を行い、請求項2記載の画像処理装置における画像データ処理装置2の処理」では、それを各種出力先に応じて”(画像)処理”を行うわけだが、その際、「第1の画像処理装置における画像データ処理装置1の処理」「第2の画像処理装置における画像データ処理装置2の処理」は、両者がそれぞれ単体MFP動作時における処理と同等の動作をする。これは、画像処理を担う部分にフォーカスして見たときには、原則、連結を特別扱いせずに、単体MFP動作時における処理を組み合わせたシンプルなシステム構成で連結機能を実現可能とする。
請求項3に係る発明によれば、本画像処理装置の内部に蓄積した画像データを、蓄積・保存時のアプリや設定を変えて出力(再利用)する場合に、色に関して設定を変えることが可能となり、蓄積した画像データの色に関する再利用性を著しく改善することが可能となる。例えば、画像データ蓄積時にシングルカラー(マゼンタ)モードを設定した画像データを、連結コピー再出力時にフルカラーで出すことが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、本画像処理装置の内部に蓄積した画像データを、蓄積・保存時のアプリや設定を変えて出力(再利用)する場合に、サイズに関して設定を変えることが可能となり、蓄積した画像データのサイズに関する再利用性を著しく改善することが可能となる効果が得られる。例えば、画像データ蓄積時に50%縮小設定した画像データを、連結コピー再出力時に等倍(100%)で出すことが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、減色モード設定時には画像データのサイズが小さくなるので、マスター機内、スレーブ機内のバス制御装置におけるバスの負荷が低減するので処理速度が向上する。また、画像処理装置間の通信データ量も小さくなるので処理速度(通信時間)も向上する。また、マスター機とスレーブ機間を流れるデータ量も減少するため、通信負荷の低減と処理速度が向上される。すなわち再利用しない場合には、処理速度を速くして生産性を改善することが可能となる。例えば、画像データ蓄積時にのシングルカラー(マゼンタ)モードを設定した画像データは、マスター機の画像データ処理装置1によりRGB画像データからシングルカラー(マゼンタ)データに変換されるため、画像データが1/3になり、上記効果が得られる。
請求項6に係る発明によれば、サイズ縮小モード設定時には画像データのサイズが小さくなるので、マスター機内、スレーブ機内のバス制御装置におけるバスの負荷が低減するので処理速度が向上する。また、画像処理装置間の通信データ量(画像データサイズ)も小さくなるので処理速度(通信時間)も向上する。また、マスター機とスレーブ機間を流れるデータ量も減少するため、通信負荷の低減と処理速度が向上される。すなわち再利用しない場合には、処理速度を速くして生産性を改善することが可能となる。例えば、画像データ蓄積時に50%縮小設定した画像データは、マスター機の画像データ処理装置1により画像データのサイズが50%にデータに変換されるため、画像データが25%になりバスの負荷が低減し、上記効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、図1に本発明の画像処理連結システムの全体構成図を示す。
同図において、本システムは、ユーザーが所望の操作を行う1台の画像処理装置マスター機(20)と、その連結先である1台以上(図1の実施例では1台とした)の画像処理装置スレーブ機(21)と、それらの画像処理装置を接続する何らかの手段(図1の実施例ではネットワーク(22)とした)で構成される。なお、本システムを構成する画像処理装置マスター機(20)や画像処理装置スレーブ機(21)として適用可能な画像処理装置は後述する図2に示す構成でする(詳細後述)。
画像処理装置マスター機(20)は、ユーザーが本システムを利用する際に所望の操作(設定など)を受け付ける。また、受け付けた要求に対して処理を実行し、その連結先である画像処理装置スレーブ機(21)に対しても要求に応じた指示をする。このように本システムにおいて司令塔的な役割を担うことからマスター機と呼ぶ。(以後、マスター機と呼ぶ)
画像処理装置スレーブ機(21)は、マスター機(20)からの指示を受け付け、その内容に応じて処理を実行する。このように本システムにおいて指示を受ける側の役割を担うことからスレーブ機と呼ぶ。(以後、スレーブ機と呼ぶ)
なお、図1の画像処理装置マスター機(20)は画像処理装置スレーブ機(21)にもなり得るし、またその反対に画像処理装置スレーブ機(21)が画像処理装置マスター機(20)にもなり得る。
図2に、本システムを構成する画像処理装置の全体構成図を示す。
読取り装置(1)はCCD光電変換素子からなるラインセンサとA/Dコンバータとそれら駆動回路を具備し、セットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットの画像データを生成し出力する。
画像データ処理装置1(2)は、読取り装置(1)からの画像データに対し、予め定めた特性に統一する処理を施して出力する。統一する特性は画像データをMFP内部に蓄積し、その後再利用する場合に、出力先の変更に適する特性でその詳細は後述する。
バス制御装置(3)は、本画像処理装置内で必要な画像データや制御コマンド等各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置で、複数種のバス規格間のブリッジ機能も有している。本実施例では、画像データ処理装置1(2),画像データ処理装置2(4),CPU(6)とはPCI−Expressバス,HDDとはATAバスで接続し、ASIC化している。
画像データ処理部2(4)は、画像データ処理装置1(2)で予め定めた特性を統一された画像データに対し、ユーザーから指定される出力先に適した画像処理を施し出力する。その詳細は後述する。
HDD(5)は、デスクトップパソコンにも使用されている電子データを保存するための大型の記憶装置で、本画像処理装置内では主に画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積する。また本実施例ではIDEを拡張して規格化されているATAバス接続のハードディスクを使用する。
CPU(6)は、本デジタル画像処理装置の制御全体を司るマイクロプロセッサである。
また本実施例では近年普及してきたCPUコア単体に+αの機能を追加したIntegrated CPUを使用した。本実施例ではPMC社のRM11100で、汎用規格I/Fとの接続機能や、クロスバースイッチを使ったこれらバス接続機能がインテグレートされたCPUを使用する。
メモリ(7)は、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータを記憶したり、CPUが本画像処理装置の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する揮発性メモリである。CPUには高速処理を求められるため、通常起動時にROMに記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ(7)に展開されたプログラムによって処理を行う。本実施例では規格化されパーソナルコンピュータに使用されているDIMMを使用する。
プロッタI/F装置(8)は、CPU(6)にインテグレートされた汎用規格I/F経由で送られてくるCMYKからなる画像データを受け取ると、プロッタ装置(9)の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。本実施例で使用している汎用規格I/FはPCI−Expressバスである。
プロッタ装置(9)はCMYKからなる画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスを使って、転写紙に受け取った画像データを出力する。
S.B.(13)は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットのひとつで、South Bridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にPCI−ExpressとISAブリッジを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したもので、本実施例ではROMとの間をブリッジしている。
ROM(14)は、CPUが本デジタル画像処理装置の制御を行う際のプログラム(含むブート)が格納されるメモリである。
操作表示装置(10)は、本デジタル画像処理装置とユーザーのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザーからのキースイッチ入力を検知する。本実施例ではPCI−Expressバスを介してCPU(6)と接続する。
回線I/F装置(11)はPCI−Expressバスと電話回線を接続する装置で、この装置により本画像処理装置は電話回線を介して各種データのやり取りを行うことが可能になる。
FAX(15)は通常のファクシミリで、電話回線を介して本画像処理装置と画像データの授受を行う。
外部I/F装置(12)はPCI−Expressバスと外部装置を接続する装置で、この装置により本画像処理装置は外部装置と各種データのやり取りを行うことが可能になる。本実施例ではその接続I/Fにネットワーク(イーサネット)を使用する。すなわち本画像処理装置は外部I/F装置(12)を介してネットワークに接続している。
PC(16)はいわゆるパーソナルコンピュータで、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザーは本画像処理装置に対して各種制御や画像データの入出力を行う。
画像処理装置(17)は、以上説明した図2左側(装置内)の構成の画像処理装置と同一構成の画像処理装置であり、本システムの連結動作に必要となる画像処理装置間での各種制御や付帯情報、画像データの入出力を行う。
以上の構成の本システムにおける「連結コピー動作」について以下説明する。なお、説明の際、各部の番号がマスター機(20)側かスレーブ機(21)側か、を明確にするため、以下のような番号付けをする。
つまり、マスター機(20)内の読取り装置(1)の場合、読取り装置(20−1)とし、スレーブ機(21)内の外部I/F装置(12)の場合、外部I/F装置(21―12)とする。
さて、ユーザーはマスター機(20)で原稿を読取り装置(20−1)にセットし、所望するモード等の設定と連結コピー開始の入力を操作表示装置(20−10)に行う。
操作表示装置(20−10)はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU(20−6)に通知される。
CPU(20−6)は連結コピー開始の制御コマンドデータに従って、連結コピー動作プロセスのプログラムを実行し、連結コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
読取り装置(20−1)で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置1(20−2)で予め定めた特性に統一され、バス制御装置(20−3)に送られる。
バス制御装置(20−3)は画像データ処理装置1(20−2)からのRGB画像データを受け取ると、CPU(20−6)を介してメモリ(20−7)に蓄積する。その際、ユーザーが行った所望の操作情報(付帯情報)も一緒に蓄積される。
ここからマスター機(20)側の動作とスレーブ機(21)側との連結動作に分岐するのだが、マスター機(20)側の動作については、単体機能における動作時と同等であるため、説明は割愛する。
以下に、スレーブ機(21)側との連結動作について説明する。
メモリ(20−7)に蓄積されたRGB画像データ及び付帯情報は、CPU(20−6)を介して、マスター機(20)側の動作と外部I/F装置(20−12)に送られる。
外部I/F装置(20−12)は受け取ったRGB画像データ及び付帯情報を、ネットワークを介して接続した連結先のスレーブ機(21)に送信する。なお、連結されるスレーブ機(21)は1台以上可能とするが、本実施例では1台とした。2台以上の場合であっても、スレーブ機(21)の動作としては同等となるためである。
スレーブ機(21)の外部I/F装置(21−12)はマスター機(20)からのRGB画像データ及び付帯情報を受信して、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU(21−6)に通知される。
CPU(21−6)はスレーブ機としての連結コピー開始の制御コマンドデータに従って、連結コピー動作プロセスのプログラムを実行し、連結コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
外部I/F装置(21−12)で受信されたRGB画像データ及び付帯情報はバス制御装置(21−3)を介して、画像データ処理装置2(21−4)に送られる。
画像データ処理装置2(21−4)は受け取った付帯情報に従ってRGB画像データを、プロッタ出力用のCMYK画像データに変換し出力する。
バス制御装置(21−3)は画像データ処理装置2(21−4)からのCMYK画像データを受け取ると、CPU(21−6)を介してメモリ(21−7)に蓄積する。
次にメモリ(21−7)に蓄積されたCMYK画像データは、CPU(21−6)及びプロッタI/F装置(21−8)を介して、プロッタ装置(21−9)に送られる。
プロッタ装置(21−9)は受け取ったCMYK画像データを転写紙に出力し、原稿のコピーが生成される。
ここで、請求項1,請求項2に係る実施列について説明する。
つまり、マスター機の単体機能によって原稿をスキャンした画像データをスキャナ配信し、画像処理装置内に蓄積・保存しておき、その後、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを連結コピーとして再利用する動作を説明する。
まず、原稿をスキャンした画像データをスキャナ配信し、画像処理装置内に蓄積・保存する単体機能の動作を説明する。
マスター機の単体機能は、「スキャナ配信動作+HDDへの蓄積・保存動作」である。
ユーザーはマスター機(20)で原稿を読取り装置(20−1)にセットし、所望するモード等の設定とスキャナ配信開始の入力を操作表示装置(20−10)に行う。
操作表示装置(20−10)はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU(20−6)に通知される。
CPU(20−6)はスキャナ配信開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
読取り装置(20−1)で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置1(20−2)で予め定めた特性に統一され、バス制御装置(20−3)に送られる。
図3に画像データ処理装置1(20−2)の処理ブロック図を示し、順に説明する。
γ変換(20−30)は読取り装置(20−1)から受け取ったRGB画像データの明るさを予め定めた特性に統一する。本実施例では明度リニアな特性に変換した。
フィルタ処理(20−31)はRGB画像データの鮮鋭性を予め定めた特性に統一する。本実施例では基準チャートをスキャンしたときに、線数毎に対して予め定めたMTF特性値になるように変換した。
色変換(20−32)はRGB画像データの色を予め定めた特性に統一する。本実施例では色空間がAdobe社で定義されるAdobe−RGB色空間になるように変換した。
変倍処理(20−33)はRGB画像データのサイズ(解像度)を予め定めた特性に統一する。本実施例ではサイズ(解像度)を600dpiに変換した。
バス制御装置(20−3)は画像データ処理装置1(20−2)からのRGB画像データを受け取ると、CPU(20−6)を介してメモリ(20−7)に蓄積する。
メモリ(20−7)に蓄積したRGB画像データは、CPU(20−6)及びバス制御装置(20−3)を介して、HDD(20−5)に送信され、HDD(20−5)内に蓄積・保存される。その際、ユーザーが行った所望の操作情報(付帯情報)も一緒に蓄積・保存される。
その後、前述のようにメモリ(20−7)のRGB画像データは、画像データ処理装置2(20−4)を介して外部I/F装置(20−11)に出力され、スキャナ配信が成される。
図4に画像データ処理装置2(20−4)の処理ブロック図を示し、この時の動作を順に説明する。
フィルタ処理(20−50)はRGB画像データの鮮鋭性を、スキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換(20−51)は、RGB各8ビットのデータを受け取ると指定される色空間に変換する。本実施例ではスキャナ配信で一般的なsRGB色空間に各色8ビットで変換した。
変倍処理(20−52)はsRGB画像データのサイズ(解像度)を、指定されたスキャナ配信で送受されるサイズ(解像度)変換を行う。本実施例では主走査:200dpi×副走査:200dpiに変換した。
階調処理(20−53)では、指定されたスキャナ配信で送受される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施例ではRGB各8bitの16万色が指定されたものとして、階調処理は特に実施しない。
次にHDD(20−5)内に蓄積・保存した画像データを連結コピーとして再利用する動作を説明する。
マスター機とスレーブ機の連結機能とは、「蓄積・保存した画像データを連結コピーとして再利用することである。
ユーザーは先ほどスキャナ配信動作させた時にHDD(20−5)内に蓄積・保存された画像データに対し、所望するモード等の設定と連結コピー開始の入力を操作表示装置(20−10)に行う。
操作表示装置(20−10)はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU(20−6)に通知される。
CPU(20−6)は連結コピー開始の制御コマンドデータに従って、連結コピー動作プロセスのプログラムを実行し、連結コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
バス制御装置(20−3)はHDD(20−5)内に蓄積されているRGB画像データ及び付帯情報を、CPUを介してメモリ(20−7)に出力する。
ここからマスター機(20)側の動作とスレーブ機(21)側との連結動作に分岐するが、マスター機(20)側の動作については、単体機能における動作時と同等であるため、説明は割愛する。
以下に、スレーブ機(21)側との連結動作について説明する。
メモリ(20−7)に出力された付帯情報に対してユーザから入力された情報を新たな付帯情報として追加生成するか変更してメモリ(20−7)に出力する。
メモリ(20−7)に出力されたRGB画像データ及び付帯情報は、CPU(20−6)を介して、マスター機(20)側の動作と外部I/F装置(20−12)に送られる。
外部I/F装置(20−12)は受け取ったRGB画像データ及び付帯情報を、ネットワークを介して接続した連結先のスレーブ機(21)に送信する。
スレーブ機(21)の外部I/F装置(21−12)はマスター機(20)からのRGB画像データ及び付帯情報を受信して、その付帯情報をもとに機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU(21−6)に通知される。
CPU(21−6)はスレーブ機としての連結コピー開始の制御コマンドデータに従って、連結コピー動作プロセスのプログラムを実行し、連結コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
外部I/F装置(21−12)で受信されたRGB画像データはバス制御装置(21−3)を介して、画像データ処理装置2(21−4)に送られる。
画像データ処理装置2(21−4)は受け取ったRGB画像データを、プロッタ出力用のCMYK画像データに変換し出力する。
バス制御装置(21−3)は画像データ処理装置2(21−4)からのCMYK画像データを受け取ると、CPU(21−6)を介してメモリ(21−7)に蓄積する。
次にメモリ(21−7)に蓄積されたCMYK画像データは、CPU(21−6)及びプロッタI/F装置(21−8)を介して、プロッタ装置(21−9)に送られる。
プロッタ装置(21−9)は受け取ったCMYK画像データを転写紙に出力し、原稿のコピーが生成される。
第4図に画像データ処理装置2(21−4)の処理ブロック図を示し、この時の動作を順に説明する。
フィルタ処理(21−50)はRGB画像データの鮮鋭性を、プロッタ装置(21−9)に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報(付帯情報)に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換(21−51)は、RGB各8ビットのデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにユーザー所望するモード情報(付帯情報)に従って彩度もあわせて調整する。
変倍処理(21−52)はCMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置(21−9)の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施例ではプロッタ(21−9)の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
階調処理(21−53)では、CMYK各8ビットを受け取るとプロッタ装置(21−9)の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施例ではCMYK各2ビットに疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて階調数変換した。
このことにより本画像処理装置内に蓄積・保存したデータに対し、入力時と異なる出力先(本実施例ではアプリが異なるケースを示した。入力時:スキャナ配信、出力時:連結コピー)を所望した場合に、通常動作時(最初から出力先を指定したときの動作)と何ら画像品質が変ることなく出力先の変更が可能となっており、著しく再利用性が向上している。
また、画像処理を担う部分(画像データ処理装置1(2)と画像データ処理装置2(4))にフォーカスして見たときには、原則、連結を特別扱いせずに、単体機能としての動作時における処理を組み合わせたシンプルなシステム構成で連結機能を実現可能としている。
次に、請求項3に係る実施例について説明する。
つまり、マスター機の単体機能によって原稿をスキャンした画像データを画像処理装置内に蓄積・保存しておき、その後、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを再利用する場合の、色データの扱いに関して動作を説明する。
先ず、マスター機の単体機能によって原稿をスキャンした画像データを画像処理装置内に蓄積・保存する場合について説明する。なお、請求項1,2の本システムでは、単体機能利用時、ユーザーは色に関するモード設定が可能である。
例えばコピー動作においては、カラー原稿に対しカラーで再現するカラーモード,白黒で再現するモノクロモード,シアンやマゼンタ等単色で再現するシングルカラーモード,その他指定色を別の色に変換する色変換モード等がある。
マスター機の単体機能によって画像データを蓄積・保存する段階では、ユーザーが指定する色のモード設定によらず、画像データ処理装置1(20−2)の色変換(20−32)は、全てRGB画像データの色を予め定めた特性に統一し、HDD(20−5)に蓄積・保存する。なお、本実施例では色空間がAdobe社で定義されるAdobe−RGB色空間になるように変換した。また色変換の方式は既知の3次元ルックアップ方式を採用した。
次に、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを再利用について説明する。なお、請求項1,2の本システムでは、連結機能利用時も、ユーザーは色に関するモード設定が可能である。
例えば連結コピー動作においても、カラー原稿に対しカラーで再現するカラーモード,白黒で再現するモノクロモード,シアンやマゼンタ等単色で再現するシングルカラーモード,その他指定色を別の色に変換する色変換モード等がある。
マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを再利用する場合、画像データとともにユーザーが指定する色のモード設定情報を付帯情報として、マスター機からスレーブ機に送信する。
スレーブ機の画像データ処理装置2(21−4)の色変換(21−52)は、送信された付帯情報(色のモード情報)に従って、Adobe−RGB:各8ビットの画像データから、指定された色へ変換を行う。本実施例での変換の方式は既知の3次元ルックアップ方式を採用した。
このことにより本画像処理装置内に蓄積・保存したデータに対し、入力時の色に関する多岐に渡るモード設定に対し、再出力時にそのモード設定や出力先の変更しても、通常動作時(最初から出力先と動作モードを指定したときの動作)となんら画像品質が変ることなくモード設定の変更が可能となっており、著しく再利用性が向上している。
具体例としては、マスター機の単体機能によるコピーでシングルカラー(マゼンタ)モードを設定し、画像処理装置内に蓄積・保存しておき、その後、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを連結コピーとしてフルカラーモードで再利用する場合、著しく再利用性が向上していることは明らかである。
次に、請求項4に係る実施例について説明する。
つまり、マスター機の単体機能によって原稿をスキャンした画像データを画像処理装置内に蓄積・保存しておき、その後、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを再利用する場合の、サイズの扱いに関して動作を説明する。
先ず、マスター機の単体機能によって原稿をスキャンした画像データを画像処理装置内に蓄積・保存する場合について説明する。なお、請求項1,2の本システムでは、単体機能利用時、ユーザーはサイズに関するモード設定が可能である。
例えばコピー動作においては、原稿に対し拡大・縮小等のサイズ変更のモード有する。その他にもA4サイズ:2枚の原稿をA4サイズ:1枚の転写紙に集約するモード等がある。
マスター機の単体機能によって画像データを蓄積・保存する段階では、ユーザーが指定するサイズのモード設定によらず、画像データ処理装置1(20−2)の変倍処理(20−33)は、全てRGB画像データのサイズを予め定めた特性に統一し、HDD(20−5)に蓄積・保存する。なお、本実施例では解像度:600dpiとした。また変倍処理の方式は既知の着目位置に対して周辺画素からデジタル的に補間算出する方式を採用した。
次に、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを再利用する場合について説明する。なお、請求項1,2の本システムでは、連結機能利用時も、ユーザーはサイズに関するモード設定が可能である。
例えば連結コピー動作においても、原稿に対し拡大・縮小等のサイズ変更のモード有する。その他にもA4サイズ:2枚の原稿をA4サイズ:1枚の転写紙に集約するモード等がある。
マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを再利用する場合、画像データとともにユーザが指定するサイズのモード設定情報を付帯情報として、マスター機からスレーブ機に送信する。
スレーブ機の画像データ処理装置2(21−4)の変倍処理(21−52)は、送信された付帯情報(サイズのモード情報)に従って、画像データを指定されたサイズへ変換を行う。本実施例での変換の方式は既知の着目位置に対して周辺画素からデジタル的に補間算出する方式を採用した。
このことにより本画像処理装置内に蓄積・保存したデータに対し、入力時のサイズに関する多岐に渡るモード設定に対し、再出力時にそのモード設定や出力先の変更しても、通常動作時(最初から出力先と動作モードを指定したときの動作)となんら画像品質が変ることなくモード設定の変更が可能となっており、著しく再利用性が向上している。
具体例としては、マスター機の単体機能によるコピーで50%縮小を設定し、画像処理装置内に蓄積・保存しておき、その後、マスター機とスレーブ機の連結機能によって蓄積・保存した画像データを連結コピーとして等倍(100%)で再利用する場合、著しく再利用性が向上していることは明らかである。
次に、請求項5に係る本実施例について説明する。
つまり、マスター機とスレーブ機の連結コピー機能を利用する場合の、色の扱いに関して動作を説明する。なお、請求項1,2の本システムでは、連結コピー機能利用時、ユーザーは色に関するモード設定が可能である。
例えば連結コピー動作において、カラー原稿に対しカラーで再現するカラーモード,白黒で再現するモノクロモード,シアンやマゼンタ等単色で再現するシングルカラーモード,その他指定色を別の色に変換する色変換モード等がある。
マスター機でスキャンした画像データを連結コピーする場合、マスター機の画像データ処理装置1(20−2)はRGB:各8ビットの画像データから、指定された色へ変換を行う。本実施例での変換の方式は既知の3次元ルックアップ方式を採用した。
変換した画像データ及び付帯情報(色のモード情報及びモード情報に従って変換済みである旨の情報)は、マスター機からスレーブ機に送信され、スレーブ機のバス制御装置(21−3),CPU(21−6),メモリ(21−7)を介して、画像データ処理装置2(21−4)にて処理され、指定された出力先に送出される。ただし、このとき画像データ処理装置2(21−4)の色変換(21−51)は何も動作しない。
このことにより本画像処理装置内に蓄積・保存しない場合は、色に関する多岐に渡るモード設定に対し、例えばシングルカラーコピー等、色数を減少させる場合、マスター機の画像データ処理装置1(20−2)で色数が減少し、マスター機内、スレーブ機内、及びマスター機とスレーブ機間を流れるデータ量が減少するため、<請求項3>の蓄積・保存し再出力(再利用)する場合と何ら画像品質が変ることなく、高速に処理することが可能となり、画像処理の生産性を向上することができる。
次に、請求項6に係る本実施例について説明する。
つまり、マスター機とスレーブ機の連結コピー機能を利用する場合の、サイズの扱いに関して動作を説明する。なお、請求項1,2の本システムでは、連結コピー機能利用時、ユーザーはサイズに関するモード設定が可能である。
例えばコピー動作においては、原稿に対し拡大・縮小等のサイズ変更のモード有する。その他にもA4サイズ:2枚の原稿をA4サイズ:1枚の転写紙に集約するモード等がある。
マスター機でスキャンした画像データを連結コピーする場合、マスター機の画像データ処理装置1(20−2)の変倍処理(20−33)は、画像データを指定されたサイズへ変換する。本実施例での変換の方式は既知の3次元ルックアップ方式を採用した。
変換した画像データ及び付帯情報(サイズのモード情報及びモード情報に従って変換済みである旨の情報)は、マスター機からスレーブ機に送信され、スレーブ機のバス制御装置(21−3),CPU(21−6),メモリ(21−7)を介して、画像データ処理装置2(21−4)にて処理され、指定された出力先に送出される。ただし、このとき画像データ処理装置2(21−4)の変倍処理(21−52)は何も動作しない。
このことにより本画像処理装置内に蓄積・保存しない場合は、サイズに関する多岐に渡るモード設定に対し、例えば縮小コピー等、サイズを減少させる場合、マスター機の画像データ処理装置1(20−2)でサイズが減少し、マスター機内、スレーブ機内、及びマスター機とスレーブ機間を流れるデータ量が減少するため、<請求項4>の蓄積・保存し再出力(再利用)する場合と何ら画像品質が変ることなく、高速に処理することが可能となり、画像処理の生産性を向上することができる。
なお、以上本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
20 画像処理装置マスター機
21 画像処理装置スレーブ機
22 ネットワーク
21 画像処理装置スレーブ機
22 ネットワーク
Claims (6)
- 何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムにおいて前記第1または第2の画像処理装置として使用される画像処理装置であって、
原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取り装置と、
転写紙に画像データを印字する画像書込み装置と、
画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積するメモリ装置と、
外部装置と画像データを送受する外部I/F装置と、
前記画像読取り装置からの画像データを処理する画像データ処理装置1と、
前記メモリ装置からの画像データを処理する画像データ処理装置2と、
上記各装置を接続するバス制御装置とを備え、
前記第1の画像処理装置として、前記画像データ処理装置1による処理を行って前記第2の画像処理装置群へ送信する画像データと共に種々の付帯情報をも送信することを特徴とする画像処理装置。 - 何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムにおいて前記第1または第2の画像処理装置として使用される画像処理装置であって、
原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取り装置と、
転写紙に画像データを印字する画像書込み装置と、
画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積するメモリ装置と、
外部装置と画像データを送受する外部I/F装置と、
前記画像読取り装置からの画像データを処理する画像データ処理装置1と、
前記メモリ装置からの画像データを処理する画像データ処理装置2と、
上記各装置を接続するバス制御装置とを備え、
前記第2の画像処理装置として、前記請求項1に記載の前記第1の画像処理装置として画像処理装置から画像データ及び種々の付帯情報を受信し、その受信した画像データに対してその受信した付帯情報に基づいて前記画像データ処理装置2で処理を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、
前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、
請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用する場合、
請求項1記載の画像処理装置では、
前記画像データ処理装置1によって、再利用する際に色数の設定変更が可能となるように画像データの色の性質を統一する処理を行うと共にその処理した画像データ及び再利用時に指定された色数を付帯情報として請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、
請求項2記載の画像処理装置では、
請求項1記載の画像処理装置からの画像データ及び再利用時に指定された色数を付帯情報として受信し、画像データ処理装置2によって、その付帯情報に応じた色数に画像データを変換する処理を行うことを特徴とする画像処理連結システム。 - 何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、
前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、
請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用する場合、
請求項1記載の画像処理装置では、
前記画像データ処理装置1によって、再利用する際にサイズの設定変更が可能となるように画像データのサイズを統一する処理を行うと共にその処理した画像データ及び再利用時に指定されたサイズを付帯情報として請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、
請求項2記載の画像処理装置では、
請求項1記載の画像処理装置からの画像データ及び再利用時に指定されたサイズを付帯情報として受信し、画像データ処理装置2によって、その付帯情報による再利用時のサイズの指定に従って画像データの性質を変換することを特徴とする画像処理連結システム。 - 何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、
前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、
請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用しない場合、
請求項1記載の画像処理装置では、前記画像データ処理装置1によって、出力時の色数の指定に応じて画像データの色の性質を変換する処理を行うと共にその処理した画像データ及び出力時の色数に変換済みである旨の付帯情報を請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、
請求項2記載の画像処理装置では、
請求項1記載の画像処理装置からの画像データに付帯して出力時の色数に変換済みである旨の付帯情報を受信した場合、画像データ処理装置2によって、色数変換の処理を行わないことを特徴とする画像処理連結システム。 - 何らかの通信手段を介して接続される第1の画像処理装置と第2の画像処理装置群の間で通信される画像データを処理する画像処理連結システムであって、
前記第1の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置である一方、前記第2の画像処理装置は請求項2に記載の画像処理装置であり、
請求項1記載の画像処理装置においてユーザーが読み取った原稿の画像データをメモリ装置に保存し、それを再利用しない場合、
請求項1記載の画像処理装置では、
前記画像データ処理装置1によって、出力時のサイズの指定に従って画像データの性質を変換する処理を行うと共にその処理した画像データ及び出力時のサイズに変換済みである旨の付帯情報を請求項2記載の画像処理装置群へ送信する一方、
請求項2記載の画像処理装置では、
請求項1記載の画像処理装置からの画像データに付帯して出力時のサイズに変換済みである旨の付帯情報を受信した場合、画像データ処理装置2によって、サイズ変換の処理を行わないことを特徴とする画像処理連結システム。
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