JP2007079878A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 良好な防盗機能を維持できながら、商品を補充する際に、補充する商品によって商品出口側に押し出された商品が、払出阻止手段と載置台との間に挟まって残ったままとなることを防止できる自動販売機の商品搬出装置を提供する。
【解決手段】 商品3を載置台9上の収納枠4内において上下に直積みした状態で収納し、この収納枠4の下端部の一部に商品出口11を開口させ、載置台9に沿って移動するプッシャ21により下端の商品3を商品出口11から払い出す自動販売機の商品搬出装置において、商品出口11に臨む箇所に突出して商品3の払出を阻止する阻止姿勢と、商品出口11に臨む箇所から退出して商品3の払出を許容する退出姿勢とにわたって移動自在に支持された払出阻止ゲート31と、阻止姿勢での払出阻止ゲート31の阻止力よりも、阻止姿勢から退出姿勢側に移動した際の払出阻止ゲート31の阻止力が小さくなるように前記阻止力を調整する阻止力調整手段としての磁石33を設けた。
【選択図】 図10
【解決手段】 商品3を載置台9上の収納枠4内において上下に直積みした状態で収納し、この収納枠4の下端部の一部に商品出口11を開口させ、載置台9に沿って移動するプッシャ21により下端の商品3を商品出口11から払い出す自動販売機の商品搬出装置において、商品出口11に臨む箇所に突出して商品3の払出を阻止する阻止姿勢と、商品出口11に臨む箇所から退出して商品3の払出を許容する退出姿勢とにわたって移動自在に支持された払出阻止ゲート31と、阻止姿勢での払出阻止ゲート31の阻止力よりも、阻止姿勢から退出姿勢側に移動した際の払出阻止ゲート31の阻止力が小さくなるように前記阻止力を調整する阻止力調整手段としての磁石33を設けた。
【選択図】 図10
Description
本発明は、たばこなどの箱型の商品をプッシャにより押し出して搬出する自動販売機の商品搬出装置に関するものである。
図12(a)〜(d)に簡略的に示すように、たばこなどの箱型等の商品51を、載置台52上の収納枠53内に上下方向に直積みした状態で収納し、載置台52に沿って突出した状態で移動可能とされたプッシャ54により、収納枠53の下端部の一方向側に設けた商品出口55から、下端の商品51を1つずつ搬出して払い出す自動販売機の商品搬出装置は既に知られている。なお、商品51の収納部58に臨む一方向の面は、商品51を補充できるように開口され、この補充用開口部56には、商品51が収納枠53内の収納部58から脱落することを防止するスプリングガイド57などからなる脱落防止手段が係脱自在(または、脱落防止手段が開閉自在の扉体である場合もある)に配設されている。なお、図12(a)〜(d)における61は、図示しないプッシャ駆動用のモータにより駆動される駆動プーリ、62は従動プーリ、63はこれらのプーリ61、62間に掛け渡されてプッシャ54を駆動する駆動ベルトである。
この種の自動販売機においては、収納部58内に商品51があまりなくて、下端の商品51に上方からの商品荷重が小さい場合には、盗難等を目的として、自動販売機が揺すられたり、傾倒された際に、商品出口55から下端の商品51が出てしまうおそれがある。これに対処する方法として、図13(a)に示すように、商品出口55に突出して商品51の払出を阻止する阻止姿勢Aと、商品出口55から退出して商品51の払出を許容する退出姿勢Bとにわたって回転軸59aを中心に回動自在に支持された払出阻止手段としての払出防止ガイド59を設け、この払出防止ガイド59をつるまきばねなどの付勢手段(図示せず)で阻止姿勢A側に押圧するもの(例えば、特許文献1など)がある(または払出防止ガイド59自体をフィルム状の弾性を有する材料で形成したものもある)。この構造によれば、販売待機時には、商品出口55が払出防止ガイド59により閉鎖されるため、商品出口55から商品51が出てしまうことを防止できる。なお、商品払出動作実行時には、プッシャ54の押圧力により、商品51を介して払出防止ガイド59が、前記付勢手段の付勢力に抗して退出方向に回動され、商品51を支障なく商品出口55から払い出すことができる。
特開2003−115079公報
上記従来構成の自動販売機の商品搬出装置においては、図13(b)に示すように、収納部58の下端にだけ1つの商品51が残っている状態において、さらに商品51を補充用開口部56を通して補充する際に、補充する商品51によって、下端の商品51が商品出口55側に押し出されるように力を受けて移動することがあり、この際に、押し出された商品51によって払出防止ガイド59が大きく回動され、これに伴って、付勢手段による付勢力が極めて大きくなり、払出防止ガイド59と載置台52との間に商品51が挟まれた状態(図13(c)参照)で残ることがある(特に、商品51が、たばこなど、軽量であり、その長手方向の長さが短い場合に、残り易くなる)。この場合には、この後に、プッシャ54による払出動作が行われた際に、払出防止ガイド59と載置台52との間に挟まれた商品51と、収納部58の下端の商品51との2つの商品51が払い出されるという不具合を発生する。特に、収納部58において補充用開口部56が、商品51を補充する係員から見て、手前側に配置され、商品出口55が奥側に配置されている場合に、補充された商品51で前記係員の視界が遮られて、払出防止ガイド59と載置台52との間に挟まれた商品51が前方から見え難くなるので、挟まれて残っている商品51が見過ごされやすく、このような状況で前記不具合が発生しやすい。
また、上記のように払出防止ガイド59と載置台52との間に商品51が挟まれることのないように、払出防止ガイド59を付勢するばねなどの付勢手段による付勢力を弱くすることが考えられるが、この場合には、自動販売機全体などが揺すられたり、傾倒された際に、商品出口55から下端の商品51が出てしまう可能性が高くなり、防盗性能が低下する。
本発明は上記課題を解決するもので、良好な防盗機能を維持できながら、商品を補充する際に、補充する商品によって商品出口側に押し出された商品が、払出阻止手段と載置台との間に挟まって残ったままとなる可能性を最小限に抑えることができる自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とするものである。
上記問題を解決するために請求項1記載の発明は、商品を載置台上の収納枠内において上下に直積みした状態で収納し、この収納枠の下端部の一部に商品出口を開口させ、前記載置台に沿って移動するプッシャにより下端の商品を前記商品出口から払い出す自動販売機の商品搬出装置であって、前記商品出口に臨む箇所に突出して商品の払出を阻止する阻止姿勢と、前記商品出口に臨む箇所から退出して商品の払出を許容する退出姿勢とにわたって移動自在に支持された払出阻止手段と、阻止姿勢での払出阻止手段の阻止力よりも、阻止姿勢から退出姿勢側に移動した際の払出阻止手段の阻止力が小さくなるように、前記阻止力を調整する阻止力調整手段とを設けたことを特徴とする。
上記構成において、払出阻止手段の阻止姿勢での阻止力を大きめに設定することにより、盗難等を目的として、自動販売機全体などを揺すられたり、傾倒された際でも、この際には、払出阻止手段が阻止姿勢であるとともに、この際の商品の払出を阻止する力が十分大きいため、商品出口に臨む箇所から下端の商品が出てしまうことを防止できる。一方、商品を補充する際に、この補充商品によって、下端の商品が商品出口側に押し出されるように力を受けて移動した場合には、この押し出された商品によって、払出阻止手段も退出姿勢側に移動されるが、払出阻止手段が退出姿勢側に移動されると、阻止力調整手段により商品の払出を阻止する力が急激に小さくなるので、この商品が払出阻止手段と載置台との間に挟まれることが殆どなくなり、前記商品は載置台上に残らずに、商品出口に臨む箇所からそのまま払い出される。なお、商品が商品出口に臨む箇所から完全に払い出されると、商品は商品出口に続く商品取出口側箇所に流れ落ちるので、商品の補充する係員によって、払い出された商品を回収すればよい。
また、本発明は、阻止力調整手段として磁石を設け、阻止姿勢では磁石の吸着力が払出阻止手段に大きく作用して商品の払出を阻止する一方、退出姿勢側に移動すると磁石の吸着力が弱まって商品の払出を許容する構成としたことを特徴とする。例えば、払出阻止手段として、阻止姿勢と退出姿勢とにわたって移動自在に支持された金属製の払出阻止板を設け、払出阻止板を移動自在に支持する固定側支持部材における、払出阻止板が阻止姿勢である場合に払出阻止板に当接または近接し、払出阻止板が退出姿勢側に移動することで払出阻止板からの距離が離れる箇所に、阻止力調整手段としての磁石を取付ける。
上記構成によれば、阻止力調整手段並びに阻止力減衰機構を極めて簡単な構成で形成することができ、製造コストも低めに抑えることができる。
以上のように本発明によれば、良好な防盗機能を維持できながら、商品を補充する際に、補充する商品によって商品出口側に押し出された商品が、払出阻止手段と載置台との間に挟まって残ったままとなることを防止できて、2つの商品が払い出される不具合を防止でき、信頼性が向上する。
また、磁石による磁力を利用することで、極めて簡単な構成で上記機能を達成でき、製造コストも安価に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる自動販売機の商品搬出装置を図面に基づき説明する。
図1における1は、前面扉2を開閉自在に支持する自動販売機本体で、この自動販売機本体1内には、商品3を上下に積層した状態で収容する収納部4が、左右方向に複数列並べられて配設されているとともに、場所によっては(この実施の形態では自動販売機本体1に向かって左側寄りの箇所)、上下にも複数段配設されている。図1〜図3に示すように、収納部4は、自動販売機本体1の側面板5間(または側面板5と後述する所定の仕切板6との間)にわたって左右に延びるベース板7と、このベース板7上において上下ならびに奥行き方向に延びる仕切板6と、この仕切板6の奥端部で所定方向に屈曲して延びる背面板8(この実施の形態では、仕切板6と背面板8とが平面視L字形状に一体化されている)とにより区画されて形成されている。すなわち、これらの仕切板6、背面板8により、収納部4を区画する収納枠が構成されている。
図1における1は、前面扉2を開閉自在に支持する自動販売機本体で、この自動販売機本体1内には、商品3を上下に積層した状態で収容する収納部4が、左右方向に複数列並べられて配設されているとともに、場所によっては(この実施の形態では自動販売機本体1に向かって左側寄りの箇所)、上下にも複数段配設されている。図1〜図3に示すように、収納部4は、自動販売機本体1の側面板5間(または側面板5と後述する所定の仕切板6との間)にわたって左右に延びるベース板7と、このベース板7上において上下ならびに奥行き方向に延びる仕切板6と、この仕切板6の奥端部で所定方向に屈曲して延びる背面板8(この実施の形態では、仕切板6と背面板8とが平面視L字形状に一体化されている)とにより区画されて形成されている。すなわち、これらの仕切板6、背面板8により、収納部4を区画する収納枠が構成されている。
ベース板7の直上位置には、その上面部が載置台9をなす搬出ユニット20が組付けられ、この載置台9上が収納部4の実質的な収納空間とされている。なお、この実施の形態では、各収納部4の載置台9上で商品3が前後2列に並べられた状態で上下に積層される。また、背面板8の下端部と載置台9の後端部上面との間に、1つの商品3が通過できる商品出口11が開口するように、背面板8の下端部が切欠かれている。
収納部4の手前側面(図2、図3では紙面の右側寄り箇所)は、商品3を補充できるように開口された補充用開口部15が設けられており、この補充用開口部15には、商品3が収納部4から脱落することを防止するスプリングガイド16が縦方向に横断するように配設されている。スプリングガイド16は、その上部にスプリング部16aが設けられて伸縮可能とされており、下端に設けたフック部16bで、左右に延びる横フレーム17に係止されている。そして、このスプリングガイド16を一方の手で横方向に引っ張って補充用開口部15の開口部分を広げることで、他方の手で持った商品3を前記補充用開口部15を通して補充できるようになっている一方、スプリングガイド16から手を離すことで、スプリングガイド16が元の位置に戻って、商品3が収納部4から補充用開口部15を通して前方に脱落することを防止している。なお、中段や下段の収納部4のスプリングガイド16の上端部は、上の段のベース板7の下面に係止されているが、最上段の収納部4のスプリングガイド16の上端部は、自動販売機本体1の天井面1bの下面に係止されている。
図4、図5に示すように、搬出ユニット20には、手前側の待機位置aから中間待機位置cを介して奥端の払出位置bまで往復運動するプッシャ21が設けられており、このプッシャ21を手前側から奥側へ移動させる際に、プッシャ21により商品3の手前側の面を押圧しながら奥側に送り出す動作を一列分ずつ行って商品3を商品出口11から払い出すように構成されている。なお、図4、図5における位置cは、プッシャ21により商品収納列の一列分毎に商品3の払出を終了して、次の商品3の払出を待機する中間待機位置である。
より具体的に説明すると、図5、図6に示すように、搬出ユニット20には、搬出ユニット20における片側に偏った位置で回転自在な姿勢で前後に延設され、プッシャ21のベース部21aが嵌合されているスクリューねじ(いわゆるナピアねじ)からなる駆動ねじ軸22と、この駆動ねじ軸22を減速ギヤ群23を介して所定の一方向に回転する駆動モータ24と、プッシャ21の位置を検出するための位置検出スイッチ25と、前後方向にスライド自在に配置され、その前端の突部26aと後端の突部26bとでプッシャ21に当接可能とされ、プッシャ21が手前側待機位置aと中間待機位置cとに移動したことを位置検出スイッチ25により検知させるスライダ26(図4、図5においては、分かり易いように、スライダ26に網状ハッチングを入れて示している)と、搬出ユニット20の上面から出退自在に配置された2つの売切検知レバー27と、各売切検知レバー27により各列の売切状態を検知する売切検出スイッチ28とが設けられている。また、搬出ユニット20の外殻部分をなすケースが、本体カバー29と、この本体カバー29に上方から被せられる載置台(上部カバー)9と、商品出口11下方に配置されている背面カバー30とから構成されている。
そして、これらの構成部品を用いて、払出動作の指示があった場合には、図7(a)、(b)に示すように、プッシャ21を手前側の待機位置aから中間待機位置cに移動させて、手前側の列の商品3を奥側に送り込むとともに奥側の列の商品3の払出動作を行わせ、この後、払出動作の指示があった場合には、図7(c)に示すように、プッシャ21を中間待機位置cから奥端の払出位置bに移動させて、手前側の列から奥側に送り込まれた商品3の払出動作を行わせる。なお、プッシャ21が奥端の払出位置bに達した後には、手前側の待機位置aまで戻される。このような動作を行うことにより、商品3を1つずつ商品出口11から払い出すように構成されている。
なお、プッシャ21はその上部が傾倒可能とされているとともに起立姿勢に付勢するばね21f(図6(a)参照)が取り付けられており、商品3を払い出すために奥側に移動する際には、搬出ユニット20の上面部から突出して、その後面平面部21bで商品3を奥側に押し出す一方、手前側に戻る時にはプッシャ21の湾曲部21cが商品3に当接して、図6(b)において仮想線で示すような傾倒姿勢となり、このプッシャ21が商品3の下方を通過するようになっている。
図2に示すように、自動販売機本体1の背面部をなす本体背面板1aの手前側部分には上下に延びる商品背面通路12が後部シュート13により形成されており、商品出口11に臨む箇所には、商品背面通路12に続く背面連絡通路14が形成されている。そして、商品出口11から払い出された商品3は、背面連絡通路14を介して商品背面通路12から商品下部通路18を通って、図1に示す商品取出口19側に搬出されるようになっている。
さらに、図3および図7〜図9に示すように、商品出口11に対して奥側から臨むように、払出阻止手段としての払出阻止ゲート31が設けられている。この払出阻止ゲート31は、背面板8における商品出口11の上方箇所に取付けられた合成樹脂製の支持ブラケット32に、この支持ブラケット32に一体形成された支持軸部32cを中心として回動自在に支持されている。支持ブラケット32は、まず、背面板8に形成された爪部8a(図3参照)に、支持ブラケット32に形成された支持用凹部32aが下方から嵌め込まれ、次に、背面板8に形成された爪部8b(図3参照)近傍箇所を撓ませて、支持ブラケット32に形成された支持用凸部32bに内側から嵌め込まれて取付けられている。また、支持ブラケット32には、背面板8に取付けられた取付面32gの左右端辺部分から奥側に略台形状に延びる支持面部32dの下端近傍箇所から左右外側にそれぞれ突出するように前記支持軸部32cが一体形成され、これらの支持面部32dを内側に撓ませた状態で、各支持軸部32cを、払出阻止ゲート31の上部に形成された支持片部31aの孔に挿入して係合させることで、払出阻止ゲート31を支持ブラケット32に取り付けている。そして、これにより、払出阻止ゲート31は、払出阻止ゲート31の払出阻止片部31bが真下に向いた阻止姿勢(図3、図8を参照)から、払出阻止片部31bが斜め上奥側に向いた退出姿勢(図9の仮想線部分を参照)を越える範囲で回動自在とされている。
また、支持ブラケット32の下面中央箇所には、直方体形状の磁石(永久磁石)33が、支持ブラケット32に一体形成された取付用爪部32fと取付片部32hにより取付けられている。そして、払出阻止ゲート31の払出阻止片部31bから直角に屈曲して形成された磁着用片部31cが、前記阻止姿勢時に、磁石33に下方から当接して磁力により吸着されるよう構成されている。なお、磁着用片部31cの中央部には、支持ブラケット32の取付用爪部32fが当接しないように逃がす逃がし孔31gが形成されている。また、磁着用片部31cの左右両側部分が上方に向けて屈曲されて、前記支持片部31aが一体形成されている。
払出阻止ゲート31は、外力が作用していない状態では、その自重により、払出阻止片部31bが真下に向いた阻止姿勢とされている。また、磁石33は、払出阻止ゲート31が阻止姿勢である状態での磁石33による支持片部31aの吸着力が、プッシャ21により商品3が送り込まれる際の力よりは小さいが、単に商品3が奥側に移動した際の衝撃力よりは大きいものが用いられている。
上記構成において、販売待機状態においては、図3、図7(a)に示すように、収納部4に商品3が収納され、払出阻止ゲート31は、払出阻止片部31bが真下に向いた阻止姿勢とされている。そして、払出阻止ゲート31は、この阻止姿勢においては、磁着用片部31cが磁石33に当接されているとともに、その磁石33の吸着力により密着している。
商品の販売時、すなわち販売指示があった場合には、図7(b)、(c)に示すように、プッシャ21が移動されて、商品3が収納部4から商品出口11を通して奥側に送り込まれる。この場合には、プッシャ21の送り出し力が、払出阻止ゲート31の磁石33による吸着力よりも大きいため、払出阻止ゲート31は、その磁着用片部31cが磁石33から離脱して、退出姿勢に回動し、この結果、商品3は背面連絡通路14に払い出され、商品背面通路12および商品下部通路18を介して図外の商品取出口に払い出される。
販売待機状態において、盗難等を目的として、外部から自動販売機全体などが揺すられたり、傾倒された際には、払出阻止ゲート31が商品出口11に真後ろから臨む阻止姿勢であるとともに、払出阻止ゲート31の磁着用片部31cが、支持ブラケット32に取付けられた磁石33に下方から当接して磁力により吸着されているので、単に、商品3が収納部4から移動する小さな力では、払出阻止ゲート31は退出姿勢側に回動することはなく、阻止姿勢を保持し、これにより、収納部4の商品3が背面連絡通路14側に出てしまうことは防止される。
また、図10(a)に示すように、収納部4に商品3が1つ(または各列に1つずつ)残っている状態で商品3を補充用開口部15から補充する際に、この補充する商品3によって、収納部4の下端の商品3が商品出口11から押し出されるように力を受けて移動した場合には、図10(a)において仮想線で示すように、この押し出された商品3が払出阻止ゲート31に当接することとなる。この場合に、この商品3を押し出す力があまり大きくない場合(具体的には磁石33による吸着力よりも小さい場合)には、払出阻止ゲート31が回動しないため、収納部4に残っていた商品3が留まったまま、補充する商品3が、下端の商品3の上方や手前側に追加されて補充される。一方、補充する商品3によって、収納部4の下端の商品3が商品出口11から押し出される力が大きかった場合(具体的には磁石33による吸着力よりも大きい場合)には、この押出力が、磁石33の吸着力よりも勝るため、図10(b)、図11(a)に示すように、払出阻止ゲート31は、その磁着用片部31cが磁石33から離脱して、退出姿勢に回動する。この際、払出阻止ゲート31が一旦、回動し始めて、磁着用片部31cが磁石33から離脱すると、その離反距離に応じて、磁石33の磁着用片部31cに対する吸着力が急激に減少するため、払出阻止ゲート31は少ない力で自由に回動可能な状態となる。したがって、補充される商品3からの力により、一旦払出阻止ゲート31が開かれると、払出阻止ゲート31は容易に回動し、払出阻止ゲート31を押し広げて奥側まで進んで商品出口11から殆ど押し出された商品3は、払出阻止ゲート31と載置台9の後端部との間に強い力で挟まれることなく(具体的には、払出阻止ゲート31の重量だけが作用している状態である)、図11(b)に示すように、背面連絡通路14に払い出され、商品背面通路12を介して商品下部通路18に払い出される。
なお、商品3が商品下部通路18に払い出されると、自動販売機本体1の下部前方に出てくるので、商品3を補充する係員によって容易に認識でき、この商品3は前記係員によって回収されたり、再度補充されたりする。
これにより、この後の商品販売時に、すなわち販売指示があった場合でも、商品3が払出阻止ゲート31の箇所に残っていないので、プッシャ21による払出動作が行われた際でも、2つの商品3が払い出される不具合は発生しない。
このように本発明によれば、良好な防盗機能を維持できながら、商品3を補充する際に、補充する商品3によって商品出口11側に押し出された商品3が、払出阻止ゲート31と載置台9の後端部との間に挟まって残ったままとなることを防止でき、2つの商品3が払い出される不具合を防止できて、信頼性が向上する。
また、磁石33による磁力を利用することで、極めて簡単な構成で上記機能を達成でき、製造コストも安価に抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、磁石33を所定位置に固定されている支持ブラケット32に固定する場合を述べたが、これに限るものではなく、払出阻止ゲート31側に磁石33を取付け、支持ブラケット32側に、磁石33に吸着する金属板を取付けてもよい。また、磁石33を用いることで、簡単な構造とすることができる利点がある。また、磁石33と金属板とは阻止姿勢では直接当接すると極めて吸着力が大きくなる利点があるが、これに限るものではなく、阻止姿勢で磁石33と金属板とが近接するように配置してもよい。
なお、上記実施の形態では、磁石33を所定位置に固定されている支持ブラケット32に固定する場合を述べたが、これに限るものではなく、払出阻止ゲート31側に磁石33を取付け、支持ブラケット32側に、磁石33に吸着する金属板を取付けてもよい。また、磁石33を用いることで、簡単な構造とすることができる利点がある。また、磁石33と金属板とは阻止姿勢では直接当接すると極めて吸着力が大きくなる利点があるが、これに限るものではなく、阻止姿勢で磁石33と金属板とが近接するように配置してもよい。
また、上記の実施の形態では、収納部4に商品3が前後2列に並べられた状態で収納される構造の場合を述べたが、これに限るものではなく、1列のみのものや、3列以上のものにも適用可能である。
また、上記構成を全ての収納部4に対して採用してもよいが、これに限るものではなく、ショートサイズのたばこように、長手方向長さが小さく、かつ軽い商品3を収納する収納部4など、特に本発明の効果の大きな収納部4のみに限定して上記構成を適用してもよい。
1 自動販売機本体
2 前面扉
3 商品
4 収納部
5 側面板
6 仕切板
9 載置台
11 商品出口
15 補充用開口部
20 搬出ユニット
21 プッシャ
31 払出阻止ゲート(払出阻止手段)
32 支持ブラケット
33 磁石
2 前面扉
3 商品
4 収納部
5 側面板
6 仕切板
9 載置台
11 商品出口
15 補充用開口部
20 搬出ユニット
21 プッシャ
31 払出阻止ゲート(払出阻止手段)
32 支持ブラケット
33 磁石
Claims (3)
- 商品を載置台上の収納枠内において上下に直積みした状態で収納し、この収納枠の下端部の一部に商品出口を開口させ、前記載置台に沿って移動するプッシャにより下端の商品を前記商品出口から払い出す自動販売機の商品搬出装置であって、
前記商品出口に臨む箇所に突出して商品の払出を阻止する阻止姿勢と、前記商品出口に臨む箇所から退出して商品の払出を許容する退出姿勢とにわたって、移動自在に支持された払出阻止手段と、
阻止姿勢での払出阻止手段の阻止力よりも、阻止姿勢から退出姿勢側に移動した際の払出阻止手段の阻止力が小さくなるように、前記阻止力を調整する阻止力調整手段と
を設けた自動販売機の商品搬出装置。 - 阻止力調整手段として磁石を設け、阻止姿勢では磁石の吸着力が払出阻止手段に大きく作用して商品の払出を阻止する一方、退出姿勢側に移動すると磁石の吸着力が弱まって商品の払出を許容する構成とした請求項1記載の自動販売機の商品搬出装置。
- 払出阻止手段として、阻止姿勢と退出姿勢とにわたって移動自在に支持された金属製の払出阻止板を設け、払出阻止板を移動自在に支持する固定側支持部材における、払出阻止板が阻止姿勢である場合に払出阻止板に当接または近接し、払出阻止板が退出姿勢側に移動することで払出阻止板からの距離が離れる箇所に、阻止力調整手段としての磁石を取付けた請求項2記載の自動販売機の商品搬出装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109191686A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-01-11 | 衢州龙瀚计算机科技有限公司 | 一种人工销售卷烟的智能柜及售烟方法 |
JP7517766B1 (ja) | 2023-09-29 | 2024-07-17 | オイテル株式会社 | 衛生用品ディスペンサ |
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2005
- 2005-09-14 JP JP2005266136A patent/JP2007079878A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109191686A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-01-11 | 衢州龙瀚计算机科技有限公司 | 一种人工销售卷烟的智能柜及售烟方法 |
CN109191686B (zh) * | 2018-11-06 | 2023-08-18 | 衢州龙瀚计算机科技有限公司 | 一种人工销售卷烟的智能柜及售烟方法 |
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