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JP2007076511A - 車両用灯具 - Google Patents

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JP2007076511A
JP2007076511A JP2005267254A JP2005267254A JP2007076511A JP 2007076511 A JP2007076511 A JP 2007076511A JP 2005267254 A JP2005267254 A JP 2005267254A JP 2005267254 A JP2005267254 A JP 2005267254A JP 2007076511 A JP2007076511 A JP 2007076511A
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Tomohiro Okamoto
智博 岡本
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

【課題】灯具の意匠性を向上できる車両用灯具を提供すること。
【解決手段】この車両用灯具1は、単一のランプ機能を実現する第一発光部2および第二発光部3を含み構成される。そして、灯具の消灯時にて第一発光部2および第二発光部3の少なくとも一方が明るさを漸減させて消灯する。また、第一発光部2および第二発光部3が相互に異なる消灯過程を有する。これにより、斬新な意匠が提供される。また、見栄えがさらに向上される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両用灯具に関し、さらに詳しくは、灯具の意匠性を向上できる車両用灯具に関する。
近年の車両用灯具では、複数の発光部を有する単一機能のランプ要素が採用されている。例えば、複数の発光部を有するテールランプ、複数の発光部を有するストップランプなどがある。また、かかる構成では、車両のデザイン向上の観点から灯具の意匠性が重視されている。
かかる課題に関する従来の車両用灯具には、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の車両用灯具は、容器状のランプボディ内が仕切壁により複数の灯室に画成され、前記灯室を形成するランプボディ部内周面には、リフレクターが一体に形成され、前記ランプボディの前面開口部には、互いに色の異なるレンズ複数を接合一体化した背後の透けて見える前面レンズが組み付けられた車両用灯具において、前記レンズ接合部の背後には、前記仕切壁の前縁がレンズ接合部に沿って延在し、前記仕切壁前縁のレンズ接合部と正対する位置に、灯室内外を連通する通気孔が設けられたことを特徴とする。これにより、灯具の意匠性(見栄え)向上が図られている。
ここで、従来の車両用灯具では、複数の発光部が同時に点灯あるいは消灯(調光を含む)する構成が採用される。
特開2001−148203号公報
この発明は、灯具の意匠性を向上できる車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる複数の発光部を有する車両用灯具であって、単一のランプ機能を実現する第一発光部および第二発光部を含み、且つ、灯具の消灯時にて前記第一発光部および前記第二発光部の少なくとも一方が明るさを漸減させて消灯すると共に、前記第一発光部および前記第二発光部が相互に異なる消灯過程を有することを特徴とする。
この車両用灯具では、第一発光部と第二発光部とが単一のランプ機能を実現しており、且つ、これらが相互に異なる消灯過程を有するので、消灯時にて完全な点灯状態とは異なる配光パターン(見栄え形状)が形成される。これにより、各発光部が同一の消灯過程にて駆動される構成と比較して、灯具の意匠性(見栄え)が向上する利点がある。なお、単一のランプ機能を実現するとは、例えば、第一発光部および第二発光部が単一の制動灯として機能する場合をいう。
また、この発明にかかる車両用灯具は、灯具の消灯過程にて、前記第一発光部および前記第二発光部の双方が明るさを漸減させて消灯すると共に、消灯時における前記第一発光部の明るさの変化の速さと前記第二発光部の明るさの変化の速さとが相異する。
この車両用灯具では、例えば、第二発光部の明るさの変化の勾配が第一発光部よりも緩やかとなるように構成される。かかる構成では、消灯過程にて第二発光部が明るさを緩やかに減少させるので、第一発光部が完全消灯してから第二発光部が完全消灯するまでに所定の時間差がある。このため、灯具の消灯時にて、第二発光部からの光が浮かび上がるように見え、第二発光部の視認性が向上する。したがって、例えば、第二発光部が灯具の配光パターンの特徴的部分を構成することにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、灯具の消灯時にて、前記第一発光部および前記第二発光部のうちの一方が明るさを漸減させて消灯すると共に他方が瞬時に完全消灯する。
この車両用灯具では、例えば、灯具の消灯時にて第一発光部が瞬時に消灯し、第二発光部が調光制御により徐々に明るさを漸減させつつ消灯する構成が採用される。かかる構成では、例えば、第二発光部が灯具の配光パターンの特徴的部分を構成することにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、複数の発光部を有する車両用灯具であって、単一のランプ機能を実現する第一発光部および第二発光部を含み、且つ、灯具の点灯時にて前記第一発光部および前記第二発光部の少なくとも一方が明るさを漸増させて点灯すると共に、前記第一発光部および前記第二発光部が相互に異なる点灯過程を有することを特徴とする。
この車両用灯具では、第一発光部と第二発光部とが相互に異なる点灯過程を有するので、各発光部が同一の点灯過程にて駆動される構成と比較して、灯具の視認性や意匠性が向上する利点がある。なお、かかる構成は、上記した灯具の消灯時における構成に基づき、当業者自明の範囲内にて容易に設計できる。
また、この発明にかかる車両用灯具は、灯具の点灯過程にて、前記第一発光部および前記第二発光部の双方が明るさを漸増させて点灯すると共に、点灯時における前記第一発光部の明るさの変化の速さと前記第二発光部の明るさの変化の速さとが相異する。
この車両用灯具では、上記した消灯時の例と同様に、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、灯具の点灯時にて、前記第一発光部および前記第二発光部のうちの一方が明るさを漸増させて点灯すると共に他方が瞬時に完全点灯する。
この車両用灯具では、上記した消灯時の例と同様に、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、前記第一発光部が第一光源と前記第一光源からの光を反射するリフレクターとを有すると共に、前記第二発光部が第二光源と前記第二光源からの光を導く導光部とを有し、且つ、これらの第一発光部および第二発光部により灯具の配光パターンが形成される。
この車両用灯具では、第一発光部および第二発光部が異なる消灯過程あるいは点灯過程を有すときに、リフレクターからの反射光および導光部からの出射光により斬新な配光パターンが形成される。これにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、前記第一発光部が平面状のベース部材から成ると共に、複数の前記第二発光部が前記第一発光部の平面内に配置される。
この車両用灯具では、例えば、灯具の消灯時にて第一発光部が第二発光部よりも遅れて消灯するときに、ベースとなる第二発光部が消灯した後、この第二発光部内に点在する複数の第一発光部が明るさを漸減させつつ緩やかに消灯する。これにより、斬新な配光パターンが形成されるので、灯具の意匠性が向上する利点がある。また、第二発光部が文字や図形等の特徴的部分である場合には、この特徴的部分が上記の消灯過程によって強調される利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、前記第一発光部の光源および前記第二発光部の光源の少なくとも一方がLED(light-emitting diode)により構成される。
この車両用灯具では、第一発光部の第一光源および第二発光部の第二光源がLEDにより構成されるので、これらの独立した調光制御(発光部の分割)が容易であり、また、調光時間(完全消灯あるいは完全点灯までの各発光部間の時間差)の設定(設定の自在化)が容易である点で好ましい。また、LEDは光源としての応答速度が速いため、各発光部の明るさや調光時間を容易かつ正確に制御できる利点がある。
また、この発明にかかる車両用灯具は、前記第一発光部の光源および前記第二発光部の光源の少なくとも一方が白熱バルブにより構成される。
この車両用灯具では、例えば、消灯時にて明るさを漸減させる発光部の光源および点灯時にて明るさを漸増させる発光部の光源が白熱バルブにより構成されることが好ましい。白熱バルブから成る光源では、明るさの変更にかかる応答速度が遅いため、LEDから成る光源のような調光回路を設けることなく、明るさの漸減あるいは明るさの漸増が可能となる。これにより、製品の低コスト化が可能となる利点がある。
この発明にかかる車両用灯具では、第一発光部と第二発光部とが単一のランプ機能を実現しており、且つ、これらが相互に異なる消灯過程を有するので、消灯時にて完全な点灯状態とは異なる配光パターン(見栄え形状)が形成される。これにより、各発光部が同一の消灯過程にて駆動される構成と比較して、灯具の意匠性(見栄え)が向上する利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1〜図3は、この発明の実施例にかかる車両用灯具を示す斜視図(図1)、A−A視断面図(図2)および回路図(図3)である。図4および図5は、図1に記載した車両用灯具の作用を示すタイミングチャート(図4)および点灯状態の説明図(図5)である。図6〜図10は、図1に記載した車両用灯具の変形例を示す説明図である。
この車両用灯具1は、車両に設置される灯具であり、例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンランプ、ヘッドランプ等に適用される。また、車両用灯具1は、単一のランプ機能を実現する第一発光部2および第二発光部3と、平板状の回路基板から成ると共にこれらの発光部2、3を駆動制御する制御部4とを含み構成される。なお、単一のランプ機能を実現するとは、例えば、第一発光部2および第二発光部3が単一のストップランプとして機能する場合をいう。
第一発光部2は、第一光源21およびリフレクター22から成る。第一光源21は、LED(light-emitting diode)であり、制御部4の背面側(車両用灯具1の前方(光の出射方向)に向かって背面側)に実装されている。リフレクター22は、略半球形状を有すると共に制御部4の背面側に配置されている。このリフレクター22は、第一光源21からの光を反射して車両用灯具1の前方に照射する機能を有する。第二発光部3は、第二光源31および導光部32から成り、第一発光部2に対して異なる形状を有する。第二光源31は、LEDであり、制御部4の前面側(車両用灯具1の照射方向に向かって前面側)に実装されている。導光部32は、透明な樹脂製の略円筒部材から成り、第二光源31上に配置されると共にその軸方向を灯具前方に向けている。この導光部32は、第二光源31からの光を車両用灯具1の前方に導く機能を有する。これらの第一発光部2および第二発光部3により、車両用灯具1の配光パターン(法規要件を満たすための配光に限らず、意匠的配光も含む。以下同じ。)が構成される。
この実施例では、車両用灯具1の前方視にて、円形のリフレクター22を有する第一発光部2がベースとなり、その中心に第二発光部3の導光部32が位置している。これにより、灯具の点灯状態では、円形の発光部(第一発光部2)と、その中心にある環状の発光部(第二発光部3)とが灯具の前方から(車両用灯具1がバックライトの場合には後続車両から)見える。
制御部4は、第一発光部2(第一光源21)および第二発光部3(第二光源31)を点灯および消灯させるための制御用部品(トランジスタTR、コンデンサC、抵抗、調光回路41、42など)を有する。また、制御部4は、車両側の電源(図示省略)および信号発生部(図示省略)に接続されている。かかる信号発生部は、車両用灯具1の点灯および消灯にかかる信号を発生する機能を有する。例えば、車両用灯具1がストップランプである場合には、制御部4が車両のブレーキペダル等(信号発生部)に接続される。なお、この実施例では、第一光源21および第二光源31の両方が単一の制御基板(制御部4)に実装されているが、これらが異なる制御基板に対して別個独立に実装されていても良い。また、制御基板は、バスバーや半導体チップなど、上記と同等の機能を実現できる電気的接続構造により構成されても良い。
この制御部4では、トランジスタTRがOFF状態の時は、第一光源21および第二光源31に電力供給が行われず、第一発光部2および第二発光部3が消灯している。そして、車両側の信号発生部から点灯信号が入力される(電圧が印加される)と、抵抗を介して第一光源21および第二光源31に電流が流れて、第一発光部2および第二発光部3が点灯する。このとき、トランジスタTRがON状態となり、コンデンサCも充電される。なお、図3では、トランジスタTRおよびコンデンサCの周辺の抵抗の図示が省略されている。次に、車両側の信号発生部から消灯信号が入力される(電圧が印加されなくなる)と、コンデンサCが放電されるまでトランジスタTRのON状態が維持され、調光回路41、42を介して第一光源21および第二光源31に電流が供給されて、第一発光部2および第二発光部3が調光消灯される。このとき、トランジスタTRのON状態が維持される時間は、第二調光回路42の減光時間よりも長く設定されている。また、第一調光回路41は0.1[s]で第一発光部2が完全消灯するように設定されており、第二調光回路42は0.3[s]で第二発光部3が完全消灯するように設定されている。これにより、第一発光部2の消灯までの時間と第二発光部3の消灯までの時間との間に差(時間差)が生じるように構成されている。
[作用]
ここで、この車両用灯具1では、第一発光部2と第二発光部3とが相互に異なる点灯過程(消灯状態から点灯状態となる過程)あるいは消灯過程(点灯状態から消灯状態となる過程)を有する。例えば、第一発光部2と第二発光部3とが、点灯過程あるいは消灯過程の少なくとも一方において相異しても良いし、点灯過程および消灯過程の双方において相異しても良い。この実施例では、灯具の点灯時にて第一発光部2および第二発光部3が消灯状態から瞬時に点灯し、消灯時にて第一発光部2および第二発光部3が相なる消灯過程にて個別に消灯する構成を一例として説明する(図4および図5参照)。
消灯状態では、第一発光部2および第二発光部3の双方が消灯している。灯具の点灯時には、まず、信号発生部から制御部4に点灯信号が入力されて灯具が点灯する。ここで、点灯時には、第一発光部2および第二発光部3の双方が消灯状態から同時かつ瞬時に点灯する(図5(a)参照)。これにより、灯具が完全に点灯して灯具本来の配光が満たされる。
次に、灯具の消灯時には、信号発生部から制御部4に消灯信号が入力される。すると、第一発光部2および第二発光部3が別個の消灯過程にて消灯する。具体的には、第一発光部2が第二発光部3よりも急な勾配にて明るさを次第に低下させて、第二発光部3よりも先に消灯する(図5(b)参照)。一方、第二発光部3は、緩やかな勾配にて明るさを次第に低下させて、第一発光部2よりも後に消灯する。このため、灯具の前方視では、ベースとなる円形の第一発光部2が先に消灯し、その後に、中心に位置する環状の第二発光部3がゆっくりと消灯する。このため、灯具の中央部(第二発光部3)とベース部(第一発光部2)とは、消灯を開始してから完全に消灯するまでの時間が異なる(時間差を有する)。そして、第一発光部2および第二発光部3の消灯により灯具が完全に消灯状態となる(図5(c)参照)。なお、第一発光部2および第二発光部3の調光制御は、制御部4が有する調光回路41、42により別個独立に行われる。
[効果]
この車両用灯具1では、第一発光部2と第二発光部3とが単一のランプ機能を実現しており、且つ、これらが相互に異なる消灯過程を有するので、消灯時にて完全な点灯状態とは異なる配光パターン(見栄え形状)が形成される。これにより、各発光部が同一の消灯過程にて駆動される構成と比較して、灯具の意匠性(見栄え)が向上する利点がある。なお、単一のランプ機能を実現するとは、例えば、第一発光部2および第二発光部3が単一の制動灯として機能する場合をいう。
また、この車両用灯具1が制動灯に適用される構成では、灯具の特徴的部分(CIマーク形状の部分、意匠的に重要な文字や図形等の部分など)が第一発光部2あるいは第二発光部3により構成され、且つ、この特徴的部分が上記の消灯過程により強調されることが好ましい。例えば、特徴的部分の完全消灯までの時間が他の部分よりも長く設定されることにより、灯具の消灯時にて、この特徴的部分が浮かび上がるように見える。これにより、灯具の視認性が向上して周辺車両のドライバーの注意が効果的に喚起され、あるいは、灯具の意匠性がさらに向上する利点がある。また、灯具に新たな付加価値が付与される利点がある。
[変形例1]
なお、この車両用灯具1では、第一発光部2および第二発光部3の双方が明るさを漸減させて消灯すると共に、消灯時における前記第一発光部の明るさの変化の速さ(漸減速度)と前記第二発光部の明るさの変化の速さとが相異することが好ましい(図5参照)。例えば、第二発光部3の明るさの変化の勾配が第一発光部2よりも緩やかとなるように構成される。かかる構成では、消灯過程にて第二発光部3が明るさを緩やかに減少させるので、第一発光部2が完全消灯してから第二発光部3が完全消灯するまでに所定の時間差がある。このため、灯具の消灯時にて、第二発光部3からの光が浮かび上がるように見え、第二発光部3の視認性が向上する。したがって、例えば、第二発光部3が灯具の配光パターンの特徴的部分を構成することにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
[変形例2]
また、この車両用灯具1では、灯具の消灯時にて、第一発光部2および第二発光部3のうちの一方が明るさを漸減させて消灯すると共に他方が瞬時に完全消灯する構成が採用されても良い(図6および図7参照)。例えば、灯具の消灯時にて第一発光部が瞬時に消灯し、第二発光部3が調光制御により徐々に明るさを漸減させつつ消灯する構成が採用される。かかる構成では、例えば、第二発光部3が灯具の配光パターンの特徴的部分を構成することにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
なお、かかる構成では、調光回路42が第一発光部2あるいは第二発光部3の一方に対してのみ設けられればよい。これにより、制御部4が安価に構成される利点がある。例えば、第二発光部3のみが明るさを漸減させて消灯する構成では、第二発光部3のみに対して調光回路42が設けられれば足りる(図8参照)。なお、図8に示す回路の作用については、図3に記載した回路と略同様なので、その説明を省略する。
[変形例3]
また、この車両用灯具1では、上記した消灯時の例と同様に、第一発光部2と第二発光部3とが相互に異なる点灯過程を有しても良い(図示省略)。これにより、各発光部が同一の点灯過程にて駆動される構成と比較して、灯具の視認性や意匠性が向上する利点がある。なお、かかる構成は、上記した灯具の消灯時における構成に基づき、当業者自明の範囲内にて容易に設計できる。
また、かかる構成では、上記した消灯時の例と同様に、灯具の点灯過程にて、第一発光部2および第二発光部3の双方が明るさを漸増させて点灯すると共に、点灯時における第一発光部2の明るさの変化の速さと第二発光部3の明るさの変化の速さとが相異することが好ましい(図示省略)。これにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。また、例えば、灯具の特徴的部分としていずれかの発光部が後続車両の注意を惹きやすい線形状に形成され、且つ、この発光部の点灯までの時間が他の発光部よりも短く設定されることが好ましい。これにより、灯具の点灯時にて特徴的部分がベース部に先立って点灯するので、灯具の視認性が向上する利点がある。また、これにより、安全性向上などの付帯効果が得られる利点がある。
また、かかる構成では、上記した消灯時の例と同様に、灯具の点灯時にて、前記第一発光部および前記第二発光部のうちの一方が明るさを漸増させて点灯すると共に他方が瞬時に完全点灯する構成が好ましい(図示省略)。灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
[変形例4]
また、この車両用灯具1では、第一発光部2が第一光源21およびリフレクター22を有すると共に、第二発光部3が第二光源31および導光部32を有し、且つ、これらの第一発光部2および第二発光部3により灯具の配光パターンが形成されている。そして、上記のように、第一発光部2および第二発光部3が異なる消灯過程あるいは点灯過程を有する。このため、リフレクター22からの反射光および導光部32からの出射光により、斬新な配光パターンが形成される。これにより、灯具の視認性や意匠性が効果的に向上する利点がある。
また、かかる構成では、第一発光部2が灯具の配光パターンのベース部分を構成すると共に、第二発光部3が灯具の配光パターンの特徴的部分を構成することが好ましい(図1参照)。かかる構成では、例えば、上記の消灯過程において、特徴的部分(第二発光部3)がベース部分(第一発光部2)に遅れてゆっくりと消灯する。すると、特徴的部分が浮き上がるように見えるので、この特徴的部分の視認性が向上する。これにより、灯具の意匠性および周囲のドライバーに対する注意の喚起力がより一層向上する利点がある。
また、図1に示す例では、第一発光部2のリフレクター22により配光パターンのベース部分から円形の反射光が出射され、第二発光部3の導光部32により配光パターンの特徴的部分から円環状の導光が出射される。このため、第二発光部3が遅れて消灯することにより、特徴的部分である円環状の図形が浮き上がって見える。これにより、灯具の特徴的部分の視認性が向上する利点がある(図5参照)。
なお、上記に関わらず、第一発光部2および第二発光部3の構成は限定されない。例えば、灯具の意匠や構造に応じて、リフレクター22および導光部32が省略されても良いし、これらに代えて光学レンズが配置されても良い。例えば、第一光源21および第二光源31からの直射光により配光パターンが形成されても良い。また、その他の異種発光構造(直射、反射、導光などが混在している発光構造)が採用されても良い。
[変形例5]
また、この車両用灯具1では、図1および図2に記載した構成に代えて、第一発光部2および第二発光部3が以下のように構成されても良い。すなわち、第一発光部2が略四角形を有する平面状のベース部材から成ると共に、矩形状を有する複数の小さな第二発光部3が第一発光部の平面内に点在するように配置される構成が採用されても良い(図9および図10参照)。かかる構成では、例えば、灯具の消灯時にて第二発光部3が第一発光部2よりも遅れて消灯するときに(図4参照)、ベースとなる第一発光部2が消灯した後、この第一発光部2内に点在する複数の第二発光部3が明るさを漸減させつつ緩やかに消灯する。これにより、斬新な配光パターンが形成されるので、灯具の意匠性が向上する利点がある。また、第一発光部2が文字や図形等の特徴的部分である場合には、この特徴的部分が上記の消灯過程によって強調される利点がある。
[変形例6]
また、この車両用灯具1では、第一発光部2の第一光源21および第二発光部3の第二光源31がLEDにより構成される(図2参照)。光源21、31がLEDから成る発光部2、3では独立した調光制御(発光部の分割)が容易であり、また、調光時間(完全消灯あるいは完全点灯までの各発光部2、3間の時間差)の設定(設定の自在化)が容易である点で好ましい。また、LEDは光源としての応答速度が速いため、各発光部2、3の明るさや調光時間を容易かつ正確に制御できる利点がある。
また、この車両用灯具1では、第一発光部2の第一光源21および第二発光部3の第二光源31の少なくとも一方が白熱バルブにより構成されても良い(図示省略)。具体的には、消灯時にて明るさを漸減させる発光部の光源および点灯時にて明るさを漸増させる発光部の光源が、白熱バルブにより構成されることが好ましい。白熱バルブから成る光源では、明るさの変更にかかる応答速度が遅いため、LEDから成る光源のような調光回路41、42を設けることなく、明るさの漸減あるいは明るさの漸増が可能となる。これにより、製品の低コスト化が可能となる利点がある。
以上のように、本発明にかかる車両用灯具は、灯具の意匠性を向上できる点で有用である。
この発明の実施例にかかる車両用灯具を示す斜視図である。 この発明の実施例にかかる車両用灯具を示すA−A視断面図である。 この発明の実施例にかかる車両用灯具を示す回路図である。 図1に記載した車両用灯具の作用を示すタイミングチャートである。 図1に記載した車両用灯具の作用を示す点灯状態の説明図である。 図1に記載した車両用灯具の変形例を示す説明図である。 図1に記載した車両用灯具の変形例を示す説明図である。 図1に記載した車両用灯具の変形例を示す説明図である。 図1に記載した車両用灯具の変形例を示す説明図である。 図1に記載した車両用灯具の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 車両用灯具
2 第一発光部
21 第一光源
22 リフレクター
3 第二発光部
31 第二光源
32 導光部
4 制御部
41 第一調光回路
42 第二調光回路
C コンデンサ
TR トランジスタ

Claims (10)

  1. 複数の発光部を有する車両用灯具であって、
    単一のランプ機能を実現する第一発光部および第二発光部を含み、且つ、
    灯具の消灯時にて前記第一発光部および前記第二発光部の少なくとも一方が明るさを漸減させて消灯すると共に、前記第一発光部および前記第二発光部が相互に異なる消灯過程を有することを特徴とする車両用灯具。
  2. 灯具の消灯過程にて、前記第一発光部および前記第二発光部の双方が明るさを漸減させて消灯すると共に、消灯時における前記第一発光部の明るさの変化の速さと前記第二発光部の明るさの変化の速さとが相異する請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 灯具の消灯時にて、前記第一発光部および前記第二発光部のうちの一方が明るさを漸減させて消灯すると共に他方が瞬時に完全消灯する請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 複数の発光部を有する車両用灯具であって、
    単一のランプ機能を実現する第一発光部および第二発光部を含み、且つ、
    灯具の点灯時にて前記第一発光部および前記第二発光部の少なくとも一方が明るさを漸増させて点灯すると共に、前記第一発光部および前記第二発光部が相互に異なる点灯過程を有することを特徴とする車両用灯具。
  5. 灯具の点灯過程にて、前記第一発光部および前記第二発光部の双方が明るさを漸増させて点灯すると共に、点灯時における前記第一発光部の明るさの変化の速さと前記第二発光部の明るさの変化の速さとが相異する請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 灯具の点灯時にて、前記第一発光部および前記第二発光部のうちの一方が明るさを漸増させて点灯すると共に他方が瞬時に完全点灯する請求項4に記載の車両用灯具。
  7. 前記第一発光部が第一光源と前記第一光源からの光を反射するリフレクターとを有すると共に、前記第二発光部が第二光源と前記第二光源からの光を導く導光部とを有し、且つ、これらの第一発光部および第二発光部により灯具の配光パターンが形成される請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両用灯具。
  8. 前記第一発光部が平面状のベース部材から成ると共に、複数の前記第二発光部が前記第一発光部の平面内に配置される請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両用灯具。
  9. 前記第一発光部の光源および前記第二発光部の光源の少なくとも一方がLED(light-emitting diode)により構成される請求項1〜8のいずれか一つに記載の車両用灯具。
  10. 前記第一発光部の光源および前記第二発光部の光源の少なくとも一方が白熱バルブにより構成される請求項1〜9のいずれか一つに記載の車両用灯具。
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