JP2007066601A - 有機el表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 可撓性基板(101)と、この可撓性基板(101)の一面側に形成された有機トランジスタ(21)と、この有機トランジスタ(21)上に絶縁層(107)を介して形成された有機EL素子(22)と、を備え、有機EL素子(22)の発光層(5)と絶縁層(107)との間に、発光層(5)から絶縁層(107)側に出射した光を反射する反射層(109)を有する。また、反射層(109)は、有機EL表示素子(22)のアノード(109)である。また、反射層(109)は、Crにより形成されている。
【選択図】 図1
Description
この特許文献1に記載されている有機EL表示装置は、可撓性を有する高分子基板上にアモルファスシリコン型の薄膜トランジスタを形成し、さらに、この薄膜トランジスタのソース電極に接続した画素電極を有する有機EL素子を形成して高分子基板とは反対側に出光する構成とされたものである。
また、この有機EL表示装置の高分子基板は、発光層から外部に取り出される光の輝度低下を防止するために、その可視光透過率が70%以下に設定されている。
具体的には、350℃以上の加熱処理工程が必要であり、これに耐え得る耐熱性を有する基板素材を採用しなければならないので基板材料が限定される。
また、この有機EL装置から取り出される光の輝度を充分に得るために可視光透過率が70%以下である材料を選択する必要があり、この点においても基板材料が限定され、設計や部品調達の自由度が損なわれるという問題があった。
一方、このような無機半導体層やその絶縁層を形成するためには、プラズマ化学気相成長(CVD)装置や、レーザアニール装置を用いる必要があるが、これらの装置は高額であるため、設備費用が嵩み、また、製品コストも高くなる。
〔1〕可撓性基板(101)と、この可撓性基板(101)の一面側に形成された有機トランジスタ(21)と、この有機トランジスタ(21)上に絶縁層(107)を介して形成された有機EL素子(22)と、を備え、
前記有機EL素子(22)の発光層(5)と前記絶縁層(107)との間に、前記発光層(5)から前記絶縁層(107)側に出射した光を反射する反射層(109)を有することを特徴とする有機EL表示装置(50)である。
〔2〕前記絶縁層(107)は、高分子層と無機層との積層構造、あるいは、いずれかの単層構造を有し平坦化されて成ることを特徴とする〔1〕に記載の有機EL表示装置(50)である。
〔3〕前記反射層(109)は、前記有機EL表示素子(22)のアノード(109)であることを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の有機EL表示装置(50)である。
〔4〕前記反射層(109)は、Crにより形成されていることを特徴とする〔1〕乃至〔3〕のいずれかに記載の有機EL表示装置(50)である。
図1は、本発明の有機EL表示装置の実施例を説明する断面図である。
図2は、本発明の有機EL表示装置の実施例を説明する平面図である。
この有機EL表示装置50は、スイッチングトランジスタ21a及びドライブトランジスタ21bを有する有機トランジスタ21と、有機EL素子22とを備えている。有機EL素子22の1画素を駆動するために、スイッチングトランジスタ21a及びドライブトランジスタ21bを各1つずつ使用する構成である。
まず、この有機EL表示装置50についての製造工程の概略を有機トランジスタ21の形成工程から説明する。図1及び図2は、この有機EL表示装置50の1画素分について説明する図である。
表面の保護膜101a上にゲート電極102を形成する。
次に、このゲート電極102を覆うようにSiO2によりゲート絶縁膜103を形成する。
次に、このゲート絶縁膜103上にペンタセンにより有機半導体膜104を製膜する。
この有機半導体膜104上にAu(金)によりソース電極105及びドレイン電極106を形成する。
以上により、スイッチングトランジスタ21aとドライブトランジスタ21bとを有する有機トランジスタ21が得られる。
有機トランジスタ21を完全に覆い感光性のPVA(ポリビニルアルコール)を全面塗布して絶縁層107を形成する。
このアノード膜109上に、複数の層110を積層して有機EL素子22を形成する。
具体的には、CuPc層1,α−NPD層2,CBP〈6%Ir(ppy)3〉層3,BCP層4,Alq3層(発光層)5,LiF層6,Al層7,Au層8であり、この順に積層される。
特にカソードであるAl層7及びAu層8は、図1の矢印方向へ効率よく光が取り出せるように薄く製膜される。
1)ポリイミド基板101の両面にSiO2をRFスパッタ法により厚さ200nmで製膜する。この膜は基板の保護膜101a,101bとなる。
次に現像液により現像を行い、純粋洗浄後、窒素ブローして基板の水分を除去する。
そして、反応性イオンエッチング装置(RIE)に入れ、レジストが形成されていない部分のWを、SF6と反応させて除去する。
これにより、所望のパターン形状のゲート電極102が形成される。
残ったレジストは、剥離液によりゲート電極102から剥離する。剥離後、IPA(イソプロピルアルコール)により洗浄を行い、窒素ブローにより乾燥させる。
Al層7及びAu層8の電極上にはカソード電極の抵抗を下げるためのITO膜を製膜してもよい。このAl膜7及びAu膜8は、このカソード膜側から光が効率よく取り出せるように、透過率が50%以上得られることが必要である。
ビアホール108をアノード膜109で埋めない場合は、有機EL表示素子22の発光部がこのビアホール108上に形成されないようにする。
また、ソースドレイン電極の作成法も、マイクロコンタクト法に限定されるものではなく、例えば、フォトリソグラフィを用いて作成してもよい。
これらの膜は、その酸素透過率が、10-2cc/m2/day 以下、水蒸気透過率が、10-5cc/m2/day 以下であることが好ましい。
これらの膜は、積層形成されていてもよい。また、蒸着法,スパッタ法,めっき法等で形成され、その膜厚を5〜500nm程度として電気抵抗があまり高くないように形成されるのがよい。
このゲート電極102の材料は、Wに限らず、導電性を有する他の金属を用いることができるが、仕事関数の高い金属が好ましい。
また、スピンコート法やLB単分子累積法を用いれば、ポリエチレン,ポリビニルカルバゾール,ポリイミド,ポリパラキシレン等で形成することができる。
このゲート絶縁膜103の膜厚は、10〜1000nm程度とされる。
そして、この有機EL素子22を保護する保護膜としては、SiO2やSiNのような無機膜や、さらにその上にポリイミド,PVA,UV硬化樹脂等の有機層が積層された膜であってもよい。単層とした場合においても、有機EL素子22の各膜の特性劣化が生じないように形成できるものであればよい。
従って、発光効率が良好であると共に、可撓性基板の可視光透過率になんら制限がないので、基板材料がこの点でも限定されることがない。従って、設計や部品調達の自由度が極めて高い
この反射膜は、アノード膜とは別に設けてもよい膜(層)である。
例えば、実施例における絶縁層107とアノード膜109との間に独立して設けてもよい。
半導体層が有機半導体層であるから、特別高価な設備を用いなくても製造が可能であり、製品コストの上昇を招くことはない。
21 有機トランジスタ
21a スイッチングトランジスタ
21b ドライブトランジスタ
22 有機EL素子
50 有機EL表示装置
101 基板
102 ゲート電極
103 ゲート絶縁膜
104 有機半導体膜
105 ソース電極
106 ドレイン電極
107 絶縁層
108 ビアホール
109 アノード膜
111 保護膜(層)
Claims (4)
- 可撓性基板と、
この可撓性基板の一面側に形成された有機トランジスタと、
この有機トランジスタ上に絶縁層を介して形成された有機EL素子と、を備え、
前記有機EL素子の発光層と前記絶縁層との間に、前記発光層から前記絶縁層側に出射した光を反射する反射層を有することを特徴とする有機EL表示装置。 - 前記絶縁層は、高分子層と無機層との積層構造、あるいは、いずれかの単層構造を有し平坦化されて成ることを特徴とする請求項1記載の有機EL表示装置。
- 前記反射層は、前記有機EL表示素子のアノードであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の有機EL表示装置。
- 前記反射層は、Crにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
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