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JP2007065593A - オートフォーカスシステム - Google Patents

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JP2007065593A JP2005255146A JP2005255146A JP2007065593A JP 2007065593 A JP2007065593 A JP 2007065593A JP 2005255146 A JP2005255146 A JP 2005255146A JP 2005255146 A JP2005255146 A JP 2005255146A JP 2007065593 A JP2007065593 A JP 2007065593A
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Kazumichi Tsuchiya
主道 土屋
Masayuki Terajima
正之 寺島
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Fujinon Corp
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Fujinon Corp
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Abstract

【課題】光路長差方式のオートフォーカスにおいて、1つの撮像素子を光路長の異なる複数の撮像面を有するAF用撮像素子として使用すると共に、本来の映像を撮像する映像用撮像素子に被写体光を導く光路から分岐したAF用光路にそのAF用撮像素子を配置することによって、AF用に記録又は再生用の画像とは無関係にAF用として適切な光路長差の撮像面を有するAF用撮像素子を使用することができるオートフォーカスシステムを提供する。
【解決手段】撮影レンズ50に入射した被写体光は、カメラ本体56の映像用CCD60へと導かれる光軸Oの光路から、ハーフミラー52によって光軸O′のAF用光路に分岐される。そのAF用光路には、光路長が異なる2つの撮像面を有するAF用CCD32が配置され、AF用光路に導かれた被写体光はAF用CCD32の2つの撮像面によって撮像される。それらの撮像面によって撮像された各画像のコントラストに基づいて撮影レンズ50のAF制御が行われる。
【選択図】 図2

Description

本発明はオートフォーカスシステムに係り、特に光路長差方式のオートフォーカス(AF)に用いたオートフォーカスシステムに関する。
放送用テレビカメラの採用されるオートフォーカス(AF)としてはコントラスト方式が一般的である。コントラスト方式のAFでは、カメラで得られた映像信号から高域周波数成分の信号が抽出され、その抽出された信号に基づいてコントラストの高低を評価する焦点評価値が求められる。そして、その焦点評価値がピーク(極大)となるように例えば山登り方式と呼ばれる方法により撮影レンズのフォーカス(フォーカスレンズ群)が制御される。
また、コントラスト方式のAFでは、フォーカスを微小に変動させるワブリングによってピント状態(前ピン、後ピン、又は、合焦)を検出し、フォーカスの動作方向等を決めているが、ワブリングを行うとそれによる焦点変動が画面上で認識されてしまう可能性があり、また、高速で移動する被写体に対して正確にピントを合わせることができない等の特に放送用の撮影では好ましくない欠点があった。
このような欠点を解消する方法として、例えば特許文献1に示されているようなシステムを用いることが考えられる。これによれば、入射する被写体光に対して光路長差を有する2つの撮像面が近接して配置され、各撮像面によって撮像された各画像のコントラスト(焦点評価値)が検出される。これらのコントラストを比較することによってワブリングを行うことなくピント状態が検出され、これに基づいて撮影レンズのフォーカスがベストピントとなるように制御される。尚、このように光路長差を有する複数の撮像面により撮像した画像のコントラストに基づいてフォーカス調整を自動で行う方式を本明細書では光路長差方式というものとする。
また、特許文献1では1つの撮像素子の撮像面を1水平ラインごとに所定光路長差分だけ光学的に光軸方向の前後にずらすことによって光路長差を有する2つの撮像面を1つの撮像素子によって配置できるようにしている。一方、特許文献2のように別体の撮像素子を用いて光路長差を有する2つの撮像面を配置するようにしたものも提案されている。これによれば、撮影レンズに入射した被写体光を各撮像素子の撮像面に分割する手段が撮影レンズの光学系内等に配置される。特許文献1では、ピント状態を検出するためのAF用の画像を撮像するためのAF用撮像素子と、記録又は再生用としての本来の画像(映像)を撮像するための映像用撮像素子とは同一のものであるが、特許文献2では、AF用撮像素子と映像用撮像素子とは別々の撮像素子とすることもできる。
特公平7−60211号公報 特開2004−212458号公報
ところで、特許文献1の場合、映像用撮像素子に光路長の異なる複数の撮像面を形成することによって映像用撮像素子をAF用撮像素子としても併用している。その場合に、映像用撮像素子として撮像された画像が撮像面の光路長差に影響を受けないようにする必要があるため、光路長差は撮影レンズの焦点深度の範囲内に制限される。一方、AF用撮像素子としては、光路長差があまりに小さいと、各光路長の撮像面で撮像された画像のコントラストの差が現れ難くなるため、ある程度の大きさが必要となる。しかしながら、光路長差が焦点深度の範囲内に制限されると、AF用撮像素子として必要な光路長差が得られず、ピント状態を適切に検出することができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、光路長差方式のオートフォーカスにおいて、1つの撮像素子を光路長の異なる複数の撮像面を有するAF用撮像素子として使用すると共に、記録又は再生用の画像とは無関係にAF用として適切な光路長差の撮像面を有するAF用撮像素子を使用することができるオートフォーカスシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のオートフォーカスシステムは、記録又は再生用の画像を結像する撮影光学系の光路からオートフォーカス用の被写体光を分岐してオートフォーカス用の画像を結像するAF用光学系と、前記AF用光学系により結像された画像を撮像する撮像素子であって、1つの撮像素子において光路長が異なる複数の撮像面を有すると共に、前記AF用光学系の焦点深度が最小となっている状態において、少なくともいずれかの撮像面に対して前記焦点深度よりも大きな光路長差となる撮像面を有するAF用撮像素子と、前記撮像素子の複数の撮像面により取得された画像のコントラストに基づいて、合焦状態となるように前記撮像光学系のフォーカス制御を行うAF制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、光路長差の異なる撮像面を有する1つの撮像素子を光路長差方式のAF用撮像素子として使用すると共に、記録又は再生用の画像を撮像する映像用撮像素子とは異なる撮像素子をAF用撮像素子として使用するため、AF用として適切な光路長差の撮像面を有するAF用撮像素子を用いることができる。AF用撮像素子が、少なくともいずれかの撮像面に対してAF用光学系の最小の焦点深度よりも大きな光路長差となる撮像面を有していると、それら一対の撮像面により取得した画像のコントラストの差がAFにおけるピント状態の判断にとって十分なものとなり、AFによるフォーカス制御を適切に行うことができる。
請求項2に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1に記載の発明において、前記AF用撮像素子は、光路長が異なる3つ以上の複数の撮像面を有し、前記AF制御手段は、前記複数の撮像面のうちいずれか2つの撮像面からなる一対の撮像面により取得された画像のコントラストに基づいて前記フォーカス制御を行うと共に、該一対の撮像面として用いる撮像面を、所定の条件に基づいて変更することを特徴としている。
本発明によれば、AF用撮像素子において光路長が異なる3以上の撮像面を有する場合に、フォーカス制御で実際に使用する画像を取得するための一対の撮像面を、条件に応じて適切な光路長差の撮像面に変更することができる。
請求項3に記載のオートフォーカスシステムは、請求項2に記載の発明において、前記AF制御手段は、前記撮影光学系の焦点距離が所定の基準値未満の場合と該基準値以上の場合とで前記一対の撮像面として用いる撮像面を変更し、前記複数の撮像面のうち前記焦点距離が所定の基準値未満の場合には光路長差が小さい2つの撮像面を前記一対の撮像面として用い、前記焦点距離が前記基準値以上の場合には光路長差が大きい2つの撮像面を前記一対の撮像面として用いることを特徴としている。
本発明は、請求項2の発明においてフォーカス制御で実際に使用する一対の撮像面を変更する条件の一態様を示したもので、撮影光学系の焦点距離に応じて変更する場合を示している。
請求項4に記載のオートフォーカスシステムは、請求項2に記載の発明において、前記AF制御手段は、所定の2つの撮像面を前記一対の撮像面として用いている場合に、該2つの撮像面により得られる画像間でのコントラストの差が不十分な場合に、該2つの撮像面の光路長差よりも大きくなる2つの撮像面を前記一対の撮像面として変更することを特徴としている。
本発明は、請求項2の発明においてフォーカス制御で実際に使用する一対の撮像面を変更する条件の一態様を示したもので、一対の撮像面により取得した画像のコントラストの差が不十分でピント状態が判断できないような場合に、それらの撮像面よりも光路長差の大きい撮像面に変更する場合を示している。
本発明に係るオートフォーカスシステムによれば、光路長差方式のオートフォーカスにおいて、1つの撮像素子を光路長の異なる複数の撮像面を有するAF用撮像素子として使用すると共に、記録又は再生用の画像とは無関係にAF用として適切な光路長差の撮像面を有するAF用撮像素子を使用することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るオートフォーカスを実施するための最良の形態について詳説する。
図1は、本発明のオートフォーカスシステムが適用されたレンズシステムの構成を示したブロック図である。同図のレンズシステムは、例えば放送用テレビカメラのカメラ本体(カメラヘッド)にマウントによって装着される撮影レンズ(撮影光学系)と、撮影レンズを制御する制御系とから構成されている。尚、撮影レンズと、一部を除く制御系とは一体化されたレンズ装置として構成されている場合や、撮影レンズと制御系とが別体の装置として構成される場合等のようにシステムを構成する装置の形態はどのようなものでもよい。
撮影レンズは、被写体の像をカメラ本体の撮像面に結ぶ撮影光学系であり、撮影レンズには各種固定のレンズ群の他に光軸方向に移動可能なレンズ群として、同図に示すフォーカスレンズ(群)FLやズームレンズ(群)ZLが配置されている。フォーカスレンズFLが移動すると、ピント位置(被写体距離)が変わり、ズームレンズZLが移動すると、像倍率(焦点距離)が変わる。また、撮影レンズには絞り値を変更するために開閉駆動される同図に示す絞りIが配置されている。
レンズシステムの制御系は、CPU10、アンプFA、ZA、IA、モータFM、ZM、IM、フォーカスデマンド18、ズームデマンド20、AF回路30等から構成されている。CPU10は、システム全体を統括制御しており、CPU10からD/A変換器12を介して各アンプFA、ZA、IAに駆動信号が出力されると、各モータFM、ZM、IMがその駆動信号の値(電圧)に応じた回転速度で駆動される。各モータFM、ZM、IMは、上記撮影レンズのフォーカスレンズFL、ズームレンズZL、絞りIに連結しており、各モータFM、ZM、IMの駆動と共に、フォーカスレンズFL、ズームレンズZL、絞りIが駆動される。各モータFM、ZM、IMの出力軸にはそれらの回転位置に応じた電圧信号を出力するポテンショメータFP、ZP、IPが連結されており、各ポテンショメータFP、ZP、IPからの電圧信号は、フォーカスレンズFLの位置、ズームレンズZLの位置、絞りIの位置を示す信号としてA/D変換器14を介してCPU10に与えられる。従って、CPU10から各アンプFA、ZA、IAに与えられる駆動信号によって撮影レンズのフォーカスレンズFL、ズームレンズZL、絞りIの位置又は動作速度が所望の状態に制御される。
フォーカスデマンド18やズームデマンド20は、撮影レンズのフォーカス(フォーカスレンズFL)やズーム(ズームレンズZL)の目標となる位置や移動速度をマニュアル操作で指定するマニュアル操作部材を備えたコントローラである。フォーカスデマンド18は、シリアルコミュニケーションインターフェース(SCI)22、24を通じてCPU10とシリアル通信により接続され、ズームデマンド20は、A/D変換器14を介してCPU10と接続されている。
詳細は後述するが本レンズシステムでは、フォーカス制御をマニュアルフォーカス(MF)と、オートフォーカス(AF)のいずれかで行うことが可能であり、MFの制御時においては、フォーカスデマンド18でのマニュアル操作部材の操作に従ってフォーカス制御が行われる。MFの制御時にフォーカスデマンド18のマニュアル操作部材を操作すると、例えば、その操作部材の位置に対応したフォーカスの目標位置を指定するフォーカス指令信号がCPU10に与えられる。CPU10は、フォーカスの位置がそのフォーカス指令信号により指定された目標位置となるようにアンプFAに出力する駆動信号によりモータFMを制御してフォーカスレンズFLの位置を制御する。尚、一般にMFの制御ではフォーカスデマンド18から与えられる目標位置に従ってフォーカスレンズFLの位置制御が行われるが、フォーカスデマンド18から目標の移動速度が与えられ、それに従ってフォーカスレンズFLの速度制御を行うことも可能である。
ズームデマンド20のマニュアル操作部材を操作した場合には、例えば、その操作部材の位置に対応したズームの目標の移動速度を指定するズーム指令信号がCPU10に与えられる。CPU10は、ズームの移動速度がそのズーム指令信号により指定された目標の移動速度となるようにアンプZAに出力する駆動信号によりモータZMを制御してズームレンズZLの移動速度を制御する。尚、一般にズーム制御ではズームデマンド20から与えられる目標の移動速度に従ってズームレンズZLの速度制御が行われるが、ズームデマンド20から目標位置が与えられ、それに従ってズームレンズZLの位置制御を行うことも可能である。
図示しないカメラ本体からは、絞りIの目標位置を指定するアイリス指令信号がCPU10に与えられるようになっており、CPU10は絞りの位置(開閉度)がそのアイリス指令信号により指定された目標位置となるようにアンプIAに出力する駆動信号によりモータIMを制御し絞りIの位置を制御する。
AF回路30は、画像のコントストを示す焦点評価値を検出する回路であり、AF制御時において、AF回路30によって検出された焦点評価値の情報がAF回路30からCPU10に与えられるようになっている。CPU10は、AF制御時において、AF回路30から得られる焦点評価値の情報に基づいて撮影レンズが合焦状態となるようにアンプFAに出力する駆動信号によりモータFMを制御してフォーカスレンズFLを制御する。
AF回路30は、AF用撮像素子(AF用CCD)32、A/D変換器34、ゲート回路36、ハイパスフィルタ(HPF)38、加算回路40A、40B、AF用CPU42等から構成される。AF用CCD32は、カメラ本体に搭載されたCCDとは別に設けられている。カメラ本体のCCDは、記録又は再生用の本来の映像(画像)を撮影するためのCCD(以下、映像用CCDという)であるのに対し、AF用CCD32はAF専用に設けられたCCDであり、例えば、撮影レンズの光学系に配置される。
ここで図2を用いて撮影レンズの全体構成の概略と共にAF用CCD32の配置及び構造について説明する。撮影レンズ50の光軸Oには、上記フォーカスレンズ(群)FL、上記ズームレンズ(群)ZL、上記アイリスI、前側リレーレンズRA及び後側リレーレンズRBからなるリレーレンズ(リレー光学系)等が順に配置されている。撮影レンズ50に入射した被写体光はこれらのレンズ群を通過してカメラ本体56に入射する。カメラ本体56には、撮影レンズ50から入射した被写体光を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の波長に分解する色分解光学系58と、色分解された各色の被写体光の像を撮像するR、G、Bごとの映像用CCDが配置されている。尚、光学的に等価な光路長の位置に配置されたR、G、Bの映像用CCDを同図に示すように1つの映像用CCD60で表す。映像用CCD60の撮像面に入射した被写体光は、映像用CCD60によって光電変換されてカメラ本体56の内の所定の信号処理回路によって記録又は再生用の映像信号が生成される。
一方、撮影レンズ50のリレー光学系の前側リレーレンズRAと後側リレーレンズRBとの間には、ハーフミラー52が配置されている。このハーフミラー52によって、撮影レンズ50の光路が2つに分岐される。撮影レンズ50に入射した被写体光のうち、ハーフミラー52を透過した被写体光は、上述のように光軸Oの光路に沿ってカメラ本体56へと導かれる。ハーフミラー52で反射した被写体光は、上記光軸Oに略垂直な光軸O′の光路(AF用光路)へと導かれる。
AF用光路には、上記後側リレーレンズRBと同等のリレーレンズRB′とミラー54と、上記AF用CCD32が配置されている。ハーフミラー52で反射してAF用光路へと導かれた被写体光は、リレーレンズRB′を通過した後、ミラー54で反射してAF用CCD32の撮像面に入射する。
ここで、AF用光路へと導かれる被写体光は、ハーフミラー52によって分岐されるまでの光学系と、AF用光路の光学系とからなるAF用光学系によって結像され、そのAF用光学系の特性は、映像用CCD60の撮像面に被写体光を結像する光軸O上の撮影光学系の特性と一致するように構成されている。また、AF用光学系は、フォーカスレンズFLとズームレンズZLを含むため、光軸O上の撮影光学系と連動して焦点位置や焦点距離が変更される。
AF用CCD32は、カラー映像を撮像するものである必要はないため、本実施の形態では、白黒の映像を撮像するCCDが使用されている。AF用CCD32における各画素の受光素子(フォトダイオード)の受光面によって形成される撮像面は、光路長差を有する(光路長が異なる)2つの撮像面によって形成されている。図3は、AF用CCD32の撮像面において、光路長差を有する2つの撮像面の画素領域を示した図である。同図において白で示した画素領域70と、黒で示した画素領域72は、それぞれ同色の領域の画素が同じ光路長となる位置に受光素子(フォトダイオード)の受光面を有する領域であることを表している。これによれば、撮像面の各走査線(水平ライン)において、光路長の異なる2つの撮像面が交互に所定画素ずつ形成されている。また、垂直方向にも各水平ラインごとに光路長の異なる2つの撮像面が交互に形成されている。
このような撮像面の光路長差は、例えば、撮像面の前面に空気と屈折率が異なる透明媒質(例えばガラス)を配置すると共に、その透明媒質の厚みに光路長差に応じた差を設けることにより形成することができる。
図4は、AF用CCD32の構造を示した側面断面図である。同図に示すように半導体基板80の表面に受光素子82、82、82、…が所定間隔で配置されている。また、隣接する受光素子82の間には電荷転送路等が形成されているが図では省略されている。半導体基板80の前面(図中上面)には平坦化層84が形成され、その平坦化層84の前面に光路長を調整するためのカバーガラス(ガラス板)86が配置される。
このカバーガラス86は、平坦なガラス板に例えばエッチングを施すことによって部分的に厚みが変えられており、光路長を長くする画素領域(例えば図3の白の領域70)の前方部分は厚く、光路長を短くする画素領域(例えば図3の黒の領域72)の前方部分は薄くなるように形成されている。これによって各画素の受光素子82に入射する光の光路長がカバーガラス86の厚みに応じて異なるため、光路長が異なる撮像面が1つのCCD撮像素子において形成されている。
尚、各画素の前方にマイクロレンズなどが配置される場合には、そのマイクロレンズの前方又は後方に図4のカバーガラス86のようなガラス板を配置すればよい。また、1つのCCD撮像素子に光路長が異なる撮像面を形成するための構造は図4に示したものに限らない。
また、光路長の異なる2つの撮像面の各々を形成する画素領域は、図3に示したような配置でなくてもよい。例えば図5に示すように各走査線上の画素を左右2つの領域の画素に分けて一方の領域(例えば白の領域74)を光路長が長い領域とし、他方の領域(例えば黒の領域76)を光路長が短い撮像面の領域としてもよい。
図6は、カメラ本体56の映像用CCD60とAF用CCD32の光路長差を有する2つの撮像面(以下、各撮像面を32A、32Bとして示す)とを同一の光軸上に表した図である。同図に示すように、一方のAF用CCD32の撮像面32Aに入射する被写体光の光路長は、他方の撮像面32Bに入射する被写体光の光路長よりも短くなっており、映像用CCD60の撮像面に入射する被写体光の光路長は、その中間の長さとなるように設定されている。すなわち、一対の撮像面32A、32Bは、それぞれ映像用CCD60の撮像面に対して前後等距離dの位置となるように配置されている。
このように撮影レンズ50に配置されたAF用CCD32の一対の撮像面32A、32Bによって、撮影レンズ50に入射した被写体光を映像用CCD60の撮像面に対して前後の等距離の位置にそれぞれ撮像面を配置した場合と等価な映像信号が取得されるようになっている。
図1のAF回路30において、AF用CCD32の各撮像面32A、32Bによって得られた映像信号(輝度信号)は、A/D変換器34によりデジタル信号に変換された後、ゲート回路36に入力される。ゲート回路36では、撮影範囲(画面)内に設定された所定のAFエリア(例えば画面中央の矩形エリア)に対応する範囲内の映像信号が抽出される。これによって抽出されたAFエリア内の映像信号は続いてハイパスフィルタ(HPF)38に入力され、HPF38により高域周波数成分の信号のみが抽出される。
HPF38によって抽出された高域周波数成分の信号は、撮像面32Aから得られたものは加算回路40Aによって、撮像面32Bから得られたものは加算回路40Bによって1フィールド分ずつ積算され、その積算値が1フィールドごとにAF用CPU42によって読み取られる。
このようにして各加算回路40A、40Bから得られる積算値は、それぞれAF用CCD32の各撮像面32A、32Bで撮像された被写体画像のコントラストの高低を評価する値を示す。本明細書ではこの積算値を焦点評価値というものとする。また、撮像面32Aの映像信号から得られた焦点評価値をchAの焦点評価値、撮像面32Bの映像信号から得られた焦点評価値をchBの焦点評価値というものとする。
CPU10は、AF制御時においてこのようして得られたchAとchBの焦点評価値をAF用CPU42からSCI26を介して逐次取得し、それらの焦点評価値に基づいて映像用CCD60に対する撮影レンズのピント状態が合焦状態となるようにフォーカス制御(フォーカスレンズFLの制御)を行う。
ここで、撮影レンズのピント状態は、次のような原理で検出することができる。図7は、横軸に撮影レンズのフォーカスレンズFLの位置(フォーカス位置)、縦軸に焦点評価値をとり、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置と焦点評価値との関係を例示した図である。図中実線で示す曲線A、Bは、それぞれAF用CCD32の各撮像面32A、32Bから得られるchAとchBの焦点評価値をフォーカス位置に対して示している。一方、図中点線で示す曲線Cは、映像用CCD60から得られた映像信号により焦点評価値を求めたと仮定した場合の焦点評価値をフォーカス位置に対して示している。
同図において、ピント状態が合焦となるのは、曲線Cで示す映像用CCD60の焦点評価値が最大(極大)となるときのフォーカス位置F0にフォーカスが設定された場合である。もし、撮影レンズのフォーカスがその合焦位置F0よりも至近側のフォーカス位置F1に設定されている場合には、chAの焦点評価値は、フォーカス位置F1に対応する曲線Aの値VA1となり、chBの焦点評価値は、フォーカス位置F1に対応する曲線Bの値VB1となる。この場合、図から分かるようにchAの焦点評価値VA1の方が、chBの焦点評価値VB1よりも大きくなる。このことから、chAの焦点評価値VA1の方が、chBの焦点評価値VB1よりも大きい場合には、フォーカスが合焦位置F0よりも至近側に設定されている状態、すなわち、前ピンの状態であることが分かる。
一方、撮影レンズのフォーカスが合焦位置F0よりも無限遠側のフォーカス位置F2に設定されている場合には、chAの焦点評価値は、フォーカス位置F2に対応する曲線Aの値VA2となり、chBの焦点評価値は、フォーカス位置F2に対応する曲線Bの値VB2となる。この場合、chAの焦点評価値VA2の方が、chBの焦点評価値VB2よりも小さくなる。このことから、chAの焦点評価値VA2の方が、chBの焦点評価値VB2よりも小さい場合には、フォーカスが合焦位置F0よりも無限遠側に設定されている状態、すなわち、後ピンの状態であることが分かる。
これに対して、撮影レンズのフォーカスがフォーカス位置F0、即ち、合焦位置に設定されている場合には、chAの焦点評価値は、フォーカス位置F0に対応する曲線Aの値VA0となり、chBの焦点評価値は、フォーカス位置F0に対応する曲線Bの値VB0となる。この場合、chAの焦点評価値VA0とchBの焦点評価値VB0は等しくなる。このことから、chAの焦点評価値VA0とchBの焦点評価値VB0とが等しい場合にはフォーカスが合焦位置F0に設定されている状態、すなわち、合焦状態であることが分かる。
このようにchAとchBの焦点評価値によって、撮影レンズの現在のピント状態が映像用CCD60に対して前ピン、後ピン、合焦のいずれの状態であるかを検出することができる。
図1においてCPU10は、AF回路30からAF用CPU42を介して取得したchAとchBの焦点評価値が前ピンを示す状況の場合には、フォーカスレンズFLを無限遠方向に移動させ、後ピンを示す状況の場合には、フォーカスレンズFLを至近方向に移動させる。合焦を示す状況の場合では、フォーカスレンズFLを停止させる。これによって、撮影レンズのピント状態が合焦となる位置にフォーカスレンズFLが移動して停止する。
尚、実際の処理においてCPU10は、chAとchBの焦点評価値の差や比等から、ピントずれの方向及び大きさの程度に応じた合焦方向へのフォーカスレンズFLの移動速度(移動方向及び速さ)を算出するようにしている。
ここで、AF用CCD32における2つの撮像面32A、32Bの光路長差について説明すると、図7における各撮像面32A、32Bから得られるchAとchBの焦点評価値の分布(曲線A、曲線B)の間隔(ピーク間隔)は、撮像面32Aと撮像面32Bの光路長差によって異なる。撮像面32Aと撮像面32Bの光路長差が小さすぎると、曲線Aと曲線Bがほとんど重なった状態となるため、ピント状態の検出が不能となる。一方、撮像面32Aと撮像面32Bの光路長差が大きすぎると、曲線Aと曲線Bが山の部分で交差しなくなり合焦点F0が不明となる。そのため、撮像面32Aと撮像面32Bの光路長差は、曲線Aと曲線Bが山の中間付近で交差するような大きさが望ましい。
一方、AF用CCD32により撮影した映像は、AF制御用としてのみ使用されるため、合焦状態となったときに撮像面32Aと撮像面32Bから得られる映像は、両方とも合焦状態の映像となっている必要はない。従って、「背景技術」の欄で挙げた引用文献1のように撮像面32Aと撮像面32Bの光路長差が焦点深度内に制限される必要はない。そのため、AF用CCD32の2つの撮像面32A、32Bの光路長差は、AF制御用として好適な大きさとなっており、撮影レンズの焦点深度が最小となっている状態において、少なくともその焦点深度よりも大きな光路長差を有している。
次に、CPU10におけるフォーカス制御の処理について説明する。図8は、CPU10におけるメインルーチンの処理手順を示したフローチャートである。CPU10は処理を開始すると、所要の初期設定を行った後(ステップS10)、以下のステップS12〜ステップS20の処理を繰り返し実行する。ステップS12、ステップS14では詳細な説明を省略するアイリス制御(絞りIの制御)、ズーム制御(ズームレンズZLの制御)の処理を行う。続いて、AFスイッチSW1がオンされているか否かを判定する(ステップS16)。
尚、図1に示されているようにAFスイッチSW1は、そのオン/オフ状態がCPU10によって読み取られるようになっており、フォーカスデマンド18や撮影レンズの制御系の筐体等の所定位置に設置されている。また、AFスイッチSW1は、操作者がフォーカス制御をAF制御とMF制御とで切り替えるためのスイッチであり、本実施の形態では、自動復帰式の押しボタン型スイッチとして構成されたAFスイッチS1を一度オンすると、その後、AFスイッチS1がオフとなった場合であっても合焦状態となるまではAF制御が実行される。AF制御によって一旦合焦状態となると、その時点でAFスイッチS1がオフされていればMF制御に切り替えられるようになっている。但し、フォーカス制御の切替えは他の任意の方法を用いることができる。
上記ステップS16において、YESと判定した場合には、AF STARTフラグをオンにし(ステップS18)、フォーカス制御の処理を実行する(ステップS20)。一方、NOと判定した場合には、AF STARTフラグのオン/オフを変更することなく、フォーカス制御の処理を実行する(ステップS20)。詳細を後述するフォーカス制御の処理が終了するとステップS12に戻り、ステップS12からの処理を繰り返し実行する。
次に、上記ステップS20におけるフォーカス制御の処理について図9のフローチャートを用いて説明する。CPU10は、フォーカス制御の処理に移行すると、まず、AF STARTフラグがオンか否かを判定する(ステップS30)。即ち、AFスイッチSW1がオンされ、かつ、その後のAF制御で未だ合焦状態となっていない状態か否かを判定する。ここで、NOと判定した場合、MF制御の処理に移行する。
MF制御の処理に移行すると、CPU10は、まず、フォーカスレンズFLの現在位置を示すフォーカス位置データをポテンショメータFPから取得し、その値を変数F_POSIの値として設定する(ステップS32)。続いて、フォーカスデマンド18からフォーカスレンズFLの目標位置を示すフォーカスマンドデータ(フォーカス指令信号の値)を取得し、その値を変数F_CTRLの値として設定する(ステップS34)。そして、それらの値の差(F_POSI−F_CTRL)を求め、その値をフォーカスレンズFLの移動速度を示す変数F_SPEEDの値として設定する(ステップS36)。続いて、その変数F_SPEEDの値をD/A変換器12に出力してモータFMを駆動し、フォーカスレンズFLをF_SPEEDの値に応じた速度で移動させる(ステップS56)。そして、図8のメインルーチンの処理に戻る。以上のMF制御の処理は、AF STARTフラグがオフの間(ステップS30においてNOと判定されている間)、図8のメインルーチンのステップS20におけるフォーカス制御の処理によって繰り返されるため、フォーカスデマンド18によって指示された目標位置にフォーカスレンズFLが移動し、停止する。
一方、上記ステップS30においてYES、即ち、AF STARTフラグがオンになっていると判定した場合、CPU10はAF制御の処理に移行する。AF制御の処理に移行すると、CPU10は、まず、上記AF回路30で算出されたchAとchBの焦点評価値をAF用CPU42から取得し、chAの焦点評価値を変数AFV_Aの値として設定し、chBの焦点評価値を変数AFV_Bの値として設定する(ステップS38、S40)。次に、それらの値の比(AFV_A/AFV_B)を変数ΔAFVの値として設定する(ステップS42)。そして、ΔAFVが1か否か、即ち、撮影レンズのピント状態が合焦状態かを判定する(ステップS44)。ここで、NOと判定した場合には続いて、ΔAFVが1より小さいか否か、即ち、撮影レンズのピント状態が後ピンの状態か否かを判定する(ステップS40)。YESと判定した場合には、フォーカスレンズFLの移動速度を示す変数F_SPEEDの値としてg・(AFV_B/AFV_A-1)により得られる値を設定する(ステップS48)。尚、gは定数を示す。一方、NOと判定した場合には、フォーカスレンズFLの移動速度を示す変数F_SPEEDの値としてg・(AFV_A/AFV_B-1)により得られる値を設定する(ステップS50)。尚、ステップS48により設定されるF_SPEEDの値とステップS50により設定されるF_SPEEDの値とはフォーカスレンズFLの移動速度の大きさを示し、移動方向については、合焦状態となる方向にフォーカスレンズFLが移動するように例えばそれらの値に正負の符号が付される。CPU10は、このようにしてステップS48、又は、ステップS50により設定したF_SPEEDの値をD/A変換器12に出力し、フォーカスレンズFLをF_SPEEDの値に応じた速度で移動させる(ステップS56)。そして、図8のメインルーチンの処理に戻る。
一方、上記ステップS44においてYES、即ち、撮影レンズのピント状態が合焦状態であると判定した場合には、AF STARTフラグをオフにする(ステップS52)。即ち、撮影レンズが合焦状態となった場合に、AFスイッチSW1がオフの状態であれば、次に本フローチャートのフォーカス制御の処理を実行する際にはMF制御の処理に移行するようにしておく。
次に、CPU10は、フォーカスデマンドデータの値を設定すべき変数F_CTRLの値として、フォーカスレンズFLの現在位置を示すフォーカス位置データの値F_POSIを設定する(F_CTRL=F_POSI)。これによってMF制御に移行した際に、フォーカスデマンド18が無操作であるにもかかわらずフォーカスレンズFLが移動する不具合を防止する。続いて、CPU10は、ステップS56の処理において、F_SPEEDの値として0の値をD/A変換器12に出力し(信号を出力せず)、フォーカスレンズFLを停止させる。そして、図8のメインルーチンの処理に戻る。
以上のAF制御の処理は、AF STARTフラグがオンの間(ステップS30においてYESと判定されている間)、図8のメインルーチンのステップS20におけるフォーカス制御の処理によって繰り返されるため合焦状態となる位置にフォーカスレンズFLが移動し、停止する。
以上、上記実施の形態では、AF用撮像素子の撮像面としてAF用CCD32が光路長の異なる2つの撮像面を有する場合について説明したが、本発明は、AF用撮像素子が光路長の異なる3つ以上の撮像面を有する場合であってもよい。その場合に、所望の2つの撮像面で得られた画像(映像)のコントラスト(焦点評価値)を比較して適切にAF制御を行うことを考慮すると最も光路長差が大きくなる撮像面間での光路長差は、少なくとも、AF用撮像素子に被写体光を導くAF用光学系の焦点深度が最小となっている状態での焦点深度よりもよりも大きくなる(少なくともいずれかの撮像面に対して最小の焦点深度よりも光路長差が大きくなる撮像面を有する)。尚、3つ以上の撮像面を有する場合、実際には、最も近い撮像面の間の光路長差が最小の焦点深度よりも大きいと好適である。
また、このように3つ以上の撮像面を有する場合、上記実施の形態のようにAF制御に使用する2つの撮像面を状況に応じて好適なものに変更することができる。例えば、映像用撮像素子の撮像面に対して±0.05mm、±0.1mmの光路長差となる4つの撮像面を有するAF用撮像素子をAF用光路に配置したとする。この場合に、撮影レンズの焦点深度を求め。その求めた焦点深度が所定の基準値未満の場合には映像用撮像素子の撮像面に対して±0.05mmの光路長差となる2つの撮像面(光路長差の小さい2つの撮像面)を用いてAF制御を行い、焦点深度が前記基準値以上の場合には映像用撮像素子の撮像面に対して±0.1mmの光路長差となる2つの撮像面(光路長差が大きい2つの撮像面)を用いてAF制御を行うようにすると好適である。尚、焦点深度を求めてその焦点深度の値によってAF制御に使用する撮像面を切り替えるのではなく、絞り値によって切り替えるようにしてもよいし、撮影光学系の焦点距離によって切り替えるようにしてもよい。例えば、撮影光学系の焦点距離が所定の基準値未満の場合には、光路長差の小さい2つの撮像面を用いてAF制御を行い、焦点距離が前記基準値以上の場合には光路長差が大きい2つの撮像面を用いてAF制御を行うようにしてもよい。
また、他の例として、所定の2つの撮像面により得られる画像間でのコントラスト(焦点評価値)の差が不十分でAF制御が適切に行えない場合に、AF制御に用いる2つの撮像面のうちの一方又は両方を、それらの2つの撮像面の光路長差よりも大きくなる撮像面に変更するようにしてもよい。更に、合焦状態に対して前ピンとなるフォーカス位置で焦点評価値がピークとなる撮像面同士又は後ピンとなるフォーカス位置で焦点評価値がピークとなる撮像面同士で焦点評価値を比較して合焦方向を判断しフォーカスレンズFLの移動方向を決めるようにしてよい。
また、上記実施の形態のように光路長が異なる複数の撮像面を有するAF用撮像素子であって、光路長差が異なる複数種のものを、AF用光路に配置して状況に応じてAF制御に使用するAF用撮像素子を切り替えるようにしてもよい。例えば、光路長差が異なる2つの撮像面をそれぞれ有する2種類のAF用撮像素子をAF用光路に配置し、AF用光路に導かれた被写体光をハーフミラー等の光分割手段によって各AF用撮像素子に入射させるようにしておく。これによって撮影レンズの焦点距離等に応じてAF制御に使用するAF用撮像素子を好適な光路長差を有するものに変更することができる。
図1は、本発明のオートフォーカスシステムが適用されたレンズシステムの構成を示したブロック図である。 図2は、撮影レンズの構成を示した図である。 図3は、AF用CCDにおける光路長が異なる2つの撮像面の画素領域を例示した図である。 図4は、AF用CCDの構造を示した側面断面図である。 図5は、AF用CCDにおける光路長が異なる2つの撮像面の画素領域の他の形態を例示した図である。 図6は、AF用CCDの光路長差の説明に用いた図である。 図7は、撮影レンズのフォーカス位置と一対のAF用CCDにより得られた焦点評価値との関係を例示した図である。 図8は、CPUにおけるメインルーチンの処理手順を示したフローチャートである。 図9は、CPUにおけるフォーカス制御の処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
FL…フォーカスレンズ、ZL…ズームレンズ、I…絞り、FA、ZA、IA…アンプ、FM、ZM、IM…モータ、10…CPU、18…フォーカスデマンド、20…ズームデマンド、30…AF回路、32…AF用CCD、34…A/D変換器、36…ゲート回路、38…ハイパスフィルタ、40A、40B…加算回路、42…AF用CPU、50…撮影レンズ、52…ハーフミラー、54…光分割光学系、56…カメラ本体、58…色分解光学系、60…映像用CCD、SW1…AFスイッチ

Claims (4)

  1. 記録又は再生用の画像を結像する撮影光学系の光路からオートフォーカス用の被写体光を分岐してオートフォーカス用の画像を結像するAF用光学系と、
    前記AF用光学系により結像された画像を撮像する撮像素子であって、1つの撮像素子において光路長が異なる複数の撮像面を有すると共に、前記AF用光学系の焦点深度が最小となっている状態において、少なくともいずれかの撮像面に対して前記焦点深度よりも大きな光路長差となる撮像面を有するAF用撮像素子と、
    前記撮像素子の複数の撮像面により取得された画像のコントラストに基づいて、合焦状態となるように前記撮像光学系のフォーカス制御を行うAF制御手段と、
    を備えたことを特徴とするオートフォーカスシステム。
  2. 前記AF用撮像素子は、光路長が異なる3つ以上の複数の撮像面を有し、前記AF制御手段は、前記複数の撮像面のうちいずれか2つの撮像面からなる一対の撮像面により取得された画像のコントラストに基づいて前記フォーカス制御を行うと共に、該一対の撮像面として用いる撮像面を、所定の条件に基づいて変更することを特徴とする請求項1のオートフォーカスシステム。
  3. 前記AF制御手段は、前記撮影光学系の焦点距離が所定の基準値未満の場合と該基準値以上の場合とで前記一対の撮像面として用いる撮像面を変更し、前記複数の撮像面のうち前記焦点距離が所定の基準値未満の場合には光路長差が小さい2つの撮像面を前記一対の撮像面として用い、前記焦点距離が前記基準値以上の場合には光路長差が大きい2つの撮像面を前記一対の撮像面として用いることを特徴とする請求項2のオートフォーカスシステム。
  4. 前記AF制御手段は、所定の2つの撮像面を前記一対の撮像面として用いている場合に、該2つの撮像面により得られる画像間でのコントラストの差が不十分な場合に、該2つの撮像面の光路長差よりも大きくなる2つの撮像面を前記一対の撮像面として変更することを特徴とする請求項2のオートフォーカスシステム。
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