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JP2007064997A - 頭部搭載型画像表示装置 - Google Patents

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JP2007064997A JP2005247017A JP2005247017A JP2007064997A JP 2007064997 A JP2007064997 A JP 2007064997A JP 2005247017 A JP2005247017 A JP 2005247017A JP 2005247017 A JP2005247017 A JP 2005247017A JP 2007064997 A JP2007064997 A JP 2007064997A
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Abstract

【課題】 画像表示ユニットを使用後に短時間だけ不使用にして再使用する場合の操作性が良く、不使用時に使用者の視界を妨げることが無い頭部搭載型画像表示装置を提供する。
【解決手段】 画像表示ユニット1を使用者の眼球51の近傍に配置させるために、使用者の頭部99に着装される帽体100に一端が固定される支持部500を備える頭部搭載型画像表示装置であって、支持部500は、第一アーム21と第二アーム22の2部分に分割され、第一アーム21と帽体100との間は第一連結部11により連結され、第一アーム21と第二アーム22との間は第二連結部12により連結され、第二アーム22と画像表示ユニット1との間は第三連結部13により連結され、第一連結部11、第二連結部12、及び、第三連結部13は、各々少なくとも回転1自由度の回動手段を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、使用者が着装するヘルメット等の帽体に支持部の一端が固定された画像表示ユニットにより使用者に映像情報を提供する頭部搭載型画像表示装置に関するものである。
例えば、工場や作業現場等で使用される機器や装置を、作業者が設置あるいは保守点検する場合に、その機器あるいは装置の仕様書、設置要領書、サービスマニュアル、あるいは、過去の点検記録等の技術情報を参照しながら作業を実施しなければならない場合がある。そのような場合には、作業者の両手を必要としないでそれらの技術情報を画像データとして眼前に表示できる頭部搭載型の画像表示装置であるヘッドマウントディスプレイ装置を利用することで、作業者は、技術情報を参照しながら自由に両手で作業できる。
従来の頭部搭載型の画像表示装置を頭部に装着する方法としては、まず基本的な条件として、個人差を有する使用者の目の位置に対応させて、その画像表示ユニット(ディスプレイ部)の配置を調整できるようにして装着できなければならない。そのために、例えば、ヘッドホン式に頭頂部上側から下部の耳の近傍までを帯状に巻いて覆うように頭部を挟持するヘッドバンド状部材(支持部)を用いて、その耳の近傍に設けられた側面回動支軸から眼球の方に延伸される支持手段に画像表示ユニット(表示部)を取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像表示装置では、画像表示ユニットを使用しない時には、その支持手段を側面回動支軸で回動させて画像表示ユニットを眼球の上部側に跳ね上げることで、画像表示ユニットを眼球の正面側から眼球の上部側に移動させ、正面向きの視線上から離脱させることができた。
また、別の例として、めがねフレーム式に頭部の前面側から後側の耳の上までを帯状に巻いて覆うように頭部を挟持するヘッドバンド状部材(支持部)を用いて、その部材の眼球の上側の近傍に突出部等を設け、そこに画像表示ユニットを直接に取り付けた表示装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この表示装置では、画像表示ユニットを使用しない時には、そのヘッドバンド状部材から画像表示ユニットを取り外すか、ヘッドバンド状部材ごと頭部から外すようにしている。従って、この画像表示装置では、画像表示ユニットを使用しない時には、その画像表示ユニットを眼球の正面(正面向きの視線上)から無くすことができた。
特開平11−327460号公報(第7頁、図1) 特開2001−75495号公報(第4頁、図1及び図2)
しかしながら、上記の特許文献1に示したような従来の頭部搭載型画像表示装置では、画像表示ユニットを使用しない時には、その画像表示ユニットを眼球の正面側から眼球の上部側に移動させることで正面向きの視線上から離脱させることはできたが、視線は上下左右方向に移動し、視界は正面向きのみではないため、眼球の上部の画像表示ユニットは、上側視界を大きく妨げてしまうという問題があった。
また、特許文献2に示したような従来の頭部搭載型画像表示装置では、画像表示ユニットを使用しない時には、一旦、ヘッドバンド状部材から画像表示ユニットを取り外すか、ヘッドバンド状部材ごと画像表示ユニットを頭部から外す必要があるので、例えば、画像表示ユニットの一時的な不使用状態ですぐに再使用する場合や、使用状態と不使用状態を短時間内に繰り返す場合には、処理が多くなり時間がかかるという問題がある。具体的には、ヘッドバンド状部材の取り付け部に画像表示ユニットを取り付ける処理や、使用者の頭部に画像表示ユニットをヘッドバンド状部材ごと位置合わせして装着する処理を、再使用する度に行わなければならない。従って、使用後に短時間だけ不使用にして再使用する時に画像表示ユニットを視線上の適切な位置に配置させるためには、上記した取り付ける処理や位置合わせして装着する処理等の準備処理及び準備期間が必要になり、操作性が悪化するという問題があった。
本発明の頭部搭載型画像表示装置は、上述のような課題を解決するためになされたもので、画像表示ユニットを使用後に短時間だけ不使用にして再使用する場合の操作性が良く、不使用時に使用者の視界を妨げることが無い頭部搭載型画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の頭部搭載型画像表示装置は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、画像表示ユニットを使用者の眼球の近傍に配置させるために、使用者の頭部に着装される帽体に一端が固定される支持部を備える頭部搭載型画像表示装置であって、支持部は、第一アームと第二アームの2部分に分割され、第一アームと帽体との間は第一連結部により連結され、第一アームと第二アームとの間は第二連結部により連結され、第二アームと画像表示ユニットとの間は第三連結部により連結され、第一連結部、第二連結部、及び、第三連結部は、各々少なくとも回転1自由度の回動手段を有するように構成したものである。
本発明の頭部搭載型画像表示装置は、個人差を有する使用者の目の位置に対応させて、その画像表示ユニットの配置を調整できるのみでなく、一時的に画像表示ユニットを使用しない時には、視界を妨げることがなく、その後の再使用時に画像表示ユニットを視線上の適切な位置に容易に配置させることができる頭部搭載型画像表示装置を提供できる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置を帽体に固定して使用する場合の全体の概観を示した斜視図である。
図1において、帽体100は、画像表示ユニットを支持可能な強度を有して、使用者99が頭部に被るように装着する帽体を示し、例えば、ヘルメットである。画像表示ユニット1は、例えば、略箱形状であり、使用者99の側の面には、眼球51に向けて画像を投写する表示窓109を有する。支持部500は、その一端に設けられたベース101により帽体100の下縁部近傍に固定され、画像表示ユニット1を垂下させ、使用者99の眼球51の近傍である眼前に配置させる。ベース101を帽体100の下縁部近傍に固定する方法は、画像表示ユニット1及び支持部500の重量を使用者の頭部99が動作状態でも良好に支持できるという条件を満足すれば、例えば、接着剤、両面テープ、ネジ止め等の任意の固定方法を用いることができる。
次に支持部500について、さらに詳細に説明する。第一アーム21は、その上側の一端に設けられた第一連結部11により、ベース101に連結される。その下側端部には第二連結部12が設けられる。第二アーム22は、その上側端部が第二連結部12により第一アーム21の下側端部と連結されると共に、その下側端部が第三連結部13により画像表示ユニット1と連結される。
第一連結部11は、帽体100に対して第一アーム21を回動させることができる回動手段を備えている。その回動手段は、図中矢印Gで示したように略水平方向を軸線とする1つの回転方向に1自由度(回転1自由度)を有する、例えば回動支軸であり、第一アーム21をその回転方向へ所定角度範囲内で自由に回動(跳ね上げ又は垂下)させることができる。
第二連結部12は、第一アーム21に対して第二アーム22を回動させることができる回動手段を備えている。その回動手段は、各々直交する3つの方向を軸線として図中矢印A、B、Cで示したように3つの回転方向に3自由度(回転3自由度)を有する、例えばボールジョイントであり、それらの各自由度を任意に組み合わせた回転方向へ第二アーム22を所定角度範囲内で自由に回動させることができる。
前記第三連結部13は、第二アーム22に対して画像表示ユニット1を回動させることができる回動手段を備えている。その回動手段は、第二連結部12と同様に、各々直交する3つの方向を軸線として図中矢印D、E、Fで示したように3つの回転方向に3自由度(回転3自由度)を有する、例えばボールジョイントであり、それらの各自由度を任意に組み合わせた回転方向へ画像表示ユニット1を所定角度範囲内で自由に回動させることができる。
ここで第一連結部11の構成について、さらに詳細に説明する。
図2は、図1の頭部搭載型画像表示装置における第一連結部を第一アームの一部と共に分解して示した斜視図である。
図2において、ベース101は、断面が略コの字形状に形成されたブロック部材であり、略コの字形状(断面)の対向する2辺に対応する2面には、貫通孔であるネジ穴101bと、内周面にネジ溝が形成されたネジ穴101aが、同心となるように設けられている。
シャフト201は、大径部2001と、小径部2002、及び、ネジ部201aにより構成される。
ネジ穴101bは、シャフト201の大径部2001を回動可能に収納できるように、大径部2001よりもわずかに大きい直径で形成される凹部と、小径部2002を貫通させるように、小径部2002よりもわずかに大きい直径で形成される貫通孔部とで構成される。さらに、ネジ穴101bの凹部には、その内周側面部からベース101の外側に向かって貫通するネジ孔が、大径部2001を収納した後にその大径部2001固定するために形成され、そのネジ孔には、セットスクリュー204が挿入されて螺合される。
第一連結部11を組み立てる場合には、まず、シャフト201が、ネジ部201a側からベース101に設けられたネジ穴101bに挿入され、さらに波ワッシャ302、第一アーム21の取り付け穴部、波ワッシャ301が挿通され、最終的にネジ部201aがネジ穴101aへ螺設される。その際に、シャフト201の大径部2001のクビ下部の面201bにより、まず波ワッシャ302が圧縮され、さらに第一アーム21の取り付け穴部を介して波ワッシャ301が圧縮される。それらの押圧力により、第一連結部11の回動支軸には、上記した自由度の方向への回転を静止させようとするブレーキトルクが発生する。
シャフト201は、上記したブレーキトルクが適度に設定されるように、ネジ部201aがネジ穴101aへ螺挿される。シャフト201の大径部2001は、上記したようにブレーキトルクが設定された後に、セットスクリュー204が螺挿されることで、ネジ穴101bの凹部内での緩み(余裕部分)が無くなり固定される。
次に第二連結部12及び第三連結部13の構成について、さらに詳細に説明する。
図3は、図1の頭部搭載型画像表示装置における第二連結部を第一アームの一部と共に分解して示した斜視図である。
尚、第三連結部13の構成は、第二連結部12と同様な、例えばボールジョイントからなる構成であるので、第二連結部12についての下記説明中の各部材を示す符号を読み替えることで、第三連結部13の構成についての詳細な説明は省略する。
図3において、第一アーム21の第二連結部12側の構成部であるアームブロック(A)222及びアームブロック(B)221には、各々第二連結部12側の端部に、ボールジョイントのボール部の球面と同じ曲率のボール接触面を備える押え板252及び押え板253が、ボール部251を挟持できるように各々固定(又は固着)されている。ボール部251は、ボールジョイントのボール部であり、押え板252と押え板253がボール部251の直径方向に対向して配置され、その押え板252と押え板253によりボール部251が挟持される。ボール部251の接続部251aには、第二アーム22の一端部が固定される。
アームブロック(A)222及びアームブロック(B)221は、それらの一端部側で各々押え板252及び押え板253を支持及び固定する一方で、他端部側では波ワッシャ311を挟持している。なお、この場合の波ワッシャ311は、押圧手段として機能する。位置決めピン312は、アームブロック(A)222及びアームブロック(B)221の間で波ワッシャ311を位置決めするためのピンであり、その一端部部側が波ワッシャ311の中央孔に挿通される。さらに、その両端が、アームブロック(A)222及びアームブロック(B)221に各々設けられた穴部に挿入される。また、アームブロック(A)222及びアームブロック(B)221において、押え板252及び押え板253と、波ワッシャ311との間には、このアームブロック(A)222及びアームブロック(B)221を互いに近接させることができる閉め込み量調整ネジ313が配置される。
ここで、アームブロック(A)222及びアームブロック(B)221における閉め込み量調整ネジ313の配置としては、図3に示したように、押え板252及び押え板253と、ネジ313の距離をQとし、波ワッシャ311とネジ313との距離をVとした場合、V>Qを満足するように配置される。これは、てこの原理でボールジョイントのボール部の球面へのブレーキ力を増大させるためである。ネジ313を所定量だけ締めこむと、波ワッシャ311がその締め込み量に応じて所定量だけ圧縮され、その押圧力により、使用者が第二アーム22を回動させようとする力に対してブレーキ力を発生させる。
第二連結部12は、上記した構造により、第一アーム21(アームブロック(A)222及びアームブロック(B)221)に対して、ボール部251の接続部251aに固定された第二アーム22を、図中の直交する3つの方向X、Y、Zを軸線として図中矢印θx、θy、θzで示した3つの回転方向の何れの方向へも、また、それらを組み合わせた方向へも、3自由度(回転3自由度)を有して回動させることができると共に、ブレーキ力もその全ての回動方向に作用させることができる。
第三連結部13の構成は、例えば、上記した第二連結部12の構成等の説明において、第一アーム21を第二アーム22に読み替え、ボール部251の接続部251aには画像表示ユニット1が固定されるように読み替えることで、他の説明は同様となるため、重複する説明を省略する。
次に、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置で、使用時に画像表示ユニット1を位置調整する場合と収納する場合の、支持部500の各動作について説明する。
(使用時の位置調整動作の必要性)
図1の全体の概観図に示したように、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置を使用する場合には、画像表示ユニット1の表示窓109を、眼球51の直前に配置させる必要がある。ところが、人間の頭部99における眼球51の位置には個人差があり、ヘルメット100の下縁部に装着されたベース11と眼球51の相対的な位置は、個人によってばらつきがある。頭部搭載型画像表示装置は、一般的に、標準的な体形、標準的な顔のサイズを基準として、その体形や顔サイズの場合に最適になるように設計される。しかし、実際の使用時には、使用者の体形や顔サイズが標準体型や標準的な顔サイズからばらついているため、使用者は、画像表示ユニット1の画像表示位置を適切な位置に調整しなければ、鮮明な画像を得ることができないことになる。
(X方向の位置調整動作)
図4(a)、(b)は、図1の画像表示ユニット1を、眼球(顔)からの距離(離れる方向:X方向)に位置調整する場合の動作前後の状態を示した側面図である。
以下に図4(a)、(b)を用いて、画像表示ユニット1の眼球からの距離を調節、つまり、図中矢印X方向に位置調整する場合の支持部500の動作について説明する。
本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、使用者が図4(a)の状態で、例えば、画像表示ユニット1を手で持ち、図中矢印X方向に移動させた場合には、第一アーム21はベース101に対してθy(+)方向へ回動し、第二アーム22は第一アーム21に対してθy(+)方向へ回動し、画像表示ユニット1は第二アーム22に対して、θy(−)方向へ回動する。
従って本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、支持部500の各部を上記のように動作させることにより、図4(b)に示したように、画像表示ユニット1を眼球51に対して正対させた姿勢を変化させることなく、X方向にのみ平行移動させることができる。
(Y方向の位置調整動作)
図5は、図1の画像表示ユニット1を、顔の左右方向(Y方向)に位置調節する場合の動作前後の状態を示した側面図である。
以下に図5(a)、(b)を用いて、画像表示ユニット1を顔の左右方向の位置調節、つまり、図中矢印Y方向に位置調節する場合の支持部500の動作について説明する。
本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、使用者が図5(a)の状態で、例えば、画像表示ユニット1を手で持ち、図中矢印Y方向に移動させた場合には、第二アーム22は第一アーム21に対してθx(+)方向へ回動し、画像表示ユニット1は第二アーム22に対してθx(−)方向へ回動する。
従って本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、支持部500の各部を上記のように動作させることにより、図5(b)に示したように、画像表示ユニット1を眼球51に対して正対させた姿勢を変化させることなく、Y方向にのみ平行移動させることができる。なお、この動作の途中においては、画像表示ユニット1は高さ(Z)方向にも変化するが、その高さ方向の変化は、第一アーム21が上昇することによって吸収できる。従って、画像表示ユニット1は、高さを変化させずにY方向にのみ平行移動することができる。
また、この画像表示ユニット1をY方向に平行移動させる場合には、本実施の形態1の第一アーム21の第一連結部11は左右方向への回動を許容していないため、第一アーム21が左右に角度を変えて調整動作を不安定にさせることがなく、安定した調整を実現することができる。
(Z方向の位置調整動作)
図6は、図1の画像表示ユニット1を、顔の上下方向(Z方向)に位置調節する場合の動作前後の状態を示した側面図である。
以下に図6(a)、(b)を用いて、画像表示ユニット1を顔の上下方向に位置調節、つまり、図中矢印Z方向に位置調節する場合の支持部500の動作について説明する。
本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、使用者が図6(a)の状態で、例えば、画像表示ユニット1を手で持ち、図中矢印Z方向に移動させた場合には、第一アーム21はベース101に対してθy(+)方向へ回動し、第二アーム22は第一アーム21に対してθy(−)方向へ回動し、画像表示ユニット1は第二アーム22に対してθy(+)方向へ回動する。
従って、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、支持部500の各部を上記のように動作させることにより、図6(b)に示したように、画像表示ユニット1を眼球51に対して正対させた姿勢を変化させることなく、Z方向にのみ平行移動させることができる。
(視線に対する角度調整動作)
図7は、図1の画像表示ユニット1を、視線方向に対して角度調節する場合の概観を示した斜視図である。また、図8は、図1の画像表示ユニット1を、視線方向に対して一致させた場合の概観を示した上面図である。
以下に図7及び図8を用いて、画像表示ユニット1を視線方向に対して角度調節する場合の支持部500の動作について説明する。
図7及び図8の状態の本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、画像表示ユニット1は、ボールジョイントで構成される第三連結部13により、第二アーム22に連結されている。従って、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、図中矢印θx、θy、θz何れの方向へも回動することができるので、画像表示ユニット1がいかなる位置に配置されても、その表示窓109を使用者の頭部99の眼球51と正対させることができる。つまり、画像表示ユニット1がいかなる位置に配置されても、図8に示したように、画像表示ユニット1の表示窓109を視線方向と一致させることができる。
(収納動作)
図9は、図1の画像表示ユニット1を、収納させた状態の概観を示した正面図である。
以下に図9を用いて、帽体100の下縁部近傍に固定されたベース101の近傍に、画像表示ユニット1を収納する場合の支持部500の動作について説明する。
図9の状態の本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、第一アーム21は、第一連結部11により、図4あるいは図6に示されるθy(+)方向へ最大限に回動されて帽体100の外面に沿って略平行状態に近づく。これにより、画像表示ユニット1は、ベース101の近傍まで跳ね上げられる。その際に、第二アーム22は、第二連結部12により、図4あるいは図6に示されるθy(−)方向へ最大限に回動されて第一アーム21に沿って略平行状態に近づくように垂下される。そして、画像表示ユニット1は、第三連結部により、図4あるいは図6に示されるθy(+)方向に回動されて、例えば、画像表示ユニット1の表示窓109が下側、つまり地面側に向くようにして、第一アーム21に沿って略平行状態に近づくように折りたたまれる。
本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、支持部500は、第一アーム21の長辺の長さ寸法をL1とし、第二アーム22の長辺の長さ寸法をL2とし、画像表示ユニットの高さ方向の長さ寸法をL3としたとき、L1≒L2+L3の関係に構成されている。従って、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、収納した状態の画像表示ユニット1は、図9に示したように帽体100の下縁部から突出することがなく、視野の妨げになることがない。
また、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、第一連結部11の回動角度は、第一アーム21が帽体100の外面に沿って略平行状態に近づくように設定され、第二連結部12の回動角度は、第一アーム21と第二アーム22が、互いに沿って略並行状態に近づくように設定され、第三連結部の回動角度は、画像表示ユニット1が第一アーム21に沿って略平行状態に近づくように設定される。従って、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、第一アーム21、第二アーム22、及び、画像表示ユニット1は、帽体100(ヘルメット)の外表面から外側に向けての突出量が最小限になるように、外表面に沿って収納される。従って、図9に示したように収納された状態の本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置は、帽体100の外表面からの突出量が最小限であるので、使用者が作業する時に、頭部の周囲の物や装置に接触する等の不具合を生じる可能性を減少させることができる。
また、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置では、第一連結部11の回動方向は、第一アーム21を跳ね上げ又は垂下させる回動方向にのみ回動を許容する回転1自由度の回動支軸である。従って、本実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置は、図9に示した収納状態にするために使用者が画像表示ユニット1を手に保持して押し上げる場合に、第一アーム21が左右方向に不必要に回動してふらつくことがないので、画像表示ユニットを使用者の目(視線上)の適切な位置に配置させる動作や、収納させる動作が安定する。
また、本実施の形態では、第一連結部を回転1自由度とし、第二連結部及び第三連結部を回転3自由度とした場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、他の場合でも、上記したように「画像表示ユニットを使用しない時に視界を妨げることがない」、「再使用時に画像表示ユニットを視線上の適切な位置に容易に配置させることができる」、あるいは、「アームが不必要にふらつくことがないので画像表示ユニットを使用者の目(視線上)の適切な位置に配置させる動作や、収納させる動作が安定する。」という本発明の効果を得ることができる。
例えば、第一連結部及び第三連結部を回転3自由度とし、第二連結部を回転1自由度とした場合、第一連結部及び第三連結部は、任意の方向への回転させようとする動作を許容するが、第二連結部は、第二アームを第一アームに対して左右方向等(図1の軸Bあるいは軸Cを中心とする回転方向)に回転させようとする動作を許容しないことになる。すると、第二アームは、第一アームに対して図1の軸Aを中心とする回転方向以外は角度を変えることがないので、第一アームと第二アームが一体となって左右方向に位置調整され、不必要に第二連結部で折れ曲がること(ふらつくこと)がなくなり、位置調整の動作や収納させる動作が安定する。なお、その場合の高さ方向の位置変化については、第二連結部が角度を変えることで吸収して対応することになる。
さらなる例として、第一連結部及び第二連結部を回転3自由度とし、第三連結部を回転1自由度とした場合には、第一連結部及び第二連結部は、任意の方向への回転させようとする動作を許容するが、第三連結部は、画像表示ユニットを第二アームに対して左右方向等(図1の軸Eあるいは軸Fを中心とする回転方向)に回転させようとする動作を許容しないことになる。すると、画像表示ユニットは、第二アームに対して図1の軸Dを中心とする回転方向以外は角度を変えることがないので、画像表示ユニットと第二アームが一体となって左右方向に位置調整され、不必要に第三連結部で折れ曲がること(ふらつくこと)がなくなり、位置調整の動作や収納させる動作が安定する。なお、その場合のX方向の位置変化については、第三連結部が角度を変えることで吸収して対応することになる。
なお、上記した実施の形態に示した第一連結部を回転1自由度とした場合は、上記した第二連結部や第三連結部を回転1自由度とした場合に比べて、第一アームが左右に倒れる方向への位置変化を許容しないため、画像表示ユニットの表示窓を視線上で正対させる際に、帽体(ヘルメット)に対して傾きが発生しにくく、即ち、視線方向に対して傾きが発生しにくいという利点を有している。
このように、本実施の形態の頭部搭載型画像表示装置では、個人差を有する使用者の目の位置に対応させて、その画像表示ユニットの配置を調整できるのみでなく、一時的に画像表示ユニットを使用しない時には、視界を妨げることがなく、その後の再使用時に画像表示ユニットを視線上の適切な位置に容易に配置させることができる。
なお、本実施の形態では、画像表示ユニット1の表示窓109を下側向きにして、第一アーム21に沿って収納させたが、例えば、画像表示ユニット1が薄型である場合には、視野の妨げになることをさらに減少させるために、第三連結部により、画像表示ユニット1の表示窓109を下側から、さらに回動させて表示窓109が前面側に向くようにして、第二アーム22に沿って平行状態に近づくように折りたたまれるようにして収容しても良い。
本発明は、例えば、作業者が機器や装置の設置あるいは保守点検する場合に、技術情報を参照しながら自由に両手で作業する場合に用いられるヘッドマウントディスプレイ装置に適用することができる。
本発明の実施の形態1の頭部搭載型画像表示装置を帽体に固定して使用する場合の全体の概観を示した斜視図である。 図1の第一連結部を第一アームの一部と共に分解して示した斜視図である。 図1の第二連結部を第一アームの一部と共に分解して示した斜視図である。 図1の画像表示ユニット1を眼球(顔)からの距離(離れる方向:X方向)に位置調整する場合の動作前後の状態を示した側面図である。 図1の画像表示ユニット1を顔の左右方向(Y方向)に位置調節する場合の動作前後の状態を示した側面図である。 図1の画像表示ユニット1を顔の上下方向(Z方向)に位置調節する場合の動作前後の状態を示した側面図である。 図1の画像表示ユニット1を視線方向に対して角度調節する場合の概観を示した斜視図である。 図1の画像表示ユニット1を視線方向に対して一致させた場合の概観を示した上面図である。 図1の画像表示ユニット1を収納させた状態の概観を示した正面図である。
符号の説明
1 画像表示ユニット、 11 第一連結部、 12 第二連結部、 13 第三連結部、 21 第一アーム、 22 第二アーム、 51 (使用者の)眼球、 99 (使用者の)頭部、 100 帽体(ヘルメット)、 101 ベース、 101a ネジ穴、 101b ネジ穴、 201 シャフト、 201a ネジ部、 204 セットスクリュー、 221 アームブロック(B)、 222 アームブロック(A)、 251 ボール部、 251a 接続部、 252 押え板、 253 押え板、 301 波ワッシャ、 302 波ワッシャ、 311 波ワッシャ、 312 位置決めピン、 313 閉め込み量調整ネジ、 109 表示窓、 500 支持部、 2001 大径部、 2002 小径部。

Claims (4)

  1. 画像表示ユニットを使用者の眼球の近傍に配置させるために、前記使用者の頭部に着装される帽体に一端が固定される支持部を備える頭部搭載型画像表示装置であって、
    前記支持部は、第一アームと第二アームの2部分に分割され、
    前記第一アームと前記帽体の間は第一連結部により連結され、
    前記第一アームと前記第二アームとの間は第二連結部により連結され、
    前記第二アームと前記画像表示ユニットとの間は第三連結部により連結され、
    前記第一連結部、第二連結部、及び、第三連結部は、各々少なくとも回転1自由度の回動手段を有する
    ことを特徴とする頭部搭載型画像表示装置。
  2. 前記第一連結部、第二連結部、及び、第三連結部のうち、任意の2つの連結部の回動手段が、回転3自由度の自在ジョイントであり、
    残りの1つの連結部の回動手段が、回転1自由度の回動支軸である
    ことを特徴とする請求項1に記載の頭部搭載型画像表示装置。
  3. 前記第二連結部、及び、第三連結部の回動手段が、回転3自由度の自在ジョイントであり、
    前記第一連結部の回動手段が、回転1自由度の回動支軸である
    ことを特徴とする請求項2に記載の頭部搭載型画像表示装置。
  4. 前記支持部は、第一アームの長辺の長さ寸法をL1とし、第二アームの長辺の長さ寸法をL2とし、画像表示ユニットの高さ方向の長さ寸法をL3としたとき、L1≒L2+L3の関係に構成される
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の頭部搭載型画像表示装置。
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