JP2007063075A - 無機質成形体およびその製造方法 - Google Patents
無機質成形体およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007063075A JP2007063075A JP2005252031A JP2005252031A JP2007063075A JP 2007063075 A JP2007063075 A JP 2007063075A JP 2005252031 A JP2005252031 A JP 2005252031A JP 2005252031 A JP2005252031 A JP 2005252031A JP 2007063075 A JP2007063075 A JP 2007063075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inorganic
- organic binder
- powder
- molded body
- amorphous silica
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】 有機結合材と平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体とを予め混合して得た混合物を、無機質構成要素に添加,混合して成形し、ついで、加熱,硬化して得られる無機質成形体である。
【選択図】図1
Description
本発明によれば、前述の無機質成形体と同様な効果を奏することができる。
本発明によれば、前述の無機質成形体の製造方法と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、前述の無機質成形体と同様な効果を奏することができる。
本発明によれば、前述の無機質成形体の製造方法と同様の効果を奏することができるという効果がある。
すなわち、無機繊維、無機粉状体および有機結合材を必須成分とするスラリーから湿式抄造して得た湿潤マットを表裏層とし、無機発泡体および有機結合材を必須成分とする中層用混合物を前記表裏層用湿潤マット間に配置して中層とし、加熱、圧縮して一体化した無機質成形体である。特に、前記表裏層および中層のうち、少なくともいずれか一層を、無機粉状体である平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体と有機結合材とを予め混合した後、前記無機繊維等を添加,混合して得たスラリーあるいは混合物で形成する。
イソシアネート基含有接着剤は粉状体であってもよく、液体であってもよい。そして、表裏層あるいは中層におけるイソシアネート基含有接着剤の添加量は、表裏層あるいは中層全体の1重量%から20重量%とすることが好ましい。1重量%未満であると十分な強度が得られないからであり、20重量%を超えると、防火性が損なわれるからである。
すなわち、イソシアネート基含有接着剤と非晶質シリカ粉状体とを予め混合させて得た混合物で、表裏層間に中間層を形成する場合である。前記表裏層は、鉱物質繊維、無機質粉状体、有機質繊維、有機シリコーンモノマー等の各種添加剤、および、前記混合物を水中に適宜投入、攪拌する。さらに、所定の手順で凝集剤およびその他の抄造用添加剤を加えて固形分が数%のスラリーを得、これを長網式または丸網式等の抄造機に導いて表裏層となる湿潤マットを得る。
なお、前記熱圧プレスは80℃〜180℃に加熱されたスチール製ベルトからなる連続プレスで行ってもよい。また、本発明の表裏層は乾式製法で製造してもよく、中層は湿式製法で実施してもよい。
すなわち、無機質構成要素と、有機結合材と、平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体とを必須成分とする混合物を成形し、加熱,硬化させた無機質成形体である。特に、混合物としては、有機結合材と非晶質シリカ粉状体とを予め混合して得たものを使用する。
無機繊維(ロックウール)50重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)30重量部、その他結合材(デンプン)10重量部を水中に投入し攪拌してスラリーを得た。そして、前記スラリーに、MDI7重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)3重量部とを水を介して予め混合した混合物を添加して攪拌した後、湿式抄造で湿潤マットを得た。ついで、前記湿潤マットを圧縮成形した後、温度180℃で30分乾燥し、厚さ3.0mm、密度0.96g/cm3の試験用サンプルを得、この試験用サンプルの曲げ強度を測定した。測定結果を図1Aに示す。
実施例1と同じ組成で、構成要素を全て同時に水中に投入し、実施例1と同様に処理をして厚さ3.0mm、密度0.96g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例1と同様に曲げ強度を測定した。測定結果を図1Aに示す。
無機繊維(ロックウール)50重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)30重量部、その他結合材(デンプン)5重量部を水中に投入し攪拌してスラリーを得た。そして、前記スラリーに、粉状体フェノール樹脂10重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)5重量部とを水を介して予め混合した混合物を添加して攪拌した後、湿式抄造で湿潤マットを得た。ついで、前記湿潤マットを温度90℃で加熱圧締した後、温度180℃で60分乾燥し、厚さ3.7mm、密度0.80g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例1と同様に曲げ強度を測定した。測定結果を図1Aに示す。
実施例2と同じ組成で、構成要素を全て同時に水中に投入し、実施例2と同様に処理をして厚さ3.7mm、密度0.80g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例2と同様に曲げ強度を測定した。測定結果を図1Aに示す。
無機発泡体(シラス発泡体:平均粒経250μm)45重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)25重量部、有機繊維(古紙)10重量部、その他結合材(デンプン)10重量部を攪拌した第1混合物に、MDI7重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)3重量部とを50重量部の水を介して予め攪拌しておいた第2混合物を添加し、均一に混合、攪拌して第3混合物を得た。そして、前記第3混合物を所定の型枠に入れ、圧縮成形した後、温度180℃で30分乾燥し、厚さ8.3mm、密度0.51g/cm3の試験用サンプルを得た。この試験用サンプルを平面引張り試験用治具に張り合わせ、剥離強度を測定した。測定結果を図1Bに示す。
実施例3と同じ組成で、構成要素を全て同時に混合し、実施例3と同様に処理をして厚さ8.3mm、密度0.51g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例3と同様に剥離強度を測定した。測定結果を図1Bに示す。
無機発泡体(シラス発泡体:平均粒経250μm)45重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)20重量部、有機繊維(古紙)10重量部、その他結合材(デンプン)10重量部を攪拌して第1混合物を得た。ついで、粉状体フェノール樹脂10重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)5重量部とを予め攪拌して第2混合物を得た。そして、第1混合物に第2混合物を添加して得た第3混合物100重量部に対して50重量部の水を加えて均一に混合、攪拌した後、所定の型枠に入れ、圧縮成形した。ついで、温度180℃で30分乾燥し、厚さ8.5mm、密度0.50g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルを平面引張り試験用治具に張り合わせ、剥離強度を測定した。測定結果を図1Bに示す。
実施例4と同じ組成で、構成要素を全て同時に混合し、実施例4と同様に処理をして厚さ8.5mm、密度0.50g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例4と同様に剥離強度を測定した。測定結果を図1Bに示す。
無機繊維(ロックウール)50重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)30重量部、その他結合材(デンプン)10重量部を水中に投入し攪拌して得られたスラリーに、MDI7重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)3重量部とを水を介して予め混合した混合物を添加し、さらに攪拌して得たスラリーから湿式抄造で湿潤マットを得た。
実施例5と同じ組成で、表裏層用構成要素と芯層用構成要素をそれぞれ全て同時に混合し、実施例5と同様に処理をして厚さ8.9mm、密度0.71g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例5と同様に曲げ強度を測定した。測定結果を図1Cに示す。
無機繊維(ロックウール)80重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)30重量部、その他結合材(デンプン)5重量部を水中に投入し攪拌して得られた第1スラリーに、粉状体フェノール樹脂10重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)5重量部とを水を介して予め混合した混合物を添加し、さらに攪拌して得た第2スラリーから湿式抄造で湿潤マットを得た。
実施例6と同じ組成で、表裏層用構成要素と芯層用構成要素をそれぞれ全て同時に混合し、実施例6と同様に処理をして厚さ9.1mm、密度0.70g/cm3の試験用サンプルを得た。そして、この試験用サンプルについて実施例7と同様に曲げ強度を測定した。測定結果を図1Cに示す。
無機繊維(ロックウール)50重量部、無機粉状体(炭酸カルシウム)25重量部、その他結合材(デンプン)20重量部を水中に投入し攪拌して得られたスラリーに、MDI3重量部と非晶質シリカ粉状体(平均粒経1μm)2重量部とを水を介して予め混合した混合物を添加し、さらに攪拌して得たスラリーから湿式抄造して湿潤マットを得た。
Claims (6)
- 無機質構成要素と、有機結合材と、平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体とを必須成分とする混合物を成形し、加熱,硬化させた無機質成形体において、
予め混合した前記有機結合材および前記非晶質シリカ粉状体に前記無機質構成要素を添加,混合して得た混合物を成形し、加熱,硬化させたことを特徴とする無機質成形体。 - 無機質構成要素と、有機結合材と、平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体とを必須成分とする混合物を成形し、加熱,硬化させる無機質成形体の製造方法において、
前記有機結合材と前記非晶質シリカ粉状体とを予め混合した後、前記無機質構成要素を添加,混合して混合物を得、この混合物を成形し、加熱,硬化させる工程からなることを特徴とする無機質成形体の製造方法。 - 無機繊維、無機粉状体および有機結合材を必須成分とするスラリーから湿式抄造して得た湿潤マットを、加熱、硬化させた無機質成形体において、
前記有機結合材と前記無機粉状体である平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体とを予め混合し、ついで、前記無機繊維を添加,混合して得たスラリーから湿潤マットを得、この湿潤マットを加熱,硬化させたことを特徴とする無機質成形体。 - 無機繊維、無機粉状体および有機結合材を必須成分とするスラリーから湿式抄造して得た湿潤マットを、加熱、硬化させる無機質成形体の製造方法において、
前記有機結合材と前記無機粉状体である平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体とを予め混合した後、前記無機繊維を添加,混合して得たスラリーから湿潤マットを得、この湿潤マットを加熱,硬化させる工程からなることを特徴とする無機質成形体の製造方法。 - 無機繊維、無機粉状体および有機結合材を必須成分とするスラリーから湿式抄造して得た湿潤マットを表裏層とし、無機発泡体、無機粉状体および有機結合材を必須成分とする中層用混合物を前記表裏層用湿潤マット間に配置して中層とし、加熱、圧縮して一体化した無機質成形体において、
前記表裏層および中層のうち、少なくともいずれか一層を、前記無機粉状体である平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体と前記有機結合材とを予め混合し、かつ、他の構成要素を添加,混合したもので形成したことを特徴とする無機質成形体。 - 無機繊維、無機粉状体および有機結合材を必須成分とするスラリーから湿式抄造して少なくとも2枚の表裏層用湿潤マットを得、無機発泡体、無機粉状体および有機結合材を必須成分とする中層用混合物を前記表裏層用湿潤マット間に均一な厚さに堆積させて中層とした後、熱圧工程および乾燥工程を経て一体化する無機質成形体の製造方法において、
前記表裏層および中層のうち、少なくともいずれか一層を、前記無機粉状体である平均粒径6μm以下の非晶質シリカ粉状体と前記有機結合材とを予め混合させた後、他の構成要素を添加,混合したもので形成する工程からなることを特徴とする無機質成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005252031A JP2007063075A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 無機質成形体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005252031A JP2007063075A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 無機質成形体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007063075A true JP2007063075A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37925680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005252031A Pending JP2007063075A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 無機質成形体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007063075A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285768A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 木質繊維板の製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07137019A (ja) * | 1993-11-19 | 1995-05-30 | Aaku:Kk | 筒状高密度人造石の製造方法 |
JP2001089216A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-04-03 | Koichiro Kimura | 高分子バインダ、組成物および成形物 |
JP2004059373A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-26 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 無機質成形体およびその製造方法 |
JP2004167837A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 無機質成形体およびその製造方法 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005252031A patent/JP2007063075A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07137019A (ja) * | 1993-11-19 | 1995-05-30 | Aaku:Kk | 筒状高密度人造石の製造方法 |
JP2001089216A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-04-03 | Koichiro Kimura | 高分子バインダ、組成物および成形物 |
JP2004059373A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-26 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 無機質成形体およびその製造方法 |
JP2004167837A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 無機質成形体およびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285768A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 木質繊維板の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
SK287957B6 (sk) | Insulation product of mineral fibres, a process for the preparation thereof and a use of the insulation product | |
DE102004011931B4 (de) | Dämmstoffplatte aus einem Holzwerkstoff-Bindemittelfaser-Gemisch | |
JP2008510905A (ja) | ポリウレタン硬質フォームからの複合部材 | |
JP3530699B2 (ja) | 無機質板状体の製造方法 | |
JP2007063075A (ja) | 無機質成形体およびその製造方法 | |
JP5783888B2 (ja) | 高耐水性の複合材料形成用接着剤組成物、複合材料、それらの製造方法および高耐水性の複合材料形成用接着剤 | |
JP4997067B2 (ja) | 木質繊維板とその製造方法 | |
JP2019064840A (ja) | 無機質板およびその製造方法 | |
JP2008285768A (ja) | 木質繊維板の製造方法 | |
JP4216571B2 (ja) | 無機質成形体およびその製造方法 | |
JP5918281B2 (ja) | 木質繊維板の製造方法 | |
JP3967878B2 (ja) | 無機質板状体の製造方法 | |
JP4226805B2 (ja) | 木質セメント板およびその製造方法 | |
JP2004059373A (ja) | 無機質成形体およびその製造方法 | |
JP5060824B2 (ja) | 繊維板の製造方法 | |
JP2007138311A (ja) | 建築用下地板の製造方法 | |
JP2005125737A (ja) | リサイクル木質ボード及びその製造方法 | |
JP2003221800A (ja) | 無機質板およびその製造方法 | |
JP3911138B2 (ja) | 吸音板及び吸音体 | |
JP4150528B2 (ja) | 無機質板の製造方法 | |
JP2013107311A (ja) | 高耐水性の複合材料形成用接着剤組成物、複合材料、それらの製造方法および高耐水性の複合材料形成用接着剤 | |
JP3995856B2 (ja) | 木片セメント板および該木片セメント板の製造方法 | |
JP4043687B2 (ja) | 木質セメント板および該木質セメント板の製造方法 | |
JPH11269795A (ja) | 無機質繊維板およびその製造方法 | |
JP5137353B2 (ja) | 無機質板及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090714 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20091208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100203 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100406 |