JP2007062272A - 液体吐出ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 高速印字に対応したリフィル特性を維持しながら、サテライト発生を抑制したインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】 液体吐出ヘッドは発熱抵抗体1の周囲に吐出口5方向に突出した第1の突出部7を備え、吐出口5は、基板1に対向し液体を供給するための流路6を構成する壁面9に設けられるとともに、吐出口5の発熱抵抗体1側の開口は、壁面9から突出した第2の突出部10の端部に設けられ、第2の突出部10の端部は第1の突出部7が発熱抵抗体1を囲むことにより形成される空間領域8内に存在することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 液体吐出ヘッドは発熱抵抗体1の周囲に吐出口5方向に突出した第1の突出部7を備え、吐出口5は、基板1に対向し液体を供給するための流路6を構成する壁面9に設けられるとともに、吐出口5の発熱抵抗体1側の開口は、壁面9から突出した第2の突出部10の端部に設けられ、第2の突出部10の端部は第1の突出部7が発熱抵抗体1を囲むことにより形成される空間領域8内に存在することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は液体を吐出する液体吐出ヘッドに係り、具体的には被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドに関する。とりわけ液流路の構造改善により吐出インク滴の形状を改善して印刷性能と画質の向上を図ったインクジェット記録ヘッドに関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いる例としては、被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式が挙げられる。
現在、インクジェット記録ヘッドに適用されている代表的なインク吐出方式であるサーマル駆動方式はプリントヘッド内に設けられた発熱抵抗体に電圧を印加することで、発熱抵抗体近傍の液体を瞬時に沸騰させ、液体の相変化により生じる急激な発泡圧により液滴を吐出させている。吐出口より吐出された液体は、表面張力により滴状の形を形成し、所定の記録媒体に噴射され像を形成する。
液体吐出後は、吐出液滴の体積に応じた量の液滴が、インクタンクから、インク供給口、インク流路を経て再充填される。
上記のようなプリントヘッドにおいて吐出される液体は球状の液滴ではなく、大きな主液滴部と細長いテール部からなる柱状である。この液柱はノズルから吐出され記録媒体へ向けて飛行する過程で、その液体の表面張力によって複数の液滴に分裂する。最も一般的に見られる形態ではまず主液滴部と、テール部に分離した後、更にテール部は表面張力で小さなサテライト液滴となる。
これらのサテライト液滴が記録媒体に付着した場合、ノイズとして精細な画像形成を妨げるという問題がある。この影響は近年吐出される液体の小滴化に伴いますます大きくなってきている。また、サテライト液滴は非常に微小なため、空気抵抗や空気流の影響を受けて浮遊したのちインクタンクやプリンタ本体に付着し、結果使用者の手の汚れにつながるという問題がある。またエンコーダに付着する事による紙送りの故障、電気基板に付着する事によるプリンタ本体の故障等の問題も発生する可能性がある。
上述したように、サテライトの原因は吐出時に吐出口から長く伸びたインク柱のテール(尾引き)部分が、表面張力により小滴に分裂するものであり、尾引きを少なくすることで軽減される。
尾引きを少なくする手段としては、特許文献1に開示されている方法がある。この方法では、発泡からインク滴分離までのインク吐出に係る過程において、気泡の成長により吐出口に向かうインクと、インク流路内のインクとを気泡により遮断し、吐出口近傍に孤立しているインクのみを吐出する。これにより尾引きの発生を抑えている。
特開2002−144580
しかしながら特許文献1に記載の技術では、上述した効果を得るため流路内の一部分の流動抵抗を高めるため、インク吐出後再充填されるまでの時間が長くなる、いわゆるリフィル特性が悪化した状態になる場合があった。このため、近年求められている高速印字に対応した15kHzレベル以上の吐出周波数を維持しながらサテライト発生を抑制することが困難であった。
本発明は前述したような問題点を解決するために考案されたものであって、リフィル特性を極力損なわず、サテライトの発生を抑えた液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
本発明は液体に気泡を発生させるための発熱抵抗体を有する基板と、前記発熱抵抗体に対向し液体を吐出する吐出口が設けられ、該吐出口に連通する流路を前記基板との間に形成する壁面と、を備える液体吐出ヘッドにおいて、前記基板は、前記発熱抵抗体の周囲に前記吐出口へ向かう方向に突出した第1の突出部を備え、前記壁面は、該壁面から前記発熱抵抗体へ向かう方向に突出した第2の突出部を備え、該第2の突出部の端部は、前記第1突出部の端部よりも前記発熱抵抗体に近く、前記発熱抵抗体へ向かう方向に関する前記第2の突出部の前記基板への投影領域は前記発熱抵抗体の領域に含まれることを特徴とする液体吐出ヘッドである。
また本発明は液体に気泡を発生させるための発熱抵抗体を有する基板と、前記発熱抵抗体に対向し液体を吐出する吐出口が設けられ、該吐出口に連通する流路を前記基板との間に形成する壁面と、を備える液体吐出ヘッドにおいて、前記基板は、前記発熱抵抗体の周囲に前記吐出口へ向かう方向に突出した第1の突出部を備え、前記壁面は、該壁面から前記発熱抵抗体へ向かう方向に突出した第2の突出部を備え、該第2の突出部の端部は、前記第1の突出部が前記発熱抵抗体を囲むことにより形成される領域内に存在することを特徴とする液体吐出ヘッドである。
本発明のインクジェット記録ヘッドは発熱抵抗体周囲に吐出口方向へ突出した第1の突出部を設け、かつ吐出口が設けられた壁面から基板に向かい突出させた第2の突出部の基板側端部に吐出口の基板側開口を備えている。この第2の突出部の端部は第1の突出部の端部よりも発熱抵抗体に近いので、第1の突出部によって吐出口方向へと成長を促された気泡が第2の突出部の発熱抵抗体側の開口を塞ぎ、吐出時において吐出インクとインク流路内のインクを分断する。分断されたインクのうち第2の突出部の基板側開口から吐出口までの間に存在するインクのみが吐出に用いられるため、尾引きを少なくしサテライトの発生を抑制している。また本発明のインクジェット記録ヘッドでは、第1の突出部により、吐出時の気泡の成長方向を吐出方向に制限し、リフィル時に流路内をインクが移動する方向と逆行する方向への圧力を極力抑えている。従ってサテライト発生の抑制と、リフィル特性とを両立したインクジェット記録ヘッドを可能としている。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では,同一の機能を有する構成には図面中同一の番号を付与し、その説明を省略する場合がある。
本説明では、本発明の適用例として、インクジェット記録方式を例に挙げて説明を行うが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、バイオッチプ作成や電子回路印刷等にも適用できる。
まず、本発明を適用可能なインクジェット記録ヘッドについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す模式図である。
本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、インク吐出圧力発生素子(インク吐出エネルギー発生素子)である発熱抵抗体1が所定のピッチで2列に並んで形成されたSiの基板2を有している。基板2には、Siを異方性エッチングすることによって形成されたインク供給口3が、発熱抵抗体1の2つの列の間に開口されている。基板2上には、インク流路壁形成部材4によって、各発熱抵抗体1の上方に開口する吐出口5と、インク供給口3から各インク吐出口5に連通する個別のインク流路6形成されている。
このインクジェット記録ヘッドは、インク供給口3が形成された面が記録媒体の記録面に対面するように配置される。そしてこのインクジェット記録ヘッドは、インク供給口3を介してインク流路内に充填されたインクに、発熱抵抗体1によって発生する圧力を加えることによって、インク吐出口5からインク液滴を吐出させ、これを記録媒体に付着させることによって記録を行う。
このインクジェット記録ヘッドは、プリンタ、複写機、ファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサなどの装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に搭載可能である。
次いで本発明によるインクジェット記録ヘッドの構造の特徴について図2を参照して詳しく説明する。
図2(a)は図1に示したインクジェット記録ヘッドが有する吐出口5について、吐出口5から基板2の方向に見た平面透視図である。また図2(b)は図2(a)における基板1と垂直かつA−A’線に沿った断面図である。図示されているように本発明によるインクジェット記録ヘッドは、発熱抵抗体1の周囲に第1の突出部7を有している。流路形成部材4の構成部分であり基板1と対向するように設けられた壁面9には、吐出口5と、壁面9から基板方向に向かい突出した第2の突出部10とが形成されている。第2の突出部10は発熱抵抗体側の端部に開口14を有し、第2の突出部10はその壁面9側の開口である吐出口5と開口14とを連通している。また第1の突出部7の端部と基板2との距離h1は開口14と基板との距離h2よりも大きく、第2の突出部10の発熱抵抗体側端部は第1の突出部7が発熱抵抗体1を囲むことによって、発熱抵抗体1側に形成される領域8に含まれる。なお発熱抵抗体1の周囲に設けられる第1の突出部7は必ずしも連続した形状でもって発熱抵抗体1を囲い込んでいる必要は無い。本発明は、後述する第1の突出部7の形状が非連続な形状や、第1の突出部7にスリットを設けた形状をとる場合を含む。
続いて図3を参照し、本発明によるインクジェット記録ヘッドにおけるインク吐出時のインクと気泡の挙動について説明する。
図3(a)〜(h)は本発明の実施形態のインクジェット記録ヘッドからインクが吐出され、インクが再充填されるまでの過程を時系列的に示した模式的断面図である。なお断面は図2(b)の断面と同様である。
図3(a)に示ように、発熱抵抗体1に電気信号が印加されると、発熱抵抗体1から発生する熱エネルギーにより気泡11が形成され、図3(b)に示すとおり、気泡11の成長圧力により充填されていたインク12は吐出口5より吐出し始める。この際第1の突出部7が発熱抵抗体1から壁面9に向かう方向に気泡11の成長を促すため、気泡11は第1の突出部7がない状態に比べてより発熱抵抗体1から壁面9へ向かう方向(図中白矢印)に成長する。このような状態で気泡の成長が続けられると、図3(c)に示すように気泡11は第2の突出部10の端部と接触することにより分断され、開口14は気泡によって塞がれる。これにより第2の突出部10を介して吐出口5から吐出されるインク12aは流路6内部のインク12から分離、遮断された状態となる。気泡11は周囲のインクが慣性力を失うまで成長を続け、(図3(d))、最大成長を経て消泡することにより、インク滴13はインク12aと分離される(図3(e))。以降、気泡11の消泡が進行するに伴って第2の突出部10と気泡11とが離れることにより、流路6内部のインク12と第2の突出部10に存在するインク12aとの遮断が解除され、相互流動が可能となる(図3(f))。気泡11が消滅し、インク12は流路6、開口14を介して吐出口5方向に再充填され(図3(g))、吐出口5近傍でメニスカスが安定し再充填が完了となる(図3(h))。
以上に述べたように本発明のインクジェット記録ヘッドにおいては吐出時に吐出されるインクと流路内のインクとが気泡により完全に分離されているため、吐出されるインクに対して流路内からのインクの供給がなく、尾引きを少なく抑えることが出来る。
また図3(b)(c)に示すように本発明のインクジェット記録ヘッドにおいては成長時の気泡11の成長方向は、発熱抵抗体1から壁面9に向かう方向(図中白矢印)である。これは図3(e)(f)(g)に示すインク再充填時における、インク12の主流動方向(図中黒破線矢印)とほぼ直交している。一方特許文献1に開示されている従来の技術では吐出時の気泡11の成長による圧力はインク再充填時のインクの主流動方向と逆の方向にかかっていた。すなわちリフィルを阻害する方向に働いていた。
しかしながら本発明によるインクジェット記録ヘッドは、第1の突出部7を設け、インク再充填時におけるインクの主流動方向と逆方向への気泡成長圧力を抑えることにより、サテライトの発生を抑えながら、従来の技術に比べインク再充填の高速化が図られている。従来技術において本発明と同様のサテライト抑制の効果を得ようと流路内の流動抵抗を設定した場合、本発明に比べインクの再充填にかかる時間がおよそ三倍となることが分かっている。
以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
図4を参照して本発明の第一の実施例を説明する。本実施例は上述した本発明の基本構成に加えて、サテライト低減の効果を維持したままさらにリフィル特性の向上が可能な例である。
図4を参照して本発明の第一の実施例を説明する。本実施例は上述した本発明の基本構成に加えて、サテライト低減の効果を維持したままさらにリフィル特性の向上が可能な例である。
図4は本発明の第一の実施例におけるインクジェット記録ヘッドの構造を示す説明図であり、発熱抵抗体1の周囲の立体斜視図である。
図4に示すように本実施例では第1の突出部7にスリット15が設けられている。第1の突出部7がスリット15を有することにより、第1の突出部7に囲まれた発熱抵抗体1側の領域8と流路6側の領域とはスリット15を介しても連通することとなる。このため両領域内のインクのスリット15を介しての相互流動が可能となり、リフィル特性の向上につながる。なお第1の突出部7はすでに述べたように吐出口方向への気泡の成長を促進し、サテライトを低減する効果を有する必要がある。その効果が得られる範囲であるならば、スリット15の形状に特に制限は無く、例えば第1の突出部7の壁面9側の端部が連続していない形状をとることも可能であり、またそれぞれ独立した複数の部材によって全体として第1の突出部とスリット状の空間が形成されていてもよい。
(実施例2)
図5を参照して本発明の第二の実施例を説明する。本実施例は本発明の基本構成に加えて実施例1とは別の方法によってリフィル特性の更なる向上を図った例である。
図5を参照して本発明の第二の実施例を説明する。本実施例は本発明の基本構成に加えて実施例1とは別の方法によってリフィル特性の更なる向上を図った例である。
図5は本発明の第二の実施例におけるインクジェット記録ヘッドの構造を示す説明図であり、図2(b)と同様の断面でみた断面図である。
図5に示すように本実施例では、第1の突出部7は、壁面9方向の高さが開口14を越えたところでは第2の突出部10から遠ざかるように広がってゆく構造を有する。このような構造をとることにより上述した領域8と流路6との連通領域を増やすことが出来、結果としてリフィル時の流動抵抗が低減される。なおサテライトを低減する効果が得られる範囲内であるならば、上述した第1の突出部7の広がり方の度合いについては特に制限がない。
(実施例3)
図6を参照して本発明の第三の実施例を説明する。本実施例は吐出時において気泡による流路内のインクと吐出インク滴との分断をより効率的に行いたい場合に好適に用いることが出来る。
図6を参照して本発明の第三の実施例を説明する。本実施例は吐出時において気泡による流路内のインクと吐出インク滴との分断をより効率的に行いたい場合に好適に用いることが出来る。
図6は本発明の第三の実施例におけるインクジェット記録ヘッドの構造を示す説明図であり、図2(b)と同様の断面でみた断面図である。
図6(a)に示すように本実施例では、第2の突出部10の端部が発熱抵抗体1に近づくにつれ、その厚さtが薄くなっており、第2の突出部10は先端が鋭角に尖った形状を有する。
例えば微小液滴を吐出させるために吐出口5の内径を非常に小さく設定した場合、それに伴い開口14の内径も小さくなる。このため開口14における流動抵抗が高くなってしまい、吐出時に気泡が開口14を塞ぐ際の障害となり、インク流路6内のインク12と吐出口へと向かうインク12aとの遮断が不十分となる場合がある。
図6(b)に示すように、本実施例によるインクジェット記録ヘッドでは、第2の突出部10の端部まで成長した気泡11に対し、面でなく線で圧力をかけることができるため、第2の突出部10の端部による気泡11の分断が促進される。この結果気泡11は開口14から吐出口5に向かいスムーズに導入され、インク流路内のインク12と吐出されるインク12aとの遮断は効率的に行われる。
以上説明したように、本実施例のインクジェット記録ヘッドによれば、吐出口径が非常に小さな場合にもサテライト低減の効果が得られる。
(実施例4)
図7を参照して本発明の第四の実施例を説明する。本実施例は複数の発熱抵抗体が、個別に流路壁形成部材によって囲まれている場合に好適に用いられる。
図7を参照して本発明の第四の実施例を説明する。本実施例は複数の発熱抵抗体が、個別に流路壁形成部材によって囲まれている場合に好適に用いられる。
図7は本発明のインクジェット記録ヘッドの一部を吐出口方向から基板方向にみた平面透視図である。
図7に示すように、発熱抵抗体5は周囲を流路壁形成部材4に囲まれている。このような場合発熱抵抗体1と流路壁形成部材4との距離が十分小さければ、流路壁形成部材4がこれまでに述べた第1の突出部の機能を果たし、気泡の吐出口方向への成長を促進させることが出来る。
本実施例においては、流路壁形成部材4の該当部位(図中A)が第1の突出部としての機能を果たしている。また部位Aと発熱抵抗体1との間の図中破線領域には第1の突出部を設けていない。
これにより破線領域に第1の突出部がある場合に比べ、流路6と吐出口5との連通領域が増え、リフィル特性の向上がはかられている。また流壁形成部材4の当該部分Aによる吐出口方向への気泡成長の促進については、破線領域に第1の突出部が存在する場合とほぼ同等の効果が得られる。
以上述べたように、本実施例のインクジェット記録ヘッドでは、サテライト低減の効果を維持しながらリフィル特性のさらなる向上が成されている。
1 発熱抵抗体
2 基板
3 インク供給口
4 インク流路壁構成部材
5 吐出口
6 インク流路
7 第1の突出部
8 第1の突出部が前記発熱抵抗体を囲むことにより形成される空間領域
9 壁面
10 第2の突出部
11 気泡
12 12a インク
13 インク滴
14 第2の突出部10の発熱抵抗体1側の開口
15 スリット
2 基板
3 インク供給口
4 インク流路壁構成部材
5 吐出口
6 インク流路
7 第1の突出部
8 第1の突出部が前記発熱抵抗体を囲むことにより形成される空間領域
9 壁面
10 第2の突出部
11 気泡
12 12a インク
13 インク滴
14 第2の突出部10の発熱抵抗体1側の開口
15 スリット
Claims (7)
- 液体に気泡を発生させるための発熱抵抗体を有する基板と、
前記発熱抵抗体に対向し液体を吐出する吐出口が設けられ、該吐出口に連通する流路を前記基板との間に形成する壁面と、
を備える液体吐出ヘッドにおいて、
前記基板は、前記発熱抵抗体の周囲に前記吐出口へ向かう方向に突出した第1の突出部を備え、
前記壁面は、該壁面から前記発熱抵抗体へ向かう方向に突出した第2の突出部を備え、該第2の突出部の端部は、前記第1の突出部の端部よりも前記発熱抵抗体に近く、
前記発熱抵抗体へ向かう方向に関する前記第2の突出部の前記基板への投影領域は前記発熱抵抗体の領域に含まれることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 液体に気泡を発生させるための発熱抵抗体を有する基板と、
前記発熱抵抗体に対向し液体を吐出する吐出口が設けられ、該吐出口に連通する流路を前記基板との間に形成する壁面と、
を備える液体吐出ヘッドにおいて、
前記基板は、前記発熱抵抗体の周囲に前記吐出口へ向かう方向に突出した第1の突出部を備え、
前記壁面は、該壁面から前記発熱抵抗体へ向かう方向に突出した第2の突出部を備え、該第2の突出部の端部は、前記第1の突出部が前記発熱抵抗体を囲むことにより形成される領域内に存在することを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記第1の突出部の少なくとも一部にスリットが設けられている請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記第2の突出部の端部よりも前記壁面に近い領域では、前記壁面に近づくほど前記第1の突出部と前記第2の突出部との間隔が広がっていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記第2の突出部の端部を形成する部材は発熱抵抗体方向に近づくにつれ、厚みが減少することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記発熱抵抗体の周囲の一方は前記流路を構成する他の壁面により囲まれているとともに、前記発熱抵抗体の周囲の他方に前記第1の突出部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記発熱抵抗体により発生した気泡によって、前記吐出口の前記発熱抵抗体側の開口が塞がれている状態で、前記液体が吐出される請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
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