JP2007061668A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気清浄機は、室内へと吹き出される空気が通る空気流路を有する本体ケーシングと、空気流路を流れる空気流を生成する送風ファンと、空気流路を流れる空気を清浄化する空気清浄ユニットとを備える。そして、空気清浄ユニットは、複数のイオン化線と、対向電極と、第1中間支持部材と、取付枠60とを有する。複数のイオン化線は、空気流中に配置され、放電電圧が印可されることによって放電する。対向電極は、イオン化線に近接して配置される。第1中間支持部材は、イオン化線が取り付けられる複数の第1取付部を有する。取付枠60は、第1中間支持部材を支持する1または複数の第1支持部60aと、対向電極を支持する1または複数の第2支持部60bとを有する。そして、第1支持部60aの数は、第1取付部の数よりも少ない。
【選択図】 図9
Description
本発明の課題は、安定的に放電を生起させることができる空気調和機を提供することにある。
この空気調和機では、第1支持部が突起状の形状を有することにより、支持体と第1中間支持部材との接触面積を低減することができる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができ、より安定的に放電を生起させることができる。
この空気調和機では、第1中間支持部材が、ボスである第1支持部に螺子止めされる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができると共に、第1中間支持部材を支持体に強固に固定することができる。
この空気調和機では、第2支持部が突起状の形状を有することにより、支持体と対向電極との接触面積を低減することができる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができ、より安定的に放電を生起させることができる。
この空気調和機では、第1支持部に最も近い2つの第2支持部が第1支持部から等距離に位置することにより、支持部と対向電極との接触箇所である第2支持部を支持体と第1中間支持部材との接触箇所である第1支持部から極力離して配置することができる。このため、第1支持部と第2支持部との間の絶縁抵抗を増大させることができ、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができる。これにより、この空気調和機では、より安定的に放電を生起させることができる。
この空気調和機では、第3支持部が突起状の形状を有することにより、支持体と第2中間支持部材との接触面積を低減することができる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができ、より安定的に放電を生起させることができる。
この空気調和機では、第2中間支持部材が、ボスである第3支持部に螺子止めされる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができると共に、第2中間支持部材を支持体に強固に固定することができる。
第2発明に係る空気調和機では、第1支持部が突起状の形状を有することにより、支持体と第1中間支持部材との接触面積を低減することができる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができ、より安定的に放電を生起させることができる。
第4発明に係る空気調和機では、第2支持部が突起状の形状を有することにより、支持体と対向電極との接触面積を低減することができる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができ、より安定的に放電を生起させることができる。
第6発明に係る空気調和機では、第3支持部の数が第2取付部の数よりも少ない。このため、第2中間支持部材と支持体との間の絶縁抵抗を増大させることができ、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができる。
第8発明に係る空気調和機では、第2中間支持部材が、ボスである第3支持部に螺子止めされる。これにより、線状電極部と対向電極との間の絶縁性の低下をより抑えることができると共に、第2中間支持部材を支持体に強固に固定することができる。
本発明の一実施形態にかかる空気清浄機1(空気調和機)を図1に示す。この空気清浄機1は、室内の空気を清浄に保ち室内の快適性を向上させるために、室内の床に設置される床置き型空気清浄機である。空気清浄機1は、本体部2とストリーマ放電ユニット63(図11参照)とを備える。本体部2は、前後に分割可能とされており、後側に第1本体部3が設けられ、前側に第2本体部4が設けられる。ストリーマ放電ユニット63は、本体部2の内部であって第1本体部3と第2本体部4との間に設けられる。
第1本体部3は、図2に示すように、第1本体ケーシング11、ファンモータ30、送風ファン31(送風装置)、本体側接触子75、接触子カバー32、光触媒フィルタ43(図3参照)、プラズマ触媒フィルタ44(図3参照)を有する。なお、図2は、光触媒フィルタ43およびプラズマ触媒フィルタ44が取り外された状態の第1本体部3の正面図である。
第1本体ケーシング11は、ファンモータ30、送風ファン31、本体側接触子75、接触子カバー32、光触媒フィルタ43、プラズマ触媒フィルタ44等を内部に収納しており、図1に示すように、吹出口12と、上面吸込口13と、側面吸込口14とを有している。吹出口12は、第1本体ケーシング11の上面部の背面側端部に設けられる。吹出口12は、清浄化された空気を空気清浄機1から上方に向かって吹き出すための開口である。上面吸込口13と側面吸込口14とは、室内の空気を空気清浄機1内に吸い込むための略矩形の開口である。上面吸込口13は、吹出口12が設けられる面と同じ第1本体ケーシング11の上面部の正面側端部に設けられる。上面吸込口13の横方向の長さは、正面パネル21の横方向の長さと略同一である。側面吸込口14は、第1本体ケーシング11の左右の側面部の正面側にそれぞれ設けられる一対の開口である。
図2に示す送風ファン31およびファンモータ30は、空気経路を流れる空気流を生成する。送風ファン31としては、遠心ファンを採用している。このため、送風ファン31は、回転軸方向から空気を吸い込み、回転中心から半径方向外側に向かって空気を吹き出す。ファンモータ30は、送風ファン31を回転駆動する。ファンモータ30としては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータを採用している。
光触媒フィルタ43は、図3に示すように、プリーツ状に形成されており、静電フィルタおよびチタンアパタイト担持フィルタを張り合わせて形成されている。なお、この光触媒フィルタ43は、静電フィルタが前側に、チタンアパタイト担持フィルタが後側に面するように配置される。静電フィルタは、後述するプラズマイオン化部42を通過する際に帯電させられた塵埃などを吸着する。チタンアパタイト担持フィルタは、静電フィルタを通過した塵埃などを吸着する。このチタンアパタイト担持フィルタは、プレフィルタ41と同様に、チタンアパタイトを担持させたPPの繊維から形成されている。なお、チタンアパタイトとは、カルシウムヒドロキシアパタイトの一部のカルシウム原子がイオン交換などの手法によってチタン原子に置換されたアパタイトである。このチタンアパタイトは、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを特異的に吸着する性質を有する。そして、このチタンアパタイトは、後述するストリーマ放電ユニット63から供給される活性種により光触媒機能が活性化され、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
〔プラズマ触媒フィルタ44〕
プラズマ触媒フィルタ44は、送風ファン31の前方であり、且つ、光触媒フィルタ43の後方に配置されている。すなわち、プラズマ触媒フィルタ44は、送風ファン31と光触媒フィルタ43との間に配置されている。プラズマ触媒フィルタ44には、アナターゼ型の二酸化チタンが担持されている。プラズマ触媒フィルタ44では、光触媒フィルタ43に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などを吸着する。このプラズマ触媒フィルタ44では、吸着された菌やウィルスなどが活性種により活性化された二酸化チタンによって死滅あるいは不活化される。
本体側接触子75は、金属板から形成されており、第1本体部3に収納された電源回路(図示せず)および電源コード(図示せず)を介して電源に接続される。本体側接触子75は、第1本体ケーシング11の前面から前方に突出するように設けられており、後述する放電ユニット側接触子71と接触することによって、ストリーマ放電ユニット63側に電源からの電流を伝達する。
第2本体部4は、図1に示すように、第1本体部3の前面に着脱自在に取り付けられる。第2本体部4は、正面パネル21、プレフィルタ41(図3参照)、プラズマイオン化部42(図3参照)を有している。
〔正面パネル21〕
正面パネル21は、第2本体部4の前面に設けられている。この正面パネル21は、正面吸込口22を有する。正面吸込口22は、正面パネル21の略中央部に設けられており、室内の空気を空気清浄機1内に吸い込むための開口である。また、この正面パネル21の高さは、空気清浄機1の奥行きより長い構成となっている。
図3に示すプレフィルタ41は、正面パネル21の後方に設けられており、比較的大きなホコリや塵を除去する。プレフィルタ41は、ポリプロピレン(以下、PPという)製の糸状の樹脂網からなるネットと、ネットを保持するフレームとから構成されている(図示せず)。プレフィルタ41のネットを構成する繊維には、可視光線型の光触媒とカテキンとが空気側に露出するように担持されている。可視光線型の光触媒は、可視光線により光触媒作用が活性化される酸化チタン等を含んでおり、プレフィルタ41に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスを除去する。なお、カテキンは、ポリフェノールの一種であって、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの総称である。このカテキンは、プレフィルタ41に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌の繁殖を抑制したりウィルスを不活化したりする。
プラズマイオン化部42は、プレフィルタ41の後方に設けられ、第2本体部4の背面に設けられる。プラズマイオン化部42は、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させる。プラズマイオン化部42は、図4に示すように、主に、一対の対向電極61、複数のイオン化線62(線状電極部)、第1中間支持部材23、第2中間支持部材24、取付枠60(支持体)を有している。なお、図4は、プラズマイオン化部42を後方から見た背面図である。また、図4においては、複数のイオン化線62のうち一部のイオン化線62のみに符号を付して他は省略している。
以下、プラズマイオン化部42の構成に関して、「左右」とは、プラズマイオン化部42を後方から見た場合における左右方向を意味するものとする。
一対の対向電極61は、図5に示すように、方形波形状の断面を有する金属板であって、取付枠60の背面に左右に分かれて取り付けられている。対向電極61は、イオン化線62に近接して配置されており、イオン化線62に高圧電流が流されることにより、イオン化線62との間にコロナ放電を生起させる。一対の対向電極61は、実質的に電極として機能する実電極部61aとスリット部61bとから成る。スリット部61bには、複数のスリットが設けられており、空気を後方に流す役割を果たす。スリット部61bは、後方に向けて凹んだ複数の凹状部を有しており、複数の凹状部の間に実電極部61aが設けられている。
以下、図4に示すように、左側の対向電極を「第1対向電極25」と呼び、右側の対向電極を「第2対向電極26」と呼ぶ。
複数のイオン化線62は、対向電極61と共に、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させる役割を担う。イオン化線62は、対向電極61の前方に配置されており、取付枠60と対向電極61との間に位置している。このイオン化線62に放電電圧が印可されることによって、イオン化線62と対向電極61との間にコロナ放電が生じる。イオン化線62は、上下方向に折り返された1本の線材の直線状の部分であり(図4参照)、実電極部61a間の凹状部に対向して1つずつ配置される。イオン化線62は、空気経路に交差するように配置されており、空気経路を通過する空気流中に配置される。また、イオン化線62は、鉛直方向に平行に設けられており、複数のイオン化線62が水平方向に複数本並んで配置されている。なお、本実施形態では、第1対向電極25と第2対向電極26とに対応してそれぞれ4つずつ合計8つのイオン化線62が設けられている。これらのイオン化線62は、微小径のタングステン線材などによって形成され、塵埃等を帯電させるための放電電極として用いられる。
第1中間支持部材23は、図4に示すように、複数のイオン化線62の上端を支持する金属製の部材であり、取付枠60の上部に取り付けられている。第1中間支持部材23は、第1対向電極25の上方と第2対向電極26との上方とに亘って設けられている。第1中間支持部材23は、図6に示すように、第1板状本体部23aと、第1左中間支持部23bと、第1右中間支持部23cとを有する。
第1左中間支持部23bは、第1対向電極25の上方に配置されており、1つの第1取付穴部23dと、複数の第1取付部23eとを有している。第1取付穴部23dは、第1板状本体部23aと一体的に形成され、第1板状本体部23aから下方に突出した舌状の部分である。第1取付穴部23dには、前後方向に貫通する貫通孔23fが設けられている。複数の第1取付部23eは、イオン化線62が取り付けられる部分であり、第1対向電極25の凹状部に対応して設けられている。第1左中間支持部23bには、第1取付穴部23dを中心に左右対称に2つずつ、合計4つの第1取付部23eが設けられている。第1取付部23eは、第1板状本体部23aに一体的に設けられ第1板状本体部23aから突出する細長い板状の部分である。第1取付部23eの先端には、後方に向けて突出する突起が形成されており、イオン化線62の上端が取り付けられた取付端子68が係止する。
以上のように、第1中間支持部材23は、合計2つの第1取付穴部23dと、合計8つの第1取付部23eとを有しており、第1取付穴部23dと第1取付部23eとは第1中間支持部材23の中間部分を中心にそれぞれ左右対称に配置されている。
第2中間支持部材24は、図4に示すように、複数のイオン化線62の下端を支持する樹脂製の部材であり、取付枠60の下部に取り付けられている。第2中間支持部材24は、それぞれ別体に形成された第2左中間支持部27と第2右中間支持部28とを有する。
第2左中間支持部27は、第1対向電極25の下方に設けられており、第1左中間支持部23bとの間に第1対向電極25を挟んで配置される。第2左中間支持部27は、図7に示すように、一体的に形成された1つの第2取付穴部27aと複数の折り返し部28bとを有している。第2取付穴部27aは、第2左中間支持部27の中間部分に設けられており、前後方向に貫通する貫通孔27cが設けられている。複数の第2折り返し部28bは、イオン化線62を構成する線材を上下方向に折り返す部分であり、その両端には第2取付部27dが設けられている。第2取付部27dは、イオン化線62の下端が取り付けられる部分であり、図8に示すように、第1対向電極25の凹状部に対応して設けられている。第2左中間支持部27では、第2取付穴部27aを中心に左右対称に2つずつ、合計4つの第2取付部27dが設けられている。第2取付部27dは、第2折り返し部28bの端部において直角に屈曲した部分であり、第2折り返し部28bにおいて折り返される線材が係止する。このため、イオン化線62の下端は、第2取付部27dにおいて第2左中間支持部27と接触している。また、第2折り返し部28bの中間部分には放電電圧を伝達するための接触子29が設けられており、線材の中間部分33すなわちイオン化線62の下端同士を繋ぐ部分と接触している。
以上のように、第2中間支持部材24は、合計2つの第2取付穴部27aと、合計8つの第2取付部27dとを有している。
取付枠60は、樹脂等の絶縁材料から形成されており、図4に示すように、一対の対向電極61、イオン化線62およびストリーマ放電ユニット63が取り付けられる枠状の部材である。取付枠60は、図9および図10に示すように、第1取付枠64、第2取付枠65、第3取付枠66、複数の第1支持部60a、複数の第2支持部60b、複数の第3支持部60cを有する。
図11に示すストリーマ放電ユニット63は、第1本体部3と第2本体部4との間に配置され、空気流路中に設けられる。ストリーマ放電ユニット63は、第2本体部4の背面に、すなわち、プラズマイオン化部42の背面に着脱自在に取り付けられる。ストリーマ放電ユニット63は、対向電極61と共にストリーマ放電を生起させることにより、光触媒フィルタ43に供給する活性種を生成し、空気流中に放出する。ストリーマ放電ユニット63は、上述した第1取付枠64に着脱自在に取り付けられる。ストリーマ放電ユニット63は、図12に示すように、放電ユニットケーシング69と、放電部83と、放電ユニット側接触子71と、接触子取付部材72とを有する。
放電ユニットケーシング69には、放電部83と接触子取付部材72とが取り付けられる。放電ユニットケーシング69は、樹脂から形成された箱状の部材であり、第1取付枠64に合致する外形を有している。放電ユニットケーシング69は、前面全体が開口しており、放電部83の後方、両側方、上方、下方を覆っている。以下、放電ユニットケーシング69の前面の開口を「第2開口69a」と呼ぶ。第2開口69aは、第2本体部4の背面に面しており、放電ユニットケーシング69が取付枠60に取り付けられることによって、第2開口69aが取付枠60の第1取付枠64によって閉じられる。より詳細には、放電ユニットケーシング69は、第1取付枠64の後方から第1取付枠64の内部に挿入され、第1取付枠64に着脱自在に取り付けられる。放電ユニットケーシング69は、第1取付枠64に取り付けられることによって、第1取付枠64と共に放電部83の周囲を覆い、放電部83を空気流から隔離する。
また、放電ユニットケーシング69の背面の長手方向すなわち鉛直方向における中間部分には、複数の微少な孔77が設けられている。
放電部83は、ストリーマ放電を生起させる主要部であり、ストリーマ放電電極70と、アース板73と、絶縁板74とを有する。
ストリーマ放電電極70は、金属板から形成されており、放電電圧が印可されることによってアース板73との間にストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電電極70は、絶縁板74の長手方向における中間部分に接続されており、絶縁板74を介してアース板73に取り付けられている。
アース板73は、金属板から形成されており、ストリーマ放電電極70よりも大きな略長方形の外形を有する。アース板73は、ストリーマ放電電極70に対して平行に配置されており、ストリーマ放電電極70に近接して配置されている。アース板73は、ストリーマ放電電極70と放電ユニットケーシング69の背面との間に位置している。アース板73は、放電ユニットケーシング69に固定されており、金属製のアース接触子81が取り付けられる。このアース接触子81は放電ユニットケーシング69が第1取付枠64に取り付けられた状態で、対向電極接続部67(図4参照)と接触する。また、アース板73のうちストリーマ放電電極70に対向する部分近傍には、微少な孔73aが設けられている。このアース板73の孔73aは、放電ユニットケーシング69の複数の微少な孔77と対向するように配置されており、ストリーマ放電電極70から発生した活性種が、これらの孔73a,77を通ってストリーマ放電ユニット63の外部に放出されるように構成されている。
絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とが取り付けられる部材であり、ストリーマ放電電極70とアース板73とを微少な距離を隔てて保持するスペーサーとして機能する。絶縁板74は、絶縁性の高い樹脂から形成されており、これにより、ストリーマ放電電極70とアース板73との間の絶縁が確保される。絶縁板74は、両端がアース板73側に折り返された形状を有しており、折り返された両端においてアース板73と接続されている。
なお、絶縁板74は、縁部が鈍角に屈曲した略L字型の断面形状を有している。
放電ユニット側接触子71は、接触子取付部材72に支持されており、接触子取付部材72の長手方向に沿って設けられている。放電ユニット側接触子71の下端は、本体側接触子75(図2参照)と接触する接点となっている。放電ユニット側接触子71の上端は、ストリーマ放電電極70の下端と接触している。放電ユニット側接触子71は、本体側接触子75からストリーマ放電電極70に放電電圧を伝達する。
接触子取付部材72は、放電ユニット側接触子71が取り付けられる部材であり、鉛直方向に長い棒状部72aと、棒状部72aに垂直に交差する仕切板部72bとを有している。
棒状部72aは、一端にストリーマ放電電極70が差し込まれる切り欠き72cが設けられており、他端に放電ユニット側接触子71の接点が設けられている。
この空気清浄機1は、図3に示すように、プレフィルタ41、プラズマイオン化部42、ストリーマ放電ユニット63、光触媒フィルタ43およびプラズマ触媒フィルタ44からなる空気清浄ユニット40(空気清浄部)を備えており、各吸込口(上面吸込口13、側面吸込口14、正面吸込口22)から吸い込まれた室内の空気中に含まれる異物を除去して空気流路を流れる空気を清浄化する。以下、空気清浄ユニット40による空気清浄作用について説明する。
イオン化線62と実電極部61aとの間を通過した空気流は、ストリーマ放電ユニット63の後方を流れる。ストリーマ放電ユニット63においては、ストリーマ放電電極70と対向電極61との間に直流、交流、またはパルスの放電電圧が印加され、ストリーマ放電電極70と対向電極61との間にストリーマ放電が生じる。ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成され、活性種が放電ユニットケーシング69に設けられた複数の微少な孔77を通って、空気流中に放出される。放出された活性種は、空気流に乗って、後方の光触媒フィルタ43に供給される。なお、これらの活性種は、エネルギーレベルが非常に高く、光触媒フィルタ43に到達する前であっても、空気に含まれるアンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物など小さな有機分子を分解・消臭する能力を有する。
プラズマ触媒フィルタ44を通過した空気流は、吹出口12から室内へと吹き出される。
(1)
この空気調和機1では、取付枠60に2つの第1支持部60aが設けられ、第1中間支持部材23に8つの第1取付部23eが設けられており、第1支持部60aの数が、第1取付部23eの数よりも少ない。そして、第1中間支持部材23は2つの第1支持部60aのみによって支持されており、他の部分は取付枠60に非接触となっている。このため、取付枠60と第1中間支持部材23との接触箇所が比較的少なくなっている。これにより、取付枠60と第1中間支持部材23との間の絶縁抵抗が増大し、イオン化線62と対向電極61との間の絶縁性を増大させることができる。よって、この空気調和機1では、イオン化線62と対向電極61との間の絶縁性の低下を防止することができ、イオン化線62と対向電極61との間に放電を安定的に生起させることができる。
この空気調和機1では、対向電極61を支持する第2支持部60bが突起状の形状であるため、対向電極61との接触面積が小さくなっている。このため、イオン化線62と対向電極61との間の絶縁性をより増大させることができ、安定的に放電を生じさせることができる。
(A)
上記の実施形態では、コロナ放電によって空気流に含まれる塵埃等を帯電させているが、放電の種類はこれに限定されるものではなく、塵埃等の微粒を帯電させることのできる他の放電が利用されてもよい。
上記の実施形態では、本発明を空気清浄機に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、室内の冷暖房を行う空気調和機に本発明が適用されてもよい。
(C)
上記の実施形態では、1本の線材が上下方向に一度だけ折り返されることによって、2つの直線状のイオン化線62が形成されているが、1本の線材によって1つのイオン化線62が構成されてもよく、1本の線材が複数回折り返されることによって2以上のイオン化線62が形成されてもよい。
第1支持部60a、第2支持部60b、第3支持部60c、第1取付部23e、第2取付部27dの数は、上記の実施形態に限られるものではなく、より多くの又はより少ない数の第1支持部60a、第2支持部60b、第3支持部60c、第1取付部23e、第2取付部27dが設けられてもよい。この場合も、第1中間支持部材23と取付枠60との接触箇所、第2中間支持部材24と取付枠60との接触箇所、対向電極61と取付枠60との接触箇所の数および接触面積を極力少なくすることによって、イオン化線62と対向電極61との間の絶縁性を向上させることができる。
23 第1中間支持部材
23e 第1取付部
24 第2中間支持部材
27d 第2取付部
31 送風ファン(送風装置)
40 空気清浄ユニット(空気清浄部)
60 取付枠(支持体)
60a 第1支持部
60b 第2支持部
60c 第3支持部
61 対向電極
62 イオン化線(線状電極部)
Claims (8)
- 前記室内へと吹き出される空気が通る空気流路を有する本体ケーシング(6)と、
前記空気流路を流れる空気流を生成する送風装置(31)と、
前記空気流路を流れる空気を清浄化する空気清浄部(40)と、
を備え、
前記空気清浄部(40)は、
前記空気流中に配置され放電電圧が印可されることによって放電する複数の線状電極部(62)と、
前記線状電極部(62)に近接して配置される対向電極(61)と、
前記線状電極部(62)が取り付けられる複数の第1取付部(23e)を有する第1中間支持部材(23)と、
前記第1中間支持部材(23)を支持する1または複数の第1支持部(60a)と、前記対向電極(61)を支持する1または複数の第2支持部(60b)とを有する支持体(60)と、
を有し、
前記第1支持部(60a)の数は、前記第1取付部(23e)の数よりも少ない、
空気調和機(1)。 - 前記第1支持部(60a)は突起状の形状を有する、
請求項1に記載の空気調和機(1)。 - 前記第1支持部(60a)はボスであり、
前記第1中間支持部材(23)は第1支持部(60a)に螺子止めされる、
請求項2に記載の空気調和機(1)。 - 前記第2支持部(60b)は、突起状の形状を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)。 - 前記支持体(60)は、複数の前記第2支持部(60b)を有し、
前記第1支持部(60a)に最も近い2つの前記第2支持部(60b)は、前記第1支持部(60a)から等距離に位置する、
請求項4に記載の空気調和機(1)。 - 前記第1取付部(23e)には直線状の前記線状電極部(62)の一端が取り付けられ、
前記線状電極部(62)の他端が取り付けられる複数の第2取付部(27d)を有し、前記第1中間支持部材(23)との間に前記空気流路を挟んで配置される第2中間支持部材(24)をさらに備え、
前記支持体(60)は、前記第2中間支持部材(24)を支持する1または複数の第3支持部(60c)をさらに有し、
前記第3支持部(60c)の数は、前記第2取付部(27d)の数よりも少ない、
請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機(1)。 - 前記第3支持部(60c)は、突起状の形状を有する、
請求項6に記載の空気調和機(1)。 - 前記第3支持部(60c)はボスであり、
前記第2中間支持部材(24)は前記第3支持部(60c)に螺子止めされる、
請求項7に記載の空気調和機(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005247028A JP2007061668A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005247028A JP2007061668A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007061668A true JP2007061668A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37924498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005247028A Pending JP2007061668A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007061668A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101460650B1 (ko) * | 2014-06-05 | 2014-11-12 | 주식회사태영엠앤에프 | 전기 집진기용 방전극장치 |
-
2005
- 2005-08-29 JP JP2005247028A patent/JP2007061668A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101460650B1 (ko) * | 2014-06-05 | 2014-11-12 | 주식회사태영엠앤에프 | 전기 집진기용 방전극장치 |
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