JP2007049621A - プリディストーション増幅装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路構成の簡易化かつ小型化を可能にすると共に、電力増幅器の温度変化に応じた歪補償を可能とするプリディストーション増幅装置を提供する。
【解決手段】プリディストーション増幅装置100は、シンボルマッピング部102を備え、このシンボルマッピング部102において、温度検出器110から入力される温度データをもとに所定の閾値と比較し、温度特性に応じたシンボルマップを選択する。そして、入力されたシリアル伝送ビット列を上記選択されたシンボルマップに照合させてマッピング値を出力する。このとき、電力増幅器108により発生する非線形歪の逆特性を加えたシンボルマップを用いるようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】プリディストーション増幅装置100は、シンボルマッピング部102を備え、このシンボルマッピング部102において、温度検出器110から入力される温度データをもとに所定の閾値と比較し、温度特性に応じたシンボルマップを選択する。そして、入力されたシリアル伝送ビット列を上記選択されたシンボルマップに照合させてマッピング値を出力する。このとき、電力増幅器108により発生する非線形歪の逆特性を加えたシンボルマップを用いるようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、無線通信システムにおける送信装置の電力増幅器により発生する非線形歪を補償するプリディストーション増幅装置に関する。
従来、無線通信システムの送信装置に用いられる電力増幅器は、電力効率の観点からできるだけ高い動作点で動作させることが必要となっている。しかし、一般に電力増幅器の電力効率を増大させると、非線形歪による入出力特性の影響が大きくなってくることから、非線形歪補償技術が利用されている。歪補償技術として、さまざまな方式が提案されているが、特にプリディストーション方式は、ベースバンド帯域におけるデジタル信号処理を用いることで、高精度で安定した歪補償特性を得ることができる(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、従来技術のプリディストーション増幅装置では、歪補償係数を格納しておくためのメモリが必要となる。更に、パワー値の算出、歪補償係数と送信ベースバンド信号との複素乗算などの演算処理が必要となるため、回路構成が複雑で大型化してしまう。また、一般的にプリディストーション方式は、電力増幅器の隣接チャンネルの漏洩電力を低減させるために用いられるが、この漏洩電力が隣接チャンネルに影響を与えない大きさであっても、電力増幅器において発生する歪によりシンボル点のコンスタレーションが歪み、ビット誤り率を劣化させる場合がある。このような歪の補正に対しても上記従来のプリディストーション増幅装置では、フィードバック系などの大掛かりな回路が必要である。
また、一般に、電力増幅器の入出力特性は、電力増幅器周辺の温度に応じて変化することが知られている。この温度変化による歪量の変化に対応するためには、温度変化に対応する歪補償係数を格納する必要があり、さらに多くのメモリ容量が必要となってしまう。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、回路構成の簡易化かつ小型化を可能にすると共に、電力増幅器の温度変化に応じた歪補償を可能とするプリディストーション増幅装置を提供することにある。
上記目的を解決するために、この発明に係わるプリディストーション増幅装置は、伝送ビット列を複素平面上にマッピングしてそのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、上記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備する。そして、上記送信ベースバンド信号生成部は、上記温度を閾値と比較する温度判定部と、上記電力増幅器が有する歪み特性を反映したマッピング値を上記温度に対応付けて複数セット格納し、入力された上記伝送ビット列及び上記温度判定部による判定結果に対応するマッピング値を出力するマッピング手段と、上記マッピング値を表す送信ベースバンド信号を生成する送信フィルタ手段と
を備えるものである。
を備えるものである。
上記構成では、電力増幅器において発生する非線形歪の逆特性を反映したマッピング値を電力増幅器の温度に対応して複数セット格納し、検出された温度に対応するマッピング値を用いることにより、電力増幅器における温度に対応する非線形歪を補償することが可能である。これにより、回路構成の簡易化かつ小型化を実現すると共に、電力増幅器の温度変化に応じた歪補償が可能となる。
また、この発明は次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、伝送ビット列を複素平面上にマッピングしてそのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、上記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備する。そして、上記送信ベースバンド信号生成部は、上記温度を閾値と比較する温度判定部と、上記電力増幅器が有する歪み特性の逆特性を反映したマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値を、上記温度に対応付けて複数セット格納し、入力された上記伝送ビット列及び上記温度判定部による判定結果に対応する乗算値を出力するメモリと、上記メモリから出力された乗算値を時系列的に加算して上記送信ベースバンド信号を出力する加算器とを備えるようにする。
第1の構成は、伝送ビット列を複素平面上にマッピングしてそのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、上記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備する。そして、上記送信ベースバンド信号生成部は、上記温度を閾値と比較する温度判定部と、上記電力増幅器が有する歪み特性の逆特性を反映したマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値を、上記温度に対応付けて複数セット格納し、入力された上記伝送ビット列及び上記温度判定部による判定結果に対応する乗算値を出力するメモリと、上記メモリから出力された乗算値を時系列的に加算して上記送信ベースバンド信号を出力する加算器とを備えるようにする。
このように構成しても、上記発明と同様に回路構成の簡易化かつ小型化を実現すると共に、電力増幅器の温度変化に応じた歪補償が可能となる。さらに、マッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値をメモリに予め格納することにより、乗算器が不要になるため、さらに回路構成の簡易化かつ小型化を実現することができる。
また、第2の構成は、伝送ビット列を、複数種の変調方式の中から適応的に選択された変調方式に応じて複素平面上にマッピングし、そのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、上記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備する。そして、上記送信ベースバンド信号生成部は、上記温度を閾値と比較する温度判定部と、上記電力増幅器が有する歪み特性の逆特性を反映したマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値を、上記温度と上記複数種の変調方式の各々に対応付けて複数セット格納し、入力された上記伝送ビット列及び上記温度判定部による判定結果と選択された変調方式とに対応する乗算値を出力するメモリと、上記メモリから出力された乗算値を時系列的に加算して上記送信ベースバンド信号を出力する加算器とを備える。
このように構成すると、複数種の変調方式の中から適応的に選択された変調方式に応じて、電力増幅器の温度変化を加味した歪み特性の逆特性を反映したマッピング値が用いられる。これにより、電力増幅器の温度変化及び複数種の変調方式に応じて発生する歪み特性を確実に補償することが可能となる。
要するにこの発明によれば、回路構成の簡易化かつ小型化を可能にすると共に、電力増幅器の温度変化に応じた歪補償を可能とするプリディストーション増幅装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わるプリディストーション増幅装置を備えた送信装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、この実施形態では、変調方式が16QAM(16-positions Quadrature Amplitude Modulation)で、電力増幅器において発生する非線形歪が位相による歪である場合を例にとって説明する。
この送信装置は、プリディストーション増幅装置100とアンテナ109とを備える。プリディストーション増幅装置100は、シンボルマッピング部(歪補償有)102を備え、さらに、送信フィルタ部103と、直交変調部104と、DA変換器105と、ミキサ106と、発振器107と、電力増幅器108と温度検出器110とを備える。
図1は、この発明の第1の実施形態に係わるプリディストーション増幅装置を備えた送信装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、この実施形態では、変調方式が16QAM(16-positions Quadrature Amplitude Modulation)で、電力増幅器において発生する非線形歪が位相による歪である場合を例にとって説明する。
この送信装置は、プリディストーション増幅装置100とアンテナ109とを備える。プリディストーション増幅装置100は、シンボルマッピング部(歪補償有)102を備え、さらに、送信フィルタ部103と、直交変調部104と、DA変換器105と、ミキサ106と、発振器107と、電力増幅器108と温度検出器110とを備える。
シンボルマッピング部(歪補償有)102は、入力されるシリアル伝送ビット列を歪の逆特性を反映したシンボルマップに対応させ、そのマッピング値を出力する。
送信フィルタ部103は、乗算部1031と加算部1032とを備える。図2に送信フィルタ部103の回路構成を示す。この送信フィルタ部103は、乗算部1031によりシンボルマッピング部102から入力されたマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数とを乗算したのち、加算部1032おいて上記乗算結果を順次遅延させて加算することでフィルタ処理を行ってベースバンド信号を生成し出力する。
送信フィルタ部103は、乗算部1031と加算部1032とを備える。図2に送信フィルタ部103の回路構成を示す。この送信フィルタ部103は、乗算部1031によりシンボルマッピング部102から入力されたマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数とを乗算したのち、加算部1032おいて上記乗算結果を順次遅延させて加算することでフィルタ処理を行ってベースバンド信号を生成し出力する。
また、直交変調部104は、上記送信フィルタ部103から入力されたベースバンド信号を直交変調して無線周波信号に変換する。DA変換器105は、上記変換された無線周波信号をアナログ変換してアナログ信号を出力する。また、ミキサ106において、上記DA変換器105から出力されたアナログ信号は、発振器107からの発振信号をミキシングされてアップコンバートされる。このアップコンバートされた信号は、電力増幅器108により増幅されたのち、アンテナ109を介して無線回線へ送信される。温度検出器110は、電力増幅器108の周辺の温度を測定し、シンボルマッピング部102に温度データを供給する。
図3は、上記シンボルマッピング部102の具体的な構成を示すブロック構成図である。シンボルマッピング部102は、温度による歪特性の変化に対応する複数のシンボルマップ(一例として、図中シンボルマップa及びb)を備える。また、上記温度検出器110から供給される温度データを所定の閾値と比較判定する温度判定部1022と、温度判定部1022の判定結果に基づいて上記複数のシンボルマップの選択切り替えを行うスイッチ1021を備える。このような構成により、シンボルマッピング部102では、温度検出器110により検出された温度データをもとに、温度による歪特性の変化に対応するシンボルマップを用いてマッピング処理を行う。
ここで、上記シンボルマッピング部102において用いられるシンボルマップについて説明する。図4に示すような歪補償無しのシンボルマップを用いると、電力増幅器108からの出力信号には、図5に示すような電力増幅器108による歪特性が発生する。そこで本発明では、この歪特性を低減させるために、電力増幅器108により発生する歪の逆特性を反映したシンボルマップを利用する。図6に、シンボルマッピング部102で用いられる16QAMシンボルマップの一例を示す。
すなわち、電力増幅器108の歪が3次の位相歪が支配的であるとした場合、シンボルマップは、図7に示すような3次の補償曲線を用いて、図8の丸印で示すようなシンボルマップとなる。ここで用いた3次の補償曲線の例を(1)式に示す。
y=−0.6×10−4x3[deg]・・・(1)
図8に示すように、原点からの距離が遠い、つまり入力信号の振幅が大きいほど、それぞれのマッピング値の位相歪が大きくなっていることがわかる。×印で示した歪補償を行なわない従来のコンスタレーションと比べて、電力増幅器108において発生する位相歪み分を補償していることがわかる。
y=−0.6×10−4x3[deg]・・・(1)
図8に示すように、原点からの距離が遠い、つまり入力信号の振幅が大きいほど、それぞれのマッピング値の位相歪が大きくなっていることがわかる。×印で示した歪補償を行なわない従来のコンスタレーションと比べて、電力増幅器108において発生する位相歪み分を補償していることがわかる。
また、電力増幅器108は、周囲の温度変化によって入出力特性が変化するために、歪量も変動する。したがって、温度変化による歪も補正する必要があるが、その温度変化による歪の変動を補償する場合でも、上記述べたシンボルマップのマッピング点を温度特性に応じて変更するだけで歪補償を行う。
次に、このプリディストーション増幅装置100の動作について詳細に説明する。図9は、シンボルマッピング部102の動作を示す図である。
図9に先立ち、シンボルマッピング部102において、温度特性に応じたシンボルマップが選択される。すなわち、温度検出器110は、電力増幅器108の周辺の温度を測定し、シンボルマッピング部102に温度データを供給する。シンボルマッピング部102に設けられた温度判定部1022は、上記供給された温度データをもとに所定の閾値と比較し、温度特性に応じたシンボルマップを選択するためのスイッチ制御信号をスイッチ1021に送出する。このスイッチ制御信号をもとに、スイッチ1021はシンボルマップaまたはbを選択し切り替える。
図9に先立ち、シンボルマッピング部102において、温度特性に応じたシンボルマップが選択される。すなわち、温度検出器110は、電力増幅器108の周辺の温度を測定し、シンボルマッピング部102に温度データを供給する。シンボルマッピング部102に設けられた温度判定部1022は、上記供給された温度データをもとに所定の閾値と比較し、温度特性に応じたシンボルマップを選択するためのスイッチ制御信号をスイッチ1021に送出する。このスイッチ制御信号をもとに、スイッチ1021はシンボルマップaまたはbを選択し切り替える。
図9において、シンボルマッピング部(歪補償有)102では、入力されるシリアル伝送ビット列を上記選択されたシンボルマップ上に対応させ、その振幅情報を出力する。例えば、図9に示すように、入力されるシリアル伝送ビット列が“01001011”である場合、IQ座標では、I0Q0(−2.6,−6.8)、I1Q1(7.1,1.9)のシンボル点で順にマッピングされ、シンボルマッピング部102は、I側データとしては“−2.6”,“7.1”、Q側データとしては“−6.8”,“1.9”の順でマッピング値を出力する。
そうすると、送信フィルタ部103は、シンボルマッピング部102から入力されるIQごとの上記マッピング値を用いて帯域制限と波形整形を行ないベースバンド信号を出力する。送信フィルタ部103から出力されたベースバンド信号は、直交変調部104により直交変調されたのち、DA変換器105においてアナログ信号に変換される。ミキサ106では、上記DA変換器105から出力されたアナログ信号を、発振器107からの発振信号とミキシングして無線周波数にアップコンバートする。そして、電力増幅器108は、このアップコンバートされた信号を所望のレベルに増幅する。この増幅処理の際に、電力増幅器108では非線形位相歪が発生するが、この構成ではその位相歪をシンボルマッピング部102におけるマッピング処理の時点で補償しているため、電力増幅器108の出力は、非線形位相歪が補償された出力値となる。かくして、電力増幅器108により増幅された変調信号がアンテナ109から出力される。
以上述べたように、この発明の第1の実施形態では、プリディストーション増幅装置100は、シンボルマッピング部102を備え、このシンボルマッピング部102において、温度検出器110から入力される温度データをもとに所定の閾値と比較し、温度特性に応じたシンボルマップを選択する。そして、入力されたシリアル伝送ビット列を上記選択されたシンボルマップに照合させてマッピング値を出力する。このとき、電力増幅器108により発生する歪特性の逆特性を加えたシンボルマップを用いるようにしたものである。
したがって第1の実施形態によれば、電力増幅器108の非線形歪が位相による歪である場合は、変調側シンボルマップに図6のような位相歪の逆特性を加えることで、電力増幅器108の位相歪を補償できる。このため、従来技術のプリディストーション増幅装置のように、歪補償係数を格納しておくためのメモリや、パワー値の算出、歪補償係数と送信ベースバンド信号との複素乗算などの演算処理を必要としないため、回路構成が小型化及び簡易化し、処理速度が向上する。特に、シンボルマップのみを変更するだけで電力増幅器の位相歪補償が実現できるため、容易に非線形歪補償が実現できる。
さらに、電力増幅器の温度に対応する歪み特性を補償するマッピング値を複数格納し、検出された温度に応じて上記マッピング値を用いるため、温度変化による電力増幅器における歪量を確実に補償することができる。予め所定の温度における歪量を測定し、温度をパラメータとしたシンボルマップを複数用いることで実現できる。例えば、図3のように、温度に対応する2通りのシンボルマップa及びbを備え、温度検出器110からの電力増幅器108周辺の温度に基づいて、いずれのシンボルマップを用いるか切り替えるようにする。
なお、上記第1の実施形態では、電力増幅器108により発生する位相歪を例に説明を行ったが、振幅歪が生じる場合や振幅歪及び位相歪の両方が生じる場合も、同様にそれぞれに対応する歪補償特性を反映したシンボルマップに変更することで歪補償を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
図10は、この発明の第2の実施形態に係わるプリディストーション増幅装置を備えた送信装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省略する。また、この実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に変調方式が16QAMで、電力増幅器において発生する非線形歪が位相による歪である場合を例にとって説明する。
図10は、この発明の第2の実施形態に係わるプリディストーション増幅装置を備えた送信装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省略する。また、この実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に変調方式が16QAMで、電力増幅器において発生する非線形歪が位相による歪である場合を例にとって説明する。
この送信装置は、プリディストーション増幅装置200とアンテナ109とを備える。プリディストーション増幅装置200は、アドレッシング部201と、送信フィルタ部202とを備え、さらに、直交変調部104と、DA変換器105と、ミキサ106と、発振器107と、電力増幅器108と、温度検出器110とを備える。温度検出器110は、測定により得られた温度データを上記アドレッシング部201に供給する。また、送信フィルタ部202は、メモリ部203と加算部204とを備える。図11に送信フィルタ部202の構成を示す。
ここで、送信フィルタ部202の構成を上記第1の実施形態の送信フィルタ部103と比較して説明する。図2に示した送信フィルタ部103に入力されるデータは、上述したようにシンボルマッピング部102から出力されるシンボルマップ値である。つまり、乗算部1031では、有限通り(図6に示した歪補償された16QAMのシンボルマップを用いる場合ならば16通り)の固定値であるシンボルマップ値と、固定値である既知のタップ係数の乗算を行う。したがって、図11に示すように、予めその乗算結果をメモリ203a,203b,203cに格納して、乗算器1031をそのメモリ203a,203b,203cに置き換えて送信フィルタ部202を構成することができる。
なお、メモリ203a,203b,203cは、電力増幅器108が有する歪み特性の逆特性を反映したシンボルマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値を、温度に対応付けてそれぞれ複数セット格納している。アドレッシング部201は、温度検出器110から供給される温度データをもとに所定の閾値と比較判定し、温度に対応する乗算値を記憶するアドレス値を送信フィルタ202に出力する。
この場合、送信フィルタ部202への入力データは、マッピング値に対応するメモリ203a,203b,203cのアドレス値となる。このアドレス値は、アドレッシング部201により出力され、アドレッシング部201は、入力されたシリアル伝送ビット列をメモリ部203に対応するアドレス値に変換する。図12にメモリ部203のデータ構成を示す。メモリ部203はメモリ203a,203b,203cとから構成され、各メモリ203a,203b,203cは、16通りのシンボルマップ値と各タップ係数の乗算結果を格納している。すなわち、各メモリ203a,203b,203cに格納する乗算結果は、電力増幅器108の位相歪を補償した図6に示すようなシンボルマップ値とタップ係数の乗算結果となる。加算部204は、このメモリ部203から出力された乗算結果を順次遅延させて加算することでフィルタ処理を行いベースバンド信号を出力する。
次に、図13を用いて、このプリディストーション増幅装置200の動作について説明する。図13は、アドレッシング部201の動作を示す図である。
まず、アドレッシング部201は、入力されるシリアル伝送ビット列及び温度検出器110から供給される温度データに基づいてそのシンボル値に対応したメモリ部203に対するアドレス値を出力する。例えば、図13に示すように入力されるシリアル伝送ビット列が“01001011”で、メモリ部203のデータ配置は図12に示した配置である場合、IQ座標では、I0Q0(−2.6,−6.8)、I1Q1(7.1,1.9)のシンボル点の順でマッピングされることになり、メモリ部203に対するアドレス値として“0100”,“1011”とを出力する。
まず、アドレッシング部201は、入力されるシリアル伝送ビット列及び温度検出器110から供給される温度データに基づいてそのシンボル値に対応したメモリ部203に対するアドレス値を出力する。例えば、図13に示すように入力されるシリアル伝送ビット列が“01001011”で、メモリ部203のデータ配置は図12に示した配置である場合、IQ座標では、I0Q0(−2.6,−6.8)、I1Q1(7.1,1.9)のシンボル点の順でマッピングされることになり、メモリ部203に対するアドレス値として“0100”,“1011”とを出力する。
メモリ部203には前述したように位相歪を加えた図6のシンボルマップ値とタップ係数の乗算結果を温度に対応付けて予め複数セット格納しておき、送信フィルタ部202ではメモリ部203からの出力値を加算部204で順次加算することで帯域制限と波形整形を行いベースバンド信号を出力する。送信フィルタ部202から出力されたベースバンド信号は、直交変調部104により直交変調されたのち、DA変換器105においてアナログ信号に変換される。ミキサ106では、上記DA変換器105から出力されたアナログ信号を発振器107からの発振信号とミキシングして無線周波数にアップコンバートする。そして、電力増幅器108は、このアップコンバートされた信号を所望のレベルに増幅する。この増幅処理の際に、電力増幅器108では非線形位相歪が発生するが、この構成では、位相歪補償したシンボルマップを用いるため、電力増幅器108の出力は、非線形位相歪が補償された出力値となる。かくして、電力増幅器108により増幅された変調信号がアンテナ109から出力される。
以上のように、第2の実施形態では、電力増幅器108により発生する非線形歪を予め補償したシンボルマップを温度に対応付けて利用し、さらに非線形歪補償された有限のシンボルマップ値と固定のタップ係数の乗算結果を格納したメモリ部203を用いて送信フィルタ部202を構成する。これにより、乗算器1031が必要なくなり、回路の小型化、処理速度の高速化および回路構成の簡略化が実現できると共に、電力増幅器の温度変化に応じた歪補償を可能とする。
(第3の実施形態)
図14は、この発明の第3の実施形態に係わるプリディストーション増幅装置を備えた送信装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において、上記第1及び第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。この第3の実施形態のプリディストーション増幅装置300は、複数の変調方式を切り替える適応変調時に対応するものである。ここでは、例として16QAMの他に、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、64QAM(64-positions Quadrature Amplitude Modulation)の変調方式に対応するものとする。
図14は、この発明の第3の実施形態に係わるプリディストーション増幅装置を備えた送信装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において、上記第1及び第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。この第3の実施形態のプリディストーション増幅装置300は、複数の変調方式を切り替える適応変調時に対応するものである。ここでは、例として16QAMの他に、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、64QAM(64-positions Quadrature Amplitude Modulation)の変調方式に対応するものとする。
プリディストーション増幅装置300は、アドレッシング部301と、送信フィルタ部302とを備え、さらに、直交変調部104と、DA変換器105と、ミキサ106と、発振器107と、電力増幅器108と、温度検出器110とを備える。送信フィルタ部302は、メモリ部303と加算部304とを備える。図15にメモリ部303の構成を示す。メモリ部303には、温度に対応付けて、それぞれ図15に示すように各変調方式ごとのデータが格納され、メモリ部303を構成するメモリ303a,303b,303cには各変調方式に対応する非線形歪補償されたシンボルマップ値とタップ係数との乗算結果が記憶される。各変調方式の分類は、図15に示すように例えばアドレス値の上位2ビットを用いて表される。
一方、アドレッシング部301には、シリアル伝送ビット列と温度検出器110から供給される温度データと共に変調方式が入力され、入力されたシリアル伝送ビット列及び温度データと変調方式とに対応するメモリ部303のアドレス値がアドレッシング部301から出力される。送信フィルタ部302は、この出力されたアドレス値に該当するシンボルマップ値とタップ係数の乗算結果を加算部204で順次加算することで帯域制限と波形整形を行いベースバンド信号を出力する。その後、送信フィルタ部302から出力されたベースバンド信号をもとに第2の実施形態と同様の処理を行い無線信号を送信する。
この発明の第3の実施形態は、メモリ部303に複数の変調方式に対応する非線形歪補償されたシンボルマップ値とタップ係数との乗算結果を電力増幅器108の温度に対応付けてそれぞれ記憶しておく。また、アドレッシング部301は、シリアル伝送ビット列と温度検出器110により得られた温度データと共に変調方式の入力を受け付け、入力されたシリアル伝送ビット列及び上記温度データと変調方式とをもとに温度特性及び変調方式に対応する歪補償を行なうようにしたものである。これにより、適応変調機能を有する送信装置においては、温度及び変調方式に対応するシンボルマップが適用されたメモリが参照されるため、変調方式だけでなく、温度特性を加味した高精度な歪補償を行うことができる。
なお、この発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、このプリディストーション増幅装置の回路構成およびサポートする変調方式についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100…プリディストーション増幅装置、102…シンボルマッピング部、103…送信フィルタ部、104…直交変調部、105…DA変換器、106…ミキサ、107…発振器、108…電力増幅器、109…アンテナ、110…温度検出器、1021…スイッチ、1022…温度判定部、200…プリディストーション増幅装置、201…アドレッシング部、202…送信フィルタ部、203…メモリ部、204…加算部、300…プリディストーション増幅装置、301…アドレッシング部、302…送信フィルタ部、303…メモリ部、1031…乗算部、1032…加算部、203a,203b,203c…メモリ、303a,303b,303c…メモリ。
Claims (3)
- 伝送ビット列を複素平面上にマッピングしてそのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、前記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備し、
前記送信ベースバンド信号生成部は、
前記温度を閾値と比較判定する判定手段と、
前記電力増幅器が有する歪み特性を反映したマッピング値を前記温度に対応付けて複数セット格納し、入力された前記伝送ビット列及び前記温度判定部による判定結果に対応するマッピング値を出力するマッピング手段と、
前記マッピング値を表す送信ベースバンド信号を生成する送信フィルタ手段と
を備えることを特徴とするプリディストーション増幅装置。 - 伝送ビット列を複素平面上にマッピングしてそのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、前記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備し、
前記送信ベースバンド信号生成部は、
前記温度を閾値と比較する温度判定部と、
前記電力増幅器が有する歪み特性の逆特性を反映したマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値を、前記温度に対応付けて複数セット格納し、入力された前記伝送ビット列及び前記温度判定部による判定結果に対応する乗算値を出力するメモリと、
前記メモリから出力された乗算値を時系列的に加算して前記送信ベースバンド信号を出力する加算器と
を備えることを特徴とするプリディストーション増幅装置。 - 伝送ビット列を、複数種の変調方式の中から適応的に選択された変調方式に応じて複素平面上にマッピングし、そのマッピング値を表す送信ベースバンド信号を出力する送信ベースバンド信号生成部と、この送信ベースバンド信号生成部から出力される送信ベースバンド信号により変調された無線信号を生成する無線信号生成部と、この無線信号生成部により生成された無線信号を電力増幅して出力する電力増幅器と、前記電力増幅器周辺の温度を検出する温度検出器とを具備し、
前記送信ベースバンド信号生成部は、
前記温度を閾値と比較する温度判定部と、
前記電力増幅器が有する歪み特性の逆特性を反映したマッピング値と送信フィルタ特性を規定するタップ係数との乗算値を、前記温度と前記複数種の変調方式の各々に対応付けて複数セット格納し、入力された前記伝送ビット列及び前記温度判定部による判定結果と選択された変調方式とに対応する乗算値を出力するメモリと、
前記メモリから出力された乗算値を時系列的に加算して前記送信ベースバンド信号を出力する加算器と
を備えることを特徴とするプリディストーション増幅装置。
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