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JP2007046522A - リッド分離型容器 - Google Patents

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JP2007046522A JP2005231218A JP2005231218A JP2007046522A JP 2007046522 A JP2007046522 A JP 2007046522A JP 2005231218 A JP2005231218 A JP 2005231218A JP 2005231218 A JP2005231218 A JP 2005231218A JP 2007046522 A JP2007046522 A JP 2007046522A
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高広 箕輪
Kazuo Ando
和夫 安藤
Hiroyuki Tajima
博行 田島
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Abstract

【課題】 分解/組立作業性の向上や重量の削減等を実現したリッド分離型容器を提供する。
【解決手段】 オイルフィルタ1は、ケーシング2と、ケーシング2の下端を覆うセットプレート3と、ケーシング2にセットプレート3を締結するロックリング4とを主要構成要素としている。ケーシング2は、胴部22の開口端側に形成された外向フランジ23を有している。外向フランジ23には、回り止め凸部25と切欠26と付勢凸部27とが、それぞれ異なる角度位相をもって、3つずつ等角度間隔で形成されている。セットプレート3の外周には、回り止め凹部41と切欠42と係止リム部43とが、それぞれ異なる角度位相をもって、3つずつ等角度間隔で形成されている。ロックリング4の外周には、内側に突出するかたちで、3つの係止ラグ部54が等角度間隔で形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エレメント交換型オイルフィルタ等に好適なリッド分離型容器に係り、分解/組立作業性の向上や製造コストおよび重量の削減等を実現する技術に関する。
内燃機関(以下、エンジンと記す)には、エンジンオイルを各部に圧送して動弁機構の潤滑やピストンの冷却を行うべく、オイルポンプやオイルフィルタ、ストレーナ、リリーフバルブ等からなる潤滑システムが備えられている。オイルフィルタには種々の形式が存在するが、乗用車等に搭載される中小型エンジン用としてはスピンオン式のものが主流となっている。スピンオン式のオイルフィルタは、濾紙を折り畳んでなるフィルタエレメントを密閉一体型のケーシングに収容したものであり、クランクケースの側面等に突設されたねじボスにねじ込まれて装着される。
従来、スピンオン式のオイルフィルタとしては、密閉一体型ケーシングを備えたカートリッジ式が主流であったが、分別廃棄のためのフィルタエレメントとケーシングとの分離が容易に行えないことや、省資源の観点からケーシングの再利用が望ましいこと等から、現在ではフィルタエレメントのみを交換できるエレメント交換型の採用が検討されている。エレメント交換型オイルフィルタでは、フィルタエレメントやリリーフバルブを収容したケーシングと、エンジンに取り付けるための雌ねじやエンジンオイルの流路が形成されたセットプレートとを分離可能に締結する必要がある。ケーシングとセットプレートとの締結方法としては、ケーシングに外嵌したリングナットをセットプレートの外周に形成された雄ねじに螺合させるねじ込み構造(特許文献1,2参照)が公知となっている。
特許第3076495号公報 特開2002−122014号公報
上述したねじ込み構造では、組立時に締結工具(大径のリングレンチ等)を用いてリングナットを複数回回転させる必要があるので、フィルタエレメントの交換作業に要する時間が長くなる。しかも、確実な締結を行うためには、締付トルクの管理が必要となり、作業工数も増大してしまう。また、セットプレートは、十分な締結力を確保すべく、ある程度のねじ長を有する雄ねじが外周に必要となるため、リッド分離型容器の大型化や重量の増大が避けられなかった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、分解/組立作業性の向上や重量の削減等を実現したリッド分離型容器を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係るリッド分離型容器は、開口端側の外周に外向フランジを有する有底円筒形状のケーシングと、前記ケーシングの開口端を覆うと共に、所定の角度間隔で形成された複数のリッド側係止部をその外周に有する円板形状のリッドと、前記外向フランジの端面に当接して当該外向フランジを前記リッド側に押圧するフランジ押圧部と、前記リッド側係止部のそれぞれに対応する位置に形成された複数のロックリング側係止部とを有する円環形状のロックリングとを備えたリッド分離型容器であって、前記ロックリングを前記ケーシングの閉塞端側から当該ケーシングに外嵌させた後、当該リッドと当該ロックリングとを所定角度相対回転させることにより、前記リッド側係止部と前記ロックリング側係止部とが係合あるいは分離することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のリッド分離型容器において、前記ロックリングは、金属板を素材とするプレス成形品であり、前記ケーシングの外向フランジと前記リッドの外周縁とを囲繞する環状壁を有し、前記リッド側係止部は、当該リッドの外周縁に沿って突設された係止フランジであり、前記ロックリング側係止部は、前記環状壁の内周面から内側に突設された係止突起であり、前記係止フランジには、前記係止突起を通過させるための切欠が形成されたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のリッド分離型容器において、前記係止突起は、前記環状壁から内側に突設され、前記ケーシングの軸線に直交する平面をもって前記係止フランジに係合することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のリッド分離型容器において、前記係止突起は、周方向におけるその両端部が前記環状壁との間で一定の板厚を保持するかたちで突設されたことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のリッド分離型容器において、前記係止突起の前記切欠側への移動を抑制する回転抑制手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のリッド分離型容器において、前記ケーシングの外向フランジには、前記ロックリングを前記リッドから離間させる方向に付勢する付勢部が形成されたことを特徴とする。
請求項1のリッド分離型容器によれば、ロックリングを工具や手により360°未満の所定角度(係止部の数によって異なるが、例えば30°程度)回転させることでケーシングとリッドとを締結あるいは分離できるため、作業性が大幅に向上する。そして、ケーシングとリッドとが一定の圧着力で締結されるため、ねじ込み構造を採用した従来装置で行われていた締付トルクの管理作業が不要になる。また、請求項2のリッド分離型容器によれば、リッド側係止部がリッドの外周縁に沿って突設された係止フランジであり、係止フランジには係止突起を通過させる切欠が形成されているため、リッドが比較的容易かつ安価に製造できる。また、請求項3のリッド分離型容器によれば、ケーシングとリッドとを離間させる方向に力が作用しても、ロックリング側係止部とリッド側係止部との係合状態が解除される方向の力(分力)が生じないため、係合状態が維持されやすくなる。そして、リッド側係止部とロックリング側係止部とがケーシングの軸線に直交する平面をもって係合するため、不用意な回転が抑制されて係合状態がより維持されやすくなる。また、請求項4のリッド分離型容器によれば、係止突起の環状壁に対する結合強度が向上し、係止突起の変形が起こり難くなる。また、請求項5のリッド分離型容器によれば、係止突起の切欠側への移動を抑制する回転抑制手段が存在するため、ロックリングの切欠側への不用意な回転が抑制される。また、請求項6のリッド分離型容器によれば、ケーシングの外向フランジにロックリングをリッドから離間させる方向に付勢する付勢部が形成されているため、係止フランジに係止突起が押圧されて、ロックリングの切欠側への不用意な回転が抑制される。
以下、図面を参照して、本発明を自動車エンジン用のエレメント交換型オイルフィルタに適用したいくつかの実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態のオイルフィルタを示す斜視図、図2は第1実施形態のオイルフィルタを示す縦断面図、図3は第1実施形態のオイルフィルタを示す分解斜視図である。図4は第1実施形態に係るケーシングの平面図であり、図5は図4中のV−V断面図であり、図6(a),(b)はそれぞれ図4中のVIaおよびVIb拡大矢視図である。図7は第1実施形態に係るセットプレートの平面図であり、図8は図7中のVIII−VIII断面図であり、図9(a),(b)はそれぞれ図7中のIXaおよびIXb拡大矢視図である。図10は、第1実施形態に係るロックリングの平面図であり、図11は図10中のXI−XI断面図であり、図12〜図18は第1実施形態の作用説明図である。
なお、第1実施形態においては、説明の便宜上、図1〜図3中の上方を上とし、同下方を下とする。
≪第1実施形態の構成≫
<全体構成>
図1〜図3に示すように、第1実施形態のオイルフィルタ1は、有底円筒形状のケーシング2と、ケーシング2の下端(開口端)を覆う円板形状のセットプレート(リッド)3と、ケーシング2にセットプレート3を締結する円環形状のロックリング4とを主要構成要素としている。
図2に示すように、ケーシング2には、菊花状に折り畳まれた濾紙等からなる公知のフィルタエレメント5と、フィルタエレメント5を下方に付勢するスプリング(板ばね)6と、フィルタエレメント5の目詰まり時にエンジンオイルをバイパスさせるリリーフバルブ7とが収容されている。また、セットプレート3には、クランクケース等に形成された座面Sとの間のシールを行うガスケット8と、ガスケット8をセットプレート3に固定する保持リング10と、ケーシング2との間のシールを行うOリング11と、エンジン停止中におけるエンジンオイルのドレインバックを防止するチェックバルブ12とが取り付けられている。
<ケーシング>
ケーシング2は、薄鋼板のプレス成形品(円筒絞り加工品)であり、図4,図5に示すように、締結工具に係合する多角形状(図示例では、14角)の工具係合部21が上端に形成された胴部22と、胴部22の開口端側に形成された外向フランジ23とを有している。図5中の要部拡大視に示すように、胴部22の開口端は外側に密着状態で(隙間なく)折り返されて二重壁部24を形成している。二重壁部24は、図2に示すように、その内周側がOリング11と接触するシール面24aとなっているとともに、その上端から外向フランジ23が延設されている(すなわち、シール面24aが外向フランジ23の下方に形成されている)。
図4に示すように、外向フランジ23には、ケーシング側回り止め部としての回り止め凸部25と、係止突起の通過部としての切欠26と、付勢手段としての付勢凸部(付勢部)27とが、それぞれ異なる角度位相をもって、3つずつ等角度(120°)間隔で形成されている。回り止め凸部25は、図5,図6(a)に示すように、下方に突出するかたちで形成されており、二重壁部24の上端から斜め下方に向けて延びる矩形の主壁25aと、主壁25aの両端と外向フランジ23とを連結する側壁25b、25cとからなっている。切欠26は、回り止め凸部25に対して上方視で時計回り方向に隣接しており、オイルフィルタ1の組立時にロックリング側係止部としての係止突起、すなわち、ロックリング4の係止ラグ部54(後述)が通過する大きさを有している。付勢凸部27は、隣接する回り止め凸部25の略中間部位において、図6(b)に示すように、円弧断面形状をもって下方に突設されているため、付勢凸部27を徒に大きくすることなく、係止ラグ部54(ロックリング側係止部)と後述する係止リム部43(リッド側係止部)との係合力の確保が可能となる。
<セットプレート>
セットプレート3は、鋼材を素材とする鍛造成形品であり、図7,図8に示すように、上方に向けて立設されたボス31をその中心部に備えている。ボス31は、クランクケース等に形成されたねじボスB(図2参照)に螺合する雌ねじ32がその内周面に形成されており、フィルタエレメント5からエンジン側へのエンジンオイルの流出路ともなっている。ボス31の周囲には、等角度間隔(45°間隔)で8個の貫通孔33が穿設されており、これら貫通孔33がエンジン側からフィルタエレメント5へのエンジンオイルの流入路となっている。貫通孔33の外側には、ケーシング2の二重壁部24との間にOリング11を保持するOリング支持壁34が上方に立設されている。図8に示すように、Oリング支持壁34は、Oリング11の抜け出しを防止する外向きの脱落防止突起34aをその上端に有している。
セットプレート3には、Oリング支持壁34の外側において、ケーシング2の二重壁部24の下端が近接する環状凹部35が上面に形成され、オイルフィルタ1の取付時に座面S(図2参照)とメタルタッチしてガスケット8の圧縮量(つぶし代)を規制する環状凸部36が下面に形成されている。本実施形態の場合、環状凹部35と環状凸部36とは対向する位置に形成されているため、セットプレート3の剛性低下を抑制しながら、軽量化も実現できた。なお、本実施形態では、環状凹部35を設けることでケーシング2をセットプレート3に接近させ、オイルフィルタ1の小型化を実現したが、ケーシング2の二重壁部24の下端が環状凹部35に進入するようにすれば、オイルフィルタ1の更なる小型化を図ることができる。
環状凹部35の外側にはケーシング2の二重壁部24を囲繞する環状の周壁部37が立設され、周壁部37の上端からはケーシング2の外向フランジ23の下面が当接する係止フランジ38が外側に延設されている。図7に示すように、セットプレート3の外周(周壁部37および係止フランジ38)には、回り止め凹部(リッド側回り止め部)41と切欠42と係止リム部(リッド側係止部)43とが、それぞれ異なる角度位相をもって、3つずつ等角度(120°)間隔で形成されている。
回り止め凹部41は、図7,図8に示すように、周壁部37と係止フランジ38とに矩形断面をもって形成されており、図9(a)に示すように、オイルフィルタ1の組立時においてケーシング2の回り止め凸部25が嵌り込む。また、切欠42は、ケーシング2の切欠26と同位置に形成されており、オイルフィルタ1の組立時にロックリング4の係止ラグ部54が通過する大きさを有している。
係止リム部43には、図9(b)に示すように、ケーシング2の外向フランジ23の下面に当接する押圧面43aが上面に形成され、ロックリング4の係止ラグ部54が嵌り込む保持凹部43bと係止ラグ部54の切欠42側への移動を抑制する回転抑制手段である抜け止め凸部43cとが下面に形成され、保持凹部43bの抜け止め凸部43cと反対側の側面に係止ラグ部54の過回転を防止する係止壁43dが形成されている。また、抜け止め凸部43cには、係止ラグ部54の進入(乗り上げ)を容易にすべく、切欠42側の端部に面取り43eが施されている。
本実施形態の場合、係止リム部43は、切欠42に対して回り止め凹部41と反対側に形成されているため、係止ラグ部54は、回り止め凹部41側に進入しない。これにより、係止リム部43と係止ラグ部54との係合量を大きくすることができ、ロックリング4(ケーシング2)とセットプレート3との確実な締結を実現することができた。なお、前述したケーシング2の付勢凸部27は、オイルフィルタ1の組立状態において、係止リム部43を挟んでロックリング4の係止ラグ部54と対峙する。そして、係止壁43dと係止フランジ38とは、互いの強度および剛性を高めるべく、連結フランジ部44を介して連結されている。
<ロックリング>
ロックリング4は、セットプレート3と同様に比較的厚い鋼板のプレス成形品であり、図10,図11に示すように、外周が締結工具に係合する多角形状の(図示例では、12角)に形成された環状の工具係合部51と、工具係合部51より大径でケーシング2の外向フランジ23およびセットプレート3の外縁を囲繞する環状壁52と、工具係合部51と環状壁52とを連結する連結部(フランジ押圧部)53とからなっている。連結部53は、オイルフィルタ1の組立状態において、その下面がケーシング2の外向フランジ23の上面に当接して外向フランジ23を下方に押圧する
環状壁52の下部には、内側に突出するかたちで、3つの係止ラグ部54が等角度(120°)間隔で形成されている。係止ラグ部54は、周方向におけるその両端部が環状壁52との間で略一定の板厚を保持するかたちで円弧状に打ち出される一方、その上端面54aがケーシングの軸線C(図11参照)に直交する平面となっている。なお、係止ラグ部54は、その上端が環状壁52とわずかに繋がったかたち(いわゆる、半抜き)で打ち出されているが、環状壁52との間に切れ目ができるかたち(いわゆる、全抜き)で打ち出されていてもよく、その場合にも、両端部が環状壁52と連続しているために十分な強度を有し、外力等による変形が起こり難い。
≪第1実施形態の作用≫
以下、フィルタエレメント5の交換作業を例にして、第1実施形態のオイルフィルタ1の作用を説明する。
自動車(エンジン)が所定の距離または期間運転されると、潤滑システムにおけるエンジンオイルの濾過機能を維持すべく、整備作業者によってオイルフィルタ1が新品に交換される。本実施形態の場合、使用済みのオイルフィルタ1は、自動車メーカや自動車ディーラにより回収され、リサイクル工場や整備工場の交換作業者によってフィルタエレメント5が交換される。
交換作業者は、フィルタエレメント5を交換するにあたり、図12に示すように、先ず、エンジンオイルのこぼれを防ぐべく、オイルフィルタ1を上下逆にした状態で、手またはリングスパナ等を用いて、ケーシング2に対してロックリング4を図中矢印で示す方向に回転させる。すると、図13に示すように、ロックリング4の各係止ラグ部54が係止リム部43からセットプレート3およびケーシング2の切欠42,26側に移動し、ロックリング4が下方に外れる。
次に、交換作業者は、ケーシング2とセットプレート3とを分離させ、ケーシング2内に溜まっていたエンジンオイルを排出させた後、フィルタエレメント5やガスケット8、Oリング11を取り外して廃棄する。しかる後、交換作業者は、ケーシング2やセットプレート3、リリーフバルブ7等を洗浄した後、セットプレート3に新しいガスケット8やOリング11、チェックバルブ12を組み付ける。
次に、交換作業者は、フィルタエレメント5の上部にスプリング6とリリーフバルブ7とを取り付けた後、ケーシング2にフィルタエレメント5を挿入する。しかる後、交換作業者は、図14に示すように、回り止め凸部25が回り止め凹部41に嵌り込む位置で、ケーシング2とセットプレート3とを結合させる(セットプレート3にケーシング2の二重壁部24を押し込む)。
ケーシング2とセットプレート3とを結合させる際、ケーシング2の二重壁部24は、図15(a),(b)に示すように、Oリング11の外周を弾性変形させながらセットプレート3に進入するが、その下端がU字断面形状となっているため(エッジとなっていないため)、Oリング11を損傷することがない。また、ケーシング2は、シール面24aと軸方向で同位置に二重壁部24を有するため、組み付け時に誤って落下させたような場合にも該部の変形が起こり難くなる(シール面24aの真円度が保たれやすくなる)。
ケーシング2とセットプレート3とを結合させた後、交換作業者は、図16に示すように、係止ラグ部54がケーシング2およびセットプレート3の切欠26,42を通過する位置でロックリング4を下方に押し込む。しかる後、交換作業者は、図17に示すように、例えば、ケーシング2を右手RHで保持した状態で、左手LHでロックリング4を図中に矢印で示す方向(回り止め凸部25とは逆方向)に所定角度(本実施形態では、35°程度)回転させる。すると、ロックリング4の係止ラグ部54は、セットプレート3の切欠42から、図18(a)に示すように係止リム部43の抜け止め凸部43cに乗り上げた後、図18(b)に示すように保持凹部43bに嵌り込む。これにより、ロックリング4の連結部53と係止ラグ部54との間に外向フランジ23と係止リム部43とが挟持され、ケーシング2とセットプレート3とが締結されることになる。
本実施形態の場合、ケーシング2に対してロックリング4を回転させる際、セットプレート3の回り止め凹部41を介してケーシング2の回り止め凸部25に側方荷重が作用する。ところが、回り止め凸部25は、前述したように主壁25aを側壁25b、25cによって外向フランジ23に連結した構成を採っているため、ケーシング2の素材として薄鋼板を用いていながら高い剛性を有しており、交換作業者が過大な力を加えても撓み変形が起こり難い。また、同様の理由で、オイルフィルタ1をエンジンに取り付ける際や、ケーシング2を組み付け時に誤って落下させたような場合にも、回り止め凸部25の変形が起こり難い。
また、ケーシング2の外向フランジ23に形成された付勢凸部27は、係止ラグ部54が抜け止め凸部43cに乗り上げた際、ロックリング4の連結部53と係止リム部43との間隔が一時的に狭まるため、潰れるかたちで弾性変形して抜け止め凸部43c(セットプレート3)を係止ラグ部54(ロックリング4)に強く押圧する。付勢凸部27は、係止ラグ部54が保持凹部43bに嵌り込んだ時点でその変形が小さくなるが、いぜんとして所定の押圧力をもって係止リム部43を係止ラグ部54に押圧し、これにより、ロックリング4の緩みやがたつきが防止されるとともに、係止ラグ部54が回転抑制手段である抜け止め凸部43cを乗り越えて切欠42側に移動することが抑制される。なお、外向フランジ23からの付勢凸部27の突出量(すなわち、押圧力)は、組立作業性等も考慮して設定することが望ましい。
≪第1実施形態の効果≫
第1実施形態のオイルフィルタ1では、ロックリング4をケーシング2に対して比較的小さな角度回転させることでケーシング2とセットプレート3とを分離できるため、フィルタエレメント5の交換時やオイルフィルタ1の廃棄時等におけるオイルフィルタ1の分解/組立作業性が大幅に向上した。また、ケーシング2やロックリング4を鋼板のプレス成形品としたため、オイルフィルタ1の製造コストや重量を削減することができた。また、ケーシング2の二重壁部24の下端が環状凹部35に進入する構成としたため、セットプレート3の厚みを小さくすることができ、オイルフィルタ1の小型軽量化を図ることができた。そして、上面の環状凹部35と下面の環状凸部36とを径方向で略同位置に形成したため、環状凹部35を設けることによるセットプレート3の剛性低下が起こらなくなった。
ケーシング2については、二重壁部24(シール面24a)の外側に周壁部37と外向フランジ23とを位置させたため、素材として薄鋼板を用いながら、該部の強度や剛性を高めることができた。これにより、組立状態のオイルフィルタ1では、エンジン作動時にシール圧が最も高くなる最大シール圧点におけるシール面24aの変形が抑制され、高いシール性能が確保されると同時に、組み付け時に誤って落下させたような場合にも二重壁部24の変形が起こり難くなった(シール面24aの真円度が保たれやすくなった)。
一方、セットプレート3については、Oリング支持壁34の上端に脱落防止突起34aが形成されているため、オイルフィルタ1の組立時にOリング11が脱落しなくなるとともに、エンジン振動等によるOリング11の抜け出しも起こらなくなった。また、ケーシング2の二重壁部24に対峙する位置に周壁部37を有しているため、シール圧によって二重壁部24が開きかけた場合や、二重壁部24が何らかの原因によって変形していた場合(シール面24aの真円度が低い場合)にも、周壁部37によって二重壁部24の変形が抑制あるいは矯正され、シール性能の低下が抑制されるようになった。
〔第2実施形態〕
図19は第2実施形態のオイルフィルタを示す分解斜視図であり、図20は第2実施形態のオイルフィルタを示す要部側面図であり、図21は図20中のXXI−XXI拡大断面図である。
図19〜図21に示すように、第2実施形態のオイルフィルタ1も、その全体構成は上述した第1実施形態と略同様であるが、セットプレート3とロックリング4との締結方法が異なっている。すなわち、第2実施形態では、セットプレート3の外周に凸部が形成されており(具体的には3本の平行ピン(以下、単にピンと記す)61が等角度(120°)間隔で圧入されており)、これらのピン61がロックリング4に形成された3箇所の係止溝62にそれぞれ係合することにより、セットプレート3とロックリング4(すなわち、ケーシング2)とが締結される。
本実施形態の場合、図21に示すように、セットプレート3の周壁部37にピン61が圧入されるピン孔63がドリル加工等によって穿設される。また、係止溝62は側方視で略逆L字形状を呈しており、図20中に矢印で示すように、ロックリング4をセットプレート3側に押し付けて回転させることによって係止溝62にピン61が係合する。なお、係止溝62には、ピン61の抜けだしを防止する抜け止め凸部62aが形成されている。
第2実施形態の作用や効果は、上述した第1実施形態と略同様であるが、ピン61が存在することによって構成部品点数や加工工数が増大する一方で、セットプレート3のプレス型を比較的容易に制作できる等の利点がある。
〔第3実施形態〕
図22は第3実施形態のオイルフィルタを示す分解斜視図であり、図23は第3実施形態のオイルフィルタを示す要部縦断面図である。
図22,図23に示すように、第3実施形態のオイルフィルタ1も、その全体構成は上述した第1実施形態や第2実施形態と略同様であるが、セットプレート3とロックリング4との締結方法が異なっている。すなわち、第3実施形態では、ロックリング4の内周面に3つの円柱状突起65が等角度(120°)間隔で形成されており、これらの円柱状突起65がセットプレート3の外周に形成された3箇所の係止溝66にそれぞれ係合することにより、セットプレート3とロックリング4(すなわち、ケーシング2)とが締結される。
本実施形態の場合、円柱状突起65は、ロックリング4の成形時にエンボス加工等によって形成される。また、セットプレート3の周壁部の外側にあたる部位に係止溝66が形成される。また、係止溝62は側方視で略逆L字形状を呈しており、第2実施形態と同様に、ロックリング4をセットプレート3側に押し付けて回転させることによって係止溝66に円柱状突起65が係合する。なお、係止溝66には、円柱状突起65の抜けだしを防止する抜け止め凸部66aが形成されている。
〔変形例〕
以下、図24〜図27を参照して、上記実施形態に係る各種変形例を説明する。
<回転抑制手段の変形例>
図24〜図27は、第1実施形態に係る回転抑制手段の各種変形例を示す要部側面図である。
図24に示すものでは、回転抑制手段として、係止リム部43の下面と係止ラグ部54の上面とに、切欠42側から連結フランジ部44に向けて上方に傾斜する傾斜面43f,54fをそれぞれ形成している。これにより、本変形例では、係止ラグ部54には連結フランジ部44側に付勢する力(付勢凸部27による軸方向力の分力)が作用し、係止リム部43に係合した係止ラグ部54(すなわち、ロックリング4)が切欠42側に移動(回転)することが抑制される。
図25に示すものでは、回転抑制手段として、付勢凸部27の真下にあたる部位で、係止リム部43の下面に凸部43gを形成し、係止ラグ部54に凸部43gが嵌入する凹部54gを形成している。これにより、本変形例では、係止リム部43と係止ラグ部54とが確実に係合するようになり、係止リム部43に係合した係止ラグ部54(すなわち、ロックリング4)が切欠42側に移動(回転)することが抑制される。
図26に示すものでは、回転抑制手段として、係止リム部43の下面に複数の凹凸43hを形成し、係止ラグ部54の上面に係止リム部43の凹凸43hが嵌入する凹凸54hを形成している。これにより、本変形例では、係止リム部43と係止ラグ部54とが更に確実に係合するようになり、係止リム部43に係合した係止ラグ部54(すなわち、ロックリング4)が切欠42側に移動(回転)することが抑制される。なお、本変形例では、何らかの原因で係止ラグ部54が切欠42側に多少移動しても、全ての凹凸43hが凹凸54hから外れない限りは、係止ラグ部54が切欠42に移動することが抑制される。
図27に示すものでは、回転抑制手段として、係止リム部43の下面と係止ラグ部54の上面とが切欠42側から連結フランジ部44に向けて上方に傾斜し、かつ、係止リム部43の下面に複数の凹凸43hを形成し、係止ラグ部54の上面に係止リム部43の凹凸43hが嵌入する凹凸54hを形成している。これにより、本変形例では、係止ラグ部54には連結フランジ部44側に付勢する力(付勢凸部27による軸方向力の分力)が作用するとともに、係止リム部43と係止ラグ部54とが確実に係合するようになり、係止リム部43に係合した係止ラグ部54(すなわち、ロックリング4)が切欠42側に移動(回転)することが非常に効果的に抑制される。
<回り止め凸部の変形例>
図28は第1実施形態に係る回り止め凸部の変形例を示す要部斜視図であり、図29は同要部縦断面図である。これらの図に示すように、本変形例では、回り止め凸部25の主壁25aの上下方向中央に、横方向に延びて側壁25b、25cを連結する補強部であるとしてビード25dが外側に向けて突設されている。これにより、本変形例では、重量を増加させることなく主壁25aの剛性が更に向上し、交換作業者が過大な力を加えても変形がより起こり難くなった。更に、ビード25dが外側に突設されている(膨らんでいる)ため、回り止め凸部25の剛性向上に一層有利である。
<係止リム部の変形例>
図30は、第1実施形態に係る係止リム部の変形例を示す要部側面図である。同図に示すように、本変形例の係止リム部43では、保持凹部43bに逃げ部43iを設けて、抜け止め凸部43cの保持凹部43b側の端面43jをオイルフィルタ1の軸心に平行な平面としている。これにより、本変形例では、係止ラグ部54が抜け止め凸部43cから保持凹部43bに嵌り込んだ際に、交換作業者が節度感(クリック感やクリック音)を得ることができ、締結の確認が容易に行えるようになって組立作業性が向上する。
<回り止め嵌合形態の変形例>
図31,図32は、第1実施形態に係る回り止め嵌合形態の変形例を示す要部側面図である。
図31に示すものでは、回り止め凹部41が前述した第1実施形態と同一形状であるが、回り止め凸部25が下方に向けて幅の狭くなる台形に形成されている。これにより、本変形例では、ケーシング2とセットプレート3とを結合させる際に、回り止め凸部25が回り止め凹部41に容易に嵌り込むようになり、組立作業性が向上した。
また、図32に示すものでは、回り止め凸部25と回り止め凹部41とがともに下方に向けて幅の狭くなる台形に形成されている。これにより、本変形例では、ケーシング2とセットプレート3とを結合させる際に、回り止め凸部25が回り止め凹部41に容易に嵌り込むようになって組立作業性が向上する他、回り止め凸部25と回り止め凹部41との接触面積が大きくなるため、交換作業者が過大な力を加えても回り止め凸部25の変形がより起こり難くなって回り止め効果も向上した。
<ケーシングの変形例>
図33〜図35は第1実施形態に係るケーシングの変形例を示す要部縦断面図であり、図36は第2実施形態に係るケーシングの変形例を示す要部縦断面図である。
図33に示すものでは、第1実施形態のオイルフィルタ1において、外向フランジ23を下方に移動させ、Oリング11の中心に位置させている。これにより、本変形例では、ケーシング2においてシール圧が最も高くなる部位(最大シール圧点)の変形が抑制されることになり、オイルフィルタ1のシール性能が大幅に向上した。
また、図34に示すものでは、第1実施形態のオイルフィルタ1において、Oリング11に代えて両端部にリップ55a,55bを備えたシールリング55を用い、オイルフィルタ1の軸方向において、上方のリップ55aの中心に外向フランジ23を位置させ、下方のリップ55bを二重壁部24の端部に位置させた。これにより、ケーシング2においてシール圧が最も高くなる2つの部位(最大シール圧点)の変形が抑制されることになり、オイルフィルタ1のシール性能が大幅に向上した。
また、図35に示すものでは、第1実施形態のオイルフィルタ1において、ケーシング2の素材として比較的厚い鋼板やアルミニウム板等を用いることにより、二重壁部24を廃して外向フランジ23をケーシング2の下端から延設するようにした。これにより、本変形例では、ケーシング2のプレス加工工数を削減することができた。
また、図36に示すものでは、第2実施形態のオイルフィルタ1において、ケーシング2をエンジニアリングプラスチックの射出成形品やアルミニウム合金の塑性加工品とし、ケーシング2の外周面にリブのかたちで外向フランジ23を突出させるようにした。なお、外向フランジ23は、シール性能の更なる向上を図るべく、オイルフィルタ1の軸方向において、Oリング11の中心に外向フランジ23を位置させている。これにより、本変形例では、シール性能や分解/組立作業性等を損なうことなく、ケーシング2の生産性を高めることができた。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記各実施形態や変形例に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記各実施形態は自動車用エンジンのエレメント交換型オイルフィルタに本発明を適用したものであるが、本発明は、船舶用エンジンや一般機械等に用いられるオイルフィルタや燃料フィルタにも適用できるし、フィルタ以外の各種容器にも適用できる。また、ケーシングやリッド、ロックリングの具体的形状や素材、成形方法等についても、鋼材の鍛造成形品をはじめ、アルミニウムのダイキャスト成形品、樹脂の射出成形品等を採用してもよいし、ガスケットやOリング等のシールは必ずしも設けなくてもよい。その他、リッドとロックリングとの具体的締結形態等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
第1実施形態のオイルフィルタを示す斜視図である。 第1実施形態のオイルフィルタを示す縦断面図である。 第1実施形態のオイルフィルタを示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るケーシングの平面図である。 図4中のV−V断面図である。 図4中のVIaおよびVIb拡大矢視図である。 第1実施形態に係るセットプレートの平面図である。 図7中のVIII−VIII断面図である。 図7中のIXaおよびIXb拡大矢視図である。 第1実施形態に係るロックリングの平面図である。 図10中のXI−XI断面図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第1実施形態の作用説明図である。 第2実施形態のオイルフィルタを示す分解斜視図である。 第2実施形態のオイルフィルタを示す要部側面図である。 図20中のXXI−XXI拡大断面図である。 第3実施形態のオイルフィルタを示す分解斜視図である。 第3実施形態のオイルフィルタを示す要部縦断面図である。 第1実施形態に係る回転抑制手段の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係る回転抑制手段の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係る回転抑制手段の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係る回転抑制手段の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係る回り止め凸部の変形例を示す要部斜視図である。 第1実施形態に係る回り止め凸部の変形例を示す要部縦断面図である。 第1実施形態に係る係止リム部の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係る回り止め嵌合形態の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係る回り止め嵌合形態の変形例を示す要部側面図である。 第1実施形態に係るケーシングの変形例を示す要部縦断面図である。 第1実施形態に係るケーシングの変形例を示す要部縦断面図である。 第1実施形態に係るケーシングの変形例を示す要部縦断面図である。 第2実施形態に係るケーシングの変形例を示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 オイルフィルタ
2 ケーシング
3 セットプレート(リッド)
4 ロックリング
5 フィルタエレメント
11 Oリング
23 外向フランジ
24 二重壁部
24a シール面
25 回り止め凸部
25a 主壁
25b 側壁
26 切欠
27 付勢凸部
31 ボス(流出路)
33 貫通孔(流入路)
34 Oリング支持壁
37 周壁部
38 係止フランジ(リッド側係止部)
41 回り止め凹部
42 切欠
43 係止リム部
43a 押圧面
43b 保持凹部
43c 抜け止め凸部(回転抑制手段)
43f 傾斜面(回転抑制手段)
43g 凸部(回転抑制手段)
43h 凹凸(回転抑制手段)
52 環状壁
53 連結部(フランジ押圧部)
54 係止ラグ部(係止突起、ロックリング側係止部)
54a 上端面
54f 傾斜面(回転抑制手段)
54g 凸部(回転抑制手段)
54h 凹凸(回転抑制手段)
55 シールリング
61 ピン(リッド側係止部)
62 係止溝(ロックリング側係止部)
65 円柱状突起(ロックリング側係止部)
66 係止溝(リッド側係止部)

Claims (6)

  1. 開口端側の外周に外向フランジを有する有底円筒形状のケーシングと、
    前記ケーシングの開口端を覆うと共に、所定の角度間隔で形成された複数のリッド側係止部をその外周に有する円板形状のリッドと、
    前記外向フランジの端面に当接して当該外向フランジを前記リッド側に押圧するフランジ押圧部と、前記リッド側係止部のそれぞれに対応する位置に形成された複数のロックリング側係止部とを有する円環形状のロックリングと
    を備えたリッド分離型容器であって、
    前記ロックリングを前記ケーシングの閉塞端側から当該ケーシングに外嵌させた後、当該リッドと当該ロックリングとを所定角度相対回転させることにより、前記リッド側係止部と前記ロックリング側係止部とが係合あるいは分離することを特徴とするリッド分離型容器。
  2. 前記ロックリングは、金属板を素材とするプレス成形品であり、前記ケーシングの外向フランジと前記リッドの外周縁とを囲繞する環状壁を有し、
    前記リッド側係止部は、当該リッドの外周縁に沿って突設された係止フランジであり、
    前記ロックリング側係止部は、前記環状壁の内周面から内側に突設された係止突起であり、
    前記係止フランジには、前記係止突起を通過させるための切欠が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のリッド分離型容器。
  3. 前記係止突起は、前記環状壁から内側に突設され、前記ケーシングの軸線に直交する平面をもって前記係止フランジに係合することを特徴とする、請求項2に記載のリッド分離型容器。
  4. 前記係止突起は、周方向におけるその両端部が前記環状壁との間で一定の板厚を保持するかたちで突設されたことを特徴とする、請求項3に記載のリッド分離型容器。
  5. 前記係止突起の前記切欠側への移動を抑制する回転抑制手段を備えたことを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のリッド分離型容器。
  6. 前記ケーシングの外向フランジには、前記ロックリングを前記リッドから離間させる方向に付勢する付勢部が形成されたことを特徴とする、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のリッド分離型容器。
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