JP2007040632A - オーガ式製氷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】クズ氷の排出量を低減しつつ、他の不都合を発生させないオーガ式製氷機を提供することを目的とする。
【解決手段】オーガ式製氷機100は、圧縮機3と、圧縮機3を制御するインバータ12と、インバータ12の運転周波数を制御する制御部30とを備える。制御部30は、圧縮機3の起動時にはインバータ12の運転周波数を高く設定し、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定した後には、インバータ12の運転周波数を低く設定する。
【選択図】図2
【解決手段】オーガ式製氷機100は、圧縮機3と、圧縮機3を制御するインバータ12と、インバータ12の運転周波数を制御する制御部30とを備える。制御部30は、圧縮機3の起動時にはインバータ12の運転周波数を高く設定し、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定した後には、インバータ12の運転周波数を低く設定する。
【選択図】図2
Description
この発明は、オーガ式製氷機に係り、とくに、圧縮機の制御に関するものである。
一般に、オーガ式製氷機は、内部の製氷水を冷却して氷にする、製氷用のシリンダを備える。このシリンダの外周面には、パイプ状である冷却用のエバポレータが巻き付けられ、シリンダの内部には、シリンダの長手軸線に同軸的かつ回転可能にオーガが設けられる。
このオーガの外周面には、螺旋刃が設けられる。シリンダ内に供給される製氷水は、エバポレータによって冷却され、シリンダ内周面に着氷する。シリンダ内周面で成長した氷は、ギヤドモータにより回転するオーガの螺旋刃で削り取られて剥離し、ねじ送り作用によりシリンダの上方に掻き上げられる。掻き上げられた氷結片はシリンダ上方に設けられた圧縮通路で圧縮され、固定刃で裁断されてチップ状の氷が製氷される。
このオーガの外周面には、螺旋刃が設けられる。シリンダ内に供給される製氷水は、エバポレータによって冷却され、シリンダ内周面に着氷する。シリンダ内周面で成長した氷は、ギヤドモータにより回転するオーガの螺旋刃で削り取られて剥離し、ねじ送り作用によりシリンダの上方に掻き上げられる。掻き上げられた氷結片はシリンダ上方に設けられた圧縮通路で圧縮され、固定刃で裁断されてチップ状の氷が製氷される。
オーガ式製氷機において、製氷開始時には製氷量が少ないため、圧縮通路で圧縮されることなく、クズ氷として排出されてしまう。時間が経過し、圧縮通路が氷で満たされればそこで氷の圧縮ができるようになり、クズ氷は排出されなくなる。
クズ氷は商品価値が劣り、また正常なチップアイスと比べて融解しやすく、融解水は他の氷に付着して再び凍ることにより貯氷庫内のアーチングを引き起こす。
クズ氷は商品価値が劣り、また正常なチップアイスと比べて融解しやすく、融解水は他の氷に付着して再び凍ることにより貯氷庫内のアーチングを引き起こす。
このようなクズ氷への対策として、いくつかの技術が知られている。
特許文献1では、氷圧縮機構部が、氷導入口から氷排出口に向かってテーパ状に絞られる圧縮通路を有することにより、氷の圧縮度を高め、正常なチップアイスとする技術が開示されている。
特許文献2では、圧縮通路に押し込まれる氷をフレーク状に破砕する三角形の突片を設けることにより、圧縮通路における氷の圧縮度を高め、正常なチップアイスとする技術が開示されている。
特許文献3では、ギヤドモータを停止させた状態で冷凍装置を運転させ、一定時間後にギヤドモータを運転させることにより、シリンダの内面に一定以上の氷を製氷させ、氷の量を増加させることによりクズ氷の発生を防止する技術が開示されている。
特許文献4では、運転開始から所定時間が経過した後に冷媒回路の冷凍能力を低減させ、これによって氷詰まりを回避する技術が開示されている。
特許文献1では、氷圧縮機構部が、氷導入口から氷排出口に向かってテーパ状に絞られる圧縮通路を有することにより、氷の圧縮度を高め、正常なチップアイスとする技術が開示されている。
特許文献2では、圧縮通路に押し込まれる氷をフレーク状に破砕する三角形の突片を設けることにより、圧縮通路における氷の圧縮度を高め、正常なチップアイスとする技術が開示されている。
特許文献3では、ギヤドモータを停止させた状態で冷凍装置を運転させ、一定時間後にギヤドモータを運転させることにより、シリンダの内面に一定以上の氷を製氷させ、氷の量を増加させることによりクズ氷の発生を防止する技術が開示されている。
特許文献4では、運転開始から所定時間が経過した後に冷媒回路の冷凍能力を低減させ、これによって氷詰まりを回避する技術が開示されている。
しかしながら、上述したような技術では、クズ氷の発生を十分に低減することができないか、または、クズ氷の発生を低減するために他の不都合が発生しやすくなるという問題があった。
特許文献1および2の技術では、氷圧縮機構部での氷の通過抵抗を増大させるので、これがシリンダでの氷詰まり等を引き起こす要因となる可能性がある。
特許文献3の技術では、ギヤドモータ停止中に成長した氷を、ギヤドモータ起動時に大量に剥離することになるため、ギヤドモータに過大な起動負荷がかかるおそれがある。あるいは、過大な起動負荷を避けるような設計とすると、期待される氷量が得られず、クズ氷の発生を十分に低減することができない。
特許文献4の技術は、氷詰まりの回避を目的とするものであり、クズ氷の排出を低減することを目的とするものではない。すなわち、冷凍能力を低減するまでの基準時間は、氷詰まりを回避することだけを考慮して設定されている。このため、クズ氷が排出されている間であっても冷凍能力が低減される可能性があり、クズ氷の排出を最小限にすることができない。
特許文献1および2の技術では、氷圧縮機構部での氷の通過抵抗を増大させるので、これがシリンダでの氷詰まり等を引き起こす要因となる可能性がある。
特許文献3の技術では、ギヤドモータ停止中に成長した氷を、ギヤドモータ起動時に大量に剥離することになるため、ギヤドモータに過大な起動負荷がかかるおそれがある。あるいは、過大な起動負荷を避けるような設計とすると、期待される氷量が得られず、クズ氷の発生を十分に低減することができない。
特許文献4の技術は、氷詰まりの回避を目的とするものであり、クズ氷の排出を低減することを目的とするものではない。すなわち、冷凍能力を低減するまでの基準時間は、氷詰まりを回避することだけを考慮して設定されている。このため、クズ氷が排出されている間であっても冷凍能力が低減される可能性があり、クズ氷の排出を最小限にすることができない。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、クズ氷の排出量を低減しつつ、他の不都合を発生させないオーガ式製氷機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、この発明に係るオーガ式製氷機は、圧縮機を含む冷凍回路と、オーガを駆動するモータと、モータを駆動する電流の値を検出する電流検出手段と、圧縮機が起動された後、電流の値が所定値以上となるまでの間は、圧縮機の回転数を第1回転数に制御し、電流の値が所定値以上となった後は、回転数を、第1回転数より小さい第2回転数に制御する、制御手段とを備えたものである。
また、この発明に係るオーガ式製氷機は、圧縮機およびエバポレータを含む冷凍回路と、エバポレータの出口における冷媒の温度または圧力を検出する冷媒状態検出手段と、圧縮機が起動された後、温度が所定値以下となるか、または圧力が所定値以下となるまでの間は、圧縮機の回転数を第1回転数に制御し、温度が所定値以下となるか、または圧力が所定値以下となった後は、回転数を、第1回転数より小さい第2回転数に制御する、制御手段とを備えたものである。
さらに、この発明に係るオーガ式製氷機は、氷を圧縮する圧縮通路と、冷媒を圧縮する圧縮機を含む冷凍回路と、所定時間の値を記憶し、圧縮機が起動された後、所定時間が経過するまでの間は、圧縮機の回転数を第1回転数に制御し、所定時間が経過した後は、回転数を、第1回転数より小さい第2回転数に制御する、制御手段とを備え、所定時間は、圧縮機が起動された後、回転数が第1回転数に制御された場合に、圧縮通路が氷で満たされるまでの時間に基づいて決定され、制御手段があらかじめ記憶するものである。
この発明によれば、オーガ式製氷機は、圧縮通路が氷で満たされたと判定されるまでは、インバータの運転周波数を高くして製氷能力を向上させるので、クズ氷の排出量を低減しつつ、他の不都合を回避することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に実施の形態1に係るオーガ式製氷機100の構成を示す。シリンダ1の外周面に、冷却用のエバポレータ2が巻き付けられている。エバポレータ2には、圧縮機3およびコンデンサ4、ドライヤ5、膨張弁6が接続されている。エバポレータ2、圧縮機3、コンデンサ4、ドライヤ5、および膨張弁6を含む冷凍回路の内部を冷媒が循環する。
実施の形態1.
図1に実施の形態1に係るオーガ式製氷機100の構成を示す。シリンダ1の外周面に、冷却用のエバポレータ2が巻き付けられている。エバポレータ2には、圧縮機3およびコンデンサ4、ドライヤ5、膨張弁6が接続されている。エバポレータ2、圧縮機3、コンデンサ4、ドライヤ5、および膨張弁6を含む冷凍回路の内部を冷媒が循環する。
シリンダ1内に、シリンダ1の長手軸線と同軸かつ回転可能にオーガ7が設けられている。このオーガ7の外周面には、螺旋刃8が設けられている。シリンダ1の上方には、圧縮通路9aを含む氷圧縮機構部9が設けられている。氷圧縮機構部9の上方には固定刃10が設けられている。シリンダ1の下方には、オーガ7を駆動するモータであるギヤドモータ20が設けられており、このギヤドモータ20には、ギヤドモータ20を駆動する電流の値を検出する、電流検出手段である電流計21が取り付けられている。
圧縮機3には、インバータ12を介して電源13が接続され、電力を供給する。インバータ12には、制御手段としての制御部30が接続されている。この制御部30が、インバータ12の運転周波数を制御し、これによって圧縮機3の回転数が決定される。すなわち、制御部30は間接的に圧縮機3の回転数を制御する。インバータ12の運転周波数が高くなると圧縮機3の回転数が大きくなる。
制御部30は、電流計21からの出力である信号を入力として受け取り、これに基づいてインバータ12の運転周波数制御を行う。また、制御部30は、オーガ式製氷機100の動作に関するその他の制御を行ってもよい。
制御部30は、電流計21からの出力である信号を入力として受け取り、これに基づいてインバータ12の運転周波数制御を行う。また、制御部30は、オーガ式製氷機100の動作に関するその他の制御を行ってもよい。
次に、実施の形態1に係るオーガ式製氷機100の動作について説明する。シリンダ1はエバポレータ2によって冷却される。エバポレータ2を冷却する冷媒は、エバポレータ2から圧縮機3へ、圧縮機3からコンデンサ4へ、コンデンサ4からドライヤ5および膨張弁6を介してエバポレータ2へと循環している。シリンダ1内に供給された製氷水は、冷却されて、シリンダ1の内周面に着氷する。着氷した氷結片はギヤドモータ20によって回転するオーガ7の螺旋刃8で削り取られ、シリンダ1の内周面から剥離する。氷結片はねじ送り作用により螺旋刃8でシリンダ1上方の圧縮通路9aまで掻き上げられる。圧縮通路9aで氷結片は圧縮され、固定刃10で裁断されてチップ状の氷が製氷される。
ここで、圧縮通路9aが氷で満たされていない状態では、氷が十分に圧縮されないのでクズ氷が排出されることになる。圧縮通路9aが氷で満たされた状態、すなわち、掻き上げられた氷結片によってその容積がすべて埋められた状態となると、氷が十分に圧縮され、クズ氷でなく正常なチップアイスが排出される。
図2は、オーガ式製氷機100における制御部30の処理の流れを示すフローチャートである。
まず制御部30は、圧縮機3の電源を投入する(ステップS1)。すなわち、圧縮機3が起動される。その後、制御部30は、インバータ12の運転周波数を、第1周波数である起動時周波数に設定する(ステップS2)。この起動時周波数は、たとえば60Hzである。第1周波数に対応する圧縮機3の回転数は第1回転数となる。
その後、制御部30は、電流計21の出力を参照し、ギヤドモータ20の電流値が所定値以上かどうかを判定する(ステップS3)。この所定値は、たとえば1.0Aである。この判定は、圧縮通路9aが氷で満たされたかどうかを判定することに相当する。
まず制御部30は、圧縮機3の電源を投入する(ステップS1)。すなわち、圧縮機3が起動される。その後、制御部30は、インバータ12の運転周波数を、第1周波数である起動時周波数に設定する(ステップS2)。この起動時周波数は、たとえば60Hzである。第1周波数に対応する圧縮機3の回転数は第1回転数となる。
その後、制御部30は、電流計21の出力を参照し、ギヤドモータ20の電流値が所定値以上かどうかを判定する(ステップS3)。この所定値は、たとえば1.0Aである。この判定は、圧縮通路9aが氷で満たされたかどうかを判定することに相当する。
ステップS3において、電流値が所定値以上でない場合、処理はステップS2へと戻る。すなわち、インバータ12の運転周波数は起動時周波数に保たれる。
電流値が所定値以上である場合、制御部30は、インバータ12の運転周波数を、第2周波数である通常運転時周波数に設定する(ステップS4)。この通常運転時周波数は、起動時周波数より小さい値であり、たとえば30Hzである。第2周波数に対応する圧縮機3の回転数は、第1回転数より小さい第2回転数となる。
電流値が所定値以上である場合、制御部30は、インバータ12の運転周波数を、第2周波数である通常運転時周波数に設定する(ステップS4)。この通常運転時周波数は、起動時周波数より小さい値であり、たとえば30Hzである。第2周波数に対応する圧縮機3の回転数は、第1回転数より小さい第2回転数となる。
図3は、このように制御されるオーガ式製氷機100における、ギヤドモータ20の電流値の経時変化を示すグラフである。
時刻0において圧縮機3の電源が投入される。この時点ではシリンダ1の内周面への着氷がなく、ギヤドモータ20の負荷が小さいので電流値も低く、0.8Aである。制御部30はインバータ12の運転周波数を比較的高い周波数である起動時周波数に設定する。これによって通常運転時よりも製氷能力が高くなる。
時刻T1において、シリンダ1の内周面に付着した氷が剥離しはじめる。氷が剥離する量が増加するにつれ、ギヤドモータ20の負荷が増大し、これに伴って電流値も増加する。
時刻0において圧縮機3の電源が投入される。この時点ではシリンダ1の内周面への着氷がなく、ギヤドモータ20の負荷が小さいので電流値も低く、0.8Aである。制御部30はインバータ12の運転周波数を比較的高い周波数である起動時周波数に設定する。これによって通常運転時よりも製氷能力が高くなる。
時刻T1において、シリンダ1の内周面に付着した氷が剥離しはじめる。氷が剥離する量が増加するにつれ、ギヤドモータ20の負荷が増大し、これに伴って電流値も増加する。
時刻T2において、電流値が所定値である1.0Aに達する。この時点で、制御部30は圧縮通路9aが氷で満たされたと判定し、インバータ12の運転周波数を下げて通常運転時周波数に設定する。これによって製氷能力は通常運転時に相当するものとなる。
時刻0から時刻T2までの間、インバータ12は通常運転周波数よりも高い起動時周波数に設定され、この間は冷凍回路の冷凍能力がより高いので、氷が剥離する量がより速く増加し、クズ氷の排出がより速く解消されて正常なチップアイスが排出されるようになる。
その後もしばらく電流値は増加を続けるが、時刻T3において、氷が剥離する量が一定となり、これに伴って電流値が1.1Aで一定となる。
時刻0から時刻T2までの間、インバータ12は通常運転周波数よりも高い起動時周波数に設定され、この間は冷凍回路の冷凍能力がより高いので、氷が剥離する量がより速く増加し、クズ氷の排出がより速く解消されて正常なチップアイスが排出されるようになる。
その後もしばらく電流値は増加を続けるが、時刻T3において、氷が剥離する量が一定となり、これに伴って電流値が1.1Aで一定となる。
このように、実施の形態1に係るオーガ式製氷機100は、圧縮機3の起動時にはインバータ12の運転周波数を高くするので、製氷能力が高くなり、クズ氷の排出量を最小限に抑えることができる。また、これにより、圧縮機3の起動からチップアイスが排出されはじめるまでの時間を短縮することができる。
また、圧縮通路9aが氷で満たされた後は、インバータ12を、ギヤドモータ20に過負荷がかからない運転周波数、すなわち通常運転時周波数に下げるので、ギヤドモータ20への過負荷を回避することができる。
また、圧縮通路9aが氷で満たされた後は、インバータ12を、ギヤドモータ20に過負荷がかからない運転周波数、すなわち通常運転時周波数に下げるので、ギヤドモータ20への過負荷を回避することができる。
さらに、オーガ式製氷機100は、圧縮通路9aにおける氷の通過抵抗を増大させるものではないので、シリンダ1内の氷詰まりを発生させない。また、ギヤドモータ20を停止させないので、ギヤドモータ起動時に過大な起動負荷がかかることを回避する。このように、オーガ式製氷機100は、クズ氷の排出量を低減しつつ、他の不都合を回避することが可能となる。
図4は、従来の制御によるオーガ式製氷機と、本発明に係る制御によるオーガ式製氷機とで運転状況を比較する表である。なお、実施の形態1とは異なり、実験用として通常より小型のギヤドモータを備えたオーガ式製氷機を用いたので、ギヤドモータのサイズに合わせてインバータの運転周波数も低くし、通常運転時周波数および起動時周波数をそれぞれ15Hzおよび30Hzとした。
従来の制御では、図3における時間P1、すなわち圧縮機3が起動されてから氷の剥離が開始されるまでの時間は304秒であるが、本願に係る制御では、この時間が184秒に短縮される。このように、より短時間で氷の排出を開始することができる。
また、従来の制御では、図3における時間P2、すなわち氷の剥離が開始されてからギヤドモータ20の電流値が安定するまでの時間は64秒であるが、本願に係る制御では、この時間が32秒に短縮される。このように、より短時間で氷の排出量を安定させることができる。
図3には示されないが、時間P3は目視によるクズ氷排出時間である。従来の制御ではクズ氷が63秒間排出され続けるが、本願に係る制御ではこの時間が21秒に短縮される。このように、クズ氷の排出量をより少なくすることができる。
また、従来の制御では、図3における時間P2、すなわち氷の剥離が開始されてからギヤドモータ20の電流値が安定するまでの時間は64秒であるが、本願に係る制御では、この時間が32秒に短縮される。このように、より短時間で氷の排出量を安定させることができる。
図3には示されないが、時間P3は目視によるクズ氷排出時間である。従来の制御ではクズ氷が63秒間排出され続けるが、本願に係る制御ではこの時間が21秒に短縮される。このように、クズ氷の排出量をより少なくすることができる。
上述の実施の形態1において、インバータ12の起動時周波数は60Hzであり、通常運転時周波数は30Hzであるが、これらの値は冷凍回路の性能等に応じて適宜変更されてもよい。また、電流値の基準となる値は1.0Aであるが、この値もギヤドモータ20の性能等に応じて適宜変更されてもよい。
また、上述の実施の形態1においては、圧縮通路9aが氷で満たされたかどうかの判定の基準として、ギヤドモータ20の電流値が用いられている。これは他の基準が用いられてもよい。
たとえば、エバポレータ2の出口における冷媒の温度、すなわちシリンダ1を冷却した後に圧縮機3に戻る冷媒の温度を測定する冷媒状態検出手段である温度センサを設け、この温度を基準としてもよい。この温度センサは、たとえばエバポレータ2の出口において、エバポレータ2の外周面に接するように取り付けられる。
この場合、図2のステップS3において、制御部30は、エバポレータ2の出口における冷媒の温度が所定値以下かどうかを判定すればよい。すなわち、エバポレータ2の出口における冷媒の温度が所定値以下である場合に、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定することになる。
たとえば、エバポレータ2の出口における冷媒の温度、すなわちシリンダ1を冷却した後に圧縮機3に戻る冷媒の温度を測定する冷媒状態検出手段である温度センサを設け、この温度を基準としてもよい。この温度センサは、たとえばエバポレータ2の出口において、エバポレータ2の外周面に接するように取り付けられる。
この場合、図2のステップS3において、制御部30は、エバポレータ2の出口における冷媒の温度が所定値以下かどうかを判定すればよい。すなわち、エバポレータ2の出口における冷媒の温度が所定値以下である場合に、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定することになる。
また、たとえば、エバポレータ2の出口における冷媒の圧力を測定する冷媒状態検出手段である圧力センサを設け、この圧力を基準としてもよい。この圧力センサは、たとえばエバポレータ2の出口に取り付けられる。
この場合、図2のステップS3において、制御部30は、エバポレータ2の出口における冷媒の圧力が所定値以下かどうかを判定すればよい。すなわち、エバポレータ2の出口における冷媒の圧力が所定値以下である場合に、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定することになる。
この場合、図2のステップS3において、制御部30は、エバポレータ2の出口における冷媒の圧力が所定値以下かどうかを判定すればよい。すなわち、エバポレータ2の出口における冷媒の圧力が所定値以下である場合に、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定することになる。
また、たとえば、圧縮機3が起動された時点からの経過時間を基準としてもよい。この場合、制御部30は、この経過時間を測定する機能と、あらかじめ設定される基準となる時間の所定値を記憶する機能とを有するとともに、図2のステップS3において、経過時間が所定値以上かどうかを判定すればよい。すなわち、所定値以上の時間が経過している場合に、圧縮通路9aが氷で満たされたと判定することになる。
この場合、基準となる時間は、あらかじめ実験または計算等において、圧縮機3の起動後に、インバータ12の運転周波数を起動時周波数に設定して、圧縮通路9aが氷で満たされるまでの時間を求め、この時間に基づいて決定されるものである。
この場合、基準となる時間は、あらかじめ実験または計算等において、圧縮機3の起動後に、インバータ12の運転周波数を起動時周波数に設定して、圧縮通路9aが氷で満たされるまでの時間を求め、この時間に基づいて決定されるものである。
ここで、圧縮通路9aは、螺旋刃8によって搬送される氷が通過する容積空間のうち、搬送に伴って氷が圧縮される作用を有する部分であり、たとえば氷が搬送される方向に断面積が減少する形状を有する通路である。
こうすることにより、判定の基準となる経過時間の設定において、シリンダ内の氷詰まり等の不都合が発生しない範囲内としながら、クズ氷の排出量を最小限に抑える値の設定が可能となる。
こうすることにより、判定の基準となる経過時間の設定において、シリンダ内の氷詰まり等の不都合が発生しない範囲内としながら、クズ氷の排出量を最小限に抑える値の設定が可能となる。
2 エバポレータ、3 圧縮機、4 コンデンサ、7 オーガ、9a 圧縮通路、20 モータ(ギヤドモータ)、21 電流検出手段(電流計)、30 制御手段(制御部)、100 オーガ式製氷機。
Claims (3)
- オーガ式製氷機であって、
圧縮機を含む冷凍回路と、
オーガを駆動するモータと、
前記モータを駆動する電流の値を検出する電流検出手段と、
前記圧縮機が起動された後、前記電流の値が所定値以上となるまでの間は、前記圧縮機の回転数を第1回転数に制御し、前記電流の値が前記所定値以上となった後は、前記回転数を、前記第1回転数より小さい第2回転数に制御する、制御手段と
を備えたオーガ式製氷機。 - オーガ式製氷機であって、
圧縮機およびエバポレータを含む冷凍回路と、
前記エバポレータの出口における冷媒の温度または圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
前記圧縮機が起動された後、前記温度が所定値以下となるか、または前記圧力が所定値以下となるまでの間は、前記圧縮機の回転数を第1回転数に制御し、前記温度が前記所定値以下となるか、または前記圧力が所定値以下となった後は、前記回転数を、前記第1回転数より小さい第2回転数に制御する、制御手段と
を備えたオーガ式製氷機。 - オーガ式製氷機であって、
氷を圧縮する圧縮通路と、
冷媒を圧縮する圧縮機を含む冷凍回路と、
所定時間の値を記憶し、前記圧縮機が起動された後、前記所定時間が経過するまでの間は、前記圧縮機の回転数を第1回転数に制御し、前記所定時間が経過した後は、前記回転数を、前記第1回転数より小さい第2回転数に制御する、制御手段と
を備え、
前記所定時間は、前記圧縮機が起動された後、前記回転数が前記第1回転数に制御された場合に、前記圧縮通路が前記氷で満たされるまでの時間に基づいて決定され、前記制御手段があらかじめ記憶する
オーガ式製氷機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-08-04 JP JP2005226697A patent/JP2007040632A/ja active Pending
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