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JP2006516210A - 改良された柔軟性を有する吸収性物品 - Google Patents

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JP2006516210A
JP2006516210A JP2006500895A JP2006500895A JP2006516210A JP 2006516210 A JP2006516210 A JP 2006516210A JP 2006500895 A JP2006500895 A JP 2006500895A JP 2006500895 A JP2006500895 A JP 2006500895A JP 2006516210 A JP2006516210 A JP 2006516210A
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ハンセン,エバ・エイ
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タイコ・ヘルスケア・リーテイル・サーヴィシズ・アクチェンゲゼルシャフト
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Abstract

本発明は、一般に、吸収性物品と、該吸収性物品の形成方法に関する。本発明の吸収性物品は、表面シートと裏面シートとの間に配置される吸収性コアを含み、これによって該吸収性物品は改良された剛性と、改良された剛性指数を有する。

Description

発明の分野
本発明は一般に、改良された柔軟性を有する吸収性物品に関し、具体的には、複数の物品の包装及び貯蔵中に発生した圧縮応力を受けた後にもそれらの柔軟性を維持する吸収性物品に関する。本発明の吸収性物品は、表面シートと裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置される吸収性コアを含み、それによって、物品が改良された剛性(stiffness)及び改良された剛性指数(stiffness index)を有する。
使い捨て吸収性ガーメント、例えば乳児おむつ若しくはトレーニング・パンツ、成人失禁用製品及びその他のこのような製品は、典型的に、水分不透過性外側バッキングシート、水分透過性身体接触インナーライナー・シート、及び該バッキングシートと該シートとの間に配置された水分吸収性コアによって構成される。有利な液体吸収力と保持を示す、吸収性コアに用いるための費用−効果的物質を見出すために、かなりの努力がなされてきた。顆粒、ビーズ、繊維、フィルム小片、小球等の形状の超吸収性物質がこのような目的のために好まれている。このような超吸収性物質は一般に、中程度の圧力下でも、それら自体の重量に比べて、多量の液体(例えば、水及び体内排泄物)を吸収し、保持することができるポリマー・ゲル化物質である。
使い捨て吸収性ガーメットのより重要な特徴の1つは、柔軟性である。柔軟性は、多くの物理的特徴によって客観的に測定することができるが、消費者に知覚される柔軟性は、これらの特徴全てのうちで最も重要な特徴でありうる。大抵の使い捨て吸収性物品は複数個の堅く充填された物品を含有するパックとして市販されている。これらの吸収性物品は、包装及び輸送中に圧縮応力にさらされ、この圧縮応力は吸収性物品の知覚される柔軟性に不利な影響を与える可能性がある。例えば、慣用的なフルッフ・コアおむつは、パッケージングから取り出されたときに、包装及び輸送中に生じた圧縮応力から回復することができないために幾らか硬い。
慣用的なフルッフ・コアおむつはさらに、製造工程中の圧縮によって生じた可能性がある、特定の硬化した部分があるという欠点がある。圧縮パルプ・コアはさらに、耳及び股エリアに折り畳み線に沿って硬い隆起を有する可能性がある。フルッフ・コアはしばしば、使用者による着用時に、ある程度の硬さが残る。
ティッシュの柔軟性は通常、ティッシュの剛性によって測定される。例えば、米国特許第5,772,845号と第5,607,551号は、剛性が低いソフトティッシュを開示しており、これらの特許の開示はそれらの全体で本明細書に援用される。低い剛性は、典型的に、大きなフレキシビリティ、したがって、改良された柔軟性になる。
柔軟性のインジケータとしての剛性の尺度として曲げ耐性を測定することも、知られている。米国特許第5,009,653号(「‘653特許」)は、衛生ナプキンの曲げ耐性の測定方法を開示しており、この特許の開示はその全体で本明細書に援用される。’653特許は、それに記載されている試験プロトコールを用いて測定したときに、少なくとも約14.0g未満の総容量(capacity)及び約300g未満の曲げ耐性を有する衛生ナプキンを開示している。
例えば、上層、下層、及び50重量%〜95重量%のSAPを含有する中心繊維層から成る吸収性ラミネートを提供することが知られている。米国特許第6,068,620号は、上層と下層とがティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ又は合成不織繊維層から成ることを開示しており、この特許の開示はその全体で本明細書に援用される。該上層と下層はコアの結着性の維持を助けると言われており、ラミネートの層状配置は、ゲル・ブロッキング(gel blocking)を最小にすると言われ、ラミネートは種々な形態に折り畳むことができる。コアの快適さと効率を最大にし、変化する吸収度を有するエリアを与えようと試みて、異なる物質から成る吸収性コアを提供することも知られている。米国特許第5,849,002号は、3帯:(i)流体を受容する1つの帯;(ii)流体を分配し、貯留する1つの帯;及び(iii)漏れを防止する1つの帯、を有する吸収性コアを開示しており、この特許の開示はその全体で本明細書に援用される。
他の刊行物に開示されている、種々な特徴、実施態様、方法及び装置の利点及び欠点についての本明細書の記載は、如何なる意味でも、本明細書を限定することを意図しない。実際に、本発明のある一定の特徴は、それらに開示されている特徴、実施態様、方法及び装置の幾つか又は全てを保持しながら、ある一定の欠点を克服することができると考えられる。
発明の概要
貯蔵され、輸送された後にも、改良された柔軟性を有する吸収性ガーメント(absorbent garment)を提供することが、望ましいと考えられる。良好な漏れ防止性を有する吸収性ガーメントを提供し、同時に柔軟な物品を提供することも、望ましいと考えられる。それ故、本発明の特徴は、慣用的な吸収性物品と比較したときに、改良された柔軟性を有する吸収性物品を提供することである。折り畳み、圧縮し、貯蔵し、運搬した後にも、それらの柔軟性を保持する吸収性物品のパックを提供することも、本発明の特徴である。
本発明の種々な実施態様のこれらの及び他の実施態様によると、表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約900gf未満の剛性を有する吸収性物品を提供する。
本発明の他の特徴によると、折り畳まれ、消費者用パック内に配置されている複数個の吸収性物品であって、各吸収性物品が表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約900gf未満の剛性を有する、複数個の吸収性物品を提供する。
本発明の他の実施態様は、表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約1.5gf/g未満の剛性指数(総容量に対する剛性の比率)を有する吸収性物品を提供する。
本発明の他の特徴によると、折り畳まれ、消費者用パック内に配置されている複数個の吸収性物品であって、各吸収性物品が表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約1.5gf/g未満の剛性指数(総容量に対する剛性の比率)を有する、複数個の吸収性物品を提供する。
本発明の好ましい実施態様では、吸収性物品はおむつであり、剛性は約2,500gf未満である、及び/又は剛性指数は約4.5未満である。本発明の他の好ましい実施態様では、吸収性物品はトレーニング・パンツ又は「プルアップ(pull up)」おむつであり、剛性は約900gf未満である、及び/又は剛性指数は約1.5未満である。本発明のさらに他の好ましい実施態様では、吸収性物品はスイミング・パンツ又は「スイマー」おむつであり、剛性は約800gf未満である、及び/又は剛性指数は約8.8未満である。
本発明の実施態様の他の特徴によると、表面シートと裏面シートをガーメント形成ステーションに供給することを含む、吸収性物品の製造方法を提供する。この方法は、コア形成ステーションに、上層、下層、及びトウ繊維とSAPとの混合物を含む中心吸収性層を供給することによる吸収性コアの製造をも含む。コア形成ステーションにおいてトウ繊維とSAPとを混合することによって中心吸収性層を形成して、上層と下層との間に配置して、吸収性コアを形成する。この方法は、吸収性コアを表面シートと裏面シートとの間に配置することによって完結する。この方法によると、吸収性物品は約900gf未満の剛性及び/又は約1.5未満の剛性指数を有する。
本発明の実施態様のさらに他の特徴によると、吸収性物品パックの製造方法であって、直前に述べた方法によって複数個の吸収性物品を製造することを含む方法を提供する。次に、該複数個の吸収性物品を折り畳み、相互に隣接するように集めて、各列が複数個の折り畳まれた吸収性物品を含有する、1つ以上の列を形成する。次に、複数個の吸収性物品を含有する列の1つ以上を圧縮して、包装する。該吸収性物品は約900gf未満の剛性及び/又は約1.5未満の剛性指数を有する。
好ましい実施態様のこれらの及び他の特徴と利点は、好ましい実施態様の詳細な説明を添付図面に関連して読むならば、さらに容易に明らかになるであろう。
好ましい実施態様の詳細な説明
本明細書で用いる限り、「吸収性ガーメント」、「吸収性物品」又は単に「物品」若しくは「ガーメント」なる用語は、体液及び他の身体滲出液を吸収しかつ含有するデバイスを意味する。より具体的には、これらの用語は、身体から排泄される、種々な滲出液(exudates)を吸収して、含有するために、着用者の身体に対して又は近接して置かれるガーメントを意味する。吸収性ガーメントの実例の非網羅的リストは、おむつ、おむつカバー、使い捨ておむつ、トレーニング・パンツ、女性衛生製品及び成人用失禁製品を包含する。このようなガーメントは、1回使用後に廃棄する又は部分的に廃棄するように意図することができる(「使い捨て」ガーメント)。このようなガーメントは、本質的に単一分離不能構造(「単位」ガーメント)を含むか、又は交換可能なインサート若しくは他の取替え可能なパーツ(parts)を含むことができる。
本発明は、上記クラスの全ての吸収性ガーメントに、非限定的に、使い捨てであろうと、他の形式であろうと用いることができる。好ましくは、本発明は、おむつ、トレーニング・パンツ及びスイマー(swimmers)に関する。本発明に関連したスイマーとは、スイミング中に又は水と接触して用いるために意図された物品を意味する。それ故、スイマー製品は、慣用的なおむつ及びトレーニング・パンツと比較したときに、通常は、殆ど又は全く超吸収性ポリマーを含有せず、非常に低い総容量を有する。
本明細書に記載する実施態様は、典型的な構造として、乳児用おむつを説明するが、これは、特許請求する発明を限定するように意図するものではない。本発明が、本明細書に記載するものを含めて、あらゆるクラス及び種類の吸収性ガーメントを非限定的に包含することは、理解されるであろう。ガーメントの快適さ及び外観を改良するために、吸収性コアは薄いことが好ましい。
本明細書を通して、本発明の吸収性コアを囲む層を意味する「上層」及び「下層」なる表現は、単に、コア上の1つの層及びコア下の1つの層を描写するために用いられる。上層は、コアの垂直上方に留まることを必ずしも必要とせず、下層は、コアの垂直下方に留まることを必ずしも必要としない。実際に、本発明の多くの実施態様は、吸収性コアの種々の形態を包含するので、それによって、上層が最終的に垂直方向で最高になり、同時に垂直方向で最低になるようなやり方で、コアは折り畳まれる。他の形態も、本発明に関連して、考えられる。
「構成要素」なる用語は、非限定的に、例えば縁、角、側面等のような、指定された特定領域;例えば弾性ゴム(elastic strip)、吸収性パッド、伸張可能な層若しくはパネル、物質の層等のような構造部材;又はグラフィック(graphic)を意味することができる。
本明細書を通して、用語「配置される(disposed)」と、表現「上に配置される(disposed on)」、「中に配置される(disposed in)」、「間に配置される(disposed between)」及びこれらの変形(例えば、「配置される」物品の記載が「配置される」と「上に」なる単語の間に挿入される)は、1つの要素が他の要素と一体になることができること、又は1つの要素が他の要素に結合する若しくは他の要素と一緒に置かれる若しくは他の要素の近くに置かれる分離構造であることができることを意味する。したがって、吸収性ガーメントの要素「上に配置される」構成要素は、該要素の表面に直接若しくは間接的に形成する若しくは加えることができる、又は多層状要素の層の間に形成する若しくは加えることができる、又は該要素と一緒に若しくは該要素の近くに置かれる基材(substrate)に形成する若しくは加えることができる、又は該要素の層内に若しくは他の基材内に形成する若しくは加えることができる、又は他の変形若しくはこれらの組み合わせであることができる。
本明細書を通して、「表面シート」及び「裏面シート」なる用語は、吸収性コアに関する、これらの物質又は層の関係を意味する。吸収性コアと、表面シート及び裏面シートとの間に付加的な層が存在することができ、付加的な層及び他の物質が、表面シート又は裏面シートから吸収性コアの反対側に存在することができることは理解される。
本明細書を通して、「トウ繊維」なる表現は、一般に、任意の連続する繊維を意味する。トウ繊維は典型的に、ステープルファイバーの製造に用いられ、好ましくは、天然及び/又は合成熱可塑性ポリマーから成る。合成熱可塑性ポリマーからのステープルファイバーの製造中に、妥当に高い生産性を達成するために、マルチオリフィス紡糸口金からの溶融ポリマーの溶融押出によって、無数のフィラメントが製造される。複数個の紡糸口金からのフィラメント群は通常、一緒にして、トウを形成し、次にトウに延伸操作を行なって、トウを構成するフィラメントに望ましい物理的性質を与える。トウがコアに表面積を加えて、これが容量及び毛管現象並びにSAPを付着させるための接着面を改良する。トウはさらに、さもなくば非常に不良であると考えられるコアに、湿潤結着性を加え、同時に製造プロセスを助成する乾燥結着性を加えると考えられる。
本発明は、一般に、吸収性物品に関し、特に、表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含有する吸収性物品に関する。本発明の吸収性物品は、本明細書に述べる曲げ耐性試験方法で測定したときに、約900gf未満の剛性を有する。好ましくは、吸収性物品はさらに、総容量に対する剛性の比率である剛性指数、約1.5gf/gを有する。本発明はまた、表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含有する上記吸収性物品の製造方法に関する。本発明の吸収性コアは、好ましくは、少なくとも3層から成り、これらの層のうち2層は外側層(即ち、上層と下層)であり、内部層はトウ繊維とSAPを含有する、又はスイマー吸収性物品の場合の、タウ繊維のみを含有し、SAPを実質的に含有しない(即ち、約10重量%未満のSAP)中心繊維層である。
本発明はまた、折り畳まれて、消費者パック内に配置されている、複数個の吸収性物品であって、各吸収性物品が表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、吸収性物品が約900gf未満の剛性を有する、複数個の吸収性物品を包含する。好ましくは、パック内の吸収性物品は各々、約1.5未満の剛性指数を有する。
本発明の好ましい実施態様では、吸収性物品は、約2,500gf未満の剛性及び/又は約4.5未満の剛性指数を有するおむつである。本発明の他の好ましい実施態様では、吸収性物品はトレーニング・パンツ又は「プルアップ」おむつであり、剛性は約900gf未満である、及び/又は剛性指数は約1.5未満である。本発明のさらに他の好ましい実施態様では、吸収性物品はスイミング・パンツ又は「スイマー」おむつであり、剛性は約800gf未満である、及び/又は剛性指数は約8.8未満である。
本発明の方法は、ガーメント形成ステーションに表面シート及び裏面シートを供給する工程;及びコア形成ステーションに上層、下層及びトウ繊維とSAPとの混合物を含む中心吸収性層を供給することによって、吸収性コアを製造する工程を含む。コア形成ステーションにおいてトウ繊維とSAPとを混合することによって中心吸収性層を形成し、上層と下層との間に配置して、吸収性コアを形成する。該方法は、吸収性コアを表面シートと裏面シートとの間に配置することによって完了する。該方法によると、吸収性物品は約900gf未満の剛性及び/又は約1.5未満の剛性指数を有する。
本発明はまた、吸収性物品パックの製造方法であって、直前に述べた方法によって複数個の吸収性物品を製造することを含む方法を包含する。この複数個の吸収性物品を次に折り畳み、相互に隣接するように集めて、複数個の折り畳まれた吸収性物品の単一列を形成する。複数個の吸収性物品の単一列を次に、圧縮し、包装する。吸収性物品は約900gf未満の剛性及び/又は約1.5未満の剛性指数を有する。
本発明の吸収性コアは、好ましくは、内部吸収性層を囲む、同じ単一シート又はそれ自体の上に折り返される物質層から製造されることができる2つの外側層を含む。内部吸収性層は、好ましくは、トウ繊維及びSAPを含み、10重量%までの慣用的なフルッフ・パルプを含むことができる。トウ繊維は好ましくは酢酸セルロース又はポリプロピレン繊維である、内部吸収性層は、コアの重量を基準にして、好ましくは30重量%を超えるSAPを含有する。
本発明の吸収性物品は好ましくは、前面ウェスト領域、背面ウェスト領域、及び前面ウェストと背面ウェスト領域との間に位置する股領域を有する。前面ウェスト領域と背面ウェスト領域とを相互に結合させて、ウェスト開口部と2つの脚開口部とを形成することができる。当業者は、本発明に関連した「前面」と「背面」が、明瞭さのために、使用者の前面と背面のみを意味し、前記「前面」部分が「背面」部分になり、この逆も起こりうるように、吸収性物品が反転させることができることを理解する。
脚開口部を着用者の太腿に対してしっかりと保持して、封じ込めとフィットを改良するために、脚開口部に沿って脚伸縮体を備える。再シール可能又は永久的のいずれかの締結系を吸収性物品を着用者のウェスト周囲に保持することが好ましい。締結系は前面ウェスト領域と背面ウェスト領域との結合を容易にする。1対のスタンドアップ脚ギャザー(stand-up leg gather)又はウェスト封じ込めフラップを表面シートの身体側の面に取り付ける又は表面シートの身体側の面から形成することができる。
例えばラテックス又は熱結合エアレイド・フルッフ・パルプ(例えば、Walkisoft,Merfin又はFort Jamesから入手可能なロール・グッド(roll good))のような、他の非SAP含有ロール・グッド物質又は合成スパンボンデッド(spunbonded)、カード処理(carded)、又はヒドロエンタングルド(hydro-entangled)不織布を吸収性コアの上下に位置付けることができる。吸収性コアの少なくとも中心繊維層は、好ましくは、30〜95重量%の粒状若しくは繊維状SAP及び、トウ繊維から成る、少なくとも1種類の他の粒状若しくは繊維状物質を含有する。
次に、本発明の好ましい実施態様を示す添付図面に関連して、本発明を説明する。明瞭さのために、2つ以上の図面に示す特徴は、各図面において同じ参照番号を有する。
図1は、本発明によって製造することができる吸収性ガーメント10(好ましくは、使い捨て吸収性ガーメント)の典型的な実施態様の一部切り取り図である。図1に示す実施態様は、乳児用おむつであるが、この図は、本発明を限定するように意図されず、当業者は、本発明が他の種類の吸収性物品をカバーすることを理解するであろう。しかし、平易さのために、乳児用おむつに関連して、本発明を説明することにする。図1のガーメント10は、一般的に平たくした状態で、身体に面する側を下に向け、種々な弾性構成要素はそれらの弛緩した状態で、明瞭さのために、伸縮体の効果は省略して示す(弛緩した時に、伸縮体は典型的に周囲物質にギャザーを寄せさせる又はシャーリングを寄せさせる)。平たくした状態で、ガーメント10は一般的な砂時計型構造を有することができるが、例えば長方形、台形、「T」形等のような、一定の用途に適した、任意の他の形状を有することもできる。
本明細書で用いる限り、ガーメントの長軸100は、使用者の前面から背面までの寸法に相当する、ガーメントの寸法であり、ガーメントの横軸102は使用者の側面から側面まで(side-to-side)に相当する寸法である。折り畳んで、吸収性物品パックを形成するときに、物品10を横軸102の中央に沿って折り畳む、長軸方向に折り畳むこともできるが、通常は、中央軸100に沿ってではない。即ち、長軸方向に折り畳む場合には、耳部分120と140を中央軸100方向に内側に折り畳む。
使用中に、本発明は、ウェストを取り囲む領域と、股領域を有するパンツ様ガーメント10を含む。ウェストを取り囲む領域は、例えば着用者身体の背面ウェスト領域に隣接して配置された第1ウェスト領域12と、例えば着用者身体の前面ウェスト領域に隣接して配置された第2ウェスト領域14を含むことができる。第1及び第2ウェスト領域12、14は、ガーメント10を対象着用者の前又は後ろのいずれに取り付けるかに依存して、それぞれ、着用者身体の前面及び背面に相当することができる。第1ウェスト領域と第2ウェスト領域とをそれらの側縁18において又は側縁18近くで一緒に結合させて、ガーメント10の長軸方向末端縁20にウェスト開口部の周囲を形成させる。股領域16は第1及び第2ウェスト領域12、14の間に及び、ガーメント10を対象着用者上に置くときに、股縁22は1対の脚開口部の周囲を形成する。第1及び第2ウェスト領域12、14が既に結合しているトレーニング・パンツ(又は「プルーアップ」パンツ)として形成する場合には、伸縮体が通常、耳部分120,140に含まれ、使用者は、彼/彼女のウェストにフィットするまで、物品を簡単に引っ張り上げる。
ガーメント10は好ましくは、表面シート物質24(「表面シート」)と、該表面シート24に実質的に隣接しうる裏面シート物質26(「裏面シート」)を含む。ガーメント10の着用時に、表面シート24は着用者の身体に面し、裏面シート26は着用者とは離れた面である。吸収性コア28は好ましくは、表面シート24と裏面シート26との少なくとも一部の間に配置される。
本発明の実施態様はさらに、種々な付加的な特徴を含むことができる。1対以上の弾性ギャザー30が股縁22に隣接して延びることができる。ガーメント10はさらに、好ましくは長軸中央線100の向かい合う側に沿って第2ウェスト領域14から第1ウェスト領域12まで延びる、例えばインボード・スタンディング脚ギャザー(inboad standing leg gather)40のような、1つ以上の廃物封じ込め系を含むことができる(図1には、明瞭さのために、1つのスタンディング脚ギャザー40のみを示す)。第1及び第2ウェスト領域12、14の一方又は両方にさらに、着用者のウェスト周囲でのガーメントの収縮(contract)を容易にして、フィット及び漏出防止を改良する、弾性ウェスト・フォーム32又は他の弾性的伸縮性物質のストリップを備えることもできる。
吸収性ガーメント10はさらに、好ましくは、第2ウェスト領域14への第1ウェスト領域12の取り付けを可能にするために締結要素を含む。締結要素は好ましくは、ガーメント10の第1ウェスト領域12の向かい合った側縁18から側方に延びる、1対のタブ34を含む。タブ34は、弾性的伸縮性物質(図示せず)を含むことができ、タブ34は着用者のウェスト周囲で伸張して、フィット、快適さ及び漏出防止を改良するように設計することができる。このような弾性化タブ34は、ウェスト・フォーム32又は他の弾性的伸縮性物質32と共に又はウェスト・フォーム32又は他の弾性的伸縮性物質32の代わりに用いることができる。
少なくとも1つの締結機構36(集約的に「ファスナー36」と呼ぶ)は、タブを第2ウェスト領域14に取り付けるために各タブ34に取り付け、それによって、ガーメント10にパンツ様形状を与えて、ガーメント10を着用者に固定する又は他のやり方でフィットさせることができる。ファスナー36は、第2ウェスト領域14に設置した1つ以上のターゲット・デバイス38に取り付けることができる。
図面に示さないが、吸収性ガーメント10はさらに、介護人がグリップを引っ張ることを可能にするために、各タブ34に近接して、タブ34の両端部上、着用者の周囲及びターゲット・デバイス上ではなく、吸収性ガーメント10の縁の1つに沿って取り付けたグリップを含み、それによって、ファスナー36を1つ以上のターゲット・デバイス38に固定することができる。
ガーメント10の種々なパーツを相互に取り付ける又は相互に結合させて、好ましくはガーメント10の耐用寿命中にその形状を維持する構造を形成することができる。本明細書で用いる限り、「取り付ける(attached)」、「接合させる(joined)」、「結合させる(associated)」なる用語及び同様な用語は、第1パーツを直接第2パーツに施用することによって第1パーツを第2パーツに直接結合させる形態、中間部材を介して第2パーツに第1パーツを間接的に結合させることによる形態、及びパーツを他のパーツの間に捕捉することによって種々なパーツの相対的位置を固定することによる形態を包含する。ガーメント10の各パーツを相互に固定結合させるために、種々な方法及び方法の組み合わせを用いることができることを、当業者は理解するであろう。
表面シート24と裏面シート26は、当該技術分野で知られた非常に多様な物質から構成することができる。本発明は、これらの構成要素のための如何なる特定の物質にも限定されるようには意図されない。表面シート24及び裏面シートは、種々なタイプの吸収性ガーメントの各々の必要条件に従って又は種々な使用者のサイズに適応するように造形し、サイズを定めることができる。ガーメント10がおむつ又は成人用失禁ブリーフである、本発明の実施態様では、表面シート24と裏面シート26との組み合わせは、図1に示すような砂時計形を有するか、又は長方形、台形、「T」形、若しくは他の形状を有することができる。
裏打ち(backing)及びライナー・シートの非常に多様な構造及び材料が現在利用可能であるために、本発明は、これらの構成要素の如何なる特定の材料及び構造にも限定することを意図しない。裏面シート26は好ましくは、当該技術分野で知られた、任意の柔軟な液体不透過性物質から製造される。裏面シート26は好ましくは、流体の如何なる漏出をも防止するほどの充分な液体不透過性を有する。液体不透過性の必要なレベルは、ガーメント10上の異なる位置によって変化しうる。
裏面シート26は、異なる性質を有する分離した領域をさらに含むことができる。好ましい実施態様では、裏面シート26の幾つかの部分は、ガーメント10の通気性、したがって快適さを改良するために、空気透過性である。裏面シート26は、股16においては、流体不透過性であるが、第1及び第2ウェスト領域12、14の一部では流体透過性である。裏面シート26は、オーバーレイドシート物質のラミネートから製造することもできる。
透湿性表面シート24は、それを通しての液体の通過を可能にする、当該技術分野で知られた、任意の適当な相対的液体透過性物質から構成することができる。不織ライナーシート物質が典型的である、この理由は、このような物質は、下にある吸収性コア28までの液体の通過を容易に可能にするからである。適当な物質の例は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル及びこれらの物質の、不織スパンボンド又はカード処理ウェブを包含する。
裏面シート26は、例えばHeran et al.に発行された米国特許第4,646,362号(これの開示はその全体で本明細書に援用される)に開示されているような繊維質不織布で、この開示と一致する方法で、覆う又はラミネートすることができる。このような繊維質外側ライナーの材料は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル繊維のような合成繊維のスパンボンデッド不織ウェブ;セルロース繊維、例えばレーヨン繊維、コットン等のような紡織繊維、若しくはセルロース繊維と紡織繊維とのブレンドの不織ウェブ;セルロース・パルプ繊維若しくは紡織繊維と混合した、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル繊維のような合成繊維のスパンボンデッド不織ウェブ;又は例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル若しくは他の熱可塑性物質のマクロ繊維若しくはミクロ繊維、又はこのような熱可塑性マクロ繊維若しくはミクロ繊維と、セルロース、パルプ若しくは紡織繊維との混合物のようなメルトブローン熱可塑性繊維を包含する。
表面シート24と裏面シート26とは、3つの分離した部分又はパネルから形成することができる。しかし、当業者は、表面シート24が3つの分離したパネルから製造する必要が無く、1つの単一アイテムから構成することができることを理解するであろう。第1表面シート・パネルは、好ましくは疎水性又は親水性のいずれかである液体透過性物質から形成される中央表面シート・パネルを含むことができる。中央表面シート・パネルは好ましくは、実質的な第2ウェスト領域14から第1ウェスト領域12又はその一部までに及ぶ。これの代替実施態様では、第2及び第3表面シート・パネル(例えば、外側表面シート・パネル)は、中央シート・パネルの側方外側に位置付けることができる。外側表面シート・パネルは、好ましくは少なくとも股エリアにおいて、実質的に液体不透過性かつ疎水性であることが好ましい。外側表面シート・パネルの外側縁は、裏面シート26の対応する外周に実質的に従うことができる。外側表面シート部分又はパネルの材料は好ましくはポリプロピレンであり、用途に依存して、織物、不織布、スパンボンデッド(spunbonded)、カード処理したもの(carded)であることができる。
スタンディング脚ギャザー(単数又は複数)が表面シート24の表面から側方に延びるように、スタンディング脚ギャザーを配置することが好ましい。スタンディング脚ギャザー(単数又は複数)40を適当な界面活性剤で処理して、スタンディング脚ギャザーの疎水性/親水性を必要に応じて調節することができ、スタンディング脚ギャザーを皮膚の健康に良い成分で、皮膚刺激を減ずるように処理することができる。或いは、スタンディング脚ギャザー(単数又は複数)40を分離した要素として形成して、次に、身体側ライナーに取り付けることができる。スタンディング脚ギャザー(単数又は複数)40は好ましくは、それ自体の上に折り返して、小さな囲い(enclosure)を形成する部分を含む。少なくとも1つの伸縮性要素、及び該囲いのサイズに依存して、時には2つ以上の伸縮性要素を該囲い中に引き伸ばした状態で固定することができる。弾性フラップ(flap elastic)が弛緩した、引き伸ばされない状態をとろうとすると、スタンディング脚ギャザー(単数又は複数)40が表面シート24の表面から立ち上がることは知られている。
表面シート24は、当該技術分野で現在知られている又はそれを通しての液体の通過を可能にすることが後で発見される、任意の適当な相対的液体透過性物質から製造することができる。適当な表面シート材料の例は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル及びこれらの物質のブレンドの不織スパンボンデッド若しくはカード処理ウェブ、又は多孔質(perforated)、アパーチュアド(apertured)若しくは網状フィルム等を包含する。本発明は、表面シート24の如何なる特定の物質にも限定するように意図されず、他の表面シート材料は、当業者に容易に明らかであろう。
表面シート24はさらに、異なる性質を有する、幾つかの領域を含むことができる。本発明の1実施態様では、表面シート24の側方末端部、特に第2及び第3表面シート・パネルの製造に用いられる部分は好ましくは、実質的に流体不透過性かつ疎水性であり、表面シート24の残りの部分(例えば、中央表面シート・パネル)は親水性かつ流体透過性である。例えば流体透過性及び疎水性のような、種々な表面シート性質は、接着剤、界面活性剤若しくは他の化学物質で、種々な物質の複合体を用いて、又は他の手段によって、表面シート24を処理することによって、表面シート24に与えることができる。表面シート24はオーバーレイド・シート物質のラミネートから製造することもできる。表面シート24は、股領域のような特定のエリアにおいて、例えばアロエ、ビタミンE等のような皮膚の健康に良い成分で処理することもできる。
本明細書の他の箇所で述べたように、表面シート24と裏面シート26は実質的に共通境界であることができる、又は異なる形状及びサイズを有することができる。表面シート24と裏面シート26の特定の設計は、製造上の考慮、費用に関する考慮及び機能上の考慮によって決定することができる。好ましくは、表面シート24は吸収性コア28を完全に覆うほど大きく、裏面シート26はガーメント10からの漏出を防止するほどの大きさである。表面シート24と裏面シート26の設計は、当該技術分野で知られており、当業者は、適当な表面シート24及び適当な裏面シート26を不当な実験なしに製造することができるであろう。
表面シート24と裏面シート26とは、当該技術分野で知られた、多様な方法を用いて、相互に結合させることができる。例えば、これらを熱によって、超音波によって又は化学的に相互に結合させることができる。これらはさらに、ホットメルト接着剤のライン又は例えば糸(thread)、クリップ又はステープルのような機械的ファスナーを用いて結合させることができる。1実施態様では、Bridgewater、New Jerseyに本部を置く企業である、National Starchによって販売されているCycloflexのような、親水性接着剤を用いて、表面シート24を裏面シート26に結合させる。表面シート24と裏面シート26のために選択した材料の種類によって、特定の結合方法を決定することができる。各構成要素を一緒に結合させる特定の方法は、物品の剛性に影響を与えることができる。例えば、表面シート24を裏面シート26に結合させるためにあまりに多くの接着剤を用いるならば、構成要素上で乾燥した場合の過剰な接着剤は、付加的な剛性を与える可能性がある。それ故、本発明では、剛性に不利な影響を与えないように、結合剤(bonding material)の量を調節することが好ましい。
上述したように、吸収性ガーメントに、股縁22に隣接して、股領域16を通って延びる脚伸縮体30を備えることが好ましい。本発明の吸収性ガーメントに、着用者の周囲での伸縮を可能にし、助けるために、第1及び第2ウェスト領域12、14においてそれぞれ、ウェスト伸縮性物質(elastic material)32を備えることも好ましい。ウェスト伸縮体32は、ガーメントの第1及び第2ウェスト領域12、14に同じ又は異なる伸縮性特徴を与えるために、同じ又は異なる構造であることができる。一般に、ウェスト伸縮体は好ましくは、第1及び第2ウェスト領域12、14にそれぞれ位置決めされたフォーム・ストリップを含むことができる。このようなフォーム・ストリップは好ましくは約1/2〜約1と1/2インチ幅及び約3〜6インチ長さである。フォーム・ストリップは好ましくは表面シート24と裏面シート26との間に位置決めされる。或いは、ウェスト伸縮体として、フォーム・ストリップではなく、複数個の伸縮性ストランドを用いることができる。フォーム・ストリップはポリウレタンから成ることが好ましいが、ウェスト・バンドの回転(roll over)を減じ、吸収性ガーメントのウェスト末端からの漏出を減じて、一般的に快適さ及びフィットを改良する、任意の他の適当な物質であることができる。第1及び任意の第2ウェスト・フォーム・ストリップ32は、裏面シート26と表面シート24との間に接着固定される前の、それらの引き伸ばされない寸法よりも50〜150%、好ましくは100%大きく引き伸ばされることが好ましい。
脚開口部を形成する各縁22には、隣接した脚伸縮性封じ込め系30を備えることが好ましい。好ましい実施態様では、伸縮性糸のストランド3本を外側表面シート部分又はパネルと裏面シート26との間の脚開口部に隣接して延びるように位置決めする。脚伸縮体30として、任意の適当なエラストマー物質を用いることができる。脚伸縮体30は、当該技術分野で知られている、幾つかの方法のいずれかで吸収性物品10に取り付けることができる。例えば、脚伸縮体30は、ガーメント10に、超音波結合させる、又は多様な結合パターンを用いて熱/圧力シールする、又は接着剤で付けることができる。脚伸縮体30として、種々な、商業的に入手可能な物質、例えば天然ゴム、ブチルゴム若しくは他の合成ゴム、ウレタン、エラストマー物質、例えばLYCRA(DuPont)、GLOSPAN(Globe)若しくはSYSTEM7000(Fulflex)を用いることができる。
好ましい実施態様の締結要素、好ましくは締結系34(例えば、タブ34)を第1ウェスト領域12に取り付ける、これは好ましくは、テープ・タブ又は機械的ファスナー36を含む。しかし、当該技術分野で知られた、いずれの締結機構も受容されるであろう。さらに、締結系34は、該ファスナーの再使用の可能性を危うくすることなく、おむつを汚れに関して検査することができるように、前面ウェスト部分の下方に補強パッチを包含することができる。或いは、安全ピン、ボタン及びスナップを含めた、他の吸収性物品締結系も可能である。
既述したように、本発明はおむつに関連して説明してきた。しかし、本発明は、おむつのみへの適用に限定するようには意図されない。具体的には、好ましい実施態様の吸収性コアは、おむつの以外の、非限定的に、トレーニング・パンツ、女性衛生製品及び成人用失禁製品を含めた、他の吸収性ガーメントへの使用にも容易に適用することができる。
表面シート24の真下の基礎構造は、おむつ構成に依存して、要素の種々な組み合わせを含むことができるが、各実施態様では、吸収性ガーメントは好ましくは、表面シート24と裏面シート25との間に位置決めされた吸収性コア28を含む。吸収性コア28は、それがどのように形作られるかに依存して、幾つかの異なる構成をとりうる。吸収性コア28は好ましくは、上層と下層によって囲まれた、約50〜95重量%のSAPと、少なくともトウ繊維を含有する中心繊維層(central fibrous layer)を含有する。
特に図2に関連して、主としてトウ繊維288とSAP289とから構成される中心繊維層284が、上層280と下層282との間に配置される吸収性コア28が、コア形成ステーションにおいて形成される。次に、この吸収性コアを好ましくは、個別にナイフ830によってカットして、吸収性コア28を形成する。コア形成ステーション820において、必要に応じて、付加的な成分を加えることができる。
吸収性コア28は、図1に示すような、実質的に長方形の横断平面図形を有することができるが、例えば「T」形又は砂時計形のような、他の形状をも有することができる。吸収性コア28の形状は、少ない材料量で最大の吸収性を与えるように選択することができる。吸収性コア28は、吸収性コア28を適当な位置に固定するために、ガーメント10の表面シート24、裏面シート26又は任意の他の適当なパーツに、当該技術分野で知られた、任意の方法によって結合させることができる。吸収性コア28の各層の他に、吸収性コア28全体をティッシュ・ラッピング(tissure wrapping)中に入れることができる。当業者は、本明細書に提供するガイドラインを用いて、本発明の適当な吸収性コア28を設計し、製造することができる。
吸収性コア28は、第1及び第2ウェスト領域12、14のいずれか又は両方中に達することができる。本発明の好ましい1実施態様の吸収性コア28は、少なくとも3層を含み、該層のうちの2層は外側層(280、282、図3)であり、少なくとも1つの内部層は、特にトウ繊維とSAPとの混合物を含有する中心繊維層284である。
上層280と下層282とは、吸収性コア28の内部層(284、286等)を含有することができる、任意の適当な物質から製造することができる。好ましくは、上層280は親水性かつ流体透過性であり、下層282は疎水性かつ流体不透過性である。より好ましくは、上層280と下層282とは、同じティッシュ様材料から構成される。上層280と下層282とは、中心繊維層284上に折り返される同じ物質層から製造することができる。この場合に、図2の装置は、上層280を排除して、折り畳み区分(folding section)を含むように改変されると考えられる。
好ましい実施態様では、吸収性コア28の中心繊維層284は、繊維質構造内に分布された超吸収性ポリマーを含む。一般に、この種類の中心繊維層284は当該技術分野で知られており、典型的な吸収性コアは米国特許第6,068,620号と米国特許第5,281,207号(両方とも、Chmielewskiに発行)及び米国特許第5,863,288号(Bakerに発行)に開示されており、これらの特許の各々の開示はそれらの全体で、本開示に矛盾しないように援用される。本発明では、吸収性コア28を折り畳まないことが好ましい、この理由は、折り畳みが吸収性物品の剛性を上昇させうるからである。
SAP濃度が約50〜95%、より好ましくは約60〜90%、最も好ましくは約75〜85%の範囲内である場合に、高いSAP効率を維持するために、ある一定の繊維質及び粒状添加剤を用いることができる。中心繊維層284の繊維質添加剤は好ましくは、非限定的に、酢酸セルロース繊維、レーヨン繊維、CourtauldのLYOCELL繊維、ポリアクリロニトリル繊維、表面修飾(親水性)ポリエステル繊維、表面修飾ポリオレフィン/ポリエステル二成分繊維、表面修飾ポリエステル/ポリエステル二成分繊維、コットン繊維又はこれらのブレンドを包含する。上記のうち、酢酸セルロースが中心繊維層284に用いるために最も好ましい繊維質添加剤である。さらに、レーヨン、CourtauldのLYOCELL、ポリアクリロニトリル、コットン繊維及びコットン・リンターは酢酸セルロースと同様な性質を有し、代替的に好ましい。残りの繊維、表面修飾ポリオレフィン/ポリエステル二成分繊維と、表面修飾ポリエステル/ポリエステル二成分繊維も、有効な繊維質添加剤であると考えられる。
中心繊維層284の繊維質構成要素は最も好ましくは、酢酸セルロース、ポリプロピレン、ポリエステル又はこれらの混合物のけん縮トウ(crimped tow)である。トウ繊維を含む吸収性コアを製造する前に、トウ繊維は通常、巻き出され、開放され、次にコア形成ステーションに供給されて、繊維質の物質塊(fibrous mass of material)を生成する(図2参照)。当業者は、トウ繊維を開放して、開放された繊維を繊維質塊に形成するために利用可能な技術を知っている。さらに、中心繊維層284の繊維質構成要素は、別の工程で製造された低密度ロール・グッドを含むことができる。さらになお、繊維質構成要素はさらに、オンラインで形成されたカード処理したウェブを含むこともできる。場合によっては、使用中の湿潤強度及びコア安定性のために、約1〜5%の熱結合可能な繊維を中心繊維層284の繊維質構成要素中に導入することが有利である。
高いSAP効率を維持するために上記繊維質添加剤の他に又は代替物として、粒状添加剤を中心繊維層284に加えることができる。粒状添加剤は、100μm以下の粒径を有する不溶性、親水性ポリマーである。粒状添加剤は、SAP粒子の最適分離を可能にするように選択される。好ましい粒状添加剤の例は、非限定的に、ジャガイモ澱粉、トウモロコシ澱粉、小麦澱粉及び米澱粉を包含する。半熱処理した(partially cooked)又は化学的に修飾した(即ち、疎水性、親水性、柔軟性及び硬度を修飾する)澱粉も有効でありうる。最も好ましくは、粒状添加剤は半熱処理したトウモロコシ澱粉又は小麦澱粉を含む、この状態では、トウモロコシ若しくは小麦澱粉は未熱処理澱粉よりも大きくなり、熱処理した状態でさえ、膨張したSAPよりも硬質に留まるからである。いずれにせよ、選択した粒状添加剤に関係なく、多くの重要な判断基準の1つは、膨張したSAPに比べて硬質の親水性物質であるか又は直径約100ミクロンの有機若しくは無機ポリマー物質である粒状添加剤を用いることである。SAP/粒状添加剤及びSAP/繊維/粒状添加剤の例は、例えば米国特許第6,068,620号に記載されている添加剤を包含する。
現在知られている又は後に発見される、任意の超吸収性ポリマーは、液体を吸収することができる限り、中心繊維層284に用いることができる。有用なSAP物質は、その乾燥形での物質の重量の少なくとも10倍である量で、水を吸収することができる、水不溶性であるが水膨潤可能なポリマー物質であるものである。SAPの1種類では、粒子又は繊維は化学的に、親水基を有する天然若しくは合成ポリマーの主鎖、又は主鎖に化学的に結合した親水基を含有するポリマー又はそれとの密接な混合物として化学的に説明することができる。このクラスの物質には、中和架橋ポリアクリル酸ナトリウムと、SAPを高度に親水性であるようにさせる、カルボキシル化、ホスホノアルキル化、スルホキシル化又はホスホリル化するように修飾した、例えばセルロース及び澱粉及び再生セルロースを包含する多糖類のような、修飾ポリマーが包含される。このような修飾ポリマーを架橋して、それらの水溶性を低下させることもできる。表面架橋した種類の超吸収性ポリマーは、本発明のこれらの吸収性コアにおいて、特に、このような高い割合で用いた場合に、最も良く機能すると考えられる。
商業的に入手可能なSAPは、BASF Aktiengesellschaft,Ludwigshafen,Germanyから商品名HYSORB(登録商標)で入手可能な澱粉修飾超吸収性ポリマーを包含する。他の商業的に入手可能なSAPは、Dow Chemical Company,Midland Mich.から商品名DRYTECH(登録商標)520 SUPERABSORBENT POLYMERで入手可能な、ポリプロペン酸由来の超吸収性ポリマー;Sumitomo Seika Chemicals Co.,Ltd.,Osaka Japanによって製造されるAQUA KEEPとAQUA KEEP SA60S;Arakawa Chemical(U.S.A.)Inc.,によって製造されるARASORB;Stockhausen Inc.によって製造されるFAVOR;Mitsubishi Chemicals,Japanから商業的に入手可能なDIAWET;SNF Floerger,Franceから入手可能なFLOSORB;Nippon Shokubai,Osaka,Japanから入手可能なAQUALICを包含する。
本発明によると、吸収性コアは、トウ繊維とSAPとの混合物を含む。トウ繊維は、連続けん縮フィラメント・トウである。この繊維構造は、高い構造結着性を有し、このようなものとして、先行技術にフルッフとして記載されている不連続繊維のマトリックスとは全く異なる。高い構造結着性は、不連続繊維から形成されるものより強いウェブの製造を可能にし、これが次に、薄い吸収性パッドの製造を可能にする。さらに、このような繊維の使用は、フルッフ中にSAP粒子を分散させることによって製造した吸収性コアに比べたときに、極端に低密度の吸収性コアの製造を可能にする。低密度と薄い吸収性コアとは、本発明の吸収性物品の低い剛性に寄与する。
トウ繊維は、開放して、吸収性コアにSAPと組み合わせて用いることができる、任意の連続又は不連続の熱可塑性フィラメント・トウ繊維であることができる。好ましくは、セルロース・エステル・トウは中心層284中の繊維質物質として用いられる。適当なセルロース・エステルの非限定的な例は、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、カプロン酸セルロース、カプリル酸セルロース、ステアリン酸セルロース、例えば二酢酸セルロース、三酢酸セルロース及び三カプロン酸セルロースのような、これらの高アセチル化誘導体、並びに例えば酢酸酪酸セルロースのような、これらの混合物を包含する。適当なセルロース・エステルは、水分を吸収する能力を含み、好ましくは生分解性であり、置換基によってのみ影響されるのではなく、置換度によっても影響される。置換基、置換度及び生分解性の間の関係は、W.G.Glasser et al, BIOTECHNOLOGY PROGRESS,vol.10,pp214-219(1994)に考察されており、これの開示は、その全体で本明細書に援用される。
本発明に有用な連続フィラメント・トウは、吸湿性及び生分解性であることが有利である。したがって、本発明に用いるために、酢酸セルロース・トウが典型的に好ましい。トウ繊維のデニール/繊維(dpf)は典型的に約1〜25、好ましくは約3〜15の範囲内である。同重量の製品では、より低いdpfのフィラメントが大きい表面積及び大きい吸湿性を実現することができる。用いたプロセスに依存して、総デニールは約5,000〜60,000の範囲内で変化しうる。
本発明では、けん縮フィラメントを有するトウを用いることが、特に好ましい。けん縮フィラメントを有するトウ物質は典型的に開放し易い。ブルーム(bloom)に由来するフィラメントの分離は、超吸収性物質の固定化のための有効フィラメント表面積の増大及び性能特性の改良を生じる。中心層284にけん縮トウを用いることによって、ゲル・ブロッキングを減ずることもできる。したがって、理解されうるように、けん縮は典型的に多いほど良く、1インチ当り約20を超えるけん縮(crimp)が通常好ましい。約25〜40けん縮/インチを有するけん縮フィラメントを有する連続フィラメント・セルロース・エステル・トウが、Charlotte,N.C.のCelanese Acetateから商業的に入手可能である。
繊維質物質、SAP、ティッシュ、付加的な層(単数又は複数)及び添加剤を含む吸収性コア28の総基本重量は、約50〜1,000g/m2の範囲内のいずれかである。吸収性コア28の最も好ましい総基本重量は約400〜700g/m2である。スイマー及び女性ケア製品は、それぞれ、SAPが少なく、サイズが小さいために、低い基本重量を有する。例えば、スイマーは典型的に、約50〜約350g/m2の範囲内の基本重量を有する。場合によっては、ラミネートに付加的な湿潤強度を与えるために、吸収性コア28に約1〜10重量%、好ましくは約5重量%の熱結合性合成繊維を加えることができる。このことは、おむつ使用中のコアの安定性を改良する。好ましい合成繊維は、ポリオレフィン/ポリエステル繊維とポリエステル/ポリエステル二成分繊維である。
好ましい実施態様の上記吸収性コア28は、好ましくは、乾式方法を用いて製造される、この方法によると、1つ以上の構成要素に対向するのが液体状態であるように、複合コア28の各構成要素を乾燥状態で一緒にする。当業者は、本明細書に与えたガイドラインを用いて、本発明の吸収性コア28を製造することができるであろう。
図2を参照して、本発明の方法をさらに詳しく説明する。吸収性コア28は好ましくは、上層280と下層282との間に、トウ繊維288とSAP289との混合物を含む中心繊維層284を配置することによって製造される。図2は、上層280と下層282とが2つの分離した物質から製造されることを説明するが、上層280と下層282とは、同じ物質から製造することもでき、これによると、1つの物質をコア形成ステーション820に供給し、該層の上にコアを配置し、次に該層をそれ自体の上に折り返して、それぞれ、同じ物質から構成される上層280と下層282とを形成する。
コア形成ステーション820において、各構成要素を相互に接触させることによって、吸収性コア28を製造することができる。上層物質280は上層機構2800から供給され、下層物質282は下層機構2820によって供給される。SAP粒子289と開放されたトウ288とを一緒に混合するコア形成ステーション820において、中心繊維層が製造される。必要な場合には、周知のカット及び設置技術を用いて、付加的な層をカットして、コア形成ステーション820において吸収性コア内に設置することができる。
任意の種類のトウ繊維を装置に供給し、当該技術分野で慣用的であるように、繊維質マトリックスを形成する前に、トウ繊維288を典型的に開放する。これに関して、本発明は好ましくは、任意の適当なトウ物質を開放して、トウ繊維を広げて、このトウ繊維をコア形成ステーション820に供給することができるトウ開放供給装置(tow opener and feeder)810を包含する。任意の適当なトウ開放供給装置810を本発明の方法に用いることができる。
トウ繊維288に超吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer: SAP)物質289を混合して、中心繊維層284を形成するのが好ましい。コア形成ステーション820にSAPを供給することができる任意のSAP供給装置860によって、SAPをコア形成ステーション820に供給することが好ましい。当業者は、適当なSAP供給装置860及びノズル形状(又はトウ繊維288中にSAPを分配し、分散させることができる他の分配デバイス)を設計して、SAP物質289とトウ繊維288とを充分に混合して、中心繊維層284を形成することができる。
コア形成ステーション820において、SAP物質289とタウ繊維288とから成る中心繊維層284を上層280と下層282との間に配置して、吸収性コア28を形成することができる。上層280と下層282は、当該技術分野で知られた任意の供給機構を用いて、コア形成ステーション820に供給することができ、好ましくは、1つ以上の供給ローラー2800,2820にそれぞれ通して供給する。接着剤アプリケータ840によって、接着剤を上層若しくは下層のいずれか又は両層に塗布する(又はいずれの層にも塗布しない)ことができる。この場合にも、スプレー接着剤であるか、「こすりつける」接着剤であるかに拘わらず、接着剤を供給することができる、任意の機構を本発明に用いることができる。適当な接着剤は、1種類以上のティッシュ及び/又は不織材料を一緒に接着させるのに有用である、吸収性ガーメントに一般に用いられる、いずれの接着剤をも包含する。H.B.Fuller Company,St.Paul,Minn.によるHL-1258;Ato Findley Inc.,Wauwatosa,WisによるFindley2031とH2587-01;及びNational Starch Co.,Bridgewater,NJ.によるNS34-5665を包含する構成用接着剤(construction adhesives)を用いることが、特に好ましい。本発明に用いることができる他の接着剤は、National Starch Co.,Bridgewater,NJ.から入手可能な34-578Aを包含する。これらの接着剤のいずれも、吸収性ガーメントにおけるあらゆる接着剤用途に、又は表面シート、裏面シート、吸収性コア及び付加的層(単数又は複数)としてのガーメントのパーツを結合させるための構成用接着剤としての特定の用途にのみ用いることができる。
SAP物質289とトウ繊維288を一緒に混合して、中心繊維層284を形成し、次に、中心繊維層284をコア形成ステーションにおいて、上層280と下層282との間に配置するので、吸収性コア28がコア形成ステーション820における1つ以上のニップローラー821を通過するときに、これらのSAP粒子の一部は接着剤中に固定されうる。吸収性コア28を次に、カッティング・ナイフ830によって一定に長さにカットする。カッティング・ナイフ830は、本発明の吸収性コア28をカットすることができる、任意の適当なカッティング・デバイスであることができる。例えば、カッティング・ナイフ830は1組のローラーから成ることができ、1つのローラーはアンビルであり、他方のローラーはローラーの1箇所に取り付けたナイフを有し、ローラーの直径は、吸収性コア28が形成される速度に調和するように選択される。該ナイフ・ローラーとアンビル・ローラーとはライン速度と同じ速度で回転して、均一な長さのコア28を形成することができる。当業者は、各物品形成組み立てラインの仕様を与えられた、適当なカッティング・ナイフ830を設計することができる。
吸収性コア28を形成した後に、コアを後で用いるために貯蔵することも、又は吸収性ガーメントの構成要素パーツとして直ちに使用することもできる。吸収性コア28を吸収性ガーメントの構成要素パーツとして直ちに用いることが好ましい。これに関連して、吸収性コア28を次に、コア・コンベアー880(又は他の搬送デバイス)によってガーメント形成ステーション800に運搬して、そこで表面シート24と裏面シート26との間に配置することが考えられる。
表面シート材料24は、表面シート供給装置240によって形成ステーション800に供給することができ、表面シート供給装置240は、表面シート24をガーメント形成ステーション800に供給することができる、任意の供給装置であることができる。好ましくは、表面シート材料24は供給ローラー240と、選択された供給ローラー又は案内ローラーによって供給される。同様に、裏面シート26を裏面シート供給装置260によってガーメント形成ステーション800に供給することができ、裏面シート供給装置260は、裏面シート26をガーメント形成ステーション800に供給することができる、任意の供給装置であることができる。好ましくは、裏面シート材料26は供給ローラー260と、選択された供給ローラー又は案内ローラーによって供給される。形成ステーション800は、表面シート材料24と裏面シート材料26との間に吸収性コア28を配置することによって、吸収性物品10の各構成要素を一緒にする。最終的吸収性物品10を次に形成ステーション800から下流で、適当なサイズ及び形状にカットして、折り畳むことができる。
図2に示した実施態様は、吸収性ガーメントの製造に用いられる、幾つかの付加的デバイスを含むことができ、含むことが好ましい。例えば、脚伸縮体30及びスタンディング脚ギャザー40を用いることは慣用的である。脚伸縮体30は、当該技術分野に知られた、任意の適当な方法でガーメント形成ステーション800に供給することができる。脚伸縮体30自体に接着剤を塗布するか、又は裏面シート26若しくは表面シート24に接着剤を塗布し、次に脚伸縮体30をそれらの間に挿入することが慣用的である。脚伸縮体30は、2つの外側層、好ましくは外側不織材料の間に配置された、伸縮性要素として又は伸縮性要素ラミネートとして供給することができる。
スタンディング脚ギャザー(単数又は複数)40を表面シート24に別個の物質として貼付して、表面シートの外面側(exterior facing side)(例えば、身体に面する側)に配置することができる。スタンディング脚ギャザーは、ガーメント形成ステーション800の前で又はガーメント形成ステーション800より下流で当該技術分野に知られた方法を用いて貼付することができる。
締結要素34も、ガーメント形成ステーション800の前で又はガーメント形成ステーション800より下流でガーメント10に供給して、取り付けることができる。締結要素をガーメント形成ステーション800の後に、ガーメント10に固定することが好ましい。締結要素34がファスナー36を含むことも好ましい、ファスナー36は、締結要素34をガーメント10に取り付ける前又は後に貼付することができる。
形成ステーション800の後に、付加的層をガーメント10上に載せることもできる、又はガーメント形成ステーション800に付加的層(単数又は複数)を供給することによって、表面シート24と裏面シート26との間に配置することができる。これらの付加的層(単数又は複数)を、既知カット設置装置(cut-and-place apparatus)を用いて、表面シート24及び/又は裏面シート26にカット設置する(cut-and-placed)ことができる。
1つ以上のウェスト伸縮性物質32を含むウェスト伸縮性系を含めることも、業界では典型的である。ウェスト伸縮体32は好ましくは、ガーメント形成ステーション800の上流で供給して、したがって、表面シート24と裏面シート26との間に配置する。しかし、ウェスト伸縮体32をガーメント形成ステーション800から下流で供給して、外側カバー又は裏打ちシート(図示せず)を裏面シート26の外側に、当該技術分野で知られた方法を用いて配置することができる。ウェスト伸縮性要素32は、材料の層として、又は2つの外側材料の間に配置された伸縮性要素として供給することができる。同様なやり方で、タミー(tummy)伸縮体(図示せず)をガーメント形成ステーション800の前で、又はガーメント形成ステーション800から下流で供給することができる。
吸収性物品を形成した後に、これらを消費者への最終的販売のために包装する。したがって、図2を改変して、パッキング・ステーションを含めるようにする。ここでは、個別に形成された吸収性物品を好ましくは最初に折り畳み、次に、各列が複数個の物品を含有する、1つ以上の列に配置する。5〜75個の範囲内の物品であれば、1つ以上の列に配置することができる。次に、典型的に、物品10の列をきつく押圧することによって圧縮して、開いたカートン又はバッグ中に包装する。該カートン又はバッグを密封して、好ましくは輸送の用意をする。
慣用的な吸収性物品は、包装後には、堅くなり、相対的に圧縮不能になる。ガーメントを貯蔵し、次に開いた後に、ガーメントは典型的に約900gfを超える剛性を有し、好ましくは、約1.5未満の剛性指数を有するであろう。これとは対照的に、本発明は、圧縮及び貯蔵後にさえ、900gf未満の剛性を有する吸収性物品を提供する。本発明の吸収性物品はまた、好ましくは、約1.5未満の剛性指数を有する。
それ故、本発明は、例えば図1及び2に関連して上述したような吸収性物品に関する、これによると、該吸収性物品は、サーキュラ・ベンド(circular bend)方法を用いる曲げ耐性試験によって測定したときに約900gf未満の剛性と、約1.5gf/g未満の剛性指数(総容量に対する剛性の比率)を有する。より好ましくは、本発明の吸収性物品は、約850gf未満、さらにより好ましくは約800gf未満、さらにいっそう好ましくは約750gf未満、最も好ましくは約600gf未満の剛性を有する。吸収性物品はまた、スイマー吸収性物品を例外として、好ましくは約1.3未満、さらにより好ましくは約1.1未満、さらにいっそう好ましくは約0.9未満、最も好ましくは約0.8gf/g未満の剛性指数を有する、スイマー吸収性物品の場合には、剛性指数は約8.75未満、より好ましくは約8.5未満、さらにより好ましくは約8.2未満、最も好ましくは約8gf/g未満である。
本発明はまた、剛性が約2,500gf未満であり、剛性指数には制限の無い乳児用おむつにも関する。より好ましくは、剛性は約2000gf未満、さらにいっそう好ましくは約1,400gf未満、さらにいっそう好ましくは約1,000gf未満、最も好ましくは約750gf未満である。乳児用おむつの総容量は典型的に約200〜約1,500gの範囲内、より好ましくは約300〜約1,200gの範囲内、さらにより好ましくは約350〜約1,000gの範囲内、最も好ましくは約450〜約900gの範囲内である。本発明の乳児用おむつの剛性指数は好ましくは、約4.5gf/g未満、より好ましくは約3.5gf/g未満、さらにより好ましくは約2.0gf/g未満、最も好ましくは約1.0gf/g未満である。
本発明はまた、剛性が約900gf未満であり、剛性指数には制限が無い、プルオン・トレーニング・パンツ又は「プルアップ」にも関する。より好ましくは、剛性は約800gf未満、さらにより好ましくは約700gf未満、さらにいっそう好ましくは約600gf未満、最も好ましくは約500gf未満である。トレーニング・パンツの総容量は典型的に約200〜約1,500gの範囲内、より好ましくは約300〜約1,200gの範囲内、さらにより好ましくは約350〜約1,000gの範囲内、最も好ましくは約450〜約900gの範囲内である。本発明のトレーニング・パンツの剛性指数は好ましくは、約1.5gf/g未満、より好ましくは約1.3gf/g未満、さらにより好ましくは約1.1gf/g未満、さらにいっそう好ましくは約0.9gf/g未満、最も好ましくは約0.7gf/g未満である。トレーニング・パンツはまた、成人用物品が大型であり、典型的に高い総容量を有することを除いて、成人用吸収性物品及びおむつも包含する。しかし、成人用物品の剛性及び剛性指数は、トレーニング・パンツに関して上述した範囲内に入る。
本発明はまた、剛性が約800gf未満であり、剛性指数には制限が無い、水泳に用いるように意図されたおむつ又はトレーニング・パンツ(例えば、「スイマー」)にも関する。より好ましくは、剛性は約700gf未満であり、さらにより好ましくは約625gf未満、さらにいっそう好ましくは約550gf未満、最も好ましくは約450gf未満である。スイマーは典型的にSAPを全く含まないか又はごく僅かにSAPを含むに過ぎないので、スイマーの総容量はかなり低く、約10〜約300gの範囲内、より好ましくは約25〜約200gの範囲内、さらにより好ましくは約40〜約150gの範囲内、最も好ましくは約50〜約100gの範囲内である。本発明のスイマーの剛性指数は好ましくは約9.0gf/g未満、より好ましくは約8.5gf/g未満、さらにより好ましくは約8.25gf/g未満、さらにいっそう好ましくは約8.0gf/g未満、最も好ましくは約7.75gf/g未満である。
本発明はまた、各々が別々に平均して上記性質を有する、吸収性物品の製造方法、並びに複数個のこのような吸収性物品を含有する消費者パックの製造方法に関する。吸収性物品の製造方法は、表面シートと裏面シートとをガーメント形成ステーションに供給することを含む。この方法はまた、コア形成ステーションに上層、下層及び、トウ繊維とSAPとの混合物を含む中心吸収性層を供給することによって吸収性コアを製造することを含む。コア形成ステーションにおいてトウ繊維とSAPとを混合することによって中心繊維層を形成して、上層と下層との間に配置して、吸収性コアを形成する。この方法は、ガーメント形成ステーションにおいて表面シートと裏面シートとの間に吸収性コアを配置することによって完了する。
本発明の代替実施態様は、コア形成ステーションに材料層を供給し、コア形成ステーションにおいて少なくともトウ繊維とSAPとを混合することによって中心吸収性層を形成し、この中心吸収性層を該材料層の少なくとも一部上に配置し、次に、該材料層を中心吸収性層の上に折り返して、上層、下層及び該上層と該下層との間に配置された中心吸収性層を含む吸収性コアを生成することを含む。スイマーの場合には、通常、コア形成ステーションに、SAPを加えないか又はごく少ない割合(例えば、コアの重量を基準にして約10重量%未満)を加えるに過ぎない。
本発明はまた、直前に述べた方法によって複数個の吸収性物品を製造することを含む、吸収性物品パック(好ましくは、消費者パック)の製造方法を含む。複数個の吸収性物品を次に、折り畳み、相互に隣接するように集めて、各列が複数個の折り畳んだ吸収性物品を含有する、1つ以上の列を形成する。複数個の吸収性物品を含有する列の1つ以上を次に圧縮して、包装する。
次に、下記非限定的実施例を参照して、本発明を説明する。
実施例
下記試験方法を用いて、本明細書で試験する吸収性物品の基本重量、密度、剛性、総容量及び剛性指数を測定した。
基本重量と密度
約5平均重量物品(おむつ、プルアップ・トレーニング・パンツ、スイマー及び女性用ナプキン)を、これらの物品がしわ、折り目又は塊を含まないことを確実にしながら、選択した。表面シート、裏面シート及び存在しうる任意の他の層が吸収性コア中又は上に留まるようなやり方で、物品の残りの部分から、これら物品の各々のための吸収性コアをはさみで切断することによって、サンプルを製造した。各物品のサンプル・エリアを決定して、印をつけた;このサンプル・エリアはインサルト・ポイント(insult point)である。おむつ及び女性用ナプキン物品のインサルト・ポイントは、吸収性物品の横方向中心線から、おむつの前面領域に配置されたコア縁までの吸収性コアの中間点を表す長軸方向中心線上の点であった。トレーニング・パンツ及びスイマーのインサルト・ポイントは、コアの長軸方向中心線の中心であった。
25cm2の押さえ面積とMitutoyo精密デジタルインジケータを有する、AB Lorentzen and Wettre,Stockholm,Swedenによって製造されたL及びWモデル51D20型SPECを有するカリパス(caliper)を用いて、基本重量と密度を測定した。ディスプレイが0.00mmを示すように、「zero」ボタンを押すことによって、カリパスをゼロに設定した。カリパスのサイドのボタンを押して、カリパスの押さえを上昇させて、サンプルをギャップに入れるために充分な高さに押さえを上昇させた。押さえ下のエリアは各サンプルの標識したインサルト・ポイントであった。次に、ボタンを解放して、押さえをサンプル上に低下させた。
厚さゲージの読み取りを徐々に低下させた最初に表示で、タイマーを始動させ、30秒間に設定した。タイマーのアラームが最初に鳴ったときに、サンプルの厚さを記録した。サンプルをカリパスから取り出し、次に、ディスプレイが0.00gを示すように、はかり(balance)の「風袋を秤量し控除した(tared)」。サンプルをはかりに載せて、秤量した。
基本重量は、下記式に従って算出した:
基本重量=サンプル重量(g)/コア面積(m2)=g/m2
密度は、下記式(8)に従って算出した:
密度=基本重量(g/m2)/厚さ(mm)/1000=g/cc
次に、吸収性物品の基本重量と密度を記録した。
剛性
剛性は、米国特許第5,009,653号(「‘653特許」)(これの開示はその全体で本明細書に援用される)に記載された曲げ耐性試験に基づいた、サーキュラ・ベンド方法を用いる改変曲げ耐性試験を用いて測定した。‘653特許に記載された曲げ耐性試験は、通常、おむつ、トレーニング・パンツ又はスイマーよりも非常に薄く、小さい衛生ナプキンの剛性を測定するために用いられた。それ故、プレート・プラットフォーム上のオリフィスを拡大して、Instron装置上のプランジャーのサイズを大きくして、この試験方法を改変した。
本明細書に述べる曲げ耐性試験は、試料の1面が凹面になり、他方の面が凸面になる、吸収性物品の同時多方向変形である。この方法は、サーキュラ・ベンド方法として知られる。サーキュラ・ベンド方法、この方法は、あらゆる方向における剛性を同時に平均する、曲げ耐性に関連した圧力値(force value)を与える。
本発明の剛性試験の実施に有用な装置を図3に説明する。図3に示すように、Instron Engineering Corporation,Canton,Massachuesettsから商業的に入手可能な、Instron装置300、好ましくはInstron Model No.4411又は同等物は、プランジャー310、オリフィス330を含むプラテン(platen)320を含み、オリフィス330の縁335は45°の角度で面取りされている。
Instronコンピュータ制御ソフトウェア、Series IXを、「圧縮試験方法#08」にセットして、5.0Kg負荷セルを用いた。プラテン320は約102x102x6.35mmであり、オリフィス330は約37.5mmの直径を有した。プランジャー310は約84mmの全体長さ、約7.5mmの直径、及び0.14mmの半径を有するボール・ノーズを有した。プランジャーを、あらゆる側に等しい隙間を有するように、オリフィスと同心に取り付けた。プランジャーの底部はオリフィス・プレート上部の充分上方に、プラテン320の上部又はこの上部から約12.7mmのところにセットした。
上記のように製造し、測定したサンプルに剛性試験を行なった。以下の実施例はおむつ、トレーニング・パンツ及びスイマーを試験した、この場合、おむつはStage4おむつであり、トレーニング・パンツは大型であった。上述したように、各サンプルは、コア部分のみが残るようにカットして、コアに切り込んで、中身を暴露することがないことを確実にした。該コア部分は表面シート、吸収性コア及び裏面シートと、残留している可能性がある任意の他の付加的層を包含した。
Instronを「圧縮試験方法#8」にセットした。各サンプルをプラテン・オリフィス330の上部に「身体側」を上にして(即ち、表面シート24を上にして)載せた。各サンプルをその予定試験ポイント(上記ではインサルト・ポイントとして標識した)が直接プランジャーの下方になるように位置付けた。次に、プランジャーがサンプルに徐々に接触して、それを曲げ始めるように、instronを始動させた。Instron Series IXプログラムがピーク圧力値の平均値を記録し、報告した。Instron Series IX圧縮方法のセッティングを以下の表に記載する。
Series IX圧縮方法#8のセッティング
Figure 2006516210
平均ピーク圧力をグラム−圧力(grams-force)(gf)で剛性として記録した。
総容量
下記装置と試薬を用いた。
1.0%塩化ナトリウム溶液
パーマネント・マーカー(permanent marker)
プラスチック桶(約8”深さx18”幅x24”長さ)又は同等物2個
桶内側に適合するプラスチック・バスケット、約1〜2”高さ
ステンレス鋼おもり2個、各約1150g
プラスチック・トレー
タイマー
ドレン・スタンド
金属バインダー・クリップ
100g負荷及び0.1g分解能によるデジタルはかり、
5000g負荷及び2g分解能によるプラットフォームはかり
開いたおむつよりも大きい寸法のプレキシガラス・トレー
サンプル調製:
剛性測定に用いた、各吸収性物品に関して同じ5サンプルを、総容量の測定にも用いた。
試験方法:
各物品をデジタルはかり上で秤量して、0.1gの近似した正確さで記録した。1つの桶には、約3/4充満まで1.0%生理食塩水を充填した。第1サンプルは、それが表面シート24側を上にして、平らに置かれるように位置決めした。このサンプルが完全に脱気されるように、このサンプルを生理食塩溶液の桶中に徐々に入れた。残りのサンプルに関しても、この操作を繰り返した。
次に、プラスチック・バスケットをサンプルの上部に載せ、1個又は2個のおもりを該バスケット上に載せて、物品を水中に沈めた状態に維持した。タイマーを始動させて、60分間(1時間)にセットした。1時間後に、次に、各サンプルをドレン・スタンドから2個のバインダー・クリップを用いて、吊るして、タイマーを再び始動させ、この時間を2分間にセットした。2分間が経過した後に、サンプルを取り出して、乾燥したプラスチック・トレーに載せた。
該乾燥したプラスチック・トレーをはかりにまで運び、プレキシガラス・トレーをプラットフォームはかりに載せた。重量が0.0と測定されるように、該はかりの「風袋を秤量し控除した」、次に、第1サンプルを秤量して、重量をgの近似した正確さ(to the nearest gram)で記録した。先行物品からプレキシガラス上に残されている可能性がある何らかの液体を明らかにするために、各新しい重量の前に、その都度はかりを確実にゼロにしながら、残りのサンプルを秤量した。
各サンプルの総容量を各サンプルに関して算出して、5サンプルの平均値を採用した。総容量は、下記式に従って算出した:
容量(g)=湿潤おむつ重量(g)−乾燥おむつ重量(g)
剛性指数
剛性指数は、剛性を総容量で分割することによって算出した、これはgf/gで報告する。
実施例と比較例
幾つかの商業的に入手可能な一般的ブランドの、おむつ、プルアップ・トレーニング・パンツ及びスイマーを比較のために購入した。これらの物品を、本発明によって製造したおむつ、トレーニング・パンツ及びスイマーと比較した。おむつとトレーニング・パンツの吸収性コアは本質的に同じであったが、スイマーの吸収性コアは超吸収性ポリマーを含有しなかった。
本発明の吸収性物品は、吸収性コアを次のように修正したことを除いて、慣用的な方法で製造した。本発明のおむつ1のための吸収性コアは、2枚の慣用的ティッシュ・シートの間に約12重量%の2.7デニール酢酸セルロース・トウ及び約88重量%の、BASFから商業的に入手可能なSAP(BASF7200)を配置することによって製造した。慣用的な接着剤を用いて、ティッシュ・シートを一緒に接着した。本発明のおむつ2の吸収性コアは、トウが7.3デニール酢酸セルロース・トウであることを除いて、本発明のおむつ1と同じ方法で製造した。
本発明のトレーニング・パンツは、2枚の慣用的ティッシュ・シートの間に約15重量%の7.3デニール酢酸セルロース・トウ及び約85重量%のBASF3900SAPを配置することによって吸収性コアを改変したことを除いて、慣用的方法で製造した。本発明のスイマーは、コアにSAPを用いなかったことを除いて、本発明のトレーニング・パンツと同様な方法で製造した。
次に、比較用物品と本発明の物品とのサンプルを、上述した基本重量、密度、剛性及び総容量試験によって試験した。結果は下記表に示す。
Figure 2006516210
上記表から分かるように、本発明のおむつ、トレーニング・パンツ及びスイマーは、商業的に入手可能な比較用吸収性物品に比較したときに、改良された剛性を有した。本発明の吸収性物品はまた、同様な又はより良好な総容量を有し、これが改良された剛性指数をもたらす。
慣用的な超薄女性用ナプキンも、上記方法によって試験した。女性用ナプキンは、不織外側シート又は三次元有孔性シート(3-dimensional apertured sheet)のいずれかを含有した。各物品の5サンプルを上述のように製造し、インサルト・ポイントを標識した。試験結果を下記表に示す。
Figure 2006516210
女性用ナプキン製品が、‘653特許に開示されているようなトレーニング・パンツ及びおむつと比較したときに、低い剛性を有することが期待されると考えられる。しかし、剛性指数は、本発明の吸収性物品のいずれの剛性指数よりも高い。
本明細書に開示した本発明の仕様及び実施を考察するならば、本発明の他の実施態様、使用及び利益は、当業者に明らかになるであろう。本明細書は例示のみと見なすべきであり、したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ制限されるように意図される。
図1は、ガーメントの主要部分に完全に伸張した伸縮性部材と共に示した、本発明の実施態様の一部切り欠き図である。 図2は、本発明による吸収性物品の製造に有用な装置の概略図である。 図3は、本発明による吸収性物品の剛性の測定に有用な装置の説明である。

Claims (96)

  1. 表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約900gf未満の剛性及び約1.5gf/g未満の剛性指数を有する吸収性物品。
  2. 吸収性コアが上層、下層及び該上層と該下層との間に配置された中心繊維層から成る、請求項1記載の物品。
  3. 中心繊維層が約30重量%〜約95重量%の超吸収性ポリマー(SAP)を含む、請求項2記載の物品。
  4. 中心繊維層が、セルロースエステル繊維、ポリプロピレン繊維及びこれらの混合物から成る群から選択されたトウ繊維を含む、請求項2記載の物品。
  5. トウ繊維が酢酸セルロース・トウ繊維である、請求項4記載の物品。
  6. 上層と下層とが同じ物質から成り、該物質がティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ、合成不織物質、及びこれらの混合物又は組み合わせから成る群から選択される、請求項2記載の物品。
  7. 上層が流体透過性であり、下層が流体不透過性である、請求項6記載の物品。
  8. 中心繊維層がさらに、10重量%までのフルッフ・ウッド・パルプ繊維を含む、請求項2記載の物品。
  9. 中心繊維層が粒状添加剤をさらに含む、請求項2記載の物品。
  10. 剛性が約850gf未満である、請求項1記載の物品。
  11. 剛性が約750gf未満である、請求項1記載の物品。
  12. 剛性が約600gf未満である、請求項1記載の物品。
  13. 剛性指数が約1.3gf/g未満である、請求項1記載の物品。
  14. 剛性指数が約1.1gf/g未満である、請求項1記載の物品。
  15. 剛性指数が約0.8gf/g未満である、請求項1記載の物品。
  16. 折り畳まれて、消費者用パック内に配置されている、複数個の吸収性物品であって、各吸収性物品が表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約900gf未満の平均剛性及び約1.5gf/g未満の平均剛性指数を有する、複数個の吸収性物品。
  17. 表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約1.5gf/g未満の剛性指数(総容量に対する剛性の比率)を有する吸収性物品。
  18. 吸収性コアが上層、下層及び該上層と該下層との間に配置された中心繊維層から成る、請求項17記載の物品。
  19. 中心繊維層が約30重量%〜約95重量%の超吸収性ポリマー(SAP)を含む、請求項18記載の物品。
  20. 中心繊維層が、セルロースエステル繊維、ポリプロピレン繊維及びこれらの混合物から成る群から選択されたトウ繊維を含む、請求項18記載の物品。
  21. トウ繊維が酢酸セルロース・トウ繊維である、請求項20記載の物品。
  22. 上層と下層とが同じ物質から成り、該物質がティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ、合成不織物質、及びこれらの混合物又は組み合わせから成る群から選択される、請求項18記載の物品。
  23. 上層が流体透過性であり、下層が流体不透過性である、請求項22記載の物品。
  24. 中心繊維層がさらに、10重量%までのフルッフ・ウッド・パルプ繊維を含む、請求項18記載の物品。
  25. 中心繊維層がさらに粒状添加剤を含む、請求項18記載の物品。
  26. 剛性指数が約1.3gf/g未満である、請求項17記載の物品。
  27. 剛性指数が約1.1gf/g未満である、請求項17記載の物品。
  28. 剛性指数が約0.8gf/g未満である、請求項17記載の物品。
  29. 折り畳まれて、消費者用パック内に配置されている、複数個の吸収性物品であって、各吸収性物品が表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約1.5gf/g未満の平均剛性指数を有する、複数個の吸収性物品。
  30. 表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約2,500gf未満の剛性を有する吸収性物品であるおむつ。
  31. 吸収性コアが上層、下層及び該上層と該下層との間に配置された中心繊維層から成る、請求項30記載のおむつ。
  32. 中心繊維層が約30重量%〜約95重量%の超吸収性ポリマー(SAP)を含む、請求項31記載のおむつ。
  33. 中心繊維層が、セルロースエステル繊維、ポリプロピレン繊維及びこれらの混合物から成る群から選択されたトウ繊維を含む、請求項31記載のおむつ。
  34. トウ繊維が酢酸セルロース・トウ繊維である、請求項33記載のおむつ。
  35. 上層と下層とが同じ物質から成り、該物質がティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ、合成不織物質、及びこれらの混合物又は組み合わせから成る群から選択される、請求項31記載のおむつ。
  36. 上層が流体透過性であり、下層が流体不透過性である、請求項35記載のおむつ。
  37. 中心繊維層がさらに、10重量%までのフルッフ・ウッド・パルプ繊維を含む、請求項31記載のおむつ。
  38. 中心繊維層がさらに粒状添加剤を含む、請求項31記載のおむつ。
  39. 剛性が約2,000gf未満である、請求項30記載のおむつ。
  40. 剛性が約1,000gf未満である、請求項30記載のおむつ。
  41. 剛性が約750gf未満である、請求項30記載のおむつ。
  42. おむつの剛性指数が約4.5gf/g未満である、請求項30記載のおむつ。
  43. 剛性指数が約3.5gf/g未満である、請求項42記載のおむつ。
  44. 剛性指数が約1.0gf/g未満である、請求項43記載のおむつ。
  45. 折り畳まれて、消費者用パック内に配置されている、複数個のおむつであって、各おむつが表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約2,500gf未満の平均剛性を有する、複数個のおむつ。
  46. 表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約900gf未満の剛性を有する吸収性物品であるトレーニング・パンツ。
  47. 吸収性コアが上層、下層及び該上層と該下層との間に配置された中心繊維層から成る、請求項46記載のトレーニング・パンツ。
  48. 中心繊維層が約30重量%〜約95重量%の超吸収性ポリマー(SAP)を含む、請求項47記載のトレーニング・パンツ。
  49. 中心繊維層が、セルロースエステル繊維、ポリプロピレン繊維及びこれらの混合物から成る群から選択されたトウ繊維を含む、請求項47記載のトレーニング・パンツ。
  50. トウ繊維が酢酸セルロース・トウ繊維である、請求項49記載のトレーニング・パンツ。
  51. 上層と下層とが同じ物質から成り、該物質がティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ、合成不織物質、及びこれらの混合物又は組み合わせから成る群から選択される、請求項47記載のトレーニング・パンツ。
  52. 上層が流体透過性であり、下層が流体不透過性である、請求項51記載のトレーニング・パンツ。
  53. 中心繊維層がさらに、10重量%までのフルッフ・ウッド・パルプ繊維を含む、請求項47記載のトレーニング・パンツ。
  54. 中心繊維層がさらに粒状添加剤を含む、請求項47記載のトレーニング・パンツ。
  55. 剛性が約700gf未満である、請求項46記載のトレーニング・パンツ。
  56. 剛性が約600gf未満である、請求項46記載のトレーニング・パンツ。
  57. 剛性が約500gf未満である、請求項46記載のトレーニング・パンツ。
  58. トレーニング・パンツの剛性指数が約1.5gf/g未満である、請求項46記載のトレーニング・パンツ。
  59. 剛性指数が約1.3gf/g未満である、請求項58記載のトレーニング・パンツ。
  60. 剛性指数が約0.7gf/g未満である、請求項59記載のトレーニング・パンツ。
  61. 折り畳まれて、消費者用パック内に配置されている、複数個のトレーニング・パンツであって、各トレーニング・パンツが表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約900gf未満の平均剛性を有する、複数個のトレーニング・パンツ。
  62. 表面シート、裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約800gf未満の剛性を有する吸収性物品であるスイミング・パンツ。
  63. 吸収性コアが上層、下層及び該上層と該下層との間に配置された中心繊維層から成る、請求項62記載のスイミング・パンツ。
  64. 中心繊維層が約0重量%〜約5重量%の超吸収性ポリマー(SAP)を含む、請求項63記載のスイミング・パンツ。
  65. 中心繊維層が、セルロースエステル繊維、ポリプロピレン繊維及びこれらの混合物から成る群から選択されたトウ繊維を含む、請求項63記載のスイミング・パンツ。
  66. トウ繊維が酢酸セルロース・トウ繊維である、請求項65記載のスイミング・パンツ。
  67. 上層と下層とが同じ物質から成り、該物質がティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ、合成不織物質、及びこれらの混合物又は組み合わせから成る群から選択される、請求項63記載のスイミング・パンツ。
  68. 上層が流体透過性であり、下層が流体不透過性である、請求項67記載のスイミング・パンツ。
  69. 中心繊維層がさらに、10重量%までのフルッフ・ウッド・パルプ繊維を含む、請求項63記載のスイミング・パンツ。
  70. 中心繊維層がさらに粒状添加剤を含む、請求項63記載のスイミング・パンツ。
  71. 剛性が約700gf未満である、請求項62記載のスイミング・パンツ。
  72. 剛性が約550gf未満である、請求項62記載のスイミング・パンツ。
  73. 剛性が約450gf未満である、請求項62記載のスイミング・パンツ。
  74. スイミング・パンツの剛性指数が約9.0gf/g未満である、請求項62記載のスイミング・パンツ。
  75. 剛性指数が約8.25gf/g未満である、請求項74記載のスイミング・パンツ。
  76. 剛性指数が約7.75gf/g未満である、請求項75記載のスイミング・パンツ。
  77. 折り畳まれて、消費者用パック内に配置されている、複数個のスイミング・パンツであって、各スイミング・パンツが表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に少なくとも部分的に配置された吸収性コアを含み、それによって、約800gf未満の平均剛性を有する、複数個のスイミング・パンツ。
  78. 吸収性物品の製造方法であって、
    ガーメント形成ステーションに表面シート及び裏面シートを供給する工程;
    コア形成ステーションに上層、下層、及びトウ繊維とSAPとの混合物を含む中心吸収性層を供給することにより吸収性コアを製造する工程;
    コア形成ステーションにおいて、中心吸収性層を形成し、それにより、トウ繊維とSAPとが混合されかつ上層と下層との間に配置され、吸収性コアを形成する工程;及び
    吸収性コアを表面シートと裏面シートとの間に配置する工程
    を含み、吸収性物品の剛性が約900gf未満であり、任意に剛性指数が約1.5gf/g未満である、上記吸収性物品の製造方法。
  79. 表面シートと裏面シートとが、第1ウェスト領域、当該第1ウェスト領域に長軸方向で向かい合った第2ウェスト領域、及びこれらのウェスト領域間の股領域を形成するように、吸収性物品を製造する、請求項78記載の方法。
  80. (e)第1ウェスト領域の側縁に少なくとも1つの締結要素を取り付ける工程と;
    (f)少なくとも1つのターゲット・デバイスを用意して、該少なくとも1つのターゲット・デバイスを物品に第2ウェスト領域において取り付ける工程;
    をさらに含み、該少なくとも1つの締結要素と該少なくとも1つのターゲット・デバイスとが相互に結合することができ、物品の第1ウェスト領域と第2ウェスト領域とが相互に結合して、着用者に該物品を固定することができるように、該少なくとも1つのターゲット・デバイスが配置される、請求項79記載の方法。
  81. 該少なくとも1つの締結要素がフックアンドループ・ファスナーのフック部分を含み、該少なくとも1つのターゲット・デバイスがフックアンドループ・ファスナーのループ部分を含む、請求項80記載の方法。
  82. 該少なくとも1つの締結要素が接着テープであり、該少なくとも1つのターゲット・デバイスがテープ受け入れ面を含む、請求項80記載の方法。
  83. 少なくとも1つの締結要素が、第1ウェスト領域の側縁に配置された1対の側方に延びるタブから成り、側方に延びるタブの各々が少なくとも1つの締結要素を含む、請求項80記載の方法。
  84. 中心繊維層が約30重量%〜約95重量%の超吸収性ポリマー(SAP)を含む、請求項78記載の方法。
  85. 中心繊維層がセルロースエステル繊維、ポリプロピレン繊維及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項78記載の方法。
  86. トウ繊維が酢酸セルロース・トウ繊維である、請求項85記載の方法。
  87. 上層と下層とが同じ物質から成り、該物質がティッシュ、エアレイド・フルッフ・パルプ、合成不織物質、及びこれらの混合物又は組み合わせから成る群から選択される、請求項78記載の方法。
  88. 上層が流体透過性であり、下層が流体不透過性である、請求項87記載の方法。
  89. 中心繊維層がさらに、10重量%までのフルッフ・ウッド・パルプ繊維を含む、請求項78記載の方法。
  90. 剛性が約850gf未満である、請求項78記載の方法。
  91. 剛性が約750gf未満である、請求項78記載の方法。
  92. 剛性が約600gf未満である、請求項78記載の方法。
  93. 剛性指数が約1.3gf/g未満である、請求項78記載の方法。
  94. 剛性指数が約1.1gf/g未満である、請求項78記載の方法。
  95. 剛性指数が約0.8gf/g未満である、請求項78記載の方法。
  96. 吸収性物品パックの製造方法であって、
    請求項78記載の吸収性物品複数個を製造する工程;
    複数個の吸収性物品を折り畳む工程;
    複数個の吸収性物品を相互に隣接するように集めて、各々が複数個の折り畳まれた吸収性物品を含有する1つ以上の列を形成する工程;及び
    複数個の吸収性物品を含有する1つ以上の列を圧縮し、包装する工程
    を含む方法。
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