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JP2006513346A - 可変圧縮エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が比較的簡単であり、運転効率が比較的良く且つ運転信頼性が比較的高く、そして窒素酸化物の放出量が比較的少ないエンジンを提供する。
【解決手段】周期的に室を画成し且つその室の容積が減少して加圧空気を生成する加圧プロセスを実行する圧縮機(428)、加圧空気を用いて燃料を燃焼させて一次排気を生成する燃焼器(426)、その一次排気によって駆動されて動力を発生させ且つ二次排気を生成する空気圧モータ(408)、その二次排気を膨張させて動力を発生させ三次排気を生成する膨張器(410)及びモータ(408)と膨張器(410)によって発生された動力を圧縮機(428)と任意の負荷へ導く軸(314)を有するエンジン(400)が開示されている。燃焼器(426)は変動する量の燃料を受け取るようになっていて、これにより負荷への動力を変動する。加圧中の室圧力と一次排気の圧力とが定常状態において、実質的に定数であり、前記定数は動力によって駆動される負荷の関数であるように、圧縮機(428)が加圧中にその室から空気を放出する。

Description

以下の発明はエンジンに関し、特に可変圧縮エンジンに関する。
従来型のシリンダピストン式内燃機関には、吸気、圧縮、出力(膨張)及び排気という4つの行程がある。吸気行程に於いて、ピストンはシリンダヘッドに近い点で運動を始めてシリンダヘッドから遠い点に向かって動き、雰囲気に対して適切に開口されたシリンダヘッドとピストンとの間で空間膨張を生じ、その空間はかかる移動過程中に周辺空気によって満たされる。吸気行程の終了時に、外気とシリンダ間の流体の連通は停止される。圧縮行程に於いて、ピストンはシリンダ内で運動方向を反転し、それによりシリンダ内の空気を圧縮する。空気が(圧縮行程の終了時に於いて)大いに圧縮されると、圧縮空気と混合した燃料が点火されて燃焼を生ずる。出力行程において、ピストンは、加圧燃焼生成物によってシリンダヘッドから遠い点へ駆動される。排気行程に於いて、外気へのポートは再び開かれて、ピストンはシリンダヘッドに向かって移動し、燃焼生成物を排気として雰囲気へ吐き出す。
このタイプのエンジンに共通する問題は、燃料が燃焼し、且つ結果として生じる高温ガスがピストンを出力工程の終了端へ駆動した後でも、そのガスの温度と圧力が周辺雰囲気の温度と圧力よりも尚高いということである。この熱と圧力は共に、廃エネルギーの問題を顕示している。
このタイプのエンジンに共通する別の問題は、ピストンと連接棒が1分間に何度も運動の方向を反転しなければならないという事実から生ずる。関連する慣性に克服するために必要な力は、相当なエンジニアリングを必要とし、振動と摩耗を発生し、保守上の問題を生ずる。
このタイプのエンジンに共通する別の問題は、往復直線運動を回転動力に変換することに関連している効率低下である。連接棒とクランク歯車は、上死点(TDC)から約75度で最大トルク角に達する。上死点から30度より前、或いは上死点から135度の後では、有効な仕事は殆どなく、従って相当量の効率が失われる。
このタイプのエンジンに共通する更に別の問題は、エンジンが作動する燃焼温度が高いために窒素酸化物(NOx)の放出量が比較的高くなることである。
2003年3月11日に発行された米国特許第6530211号(ホルツアップルら)において、周辺空気用圧縮機、燃焼器及び膨張器を有するエンジンが開示されている。燃焼器は燃料を受け入れ、圧縮空気でこれを燃焼し、排気ガスを生成する。膨張器は排気ガスを受け取ってこれを膨張させる。圧縮機はゲロータ圧縮機又は可変無効容積制御を備えたピストン圧縮機でよい。膨張器はゲロータ膨張器又は可変無効容積制御を備えたピストン膨張器でよい。燃焼器は管形燃焼器でよい。膨張器を出るガスは熱く、かかるガスから熱の一部が、熱交換器を通ることによって除去され、燃焼器に入るガスにその熱を伝達する。可変無効容積装置はシリンダ内のピストンからなる。ピストン内のシリンダの位置は、電気サーボモータ等のアクチュエータによって設定される。ピストンが動いて小さい無効容積を生ずると、ガスは高圧力に達することができる。反対に、大きな無効容積が与えられると、ガス圧力は低いままである。このようにして圧縮比を調節すると、エンジンの出力動力を調節できる。その上、このエンジンのゲロータ構造は、シリンダピストン式エンジンに関連する振動及び摩耗問題を部分的に克服する。しかしながら、ゲロータは製造が困難である。更に、サーボがあるので、保守サービス問題で構造を複雑化する。
1992年4月7日に発行された米国特許第5101782号(ヤング)において、ロータリピストンエンジンが開示されている。このエンジンは、2個の分離された圧縮室及び膨張室と1個の分かれた燃焼室とを有する。圧縮室及び膨張室内に、一対のねじ形ロータが取り付けられている。作動時に於いて、圧縮室内のロータは空気を圧縮する。圧縮空気は燃料と一緒に燃焼室へ導入され、それから燃焼室は閉じられ、内容物は点火され、その結果燃料は定容積で燃焼する。それから高圧の燃焼生成物が膨張室内へ運ばれ、これは別の対のねじ形ロータを回転させ、燃焼生成物は冷却されて排出される。燃焼生成物から除去された部分熱は、圧縮空気に付加される熱と同じである。このエンジンは、その発明者によって高効率、高信頼性及び静音運転が特徴といわれている。しかしながら、ねじ形ロータを使用する必要性があるのでコストが増大し、そしてエンジンは使用温度が高い結果として、窒素酸化物の放出量が高くなる傾向にある。
米国特許第6530211号明細書 米国特許第5101782号明細書
本発明の目的は、製造が比較的簡単であり、運転効率が比較的良く且つ運転信頼性が比較的高く、そして窒素酸化物の放出量が比較的少ないエンジンを提供することである。特に、この目的は、本発明によって、負荷を受けて使用されるエンジンにより満たされる。
一形態によれば、本発明のエンジンは、圧縮機、燃焼手段、容積式空気圧モータ、容積式ガス膨張器、及び動力伝達手段を備える。
圧縮機は動力を受け取るよう適合されており、そして動力を受け取ると周期的に室を画成し、その室を周辺空気で満たし、そして室容積が減少して加圧空気を生成する加圧プロセスを実行するようになっている。
燃焼手段は燃料を受け入れ、燃焼プロセスにおいて加圧空気を用いてその燃料を燃焼させて一次排気生成物を生成するためのものである。
空気圧モータは一次排気生成物によって駆動されて動力を発生させ二次排気生成物を生成するよう適合されている。
ガス膨張器は、その二次排気生成物を受け入れてこれを実質的に断熱膨張させて三次排気生成物を生成し動力を発生するものである。
動力伝達手段は、使用時に空気圧モータとガス膨張器によって発生された動力を圧縮機と負荷を駆動するために導くためのものである。
燃焼手段は、量が変動する燃料を受け入れるよう適合されており、量が変動する使用動力を用いて動力伝達手段に負荷を駆動させる。
燃焼手段は、量が変動する燃料を受け入れるよう適合されており、量が変動する使用動力を用いて動力伝達手段に負荷を駆動させる。
圧縮機とラジエータは、加圧プロセス中の室内最大圧力と空気圧モータを駆動する一次排気生成物の圧力が定常状態に於いて実質的に定数であるように、加圧プロセス中、前記燃焼のための室から空気を放出するよう適合されており、前記定数は動力によって駆動されている負荷の関数である。圧縮比(CR)は以下の式を用いて計算することができる、
CR = (V1/V2)/(T2/T1)
この式中、
V1は、一次圧縮室内で掃気される容積を表し、
V2は、一次膨張室内で掃気される容積を表し、
T1は、雰囲気温度(°K)を表し、
T2は、一次膨張室内のガスの温度(°K)を表す。
V1対V2の関係比はエンジンの公称最小圧縮比を決定する。これはエンジンの幾何学的形状によって定まり、変動しない。他方、T1とT2の差異は、圧縮中の温度上昇と燃料によって加えられる熱の双方によって定まる。エンジンが低負荷にあると、より少ない燃料が必要であり、より少ない熱が発生し、圧縮機部分を回転するのに必要な仕事はより少なくなる。この可変圧縮比は、エンジンの要求トルクによって必要とされる流入空気を圧縮する仕事のみをエンジンが行うこと、換言すれば、エンジンはエンジン負荷に対して自然に任意に圧縮比を調節することを意味し、これによって運転効率を改善する。この構造は、窒素酸化物の放出を行うエンジンの性質を低減するように、部分燃料負荷における燃焼温度が最大状態における燃焼温度より低くなるという別の結果を生む。
別の形態によれば、エンジンは、回転圧縮機、ラジエータ、第1及び第2の逆流防止器、圧力タンク、弁、管形燃焼器、容積式回転空気圧モータ、容積式回転ガス膨張器及び軸を有する。
圧縮機は動力を受け取るようになっており、そして動力を受け取ると周期的に室を画成し、その室を周辺空気で満たし、そして室容積が減少して加圧空気を生成する加圧プロセスを実行するようになっている。
ラジエータは加圧空気を受け入れるために圧縮機に連結し、そして前記加圧空気を冷却してその容器(リザーバ)として機能するようになっている。
第1及び第2の逆流防止器は各々ラジエータに連結し、そこからの一方向流を許容する。
圧力タンクは第1の逆流防止器に連結し、ラジエータから圧縮空気を受け入れるようにする。
弁は圧力タンクに連結し、圧力タンクから加圧空気を選択的に放出できるようにする。
燃焼器は弁と第2の逆流防止器とに連結され、ラジエータからの加圧空気と圧力タンクから選択的に放出される加圧空気を受け入れ、燃料を受け取り、受け入れられた加圧空気を用いて一次排気生成物を生成するように燃焼プロセスにおいてその燃料を燃焼するよう適合されている。
空気圧モータは、一次排気生成物によって駆動されるように燃焼器に連結されていて、動力を発生し二次排気生成物を生成する。
ガス膨張器は二次排気生成物を受け入れ、三次排気生成物を生成し動力を発生するように二次排気生成物を実質的に断熱膨張させるために空気圧モータに連結されている。
軸は、使用中の空気圧モータとガス膨張器とによって発生された動力を圧縮機及び負荷を駆動するように導くために、圧縮機、空気圧モータ及びガス膨張器の各々に作動的に連結されている。
燃焼器は量が変動する燃料を受け取れるようになっており、これにより使用中量が変動する動力を用いて動力伝達手段に負荷を駆動させる。
圧縮機は、加圧プロセス中の室内最大圧力と空気圧モータを駆動する一次排気生成物の圧力が定常状態に於いて実質的に定数であるように、加圧プロセス中、前記燃焼のための室から空気を放出するように適合されており、前記定数は動力によって駆動されている負荷の関数である。
以下、本発明の好適な2実施例を添付図面に関連づけて説明する。
以下の説明を注意深く検討すると明らかになるように、回転式流体圧力装置は、発明の好適な実施例として以下に記載される2つのエンジンの多くの構成要素からなる基本構造を形成する。従って、かかる以下の説明に於いて明瞭化を図るために、典型的な回転式装置の基本構造及びその作動を先ず詳述する。
回転式装置
典型的な回転式装置200Bは図6に示されており、そして多葉形ピストン204Bと一対のゲートロータ206Bとを備えると理解されよう。
更に、回転式装置200Bは、一対の流体ポート208B、210Bを画成するハウジング手段と流体ポート208B、210Bの各々に流体的に連通しているピストン室212Bとを有する。
ハウジング手段は、例えば、図3に示されるようにハウジング板214Bとその両側に積み重ねられた一対の分割板218、220を有することができ、この例では、ハウジング板214Bは、隣接している分割板218,220と組み合わされてピストン室212Bを画成する切除部を有し、そして流体ポート208B、210Bが分割板218、220の中に画成されている。
図6に於いて、一対の流体ポート210Bが分割板220と隣接して図示されている。この典型的な回転式装置200B内の流体ポート208Bは、分割板218内に形成されている。この板は図6には見えないので、明瞭化のために隣接分割板218内のかかる流体ポート208Bの位置が破線の外形線で示されている。
図12a乃至図17bを全体的に参照すると、ピストン204Bは、ピストン本体230B、葉形体232B、ピン234B、保持クリップ236B、ピストン面シール238B、ピストン側面シール240B、葉形部チップシール242B、及び葉形部面シール244Bを有する。
図13aに最も良く示されているように、ピストン本体230Bは略環状であり、キー(図示されない)を用いて軸とピストン本体230Bとを固定するために、切り込みの入った軸(図示されない)を受け入れるための中心孔246Bとキー溝248Bとを有する。ピストン本体230Bは更に、4個の間隙252Bを画成するように互いに離れた関係で各象限に配置された歯付き外周部250Bを有する。各歯付き部250Bは、5個の小間隙254Bを画成している。孔256Bが間隙252Bに隣接し、ピストン本体230Bを貫通して設けられている。
図13a及び図18aに関し、葉形体232Bが各間隙252Bに一つ設けられ、各々は分岐基部258Bを有し、この分岐基部はピストン本体230Bに跨る関係で各間隙252B内に密着して嵌合されている。ピン通路260Bは、各孔256Bに整列している分岐基部258Bを通して画成されている。各葉形体232Bは、先端部にノッチ239Bを備えている。各葉形体232Bは、多葉形ピストン204Bの葉形部を形成している。
ピン234Bは各ピン通路260Bに一つ設けられている。各ピン234Bは、そのために設けられたピン通路260Bと整列孔256Bとに挿通されており、図12a及び図12bに示されるように一対の保持クリップ236Bによって適所に固定されている。
図15a及び図15bに示されているピストン側面シール240Bは、各小間隙254B内へ1個設けられていて、半径方向外向きに突き出ている各々の面取り面262Bと突出端部270Bとを有する。
ピストン面シール238Bは、図12Bに示されるように、ピストン本体230B/葉形部232B組立体の各面に一つ設けられている。各ピストン面シール238Bは、ピストン本体230B、葉形体232B及びピストン側面シール240Bによって画成される対応凹み266B内に嵌合する山部264Bを有する。各ピストン面シール238Bは更に、図17aに最も良く示されている複数のノッチ268Bを有し、このノッチは、図12bに示されているようにピストン側面シール240Bの突出端部270Bを受け入れている。
葉形部面シール244Bは、図12bに示されているように、各葉形部232Bの両面に各一つ設けられている。各葉形部面シール244Bは、ピストン面シール238Bと葉形部232Bとによって画成された溝274B内に嵌合する舌部272Bを有する。一対の葉形部面シール244Bは更に、図14a、図14bに示されるように、先端部に画成されたノッチ276Bを有し、このノッチ276Bは葉形部232Bの尖端部にあるノッチ239Bに整列している。
一対の葉形部チップシール242Bが、各葉形部232Bに備えられている。各葉形部チップシール242Bは、整合されたノッチ239B、276B内へ固定的に嵌合され、そして一対の葉形部チップシール242Bは、そこに画成されたノッチ/爪278Bによって互いに対して固定されている。葉形部チップシール242Bは、半径方向外向きに突き出た各々が面取り面243Bを有する。
図19a乃至図19jに関し、各ゲートロータ206Bは、ゲートロータ本体280B、ゲートロータ面シール282B、ソケットシール284B及びゲートロータ側面シール286Bを有する。
ゲートロータ本体280Bは、図19gにおいて略環状に図示され、そしてキー(図示されない)を用いて軸とゲートロータ本体280Bとを固定するために、切り込みのある軸(図示されない)を受け入れる中央孔288Bとキー溝289Bとを有するように図示されている。
ゲートロータ本体280Bは、対向し、且つ互いに離れた関係にあって間隙292Bを画成するように配置された一対の歯付き外周部290Bを有する。ソケット294Bが間隙292Bの中に形成されている。各歯付き外周部290Bは、4個の小間隙296Bを画成している。
図19i及び図19jに示されたゲートロータ側面シール286Bは、小間隙296B内に各一つ設けられ、半径方向外向きに突き出ている面取り面298Bと突出端部312Bとを各々有する。
図19e及び図19fに示されたソケットシール284Bは、各ソケット294Bの各面に配置され、そして図19gに示されるようにゲートロータ本体280Bによって画成された対応溝302B内に嵌合する山部300Bを有する。ソケットシール284Bは更に、図19fに明示された突出端部304Bも有する。
図19cに示されたゲートロータ面シール282Bは、隣接ソケットシール284Bの突出部304Bと重なり合う関係で各歯付き外周部290Bの各側面に設けられており、図19gに示されたゲートロータ本体280Bによって画成される対応溝308Bに嵌合する山部306Bと、図19aに示されるようにゲートロータ側面シール286Bの突出端312Bを受け入れる複数のノッチ310Bとを有する。
ゲートロータ206Bとピストン204Bの双方に、複数の凹み269が設けられている。1個の凹み269が図18bに明示されている。各ばね(図示されない)が、各凹み269内に嵌合されている。これは、シール238B、240B、242B、244B、282B、284B、286Bがピストン本体230B、葉形部232B及びゲートロータ本体280Bの隣接部分から上方に浮き上がることを確実にするように働き、隣接構造物とのシール接触を確実にする。
使用時に、ピストン204Bは前記ピストン室212B内で駆動軸314上に取り付けられている。これは、前記ピストン204Bと前記駆動軸314の一方が、他方が回転したときに回転するようにしている。葉形部チップシール242Bがピストン室212Bの内表面を走査するようにピストン204Bが取り付けられている。
ゲートロータ206Bは各々、前記ピストン室212B内において、駆動軸314に対して平行に配列され、且つ互いから180°離れている各回転ゲートロータ軸316上に、ピストン204Bとピストン室212Bの内面とに対してシール接触関係に取り付けられている。更に、駆動軸314とゲートロータ軸316とに連結され且つ図8に示された歯車装置318、320、322を用いて、前記ピストン204Bと前記ゲートロータ206Bの一方が、他方が回転したときに回転するように、一対のゲートロータ206Bが前記ピストン204Bに連結されている。歯車装置は、主歯車322の1回転に対して、副歯車318、320が2回転するように2:1の歯数比を有する。
ピストン204Bとゲートロータ206Bは、ピストン204Bとゲートロータ206Bが回転するにつれて容積が変わる、多数の、特に2個の副室にピストン室212Bを分割し、前記副室は各々、流体ポート208Bを被圧縮流体の供給源に連結し且つ駆動軸314を駆動源に連結したときには圧縮機の態様、或いは駆動軸314が負荷に連結されていて流体ポート208Bを被膨張流体の供給源に連結したときには膨張器の態様、のどちらか一方の態様で装置200Bの運転を可能とするように流体ポート208Bの一つと流体ポート210Bの一つとに連通している。
かかる運転を更に明瞭にするために、ピストン204Bにある2個の隣接した葉形部232Bを考慮されたい。
圧縮機として使用されるときには、図6の図面において、ピストン204Bは反時計方向に回転する。最初の、或いは先行する葉形部232Bが掃くようにして各流体ポート208Bを通り過ぎると、周辺空気等の使用可能ガスが前記葉形部232Bの背部の膨張空間に引き込まれる。後続の葉形部が前記流体ポート208Bを通過すると、この初期容積内のガスがトラップされる。囲繞環状空間の境界は、先行葉形部232Bの背側面、隣接する分割板218、220、ハウジング板214Bとピストン204B、及び先行葉形部232Bの前面を含んでいる。先行葉形部232Bが各ゲートロータ206B内のソケット294Bと屈曲形を成すと、ゲートロータ206Bは囲繞空間の一端を形成する。ピストン204Bが続けて回転すると、囲繞空間は容積が減少し、こうして捕捉空気を流体ポート210Bを通して押し入れる。この囲繞空間は容積が減少する間も、流体ポート210Bに連通したままである。
或いは、膨張器として使用されるときには、流入ガスはピストン204Bの葉形部232Bの背面に作用し、こうしてピストン204Bに力を作用させるが、前面は膨張したガスを掃気する。
(第1の好適な実施形態)
次に前述の第1の好適な実施例に従って構成されたエンジン400に話を戻すが、そのエンジン400の概観図が図1に示されている。
その概観図によれば、このエンジン400は、第1圧縮段402、第2圧縮段404、第3圧縮段406、容積式空気圧モータ408及び容積式ガス膨張器410を有することが分かろう。これらの構成要素の各々は、前述の回転式装置の形をしており、そして実際に、記載された典型的な回転式装置はその一つであり、第2圧縮段404のそれと同じである。これらの回転式装置は作動及び構造において略同じであるので、各々の詳細な説明はここではしない。寧ろ、各回転式装置の等価構造体は共通の符号が付与され、構造体のアルファベット符号が以下のように、即ち第1圧縮段(A)、第2圧縮段(B)、第3圧縮段(C)、空気圧モータ(D)及びガス膨張器(E)、のように対象の装置を示すと単純に理解すべきである。この様な訳で、記載例におけるハウジング板は符号214Bで示されているため、空気圧モータ用のハウジング板の符号は214Dである。同様に、記載例におけるピストンは204Bで示されているため、第3圧縮段406用のピストンは204Cとして示される。
更に、これらの各構成要素は、回転式装置が隣接する状況では、共通の駆動軸314とゲートロータ軸316を共有し、更に分割板及び支持板216、218、220、222、223、224、226、228を共有する。従って、第1圧縮段402の回転式装置200Aのハウジング手段は、支持板216、分割板218及びハウジング板214Aによって形成される。分割板218は更に、分割板220とハウジング板214Bと組み合わされ、第2圧縮段404の回転式装置200Bのハウジング手段の一部となっている。分割板220、分割板222及びハウジング板214Cは、第3圧縮段406の回転式装置200Cのハウジング手段を形成する。支持板224、ハウジング板214D、及び分割板226は、空気圧モータ408の回転式装置200Dのハウジング手段を形成する。同様に、ハウジング板226、ハウジング板214E及び支持板228は、ガス膨張器410の回転式装置200Dのハウジング手段を形成する。明瞭化すると、支持板216、224、228は駆動軸314を回転自在に支持するために軸受324を有する。ハウジング板218のみが図面中に詳しく示されているが、他のハウジング板220、222、226はそれと実質的に同じであり、大きさとそこにあるポートの形状においてのみ実質的に異なるだけである。そのような支持板220、222、226は、特に、図4、図6、図7、図9及び図10におけるポート208、210の境界画定に関し、当業者にとって通常のものであろう。図2に示されたボルト800は、組立体を一緒に固定する。
その概観図から、エンジンは更に、2対の逆止め弁412、マニホールド413、ラジエータ414、一対の逆流防止器416、417、圧力タンク418、電磁弁420、一対の真空解放弁422、燃料ポンプ424及びタンデム配置の管形燃焼器426を有することが分かろう。
図3及び図4を参照すると、第1圧縮段402の回転式装置200Aは圧縮機として作動し、そしてそのピストン204Aは4個の葉形部232Aを有する。図3及び図6を参照すると、第2圧縮段404の回転式装置200Bは更に、そのピストン204Bが4個の葉形部232Bを持つ圧縮機として作動するが、ピストン204Bは厚さがより薄く且つ葉形部232Bが第1圧縮段402におけるよりも小さい点で異なる。ピストン204Bは更に、第1圧縮段402のピストン204Aの直径よりも小さい直径を有する。図3及び図7を参照すると、第3圧縮段406の回転式装置200Cは更に、圧縮機として作動するために構成されている。しかしながら、第1圧縮段402及び第2圧縮段404のピストン204A、204Bとは対照的に、このピストン204Cは8個の葉形部232Cを持っており、そして第2圧縮段404のピストン204Bより薄くさえある。更に、第3圧縮段406のゲートロータ206Cは、第1圧縮段402と第2圧縮段404のゲートロータ206A、206B内に形成された対のソケット294A、294Bとは対照的に、各々4個のソケット294Cを有する。
第1圧縮段402、第2圧縮段404及び第3圧縮段406は共に、図1に示された圧縮機428を形成し、これは駆動軸314から動力を受け取り、そして動力を受け取ると、周期的に室を画成し、その室を周辺空気で満たし、そして室容積が減少して加圧空気を発生させる加圧プロセスを実行するようになっている。特に、第1圧縮段402の入口208Aは、図2に示されるように、分岐給気ダクト440を用いてフィルタ438に連結して、濾過された周辺空気を受け入れ、第1圧縮段402の出口210Aは、図1及び図5に示されるように、第2圧縮段404の入口208Bに連結し、そして第2圧縮段404の出口210Bは図1に示されるように、第3圧縮段406の入口208Cに連結している。こうして、周辺空気を受け入れる第1圧縮段402の入口208Aから、マニホールド213へ空気を排出する、第3圧縮段406の出口210Cへの直接的な流路が形成される。この時点では、圧縮機428によって周期的に画成される室が、最初は第1圧縮段402によって画成され、そしてその後は、容積が減少するにつれて、第2圧縮段404及び第3圧縮段406によって画成されることが留意される。
任意の単一圧縮段において遭遇される圧力差を小さくし、これによりシーリングを大いに容易にするので、段階的圧縮の使用は当業者に容易に理解されるように有利である。
図1に概略形状で示されるように、逆止め弁412が第1圧縮段402及び第2圧縮段404の各出口210A、210Bに連結されている。この好適な実施例におけるそのような連結態様は、図5及び図6の説明から容易に理解されよう。図5が分割板218を示し、そして入口(ポート)208Bと出口(ポート)210Aとの間をそれぞれに繋ぐ2本の通路を示している。出口(ポート)210Aとポート215の間をそれぞれに繋ぐ2本の別通路が示されている。次に、ポート215が、各逆止め弁412を通ってマニホールド413へ至るように図6に示されている。ポート215が更に図4に示され、同様に機能する。マニホールド413へ逆止め弁412をこのように連結することによって、もしマニホールド413内の圧力が出口210A、210Bの圧力より低ければ代替流路が形成される。即ち、第1圧縮段402の出口210Aを出るガスの一部分は、もしマニホールド413の内部より高圧であれば、マニホールド413内に入り込む。同様に、第2圧縮段404の出口210Bを出るガスの一部分は、もしマニホールド413の内部より高圧であれば、マニホールド413内に入り込む。この好適な実施例の逆止め弁412は、当業者に良く知られた単純なばね偏倚式ボールソケット型のものであり、従ってここでは詳しくは説明しない。
図1を参照すると、ラジエータ414は、マニホールド413に連結されてそこから空気を受け入れ、そしてラジエータは、その容積に比して大きい表面積を有して加圧過程で発生した熱を周辺空気へ伝達できるようになっている容器である。重要なことだが、ラジエータ414は又冷却加圧空気の容器(リザーバ)としても機能する。
第1の逆流防止器416と第2の逆流防止器417は各々、ラジエータ414に連結され、そこからの一方向流を許容する。
圧力タンク418は、第1の逆流防止器416に連結され、ラジエータ414から加圧空気を受け入れる。
電磁弁420は圧力タンク418に連結され、圧力タンク418から冷却加圧空気を選択的に放出し得るようになっている。
図1及び図11a乃至図11dを参照すると、管形燃焼器426は電磁弁420と第2の逆流防止器417とに連結してラジエータ414からの加圧空気と圧力タンク418から選択的に放出される加圧空気とを受け入れ、そして燃料を受け取り、前述のように受け入れた加圧空気を用いてその燃料を燃焼プロセスで燃焼させて一次排気生成物を生成するようになっている。このように、管形燃焼器426は、燃料を受け取り、且つ加圧空気を用いてその燃料を燃焼プロセスで燃焼させて一次排気生成物を生成する燃焼手段を形成している。例示された好適な実施例において、管形燃焼器426はセラミック被覆の管形燃焼器である。管形燃焼器の構造は当業者に知られており、そのためここでは詳述しない。管形燃焼器426において、燃料は燃料噴射器434を通して導入され、そして通常の点火プラグの形をした点火器436によって燃焼が開始される。
エンジン400のこの好適な実施例の燃料ポンプ424は、エンジン400の効果的な運転を実現するために特別の特性を有する。第1に、燃料ポンプ424は、略一定圧力の燃焼を行うために燃料噴射器434へ実質的に連続して燃料を供給する。更に、任意の定常状態中1回転当たり一定容積の燃料を燃焼器426へ供給するように、燃料ポンプは駆動軸314に同期しており、そして負荷変動に合致するようにこの容積を増減することができる。更になお、燃料ポンプは流量が非常に小さいときでも霧化を達成できるような十分な圧力で一様の流れを供給する。その上に、アルコールのように潤滑特性が小さいか或いは無いような燃料を取り扱うことができる。
図2の燃料ポンプ424の図面が図20aにおいて示され、ここでは明瞭化のために、使用時にゲートロータ軸316の端部に重なり合う関係でエンジンブロックにボルト締めされるポンプブロック538を見せるためにそのカバー板536が取り除かれている。ポンプブロック538は入口ポート502、出口ポート506及びポンプ室504を画成している。キー付きロータ544が図20nに分離して示されている。ロータ544は、ゲートロータ軸316の端部内に形成されたキー付き孔(図示されない)の内部へポンプブロック538を通って延びており、そしてキー(図示されない)によってこれに固定されている。こうして、ロータ544のロータヘッド512が、ポンプ室504内においてゲートロータ軸316の回転と同時に回転する。燃料は、入口ポート502を通って入り、ポンプ室504を通過し、そして出口ポート506を通って出る。燃料は、ロータヘッド512にあるスロット510内の3個の可動羽根508によって室504を通って掃き出される。スロットル摺動子514は、図20o及び図20pに分離して示されている。摺動子514は滑り運動を行うために、ポンプブロック538内に形成された溝内に嵌合されている。ポンプ室504の容積は、端板518内で回転するスロットル軸516のねじ山を用いて、ロータの面に接近又は離隔するようにスロットル摺動子514を動かすことによって変えられる。スロットル摺動子514の面は、ロータヘッド512の面に合致する部分円筒面である。このようにして、ポンプ室504内の容積は、スロットル摺動子514が完全に前進したときは減少して零にすることができる。通路520は、入口ポート502からポンプブロック538の上面まで延びて、そこでカバー板536内のL字形溝522に交わる。このようにして、スロットル摺動子514を通り越して漏れるかもしれないあらゆる燃料は、入口ポート502へ引き戻せるようにしている。出口ポート506の同様な通路524が、カバー板536内の溝526に連結している。これはロータ544の上部の円形溝528へ加圧燃料を供給し、こうして羽根508をスロットル摺動子514の面に押し付ける。
図1及び図9に関し、空気圧モータ408の回転式装置200Dは、膨張器として作動するように構成され、そして、軸314の1回転毎に一定容積のガスを燃焼器426から除去しつつ、二次排気生成物と動力を発生する一次排気生成物とによって駆動されるように管形燃焼器426に連結されている。図9において、流体ポート208Dは各々、燃焼器426の各々の半体に連結されて示されている。空気圧モータ408の回転式装置200Dのピストン204Dは、4個の葉形部232Dを有しており、第2圧縮段404のそれと寸法的に類似している。
図1及び図10を参照すると、ガス膨張器410の回転式装置200Eは膨張器として働き、二次排気生成物を受け入れるため、並びに三次排気生成物を生成し動力を発生するように二次排気生成物を実質的に断熱膨張させるために空気圧モータ408に連結している。膨張器410のピストン204Eは4個の葉形部232Eを持ち、エンジン400の圧縮容積より大きい膨張容積を得るために圧縮機のロータ204A、204B、204Cより幅広である。
真空解放弁422が、ガス膨張器410の内圧が大気圧より低くなりそうになるとその内部と外気とを連通させるために設けられており、そして、各々の真空ダクト425を介して入口208Eに連通している。この好適な実施例の真空解放弁422は、当業者に公知の前述の逆止め弁412と同様な構造になっており、同様な理由で詳しくは説明されない。
前述したように圧縮機428、空気圧モータ408及びガス膨張器410の各によって共有される軸314は、この様な訳で、使用中の空気圧モータ408及びガス膨張器410によって発生された動力を圧縮機428及び任意の外部負荷を駆動するために導く動力伝達手段を形成することが分かろう。
前述に加えて、図2に示された油ポンプ700の形で油回路が設けられ、これは油溜め714に連結している。油溜め714から引き出された油は、図4に示されるように軸314、316の上方でエンジン400の上部内に形成された分配導路706へ油供給配管702を通って循環される。ハウジング板214A、214B、214C、214D、214E内の潤滑通路708は分配導路706から中央孔へ延びるが、この中央孔には、特に、軸314、316が貫通している。分配ヘッド710は潤滑通路708から油を受け取り、長手方向に隣接したピストン204に対して、流れを長手方向に導く。分配導路708は更に、ゲートロータ軸316用の軸受(図示されない)へ油を供給する。更に、下部分配導路706は、軸314、316の下方の、エンジン400の底部に形成されている。下部分配導路706へ送るために、その穴から、且つ長手方向に隣接した軸受から排出路709を介して油を集め、引き続いて再使用のために油溜め714へ戻す付加的な潤滑通路708が設けられている。通常型の油冷却器(図示されない)が備えられ、そして油から熱を除去するために必要に応じて使用される。図2に示された油ポンプ700は、前述の燃料ポンプと外観が似ているが、単なる一致と理解すべきであり、あらゆる通常型の油ポンプが使用できる。
定常状態運転
定常状態の運転において、ラジエータ414内の圧力及び燃焼器426の入口の圧力は、実質的に一定である。(特に、流れ誘起の小さな圧力勾配が装置のダクトと弁の内部で発生し、周期的な小さい圧力変動が、圧縮が起こる態様に従って、即ち周期的に生ずることがある。)この定常状態は絶対的な定常ではなく、寧ろ、特に、軸314によって伝達される動力によって駆動されている負荷と共に、変わるものと理解すべきである。周辺空気が圧縮機428の中に吸い込まれ、前述した態様でラジエータ414へ押し込まれる。この時点において分かるように、ゲートロータ206Cと接近する葉形部232Cとの間ではなく、タンデム状に動く2個の葉形部232Cの間にこの掃気の相当部分により空気がトラップされることを第3圧縮段406の葉形部232Cの狭い空間が確実にする。このように、この例における第3圧縮段406は、幾分の圧縮を加えるように、且つ、ラジエータ414内の圧力変動及び円滑な圧力スパイクを誘起するあらゆる逆流を防止するように共に機能する。ラジエータ414内に押し込まれる空気の量は、軸314の回転速度と、第1圧縮段402において葉形部232Aによって掃気される容積と、外気圧力及び温度との関数である。同様に、圧縮機を出る空気の量は、軸314の回転速度と、空気圧モータ408内で葉形部232Dによって掃気される容積と、燃焼器内の圧力及び温度との関数である。定常状態運転において、上記空気の2つの量は等しいはずである。
従来のピストンシリンダ式エンジンとは対照的に、空気は圧縮機に入る前には、圧縮機によって如何なる最大圧縮度合にも圧縮されない。むしろ、加圧が行われている圧縮機428によって画成される室が全ての時点でラジエータ414に連通しているので、空気はラジエータ414の圧力にのみ抗して、ラジエータ414内へ押し込まれよう。空気は、ラジエータ414に入る質量流量と等価の質量流量でラジエータ414から出て、逆止め弁417を通過し、そして燃焼器426の入口へ至るが、そこで燃料と混合して燃焼し、一次排気生成物を生成する。燃焼器426内の圧力は、膨張が吸収される態様から、即ち周期的に僅かな変動が生ずるかもしれないが、実質的に一定であろう。この圧力は更に、特に、軸314に掛かる負荷の関数であり、そしてラジエータ414の圧力より僅かに低いであろう。燃焼器426内に燃料が滞留する時間は燃料の殆どが燃焼するような長さであり、温度は窒素酸化物(NOx)が比較的低くなる値である。一次排気生成物は、空気圧モータ408を通過して軸動力を発生し、そして二次排気生成物として出ていく。二次排気生成物は膨張器410内で実質的に断熱膨張し、三次排気生成物を生成し軸動力を発生する。二次排気生成物は大気圧に近い圧力で膨張器410を出るため、殆どの仕事がそこから取り出されてしまっており、共振器及び消音器の必要性を減少する。膨張器410内に過剰の膨張空間が存在する限りで、真空発生を防止するように周辺空気が膨張器410の内へ流入することを真空解放弁422が許容する。
新負荷への移行
比較的大きな負荷から比較的小さい負荷へ移行するときは、燃料の流量は減らされ、これにより燃焼器426内の熱が少なくなり、加熱されている空気の体積増加が少なくなり、そして圧力を低減する。燃焼器426内の圧力が低下して、圧縮機428によって排出される流量と同じ流量で圧縮機426内へ流入せしめるに十分な大きさの点へラジエータ414の圧力が低下し終える時点まで、ラジエータ414からの流れを増大する。ラジエータ414の圧力が下がると、比較的多くの空気が第2圧縮段404及び/又は第1圧縮段402を迂回するようになり、ガスに対して行われる仕事が少なくなるという結果になる。このようにして、エンジン400の効果的圧縮比が小さい負荷に応答して下向きに自然に任意に(同時的に)調整できることが明らかになろう。
比較的小さい負荷から比較的大きい負荷へ移行するときは、燃料の流量が増やされ、これによって燃焼器426内で大きい熱を発生させ、圧力を高める。再び、燃料は実質的に一定の圧力が発生する態様で、燃焼器426内に導入されよう。燃焼器426内の圧力が高まると、ラジエータ414からの流れを一時的に減少させ、これによりラジエータ414の圧力上昇を招来することとなる。ラジエータ414の圧力が増大すると、管形燃焼器426への流れを増大し、そして、圧力タンク418内の圧力がラジエータ414の圧力より低い限りにおいて、圧力タンク418内への流れを生ずる。この状態は、圧縮機428によって排出されるのと同じ流量で管形燃焼器426内へ流入せしめるに十分大きい点までラジエータ414内の圧力が上昇して定常状態に達するまで起こる。ラジエータ414の圧力が高まると、第1圧縮段402及び/又は第2圧縮段404を迂回する空気量を比較的少なくし、その結果より多くの仕事がガスに対してなされ、即ち、比較的高い圧力のラジエータ414内へガスを押し込むに十分な程になろう。このようにして、エンジンの効果的な圧縮比が増大する負荷に応答して自然に任意に(同時的に)下向きに調整できることが明らかとなろう。
高負荷への移行に関し、エンジンへの定常流れがラジエータ圧力の対応した急速上昇を必要とするので、急速な負荷増大の状況下でエンジン停止が起こることがある。このような結果を避けるために、電磁弁420を開くことによって空気は圧力タンク418から放出することができる。
空気タンク418からの加圧空気は更に、通常のスターターの代わりにエンジンを始動するために使用できる。始動に関し、エンジンが作動していないとき、ラジエータ414と燃焼器426の内部圧力は雰囲気圧力と同じか近似値になることも留意されよう。従って、エンジンが全ての外部負荷から切り離されれば、圧縮機428に吸い込まれる多くの周辺空気が如何なる大きさへも圧縮されず、そして非常に小さい背圧に抗してラジエータ414内へ多かれ少なかれ直接的に入り、そこから非常に小さい背圧に抗して燃焼器426内へ流れ込むため、始動のために軸314を回転するために必要な力は、比較的小さいものとなろう。
寸法
エンジンの種々の構成要素は、エンジン及びそれが作動する元となる燃料の予想される要求を満足するように構成される。定常負荷を駆動するエンジンの状況では、膨張容積は燃料に含まれるエネルギーを適切に使用するために十分になろうし、そのため膨張ガスは非常に僅かなエネルギーしか含んでいない。即ち、排気ガスは、実際的に大気圧近くで排出されよう。圧縮容積及び圧縮比に関し、これは作動圧力におけるエンジンの要求酸素量を満たすに十分でなければならない。
もしエンジンの領域が定常負荷で作動するものでなければ、エンジンの通常運転領域が検討されなければならないであろう。最大燃料負荷では、エンジンは最大圧縮で作動し、そして低負荷で作動するエンジンよりも大きい膨張容積を必要としよう。この様な訳で、狭い運転領域を必要とする用途用に設計されるエンジンは、幅広の運転領域用に設計されるエンジンよりも大きい圧縮対膨張比を持つであろう。
膨張器410に真空解放弁422を組み込むことは、エンジン400が低い燃料負荷で運転しているときのピストン204Eへの不必要な抗力を防止するのに役立つ。しかしながら、頻繁に低負荷状態で作動するエンジンに対しては、幾分少ない膨張容積を採用して平衡を打破することが望ましいこともある。例えば、広い負荷領域で作動することが期待されるエンジンにおいては、75%の燃料負荷に対して最適化された圧縮対膨張比を有することが望ましいであろう。したがって、エンジンが最大負荷で作動しているときは、膨張容積は幾分不十分であろう。反対に、エンジンが低負荷で作動しているときは、膨張容積は幾分大きすぎることとなろう。それにもかかわらず、その特定の用途のための作動負荷の全体において、75%の燃料負荷について最適化することは、全体効率に関して最良の解決策であることが実証されよう。
(第2の好適な実施形態)
本発明によるエンジンの第2の好適な実施例が、図21乃至図26に図示されている。第1の好適実施例の構成要素に対応する第2の好適実施例の構成要素は、同じ符号が付与されている。当業者にとって明らかになるように、このエンジンは第1の好適実施例のエンジンに全体として類似しており、従って構成要素及び作動についての詳細な説明はここでは必要でもなく行うこともない。寧ろ、簡潔にするために、構造及び作動の差異のみが個々に記載される。
構造の視点からは、このエンジンは、5個のピストンが使用される前述の実施例に対比すると、第3圧縮段を欠き、2個のピストンのみを有する。更に、前述の実施例においては、ゲートロータが駆動軸に関して互いに180°離れて配置されていたが、第2の実施例では、ゲートロータは互いに対して約130°離れており、そのためその両側に画成される室は容積が等しくない。又、この構成では、外部燃焼器は備えられておらず、単純な容器(リザーバ)414Aがラジエータの代わりに備えられている。更に、ここでの入口弁/燃料噴射口600は、第2ロータ内の入口弁制御溝602上を動く昇降ロッド601によって制御される。この機構によって、葉形部がゲートロータを通って動いている間、入口弁/燃料噴射口600は閉じられる。この例の構造における入口弁/燃料噴射口600は、燃料及び圧縮空気を第1の膨張室へ導入するように構成されている。入口弁/燃料噴射口600は、弁棒中心ピン(図示されない)を跨ぐ中空弁棒(これも図示されない)を有しており、この弁棒中心ピンは一方第1の膨張室まで略延びる中心空洞を有する。弁棒内の出口ポートと弁棒中心ピンとは、入口弁/燃料噴射口600が開くときのみ整列し、燃料が入って流入空気と混合することを可能とする。もし燃料に対して適当であれば、グロープラグ609又は点火プラグが入口弁/燃料噴射口600の真下流側におかれる。第2膨張室入口弁制御溝607内を動く主排気弁昇降部材606に連結した主排気弁605が、第2膨張室への入口を制御する。この機構によって、ゲートロータの凹みが室を離れるまで、燃焼ガスの流入が防止される。この機構によって更に、入口ポートと排気ポートが曝露されたときにその燃焼ガスが大気へ直接漏出することを防止する。
運転時において、このエンジンを通過する空気は、第1ピストンの小容積側によって画成される第1圧縮段402に入り、それから第2ピストンの小容積側によって画成される第2圧縮段404へ進む。第2圧縮段404から圧縮空気が貫流して容器414Aへ至り、その後に第2ロータの長側部へ達する。第2ロータの長側部によって掃気された室へ燃料が直接加えられて燃焼が生ずる。このように、第2ロータの長側部は燃焼器として且つ空気圧モータ408として機能する。燃焼器内の圧力は点火に際して上昇し、入口弁600を閉じさせる。カム溝が許容する間、並びに容器414A内の圧力が第1膨張段402内の圧力より大きい間、この入口弁600は開き、そして圧力を等しくする。このように、低いエンジン負荷において、それに対応して低い燃料負荷である場合、第1膨張段における圧力は、弁昇降部材がカム溝の端部に達するまで容器414A内の圧力より低い値へ低下する。この場合、より多くの空気が容器414Aから燃焼器426内へ流入するであろう。これによって、平衡状態が最大値と最小値の間の圧縮比に達するまで、空気容器414A中の圧力は低下するであろう。
以上、本発明を2つの好適な実施例のみに関して説明してきたが、上述の好適な実施例の種々の変形又は修正が発明の範囲から離れることなくなされうることは当業者に理解されよう。
例えば、好適な実施例において示されたものより多くの工程数を使用して、圧縮及び/又は膨張が共に完結できよう。
又、エンジンの他の非回転式構成が可能である。一例として、第1圧縮は、空気がロータを用いる第2圧縮のための他の位置へ管で導かれる状態で、ピストンを用いて実現することができよう。同様に、膨張は多段化され、異なる位置で生ずる種々の段を備えて1段から次のものへの異なる手段を使用できる。
明らかに、第1の好適な実施例において説明された外部燃焼器を第2の好適な実施例が備えられよう。
用途がエンジン負荷の急速な変化に応答しなければならないか否かに従って、圧力タンクを付けて、或いは付けずにエンジンが使用できる。
圧力タンクは、分離された別体の圧縮機機構を介して充填できよう。この分離圧縮機は、現用の主駆動軸及びゲートロータ軸に存在する別のロータ組立品となり得るものであって、或いは独立した機構となるであろう。これらのケースにおいて、タンク内の圧力はエンジンの最大圧縮比より大きくなることが可能となる。
燃焼室内の水は、燃焼熱が高くなりすぎないように保つことができ、付加的な膨張容積をもたらすであろう。排気ガスは、典型的には大気圧に対して断熱膨張を行うため、凝縮噴射水を捕捉して再使用することは簡単なことであろう。別の選択として、圧縮中に水を噴射する。加えられた水の吸熱源効果によって、圧縮は等温圧縮により密接に類似することとなる。このことは、効率を最大化するために理想的な比較的冷たい高濃度空気が得られる点で、断熱圧縮を凌駕する利点を有する。
単一の多葉形ピストンと協働する一対のゲートロータのみを使用することによって、小型で単純なエンジンが構成できよう。
好適な実施例のエンジンは、修正を加えることなく、広範な液体燃料の間で切り替えができる。同様に、気体燃料から別のものへの切り替えも比較的簡単である。しかしながら、燃料ポンプの修正及び可能な噴射器の修正が、液体燃料と気体燃料の間で切り替えを行うために必要とされることもあろう。このような修正は当業者には公知であり、従ってここでは詳しくは述べない。燃料が徐々に導入されることを条件として、爆発性燃料が使用できる。ゆっくりと燃える燃料については、燃料は急激に導入できる。
以上から、本発明の範囲は、意図的に構成された特許請求の範囲によってのみ制限されることを理解すべきである。
また、添付図面に於いて、これらは例示のためのみに示され、そして如何なる意味に於いても本発明の範囲を限定することを意味するものではない。
本発明の第1の好適な実施例によるエンジンの概観図である。 本発明の第1実施例によるエンジンの正面図である。 図2の3−3線で切られた、図2のエンジンの断面図である。 図3の4−4線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図3の5−5線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図5の5a−5a線に沿って切られた断面図である。 図3の6−6線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図3の7−7線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図3の8−8線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図3の9−9線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図3の10−10線の位置で切られた、図2のエンジンの正面断面図である。 図2のエンジンの管形燃焼器の側面図である。 図11aの管形燃焼器の正面図である。 図11aの管形燃焼器の側断面図である。 図11aの管形燃焼器の断面図である。 図2のエンジンの組立ピストンの正面図である。 図12aの12b−12b線に沿う、図12aのピストンの側断面図である。 図12aのピストンの上面図である。 図12aのピストン本体の正面図である。 図13aの13b−13ba線に沿う、図13aのピストン本体の側断面図である。 図13aのピストン本体の上面図である。 図12aのピストンの葉形部面シールの正面図である。 図14aの葉形部面シールの背面図である。 図14aの葉形部面シールの上面図である。 図12aのピストンのピストン側面シールの側面図である。 図15aのピストン側面シールの正面図である。 図12aのピストンの葉形部チップシールの正面図である。 図16aの葉形部チップシールの上面図である。 図16bの葉形部チップシールの側面図である。 図12aのピストンのピストン面シールの正面図である。 図17aのピストン面シールの側面図である。 図12aのピストンの葉形部の正面図である。 図18aの18b−18b線に沿う、図18aの葉形部の側断面図である。 図18aの葉形部の上面図である。 図2のエンジンのゲートロータの正面図である。 図19aのゲートロータの側面図である。 図19aのゲートロータのゲートロータ面シールの正面図である。 図19cのゲートロータ面シールの側面図である。 図19aのロータのソケットシールの上面図である。 図19eのソケットシールの正面図である。 図19aのゲートロータのゲートロータ本体の正面図である。 図19gのゲートロータ本体の側断面図である。 図19aのロータのゲートロータ側面シールの側面図である。 図19iのゲートロータ側面シールの正面図である。 カバー板が取り外されている、図2の燃料ポンプの正面図である。 図2のカバー板の側面図である。 図20bのカバー板の背面図である。 図20aのポンプブロックの側面図である。 図20dのポンプブロックの断面図である。 図20dのポンプブロックの正面図である。 図2の燃料ポンプのスロットル軸の側面図である。 図20gのスロットル軸の正面図である。 図20aの端板の正面図である。 図20iの端板の側面図である。 図2のポンプのポンプ羽根の側面図である。 図20kのポンプ羽根の正面図である。 図2のポンプのポンプロータの正面図である。 図20mのポンプロータの側面図である。 図20aのスロットル摺動子の側面図である。 図20aのスロットル摺動子の正面図である。 本発明の第2の好適な実施例によるエンジンの概観図である。 第2の好適な実施例に従って構成されたエンジンの背面図である。 図22の23−23線に沿う側断面図である。 図23の24−24線の位置で切られた正面断面図である。 図23の25−25線の位置で切られた正面断面図である。 図23の26−26線の位置で切られた正面断面図である。

Claims (20)

  1. 負荷を受けて使用されるエンジンであって、
    動力を受け取り、動力を受け取ったときに周期的に室を画成し、前記室を周辺空気で満たし、そして室容積が減少して加圧空気を生成する加圧プロセスを実行するよう適合された圧縮機と、
    前記圧縮機から加圧空気を受け取り、加圧空気を受け取ったときに、前記加圧空気を生成するために必要とされる仕事が小さくなるように加圧空気を冷却するよう適合されたラジエータと、
    一次排気生成物を生成するように燃料を受け取り、且つ燃焼プロセスに於いて前記加圧空気を使用してその燃料を燃焼させる燃焼手段と、
    動力を発生させ二次排気生成物を生成するように前記一次排気生成物によって駆動されるよう適合された容積式空気圧モータ、
    三次排気生成物を生成し動力を発生するように前記二次排気生成物を受け取りこれを断熱膨張させる容積式ガス膨張器と、
    使用時に前記空気圧モータと前記ガス膨張器とによって発生される動力を前記圧縮機と負荷とを駆動するように導く動力伝達手段と、
    を備え、
    前記燃焼手段は変動する量の燃料を受け取るよう適合され、これにより使用時に変動する量の動力を用いて前記動力伝達手段に前記負荷を駆動させ、
    前記圧縮機は、前記加圧プロセス中の前記室内の圧力と前記空気圧モータを駆動する前記一次排気生成物の圧力とが定常状態において、前記動力によって駆動される負荷に対して自然に任意に調整できる実質的に一定のレベルにあるように、前記加圧プロセス中に前記燃焼を行うための前記室から空気を放出する
    エンジン。
  2. 前記圧縮機が回転圧縮機である請求項1記載のエンジン。
  3. 前記燃焼手段が管形燃焼器からなる請求項1記載のエンジン。
  4. 前記空気圧モータが回転空気圧モータである請求項1記載のエンジン。
  5. 前記ガス膨張器が回転ガス膨張器である請求項1記載のエンジン。
  6. 前記動力伝達手段が、前記圧縮機、前記空気圧モータ及び前記ガス膨張器の各々に作動的に連結された軸からなる請求項1記載のエンジン。
  7. 前記圧縮機から加圧空気を受け取るよう適合された容器を更に備え、前記燃焼手段が前記燃焼用の空気を前記容器から受け取る請求項1記載のエンジン。
  8. 前記ラジエータは更に、前記圧縮機から加圧空気を受け取るよう適合された容器として利用でき、前記燃焼手段が前記燃焼用の空気を前記ラジエータから受け取る請求項1記載のエンジン。
  9. 前記ラジエータは更に、前記圧縮機から加圧空気を受け取るよう適合された容器として利用でき、前記燃焼手段が前記燃焼用の空気を前記ラジエータから受け取る請求項2記載のエンジン。
  10. 前記ガス膨張器によって規定される膨張比が前記圧縮機によって規定される圧縮比よりも大きい請求項1記載のエンジン。
  11. 負荷を受けて使用される内燃エンジンであって、
    動力を受け取り、動力を受け取ったときに周期的に室を画成し、前記室を周辺空気で満たし、そして室容積が減少して加圧空気を生成する加圧プロセスを実行するよう適合された回転圧縮機と、
    前記加圧空気を受け取るように前記圧縮機に連結され、前記加圧空気を冷却し且つ前記加圧空気のための容器として機能するよう適合されたラジエータと、
    各々が前記ラジエータに連結されて該ラジエータからの一方向流を許容する第1の逆流防止器及び第2の逆流防止器と、
    前記ラジエータから加圧空気を受け取るように前記第1の逆流防止器に連結された圧力タンクと、
    前記圧力タンクからの加圧空気の選択的放出を許容するように前記圧力タンクに連結された弁と、
    前記ラジエータからの加圧空気と前記圧力タンクから選択的に放出される加圧空気とを受け取るように前記弁と前記第2の逆流防止器とに連結されており、そして燃料を受け取り、一次排気生成物を生成するように、受け取った前記加圧空気を用いて燃焼プロセスにおいてその燃料を燃焼するよう適合された管形燃焼器と、
    前記一次排気生成物によって駆動されて、動力を発生し且つ二次排気生成物を生成するように前記燃焼器に連結された容積式回転空気圧モータと、
    前記二次排気生成物を受け取り、且つ前記二次排気生成物を実質的に断熱膨張させて、三次排気生成物を生成し且つ動力を発生するように前記空気圧モータに連結された容積式回転ガス膨張器と、
    前記圧縮機及び前記負荷を駆動するように使用中の前記空気圧モータと前記ガス膨張器とによって発生される動力を導くために、前記圧縮機、前記空気圧モータ及び前記ガス膨張器の各々に作動的に連結された軸と、
    を有し、
    前記燃焼手段は変動する量の燃料を受け取り、これにより使用時に変動する量の動力を用いて前記動力伝達手段に前記負荷を駆動させるよう適合されており、
    前記圧縮機は、前記加圧プロセス中の前記室内の最大圧力と前記空気圧モータを駆動する前記一次排気生成物の圧力が定常状態において実質的に定数であり、前記定数は前記負荷を駆動する動力の関数であるように、前記加圧プロセス中に前記燃焼を行うための前記室から空気を放出するよう適合された
    内燃エンジン。
  12. 前記ガス膨張器によって規定される膨張比が前記圧縮機によって規定される圧縮比より大きい請求項1記載のエンジン。
  13. 前記圧縮機が3段式圧縮機である請求項1記載のエンジン。
  14. 回転自在の軸とガスの供給源との間で動力を伝達する装置であって、
    一対の流体ポートと前記流体ポートの各々に流体的に連通しているピストン室とを画成するハウジング手段と、
    第1軸線回りに回転するために前記ピストン室内に設けられ、前記ピストンと前記シャフトの一方を他方が回転したときに回転させるように使用時に前記軸に連結可能な多葉形ピストンと、
    前記ピストンに対してシール接触状態で、各々の第2軸線の回りに各々を回転させるように前記ピストン室内に設けられ、前記ピストンと前記シャフトの一方を他方が回転したときに回転させるように前記ピストンに連結されている一対のゲートロータであって、前記回転中に前記葉形部を受け入れるソケットを内部に有する前記ゲートロータと、
    を備え、
    前記ピストンと前記ゲートロータは前記ピストン室を、前記ピストンと前記ゲートロータが回転するにつれて容積が変化する多数の副室に分割し、前記流体ポートの一方を被圧縮流体の供給源に連結し且つ前記ピストンを駆動軸に連結したときには圧縮機として、そして前記流体ポートの一方を被膨張流体の供給源に連結したときには膨張器として、前記装置を運転できるように前記副室が前記流体ポートに連通しており、
    前記第1軸線と前記第2軸線は互いに平行であり、そして前記第2軸線は前記第1軸線に関して互いに180°離れている
    装置。
  15. 各ゲートロータは、前記各ゲートロータがその回りに回転する前記第2軸線に関して互いに180°離れて位置する2個のソケットを有し、そして前記ピストンは前記第1軸線に関して互いに90°離れて位置する4個の葉形部を有する請求項14記載の装置。
  16. 請求項12記載のエンジンにおいて前記ガス膨張器として使用される請求項14記載の装置。
  17. 請求項12記載のエンジンにおいて前記空気圧モータとして使用される請求項14記載の装置。
  18. 請求項13記載のエンジンにおいて第1圧縮段として使用される請求項14記載の装置。
  19. 請求項13記載のエンジンにおいて第2圧縮段として使用される請求項14記載の装置。
  20. 各ゲートロータは、前記各ゲートロータがその回りに回転する前記第2軸線に関して互いに90°離れて位置する4個のソケットを有し、前記ピストンは前記第1軸線に関して互いに45°離れて位置する8個の葉形部を有する請求項14記載の装置。
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