JP2006337488A - Control method of fixing device, and fixing device and image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電子写真方式の複写機やプリンタなどに用いられる定着装置の制御方法、定着装置、および、画像形成装置に関する。 The present invention relates to a fixing device control method, a fixing device, and an image forming apparatus used for an electrophotographic copying machine, a printer, and the like.
従来、電子写真方式の画像形成装置において、用紙表面に形成されたトナー画像を加熱定着するための定着装置が用いられている。前記定着装置として、例えば特許文献1には、図4に示すものが開示されている。この定着装置10は、例えば樹脂製無端シート状の定着ベルト12を備えている。定着ベルト12は、回転可能な加熱ローラ14と回転不能に固定配置されたニップ形成部材16とに所定のテンションを付与された状態で掛け渡されている。
例えば金属製円筒で構成される加熱ローラ14には、ハロゲンランプ等のヒータ(以下、「加熱側ヒータ」という)18が内蔵されている。また、加熱ローラ14の外表面には、サーミスタ20が接触して配置されている。
For example, a heater such as a halogen lamp (hereinafter referred to as “heating heater”) 18 is built in the
ニップ形成部材16は、例えば耐熱性樹脂で形成され、定着ベルト12の全幅に亘って支持するように延設されている。ニップ形成部材16の背面には、例えば金属棒からなるバックアップ部材22が配設されており、このバックアップ部材22によってニップ形成部材16がその長手方向と直交する方向に撓むのを防止している。
The
定着ベルト12のニップ形成部材16で支持された部分には、加圧ローラ24が圧接されている。加圧ローラ24は、矢印A方向に回転駆動されるようになっている。加圧ローラ24は、内側層をなす例えば金属円筒状の芯金26と、この芯金26の外周面に接着された例えばシリコーンゴム等の弾性層28とからなる2層構造を有している。
A
加圧ローラ24に対向するニップ形成部材16の表面は、加圧ローラ24の半径(例えば15mm)とほぼ同じ曲率半径(例えば15.4mm)を有する凹状湾曲面として形成されている。これにより、互いに接触する定着ベルト12と加圧ローラ24との間には、加圧ローラ24の周方向に沿った長さが例えば9mmの幅広のニップ部30が形成されている。
The surface of the
前記構成からなる定着装置10では、加圧ローラ24が矢印A方向に回転駆動されることによって、定着ベルト12が矢印B方向に回転する。このとき、定着ベルト12の回転にしたがって加熱ローラ14は矢印C方向に回転するが、ニップ形成部材16は回転不能に固定されているため定着ベルト12はニップ形成部材16の表面に沿って摺動することになる。
In the
加熱ローラ14は、加熱側ヒータ18によって内部から加熱される。サーミスタ20で温度を監視しながら加熱側ヒータ18をオンオフ制御することによって、加熱ローラ14は例えば約190℃に昇温および保持される。このように加熱された加熱ローラ14から伝熱されることによって、回転する定着ベルト12はその全周に亘って例えば約170℃に加熱される。
The
定着ベルト12が約170℃まで加熱されると、定着装置10は定着可能な状態になる。この状態で、表面にトナー画像を担持した用紙がニップ部30へ下側から導入されて上方へ搬送される際に、定着ベルト12に接触したトナー画像が用紙に加熱定着される。
When the
上述した定着装置10では、加圧ローラ24は加熱源を有しないが、図5に示す定着装置40のように、加圧ローラ24にもハロゲンランプ等のヒータ(以下、「加圧側ヒータ」という)42を内蔵したものもある。加圧ローラ24に加圧側ヒータ42を設ける理由としては、ニップ部30を通過する用紙を裏面からも加熱することによって定着性能を向上させることと、連続通紙した場合に単位時間あたりに用紙に奪われる熱量が多くなることによって加圧ローラ24の表面温度が低下してニップ部30における定着ベルト12との温度差が大きくなると定着後の用紙カール量が大きくなるために加圧ローラ24を積極的に加熱することによって前記カール量を抑制するため等がある。
In the above-described
この定着装置40では、加圧ローラ24の外周面にサーミスタ44を接触配置し、サーミスタ44で検出される温度に基づいて加圧側ヒータ42をオンオフ制御することにより加圧ローラ44の表面温度を例えば約120℃に昇温および保持するように制御する。
In this
前記定着装置40では、回転する加圧ローラ24にサーミスタ44が接触配置されているため、加圧ローラ24の弾性層28の表面と、サーミスタ44の接触面が摩耗する。サーミスタ44が摩耗すると温度検出性能が変化し、加圧ローラ24が摩耗すると画像ノイズの原因となる。また、サーミスタ44が加圧ローラ24に接触していると、紙紛やトナー等がサーミスタ44と加圧ローラ24との間に堆積して固化し、更に加圧ローラ24を傷付けたり、紙紛等の異物が運ばれて画像に付着することもある。
In the
このような不具合を解消するために、サーミスタ44を加圧ローラ24に対して非接触で近接配置し、サーミスタ44の検出温度に加圧ローラ24との間の距離に応じた補正係数を掛けて加圧ローラ24の温度を求めることが考えられる。しかしながら、サーミスタ44を加圧ローラ24に非接触で配置した場合には、サーミスタ44の検出温度はその近傍の雰囲気温度の影響を受けるために、サーミスタ44の検出温度に一定の補正係数を乗じても加圧ローラ24の正確な温度を得ることができないという問題がある。加圧ローラ24の正確な温度が得られなければ、加圧ローラ24を精度良く温度制御することができない。
In order to solve such a problem, the
一方、サーミスタ44近傍の雰囲気温度は定着装置40の温まり具合によって変化するものであるから、定着装置40の温まり具合によって前記補正係数を変化させれば加圧ローラ24についてより正確な温度検出が可能になる。
On the other hand, since the ambient temperature in the vicinity of the
そこで、本発明は、非接触の温度検出手段による検出温度の補正係数を定着装置の温まり具合に応じて変化させことにより加圧体の温度制御の精度を向上させることができる定着装置およびその制御方法を提供することを課題とする。 Accordingly, the present invention provides a fixing device capable of improving the accuracy of temperature control of the pressure member by changing the correction coefficient of the temperature detected by the non-contact temperature detecting means according to the warming condition of the fixing device, and the control thereof. It is an object to provide a method.
前記課題を解決するために、本発明は、トナー画像を加熱定着させる回転可能な加熱体と、前記加熱体に圧接されて前記加熱体との間にニップ部を形成する回転可能な加圧体と、前記加熱体の温度を検出する第1温度検出手段と、前記加圧体の温度を検出するために前記加圧体に対して非接触で近接配置された第2温度検出手段と、前記加熱体および前記加圧体をそれぞれ温度調節する制御部とを備えた定着装置の制御方法であって、
前記制御部は、前記第1温度検出手段の検出温度に基づいて補正係数を決定し、前記第2温度検出手段の検出温度に前記補正係数を乗じて前記加圧体の補正後温度を求め、前記補正後温度に基づいて前記加圧体を温度制御することを特徴とするものである。
In order to solve the above-described problems, the present invention provides a rotatable heating body that heats and fixes a toner image, and a rotatable pressure body that is in pressure contact with the heating body and forms a nip portion between the heating body. First temperature detection means for detecting the temperature of the heating body, second temperature detection means arranged in close proximity to the pressure body for detecting the temperature of the pressure body, and A control method of a fixing device including a heating unit and a control unit that adjusts the temperature of each of the pressure members,
The control unit determines a correction coefficient based on the temperature detected by the first temperature detection unit, multiplies the detection temperature of the second temperature detection unit by the correction coefficient, and obtains a corrected temperature of the pressurizing body, The temperature of the pressurizing body is controlled based on the corrected temperature.
本発明の定着装置の制御方法において、前記第1温度検出手段は前記加熱体に接触させた2つの温度検出器からなり、前記制御部は、前記補正係数を決定するために、前記2つの温度検出器の各検出温度の少なくとも一方を判断要素として用いてもよい。 In the control method of the fixing device of the present invention, the first temperature detecting means includes two temperature detectors in contact with the heating body, and the control unit determines the two temperatures in order to determine the correction coefficient. You may use at least one of each detection temperature of a detector as a judgment element.
また、本発明の定着装置の制御方法において、前記制御部は、前記補正係数を決定するために、前記第2温度検出手段の検出温度も判断要素として用いてもよい。 In the fixing device control method of the present invention, the control unit may use the temperature detected by the second temperature detecting means as a determination factor in order to determine the correction coefficient.
本発明の定着装置は、トナー画像を加熱定着させる回転可能な加熱体と、前記加熱体に圧接されて前記加熱体との間にニップ部を形成する回転可能な加圧体と、前記加熱体の温度を検出する第1温度検出手段と、前記加圧体の温度を検出するために前記加圧体に対して非接触で近接配置された第2温度検出手段と、前記加熱体および前記加圧体をそれぞれ温度制御する制御部とを備えた定着装置であって、
前記制御部は、前記第1温度検出手段の検出温度に基づいて補正係数を決定し、前記第2温度検出手段の検出温度に前記補正係数を乗じて前記加圧体の補正後温度を求め、前記補正後温度に基づいて前記加圧体を温度制御することを特徴とするものである。
The fixing device of the present invention includes a rotatable heating body that heats and fixes a toner image, a rotatable pressure body that is pressed against the heating body and forms a nip portion with the heating body, and the heating body First temperature detecting means for detecting the temperature of the pressurizing body, second temperature detecting means disposed in close proximity to the pressurizing body in order to detect the temperature of the pressurizing body, the heating body and the heating element. A fixing device including a controller for controlling the temperature of each pressure body,
The control unit determines a correction coefficient based on the temperature detected by the first temperature detection unit, multiplies the detection temperature of the second temperature detection unit by the correction coefficient, and obtains a corrected temperature of the pressurizing body, The temperature of the pressurizing body is controlled based on the corrected temperature.
本発明の定着装置において、前記第1温度検出手段は前記加熱体に接触させた2つの温度検出器からなり、前記制御部は、前記補正係数を決定するために、前記2つの温度検出器の各検出温度の少なくとも一方を判断要素として用いてもよい。 In the fixing device according to the aspect of the invention, the first temperature detection unit includes two temperature detectors in contact with the heating body, and the control unit is configured to determine the correction coefficient in order to determine the correction coefficient. At least one of the detected temperatures may be used as a determination factor.
また、本発明の定着装置において、前記制御部は、前記補正係数を決定するために、前記第2温度検出手段の検出温度も判断要素として用いてもよい。 In the fixing device of the present invention, the control unit may also use the temperature detected by the second temperature detecting means as a determination factor in order to determine the correction coefficient.
さらに、本発明は、前記定着装置を備えた画像形成装置を提供するものである。 Furthermore, the present invention provides an image forming apparatus provided with the fixing device.
本発明の定着装置の制御方法および定着装置では、第1温度検出手段の検出温度に基づいて補正係数を決定している。これはすなわち、第1温度検出手段の検出温度に基づいて第2温度検出手段近傍の雰囲気温度を推定し、その推定した雰囲気温度に応じて補正係数を変化させるものである。このように加圧体に非接触配置された第2温度検出手段近傍の雰囲気温度に応じて補正係数を変化させ、その補正係数を第2温度検出手段の検出温度に乗じて補正後温度を求めることによって加圧体の温度をより正確に検出することができ、これにより制御部による加圧体の温度制御の精度を向上させることができる。その結果、加圧体の温度のバラツキがなくなり、定着画像の安定性が向上する。 In the fixing device control method and the fixing device of the present invention, the correction coefficient is determined based on the temperature detected by the first temperature detecting means. That is, the ambient temperature in the vicinity of the second temperature detection means is estimated based on the temperature detected by the first temperature detection means, and the correction coefficient is changed according to the estimated ambient temperature. In this way, the correction coefficient is changed according to the ambient temperature in the vicinity of the second temperature detection means arranged in a non-contact manner on the pressurized body, and the corrected temperature is obtained by multiplying the correction coefficient by the detection temperature of the second temperature detection means. As a result, the temperature of the pressurizing body can be detected more accurately, whereby the accuracy of temperature control of the pressurizing body by the control unit can be improved. As a result, there is no variation in the temperature of the pressure member, and the stability of the fixed image is improved.
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である定着装置50を用いた画像形成装置100の概略構成を示す。画像形成装置100は、矢印D方向に回転駆動される感光体ドラム52を備えている。感光体ドラム52の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光体ドラム52の表面を均一帯電させる帯電装置54、均一帯電された感光体ドラム12の表面にレーザ露光して静電潜像を形成する露光装置56、感光体ドラム52の表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー画像とする現像装置58、前記トナー画像を感光体ドラム52から用紙に転写する転写装置60が配設されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 shows a schematic configuration of an
画像形成装置100の下部には、給紙トレイ62が配設されている。給紙トレイ62内に積載収容された用紙Pは、給紙ローラ64によって上側から1枚ずつ用紙搬送路66に送り出されるようになっている。用紙搬送路66は、給紙ローラ64からレジストローラ対68、感光体ドラム52と転写装置60との間の転写部、および定着装置50を経て、排紙ローラ70まで延びている。
A
また、画像形成装置100は、制御部72を備えている。制御部72は、画像形成装置100全体の動作を制御するとともに、後述するように定着装置50の制御も行うものである。
In addition, the
前記構成からなる画像形成装置100では、感光体ドラム52の表面が帯電装置54によって均一帯電された後、露光装置56によって画像データに応じてレーザ露光されることで静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像装置58によってトナーで現像されてトナー画像となる。そのトナー画像は、感光体ドラム52の回転にしたがって転写装置60との対向位置である転写部に移動する。
In the
給紙トレイ62から給紙ローラ64によって用紙搬送路66に送り出された用紙Pは、レジストローラ対68によって一旦停止された後に前記トナー画像が転写部に移動するタイミングで転写部に送り込まれる。転写部では、転写装置60の静電作用によってトナー画像が感光体ドラム52から用紙Pの表面に転写される。
The paper P sent out from the
その後、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置50を通過する際にトナー画像が加熱定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ対70によって排紙口74を介して排紙トレイ76上に排出される。
Thereafter, the toner image is heated and fixed on the paper P on which the toner image is transferred when passing through the fixing
次に、本実施形態の定着装置50についてその制御方法を含めて説明する。
定着装置50の基本構成は、図5を参照して上述した定着装置40とほぼ同様である。すなわち、定着装置50は、図2に示すように、例えば樹脂製無端シート状の定着ベルト(加熱体)12を備えている。定着ベルト12は、回転可能な加熱ローラ14と回転不能に固定配置されたニップ形成部材16とに所定のテンションを付与された状態で掛け渡されている。
Next, the fixing
The basic configuration of the fixing
例えば金属製円筒で構成される加熱ローラ14には、例えば出力700Wのハロゲンランプ等のヒータ(以下、「加熱側ヒータ」という。)18が内蔵されている。加熱側ヒータ18は、制御部72によってオンオフ制御されるようになっている。また、加熱ローラ14の外表面には、第1温度検出手段である2つのサーミスタ(温度検出器)20a,20bが接触配置されている。サーミスタ20aは加熱ローラ14の軸方向中央部に接触し、サーミスタ20bは加熱ローラ14の軸方向一端部に接触している。サーミスタ20a,20bによる各検出温度は制御部72にそれぞれ入力されるようになっている。
For example, a heater such as a halogen lamp with an output of 700 W (hereinafter referred to as “heating-side heater”) 18 is built in the
なお、加熱ローラ14の温度を検出する第1温度検出手段は、加熱ローラ14の中央部または端部に接触配置された1つのサーミスタだけであってもよい。また、第1温度検出手段であるサーミスタ20a,20bは、直接的には加熱ローラ14の温度を検出するものであるが、加熱体である定着ベルト12の温度を間接的に検出する手段を構成するものである。
Note that the first temperature detection means for detecting the temperature of the
ニップ形成部材16は、例えば耐熱性樹脂で形成され、定着ベルト12の全幅に亘って支持するように延設されている。ニップ形成部材16の背面には、例えば金属棒からなるバックアップ部材22が配設されており、このバックアップ部材22によってニップ形成部材16がその長手方向と直交する方向に撓むのを防止している。
The
定着ベルト12のニップ形成部材16で支持された部分には、加圧ローラ(加圧体)24が圧接されている。加圧ローラ24は、矢印A方向に回転駆動されるようになっている。加圧ローラ24は、内側層をなす例えば金属円筒状の芯金26と、この芯金26の外周面に接着された外側層をなす例えばシリコーンゴム等の弾性層28とからなる2層構造を有している。
A pressure roller (pressure body) 24 is pressed against the portion of the fixing
加圧ローラ24に対向するニップ形成部材16の表面は、加圧ローラ24の半径(例えば15mm)とほぼ同じ曲率半径(例えば15.4mm)を有する凹状湾曲面として形成されている。これにより、互いに接触する定着ベルト12と加圧ローラ24との間には、加圧ローラ24の周方向に沿った長さが例えば9mmの幅広のニップ部30が形成されている。
The surface of the
加圧ローラ24には、例えば出力300Wのハロゲンランプ等のヒータ(以下、「加圧側ヒータ」という。)42が内蔵されている。加圧側ヒータ42は、制御部72によってオンオフ制御されるようになっている。また、加圧ローラ24の外周面近傍には、第2温度検出手段であるサーミスタ44が加圧ローラ24に対して非接触で近接配置されている。サーミスタ44による検出温度は、制御部72に入力されるようになっている。
The
前記構成からなる定着装置10では、次のようにしてウォームアップ動作が行われる。なお、ウォームアップ動作は、朝一に主電源をオンしたとき、主電源をオンし直したとき、ジャム処理やユニット交換した後の画像形成装置本体カバークローズ時、スリープモード復帰時などに行われる。
In the fixing
加圧ローラ24が矢印A方向に回転駆動されることによって、定着ベルト12が矢印B方向に回転する。このとき、定着ベルト12の回転にしたがって加熱ローラ14は矢印C方向に回転するが、ニップ形成部材16は回転不能に固定されているため定着ベルト12はニップ形成部材16の表面に沿って摺動することになる。
When the
加熱ローラ14は、加熱側ヒータ18によって内部から加熱される。サーミスタ20a,20bで温度を監視しながら加熱側ヒータ18をオンオフ制御することによって、加熱ローラ14は設定温度である例えば約190℃に昇温されて保持される。このように加熱された加熱ローラ14から伝熱されることによって、回転する定着ベルト12はその全周に亘って例えば約170℃に加熱される。
The
加圧ローラ24もまた、加圧側ヒータ42によって内部から加熱される。このとき、昇温する加圧ローラ24の温度は、サーミスタ44によって検出されて、制御部72に入力される。しかし、サーミスタ44は、加圧ローラ24に対して非接触であるため、サーミスタ44で検出される温度は加圧ローラ24の実際の温度よりも低いものになる。そのため、制御部72は、サーミスタ44の検出温度Tに補正係数Rを乗じて得られる補正後温度T'を加圧ローラ24の温度制御の基礎として用いる。加圧ローラ24は、前記補正後温度T'が設定温度である約120℃まで昇温されて保持される。加熱ローラ14および加圧ローラ24がそれぞれ所定の設定温度に昇温したとき、ウォームアップ動作が完了する。
The
ウォームアップ動作が完了すると、制御部72は、定着可能状態であることを示すレディのフラグを立てる。この状態で、印刷指令があると、制御部72は、画像形成動作および定着動作を実行する。すなわち、定着装置50においては、表面にトナー画像を担持した用紙Pがニップ部30へ下側から導入されて上方へ搬送される際に、定着ベルト12に接触したトナー画像が用紙に加熱定着される。
When the warm-up operation is completed, the
一方、前記レディフラグが立った状態で印刷指令がない場合には、定着装置50は待機状態になる。この待機状態では、加圧ローラ24および定着ベルト12が回転停止状態にあって、加熱ローラ14および加圧ローラ24が各設定温度にそれぞれ保持されるように温度制御される。
On the other hand, when there is no print command with the ready flag set, the fixing
上述したように、制御部72は、サーミスタ44の検出温度Tに補正係数Rを乗じて得られる補正後温度T'を加圧ローラ24の温度制御の基礎として用いる。しかしながら、サーミスタ44は加圧ローラ24に非接触で配置されていることで、サーミスタ44の検出温度Tはその近傍の雰囲気温度の影響を受けるために、サーミスタ44の検出温度に一定の補正係数を乗じても加圧ローラ24の正確な温度を得ることができない。したがって、加圧ローラ24の正確な温度が得られなければ、加圧ローラ24を精度良く温度制御することができない。そこで、本実施形態の定着装置50では、次のようにして前記補正係数Rを決定している。
As described above, the
制御部72は、メモリを有し、そのメモリには図3に示すような表が格納されている。図3の表では、サーミスタ20aにより検出される加熱ローラ14の中央部温度TA、前記中央部温度TAとサーミスタ20bにより検出される加熱ローラ14の端部温度TBとの差TC、および、サーミスタ44による検出温度Tに基づいて、補正係数RをNo.1〜32までの32段階で変化させてある(ただし、ここには同一値の補正係数Rも含まれるため、32種類の補正係数Rが存在するわけではない)。制御部72は、前記TA、TC、Tに基づいて、補正係数Rを決定する。
The
これはすなわち、前記TA、TC、Tに基づいて定着装置50の温まり具合からサーミスタ44近傍の雰囲気温度を推定し、その推定した雰囲気温度に応じて補正係数Rを変化させるものである。このように加圧ローラ24に非接触配置されたサーミスタ44近傍の雰囲気温度に応じて補正係数Rを変化させ、その補正係数Rをサーミスタ44の検出温度Tに乗じて補正後温度T'を求めることによって加圧ローラ24の温度をより正確に検出することができ、これにより制御部72による加圧ローラ24の温度制御の精度を向上させることができる。その結果、加圧ローラ24の温度のバラツキがなくなり、定着画像の安定性が向上する。
That is, the ambient temperature in the vicinity of the
ここで、図3に示す表は単なる例示であり、制御部72による補正係数Rの決定方法には種々の変更が考えられる。例えば、図3の表では、前記TA、TC、Tを補正係数Rを決定するための判断要素として用いたが、前記TAと前記TCだけを判断要素として用いてもよい。この場合には、図3の例に従えば、補正係数Rは8段階に分けられる。あるいは、前記TA(または前記TB)だけを補正係数Rを決定するための判断要素として用いてもよい。この場合には、図3の表に従えば、補正係数Rは4段階に分けられる。このように補正係数Rを決定した場合であっても、補正係数Rを常に一定にする場合に比べると、制御部72による加圧ローラ24の温度制御の精度を向上させることができる。
Here, the table shown in FIG. 3 is merely an example, and various changes can be considered in the method of determining the correction coefficient R by the
なお、本発明の定着装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。 The fixing device of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made.
例えば、加熱ローラ14や加圧ローラ24を加熱するヒータは、ハロゲンランプの他に、例えばIHヒータやシートヒータなどが使用できる。また、本発明は、加圧ローラ24がヒータを有しない場合であっても、適用可能である。
For example, as a heater for heating the
また、定着装置50では、加圧ローラ24に対向して定着ベルト12を支持する部材として回動不能に固定配置されたニップ形成部材16を用いたが、これに代えて回転可能なローラを用いてもよく、この場合には定着ベルト12は3つ以上のローラで内側から支持されてもよい。
In the fixing
また、本発明は、加熱ローラ14と加圧ローラ24とが直接圧接されて構成されるローラ対タイプの定着装置にも適用可能である。この場合、加熱ローラ14が加熱体となる。
The present invention can also be applied to a roller pair type fixing device in which the
また、本発明は、加圧ローラ24に代えて、内側基材層と外側弾性層の2層構造を有する加圧ベルトを加圧体として用いた定着装置にも適用可能である。
Further, the present invention can be applied to a fixing device using a pressure belt having a two-layer structure of an inner base material layer and an outer elastic layer as a pressure member, instead of the
さらに、本発明の定着装置を備えた画像形成装置は、モノクロまたはフルカラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機などであってもよい。 Furthermore, the image forming apparatus provided with the fixing device of the present invention may be a monochrome or full-color copying machine, a printer, a facsimile machine, or a complex machine thereof.
12…定着ベルト(加熱体)
14…加熱ローラ
16…ニップ形成部材
18…加熱側ヒータ
20a,20b…サーミスタ(第1温度検出手段、温度検出器)
24…加圧ローラ(加圧体)
30…ニップ部
42…加圧側ヒータ
44…サーミスタ(第2温度検出手段)
50…定着装置
72…制御部
100…画像形成装置
12 ... Fusing belt (heating body)
14 ...
24 ... Pressure roller (Pressure body)
30 ... Nip
50. Fixing
Claims (7)
前記制御部は、前記第1温度検出手段の検出温度に基づいて補正係数を決定し、前記第2温度検出手段の検出温度に前記補正係数を乗じて前記加圧体の補正後温度を求め、前記補正後温度に基づいて前記加圧体を温度制御することを特徴とする定着装置の制御方法。 A rotatable heating body that heats and fixes a toner image, a rotatable pressure body that is pressed against the heating body and forms a nip portion with the heating body, and a first that detects the temperature of the heating body Temperature detection means, second temperature detection means arranged in close proximity to the pressure body to detect the temperature of the pressure body, temperature control of the heating body and the pressure body, respectively. A control method of a fixing device including a control unit,
The control unit determines a correction coefficient based on the temperature detected by the first temperature detection unit, multiplies the detection temperature of the second temperature detection unit by the correction coefficient, and obtains a corrected temperature of the pressurizing body, A method of controlling a fixing device, wherein the temperature of the pressure member is controlled based on the corrected temperature.
前記制御部は、前記第1温度検出手段の検出温度に基づいて補正係数を決定し、前記第2温度検出手段の検出温度に前記補正係数を乗じて前記加圧体の補正後温度を求め、前記補正後温度に基づいて前記加圧体を温度制御することを特徴とする定着装置。 A rotatable heating body that heats and fixes a toner image, a rotatable pressure body that is pressed against the heating body and forms a nip portion with the heating body, and a first that detects the temperature of the heating body The temperature detection means, the second temperature detection means disposed in close proximity to the pressure body in order to detect the temperature of the pressure body, and the temperature of the heating body and the pressure body are adjusted. A fixing device including a control unit,
The control unit determines a correction coefficient based on the temperature detected by the first temperature detection unit, multiplies the detection temperature of the second temperature detection unit by the correction coefficient, and obtains a corrected temperature of the pressurizing body, A fixing device that controls the temperature of the pressure member based on the corrected temperature.
An image forming apparatus comprising the fixing device according to claim 4.
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