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JP2006334969A - 版取扱装置 - Google Patents

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JP2006334969A
JP2006334969A JP2005163755A JP2005163755A JP2006334969A JP 2006334969 A JP2006334969 A JP 2006334969A JP 2005163755 A JP2005163755 A JP 2005163755A JP 2005163755 A JP2005163755 A JP 2005163755A JP 2006334969 A JP2006334969 A JP 2006334969A
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Kazuya Ikagawa
一哉 五百川
Kazunori Takeda
一則 武田
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Komori Corp
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Abstract

【課題】 版の大型化に対応可能な版交換装置を提供する。
【解決手段】 印刷ユニット100に近接した第1の位置のローダ7を印刷ユニット100から離間させ、第1の位置と第2の位置との間の第3の位置に位置付ける。垂直状態である第1の状態のローダ7を角度αだけ傾けた第3の状態とする。ローダ7を矢印F方向(全長下方側)に移動させ、矢印A方向に移動させ印刷ユニット100に近接させる。ローダ7を角度β傾斜させ、第2の状態、すなわち、排版および給版を可能とする状態とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、印刷機の版胴に新版を給版する新版挿入装置および版胴から旧版を排版する旧版排出装置ならびに版胴から旧版を排版するとともに、版胴に新版を給版する版交換装置等の版取扱装置に関する。
従来の版取扱装置は、版胴から排版された旧版を収納するとともに版胴に供給する新版を保持する版保持装置と、版胴から排版された旧版を版保持装置に案内する第1の案内装置と、版保持装置から供給される新版を位置決めして版胴へ案内する第2の案内装置とを備えている。そして、排版時および給版時には、共に版保持装置を揺動させることにより、版胴から排版された旧版を第1の案内装置を介して版保持装置に案内して旧版を収納したり、新版を版胴に供給可能な給版位置に移動させ、第2の案内装置を介して新版を版胴に給版するようにしたりしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−80041号公報(第4〜12頁、図2、図7、図12〜図19)
上述した従来の版取扱装置においては、版胴に挿入する前に新版の位置決めを行う第2の案内装置が版保持装置とは別に設けられ、かつこの第2の案内装置が版保持装置と版胴との間に設けられている。これに対して、版が大型化した場合には、印刷ユニット内の版胴の直径は版の大型化程大きくなることはなく、かつインキ装置等の外形は大きくならないので、印刷ユニット自体の外形は大きくならない。また、印刷ユニット間の間隔は、工場での設置スペースを拡げることができないという理由や、ウェブに対するテンションの不安定要因にもつながるという理由によって、自ずと拡げるのに限界がある。このため、従来の版取扱装置においては、版が大型化することによって、版保持装置や第2の案内装置が他の部材と接触してしまうというおそれがあった。また、版が大型化することにより、版保持装置の全長も長くなり、版保持装置の上端側は版胴の版くわえ部に対応させるため、版保持装置の下端が床に当接してしまうので、版の大型化に対応できなくなるというおそれがあった。特に、下部側の版交換装置においては、搬送されるウェブと床との間のスペースにある程度の制約があり、この制約のスペース内に版交換装置を収納しなければならないという制限があるため、自ずと版の大型化に対応できなくなるというおそれが大きかった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、版の大型化に対応可能な版取扱装置を提供することにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、紙搬送方向にほぼ平行に移動自在で、かつ版胴に対して接離するように揺動自在に支持され、排版または給版を行うローダと、前記ローダを、前記版胴に近接した第1の位置と、前記第1の位置から紙搬送方向に離間した第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の間の第3の位置へ移動させる第1の駆動手段と、前記ローダを、第1の揺動状態と、前記版胴に近接し前記版胴へ版の供給または前記版胴から版の排出を行う第2の揺動状態と、前記第1の揺動状態と前記第2の揺動状態の間の第3の揺動状態に揺動させる第2の駆動手段と、前記ローダの紙搬送方向の位置を検出する第1の検出手段と、前記ローダの揺動状態を検出する第2の検出手段とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、紙搬送方向にほぼ平行に移動自在に支持された支持部材と、前記支持部材を紙搬送方向に移動させる第1の駆動手段と、前記支持部材に揺動自在に支持され排版または給版を行うローダと、前記ローダを揺動させる第2の駆動手段と、前記ローダは前記支持部材に長手方向へ移動自在に支持され、前記ローダを長手方向に移動させる第3の駆動手段とを備えたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の駆動手段を、前記ローダを第1の位置、第2の位置および第3の位置に位置付ける流体圧シリンダとし、前記第2の駆動手段を、前記ローダを第1の揺動状態、第2の揺動状態、第3の揺動状態に保持する流体圧シリンダとしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の検出手段を、前記ローダに設けた2個の被検出部と、これらの被検出部のそれぞれを検出しローダの移動方向に間隔をおいて設けた2個の固定スイッチとによって構成し、前記第2の検出手段を、前記ローダに設けた2個の被検出部と、これらの被検出部のそれぞれを検出しローダの移動方向に間隔をおいて設けた2個の固定スイッチとによって構成したものである。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、第3の位置に位置付けられた前記ローダを前記第2の駆動手段によって前記ローダを第3の揺動状態へ揺動させる第1の工程と、第3の駆動手段によって前記ローダをローダの長手方向の下方に移動させる第2の工程と、前記第1の駆動手段によって前記ローダを第1の位置に移動させる第3の工程と、前記第2の駆動手段によって前記ローダを第2の揺動状態に揺動させ、排版または給版を行う第4の工程と、前記第2の駆動手段によって前記ローダを第3の揺動状態に揺動させる第5の工程と、前記第1の駆動手段によって前記ローダを第3の位置に移動させる第6の工程と、前記第3の駆動手段によって前記ローダをローダの長手方向の上方に移動させる第7の工程と、前記第2の駆動手段によって前記ローダを第1の揺動状態に揺動させる第8の工程とを含む。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記第1の工程より以前に、前記第3の位置に位置付けられていない前記ローダを、前記第1の駆動手段によって前記第3の位置まで移動させる前工程を含む。
本発明によれば、第1および第2の検出手段によって、確実にローダが「第3の位置」で「第3の揺動状態」に位置付けられるので、ローダによって排版または給版する際にローダが他の構成部品に接触するようなことがない。ローダを直接「第3の位置」に位置付けることができるため、版交換時間を短縮することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、版が大型化してもローダが他の構成部品と接触しないから版の大型化に対応することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、構造を簡素化することができるとともに装置の小型化を図ることができ、かつ製造コストの低減を図ることもできる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る版取扱装置の概略を示す構成図、図2は同じく概略の構成を示す正面図、図3は同じくスイッチの位置を示す概略の構成図、図4は図1におけるIV部の拡大図、図5は図4におけるV 矢視の部分断面図である。図6(a)は図3におけるVI(a)-VI(a) 線断面図、同図(b)は同図(a)におけるVI(b)矢視図、図7(a)は図3におけるVII(a) 部の拡大図、同図(b)は同図(a)における VII(b)矢視図である。図8は同じくブロック図、図9は同じく駆動手段である流体圧シリンダの回路図、図10および図11は版交換の動作を説明するための図であって、図10は版交換までの動作を示し、図11は版交換後の動作を示す。図12および図13は版交換のフローチャートであって、図12は版交換までの動作を示し、図13は版交換後の動作を示す。図14は本発明に係る版取扱装置が適用された輪転印刷機の全体を示す概略の構成図である。
図14において、全体を符号80で示す輪転印刷機は、ウェブ90の搬送方向にしたがって、巻取りロール91を備えた給紙部81と、インフィード部82と、このインフィード部82から給紙されたウェブ90を印刷する印刷部83と、この印刷部83で印刷されたウェブ90を乾燥機によって乾燥し、冷却機によって冷却したウェブ90を所定のフォーマットによって折る折機84とによって概略構成されている。
印刷部83には、4基の印刷ユニット99,100,101,102が備えられており、これら印刷ユニット99,100,101,102の内部には、ウェブ90の表面を印刷する上部印刷部96Aと、ウェブ90の裏面を印刷する下部印刷部96Bとが設けられている。上部印刷部96Aには、上部版胴93とこの上部版胴93に対接する下部ゴム胴94とが備えられ、下部印刷部96Bには、下部版胴2とこの下部版胴2に対接する下部ゴム胴95とが備えられている。上部ゴム胴94と下部ゴム胴95とは対接しており、これらゴム胴94,95との間をウェブ90が通過するように構成されている。
すなわち、版胴93,2に図示を省略したインキ供給装置や給水装置からインキや湿し水がそれぞれ供給されると、版胴93,2に装着された版の絵柄に対応したインキがゴム胴94,95にそれぞれ転写される。したがって、これらゴム胴94,95間を通過する被印刷物の両面に絵柄が印刷されるように構成されている。
これら上部印刷部96Aと下部印刷部96Bとのそれぞれには、版取扱装置が備えられており、各々の版取扱装置には新版を版胴2,93に給版するローダ7,97が設けられている。このうち、本願発明の特徴である、下部印刷部96Bに設けられた版取扱装置1について説明する。
すなわち、図1に示すように、版取扱装置1は、版胴2の版くわえ部3から排版された図示を省略した旧版を回収する版回収部5と、新版6を版胴2に給版するローダ7とによって概略構成されている。
版回収部5には、共に左右のフレーム8,9(図2参照)に固定された排版ガイド板11と、左右一対の抜け止め部材12,12(一方は図示せず)とが備えられており、排版ガイド板11の上端部は湾曲形成され、上端は版胴2の周面に近接している。
抜け止め部材12,12は、排版ガイド板11の左右両端部に間隔をおいて対向しており、版胴2から排版された旧版はこれら排版ガイド板11と抜け止め部材12との間を案内されて版回収部5に回収される。この版回収部5に回収された旧版は、後述するように、ローダ7を矢印B方向へ移動させた後、抜け止め部材12,12との間から矢印B方向へ排出するように構成されている。
図2において、15,15は左右一対のレールであって、左右のフレーム8,9に近接し図1中矢印A−B方向に延在するようにしてベット15aに固定されている。16,16は左右一対のベース板であって、レール15,15上を矢印A−B方向へ移動自在に支持されており、これらベース板16,16上には、左右の支持部材としての外フレーム17,17が互いに対向するように立設されている。
18はフレーム8に固定された矢印A−B方向に延在する第1の駆動手段としてのロッドレス型の第1のエアシリンダであって、後述するように、この第1のエアシリンダ18の移動子42にベース板16が固定されており、ベース板16はこの移動子42の移動に伴って矢印A−B方向へ移動する。
上記ローダ7には、図示を省略したスタッドを介して互いに対向する左右一対の内フレーム20,21が備えられており、これら内フレーム20,21は後述する第2および第3のエアシリンダ32,40を介して外フレーム17,17に揺動自在かつスライド自在に支持されている。したがって、ローダ7も外フレーム17,17に揺動自在かつローダ7の長手方向にスライド自在に支持され、上述したようにベース板16の矢印A−B方向への移動に伴って、ローダ7も矢印A−B方向へ移動する。
一方の内フレーム20には、図1に示すようにスリット状の長孔23が設けられており、この長孔23から新版6をローダ7内に挿入することにより、新版6はローダ7内の版収納部24に収納される。すなわち、長孔23から挿入された新版6のくわえ側端部6aの折曲部が、版収納部24の上端側に水平方向に設けられたバー25に掛けられることにより、自重によって版収納部24内を垂下した状態で収納される。
26は排版/給版切替えガイド板であって、基端部26aを回動中心として揺動自在に支持されており、図示を省略したエアシリンダによって、基端部26aを回動中心として図中時計方向と反時計方向に回動する。この排版/給版切替えガイド板26の揺動端には、上記バー25が固定されており、排版/給版切替えガイド板26が基端部26aを回動中心として図中反時計方向に回動することにより、バー25に支持されている新版6が版胴2に給版可能な状態になる。
この状態で、新版6の尻側端部6bが、図示を省略した押し出し手段によって版胴2側に押し出されることにより、新版6が版胴2に給版されるように構成されている。
28,29はローダ7に設けられた排版ガイド板であって、排版/給版切替えガイド板26が基端部26aを回動中心として時計方向に回動して図示した状態において、版胴2から排版された旧版が、この排版/給版切替えガイド板26と排版ガイド板28,29によって排版回収部5に案内される。
なお、これら排版動作および給版動作を行うローダ7の詳細な構造については、本発明と直接関係がないので省略したが、理解する上でもし必要なら本願出願人が先に出願した特願2002−239591号に記載された下部ローダでの説明を参照してほしい。
次に、図4および図5を用いて、ローダの揺動構造およびスライド構造について説明する。なお、これらの構造はローダ7の左右の内フレーム20,21の両方に設けられているが、共に同じ構造を有しているので、一方の内フレーム20側についてのみ説明する。
これらの図において、30は左右の外フレーム17,17間に横架された枢軸であって、後述するように、ローダ7はこの枢軸30を揺動中心として枢支されている。
32は第2の駆動手段としての第2のエアシリンダであって、シリンダエンドが外フレーム17に枢支されており、ロッド33のエンドには支持板34が枢着されている。35は平板状に形成された中間部材であって、一端部が支持板34に固定され、他端部は枢軸30によって枢支されており、この中間部材35は枢軸30とエアシリンダ32のロッド33とによって支持されている。
したがって、中間部材35は、エアシリンダ32のロッド33が進退することにより、枢軸30を揺動中心として外フレーム17に対して矢印C−D方向に揺動する。また、この中間部材35には、それぞれ互いに対向するスライドベアリング36,36およびスライドベアリング37,37が固定されており、これらスライドベアリング36,36間とスライドベアリング37,37間には、内フレーム20から突設されたレール部39が嵌装されている。
したがって、ローダ7は、スライドベアリング36,36とスライドベアリング37,37によってレール部39が、矢印E−F方向へ案内されることにより、中間部材35に対して矢印E−F方向へ移動自在に支持される。40は第3の駆動手段としての第3のエアシリンダであって、シリンダエンドが中間部材35に固定されており、ロッド41のエンドがローダ7の内フレーム20に枢着されている。
このエアシリンダ40のロッド41が進退することにより、ローダ7は中間部材35に対して矢印E−F方向へ移動する。上述したように、中間部材35がエアシリンダ32の動作によって、枢軸30を揺動中心として矢印C−D方向に揺動することにより、ローダ7もこの中間部材35を介して、枢軸30を揺動中心として外フレーム17に対して揺動自在に支持される。
すなわち、ローダ7は、中間部材35を介して、外フレーム20に枢軸30を揺動中心として矢印C−D方向に揺動自在に支持され、かつ矢印E−F方向(ローダ7の全長方向)にスライド自在に支持されている。
次に、図3および図6を用いて、ローダの矢印A−B方向の位置を検出する検出する第1の検出手段について説明する。
上記エアシリンダ18は、矢印A−B方向へ移動する移動子42を備えており、この移動子42にはベース板16がピン43を介して固定されている。したがって、移動子42が矢印A−B方向へ移動することにより、ベース板16も矢印A−B方向へ移動し、ローダ7もそれに伴って一体的に矢印A−B方向へ移動する。
44,45は共にエアシリンダ18に内蔵された第1および第2のオートスイッチであって、第1のオートスイッチ44は、移動子42が矢印A方向の移動端限に位置したことを検出し、このとき、ローダ7は図10(a)に示すように、印刷ユニット100に近接した位置に位置付けられており、この位置を以下「第1の位置」という。
また、第2のオートスイッチ45は、移動子42が矢印B方向の移動端限に位置したことを検出し、このとき、ローダ7は図11(f)に示すように、印刷ユニット100から離間し隣接した印刷ユニット101に近接した位置に位置付けられており、この位置を以下「第2の位置」という。また、ローダ7は、これら「第1の位置」と「第2の位置」との間、すなわち、図10(b)に示す位置にも位置付けられ、この位置を以下「第3の位置」という。
図6(b)において、ベース板16上には、被検出部材46が固定されており、この被検出部材46はベース板16に固定された第1の被検出片47と、この第1の被検出片47上に固定された第2の被検出片48とによって構成されている。第1の被検出片47が第2の被検出片48よりも矢印B方向に突設されており、第2の被検出片48の幅は長さWに形成されている。49,50は共に装置に固定された第1および第2の近接スイッチであって、第2の近接スイッチ50は、第1の近接スイッチ49よりも高さHだけ高くかつ、矢印B方向に長さLだけ離間した位置に位置付けられている。
第1の被検出片47は、ローダ7が「第1の位置」に位置付けられているときから「第3の位置」に位置付けられるまで、第1の近接スイッチ49によって検出され、第2の被検出片48は、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられているときに、第2の近接スイッチ50によって検出されるように構成されている。
したがって、ローダ7の「第3の位置」の矢印A−B方向の範囲は、ローダ7が矢印A−B方向へ移動し第2の近接スイッチ50によって第2の被検出片48が検出される幅、すなわち第2の被検出片48の幅Wに対応した長さを有している。これら第1および第2の被検出片47,48および第1および第2の近接スイッチ49,50とによって第1の検出手段51が形成される。
したがって、ローダ7が「第3の位置」と「第1の位置」との間に位置しているときには、第1の近接スイッチ49が第1の被検出片47を検出して、かつ第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出しない。また、ローダ7が「第3の位置」と「第2の位置」との間に位置しているときには、第1の近接スイッチ49が第1の被検出片47を検出しないで、かつ第2の近接スイッチ50も第2の被検出片48を検出しない。
換言すれば、この第1の検出手段51は、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられていることを検出するとともに、ローダ7が「第3の位置」と「第1の位置」との間および「第3の位置」と「第2の位置」との間にあることも検出する。
次に、図1、図3および図7を用いて、ローダ7が矢印C−D方向へ揺動したときの揺動状態を検出する第2の検出手段について説明する。
図3に示すように、エアシリンダ32には、ロッド33が後退したときの移動端限を検出する第3のオートスイッチ53と、ロッド33が前進したときの移動端限を検出する第4のオートスイッチ54とが備えられている。
エアシリンダ32のロッド33が後退して移動端限に位置したときには、図1に一点鎖線で示すように垂直な状態になり、この状態を以下「第1の揺動状態」という。また、エアシリンダ32のロッド33が前進して移動端限に位置したときには、図1に実線で示すように角度βだけ傾斜し、この状態を以下「第2の揺動状態」という。また、ロッド33は、これら「第1の揺動状態」と「第2の揺動状態」との間の状態、すなわち、図10(c)に示すように、角度αだけ傾斜した状態にも位置付けられ、これを以下「第3の揺動状態」という。
図7において、55,56は外フレーム17に固定された第3および第4の近接スイッチであって、これら第3および第4の近接スイッチ55,56は枢軸30までの距離R1,R2が異なり、R1>R2に設定されている。また、これら第3および第4の近接スイッチ55,56は、中間部材35の揺動方向(矢印C−D方向)に間隔Sだけ離間している。
58は中間部材35に固定された第3の被検出部材であって、円弧状に形成され、枢軸30から距離R1だけ離間した位置に位置付けられている。この第3の被検出部材58には、枢軸30側に突設された第4の被検出部59が設けられ、この第4の被検出部59は枢軸30から距離R2だけ離間している。
第3の近接スイッチ55は、ローダ7が「第1の揺動状態」から「第3の揺動状態」までの間、第3の被検出部材58を検出し、第4の近接スイッチ56は、ローダ7が「第3の揺動状態」のときに、第4の被検出部59を検出するように構成されている。これら第3の被検出部材58および第4の被検出部59と第3および第4の近接スイッチ55,56とによって第2の検出手段60が形成される。
したがって、ローダ7が「第3の揺動状態」と「第1の揺動状態」との間に位置しているときには、第3の近接スイッチ55が第3の被検出部材58を検出して、かつ第4の近接スイッチ56が第4の被検出片59を検出しない。また、ローダ7が「第3の揺動状態」と「第2の揺動状態」との間に位置しているときには、第3の近接スイッチ55が第3の被検出部材58を検出しないで、かつ第4の近接スイッチ56も第4の被検出部59を検出しない。
換言すれば、この第2の検出手段60は、ローダ7が「第3の揺動状態」に位置付けられていることを検出するとともに、ローダ7が「第3の揺動状態」と「第1の揺動状態」との間および「第3の揺動状態」と「第2の揺動状態」との間にあることも検出する。
図3に示すように、エアシリンダ40には、ロッド41が後退したときの移動端限を検出する第5のオートスイッチ65と、ロッド41が前進したときの移動端限を検出する第6のオートスイッチ66とが備えられている。
図8において、67は版交換を行うときにONする版交換ボタンである。68は制御装置であって、第1乃至第4の近接スイッチ49,50,55,56および第1乃至第6のオートスイッチ44,45,53,54,65,66からの信号に基づき、第1乃至第3のエアシリンダ18,32,40を制御する。
次に、図9を用いて、ローダ7の移動、揺動、スライドを行うエアシリンダ18,32,40にエアを供給するエア供給切替装置について説明する。
同図(a)において、70は上述した第1のエアシリンダ18を駆動するための第1のエアシリンダ駆動用電磁弁であって、3個のポートP1,P2,Pを備え、ポートPには図示を省略したポンプからエアが供給される。
このうち、ポートP1はチェック弁付絞り弁71を介して、エアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させる側のポート18Aに接続され、ポートP2はチェック弁付絞り弁71を介して、エアシリンダ18の移動子42を矢印A方向へ移動させる側のポート18Bに接続されている。
このエアシリンダ駆動用電磁弁70は、一方のソレノイド70aが動作することにより、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様となる。また、他方のソレノイド70bが動作することにより、ポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様となる。
さらに、両方のソレノイド70a,70bが動作していないときには、図示を省略したスプリングによって、ポートP1およびポートP2からエアが排出されるのを規制する中立の態様となる。すなわち、この第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70は、ダブルソレノイド、センタースプリング型の3位置に切り替えられる電磁弁である。
このように構成されていることにより、後述するように、このエアシリンダ駆動用電磁弁70によって、ローダ7を「第1の位置」、「第2の位置」、「第3の位置」の3位置に位置付けることができる。したがって、1個の電磁弁によってローダ7の3位置を制御することができるので、構造を簡素化することができるとともに装置の小型化を図ることができ、かつ製造コストの低減を図ることもできる。
同図(b)において、73は上述した第2のエアシリンダ32を駆動するための第2のエアシリンダ駆動用電磁弁であって、3個のポートP1,P2,Pを備え、ポートPには図示を省略したポンプからエアが供給される。このうち、ポートP1はチェック弁付絞り弁71を介して、エアシリンダ32のエンド側ポート32Aに接続され、ポートP2はチェック弁付絞り弁71を介して、エアシリンダ18のロッド側ポート32Bに接続されている。
このエアシリンダ駆動用電磁弁73は、一方のソレノイド73aが動作することにより、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様となる。また、他方のソレノイド73bが動作することにより、ポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様となる。
さらに、両方のソレノイド73a,73bが動作していないときには、図示を省略したスプリングによってポートP1およびポートP2からエアが排出されるのを規制する中立の態様となる。すなわち、この第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73は、ダブルソレノイド、センタースプリング型の3位置に切り替えられる電磁弁である。
このように構成されていることにより、後述するように、このエアシリンダ駆動用電磁弁73によって、ローダ7を「第1の揺動状態」、「第2の揺動状態」、「第3の揺動状態」の3つの揺動状態にすることができる。したがって、1個の電磁弁によってローダ7の3つの揺動状態を制御することができるので、構造を簡素化することができるとともに装置の小型化を図ることができ、かつ製造コストの低減を図ることもできる。
同図(c)において、75は上述した第3のエアシリンダ40を駆動するための第3のエアシリンダ駆動用電磁弁であって、3個のポートP1,P2,Pを備え、ポートPには図示を省略したポンプからエアが供給される。このうち、ポートP1はチェック弁付絞り弁71を介して、エアシリンダ32のロッド側ポート40Bに接続され、ポートP2はチェック弁付絞り弁71を介して、エアシリンダ18のエンド側ポート40Aに接続されている。
このエアシリンダ駆動用電磁弁75は、一方のソレノイド75aが動作することにより、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様となる。また、他方のソレノイド75bが動作することにより、ポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様となる。
さらに、両方のソレノイド75a,75bが動作していないときには、図示を省略したスプリングによってポートP1およびポートP2からエアが排出されるのを規制する中立の態様となる。すなわち、この第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75は、ダブルソレノイド、センタースプリング型の3位置に切り替えられる電磁弁である。
次に、主に、図10ないし図13を用いて、このような構成の版取扱装置における版交換動作を説明する。
図12において、S1において、版交換ボタン67をONする。S2において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出すると、ローダ7が「第3の位置」に当初から位置付けらていれる。
また、S2において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出せずに、S3において、第1の近接スイッチ49が第1の被検出片47を検出した場合には、ローダ7は「第3の位置」から矢印A方向に位置付けられている。したがって、S4において、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させ、ローダ7を矢印B方向へ移動させる。
すなわち、制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の一方のソレノイド70aを動作させることにより、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様となり、移動子42が矢印B方向へ移動する。
S5において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出すると、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられるので、制御装置68では、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の一方のソレノイド70aを不動作状態とする。
したがって、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70は中立の態様となって、図10(b)に示すように、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられた状態が保持される。
一方、S5において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出しない場合は検出するまで、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させ、ローダ7を矢印B方向へ移動させる。
S2において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出せずに、S3において、第1の近接スイッチ49が第1の被検出片47を検出しない場合には、ローダ7は「第3の位置」から矢印B方向に位置付けられている。したがって、S6において、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印A方向へ移動させ、ローダ7を矢印A方向へ移動させる。
すなわち、制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の他方のソレノイド70bを動作させることにより、ポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様となり、移動子42が図3において矢印A方向へ移動する。
S7において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出すると、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられるので、制御装置68では、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の他方のソレノイド70bを不動作状態とする。
したがって、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70は中立の態様となって、図10(b)に示すように、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられた状態が保持される。
一方、S7において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出しない場合は検出するまで、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印A方向へ移動させ、ローダ7を矢印A方向へ移動させる。
このように、ローダ7がメンテナンス後、どの位置に位置付けられていても、第1の検出手段51によって、図10(b)に示すように、ローダ7が確実に「第3の位置」に位置付けられる。また、ローダ7を「第3の位置」に位置付けるのに、初期位置である「第1の位置」へ一旦戻さずに、直接「第3の位置」に位置付けるようにしているため、版交換時間を短縮することができる。
次いで、S8において、第2のエアシリンダ32のロッド33を伸長させる。すなわち、制御装置68では、図9(b)において、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の一方のソレノイド73aを動作させ、ポートP1をポートPに接続し、ポートP2を大気に開放させる態様とし、図3において第2のエアシリンダ32のロッド33を前進させる。
S9において、第2の検出手段60の第4の近接スイッチ56が第4の被検出部59を検出することにより、図10(c)に示すように、ローダ7が矢印D方向に角度αだけ回動して、ローダ7が「第3の揺動状態」に位置付けられる。
制御装置68では、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の一方のソレノイド73aを不動作状態とする。したがって、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73は中立の態様となって、図10(c)に示すように、ローダ7が「第3の揺動状態」を保持される。
また、S9において、第2の検出手段60の第4の近接スイッチ56が第4の被検出部59を検出しない場合は検出するまで、第2のエアシリンダ32のロッド33を伸長させる。
このとき、ローダ7が「第3の揺動状態」よりも矢印C方向へずれている場合には、図7(a)において、第3の被検出部材58が第3の近接スイッチ55を検出し、かつ第4の被検出部59が第4の近接スイッチ56を検出していない。この場合には、制御装置68では第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の一方のソレノイド73aを動作状態にする。
したがって、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73のポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様となっており、ロッド33が、第4の被検出部59によって第4の近接スイッチ56を検出するまで前進する。
また、ローダ7が「第3の揺動状態」よりも矢印D方向へずれている場合には、第3の被検出部材58が第3の近接スイッチ55を検出せずに、かつ第4の被検出部59が第4の近接スイッチ56を検出していない。この場合には、制御装置68では、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁73の他方のソレノイド73bを動作させる。
したがって、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁73のポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様となり、ロッド33が、第3の被検出部材58によって第3の近接スイッチ55が検出され、かつ第4の被検出部59によって第4の近接スイッチ56が検出されるまで後退する。このように、第2の検出手段60によって、ローダ7が確実に「第3の揺動状態」になる。
図10(c)に示すように、印刷ユニット100から離間した「第3の位置」に位置付けられたローダ7は、「第3の揺動状態」とするように角度α傾斜させても、その上端部が印刷ユニット100内に進入しない。したがって、版が大型化しローダ7の全長が長くなっても、ローダ7の上端部が、印刷ユニット100内のインキローラ等に接触するようなことがないので、ローダ7の上端部によってインキローラ等を破損するようなことがない。
また、ローダ7を角度αだけ傾斜させて「第3の揺動状態」としたことにより、ローダ7の下端と床103との間に間隔Iが形成される。
次いで、S10において、第3のエアシリンダ40のロッド41を収縮させる。すなわち、制御装置68では、図9(c)において、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75の一方のソレノイド75aを動作させ、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様とし、第3のエアシリンダ40のロッド41を後退させる。
S11において、第3のエアシリンダ40内の第5のオートスイッチ65がロッド41を検出すると、ロッド41が移動端限まで後退し、図10(d)に示すように、ローダ7を矢印F方向へ移動する。制御装置68では、図9(c)において、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75の一方のソレノイド75bを不動作状態とし、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75を中立状態する。
したがって、ロッド41が移動端限まで後退した状態が保持される。この状態としても、上記したように、図10(c)において、ローダ7の下端と床103との間に間隔Iが形成されていることにより、ローダ7の下端が床103に接触するようなことがない。
このため、版が大型化しローダ7の全長が長くなっても、予めローダ7を上方に移動させておくことにより、ローダ7の下端が床103に当接することがなく、印刷ユニット100を大きくすることなく、版の大型化に対応可能になる。
一方、S11において、第3のエアシリンダ40内の第5のオートスイッチ65がロッド41を検出しない場合は検出するまで、第3のエアシリンダ40のロッド41を収縮させる。
次いで、S12において、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印A方向へ移動させる。すなわち、制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の他方のソレノイド70bを動作させ、ポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様とし、移動子42を矢印A方向へ移動させる。
移動子42が矢印A方向の移動端限へ移動すると、S13において、第1のエアシリンダ18内の第1のオートスイッチ44が移動子45を検出する。制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の他方のソレノイド70bを不動作状態として、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70を中立状態とする。したがって、ローダ7は図10(e)に示すように、「第3の揺動状態」を保持したまま、印刷ユニット100に近接した「第1の位置」に位置付けられる。
S13において、第1のエアシリンダ18内の第1のオートスイッチ44が移動子45を検出しない場合は検出するまで、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印A方向へ移動させる。
次いで、S14において、第2のエアシリンダ32のロッド33を伸長させる。すなわち、制御装置68では、図9(b)において、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の一方のソレノイド73aを動作させ、ポートP1をポートPに接続し、ポートP2を大気に開放させる態様とし、図3において第2のエアシリンダ32のロッド33を移動端限まで前進させる。
図10(f)に示すように、ローダ7が矢印D方向に角度βだけ回動すると、S15において、第2のエアシリンダ32内の第4のオートスイッチ54がロッド33を検出する。ローダ7が角度βだけ回動すると、ローダ7の上端が版胴2の周面に近接して、旧版の排版と新版の給版が可能な状態になる。
制御装置68では、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の一方のソレノイド73aを不動作状態とする。したがって、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73は中立の態様となって、ローダ7が「第2の揺動状態」を保持される。
一方、S15において、第2のエアシリンダ32内の第4のオートスイッチ54がロッド33を検出しない場合は検出するまで、第2のエアシリンダ32のロッド33を伸長させる。
この「第2の揺動状態」で、図1において、版胴2の版くわえ部3から旧版の尻側端部を外し、版胴2を逆方向(図中時計方向)に略1回転させることにより、版胴2から排版された旧版が、排版/給版切替えガイド板26と排版ガイド板28,29によって排版回収部5に案内される。
排版が終了したら、図示を省略したエアシリンダによって排版/給版切替えガイド板26を、基端部26aを回動中心として図中反時計方向に回動させることにより、バー25に支持している新版6を版胴2に給版可能な状態とする。この状態で、新版6の尻側端部6bを、図示を省略した押し出し手段によって版胴2側に押し出すことにより、新版6を版胴2に給版する。
このように版替えが終了したら、図11(a)の状態から、図13に示すS16において、第2のエアシリンダ32のロッド33を収縮させる。すなわち、制御装置68では、図9(b)において、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の他方のソレノイド73bを動作させ、ポートP2をポートPに接続し、ポートP1を大気に開放させる態様とし、図3において第2のエアシリンダ32のロッド33を後退させる。
図11(b)に示すように、ローダ7が矢印C方向に回動して角度αになると、S17において、第2の検出手段60の第4の近接スイッチ56が第4の被検出部59を検出する。制御装置68では、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の一方のソレノイド73aを不動作状態とする。したがって、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73は中立の態様となって、ローダ7が「第3の揺動状態」に保持される。
一方、S17において、第2の検出手段60の第4の近接スイッチ56が第4の被検出部59を検出しない場合は検出するまで、第2のエアシリンダ32のロッド33を収縮させる。
次いで、S18において、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させる。すなわち、制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の一方のソレノイド70aを動作させることにより、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様となっており、移動子42が図3において矢印B方向へ移動する。
S19において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出することにより、制御装置68では第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の一方のソレノイド70aを不動作状態とする。したがって、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70は中立の態様となって、図11(c)に示すように、ローダ7が「第3の位置」に位置付けられた状態が保持される。
一方、S19において、第2の近接スイッチ50が第2の被検出片48を検出しない場合には検出するまで、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させる。
次いで、S20において、第3のエアシリンダ40のロッド41を伸長させる。すなわち、制御装置68では、図9(c)において、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75の他方のソレノイド75bを動作させ、ポートP2がポートPに接続され、ポートP1が大気に開放される態様とし、第3のエアシリンダ40のロッド41を前進させる。
ロッド41が移動端限まで前進し、図11(d)に示すように、ローダ7を矢印E方向へ移動させると、S21において、第3のエアシリンダ40内の第6のオートスイッチ66がロッド41を検出する。したがって、制御装置68では、図9(c)において、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75の他方のソレノイド75bを不動作状態とし、第3のエアシリンダ駆動用電磁弁75を中立状態とし、ロッド41を移動端限まで前進した状態に保持する。
一方、S21において、第3のエアシリンダ40内の第6のオートスイッチ66がロッド41を検出しない場合は検出するまで、第3のエアシリンダ40のロッド41を伸長させる。
次いで、S22において、第2のエアシリンダ32のロッド33を収縮させる。すなわち、制御装置68では、図9(b)において、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の他方のソレノイド73bを動作させ、ポートP2をポートPに接続し、ポートP1を大気に開放させる態様とし、図3において第2のエアシリンダ32のロッド33を後退させる。
図11(e)に示すように、ローダ7が矢印C方向に角度αだけ回動し、ローダ7が垂直な「第1の揺動状態」になると、S22において、第2のエアシリンダ32内の第3のオートスイッチ53がロッド33を検出するので、制御装置68では、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73の他方のソレノイド73bを不動作状態とする。
したがって、第2のエアシリンダ駆動用電磁弁73は中立の態様となって、図11(e)に示すように、ローダ7が「第1の揺動状態」に保持される。
一方、S23において、第2のエアシリンダ32内の第3のオートスイッチ53がロッド33を検出しない場合は検出するまで、第2のエアシリンダ32のロッド33を収縮させる。
次いで、S24において、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させる。すなわち、制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の一方のソレノイド70aを動作させ、ポートP1がポートPに接続され、ポートP2が大気に開放される態様とし、移動子42を矢印B方向へ移動させる。
移動子42が矢印B方向の移動端限へ移動すると、S25において、第1のエアシリンダ18内の第2のオートスイッチ45が移動子42を検出するので、制御装置68では、図9(a)において、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70の一方のソレノイド70aを不動作状態として、第1のエアシリンダ駆動用電磁弁70を中立状態とする。したがって、ローダ7は図11(f)に示すように、「第3の揺動状態」を保持したまま、印刷ユニット100から離間した「第3の位置」に位置付けられる。
一方、S25において、第1のエアシリンダ18内の第2のオートスイッチ45が移動子42を検出しない場合は検出するまで、第1のエアシリンダ18の移動子42を矢印B方向へ移動させる。
この状態としてから、上述したように、排版回収部5に回収した旧版を、矢印B方向に取り外す。
本発明に係る版取扱装置の概略を示す構成図である。 本発明に係る版取扱装置の概略の構成を示す正面図である。 本発明に係る版取扱装置におけるスイッチの位置を示す概略の構成図である。 図1におけるIV部の拡大図である。 図4におけるV 矢視の部分断面図である。 同図(a)は図3におけるVI(a)-VI(a) 線断面図、同図(b)は同図(a)におけるVI(b)矢視図である。 同図(a)は図3におけるVII(a) 部の拡大図、同図(b)は同図(a)における VII(b)矢視図である。 本発明に係る版取扱装置のブロック図である。 本発明に係る版取扱装置における駆動手段である流体圧シリンダの回路図である。 版交換の動作を説明するための図であって、版交換までを示す。 版交換の動作を説明するための図であって、版交換後を示す。 版交換までの動作を示すフローチャートである。 版交換後の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る版取扱装置が適用された輪転印刷機の全体を示す概略の構成図である。
符号の説明
1…版取扱装置、2…版胴、3…版くわえ部、5…版回収部、6…新版、7…ローダ、16…ベース板、17…外フレーム、18…第1のエアシリンダ(第1の駆動手段)、20,21…内フレーム、23…長孔、24…版収納部、25…バー、26…排版/給版切替えガイド板、28,29…排版ガイド板、30…枢軸、32…第2のエアシリンダ(第2の駆動手段)、35…中間部材、36,37…スライドベアリング、39…レール部、40…第3のエアシリンダ(第3の駆動手段)、42…移動子、44…第1のオートスイッチ、45…第2のオートスイッチ、47…第1の被検出片、48…第2の被検出片、49…第1の近接スイッチ、50…第2の近接スイッチ、51…第1の検出手段、53…第3のオートスイッチ、54…第4のオートスイッチ、55…第3の近接スイッチ、56…第4の近接スイッチ、58…第3の被検出部材、59…第4の被検出部、60…第2の検出手段、65…第5のオートスイッチ、66…第6のオートスイッチ、67…版交換ボタン、68…制御装置、70…第1のエアシリンダ駆動用電磁弁、73…第2のエアシリンダ駆動用電磁弁、75…第3のエアシリンダ駆動用電磁弁、80…輪転印刷機、90…ウェブ、99乃至102…印刷ユニット、103…床。

Claims (6)

  1. 紙搬送方向にほぼ平行に移動自在で、かつ版胴に対して接離するように揺動自在に支持され、排版または給版を行うローダと、
    前記ローダを、前記版胴に近接した第1の位置と、前記第1の位置から紙搬送方向に離間した第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の間の第3の位置へ移動させる第1の駆動手段と、
    前記ローダを、第1の揺動状態と、前記版胴に近接し前記版胴へ版の供給または前記版胴から版の排出を行う第2の揺動状態と、前記第1の揺動状態と前記第2の揺動状態の間の第3の揺動状態に揺動させる第2の駆動手段と、
    前記ローダの紙搬送方向の位置を検出する第1の検出手段と、
    前記ローダの揺動状態を検出する第2の検出手段とを備えたことを特徴とする版取扱装置。
  2. 紙搬送方向にほぼ平行に移動自在に支持された支持部材と、
    前記支持部材を紙搬送方向に移動させる第1の駆動手段と、
    前記支持部材に揺動自在に支持され排版または給版を行うローダと、
    前記ローダを揺動させる第2の駆動手段と、
    前記ローダは前記支持部材に長手方向へ移動自在に支持され、前記ローダを長手方向に移動させる第3の駆動手段とを備えたことを特徴とする版取扱装置。
  3. 請求項1記載の版取扱装置において、
    前記第1の駆動手段を、前記ローダを第1の位置、第2の位置および第3の位置に位置付ける流体圧シリンダとし、
    前記第2の駆動手段を、前記ローダを第1の揺動状態、第2の揺動状態、第3の揺動状態に保持する流体圧シリンダとしたことを特徴とする版取扱装置。
  4. 請求項1記載の版取扱装置において、
    前記第1の検出手段を、前記ローダに設けた2個の被検出部と、これらの被検出部のそれぞれを検出しローダの移動方向に間隔をおいて設けた2個の固定スイッチとによって構成し、
    前記第2の検出手段を、前記ローダに設けた2個の被検出部と、これらの被検出部のそれぞれを検出しローダの移動方向に間隔をおいて設けた2個の固定スイッチとによって構成したことを特徴とする版取扱装置。
  5. 請求項1記載の版取扱装置において、
    第3の位置に位置付けられた前記ローダを前記第2の駆動手段によって前記ローダを第3の揺動状態へ揺動させる第1の工程と、
    第3の駆動手段によって前記ローダをローダの長手方向の下方に移動させる第2の工程と、
    前記第1の駆動手段によって前記ローダを第1の位置に移動させる第3の工程と、
    前記第2の駆動手段によって前記ローダを第2の揺動状態に揺動させ、排版または給版を行う第4の工程と、
    前記第2の駆動手段によって前記ローダを第3の揺動状態に揺動させる第5の工程と、
    前記第1の駆動手段によって前記ローダを第3の位置に移動させる第6の工程と、
    前記第3の駆動手段によって前記ローダをローダの長手方向の上方に移動させる第7の工程と、
    前記第2の駆動手段によって前記ローダを第1の揺動状態に揺動させる第8の工程とを含むことを特徴とする版取扱装置。
  6. 請求項5記載の版取扱装置において、
    前記第1の工程より以前に、前記第3の位置に位置付けられていない前記ローダを、前記第1の駆動手段によって前記第3の位置まで移動させる前工程を含むことを特徴とする
    版取扱装置。
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