JP2006327359A - 車両の走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】四輪操舵装置とACCシステムとの協調を図り、運転者に違和感を与えてしまうのを防止する。
【解決手段】車両の走行制御装置は、ACCの設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、車輪の操舵制御特性を設定する。具体的には、設定車間距離が「短」の場合、後輪操舵制御ゲインを大きい値にすることで、運転者がステアリング操作したときの自車両100の挙動を機敏して(ヨーレイトや横移動速度を大にして)、設定車間距離が「長」の場合、後輪操舵制御ゲインを小さい値にすることで、運転者がステアリング操作したときの自車両100の挙動を緩慢にする(ヨーレイトや横移動速度を小にする)。
【選択図】図14
【解決手段】車両の走行制御装置は、ACCの設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、車輪の操舵制御特性を設定する。具体的には、設定車間距離が「短」の場合、後輪操舵制御ゲインを大きい値にすることで、運転者がステアリング操作したときの自車両100の挙動を機敏して(ヨーレイトや横移動速度を大にして)、設定車間距離が「長」の場合、後輪操舵制御ゲインを小さい値にすることで、運転者がステアリング操作したときの自車両100の挙動を緩慢にする(ヨーレイトや横移動速度を小にする)。
【選択図】図14
Description
本発明は、車速制御装置と車両挙動制御装置、具体的には車輪操舵制御装置とを備えた車両の走行制御装置に関する。
従来、走行制御装置として、四輪操舵装置における前輪の転舵角に対する後輪の転舵比特性を、定速走行装置の動作中にはそうでない場合よりマイルドなステアリング特性になるように変更する装置があった(特許文献1)。この装置によれば、定速走行装置を働かせて心身を比較的リラックスさせた状態で運転を行うと、自動的に、四輪操舵装置の車速/転舵比特性がマイルドな特性に変更されるので、安全運転上、好ましいステアリング特性に自動的になる、とされている。
特開昭63−97472号公報
近年、前方車両との車間距離を一定に保つように車速制御するACC(adaptive cruise control)システムが提案されている。このACCシステムでは、運転者により車間距離が設定可能(例えば、「長」・「中」・「短」で設定可能)になっている。ここで、運転者が車間距離を設定した場合、その設定値により運転者のリラックス度合いは変化するものと考えられる。すなわち、前方車両との車間距離が長くなるように設定した場合には、運転者はリラックスした状態になり、前方車両との車間距離が短くなるように設定した場合には、よりクイックに自車両を運転しようとする運転者の意思があり、車間距離を長くしたときよりも運転者のリラックス度合いは低下した状態になる。
しかし、このような状態下でも、四輪操舵装置において、車速に依存する転舵比特性を維持すると、前方車両との車間距離が長くなるように設定して運転者がリラックスしているのにもかかわらず、四輪操舵装置側で後輪が運転者のステアリング操作に応じて操舵制御されて車両がクイックに回転してしまう(又は、逆にクイックな運転意思に対してマイルドなステアリング特性になる)といったように、乗り心地の観点等からACCシステムに対して四輪操舵装置が乖離した状態になってしまう。
また、前記従来の装置では、あくまでも定速走行に対応したものであり、前方車両との車間距離を一定に保つように車速制御するシステムに、従来の装置の思想をそのまま適用することはできない。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、四輪操舵装置とACCシステムとの協調を図ることで、運転者に違和感を与えてしまうのを防止する車両の走行制御装置の提供を目的とする。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、四輪操舵装置とACCシステムとの協調を図ることで、運転者に違和感を与えてしまうのを防止する車両の走行制御装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両の走行制御装置は、自車両と前方車両との車間距離が運転者が設定した設定車間距離になるように車速制御する車速制御装置と、運転者の運転操作に基づいて車両の挙動を制御する車両挙動制御装置とを搭載する車両の走行制御装置である。この車両の走行制御装置は、前記設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、前記車両挙動制御装置の制御特性を設定する。
本発明によれば、設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、車両挙動制御装置の制御特性を設定することで、運転者が運転操作したとき、その車両挙動は、設定車間距離に応じた運転者の意思に合致するようになる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施形態は、本発明に係る車両の走行制御装置を構成するACC(Adaptive Cruise Control)のシステム及び車輪操舵制御装置を搭載した後輪駆動車両である。この後輪駆動車両は、自動変速機とコンベンショナルディファレンシャルギヤとを搭載し、前後輪とも左右輪の制動力を独立制御可能な制動装置を搭載している。
実施形態は、本発明に係る車両の走行制御装置を構成するACC(Adaptive Cruise Control)のシステム及び車輪操舵制御装置を搭載した後輪駆動車両である。この後輪駆動車両は、自動変速機とコンベンショナルディファレンシャルギヤとを搭載し、前後輪とも左右輪の制動力を独立制御可能な制動装置を搭載している。
図1は、本実施形態を示す概略構成図である。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧を各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給する。また、マスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御部7が介装されており、この制動流体圧制御部7によって、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧を各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給する。また、マスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御部7が介装されており、この制動流体圧制御部7によって、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
制動流体圧制御部7は、例えばアンチスキッド制御やトラクション制御に用いられる制動流体圧制御部を利用したものである。制動流体圧制御部7は、単独で各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を制御することも可能であるが、後述するコントロールユニット8から制動流体圧指令値が入力されたときには、その制動流体圧指令値に応じて制動流体圧を制御するようにもなっている。
例えば、制動流体圧制御部7は、液圧供給系にアクチュエータを含んで構成されている。アクチュエータとしては、各ホイールシリンダ液圧を任意の制動液圧に制御可能な比例ソレノイド弁が挙げられる。
例えば、制動流体圧制御部7は、液圧供給系にアクチュエータを含んで構成されている。アクチュエータとしては、各ホイールシリンダ液圧を任意の制動液圧に制御可能な比例ソレノイド弁が挙げられる。
また、この車両には、駆動トルクコントロールユニット12が設けられている。駆動トルクコントロールユニット12は、エンジン9の運転状態、自動変速機10の選択変速比及びスロットルバルブ11のスロットル開度を制御することにより、駆動輪である後輪5RL,5RRへの駆動トルクを制御する。駆動トルクコントロールユニット12は、燃料噴射量や点火時期を制御したり、同時にスロットル開度を制御したりすることで、エンジン9の運転状態を制御する。この駆動トルクコントロールユニット12は、制御に使用した駆動トルクTwの値をコントロールユニット8に出力する。
なお、この駆動トルクコントロールユニット12は、単独で後輪5RL,5RRの駆動トルクを制御することも可能であるが、コントロールユニット8から駆動トルク指令値が入力されたときには、その駆動トルク指令値に応じて駆動輪トルクを制御するようにもなっている。
また、この車両には、画像処理機能付きの撮像部13が設けられている。撮像部13は、自車両の車線逸脱傾向検出用として、走行車線内の自車両の位置を検出するために備えられている。例えば、撮像部13は、CCD(Charge Coupled Device)カメラからなる単眼カメラで撮像するように構成されている。この撮像部13は車両前部に設置されている。
また、この車両には、画像処理機能付きの撮像部13が設けられている。撮像部13は、自車両の車線逸脱傾向検出用として、走行車線内の自車両の位置を検出するために備えられている。例えば、撮像部13は、CCD(Charge Coupled Device)カメラからなる単眼カメラで撮像するように構成されている。この撮像部13は車両前部に設置されている。
撮像部13は、自車両前方の撮像画像から例えば白線等のレーンマーカを検出し、その検出したレーンマーカに基づいて走行車線を検出している。さらに、撮像部13は、その検出した走行車線に基づいて、自車両の走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角(ヨー角)φ、走行車線中央からの横変位X及び走行車線曲率β等を算出する。この撮像部13は、算出したこれらヨー角φ、横変位X及び走行車線曲率β等をコントロールユニット8に出力する。
また、この車両には、ナビゲーション装置14が設けられている。ナビゲーション装置14は、自車両に発生する前後加速度Yg或いは横加速度Xg、又は自車両に発生するヨーレイトφ´を検出する。このナビゲーション装置14は、検出した前後加速度Yg、横加速度Xg及びヨーレイトφ´を、道路情報とともに、コントロールユニット8に出力する。ここで、道路情報としては、車線数や一般道路か高速道路かを示す道路種別情報がある。
なお、専用のセンサにより各値を検出するようにしても良い。すなわち、加速度センサにより前後加速度Yg及び横加速度Xgを検出し、ヨーレイトセンサによりヨーレイトφ´を検出するようにしても良い。
また、この車両には、レーザ光を前方に掃射して先行障害物からの反射光を受光することで、自車両と前方障害物との間の距離等を計測するためのレーダ16が設けられている。そして、レーダ16は、前方障害物の位置の情報をコントロールユニット8に出力する。このレーダ16による検出結果は、ACCや追突速度低減ブレーキ装置等において処理のために使用される。
また、この車両には、レーザ光を前方に掃射して先行障害物からの反射光を受光することで、自車両と前方障害物との間の距離等を計測するためのレーダ16が設けられている。そして、レーダ16は、前方障害物の位置の情報をコントロールユニット8に出力する。このレーダ16による検出結果は、ACCや追突速度低減ブレーキ装置等において処理のために使用される。
また、この車両には、マスタシリンダ3の出力圧、すなわちマスタシリンダ液圧Pmf,Pmrを検出するマスタシリンダ圧センサ17、アクセルペダルの踏込み量、すなわちアクセル開度θtを検出するアクセル開度センサ18、ステアリングホイール21の操舵角(ステアリング舵角)δを検出する操舵角センサ19、方向指示器による方向指示操作を検出する方向指示スイッチ20、及び各車輪5FL〜5RRの回転速度、所謂車輪速度Vwi(i=fl,fr,rl,rr)を検出する車輪速度センサ22FL〜22RRが設けられている。そして、これらセンサ等が検出した検出信号はコントロールユニット8に出力される。
なお、検出された車両の走行状態データに左右の方向性がある場合には、いずれも左方向を正方向とする。すなわち、ヨーレイトφ´、横加速度Xg及びヨー角φは、左旋回時に正値となり、横変位Xは、走行車線中央から左方にずれているときに正値となる。また、前後加速度Ygは、加速時に正値となり、減速時に負値となる。
コントロールユニット8には、前述したよう各種データが入力されており、入力されたデータに基づいてACCや車線逸脱防止制御を実施する。
コントロールユニット8には、前述したよう各種データが入力されており、入力されたデータに基づいてACCや車線逸脱防止制御を実施する。
ACC(先行車追従走行制御)を実施するシステムは次のように構成されている。
コントロールユニット8には、ACCを実施するための構成として、図2に示すように、車輪速度センサ22FL〜22RRにより得たデータに基づいて自車速を演算する車速信号処理部31と、レーダ16でレーザ光を掃射してから自車両の走行車線上で自車両前方に存在する前方車両(前方障害物)からの反射光を受光するまでの時間を計測し、当該前方車両と自車両との間の車間距離Lを演算する測距信号処理部34と、車速信号処理部31で演算した自車速Vsp及び測距信号処理部34で演算された前方車両との車間距離Lに基づいて、目標車間距離L*を設定すると共に、車間距離Lを目標車間距離L*に維持するための目標車速V*を算出する走行制御部40と、この走行制御部40で算出した目標車速V*に基づいて、自車速Vspを目標車速V*に一致させるように、制動流体圧制御部7、駆動トルクコントロールユニット12及び図示しない自動変速機等を制御する車速制御部33と、さらに、撮像部13からの撮像情報を処理するための画像処理部32とを備えている。
コントロールユニット8には、ACCを実施するための構成として、図2に示すように、車輪速度センサ22FL〜22RRにより得たデータに基づいて自車速を演算する車速信号処理部31と、レーダ16でレーザ光を掃射してから自車両の走行車線上で自車両前方に存在する前方車両(前方障害物)からの反射光を受光するまでの時間を計測し、当該前方車両と自車両との間の車間距離Lを演算する測距信号処理部34と、車速信号処理部31で演算した自車速Vsp及び測距信号処理部34で演算された前方車両との車間距離Lに基づいて、目標車間距離L*を設定すると共に、車間距離Lを目標車間距離L*に維持するための目標車速V*を算出する走行制御部40と、この走行制御部40で算出した目標車速V*に基づいて、自車速Vspを目標車速V*に一致させるように、制動流体圧制御部7、駆動トルクコントロールユニット12及び図示しない自動変速機等を制御する車速制御部33と、さらに、撮像部13からの撮像情報を処理するための画像処理部32とを備えている。
なお、実際の制御では、車間距離を自車速で割った値、すなわち車頭時間を「車間距離」として用いている。よって、目標車間距離L*もそのような車頭時間に対応する次元の値になる。
走行制御部40は、測距信号処理部34で算出された車間距離Lに基づいて自車両と前方車両との相対速度ΔVを算出する相対速度演算部41と、車速信号処理部31から入力される自車速Vsp及び相対速度演算部41が算出した相対速度ΔV、或いは手動スイッチでの操作により運転者により設定される車間距離設定値(設定車間距離ともいう。)Lsに基づいて目標車間距離L*を設定するとともに、ナビゲーション装置14等からの走行環境情報に基づいて目標車間距離L*を補正する目標車間距離設定部42と、相対速度演算部41が算出した相対速度ΔV及び測距信号処理部34で算出した車間距離L及びナビゲーション装置14からの走行環境情報に基づき、車間距離Lを目標車間距離設定部42で算出された目標車間距離L*に一致させるための目標車速V*を算出する車間距離制御部43とから構成されている。
走行制御部40は、測距信号処理部34で算出された車間距離Lに基づいて自車両と前方車両との相対速度ΔVを算出する相対速度演算部41と、車速信号処理部31から入力される自車速Vsp及び相対速度演算部41が算出した相対速度ΔV、或いは手動スイッチでの操作により運転者により設定される車間距離設定値(設定車間距離ともいう。)Lsに基づいて目標車間距離L*を設定するとともに、ナビゲーション装置14等からの走行環境情報に基づいて目標車間距離L*を補正する目標車間距離設定部42と、相対速度演算部41が算出した相対速度ΔV及び測距信号処理部34で算出した車間距離L及びナビゲーション装置14からの走行環境情報に基づき、車間距離Lを目標車間距離設定部42で算出された目標車間距離L*に一致させるための目標車速V*を算出する車間距離制御部43とから構成されている。
そして、車速制御部33では、目標車速V*と自車速Vspとの差分値から例えば、PID(比例−積分−微分)制御により公知の手順で目標加速度を算出し、目標加減速度が負値である場合には、この目標加減速度を実現し得るように、制動流体圧制御部7を制御して制動力を発生させ、逆に、目標加減速度が正値である場合には、目標加減速度を実現し得るように駆動トルクコントロールユニット12や図示しない自動変速機を制御する。
次に、測距信号処理部34と走行制御部40とを詳細に説明する。
先ず、前記相対速度ΔVの演算方法について説明する。相対速度ΔVは、図3及び図4に示すように、測距信号処理部34で算出された前方車両までの車間距離Lを入力とし、バンドパスフィルタ或いはハイパスフィルタを用いて近似的に求めることができる。例えば、バンドパスフィルタは、下記(1)式で表す伝達関数で実現することができる。
F(s)=ωc2・s/(s2+2ζ・ωc・s+ωc2) ・・・(1)
なお、(1)式において、ωc=2π・fc、sはラプラス演算子、ζは減衰係数である。なお、フィルタ関数のカットオフ周波数fcは、車間距離Lに含まれるノイズ成分の大きさと、短周期の車体前後加速度変動の許容値とにより決定する。
先ず、前記相対速度ΔVの演算方法について説明する。相対速度ΔVは、図3及び図4に示すように、測距信号処理部34で算出された前方車両までの車間距離Lを入力とし、バンドパスフィルタ或いはハイパスフィルタを用いて近似的に求めることができる。例えば、バンドパスフィルタは、下記(1)式で表す伝達関数で実現することができる。
F(s)=ωc2・s/(s2+2ζ・ωc・s+ωc2) ・・・(1)
なお、(1)式において、ωc=2π・fc、sはラプラス演算子、ζは減衰係数である。なお、フィルタ関数のカットオフ周波数fcは、車間距離Lに含まれるノイズ成分の大きさと、短周期の車体前後加速度変動の許容値とにより決定する。
次に、車間距離Lを目標車間距離L*に保ちつつ走行するための制御則について説明する。基本的な制御系の構成は、図2に示すように、走行制御部40と、車速制御部33とをそれぞれ独立に備える構成になる。なお、走行制御部40の出力は目標車速(車速指令値)V*であり、車間距離Lを直接に制御する構成としていない。
走行制御部40の車間距離制御部43では、車間距離Lと相対速度ΔVとに基づいて、車間距離Lを目標車間距離L*に保ちながら走行するための目標車速V*を演算する。具体的には、下記(2)式に示すように、目標車間距離L*と実際の車間距離Lとの差(L*−L)に制御ゲインfdを乗算した値と、相対速度ΔVに制御ゲインfvを乗算した値との和であるΔV*を算出し、これを、前方車両の車速Vtから減算した値を目標車速V*とする(図5参照)。
V*=Vt−ΔV*
ΔV*=fd・(L*−L)+fv・ΔV
・・・(2)
なお、前記制御ゲインfd,fvは、走行制御制能を決めるパラメータである。ここでは、2個の目標値(車間距離と相対速度)を1個の入力(目標車速)で制御する1入力2出力系であることから、制御法として状態フィードバック(レギュレータ)を用いて制御系を設計している。
V*=Vt−ΔV*
ΔV*=fd・(L*−L)+fv・ΔV
・・・(2)
なお、前記制御ゲインfd,fvは、走行制御制能を決めるパラメータである。ここでは、2個の目標値(車間距離と相対速度)を1個の入力(目標車速)で制御する1入力2出力系であることから、制御法として状態フィードバック(レギュレータ)を用いて制御系を設計している。
次に、前記制御系の設計手順を説明する。
先ず、システムの状態変数x1,x2を下記(3)式で定義する。
x1=Vt−V
x2=L*−L
・・・(3)
また、制御入力(コントローラの出力)ΔV*を下記(4)式で定義する。
ΔV*=Vt−V* ・・・(4)
ここで、車間距離Lは下記(5)式のように表すことができる。
L=∫(Vt−V)dt+L0 ・・・(5)
なお、(5)式中のL0は、車間距離制御における停止時の目標車間距離である。
また、車速サーボ系は線形伝達関数によって、例えば下記(6)式のように目標車速V*に対して、実車速Vが一次遅れで近似的に表現することができる。
V=1/(1+τv ・s)
dV/dt=1/τv (V*−V)
・・・(6)
先ず、システムの状態変数x1,x2を下記(3)式で定義する。
x1=Vt−V
x2=L*−L
・・・(3)
また、制御入力(コントローラの出力)ΔV*を下記(4)式で定義する。
ΔV*=Vt−V* ・・・(4)
ここで、車間距離Lは下記(5)式のように表すことができる。
L=∫(Vt−V)dt+L0 ・・・(5)
なお、(5)式中のL0は、車間距離制御における停止時の目標車間距離である。
また、車速サーボ系は線形伝達関数によって、例えば下記(6)式のように目標車速V*に対して、実車速Vが一次遅れで近似的に表現することができる。
V=1/(1+τv ・s)
dV/dt=1/τv (V*−V)
・・・(6)
したがって、前方車両の車速Vtが一定であるとすると、前記(3)式、(4)式及び(6)式より、前記状態変数x1は下記(7)式で表すことができる。
dx1/dt=−1/τv ・x1+1/τv ・ΔV* ・・・(7)
また、目標車間距離L*が一定であるとすると、前記(3)式及び(5)式より、状態変数x2は下記(8)式で表すことができる。
x2=−(Vt−V)=−x1 ・・・(8)
したがって、前記(7)式及び(8)式より、システムの状態方程式は下記(9)式で表すことができる。
dx1/dt=−1/τv ・x1+1/τv ・ΔV* ・・・(7)
また、目標車間距離L*が一定であるとすると、前記(3)式及び(5)式より、状態変数x2は下記(8)式で表すことができる。
x2=−(Vt−V)=−x1 ・・・(8)
したがって、前記(7)式及び(8)式より、システムの状態方程式は下記(9)式で表すことができる。
また、状態フィードバックが施された全体システムの状態方程式は下記(10)式で表すことができる。
dX/dt=(A+BF)X ・・・(10)
ただし、制御入力u=FX,F=[fv fd ]である。
したがって、前記(10)式より、全体システムの特性方程式は下記(11)式で表すことができる。
|sI−A' |=s2+(1−fv )/τv・s+fd/τv=0
A' =A+BF ・・・(11)
dX/dt=(A+BF)X ・・・(10)
ただし、制御入力u=FX,F=[fv fd ]である。
したがって、前記(10)式より、全体システムの特性方程式は下記(11)式で表すことができる。
|sI−A' |=s2+(1−fv )/τv・s+fd/τv=0
A' =A+BF ・・・(11)
ここで、車速制御部33の車速サーボ系は近似的に線形伝達関数で表現でき、この伝達特性に基づき、車間距離Lが目標車間距離L*へ、また、相対速度ΔVが0へ、それぞれ収束する収束特性が、設計者の意図する特性(減衰係数ζ、固有振動数ωn)となるように、下記(12)式に従って制御ゲインfd,fvを設定する。
fv=1−2ζ・ωn・τv
fd=ωn2・τv
・・・(12)
fv=1−2ζ・ωn・τv
fd=ωn2・τv
・・・(12)
ここで、図6に示すように、相対速度ΔVは前方車両と自車両との車速差であることから、前方車両の車速Vtは自車速Vと相対速度ΔVとに基づいて下記(13)式から算出することができる。
Vt=V+ΔV ・・・(13)
したがって、前記(2)式及び(13)式より、目標車速V*は下記(14)式で表すことができる。
V*=V−fd(L*−L)+(1−fv)ΔV ・・・(14)
Vt=V+ΔV ・・・(13)
したがって、前記(2)式及び(13)式より、目標車速V*は下記(14)式で表すことができる。
V*=V−fd(L*−L)+(1−fv)ΔV ・・・(14)
なお、目標車間距離L*は接近警報などで用いられる車間時間という概念を用いて設定しても良いが、ここでは制御の収束性にまったく影響を及ぼさないという観点から前方車両の車速Vtの関数とする。前記(13)式で定義した前方車両の車速Vtを用いて、目標車間距離L*を、下記(15)式に示すように設定する。
L*=a・Vt+L0=a・(V+ΔV)+L0 ・・・(15)
L*=a・Vt+L0=a・(V+ΔV)+L0 ・・・(15)
なお、(15)式に示すように、自車速Vと相対速度ΔVとから算出した前方車両の車速Vtを用いて目標車間距離L*を設定した場合、相対速度検出値に重畳されるノイズの影響を受けるため、図7に示すように、下記(16)式で表される目標車間距離L*を自車速Vの関数として設定してもよい。
L*=a・V+L0 ・・・(16)
なお、車間距離制御部43においては、このようにして設定された目標車間距離L*が、手動スイッチによって設定された車間距離設定値Lsを下回るときには、この車間距離設定値Lsを、目標車間距離L*として設定するようになっている。
ここで、手動スイッチの構造の一例を説明する。
L*=a・V+L0 ・・・(16)
なお、車間距離制御部43においては、このようにして設定された目標車間距離L*が、手動スイッチによって設定された車間距離設定値Lsを下回るときには、この車間距離設定値Lsを、目標車間距離L*として設定するようになっている。
ここで、手動スイッチの構造の一例を説明する。
図8に示すように、運転者の手動入力によって自車両の走行状態を調整するための手動スイッチ23がステアリングホイール21に備えられている。同図中、符号23aは前方車両追従走行制御を含む走行制御の起動スイッチ、23bは走行制御の解除スイッチ、23cは設定車間距離を入力する設定車間距離スイッチ、23dは設定走行速度を入力したり、設定走行速度を減速方向に変更するセット/コーストスイッチ、23eは走行制御解除後に、以前の設定走行速度を再入力したり、設定走行速度を加速方向に変更するレジューム/アクセラレートスイッチである。
ここで、設定車間距離スイッチ23cにより運転者が手動で車間距離を設定することが可能になっている。この設定車間距離スイッチ23cは、具体的な設定車間距離を数値入力するような方法を採用しているのではなく、例えば現在の車間距離を大きくしたいとか、小さくしたいときに用いるもので、例えば自車両の走行速度に対して最も標準的な目標車間距離を「中」としたとき、それより設定車間距離を大きくする「長」とか、それより設定車間距離を小さくする「短」といった入力方法を採用している。
以上が、車間距離Lを目標車間距離L*に保ちつつ、自車両を走行させるための制御則である。
一方、四輪操舵装置は次のように構成されている。
この車両には、車両挙動を制御するための車両挙動制御装置100として、図9に示すように、操舵角センサ19で検出されるステアリングホイール21の操舵角δ等に応じて、補助操舵輪となる後輪の舵角を制御する後輪操舵制御装置(又は四輪操舵装置)が搭載され、コントロールユニット8によって制御されるようになっている。
一方、四輪操舵装置は次のように構成されている。
この車両には、車両挙動を制御するための車両挙動制御装置100として、図9に示すように、操舵角センサ19で検出されるステアリングホイール21の操舵角δ等に応じて、補助操舵輪となる後輪の舵角を制御する後輪操舵制御装置(又は四輪操舵装置)が搭載され、コントロールユニット8によって制御されるようになっている。
この車両挙動制御装置100、つまり、後輪操舵制御装置は、図9に示すように、後輪5RL及び5RR間に、タイロッド51を介して操舵軸52が介挿され、アクチュエータユニット53によって操舵軸52を車両の左右方向に移動させて、後輪を補助操舵するようになっている。
このアクチュエータユニット53は、電動モータ54を動力源とする公知の後輪操舵機構55を構成し、電動モータ54を両方向に駆動することによって操舵軸52が車両の左右方向に往復移動され、補助操舵輪である後輪5RL、5RRを左右方向に同期して操舵することができるようになっている。具体的には、車速感応型であり、停車時及び低速走行時に主操舵輪である前輪5FL,5FRに対して補助操舵輪である後輪5RL、5RRを逆相にする逆相制御をし、高速走行時に前輪5FL,5FRに対して後輪5RL、5RRを同相にする同相制御をする。
このアクチュエータユニット53は、電動モータ54を動力源とする公知の後輪操舵機構55を構成し、電動モータ54を両方向に駆動することによって操舵軸52が車両の左右方向に往復移動され、補助操舵輪である後輪5RL、5RRを左右方向に同期して操舵することができるようになっている。具体的には、車速感応型であり、停車時及び低速走行時に主操舵輪である前輪5FL,5FRに対して補助操舵輪である後輪5RL、5RRを逆相にする逆相制御をし、高速走行時に前輪5FL,5FRに対して後輪5RL、5RRを同相にする同相制御をする。
例えば、下記(17)式により、前輪5FL,5FRの舵角δf(又はδ)により、後輪5RL、5RRの舵角δrを決定する。
δr=α0・δf ・・・(17)
ここで、α0はR/F比(RFratio)であり、車速に応じて逆相制御と同相制御とを行うための後輪操舵制御ゲインになる。後輪操舵制御ゲインα0は、例えば図10に示すように車速Vに応じて変化する。すなわち、後輪操舵制御ゲインα0は、車速Vに比例して大きくなり、停車及び低速走行域では、負値をとり、制御切り換え速度Vx以降の高速走行域では、正値をとる。
δr=α0・δf ・・・(17)
ここで、α0はR/F比(RFratio)であり、車速に応じて逆相制御と同相制御とを行うための後輪操舵制御ゲインになる。後輪操舵制御ゲインα0は、例えば図10に示すように車速Vに応じて変化する。すなわち、後輪操舵制御ゲインα0は、車速Vに比例して大きくなり、停車及び低速走行域では、負値をとり、制御切り換え速度Vx以降の高速走行域では、正値をとる。
これにより、停車及び低速走行域では、後輪操舵制御ゲインα0が負値であるから、前輪舵角δfと後輪舵角δrとが向きが逆となる逆相制御となり、さらに、車速Vが小さいほど後輪操舵制御ゲインα0が絶対値で大きい値となることから、後輪5RL,5RRは、車速が小さいほど前輪5FL,5FRに対して大きく操舵(逆相方向に操舵)される。また、高速走行域では、後輪操舵制御ゲインα0が正値であるから、前輪舵角δfと後輪舵角δrとが向きが同じになる同相制御となり、さらに、車速Vが大きいほど後輪操舵制御ゲインαが大きい値となることから、後輪5RL,5RRは、車速が大きいほど前輪5FL,5FRに対して大きく操舵(同相方向に操舵)される。
なお、同図中に示す他の後輪操舵制御ゲインαS,αM,αLについては、後で説明する。
後輪操舵機構55には、前記電動モータ54の回転角、すなわち後輪5RL,5RRの実後輪舵角δrを検出する後輪舵角センサ56a,56bが設けられ、これらセンサの検出信号はコントロールユニット8に入力されるようになっている。
後輪操舵機構55には、前記電動モータ54の回転角、すなわち後輪5RL,5RRの実後輪舵角δrを検出する後輪舵角センサ56a,56bが設けられ、これらセンサの検出信号はコントロールユニット8に入力されるようになっている。
なお、主操舵輪となる前輪5FL,5FR間は、それぞれタイロッド57を介してラック軸58aに連結している。このラック軸58aにはステアリングシャフト59に連結されたピニオン58bが噛合しておりラック軸58aとピニオン58bとで既知のラックアンドピニオン式ステアリングギア装置を構成している。そして、ステアリングホイール21を回転させることにより前輪5FL,5FRを機械的に主操舵できるように構成されている。
そして、コントロールユニット8は、操舵角センサ19で検出される操舵角δ、前記算出した車速V、及び後輪舵角センサ56a,56bで検出される後輪舵角等、各種センサの検出信号に基づいて、公知の後輪操舵制御処理を実行し、ステアリングホイール21の操舵角δに応じて後輪の舵角を制御するようになっている。
そして、コントロールユニット8は、操舵角センサ19で検出される操舵角δ、前記算出した車速V、及び後輪舵角センサ56a,56bで検出される後輪舵角等、各種センサの検出信号に基づいて、公知の後輪操舵制御処理を実行し、ステアリングホイール21の操舵角δに応じて後輪の舵角を制御するようになっている。
次に、コントロールユニット8で行う後輪操舵制御ゲインの設定処理の処理手順について、図11を用いて説明する。この演算処理は、例えば10msec.毎の所定サンプリング時間ΔT毎にタイマ割込によって実行される。なお、この図11に示す処理内には通信処理を設けていないが、演算処理によって得られた情報は随時記憶装置に更新記憶されると共に、必要な情報は随時記憶装置から読出される。
先ずステップS11において、自車両状態として、後輪を操舵(後輪に舵角が発生)しているか否かを判定する。すなわち、ステップS11では、自車両が直進走行しているか、旋回走行しているか否かを判定している。ここで、後輪を操舵している場合、ステップS12に進み、後輪を操舵していない場合、ステップS2に進む。
ステップS2では、運転者による運転操作状態として、運転者によるシフトレンジ(シフトレバー)操作に変動があるか否かを判定する。例えば、運転者が所定時間内(比較的短時間内)にシフトレンジのHIとLOとの切り替えを行っている場合、シフトレンジ操作に変動があると判定する。このステップS2で、シフトレンジの変動がある場合、ステップS12に進み、シフトレンジの変動がない場合、ステップS3に進む。
ステップS2では、運転者による運転操作状態として、運転者によるシフトレンジ(シフトレバー)操作に変動があるか否かを判定する。例えば、運転者が所定時間内(比較的短時間内)にシフトレンジのHIとLOとの切り替えを行っている場合、シフトレンジ操作に変動があると判定する。このステップS2で、シフトレンジの変動がある場合、ステップS12に進み、シフトレンジの変動がない場合、ステップS3に進む。
ステップS3では、自車両の周囲環境状態として、道路形状の変動があるか否かを判定する。例えば、ナビゲーション装置14からのナビゲーション情報から取得した道路形状の情報において、直進路とカーブ路とが混在しているとされた場合、道路形状の変動があると判定する。このステップS3で、道路形状に変動がある場合、ステップS12に進み、道路形状に変動がない場合、ステップS4に進む。
なお、このステップS3において、自車両の周囲環境状態として、直進路か否かを判定しても良い。すなわち、直進路である場合、ステップS4に進み、カーブ路である場合(又はカーブが連続している場合)、ステップS12に進む。
ステップS4では、運転者による運転操作状態として、運転者によるアクセル操作又はブレーキ操作があるか否かを判定する。ここで、運転者によるアクセル操作又はブレーキ操作がある場合、ステップS12に進み、運転者によるアクセル操作及びブレーキ操作がない場合、ステップS5に進む。
ステップS4では、運転者による運転操作状態として、運転者によるアクセル操作又はブレーキ操作があるか否かを判定する。ここで、運転者によるアクセル操作又はブレーキ操作がある場合、ステップS12に進み、運転者によるアクセル操作及びブレーキ操作がない場合、ステップS5に進む。
ステップS5では、自車両の周囲環境状態として、自車両と前方車両との相対速度ΔV(前方車両側への接近方向の相対速度)が所定のしきい値ΔVth以上か否かを判定する。ここで、相対速度ΔVが所定のしきい値ΔVth以上の場合(ΔV≧ΔVth)、前方車両への接近度合いが大きいとして、ステップS12に進み、相対速度ΔVが所定のしきい値ΔVth未満の場合(ΔV<ΔVth)、前方車両への接近度合いが小さいとして、ステップS6に進む。
ステップS6では、ACCのメインスイッチ(起動スイッチ23a)がONになっているか否かを判定する。ここで、ACCのメインスイッチがONになっている場合、ステップS7に進み、ACCのメインスイッチがOFFの場合、ステップS12に進む。
ステップS7では、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離(「長」、「中」、「短」の何れかの値)が設定されているか否かを判定する。ここで、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されている場合(「長」、「中」、「短」の何れかの値に設定されている場合)、ステップS8に進み、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されている場合、ステップS10に進む。
ステップS7では、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離(「長」、「中」、「短」の何れかの値)が設定されているか否かを判定する。ここで、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されている場合(「長」、「中」、「短」の何れかの値に設定されている場合)、ステップS8に進み、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されている場合、ステップS10に進む。
ステップS8では、設定車間距離に基づいて後輪操舵制御ゲインを選択する。具体的には、図10に示すような後輪操舵制御ゲインを選択する。すなわち、設定車間距離が「短」の場合、通常用いる後輪操舵制御ゲインα0よりも絶対値で小さい、後輪操舵制御ゲインαSを選択し、設定車間距離が「中」の場合、設定車間距離が「短」の場合の後輪操舵制御ゲインαSよりも絶対値で小さい後輪操舵制御ゲインαMを選択し、設定車間距離が「長」の場合、設定車間距離が「中」の場合の後輪操舵制御ゲインαMよりも絶対値で小さい後輪操舵制御ゲインαLを選択する。
ここで、設定車間距離に基づいて選択する各後輪操舵制御ゲインαS,αM,αLは、絶対値では通常用いる後輪操舵制御ゲインα0と異なる値になるが、通常用いる後輪操舵制御ゲインα0の変化傾向と定性的に同じである。
続いてステップS9において、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が変更されたか否かを判定する。ここで、車間距離が変更された場合、前記ステップS8の処理を行い、車間距離が維持されている場合、ステップS11に進む。
続いてステップS9において、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が変更されたか否かを判定する。ここで、車間距離が変更された場合、前記ステップS8の処理を行い、車間距離が維持されている場合、ステップS11に進む。
一方、前記ステップS7において設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されていない場合に進むステップS10では、設定車間距離が「短」である場合の後輪操舵制御ゲインαSを選択する。そして、ステップS11に進む。
ステップS11では、四輪操舵制御に用いる後輪操舵制御ゲインを、先に選択した(前記ステップS8又はステップS10で選択した)四輪操舵制御に用いる後輪操舵制御ゲインに設定する。
ステップS11では、四輪操舵制御に用いる後輪操舵制御ゲインを、先に選択した(前記ステップS8又はステップS10で選択した)四輪操舵制御に用いる後輪操舵制御ゲインに設定する。
ここで、図12は、ACCのメインスイッチ23aをONにした時、又は設定車間距離を変更した時の後輪操舵制御ゲインの設定方法の一例を示す。この図12に示すように、前述した運転者の操作が行われると、後輪操舵制御ゲインを、所定時間経過した後(例えば10秒後)から徐々に減少させていき、それから、ある時間経過後(例えば20秒経過後)に、先に選択した後輪操舵制御ゲインに一致させる。このように、時間をかけて、後輪操舵制御ゲインを変更していくことで、急減に後輪操舵制御ゲインが変化することにより運転者に与える違和感をなくすことができる。
また、図13は、後輪操舵制御ゲインの現在設定値の表示方法の一例を示す。この図13に示すように、自車速等を表示する表示部D内に、後輪操舵制御ゲインの状態を示すインジケータD1を設け、設定車間距離が大きくなるほど、すなわち、後輪操舵制御ゲインが小さくなるほど、インジケータD1の長さを、同図(a)、(b)、(c)の変化として示すように徐々に長くしていく。なお、このインジケータD1は設定車間距離の設定状態を表示するものと兼用しても良く、設定車間距離の設定状態の表示とは別個に設けても良い。
一方、ステップS12では、後輪操舵制御ゲインを通常用いる後輪操舵制御ゲインα0に設定する。
以上がコントロールユニット8で行う後輪操舵制御ゲインの設定処理になる。なお、この後輪操舵制御ゲインの設定処理は、設定車間距離の設定値に基づいて、車輪の操舵制御量を設定する操舵制御量設定手段を実現している。
以上がコントロールユニット8で行う後輪操舵制御ゲインの設定処理になる。なお、この後輪操舵制御ゲインの設定処理は、設定車間距離の設定値に基づいて、車輪の操舵制御量を設定する操舵制御量設定手段を実現している。
このような後輪操舵制御ゲインの設定処理により、次のように、運転者によるACCスイッチの操作状態やアクセル操作、ブレーキ操作及びシフト操作等の運転操作状態に基づいて、後輪操舵制御ゲインが設定される。
(1)ACCのメインスイッチがONにされているが、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されていない(セット/コーストスイッチ23d又はリジューム/アクセラレートスイッチ23eがONされていない)場合
この場合、設定車間距離が「短」の場合に選択される後輪操舵制御ゲインαSに設定される。そして、そのように設定された後輪操舵制御ゲインに基づいて、四輪操舵制御を実施する。
(1)ACCのメインスイッチがONにされているが、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されていない(セット/コーストスイッチ23d又はリジューム/アクセラレートスイッチ23eがONされていない)場合
この場合、設定車間距離が「短」の場合に選択される後輪操舵制御ゲインαSに設定される。そして、そのように設定された後輪操舵制御ゲインに基づいて、四輪操舵制御を実施する。
これにより、ACCが作動している状態では、後輪操舵制御ゲインが通常用いる値よりも絶対値で小さいことから、前輪舵角に対して後輪舵角が抑えられるようになり、自車両の回頭特性(ヨーレイト、ヨー角等)又は横移動特性(横移動量、横移動速度等)が抑制される。具体的には、低速走行域では、逆相制御であるから、後輪操舵制御ゲインが小さいことで、特に回頭特性が抑制されるようになり、低速走行域では、同相制御であるから、後輪操舵制御ゲインが小さいことで、特に横移動特性が抑制されるようになる。
このとき、ACC作動中の運転者の状態は、ACC非作動中の場合よりもリラックスしている状態になっているといえ、四輪操舵制御において回頭性又は横移動量を抑制することで、そのような運転者の状態に合致した車両挙動特性にすることができる。
このとき、ACC作動中の運転者の状態は、ACC非作動中の場合よりもリラックスしている状態になっているといえ、四輪操舵制御において回頭性又は横移動量を抑制することで、そのような運転者の状態に合致した車両挙動特性にすることができる。
(2)ACCのメインスイッチがONにされて、設定車間距離スイッチ23cにより車間距離が設定されている(追従走行制御中である)場合
この場合、設定車間距離スイッチ23cにより設定された設定車間距離に基づいて、後輪操舵制御ゲインが設定される。具体的には、設定車間距離が「短」の場合、後輪操舵制御ゲインαSが設定され、設定車間距離が「長」の場合、後輪操舵制御ゲインαLが設定され、設定車間距離が「中」の場合、設定車間距離が「短」の場合のものと設定車間距離が「長」の場合のものとの間の値となる後輪操舵制御ゲインαMに設定される。そして、そのように設定された後輪操舵制御ゲインに基づいて、四輪操舵制御を実施する。
この場合、設定車間距離スイッチ23cにより設定された設定車間距離に基づいて、後輪操舵制御ゲインが設定される。具体的には、設定車間距離が「短」の場合、後輪操舵制御ゲインαSが設定され、設定車間距離が「長」の場合、後輪操舵制御ゲインαLが設定され、設定車間距離が「中」の場合、設定車間距離が「短」の場合のものと設定車間距離が「長」の場合のものとの間の値となる後輪操舵制御ゲインαMに設定される。そして、そのように設定された後輪操舵制御ゲインに基づいて、四輪操舵制御を実施する。
これにより、ACC中に車間距離が設定された場合には、後輪操舵制御ゲインが通常用いる値よりも小さくなり、かつ後輪操舵制御ゲインが設定車間距離に応じたものになる。これにより、設定車間距離が大になるほど、後輪操舵制御ゲインが絶対値で小さくなっていくから、設定車間距離が大になるほど、前輪舵角に対して後輪舵角が抑制されていくようになり、自車両の回頭性又は横移動量が抑制されるようになる。すなわち、設定車間距離が大になるほど、自車両の車両挙動が緩慢になり、設定車間距離が小になるほど、自車両の車両挙動が機敏になる。
ここで、図14は、前方車両101に自車両100がACCで追従している状態であり、設定車間距離に応じた自車両100の車両挙動を示す。同図(a)は、設定車間距離が「短」の場合において、運転者がステアリング操作したときの自車両100の車両挙動であり、同図(b)は、設定車間距離が「長」の場合において、運転者がステアリング操作したときの自車両100の車両挙動である。
この図14に示すように、設定車間距離が大きくなるほど(「短」から「長」になると)、自車両のヨーレイトや横移動速度が抑制されるようになる。
ここで、設定車間距離が大きくなるほど、前方車両との車間距離が長くなり、運転者の安心感が増すから、運転者の状態は、設定車間距離が大きくなるほど、よりリラックスしている状態になっていくといえ、図14に示すように、四輪操舵制御においてACCにおける設定車間距離が大きくなるほど回頭特性又は横移動特性を抑制することで、そのような運転者の状態に合致した車両挙動特性にすることができる。
ここで、設定車間距離が大きくなるほど、前方車両との車間距離が長くなり、運転者の安心感が増すから、運転者の状態は、設定車間距離が大きくなるほど、よりリラックスしている状態になっていくといえ、図14に示すように、四輪操舵制御においてACCにおける設定車間距離が大きくなるほど回頭特性又は横移動特性を抑制することで、そのような運転者の状態に合致した車両挙動特性にすることができる。
また、例えば特開2004−268642号公報には、設定車間距離に基づいて車間距離制御ゲイン(走行制御ゲイン、車速制御ゲイン等)を設定する技術が開示されている。この技術によれば、設定車間距離が短い場合、車間距離制御ゲインを大きくして、車両挙動を機敏なものにし、設定車間距離が長い場合、車間距離制御ゲインを小さくして、車両挙動を緩慢なものにしている。このような技術を前述の本実施形態の車両に搭載しても良い。そのような構成にしたとしても、設定車間距離が大きくなるほど回頭特性又は横移動特性を抑制することと、前述のように設定車間距離が大きくなるほど車間距離制御ゲインを小さくすること(従来技術)とは、運転者の意思に合致した車両挙動にするといった観点では合致したものになる。
また、特開昭60−135368号公報には、四輪操舵装置の後輪操舵制御ゲインを手動により設定する技術が開示されている。この技術によれば、四輪操舵装置の制御特性を運転者の意思に合致させることもできる。しかし、四輪操舵装置の制御特性を運転者が好みの状態にするにはスイッチ操作をしなければならず、そのスイッチ操作が運転者に煩わしさを与えてしまう。しかし、本実施形態では、車間距離設定に連動して後輪操舵制御ゲインを設定しているので、運転者にそのような煩わしさを与えることなく、四輪操舵装置の制御特性を運転者の好みの状態にすることができる。
また、前記図13に示したように設定車間距離に応じてインジケータD1を表示しているので、運転者は、現在の後輪操舵制御ゲインの状態、すなわち車両の緩急の挙動特性を知ることができる。
また、前記図13に示したように設定車間距離に応じてインジケータD1を表示しているので、運転者は、現在の後輪操舵制御ゲインの状態、すなわち車両の緩急の挙動特性を知ることができる。
(3)後輪操舵がなされていたり(旋回走行していたり)、シフトレンジ操作や道路形状が変動していたり、運転者がアクセル操作やブレーキ操作をしていたり、相対速度ΔVが大きい場合
この場合に後輪操舵ゲインを変更する操作がなされても、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持する、又は設定車間距離に基づいて後輪操舵制御ゲインを既に設定している場合には、当該後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持する。
この場合に後輪操舵ゲインを変更する操作がなされても、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持する、又は設定車間距離に基づいて後輪操舵制御ゲインを既に設定している場合には、当該後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持する。
例えば、後輪操舵中でもACCが作動したことで後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0から他の値αS,αM,αLに変更してしまうと、車両挙動が不安定になってしまい、運転者に違和感を与えてしまう。これに対して、後輪操舵中の場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持することで、そのようなことを防止できる。
また、運転者が頻繁にシフトレンジ操作をしている場合、たとえACCが作動中であっても、運転者がリラックスしているとは言い難い。このようなことから、運転者によるシフトレンジ操作に変動がある場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持して、車両挙動特性を運転者の意思に合致させるようにしている。
また、運転者が頻繁にシフトレンジ操作をしている場合、たとえACCが作動中であっても、運転者がリラックスしているとは言い難い。このようなことから、運転者によるシフトレンジ操作に変動がある場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持して、車両挙動特性を運転者の意思に合致させるようにしている。
また、道路形状に変動がある場合も同様、運転者がリラックスしているとは言い難い。このようなことから、道路形状に変動がある場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持して、車両挙動特性を運転者の意思に合致させるようにしている。
また、隣接車線への車線変更や前方車両との衝突回避をするといったように自車両の旋回特性を上げるために、運転者がアクセル操作やブレーキ操作をする場合がある。このようなことから、運転者がアクセル操作やブレーキ操作をしている場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持することで、自車両の旋回特性を上げようとする運転者の意思に合致させるようにしている。
また、隣接車線への車線変更や前方車両との衝突回避をするといったように自車両の旋回特性を上げるために、運転者がアクセル操作やブレーキ操作をする場合がある。このようなことから、運転者がアクセル操作やブレーキ操作をしている場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持することで、自車両の旋回特性を上げようとする運転者の意思に合致させるようにしている。
また、相対速度ΔVが大きい場合、すなわち前方車両に急接近している場合、隣接車線への車線変更や前方車両との衝突回避をするといったように運転者が自車両の旋回特性を上げることが考えられる。このようなことから、相対速度ΔVが大きい場合、後輪操舵制御ゲインを通常用いる値α0に維持することで、自車両の旋回特性を上げようとする運転者の意思に合致させるようにしている。
(4)その他
例えば、ACCにおいて前方車両を見失った場合(ロストした場合)、自車両は設定車速で走行するようになる。この場合、それまで設定されていた設定車間距離(最新の設定車間距離)に対応する後輪操舵制御ゲインに設定する。
すなわち、ACCにおいて前方車両を見失った場合(ロストした場合)でも、追従状態のときの運転者のリラックス状態が維持されていると考えられるので、そのまま車両挙動特性を維持して、自車両の回頭特性又は横移動特性を抑制することで、そのような運転者の状態に合致した車両挙動特性にすることができる。
例えば、ACCにおいて前方車両を見失った場合(ロストした場合)、自車両は設定車速で走行するようになる。この場合、それまで設定されていた設定車間距離(最新の設定車間距離)に対応する後輪操舵制御ゲインに設定する。
すなわち、ACCにおいて前方車両を見失った場合(ロストした場合)でも、追従状態のときの運転者のリラックス状態が維持されていると考えられるので、そのまま車両挙動特性を維持して、自車両の回頭特性又は横移動特性を抑制することで、そのような運転者の状態に合致した車両挙動特性にすることができる。
また、前方車両がなくなることで、運転者が現在の設定車間距離を把握できなくなったり、忘れてしまったりすることも考えられるが、この場合でも、運転者は、前記図13に示したインジケータD1を見ることで、現在の後輪操舵制御ゲインの状態、すなわち車両の緩急の挙動特性を知ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態として実現されることに限定されるものではない。
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前記実施形態では、前輪操舵(又はステアリング操作)に対応させて後輪操舵し、車速に応じて逆相制御と同相制御とを行う四輪操舵装置の場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、前輪操舵(又はステアリング操作)に対応させることなく後輪操舵する装置や、車速に対応させることなく車輪を操舵する装置に本発明を適用しても良い。また、運転者の運転操作により自車両が旋回運動している場合に、左右輪の駆動力配分を調節して、左右の駆動トルクをアクティブに制御し、カーブ旋回方向にモーメントを発生させて、車両の旋回特性を向上させるヨーコントロールシステムに本発明を適用しても良い。例えば、このようなシステムの場合には、設定車間距離が大きくなるほど、旋回特性が緩慢になるように、モーメントを調整する。
このように、本発明は、運転者の運転操作に基づいて車両の挙動を制御する車両挙動制御装置であれば、適用することができる。
また、前記実施形態では、設定車間距離が「長」、「中」、「短」といったように、段階的に車間距離が設定される場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、車間距離がリニアに設定されるものでも良く、この場合、そのようにリニアに設定される車間距離に対応して、後輪操舵制御ゲインもリニアに設定する。
また、前記実施形態では、設定車間距離が「長」、「中」、「短」といったように、段階的に車間距離が設定される場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、車間距離がリニアに設定されるものでも良く、この場合、そのようにリニアに設定される車間距離に対応して、後輪操舵制御ゲインもリニアに設定する。
また、前記実施形態では、設定車間距離に基づいて後輪操舵制御ゲインαを設定(変更)する場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、車輪(例えば後輪)の転舵速度を設定車間距離に基づいて設定しても良い。例えば、設定車間距離が大きくなるほど、車輪の転舵速度が遅くなるようにする。これにより、前記実施形態の場合と同様に、設定車間距離が大きくなるほど、車両の回頭特性や横移動特性が抑制されるようになる。
また、前記実施形態では、後輪操舵制御ゲインを設定(補正)することで、操舵制御特性を設定(補正)している。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、操舵制御特性を設定(補正)できるものであれば、車輪の操舵制御量は前記後輪操舵制御ゲインに限らず他の値の設定(補正)をしても良い。
また、前記実施形態では、後輪操舵制御ゲインを設定(補正)することで、操舵制御特性を設定(補正)している。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、操舵制御特性を設定(補正)できるものであれば、車輪の操舵制御量は前記後輪操舵制御ゲインに限らず他の値の設定(補正)をしても良い。
5FL〜5RR 車輪
6FL〜6RR ホイールシリンダ
7 制動流体圧制御回路
8 コントロールユニット
9 エンジン
12 駆動トルクコントロールユニット
13 撮像部
15 ナビゲーション装置
16 レーダ
17 マスタシリンダ圧センサ
18 アクセル開度センサ
19 操舵角センサ
21 ステアリングホイール
22FL〜22RR 車輪速度センサ
23 手動スイッチ
23c 設定車間距離スイッチ
31 車速信号処理部
32 画像処理部
33 車速制御部
34 測距信号処理部
40 走行制御部
52 操舵軸
53 アクチュエータユニット
54 電動モータ
55 後輪操舵機構
56a,56b 後輪舵角センサ
6FL〜6RR ホイールシリンダ
7 制動流体圧制御回路
8 コントロールユニット
9 エンジン
12 駆動トルクコントロールユニット
13 撮像部
15 ナビゲーション装置
16 レーダ
17 マスタシリンダ圧センサ
18 アクセル開度センサ
19 操舵角センサ
21 ステアリングホイール
22FL〜22RR 車輪速度センサ
23 手動スイッチ
23c 設定車間距離スイッチ
31 車速信号処理部
32 画像処理部
33 車速制御部
34 測距信号処理部
40 走行制御部
52 操舵軸
53 アクチュエータユニット
54 電動モータ
55 後輪操舵機構
56a,56b 後輪舵角センサ
Claims (14)
- 自車両と前方車両との車間距離が運転者が設定した設定車間距離になるように車速制御する車速制御装置と、運転者の運転操作に基づいて車両の挙動を制御する車両挙動制御装置とを搭載する車両の走行制御装置において、
前記設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、前記車両挙動制御装置の制御特性を設定することを特徴とする車両の走行制御装置。 - 前記設定車間距離が長いほど、車両挙動が緩慢になり、前記設定車間距離が短いほど、自車両の車両挙動が機敏になることを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
- 前記車両挙動制御装置は、運転者によるステアリング操作に基づいて、車輪を操舵制御する車輪操舵制御装置であり、前記設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、前記車輪の操舵制御特性を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の車両の走行制御装置。
- 前記車両挙動制御装置は、運転者によるステアリング操作に基づいて、操舵輪を操舵するとともに補助操舵輪を操舵制御する四輪操舵装置であり、前記設定車間距離を設定したときの運転者の意思に合致するように、前記補助操舵輪の操舵制御特性を設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
- 前記車速制御装置は、車間距離に基づいて車速制御特性を設定しており、前記車両挙動制御装置の制御特性を前記車速制御特性に合致させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
- 前記車速制御装置は、前方車両を見失った場合、設定車速になるように車速制御しており、当該前方車両を見失った場合、最新の設定車間距離に基づいて、前記車両挙動制御装置の制御特性を設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
- 自車両と前方車両との車間距離が運転者が設定した設定車間距離になるように車速制御する車速制御装置と、車輪を操舵制御する車輪操舵制御装置とを搭載する車両の走行制御装置において、
前記設定車間距離の設定値に基づいて、前記車輪の操舵制御量を設定する操舵制御量設定手段を備えることを特徴とする車両の走行制御装置。 - 前記操舵制御量設定手段は、前記設定車間距離の設定値が大きくなるほど、自車両の旋回特性及び横移動特性の少なくとも一方が抑制されるように前記車輪の操舵制御量を設定することを特徴とする請求項7記載の車両の走行制御装置。
- 前記操舵制御装置は、操舵輪の操舵に基づいて操舵制御ゲインにより補助操舵輪が操舵制御する四輪操舵装置であり、前記操舵制御量設定手段は、前記設定車間距離の設定値に基づいて、前記操舵制御ゲインを補正することで前記補助操舵輪の操舵制御量を設定することを特徴とする請求項7又は8記載の車両の走行制御装置。
- 前記四輪操舵装置は、低速走行時には前記操舵輪と前記補助操舵輪とを逆相にする逆相制御をし、かつ高速走行時には前記操舵輪と前記補助操舵輪とを同相にする同相制御をしており、前記操舵制御量設定手段は、前記設定車間距離の設定値が大きくなるほど、前記逆相制御のときの前記操舵制御ゲイン又は前記同相制御のときの前記操舵制御ゲインを小さくすることを特徴とする請求項9記載の車両の走行制御装置。
- 前記設定車間距離は段階的に設定されるようになっており、前記操舵制御量設定手段は、設定されている段階の設定車間距離に基づいて、前記車輪の操舵制御量を設定することを特徴とする請求項7乃至10の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
- 前記車速制御装置は、車間距離に基づいて車速制御の制御ゲインを設定しており、前記操舵制御量設定手段は、前記車速制御の制御ゲインの設定特性と合致するように前記車輪の操舵制御量を設定することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
- 前記操舵制御量設定手段は、運転者による運転操作状態、自車両状態及び自車両の周囲環境状態のうちの少なくとも一の状態に基づいて、前記車輪の操舵制御量を設定することを特徴とする請求項7乃至12の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
- 前記車速制御装置は、前方車両を見失った場合、設定車速になるように車速制御しており、当該前方車両を見失った場合、最新の設定車間距離に基づいて、前記車輪の操舵制御量を設定することを特徴とする請求項7乃至13の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005152183A JP2006327359A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 車両の走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=37549511
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JP2005152183A Pending JP2006327359A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 車両の走行制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006327359A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202708A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Fuji Heavy Ind Ltd | 操舵支援装置 |
JP2010241264A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | 走行制御装置 |
WO2013076908A1 (ja) * | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 日産自動車株式会社 | 車線逸脱防止装置 |
KR101493315B1 (ko) | 2014-03-14 | 2015-02-13 | 주식회사 만도 | 스마트 크루즈 컨트롤 시스템 및 그 제어방법 |
-
2005
- 2005-05-25 JP JP2005152183A patent/JP2006327359A/ja active Pending
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