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JP2006315306A - 液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 Download PDF

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JP2006315306A
JP2006315306A JP2005140512A JP2005140512A JP2006315306A JP 2006315306 A JP2006315306 A JP 2006315306A JP 2005140512 A JP2005140512 A JP 2005140512A JP 2005140512 A JP2005140512 A JP 2005140512A JP 2006315306 A JP2006315306 A JP 2006315306A
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Koichi Igarashi
浩一 五十嵐
Shogo Ono
章吾 小野
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Abstract

【課題】 本発明は、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に関し、例えばインクジェット方式によるラインプリンタに適用して、生産性の低下を有効に回避して簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができるようにする。
【解決手段】 本発明は、複数チップを接続したブロックにより半導体ウエハからヘッドチップを切り出して実装する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に関し、例えばインクジェット方式によるラインプリンタに適用することができる。本発明は、複数チップを接続したブロックにより半導体ウエハからヘッドチップを切り出して実装することにより、生産性の低下を有効に回避して簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができるようにする。
近年、パーソナルコンピュータの発展、電子スチルカメラの普及に伴い、電子データのハードコピーにインクジェット方式によるプリンタが広く利用されている。このインクジェット方式のプリンタは、発熱素子等によるエネルギー発生素子の駆動により微小なノズルからインク液滴を飛び出させて所望の画像等を印刷し、複数のエネルギー発生素子を集積化してヘッドチップが作成され、さらにこのヘッドチップにより液滴吐出ヘッドであるプリンタヘッドが作成される。
すなわち図22は、一部断面を取って1つのヘッドチップに係るこの種のプリンタヘッドの構成を示す断面図である。このプリンタヘッド1は、インク流路2より液室3にインクを導き、エネルギー発生素子4の駆動によりこの液室3に保持されたインクの圧力を増大させ、これにより液室3に設けられたノズル7からインク液滴を飛び出させる。なおこの図22に係るプリンタヘッド1は、スリット状のインク流路2により背面側よりインクを供給するようにヘッドチップ5が形成され、このヘッドチップ5に液室形成用の隔壁6、ノズル7が形成されてなる部材8が順次設けられてノズル7、液室3、流路2が形成される。
ヘッドチップ5は、複数のエネルギー発生素子4、この複数のエネルギー発生素子4を駆動するロジック回路等を集積回路化した半導体基板であり、図23に示すように、半導体製造技術を用いて半導体ウエハ9上に複数チップがまとめて作成された後、個別にスクライビングされて形成される。
このためヘッドチップ5は、ダイシングに供する領域(スクライブライン)が垂直方向及び水平方向に延長するように整列して半導体ウエハ9上に形成され、図24において矢印Aにより示すように、スクライブラインにより個々にスクライビングされて作成される。なおスクライビング工程は、ノズル11から切削水を供給しながら、高速回転するダイヤモンドブレード10によりスクライブラインを切削して実行される。
このような半導体チップの分離方法に関して、例えば特開平10−157149号公報、特開2002−25948号公報、特開2001−148358号公報等には、エッチングにより、又はエッチングと研磨とにより、半導体チップを個々に分離する方法が提案されている。
このようなプリンタは、ノズル列の長さが短いシリアル方式の場合、各色に、1つのヘッドチップが割り当てられてプリンタヘッドが作成されるのに対し、ノズル列の長さが長いシリアル方式の場合、さらにはラインプリンタの場合、各色に、同一形状によるヘッドチップが複数個割り当てられてプリンタヘッドが作成される。なおここでシリアル方式によるプリンタは、記録対象の用紙を搬送しながら、この用紙の搬送方向に対して直交する方向にプリンタヘッドを移動して印刷する方式である。
これらのうちの複数個のヘッドチップによるプリンタヘッドに関して、例えば特開平2−2009号公報には、図25に示すように、ヘッドチップ5を直列に配列したプリンタヘッドの構成が開示されている。すなわちこの特開平2−2009号公報に開示のプリンタヘッドは、ヘッドチップ5間の隙間を接着材13により塞ぐようにして、ヘッドチップ5をベース材12に順次配置し、これらヘッドチップ5の上に、ノズル7の列を事前に作成した天板14を配置して形成される。この特開平2−2009号公報に開示のプリンタヘッドでは、隣接するヘッドチップ5間でノズルピッチが変化しないように、エネルギー発生素子4の配置が工夫されている。
これに対して特開昭55−132253号公報には、いわゆる千鳥配置によりヘッドチップ5を配置したプリンタヘッドの構成が開示されている。ここで千鳥配置は、1つのノズル列に対してノズル列の延長する方向に一方の列をシフトさせて2列によりヘッドチップ5を配置する方法である。この千鳥配置によれば、図25に示すプリンタヘッドに比して、ヘッドチップ間の間隔による取り付けの制限を緩和してヘッドチップを配置することができる。
またこのような複数個のヘッドチップによるプリンタヘッドの組立て方法に関して、例えば特開2002−86695号公報には、複数個のヘッドチップをキャリア上に位置決めして配置し、このキャリアをベース材に位置決めして配置することにより、プリンタヘッドの組立て作業を簡略化する方法が提案されている。
ところでこの種のプリンタヘッドにおいて、ヘッドチップが位置ずれすると印刷精度が劣化する。すなわちノズル列を形成した1つの部材に対して複数のヘッドチップを配置して作成されるプリンタヘッドでは、ヘッドチップが位置ずれすると、ノズルに対してエネルギー発生素子が位置ずれすることになり、位置ずれが大きくなると、インク液滴の吐出方向が大きく乱れ、印刷精度が劣化する。またそれぞれノズルを形成した複数個のヘッドチップにより作成されるプリンタヘッドでは、ヘッドチップが位置ずれすると、ノズル自体が位置ずれすることになり、位置ずれが大きくなると、ヘッドチップのつなぎ目で白スジや黒スジが発生して印刷精度が劣化する。
これにより複数個のヘッドチップによりプリンタヘッドを作成するようにして、高い精度の印刷結果を確保するためには、各ヘッドチップ間の位置ずれを小さくすることが求められる。このため従来、プリンタヘッドの作成工程においては、高精度に位置決めすることができる装置、治具等を用いて±数〔μm〕程度の誤差によりヘッドチップを実装しており、これにより組み立て作業が煩雑な問題があった。
この問題を解決する1つの方法として、1つのヘッドチップの大きさを大きくして、プリンタヘッドへの組み立てに供するヘッドチップの数を少なくすることが考えられる。しかしながらヘッドチップの大きさを大きくすると、製造時のパーティクル、各種の欠陥により著しく歩留りが悪くなる。また半導体ウエハ上に作成可能なヘッドチップの数も少なくなり、これらにより結局、ヘッドチップの生産効率が著しく劣化することになる。因みに、例えば液晶等のフラットディスプレイ装置の分野における大型のガラス基板を用いた加工技術を利用してこの種のヘッドチップを作成することも考えられるが、ガラス基板にあっては、熱伝導率が低いことにより、発熱素子によるエネルギー発生素子のプリンタヘッドには、実際上、適用することができない。
特開平10−157149号公報 特開2002−25948号公報 特開2001−148358号公報 特開平2−2009号公報 特開昭55−132253号公報 特開2002−86695号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、生産性の低下を有効に回避して、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明は、1つのノズル列に対して複数のヘッドチップを割り当てた液体吐出ヘッドの製造方法に適用して、前記液体吐出ヘッドにおける前記複数のヘッドチップの配置に対応する配置により、半導体ウエハ上に、複数の前記ヘッドチップを作成するヘッドチップの作成工程と、前記半導体ウエハ上の前記ヘッドチップを検査する検査工程と、前記複数のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップについては、複数のヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから前記ヘッドチップを切り出すヘッドチップの分離工程と、前記ヘッドチップの分離工程により切り出された前記ブロックにより前記液体吐出ヘッドを作成する組み立て工程とを有し、前記検査工程で検出される欠陥チップに応じて、前記ヘッドチップの分離工程で切り出す前記ブロックを可変する。
また請求項7の発明は、エネルギー発生素子の駆動により液室に保持した液体の圧力を増大させ、ノズルから前記液室に保持した液体の液滴を飛び出させる液体吐出ヘッドに適用して、前記ノズルによるノズル列の1つに対して、半導体ウエハより切り出されて、前記エネルギー発生素子を集積化したヘッドチップが複数個割り当てられて形成され、 前記複数個のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップが、隣接するヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから切り出されて配置されているようにする。
また請求項11の発明は、液体吐出ヘッドの駆動により前記液体吐出ヘッドの液室に設けられた液体の液滴を前記液滴の処理対象に向けて前記液体吐出ヘッドのノズルから飛び出させる液体吐出装置に適用して、前記液体吐出ヘッドは、エネルギー発生素子の駆動により前記液室に保持した液体の圧力を増大させ、前記ノズルから前記液室に保持した液体の液滴を飛び出させ、前記ノズルによるノズル列の1つに対して、半導体ウエハより切り出されて、前記エネルギー発生素子を集積化したヘッドチップが複数個割り当てられて形成され、 前記複数個のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップが、隣接するヘッドチップを接続したたままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから切り出されて配置されているようにする。
請求項1の構成によれば、1つのノズル列に対して複数のヘッドチップを割り当てた液体吐出ヘッドの製造方法に適用して、前記液体吐出ヘッドにおける前記複数のヘッドチップの配置に対応する配置により、半導体ウエハ上に、複数の前記ヘッドチップを作成するヘッドチップの作成工程と、前記半導体ウエハ上の前記ヘッドチップを検査する検査工程と、前記複数のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップについては、複数のヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから前記ヘッドチップを切り出すヘッドチップの分離工程と、前記ヘッドチップの分離工程により切り出された前記ブロックにより前記液体吐出ヘッドを作成する組み立て工程とを有し、前記検査工程で検出される欠陥チップに応じて、前記ヘッドチップの分離工程で切り出す前記ブロックを可変することにより、ヘッドチップを小型形状により形成して歩留りを向上するようにしても、実装の際には、複数のヘッドチップによるブロックにより組み立てることができ、これにより位置決めに係る作業を少なくすることができる。これにより生産性の低下を有効に回避して、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
また請求項7の構成により、エネルギー発生素子の駆動により液室に保持した液体の圧力を増大させ、ノズルから前記液室に保持した液体の液滴を飛び出させる液体吐出ヘッドに適用して、前記ノズルによるノズル列の1つに対して、半導体ウエハより切り出されて、前記エネルギー発生素子を集積化したヘッドチップが複数個割り当てられて形成され、前記複数個のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップが、隣接するヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから切り出されて配置されているようにすることにより、ヘッドチップを小型形状により形成して歩留りを向上し、かつ実装の際には、複数のヘッドチップによるブロックにより組み立てることができ、これにより位置決めに係る作業を少なくすることができる。これにより生産性の低下を有効に回避して、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
これにより請求項11の構成によれば、生産性の低下を有効に回避して、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる液体吐出装置を提供することができる。
本発明によれば、生産性の低下を有効に回避して、ウエハ内でのチップ歩留りに左右されずに簡単に長尺ヘッドチップを生産可能とすることにより、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図2は、本発明に係るラインプリンタを示す斜視図である。このラインプリンタ21は、フルラインタイプのラインプリンタであり、略長方形形状によりプリンタ本体22が形成される。ラインプリンタ21は、印刷対象である用紙23を収納した用紙トレイ24をこのプリンタ本体22の正面に形成されたトレイ出入口より装着することにより、用紙23を給紙できるように作成されている。
ラインプリンタ21は、このようにトレイ出入口よりプリンタ本体22に用紙トレイ24が装着されて、ユーザーにより印刷が指示されると、このプリンタ本体22に設けられた給紙ローラの回転によりプリンタ本体22の背面側に向かって用紙トレイ24から用紙23が送り出され、プリンタ本体22の背面側に設けられた反転ローラによりこの用紙23の送り方向が正面方向に切り換えられる。ラインプリンタ21は、このようにして用紙送り方向が正面方向に切り換えられてなる用紙23が用紙トレイ24上を横切るように搬送され、ラインプリンタ21の正面側に配置された排出口よりトレイ25に排出される。
ラインプリンタ21は、上側端面に上蓋26が設けられ、この上蓋26の内側、正面方向への用紙搬送途中に、矢印Aにより示すように、ヘッドカートリッジ28が交換可能に配置される。
ここでヘッドカートリッジ28は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色によるフルラインタイプのプリンタヘッドであり、上側に各色のインクタンク29Y、29M、29C、29Kが設けられる。ヘッドカートリッジ28は、これらインクタンク29Y、29M、29C、29Kに係るプリンタヘッドのアッセンブリーであるヘッドアッセンブリー30と、このヘッドアッセンブリー30の用紙23側に設けられて、不使用時、ヘッドアッセンブリー30に設けられたノズル列を塞いでインクの乾燥を防止するヘッドキャップ31とにより構成される。これによりラインプリンタ21は、このヘッドカートリッジ28に設けられたヘッドアッセンブリー30の駆動により、各色のインク液滴を用紙23に付着させて所望の画像等をカラーにより印刷する。
図3は、このヘッドアッセンブリー30を用紙23側より見てインク液滴の吐出に係る部分を拡大し、一部断面を取って示す斜視図である。ヘッドアッセンブリー30は、液室の隔壁等を作成したヘッドチップ34を順次ノズルシート35に貼り付けた後、ボンディング端子36を介してヘッドチップ34を配線して形成される。
ここでヘッドチップ34は、複数のエネルギー発生素子37、この複数のエネルギー発生素子37を駆動する駆動回路、この駆動回路の駆動に供する電源等を入力するボンディング端子36等が形成された半導体基板であり、エネルギー発生素子37側より見て全体が長方形形状により形成され、この長方形形状の長辺の一辺に沿って所定ピッチによりエネルギー発生素子37が複数個設けられる。この実施例では、このエネルギー発生素子37に発熱素子が適用されるものの、これに代えて、ピエゾ素子、静電アクチュエータ等、種々のエネルギー発生素子を用いるようにしてもよい。
ヘッドチップ34は、この一辺側が開いてなるように、櫛の歯形状により液室39の隔壁40、流路の隔壁が形成され、またこの一辺側に沿ってスリット状の貫通孔41が設けられる。これによりヘッドアッセンブリー30では、この隔壁40、貫通孔41等により流路を形成して、この流路からそれぞれ対応するインクタンク29Y、29M、29C、29Kのインクをヘッドチップ34の裏面側より各液室39に導き、またこのようにして液室39に導かれたインクの圧力をエネルギー発生素子37の駆動により増大させる。
ヘッドチップ34は、半導体ウエハの段階で、半導体ウエハと隔壁40との密着力を増大させる密着層42が形成され、またこの上層に感光性樹脂材料を積層した後、フォトリソプロセスによってこの感光性樹脂材料から液室39の部位等を取り除くことにより、隔壁40が形成される。なお密着層42は、半導体ウエハと隔壁40との密着力が十分な場合は、省略することもできる。
これに対してノズルシート35は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクにそれぞれ対応するように、用紙幅以上の長さによるノズル列が並設されたシート状部材であり、電鋳技術によりコバルトを含むニッケル材により形成される。ノズルシート35は、ノズル43によるノズル列を間に挟んで千鳥に、各ヘッドチップ34をそれぞれボンディング端子36にワイヤボンディングする際の作業用の開口44が形成される。この実施例において、ヘッドアッセンブリー30は、いわゆる千鳥配置によりヘッドチップ34が配置され、これによりノズルシート35は、各ヘッドチップ34に設けられるエネルギー発生素子37に対応して、所定個数を単位にして、ノズル43の連続によるノズル列方向と直交する方向に、交互にオフセットした位置にノズルが作成されて1つのノズル列が作成されるようになされている。
なおヘッドアッセンブリー30では、このノズルシート35へのヘッドチップ34の配置により液室39等が作成されるようになされているものの、例えば感光性樹脂材料等により液室用の隔壁、ノズルシートを一体に形成して各液室39等を作成するようにしてもよい。
図4は、用紙23側から見たヘッドチップ34の配置を示す平面図である。ヘッドアッセンブリー30は、いわゆる千鳥配置によりヘッドチップ34が配置される。なおヘッドアッセンブリー30においては、このような千鳥配置がノズル列の長さに対応して連続し、さらにこの千鳥配置が各色のインクにそれぞれ対応して並設されるものの、図4及び続く図5では、1色のインクに対応する千鳥配置のうちの上側のヘッドチップ34を4個、下側のヘッドチップ34を3個により配置する場合を例に取って説明する。
ヘッドアッセンブリー30は、この千鳥配列による2列によるヘッドチップ34の配置において、インク流路が中央側になるように、これら2列のうちの、一方の側のヘッドチップ34が、他方の側のヘッドチップを180度回転した向きにより配置される。
ヘッドアッセンブリー30は、これら1つのノズル列に係る複数個のヘッドチップ34a〜34gが個々のヘッドチップ34a〜34gに分離されることなく、一体化した状態によるブロックにより半導体ウエハより切り出され、この一体化したブロックによる状態でノズルシート35に貼り付けられる。これによりヘッドアッセンブリー30は、これら複数個のヘッドチップ34a〜34gをまとめて位置決めして組み立てられ、その分、簡易な組立て作業にもかかわらず高い印刷精度を確保することができるように構成されている。
またヘッドチップの欠陥等により、このようなこれら複数個のヘッドチップ34a〜34gを一体化してブロックにより半導体ウエハから切り出すことが困難な場合、欠陥のヘッドチップを除いた小さなブロックにより半導体ウエハから切り出され、その分、個々のヘッドチップ34a〜34gをそれぞれ別々に位置決めして組み立てる場合に比して、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができるように構成なされている。
具体的に、図4(A)の例では、図5(A)に示すように、この1つのノズル列を構成する7個のヘッドチップ34a〜34gをまとめた大きなブロック46aにより半導体ウエハより切り出し、実装した例であり、この場合、ヘッドチップ34a〜34gを個々に位置決めする場合の7回の位置決め作業を1回に低減することができ、またヘッドチップ34a〜34g間の位置ずれも防止することができ、その分、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
また図4(B)の例では、図5(B)〜(D)に示すように、この1つのノズル列を構成する7個のヘッドチップ34a〜34gのうち、左端、上下のヘッドチップ34a、34eによるブロック46b、右端、上下のヘッドチップ34d、34gによるブロック46c、残りのヘッドチップ34b、34c、34fによるブロック46dにより半導体ウエハより切り出し、実装した例であり、この場合、ヘッドチップ34a〜34gを個々に位置決めする場合の7回の位置決め作業を3回に低減することができ、また各ブロックにおけるヘッドチップ間の位置ずれも防止することができ、その分、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
これによりこの実施例においては、ヘッドアッセンブリーにおけるヘッドチップの配置に対応する配置により、半導体ウエハ上に、複数のヘッドチップを作成するようにして、これら複数のヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、ヘッドチップを半導体ウエハから切り出して組み立てる。
ヘッドアッセンブリー30は、このようなヘッドチップ34a〜34gの位置決め作業が図4(C)に示す実装基板47に対して実行されて、この実装基板47にヘッドチップ34a〜34gが実装された後、ノズルシート35に貼り付けられて実装される。ここでこの実装基板47は、各ヘッドチップ34a〜34gと外部のコントローラとの中継基板を構成し、これにより各ヘッドチップ34a〜34gとの接続用の電極38、外部のコントローラとの接続用の電極等が形成される。また各ヘッドチップ34a〜34gにインクを供給するインク流路用の開口48が形成される。なお実装基板47は、セラミックス基板、ガラス基板、エポキシ基板等により作成されるが、これらの基板に代えて種々の材料による基板を広く適用することができる。また各ヘッドチップ34a〜34gとの接続にあっては、ワイヤボンディングが適用されるものの、フレキシブル配線基板を用いたバンプによる接続等、種々の接続方法を広く適用することができる。
このようなヘッドアッセンブリーにおける配置に対応するように、ヘッドチップ34a〜34gは、図6に示すレイアウトにより半導体ウエハ51上に作成される。すなわちヘッドチップ34は、2列を組にして形成され、この2列のうちの一方の列に配置されるヘッドチップ34Eは、インク流路を構成するスリット状の貫通孔41が他方の列のヘッドチップ34O側となるように配置されるのに対し、この他方の列に配置されるヘッドチップ34Oは、インク流路を構成するスリット状の貫通孔41が一方の列のヘッドチップ34E側となるように配置される。
またこの1組の列にあっては、一方の列が水平方向に1/2チップ分だけオフセットして配置される。これによりヘッドチップ34は、1つのノズル列に対応する配置により半導体ウエハ51上に配置されるようになされている。因みに図6(B)に示すように、このようなヘッドアッセンブリーにおけるヘッドチップ34の配置に対応するレイアウトにより半導体ウエハ51上にヘッドチップ34をレイアウトすることにより、各ヘッドチップ34は、破線により示す従来のヘッドチップ34に比して、長手方向の両端に、それぞれ隣接するヘッドチップ34との接続用のダミー領域A21が設けられる。なおダミー領域A21にあっては、例えばスリット状の貫通孔41に代えてインク供給用の貫通孔を作成する場合、印刷に係る種々のデバイスを形成する領域に割り当てる場合等、種々に利用するようにしてもよく、このようにすれば、ダミー領域A21を有効に利用することができる。なお半導体ウエハ上に無駄なくヘッドチップを作成するためには、オフセット量を1/2チップ分に設定することが望ましいが、ダミー領域A21を偏らせてオフセット量を1/2チップ分とは異なる値に設定してもよい。
これらによりこの実施例において、ヘッドチップ34は、図7に示すように、これら1組の各列に対応する2種類の露光パターン53及び54を設けたレチクル52を用いて、ステッパーによる露光処理により形成される。なおこの場合、図8(A)に示すように、他方の列側の露光パターン54をマスクして一方の列を露光処理すると共に、これとは逆に図8(B)に示すように、一方の列側の露光パターンをマクスして他方の列を露光することにより、これらヘッドチップ34を作成するようにしてもよい。
因みに、図9に示すように、これら1組の露光パターン53及び54を1つのレチクルにそれぞれ複数個設けることが可能な場合には、図8との対比により図10(A)及び(B)に示すように、それぞれ一方の列用の露光パターン53及び他方の列用の露光パターン54をマスクして他方の列及び一方の列を露光処理することにより、一段と効率良くヘッドチップを作成することができる。
図1は、半導体ウエハ51によるヘッドチップ34の処理工程を示すフローチャートである。この実施例において、ヘッドチップ34は、半導体ウエハ51上に作成されると、この処理手順によりステップSP1からステップSP2に移り、ウエハ検査工程による処理を受ける。ここでこのウエハ検査工程では、半導体ウエハ51上において、各ヘッドチップ34の動作、特性を確認するファンクションチェックの処理が実行され、これにより欠陥チップが検出される。図11は、このウエハ検査工程による検査結果を示す平面図であり、×の印により示されるヘッドチップが欠陥チップとして検出されたヘッドチップ34である。この検査工程では、この検査結果により欠陥チップにマーキングし、さらには各半導体ウエハを管理するコンピュータにこの検査結果を通知する。
続いてこの工程では、ステップSP3に移り、切削パターンを決定する。ここでこの実施例においては、ステップSP2の検査結果の通知を受けたコンピュータにより所定の処理手順を実行することにより、始めに半導体ウエハ51より切り出すブロックを設定する。ここでこのコンピュータにおいては、半導体ウエハ51における上述した1組の列を構成するヘッドチップを一体に切り出すように、これら各組の間に分割線を設定し、これによりこれら1組の列によるヘッドチップについて大きなブロックを設定する。またこのように設定した各ブロックより、欠陥チップを取り除くように、分割線を設定し、これにより始めに設定した大きなブロックを小さなブロックに分割する。
さらにコンピュータは、このようにして欠陥チップを除くようにブロック化して、オペレータにより設定された拘束条件により、さらにブロックを細分化する。すなわち例えばオペレータが1枚の半導体ウエハを単位にしたブロックの組み合わせを指示した場合、処理対象である1枚の半導体ウエハから切り出したブロックによりヘッドアッセンブリーの作成を完了するように、必要に応じてブロックを細分化する。またオペレータが1つのバッチを単位にしたブロックの組み合わせを指示した場合、処理対象であるバッチを構成する複数枚の半導体ウエハから切り出したブロックによりヘッドアッセンブリーの作成を完了するように、必要に応じてブロックを細分化する。これによりコンピュータは、特性の揃ったヘッドチップの組み合わせによりヘッドアッセンブリーを作成できるように、半導体ウエハより切り出すブロックを決定する。
コンピュータは、このようにしてブロックを決定すると、このブロックにより切り出すことができるように、切削パターンを決定する。続いてこの工程では、ステップSP4に移り、このようにして決定した切削パターンに沿って各ブロックによりヘッドチップを切り出す。
続いてこの工程は、ステップSP5に移り、このようにして切り出されたブロックによりヘッドアッセンブリーを組み立てた後、ステップSP6に移ってこの工程を終了する。しかしてこの組み立て時においては、ステップSP4におけるブロック化の処理に供したコンピュータにより、またこのブロック化によるデータを他のコンピュータにより処理して、オペレータの設定した拘束条件を満足するように、半導体ウエハより切り出されたブロックの組み合わせが指示され、この組み合わせによりプリンタヘッドが組み立てられる。
具体的に、図12及び図13に示すように、十分な長さにより1組の列によるヘッドチップを確保できる場合、これら列のヘッドチップをまとめたブロック46eによりヘッドチップ34が切り出され、この場合、図13(A)との対比により図13(B)に示すように、この1つのブロック46eだけで1色分のヘッドアッセンブリー30が作成される。なおこの図13(A)は、ヘッドチップの配置位置を示す平面図である。
これに対して例えば半導体ウエハ51の上端の、幅狭の部分にあっては、十分な長さにより1組の列によるヘッドチップを確保することが困難になる。これによりこの場合、この1組の列によるヘッドチップ34をまとめたブロック46fにより、さらには欠陥チップを除いたブロック46gによりヘッドチップ34が切り出され、図13(C)に示すように、またこれらブロック46f、46gと同様にして切り出されたブロック46h、46iとの組み合わせにより1色分のヘッドアッセンブリー30が形成される。なおこのようにして複数のブロックを組み合わせる場合にあっては、ステップSP3の処理における小さなブロックへの細分化により、結局1つのヘッドチップ34によりブロック46iが切り出される場合もある。
(2)実施例の動作
以上の構成において、このラインプリンタ21では(図2)、印刷に供する画像データ、テキストデータ等によるヘッドカートリッジ28の駆動により、記録対象である用紙23を所定の用紙送り機構により搬送しながら、ヘッドカートリッジ28に設けられたヘッドアッセンブリー30からインク液滴が吐出され、このインク液滴が搬送中の用紙23に付着して画像、テキスト等が印刷される。
これに対応してヘッドカートリッジ28のヘッドアッセンブリー30では(図2、図3)、インクタンク29Y、29M、29C、29Kのインクが流路を介して液室39に導かれ、エネルギー発生素子37の駆動による液室39に保持したインクの圧力増大により、ノズルシート35に設けられたノズル43からインク液滴が吐出される。これらによりこのラインプリンタ21においては、所望の画像等を印刷することができるようになされている。
しかしてこのヘッドアッセンブリー30においては(図3)、複数のエネルギー発生素子37、この複数のエネルギー発生素子37を駆動する駆動回路等を形成してなる半導体基板であるヘッドチップ34と、インク液滴を吐出するノズル43によるノズル列、開口44を電鋳処理により作成してなるシート状の部材であるノズルシート35とを配置して形成される。またこのようなノズル列の長さが記録対象の用紙幅以上に設定され、これによりヘッドアッセンブリー30では、フルラインタイプのラインヘッドが構成され、シリアル方式によるプリンタヘッドの場合に比して印刷速度を向上することができるようになされている。
この実施例に係るヘッドアッセンブリー30では(図4)、このようなノズル43によるノズル列の1つに対して、ヘッドチップ34が複数個割り当てられて形成され、これら複数個のヘッドチップ34が千鳥配置により配置される。
これによりヘッドアッセンブリー30では、ヘッドチップ34の位置ずれによりノズル43に対してエネルギー発生素子37が位置ずれし、インク液滴の吐出方向が変化することになる。これにより高い精度の印刷結果を確保する場合には、各ヘッドチップ34間の位置ずれを小さくすることが求められる。しかしながら個々のヘッドチップ34をいちいち位置決めして実装していたのでは組み立て作業が著しく煩雑になる。
このためこの実施例では、複数個のヘッドチップ34が個々のヘッドチップ34に分離されることなく、一体化した状態により半導体ウエハ51から切り出されて組み立てられる。すなわちこのヘッドアッセンブリー30の製造工程においては(図1)、ヘッドチップの作成工程により、ヘッドアッセンブリー30におけるヘッドチップ34の配置に対応する配置により、半導体ウエハ51上に、複数のヘッドチップ34が作成され(図6)、これら複数のヘッドチップ34が検査工程により検査される(図11)。また続いてヘッドチップの分離工程により、隣接するヘッドチップを接続したままの状態による1つ又は複数のブロック46により、ヘッドチップ34が半導体ウエハ51から切り出される(図12)。またこのとき複数のヘッドチップにより1つのブロックを形成できないヘッドチップにあっては、ヘッドチップ単体により切り出される。またこのようにして切り出されたブロック46、ヘッドチップにより組み立て工程でヘッドアッセンブリー30が作成される(図13)。
この実施例では、これら一連の処理において、検査工程で検出される欠陥チップに応じて、ヘッドチップの分離工程で切り出されるブロック46が可変される。より具体的に、ノズル列の長さに対応する1組の列によるヘッドチップを確保可能な場合には、これら列のヘッドチップをまとめたブロック46によりヘッドチップ34が切り出され、この1つのブロック46だけでヘッドアッセンブリー30が作成される。またこのようなブロック46を半導体ウエハ51より切り出すことが困難な場合には、小さなブロック46により半導体ウエハ51より切り出され、またこのブロック46と同様にして切り出されたブロック46と組み合わされてヘッドアッセンブリー30が作成される。またさらに複数のヘッドチップにより1つのブロックを形成できないヘッドチップにあっては、ヘッドチップ単体により切り出され、他のブロック等と組み合わされてヘッドアッセンブリー30が作成される。
これによりヘッドアッセンブリー30は、多数のヘッドチップ34が接続されたままの状態による1つ又は複数のブロック46により半導体ウエハ51から切り出されて作成され、ヘッドチップ34を小型形状により形成して歩留りを向上するようにしても、実装の際には、複数のヘッドチップ34によるブロック46により組み立てて、位置決めに係る作業を少なくし、かつ高い位置決め精度を確保することができる。これによりこの実施例では、生産性の低下を有効に回避して、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、複数チップを接続したブロックにより半導体ウエハからヘッドチップを切り出して実装することにより、生産性の低下を有効に回避して簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
またこの場合に、1つのノズル列に係る複数のヘッドチップを千鳥配置したことにより、ヘッドチップ間の間隔による取り付けの制限を緩和してヘッドチップを配置することができる。
またこの場合に、ノズル側から見た外形形状が長方形形状となるようにヘッドチップを作成して、半導体ウエハにおいて、奇数列に対して、偶数列のヘッドチップをヘッドチップの列の延長する方向にオフセットさせて配置することにより、1つのノズル列に対応する配置により半導体ウエハ上にヘッドチップを作成することができる。
図14は、本発明の実施例2に係るプリンタに適用されるプリンタヘッドについて、図4との対比により用紙側から見たヘッドチップの配置を示す平面図である。この実施例に係るプリンタは、ヘッドチップ54(54a〜54d)を、実施例1について上述したと同様に実装基板57(図14(C))に位置決めして保持した後、ノズルシートを貼り付けてヘッドアッセンブリーが作成される。なおここで実装基板57には、上述の実装基板47と同様に、電極58、インク流路用の開口59が形成される。また実装基板57、ノズルシートは、このヘッドチップ54に係る構成に対応するように、ノズル等が形成される。この実施例に係るプリンタは、このヘッドチップに係る構成が異なる点を除いて、実施例1と同一に構成される。
ここでこのプリンタヘッドに係るヘッドチップ54は、実施例1に係るヘッドチップ34と同様に、複数のエネルギー発生素子、この複数のエネルギー発生素子を駆動する駆動回路、この駆動回路の駆動に供する電源等を入力するボンディング端子等が形成された半導体基板により形成される。ヘッドチップ54は、ノズル43側から見て、ノズル列の延長する方向に細長に形成され、このノズル列の延長する方向の両側端面が、ノズル列の延長する方向に対して斜めとなるように形成される。またこの斜めの両側端面が、ノズル列の延長する方向に対して同じ向きに傾くように設定され、これによりヘッドチップ54は、ノズル43側から見て、ノズル列の方向に細長の平行四辺形形状により形成される。またこれによりノズル43側から見た長辺にあっては、一方の端面側で、隣接するヘッドチップに向かって飛び出すように形成される。
またさらにヘッドチップ54は、ノズル43側から見て、ノズル列の延長する方向のほぼ中央を境にして、ノズル43に係るレイアウトが点対称となるように、さらには隣接するヘッドチップに向かって飛び出す側にノズル43が形成される。これによりこの図14の例では、各ヘッドチップ54の中央より右側にあっては、上辺に沿ってノズル43が形成され、各ヘッドチップ54の中央より左側にあっては、下辺に沿ってノズル43が形成される。またこのようなノズル43に係る配置に対応して中央にインク流路55が形成される。
これによりこの実施例では、実施例1と同様にして、複数チップによるブロック、個々のヘッドチップにより半導体ウエハからヘッドチップ54を切り出して実装する場合にあって、ヘッドチップ54を1列により配置する場合でも、隣接するヘッドチップ間で、インク液滴を用紙に付着させる困難な部位が発生しないようになされている。
すなわち連続した1列の配置によりしてヘッドチップ54を半導体ウエハ上に形成する場合にあって、個々にヘッドチップを切り出すようにすると、スクライビングラインの幅の分だけ、隣接するヘッドチップ間に隙間が発生する。これにより実施例1について上述したように長方形形状によりヘッドチップを作成して実装する場合に、単に1列の配列によりヘッドチップを配置したのでは、隣接するヘッドチップ間で、インク液滴を用紙に付着させる困難な部位が発生し、これにより印刷精度が劣化する。またこのためには実施例1について上述したように、ヘッドチップを千鳥により2列に配置することが必要になるが、このような千鳥による2列の配置にあっては、ダミー領域A21が無駄になり、またヘッドチップの切り出し工程が複雑になり、さらにはノズル列と直交する方向にプリンタヘッドが大型化する。
しかしながらこの実施例のように、ノズル側から見て平行四辺形形状にヘッドチップを形成すれば、隣接するヘッドチップに向かって飛び出すように端面が形成されることにより、1列によりヘッドチップを配置して、隣接するヘッドチップ間においては、用紙送り方向から見て、重なり合う部位を形成することができる。またこのように隣接するヘッドチップに向かって飛び出す側にノズルを作成すれば、このような重なり合う部分でも、他の部分と等しいピッチによりノズルを配置することができ、これらによりヘッドチップ間において、インク液滴を用紙に付着させる困難な部位の発生を有効に回避することができる。これによりこの実施例1によれば、実施例1に比して一段と簡易な作業により効率良くプリンタヘッドを作成することができる。
これらによりヘッドチップ54a〜54dは、ノズル列の方向に連続する1列の配置により密接して実装基板57に配置される。より具体的には、斜めに傾いた斜面が隣接するヘッドチップとの間でスクライビングに供する間隔の分だけ離間して対向するようにして、一連の配置により実装される。またこのようにして配置した際に、用紙送り方向から見たノズル43間の間隔が一定値となるように、エネルギー発生素子等が配置され、さらにはノズルシートにノズル43が形成される。
またヘッドチップ54は、複数チップによるブロックにより半導体ウエハからヘッドチップ54を切り出して実装することが可能に、ヘッドチップ54の配置に対応するレイアウトにより半導体ウエハ上に形成される。
これによりこのプリンタヘッドでは、図14(A)に示すように、ヘッドチップ54a、54b、54c、54dを一体のブロックにより切り出して配置した場合でも、また図14(B)に示すように、1つのヘッドチップ54によりブロックと、ヘッドチップ54b、54c、54dによるブロックとにより切り出して配置した場合でも、ノズルピッチを一定値に維持できるようになされている。
具体的に、図14(A)の例では、図15(A)に示すように、この1つのノズル列を構成する4個のヘッドチップ54a〜54dをまとめた大きなブロック56aにより半導体ウエハより切り出し、実装した例であり、この場合、ヘッドチップ54a〜54dを個々に位置決めする場合の4回の位置決め作業を1回に低減することができ、また位置ずれも防止することができ、その分、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
また図14(B)の例では、図15(B)及び(C)に示すように、この1つのノズル列を構成する4個のヘッドチップ54a〜54dのうち、左端のヘッドチップ54aによるブロック56b、右側の残りのヘッドチップ54b〜54dによるブロック56cにより半導体ウエハより切り出し、実装した例であり、この場合、ヘッドチップ54a〜54dを個々に位置決めする場合の4回の位置決め作業を2回に低減することができ、また位置ずれも防止することができ、その分、簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
図16は、図6の対比により、半導体ウエハ61上におけるヘッドチップ54のレイアウトを示す平面図である。ヘッドチップ54は、平行四辺形形状の各辺の延長する方向にそれぞれヘッドチップが連続するように配置される。このためノズル列の延長する方向である長手方向には、斜めに傾いた端面が対向するように、連続して配置される。これに対してこの長手方向と直交する方向には、端面の傾きの分だけ、順次、ノズル列の延長する方向にシフトするように配置される。これによりこの実施例では、スクライビングにより簡易にヘッドチップを切り出すことができる。
これによりヘッドチップ54は、このようにして半導体ウエハ上に形成されて、実施例1について上述したと同様に、不良チップ(図16において×の印により示す)が検出され、この検出結果により図17において符号56により示すように、良品による複数チップをまとめたブロックにより切り出されて作成される。
この実施例によれば、複数チップを接続したブロックにより半導体ウエハからヘッドチップを切り出して実装するようにして、ヘッドチップを平行四辺形形状に形成し、ノズル列の方向に連続する1列によりヘッドチップを配置することにより、実施例1に比して一段と簡易な作業により効率良くプリンタヘッドを作成するようにして、生産性の低下を有効に回避して簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
またこのとき平行四辺形形状の各辺の延長する方向にそれぞれヘッドチップが連続するように、半導体ウエハ上にヘッドチップを配置することにより、スクライビングにより簡易に所望するブロックによりヘッドチップを切り出すことができる。
図18は、本発明の実施例3に係るプリンタに適用されるプリンタヘッドについて、図14との対比により用紙側から見たヘッドチップの配置を示す平面図である。この実施例に係るプリンタは、ヘッドチップ64(64a〜64d)を、実施例1について上述したと同様に実装基板67(図18(C))に位置決めして保持した後、ノズルシートを貼り付けてヘッドアッセンブリーが作成される。なおここで実装基板67には、上述の実装基板57と同様に、電極68、インク流路用の開口69が形成される。また実装基板67、ノズルシートは、このヘッドチップ64に係る構成に対応するように、ノズル等が形成される。この実施例に係るプリンタは、このヘッドチップに係る構成が異なる点を除いて、実施例1と同一に構成される。
ここでこのプリンタヘッドに係るヘッドチップ64は、実施例1に係るヘッドチップ34と同様に、複数のエネルギー発生素子、この複数のエネルギー発生素子を駆動する駆動回路、この駆動回路の駆動に供する電源等を入力するボンディング端子等が形成された半導体基板により形成される。またヘッドチップ54と同様に、ノズル列の延長する方向に細長に形成され、ノズル43側から見て、ノズル列の延長する方向の短辺側の両側端面が、ノズル列の延長する方向に対して斜めとなるように形成される。またこの斜めの両側端面が、ノズル列の延長する方向に対して逆向きに傾くように設定され、これによりノズル43側から見て台形形状により形成される。これによりヘッドチップ64は、この台形形状の底辺に相当する長辺の一辺が、両隣に隣接するヘッドチップに向かって飛び出すように形成される。
これによりヘッドチップ64は、交互に向きを入れ換えて、ノズル列の方向に連続して配置した場合に、用紙送り方向から見て、隣接するヘッドチップ64の間で重なり合う部位が形成されるようになされている。
さらにヘッドチップ64は、台形形状による底辺に沿って、エネルギー発生素子等が配置され、またノズルシートは、これに対応するようにノズル43が形成される。これによりこの図18の例では、左側から奇数番目のヘッドチップ64a、64cでは、下側の長辺に沿ってノズル43が形成され、また左側から偶数番目のヘッドチップ64b、64dでは、上側の長辺に沿ってノズル43が形成される。ヘッドチップ64は、このようなノズル43に係る配置に対応して中央にインク流路62が形成される。
これによりこの実施例においても、複数チップによるブロック、個々のヘッドチップにより半導体ウエハからヘッドチップ64を切り出して実装する場合にあって、ヘッドチップ54を1列により配置する場合でも、隣接するヘッドチップ間で、インク液滴を用紙に付着させる困難な部位が発生しないようにし、実施例1に比して一段と簡易な作業により効率良くプリンタヘッドを作成することができるようになされている。
すなわちヘッドチップ64は、このように交互に向きを入れ換えて、ノズル列の方向に連続して配置した場合に、用紙送り方向から見て、ノズル43間の間隔が一定値となるように、エネルギー発生素子等が配置される。
またヘッドチップ64は、複数チップによるブロックにより半導体ウエハからヘッドチップ64を切り出して実装することが可能に、ヘッドチップ64の配置に対応するレイアウトにより半導体ウエハ上に形成される。
これによりこのプリンタヘッドでは、図18(A)及び図19(A)に示すように、ヘッドチップ64a、64b、64c、64dを一体のブロック66aにより切り出して配置した場合でも、また図18(B)、図19(B)及び図19(C)に示すように、1つのヘッドチップ64aによりブロック66bと、ヘッドチップ64b、64c、64dによるブロック66cとにより切り出して配置した場合でも、ノズルピッチを一定値に維持し、さらには実施例2と同様に、実施例1に比して一段と簡易な作業により効率良くプリンタヘッドを作成することができるようになされている。
図20は、図16の対比により、半導体ウエハ61上におけるヘッドチップ64のレイアウトを示す平面図である。ヘッドチップ64は、ノズル列の延長する側には、交互に180度向きを異ならせて斜めに傾いた端面が重なり合うようにして、台形形状による底辺及び上辺が隣接するヘッドチップ間で直線的に連続するように配置される。
これによりヘッドチップ64は、このようにして半導体ウエハ上に形成されて、実施例1について上述したと同様に、不良チップ(図20において×の印により示す)が検出され、この検出結果により図21に例えば符号66により示すように、良品による複数チップをまとめたブロックにより切り出されて作成される。なおこのようにヘッドチップを台形形状により作成した場合、列毎にヘッドチップを半導体ウエハから切り出した後、各列によるヘッドチップを必要に応じて斜め方向にスクライビングしてブロック、ヘッドチップに分離することになる。この場合に、斜め方向のスクライビングラインが一直線となるように、治具等により、各列に分離したヘッドチップを列方向に順次シフトさせてまとめて保持してスクライビングすれば、複数列のヘッドチップ、ブロックをまとめて分離することができ、その分、作業の効率を向上することができる。
この実施例によれば、複数チップを接続したブロックにより半導体ウエハからヘッドチップを切り出して実装するようにして、ヘッドチップを台形形状に形成し、交互に向きを入れ換えて、ノズル列の方向に連続する1列によりヘッドチップを配置することにより、実施例1に比して一段と簡易な作業により効率良くプリンタヘッドを作成するようにして、生産性の低下を有効に回避して簡易な組立て作業により高い印刷精度を確保することができる。
なお上述の実施例においては、ステッパーによる露光処理によりヘッドチップを半導体ウエハ上に形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、プロジェクションアライナ等によりヘッドチップを半導体ウエハ上に形成する場合に広く適用することができる。
また上述の実施例においては、エッチング処理により、又はスクライビング処理により、半導体ウエハからヘッドチップを切り出す場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばレーザー処理、超音波処理等、ヘッドチップの切り出しにあっては、種々の手法を広く適用することができる。
また上述の実施例1においては、千鳥配置によるヘッドチップの配置において一方の側のヘッドチップに対して他方の側のヘッドチップを180度回転した向きにより配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これに代えて、ヘッドチップを同一の向きにより配置するようにしてもよい。
また上述の実施例1においては、ノズル側から見た外形形状が長方形のヘッドチップを千鳥配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実施例2、実施例3について上述した外形形状等によるヘッドチップ等についても広く適用することができる。
また上述の実施例においては、各色のノズル列に複数のヘッドチップを割り当てるようにして、この複数チップのノズルをノズルシートにより一体に形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、個々のヘッドチップにそれぞれノズルを形成するようにして、複数のヘッドチップの集合により1つのノズル列を作成する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施例においては、1色分のノズル列に対応する配置によりヘッドチップを半導体ウエハ上に作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば4色分のノズル列に対応する配置によりヘッドチップを半導体ウエハ上に作成してまとめて組み立てるようにしてもよい。
また上述の実施例においては、カラー印刷用のフルラインタイプのプリンタヘッドに本発明を適用して4本のノズル列を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば白黒印刷用のフルラインタイプのプリンタヘッドに本発明を適用してノズル列を1本により作成する場合等、種々の本数によりノズル列を作成する場合に広く適用することができる。
また上述の実施例においては、フルラインタイプのプリンタヘッドに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シリアル方式によるプリンタヘッドに本発明を適用するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、本発明をプリンタヘッドに適用してインク液滴を飛び出させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インク液滴に代えて液滴が各種染料の液滴、保護層形成用の液滴等である液体吐出ヘッド、さらには液滴が試薬等であるマイクロディスペンサー、各種測定装置、各種試験装置、液滴がエッチングより部材を保護する薬剤である各種のパターン描画装置等に広く適用することができる。
本発明は、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に関し、例えばインクジェット方式によるラインプリンタに適用することができる。
本発明の実施例に係るラインプリンタに適用されるヘッドアッセンブリーにおけるヘッドチップの製造工程の説明に供するフローチャートである。 本発明の実施例に係るラインプリンタを示す斜視図である。 図2のヘッドアッセンブリーのインク液滴の吐出に係る部分を拡大して示す斜視図である。 図2のヘッドアッセンブリーにおけるヘッドチップの配置の説明に供する平面図である。 図4のヘッドチップにおけるブロックの説明に供する平面図である。 図2のヘッドアッセンブリーにおけるヘッドチップの半導体ウエハ上のレイアウトを示す平面図である。 露光処理におけるレチクルの説明に供する平面図である。 図7のレチクルによる露光処理の説明に供する略線図である。 図7とは異なるレチクルの説明に供する平面図である。 図9のレチクルによる露光処理の説明に供する略線図である。 ウエハ検査結果の説明に供する平面図である。 切削パターンの説明に供する平面図である。 ブロックの組み合わせの説明に供する平面図である。 本発明の実施例2に係るプリンタに適用されるヘッドチップの配置の説明に供する平面図である。 図14のヘッドチップにおけるブロックの説明に供する平面図である。 図14のヘッドチップの半導体ウエハ上のレイアウトを示す平面図である。 図14のヘッドチップの切削パターンの説明に供する平面図である。 本発明の実施例3に係るプリンタに適用されるヘッドチップの配置の説明に供する平面図である。 図18のヘッドチップにおけるブロックの説明に供する平面図である。 図18のヘッドチップの半導体ウエハ上のレイアウトを示す平面図である。 図18のヘッドチップの切削パターンの説明に供する平面図である。 従来のプリンタに適用されるプリンタヘッドのインク液滴の吐出に係る部分を示す斜視図である。 図22のプリンタヘッドにおけるヘッドチップの作成の説明に供する平面図である。 ダイシングの説明に供する略線図である。 複数個のヘッドチップの配置の説明に供する略線図である。
符号の説明
1……プリンタヘッド、5、34、54、65……ヘッドチップ、7、43……ノズル、9、51、61……半導体ウエハ、21……プリンタ、30……ヘッドアッセンブリー、46、56、66……ブロック




Claims (11)

  1. 1つのノズル列に対して複数のヘッドチップを割り当てた液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記液体吐出ヘッドにおける前記複数のヘッドチップの配置に対応する配置により、半導体ウエハ上に、複数の前記ヘッドチップを作成するヘッドチップの作成工程と、
    前記半導体ウエハ上の前記ヘッドチップを検査する検査工程と、
    前記複数のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップについては、複数のヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから前記ヘッドチップを切り出すヘッドチップの分離工程と、
    前記ヘッドチップの分離工程により切り出された前記ヘッドチップにより前記液体吐出ヘッドを作成する組み立て工程とを有し、
    前記検査工程で検出される欠陥チップに応じて、前記ヘッドチップの分離工程で切り出す前記ブロックを可変する
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記液体吐出ヘッドにおける前記複数のヘッドチップの配置が、
    千鳥配置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記ヘッドチップは、
    ノズル側から見た外形形状が長方形形状であり、
    前記半導体ウエハにおける前記ヘッドチップの配置が、
    奇数列に対して、偶数列の前記ヘッドチップを、前記ヘッドチップの列の延長する方向にオフセットさせた配置である
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記ヘッドチップは、
    ノズル側から見た外形形状が平行四辺形形状であり、
    前記液体吐出ヘッドにおける前記複数のヘッドチップの配置が、
    前記ノズル列の方向に前記ヘッドチップが連続する1列による配置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記半導体ウエハにおける前記ヘッドチップの配置が、
    前記平行四辺形形状の各辺の延長する方向にそれぞれ前記ヘッドチップを連続する配置である
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記ヘッドチップは、
    ノズル側から見た外形形状が台形形状であり、
    前記液体吐出ヘッドにおける前記複数のヘッドチップの配置が、
    交互に向きを入れ換えて、前記ノズル列の方向に前記ヘッドチップが連続する1列による配置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. エネルギー発生素子の駆動により液室に保持した液体の圧力を増大させ、ノズルから前記液室に保持した液体の液滴を飛び出させる液体吐出ヘッドにおいて、
    前記ノズルによるノズル列の1つに対して、半導体ウエハより切り出されて、前記エネルギー発生素子を集積化したヘッドチップが複数個割り当てられて形成され、
    前記複数個のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップが、隣接するヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから切り出されて配置された
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 前記複数個のヘッドチップが、
    千鳥配置により配置された
    ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記ヘッドチップは、
    ノズル側から見た外形形状が平行四辺形形状であり、
    前記複数個のヘッドチップが、
    前記ノズル列の方向に連続する1列により配置された
    ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記ヘッドチップは、
    ノズル側から見た外形形状が台形形状であり、
    前記複数個のヘッドチップが、
    交互に向きを入れ換えて、前記ノズル列の方向に連続する1列により配置された
    ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 液体吐出ヘッドの駆動により前記液体吐出ヘッドの液室に設けられた液体の液滴を前記液滴の処理対象に向けて前記液体吐出ヘッドのノズルから飛び出させる液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドは、
    エネルギー発生素子の駆動により前記液室に保持した液体の圧力を増大させ、前記ノズルから前記液室に保持した液体の液滴を飛び出させ、
    前記ノズルによるノズル列の1つに対して、半導体ウエハより切り出されて、前記エネルギー発生素子を集積化したヘッドチップが複数個割り当てられて形成され、
    前記複数個のヘッドチップの全部又は一部のヘッドチップが、隣接するヘッドチップを接続したままの状態によるブロックにより、前記半導体ウエハから切り出されて配置された
    ことを特徴とする液体吐出装置。


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