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JP2006310702A - 基板支持方法および半導体基板 - Google Patents

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JP2006310702A JP2005134349A JP2005134349A JP2006310702A JP 2006310702 A JP2006310702 A JP 2006310702A JP 2005134349 A JP2005134349 A JP 2005134349A JP 2005134349 A JP2005134349 A JP 2005134349A JP 2006310702 A JP2006310702 A JP 2006310702A
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崇 木村
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Abstract

【課題】 成膜面に均一な厚さで結晶を成長させることができる基板支持方法を提供する。
【解決手段】 成膜面28が下側を向くように基板11を支持するためのサセプタ2を備える横型の気相成長装置の基板支持方法であって、基板11の外周の縁に、段差部21を形成する。サセプタ2に、段差部21と係合して基板11を支持するための基板支持部9を形成する。段差部21および基板支持部9を、基板11の成膜面28とサセプタ2の下面20とが略同一平面状になるように形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板支持方法および半導体基板に関する。特に、表面に気相成長を行なう気相成長装置に用いる基板支持方法および表面に気相成長を行なう半導体基板に関する。
基板の表面に気相成長法によって薄膜を形成する気相成長装置は、さまざまな装置の製造工程で用いられている。たとえば、半導体装置の製造工程には、半導体などの薄膜を基板の表面に成長させる工程が含まれる。たとえば、半導体レーザ素子などの化合物半導体装置を製造する工程には、有機金属気相成長装置(MOCVD装置)が用いられている。この製造工程においては、GaAs系、AlGaAs系、AlGaInP系、またはGaN系などの化合物半導体層が成膜される。
気相成長法を行なうための気相成長装置には、縦型の気相成長装置と横型の気相成長装置とが含まれる。縦型の気相成長装置においては、基板の成膜面に対して、垂直な方向から原料ガスが吹き付けられて、成膜が行なわれる。横型の気相成長装置においては、基板の成膜面に対して、平行な方向に原料ガスが流されて、成膜が行なわれる。横型の気相成長装置は、基板の成膜面が上側を向く装置と、基板の成膜面が下側を向く装置とが含まれる。
図11に、横型の気相成長装置のうち、基板の成膜面が下側を向く装置の概略断面図を示す。横型の気相成長装置は、反応管30を備える。反応管30の上部には、基板15を支持するためのサセプタ2が配置されている。反応管30の下部には、原料ガスが流れるための原料ガス流路16が形成されている。原料ガス流路16は、矢印31および矢印32に示すように、反応ガスを流すことができるように形成されている。
サセプタ2は、基板支持部9を含む。基板15は、外周部分が基板支持部9に支持される。基板支持部9は、たとえば、セラミック、またはカーボンなどを用いて形成されている。基板支持部9は、強度を確保するため、1mm程度の厚さが必要である。サセプタ2は、保持軸6を介してモータ4に接続されている。サセプタ2の上部には、ヒータが配置されている。
ヒータ3が投入されることにより、サセプタ2および基板15が加熱される。この状態で、モータ4を駆動することにより、サセプタ2および基板15が回転する。原料ガス流路16に、原料ガスが供給される。原料ガスが基板15の成膜面で高温になり、分解されて反応することにより、基板15の成膜面に成膜される。
特開平6−283444号公報においては、カーボン製サセプタの開口端面に、サセプタとは別体で厚さの薄いモリブデン製の爪が数ヶ所取付けられた気相成長装置が開示されている。この爪は、基板の外周部を支えて、成膜面となる基板表面を下にして保持する。この気相成長装置においては、基板表面とサセプタ端面とが面一となるように保持されることが開示されている。この気相成長装置によれば、基板表面とサセプタ表面との段差をなくして、段差に起因する膜厚分布のばらつきを改善できると開示されている。
また、特開2004−253413号公報においては、基板が挿通可能な貫通穴が形成されたサセプタと、基板の下面と並行なサセプタの下面に、L字状の基板を保持する爪部材とを有する化合物半導体気相成長装置が開示されている。この化合物半導体気相成長装置によれば、サセプタに結晶が堆積することにより発生する基板の成膜面の下における原料ガスの流れの不均一性を抑制して、基板に形成される膜厚の均一性を向上させることができると開示されている。
特開2002−343727号公報においては、結晶成長装置の処理空間に基板を配置する工程とともに、基板の外側にドーナツ状のダミー基板を配置する工程を含む半導体デバイスの製造方法が開示されている。この製造方法によれば、基板の周縁においても中央部分と同様に均質な結晶成長を形成することができると開示されている。
特開平6−283444号公報 特開2004−253413号公報 特開2002−343727号公報
図11を参照して、横型の気相成長装置においては、原料ガス流路16に供給された原料ガスはサセプタに到達するまでに、原料ガス流路の内部で整流されて一定の流速で進行する。
サセプタ2の基板支持部9は、基板15の内側に向かって突出するように形成されている。基板15は、この基板支持部9の上面に載置されている。前述のとおり、基板支持部9は、強度を確保するために所定の厚さが必要である。このため、基板支持部9を含むサセプタ2の下面と基板15の成膜面(下面)との間に段差が生じる。この段差において、原料ガスの流れが乱れてしまい、成膜される膜厚が不均一になるという問題があった。
また、図11に示すように、基板15の成膜面と原料ガス流路16の上面とがほぼ同じ高さになるようにサセプタ2を配置した場合には、原料ガス流路16の上面に対してサセプタ2が飛び出すために段差が生じる。この段差によっても、原料ガスの流れに乱れが生じる。この場合においても、原料ガスが基板の成膜面を通過するまでにガスの乱れは修復されず、成膜される膜厚が不均一になるという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、成膜面に均一な厚さで結晶を成長させることができる基板支持方法および半導体基板を提供することを目的とする。
本発明に基づく基板支持方法は、成膜面が下側を向くように基板を支持するためのサセプタを備える横型の気相成長装置の基板支持方法であって、上記基板の外周の縁に、段差部、突出部および凹部のうち、いずれかを含むように第1係合手段を形成する。上記サセプタに、上記第1係合手段と係合して上記基板を支持するための第2係合手段を形成する。上記第1係合手段および上記第2係合手段を、上記基板の上記成膜面と上記サセプタの下面とが略同一平面状になるように形成する。
上記発明において好ましくは、上記基板の上記成膜面と上記サセプタの上記下面との段差が0mm以上1mm以下になるように上記第1係合手段および上記第2係合手段を形成して行なう。
上記発明において好ましくは、上記外周の縁に沿って、上記外周の縁の全体に亘って上記段差部を形成する。
本発明に基づく半導体基板は、成膜面に気相成長を行なうために、上記成膜面が下側に向かって気相成長装置に配置される半導体基板であって、外周の縁に、第1係合手段が形成されている。上記第1係合手段は、段差部、突出部および凹部のうちいずれかを含む。上記第1係合手段は、上記気相成長装置のサセプタに形成された第2係合手段と係合して支持されるように形成されている。上記第1係合手段は、上記成膜面と上記サセプタの下面とが略同一平面状になるように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記第1係合手段は、上記基板支持部に配置されたときに、上記成膜面と上記サセプタの下面との段差が0mm以上1mm以下になるように形成されている。
本発明によれば、成膜面に均一な厚さで結晶を成長させることができる基板支持方法および半導体基板を提供することができる。
(実施の形態1)
図1から図6を参照して、本発明に基づく実施の形態1における基板支持方法および半導体基板について説明する。
図1に、本実施の形態における気相成長装置に、基板を配置したときの主要部の概略断面図を示す。本実施の形態における気相成長装置は、横型の気相成長装置である。また、本実施の形態における気相成長装置においては、成膜面が下側を向くように基板が支持される。
本実施の形態における気相成長装置は、上部領域41と下部領域42とを有する。上部領域41には、基板11を支持するためのサセプタ2が配置されている。サセプタ2は、セラミック、またはカーボンなどで形成されている。サセプタ2は円柱状に形成されている。サセプタ2の中央部には、開口部19が形成されている。開口部19は円柱状に形成されている。基板11は、開口部19に配置されている。基板11は、基板支持部9に支持される。
サセプタ2において、開口部19の上部には、ヒータ3が配置されている。ヒータ3は、サセプタ2および配置される基板11を加熱できるように形成されている。サセプタ2は、保持軸6を介してモータ4に接続されている。サセプタ2は、モータ4が駆動することにより、保持軸6を回転軸として回転可能に形成されている。
反応管1の下部領域42には、原料ガス流路17が形成されている。原料ガス流路17は、水平方向に延びるように形成されている。原料ガス流路17は、直線状に形成されている。原料ガス流路17は、サセプタ2の下面20が原料ガス流路17の内部に露出するように形成されている。原料ガス流路17には、開口部25が形成されている。サセプタ2は、開口部25に配置されている。本実施の形態における原料ガス流路17の上面18は、平面状に形成されている。原料ガス流路17の上面18とサセプタ2の下面20とは、ほぼ同一平面状(同一平面に含まれるよう)に形成されている。
原料ガス流路17は、導入口7および排気口8を含む。気相成長を行なうための原料ガスは、矢印31に示すように導入口7から導入され、矢印32に示すように排気口8から排気される。
図2に、本実施の形態におけるサセプタの部分の拡大概略断面図を示す。図3に、本実施の形態におけるサセプタの部分の下面図を示す。本実施の形態におけるサセプタ2は、基板11を下側から支持するように形成されている。
図4に、本実施の形態における基板を下側から見たときの斜視図を示す。本実施の形態における基板は、表面に有機金属を形成するための半導体基板である。基板11は、平面形状が円形になるように形成されている。基板11は、外側の円周の縁に沿って、段差部21を有する。段差部21は、成膜面28を取囲むように形成されている。段差部21は、第1係合手段として形成されている。本実施の形態においては、1段の段差が形成されている。
基板11は、成膜面28を有する。成膜面28は平面状である。段差部21は、成膜面28とほぼ平行な面を有し、この面がサセプタ2の基板支持部9に支持される。
図2を参照して、サセプタ2は、基板11の段差部21と係合して、基板を支持するための第2係合手段として基板支持部9を含む。基板支持部9は、サセプタ2の下部において、開口部19から内側に向かって飛び出すように形成されている。基板支持部9は、基板11の外周部を支持するように形成されている。
基板支持部9は、板状に形成されている。基板支持部9は、基板11の平面形状に沿って、平面形状が円形になるように形成されている。基板支持部9は、円環状に形成されている。基板支持部9は、サセプタ2に一体的に形成されている。基板支持部9の下面は、サセプタ2の下面20に含まれる。サセプタ2の下面20は、平面状に形成されている。
基板11の段差部21は、基板11の成膜面28と基板支持部9の下面とがほぼ同一平面状になるように形成されている。本実施の形態においては、成膜面28とサセプタ2の下面20とが同一平面状になるように形成されている。ここで、基板支持部9の厚さをL1とする。成膜面28と段差部21の成膜面28に平行な面との長さをL2とする。本実施の形態においては、長さ(L1−L2)が、0mm以上1mm以下になるように形成されている。すなわち、基板の成膜面28とサセプタ2の下面20との段差が、0mm以上1mm以下になるように形成されている。基板11の成膜面28は、サセプタ2の下面20から僅かに引っ込んでいてもよい。
図2および図3を参照して、成膜面28の径d2は、サセプタ2の基板支持部9の内径である径d3よりも小さくなるように形成されている。また、径d2は、成膜面28と反対側の表面の径d1よりも小さくなるように形成されている。
図1および図2を参照して、サセプタ2の開口部19に基板11を配置する。このときに、成膜面28が下側になるように基板11を配置する。成膜面28が原料ガス流路17の内部に露出するように基板11を配置する。
次に、ヒータ3を投入して、サセプタ2および基板11を加熱する。次に、モータ4を駆動することにより、サセプタ2および基板11を回転させる。サセプタ2および基板11は、保持軸6を回転軸として回転する。
この状態で、矢印31に示すように、原料ガス流路17の導入口7から原料ガスを導入する。原料ガスは、原料ガス流路17に沿って進行する。原料ガス流路17の開口部25の部分においても、サセプタ2の下面20と原料ガス流路17の上面18とが同一平面状に配置されているため、原料ガスの流れが乱れることを抑制でき、均一な膜厚の成膜を行なうことができる。
さらに、サセプタ2の下面20と基板11の成膜面28とがほぼ同一平面状であるため、基板支持部9と基板11との境界において、原料ガスの流れが乱れることを抑制できる。したがって、基板11の成膜面28に均一な結晶成長を行なうことができる。
このように本実施の形態においては、原料ガス流路17の上面18、サセプタ2の下面20、および基板11の成膜面28が、ほぼ同一平面状であるため、より均一な成膜を行なうことができる。
特に、基板11の成膜面28とサセプタ2の下面20との段差が、0mm以上1mm以下になるように基板11の段差部21またはサセプタ2の基板支持部9を形成することにより、より効果的に、原料ガスの乱れを抑制して均一な成膜を行なうことができる。
また、図4を参照して、本実施の形態における基板は、外周の縁に沿って段差部が形成されている。この構成を採用することにより、容易に本発明における基板支持方法を行なうことができる。
次に、図5および図6を参照して、原料ガスの流路の内部に、突起状の構造物が配置されたときの原料ガスの流れの乱れを測定した試験結果について説明する。試験においては、PIV(粒子画像流速計:Particle Image Velocimetry)測定器により流速の分布を測定した。PIV測定器は、気体の流れに粒子を浮遊させて粒子の移動距離を計測することにより、それぞれの点における気体の速度を測定する装置である。この試験においては、ガス流路の内部に導入する気体として空気を用いた。また、速度を測定するための粒子として油粒子を用いた。油粒子の移動距離を求めることにより、空気の流速分布を求めた。
図5に、第1の試験結果の分布図を示す。第1の試験においては、平面形状がほぼ正方形の突起構造物29をガス流路の内部に配置した。突起構造物29の一辺の長さは、6mmである。突起構造物29の厚さは、1mmである。
図5に、突起構造物29よりも下流側の流速分布を示している。空気は、矢印33に示す向きに流される。この図においては、突起構造物29の下流側における突起構造物29からの距離と等速線を示している。空気は、突起構造物29に到達するまでは、ほぼ等速の速度で流れている。
図5に示すように、突起構造物29の影響により、空気の流れの速度は、突起構造物29からいずれの距離において不均一になっている。たとえば、突起構造物29からの距離が20mmになっても、空気の流速分布は乱れたままである。
図6に、第2の試験結果の分布図を示す。第2の試験においては、突起構造物を取り除いて試験を行なった。空気は、矢印34に示す向きに流される。図6に示すように、空気の流速分布はほぼ一様である。たとえば、横軸の距離5mmの点においても、空気流はほぼ等速である。このように、突起構造物がガス流路の内部に配置されることにより、ガスの流れに乱れが生じることがわかる。
本実施の形態の試験においては、厚さが1mmの突起構造物を用いたが、たとえば、厚さを0.2mmまで薄くした突起構造物であっても同様の結果が得られる。特開平6−283444号公報における方法において、爪の高さを0.2mmにした場合でも同様である。直径が3インチのウェハの成膜を行ったとき、平面形状の円の中心から10mmまでの領域と、この領域の外側の領域とを比較すると、外側の領域の方が膜厚のばらつきが大きい。これは、爪がガス流路の内部に突出している影響であると考えられる。
このように、ガス流路の内部に突出する部分があると膜厚が不均一になる。しかし、本実施の形態における基板支持方法および半導体基板においては、原料ガス流路の内部に突出する部分は存在せずに、膜厚の均一な成膜を行なうことができる。
本実施の形態における半導体基板の段差部は、1段になるように形成されているが、この形態に限られず、段差が2段以上になるように半導体基板が形成されていても構わない。
本実施の形態においては、基板として半導体基板が用いられているが、この形態に限られず、表面に気相成長を行なう任意の材質の基板を用いることができる。
(実施の形態2)
図7を参照して、本発明に基づく実施の形態2における基板支持方法および半導体基板について説明する。
図7は、本実施の形態における半導体基板を下側から見たときの斜視図である。基板12は、外周の縁から飛び出すように形成された突出部22を有する。突出部22は、第1係合手段として形成されている。本実施の形態においては、基板12の外周に4個の突出部22が形成されている。突出部22は、基板12を平面的に見たときに、周方向に沿ってほぼ90°毎に配置されている。突出部22は、成膜面28と反対側に形成されている。
互いに対向する突出部22同士の径d1および成膜面28の径d2は、実施の形態1における径d1,d2とほぼ同じである。また、突出部22の表面と成膜面28との間の長さL3は、実施の形態1における基板の長さL2と同じである(図2および図3参照)。さらに、基板12が配置される気相成長装置およびこれに備えられるサセプタの構成については、実施の形態1と同様である。
基板12は、サセプタに配置される。サセプタの基板支持部と基板12の突出部22とが係合して、基板12が基板支持部に支持される。基板12の突出部22は、サセプタの下面と成膜面28とがほぼ同一平面状になるように形成されている。したがって、本実施の形態においても、導入される原料ガスの流れの乱れを抑制して、成膜面28に均一な膜厚の成膜を行なうことができる。
本実施の形態においては、平面視したときに周方向に沿って90°毎に突出部が形成されているが、この形態に限られず、任意の個数および任意の間隔で突出部が形成されていても構わない。また、突出部の形状に制限はなく、任意の形状を採用することができる。
その他の方法、構成、作用および効果については実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰返さない。
(実施の形態3)
図8から図10を参照して、本発明に基づく実施の形態3における基板支持方法および半導体基板について説明する。
図8は、本実施の形態における基板を下側から見たときの概略斜視図である。基板13は、外周の縁に沿って形成された凹部23を有する。凹部23は、第1係合手段として形成されている。凹部23は、成膜面28に形成されている。凹部23は、外周の縁から内側に向かって形成されている。
凹部23は、基板13を平面視したときに、外周の周方向に沿って、90°毎に形成されている。本実施の形態においては、4個の凹部23が形成されている。凹部23の深さになる長さL4は、後述する基板支持部の厚さとほぼ同じになるように形成されている。
図9に、本実施の形態における基板をサセプタに配置したときの概略断面図を示す。図10に、本実施の形態における基板をサセプタに配置したときの下面図を示す。
本実施の形態における気相成長装置のサセプタ5は、基板支持部10を含む。基板支持部10は、第2係合手段として形成されている。本実施の形態における基板支持部10は、サセプタ5の下部に形成されている。基板支持部10は、サセプタ5に形成された開口部26の内側面から内側に向かって飛び出すように形成されている。基板支持部10の下面は、サセプタ5の下面24に含まれる。
基板支持部10は、板状に形成されている。基板支持部10は、基板13に形成された凹部23の形状に対応するように形成されている。基板支持部10は、基板13に形成された凹部23の形状と相似に形成されている。基板支持部10は、基板13の凹部23に嵌合するように形成されている。基板支持部10は、平面形状がほぼ長方形になるように形成されている。
本実施の形態においては、基板13の成膜面28とサセプタ5の下面24とが、ほぼ同一平面状になるように形成されている。このため、基板支持部10と基板13との境界の部分において、原料ガスの流れが乱れることを抑制でき、均一な膜厚の成膜を行なうことができる。
さらに、本実施の形態においては、第1係合手段としての凹部と第2係合手段としての基板支持部とが嵌合するため、サセプタを回転したときに基板が滑ることを防止できる。すなわち、サセプタの回転数と基板の回転数とを同じにすることができ、均一な成膜をより確実に行なうことができる。
本実施の形態においては、平面視したときに周方向に沿って90°毎に基板支持部および凹部が形成されているが、この形態に限られず、任意の個数および任意の間隔で基板支持部および凹部が形成されていても構わない。
その他の方法、構成、作用および効果については実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰返さない。
上記の実施の形態に係るそれぞれの図面において、同一または相当する部分には、同一の符号を付している。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態1における気相成長装置の概略断面図である。 実施の形態1におけるサセプタの部分の概略断面図である。 実施の形態1におけるサセプタの部分の下面図である。 実施の形態1における基板の概略斜視図である。 実施の形態1における気体の流れの第1の試験結果である。 実施の形態1における気体の流れの第2の試験結果である。 実施の形態2における基板の概略斜視図である。 実施の形態3における基板の概略斜視図である。 実施の形態3におけるサセプタの部分の概略断面図である。 実施の形態3におけるサセプタの部分の下面図である。 従来の技術における気相成長装置の概略断面図である。
符号の説明
1,30 反応管、2,5 サセプタ、3 ヒータ、4 モータ、6 保持軸、7 導入口、8 排気口、9,10 基板支持部、11〜13,15 基板、16,17 原料ガス流路、18 上面、19,25,26 開口部、20,24 下面、21 段差部、22 突出部、23 凹部、28 成膜面、29 突起構造物、31〜34 矢印、41 上部領域、42 下部領域、d1〜d2 径、L1〜L4 長さ。

Claims (5)

  1. 成膜面が下側を向くように基板を支持するためのサセプタを備える横型の気相成長装置の基板支持方法であって、
    前記基板の外周の縁に、段差部、突出部および凹部のうち、いずれかを含むように第1係合手段を形成して、
    前記サセプタに、前記第1係合手段と係合して前記基板を支持するための第2係合手段を形成して、
    前記第1係合手段および前記第2係合手段を、前記基板の前記成膜面と前記サセプタの下面とが略同一平面状になるように形成する、基板支持方法。
  2. 前記基板の前記成膜面と前記サセプタの前記下面との段差が0mm以上1mm以下になるように前記第1係合手段および前記第2係合手段を形成して行なう、請求項1に記載の基板支持方法。
  3. 前記外周の縁に沿って、前記外周の縁の全体に亘って前記段差部を形成する、請求項1に記載の基板支持方法。
  4. 成膜面に気相成長を行なうために、前記成膜面が下側に向かって気相成長装置に配置される半導体基板であって、
    外周の縁に、第1係合手段が形成され、
    前記第1係合手段は、段差部、突出部および凹部のうちいずれかを含み、
    前記第1係合手段は、前記気相成長装置のサセプタに形成された第2係合手段と係合して支持されるように形成され、
    前記第1係合手段は、前記成膜面と前記サセプタの下面とが略同一平面状になるように形成された、半導体基板。
  5. 前記第1係合手段は、前記基板支持部に配置されたときに、前記成膜面と前記サセプタの下面との段差が0mm以上1mm以下になるように形成された、請求項4に記載の半導体基板。
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