JP2006300294A - 転がり軸受用保持器 - Google Patents
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Abstract
【課題】転がり軸受の高速回転時においても優れた潤滑性、耐摩耗性、耐食性(防食性)を発揮することが可能な転がり軸受用保持器を提供する。
【解決手段】転がり軸受用保持器2において、当該保持器の表面のうち少なくとも軌道輪に対する摺接面及び転動体に対する摺接面には、表面処理によって複数層の被膜4,6が形成されており、最表面層の被膜4と保持器との間に介在された中間層の被膜6は、少なくともその硬度が保持器の硬度よりも高く設定されている。この場合、保持器の材料には、マグネシウム合金が用いられている。また、最表面層には、DLC被膜が形成されている。なお、中間層には、陽極酸化被膜若しくはアルミナ(Al2O3)被膜が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】転がり軸受用保持器2において、当該保持器の表面のうち少なくとも軌道輪に対する摺接面及び転動体に対する摺接面には、表面処理によって複数層の被膜4,6が形成されており、最表面層の被膜4と保持器との間に介在された中間層の被膜6は、少なくともその硬度が保持器の硬度よりも高く設定されている。この場合、保持器の材料には、マグネシウム合金が用いられている。また、最表面層には、DLC被膜が形成されている。なお、中間層には、陽極酸化被膜若しくはアルミナ(Al2O3)被膜が形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、転がり軸受用保持器に関するものであり、特に、ジェットエンジンやガスタービンエンジンのギアボックス用の軸受、減速機用の高速ピニオン軸受などのように高速で使用される転がり軸受に好適な保持器に関する。
従来から、高速回転して使用される転がり軸受の保持器には、その材料として図5の保持器材料の物性値表に示すような各種の素材が用いられてきた。例えば、保持器の材料として、V・4340H(Ni−Cr−Mo鋼)やHBSC1(高力黄銅)などの比重の大きな素材が用いられる場合がある(特許文献1参照)。この場合、転がり軸受の回転に伴い当該保持器も回転し、その遠心力によって当該保持器の内部に内部応力(フープ応力)が発生する。上記のような比重の大きな素材からなる保持器の場合、回転による遠心力が大きく作用するため、フープ応力もそれに伴って大きくなる。また、例えばジェットエンジンやガスタービンエンジンなどの転がり軸受に前記保持器が用いられる場合、当該転がり軸受とともに当該保持器も高速回転し、遠心力が大きく作用するため、フープ応力は大きくなる。そして、転がり軸受がさらに高速回転を続け、保持器が遠心力の影響を受け続けると、保持器は内部に発生するフープ応力に耐えられなくなり、回転中に破損してしまう場合がある。
そこで、例えば、保持器の材料としてAl合金(A6061)、エンジニアリングプラスチック(PEEK)などの比重の小さな素材を用いることも考えられる(特許文献2参照)。この場合、当該保持器は回転する際の遠心力が小さくなるため、当該保持器の内部に発生するフープ応力も小さくなる。しかしながら、当該保持器では、高速回転に耐え得る高温強度特性や潤滑特性、摩耗特性を十分得ることはできない。
このような不都合を解消するための方策として、例えば図4に示すように、軽金属の中でも、比重が小さく、比強度に優れたMg合金(AZ31A)を保持器2の材料として用いた上で、当該保持器2に表面処理を施し、潤滑特性や摩耗特性を向上させることが考えられる。この場合、保持器2の表面処理により、例えば、トライボロジ特性(摩耗特性・摩擦特性・潤滑特性)の優れたDIAMOND LIKE CARBON被膜(以下、DLC被膜4という)を形成することによって、保持器2の潤滑特性や摩耗特性を向上させることができる。
しかし、保持器2(Mg合金(AZ31A))は、その表面の硬さがDLC被膜4を形成する上で不十分なため、DLC被膜4と保持器2との間の密着性が弱くなってしまう。このため、保持器2の表面にDLC被膜4を形成したとしても、DLC被膜4のトライボロジ特性を十分発揮させることができない虞がある。
また、保持器2(Mg合金(AZ31A))には、その電極電位が卑である金属(マグネシウム)が含まれているため、耐食性(防食性)が弱く、その表面にDLC被膜4を施したとしても、保持器2の耐食性(防食性)を十分に確保することができない虞もある。
特開2003−343566号公報
特開2005−48799号公報
また、保持器2(Mg合金(AZ31A))には、その電極電位が卑である金属(マグネシウム)が含まれているため、耐食性(防食性)が弱く、その表面にDLC被膜4を施したとしても、保持器2の耐食性(防食性)を十分に確保することができない虞もある。
本発明は、このような課題を解決するためになされており、その目的は、転がり軸受の高速回転時においても優れた潤滑性、耐摩耗性、耐食性(防食性)を発揮することが可能な転がり軸受用保持器を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の転がり軸受用保持器は、当該保持器の表面のうち少なくとも軌道輪に対する摺接面及び転動体に対する摺接面に、表面処理によって複数層の被膜が形成されており、最表面層の被膜と保持器との間に介在された中間層の被膜は、少なくともその硬度が保持器の硬度よりも高く設定されている。
この場合、保持器の材料には、マグネシウム合金が用いられている。また、最表面層には、DLC被膜が形成されている。
なお、中間層には、陽極酸化被膜若しくはアルミナ(Al2O3)被膜が形成されている。
この場合、保持器の材料には、マグネシウム合金が用いられている。また、最表面層には、DLC被膜が形成されている。
なお、中間層には、陽極酸化被膜若しくはアルミナ(Al2O3)被膜が形成されている。
本発明によれば、転がり軸受用の保持器に表面処理を施し、複数層の被膜を形成することで、転がり軸受の高速回転時においても、保持器は、優れた潤滑性、耐摩耗性、耐食性(防食性)を発揮することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る転がり軸受用保持器について、添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の転がり軸受用保持器2には、その表面全体に表面処理が施されており、例えば2層の被膜4,6が形成されている。なお、以下の説明において、被膜6を中間層、被膜4を最表面層という。
図1に示すように、本実施形態の転がり軸受用保持器2には、その表面全体に表面処理が施されており、例えば2層の被膜4,6が形成されている。なお、以下の説明において、被膜6を中間層、被膜4を最表面層という。
保持器2の材料としては、例えば、軽金属の中でも比重が小さく、比強度に優れたマグネシウム合金(Mg合金)を用いることができるが、本実施形態では一例として、ASTM(American Society for Testing and Material:アメリカ材料試験協会)規格のMg合金(AZ31A)を用いている。図5の保持器材料の物性値表に示すように、Mg合金(AZ31A)は、比重がAl合金の約2/3、高力黄銅の約1/5にすぎない。このため、Mg合金(AZ31A)を保持器2の材料として用いると、保持器2が高速回転時に受ける遠心力を小さくすることができ、保持器2の内部に発生する内部応力(フープ応力)も小さくすることができる。また、Mg合金(AZ31A)は、比強度がAl合金の約1.5倍、高力黄銅の約3倍であるため、高速回転時における保持器2の強度を確保する材料として好適な素材である。さらに、Mg合金(AZ31A)は、他の金属素材と比較して減衰係数が大きいため、振動吸収性にも優れている。
中間層となる被膜6は、保持器2の表面を陽極酸化処理することにより、保持器2の表面に陽極酸化被膜6として形成されている。これにより、保持器2(Mg合金(AZ31A))が軸受鋼(例えば、高炭素クロム軸受鋼)と直に接触しなくなるため、電極電位が卑であるMg合金(AZ31A)の耐食性(防食性)の弱さを解消させることができる。なお、陽極酸化被膜6自体にも耐食性(防食性)があるため、保持器2の耐食性(防食性)を向上させることができる。
また、当該陽極酸化被膜6は、保持器2(Mg合金(AZ31A))の表面硬度を高めるため(当該陽極酸化被膜6の硬度が、保持器2(Mg合金(AZ31A))の硬度よりも高いため)、後述する表面処理によってDLC被膜4が形成される際に、当該陽極酸化被膜6を介してDLC被膜4と保持器2との間の密着性を高めることができる。
なお、ここでは特に陽極酸化処理の方法については限定しないが、陽極酸化工程と封孔工程があることが好ましい。また、陽極酸化被膜6の膜厚は、10〜15μmであることが好ましい。
なお、ここでは特に陽極酸化処理の方法については限定しないが、陽極酸化工程と封孔工程があることが好ましい。また、陽極酸化被膜6の膜厚は、10〜15μmであることが好ましい。
陽極酸化被膜6の表面には、最表面層を構成するDLC被膜4が形成されている。DLC被膜4は、トライボロジ特性(摩耗特性・摩擦特性・潤滑特性)に優れているため、保持器2の最表面層(本実施例では、陽極酸化被膜6の表面)にDLC被膜4を形成することで、保持器2の潤滑特性や摩耗特性を向上させることができる。なお、当該DLC被膜4には、クロム(Cr)とタングステン(W)が含有されている。
ここで、保持器2(Mg合金(AZ31A))の摩擦特性について、一例として、Mg合金(AZ31A)ディスク12を用いてピンオンディスク試験装置により測定した(図3(a)に示す試験装置参照)。この場合、Mg合金(AZ31A)ディスク12として、中間層被膜(陽極酸化被膜6)の表面に最表面層被膜(DLC被膜4)が形成されたMg合金(AZ31A)ディスク(以下、実施形態例1のディスクという)と、表面に何ら被膜処理を施していないMg合金(AZ31A)ディスク(以下、比較例のディスクという)とを用いた。当該試験では、ピン10の種類として表面に被膜処理を施していないAISI(American Iron and Steel Institute:アメリカ鉄鋼協会)規格の耐熱高速度鋼材(M50材)を使用し、実施形態例1及び比較例のディスクを速度1000rpmで回転させ、当該ディスク表面にピン10から39.2kgfの荷重を加えた(図3(b)に示す測定条件参照)。なお、この場合、Mg合金(AZ31A)ディスク12の直径φを55mm、ピン10の先端を曲率半径R=4mmの曲面として、ディスク12の中心からの距離L=15mmの位置でピン10の先端をディスク表面に当接させている(図3(a)参照)。
測定の結果、実施形態例1のディスク表面の摩擦係数は0.2〜0.3で、比較例のディスク表面の摩擦係数0.8〜1.0の約1/5〜1/3となった(図3(c)に示す測定結果参照)。また、試験後の実施形態例1のディスク表面には損傷は見られず、凝着(損傷)が観察された比較例のディスク表面とは、顕著な相違があった(同測定結果参照)。
したがって、保持器2の表面(Mg合金(AZ31A)の表面)に中間層となる陽極酸化被膜6を形成し、さらに当該陽極酸化被膜6の表面に最表面層となるDLC被膜4を形成することで、保持器2の耐摩擦性を向上させることができる。
したがって、保持器2の表面(Mg合金(AZ31A)の表面)に中間層となる陽極酸化被膜6を形成し、さらに当該陽極酸化被膜6の表面に最表面層となるDLC被膜4を形成することで、保持器2の耐摩擦性を向上させることができる。
また、本発明は、上述の実施形態に限定されず、以下のように変更することができる。上述の実施形態例では、中間層として陽極酸化被膜6を形成したが、これに代えて、例えば図2に示すように、中間層としてアルミナ(Al2O3)被膜8を形成してもよい。この場合、アルミナ(Al2O3)被膜8の形成方法としては、例えば、カロライジング処理を適用することができる。なお、カロライジング処理とは、材料の表面にAl素材を拡散浸透させる処理であり、これを保持器2の表面(Mg合金(AZ31A)の表面)に対して施すことで、保持器2の表面にアルミナ(Al2O3)被膜8を形成することができる。
これにより、保持器2(Mg合金(AZ31A))が軸受鋼(例えば、高炭素クロム軸受鋼)と直に接触しなくなるため、電極電位が卑であるMg合金(AZ31A)の耐食性(防食性)の弱さを解消させることができる。なお、アルミナ(Al2O3)被膜8自体にも耐食性(防食性)があるため、保持器2の耐食性(防食性)を向上させることができる。
また、当該アルミナ(Al2O3)被膜8は、保持器2(Mg合金(AZ31A))の表面硬度を高めるため(当該アルミナ(Al2O3)被膜8の硬度が、保持器2(Mg合金(AZ31A))の硬度よりも高いため)、表面処理としてDLC被膜4が形成される際に、当該アルミナ(Al2O3)被膜8を介してDLC被膜4と保持器2との間の密着性を高めることができる。
また、当該アルミナ(Al2O3)被膜8は、保持器2(Mg合金(AZ31A))の表面硬度を高めるため(当該アルミナ(Al2O3)被膜8の硬度が、保持器2(Mg合金(AZ31A))の硬度よりも高いため)、表面処理としてDLC被膜4が形成される際に、当該アルミナ(Al2O3)被膜8を介してDLC被膜4と保持器2との間の密着性を高めることができる。
このように、中間層被膜としてアルミナ(Al2O3)被膜8が形成されている場合にも、当該アルミナ(Al2O3)被膜8の表面に、最表面層としてDLC被膜4を形成することで、中間層被膜として陽極酸化被膜6を形成した場合と同様に、保持器2の潤滑特性や摩耗特性を向上させることができる。なお、この場合も、当該DLC被膜4には、クロム(Cr)とタングステン(W)をそれぞれ含有させている。
また、上記保持器2(Mg合金(AZ31A))の摩擦特性についても、図3(a)に示すようなピンオンディスク試験装置により測定した。この場合、Mg合金(AZ31A)ディスク12として、中間層被膜(アルミナ(Al2O3)被膜8)の表面に最表面層被膜(DLC被膜4)が形成されたMg合金(AZ31A)ディスク(以下、実施形態例2のディスクという)を用いた。
実施形態例1のディスクの場合と同様の測定条件(図3(b)に示す測定条件参照)で測定した結果、実施形態例2のディスク表面の摩擦係数は0.2〜0.3であり、試験後の実施形態例2のディスク表面にも損傷は見られないという実施形態例1のディスクと同様の結果が得られた(図3(c)に示す測定結果参照)。
したがって、保持器2の表面(Mg合金(AZ31A)の表面)に中間層被膜としてアルミナ(Al2O3)被膜8を形成し、さらに当該アルミナ(Al2O3)被膜8の表面に最表面層としてDLC被膜4を形成することで、保持器2の耐摩擦性を向上させることができる。
したがって、保持器2の表面(Mg合金(AZ31A)の表面)に中間層被膜としてアルミナ(Al2O3)被膜8を形成し、さらに当該アルミナ(Al2O3)被膜8の表面に最表面層としてDLC被膜4を形成することで、保持器2の耐摩擦性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態例及び変形例においては、保持器2の表面全体に表面処理を施しているが、当該保持器2の表面のうち、軌道輪に対する摺接面及び転動体に対する摺接面にのみ表面処理を施してもよい。また、中間層被膜として、陽極酸化被膜6若しくはアルミナ(Al2O3)被膜8をそれぞれ1層のみ形成したが、複数層で中間層被膜を構成してもよい。例えば、複数の陽極酸化被膜6で中間層を構成してもよく、陽極酸化被膜6とアルミナ(Al2O3)被膜8とを組み合わせて中間層を構成してもよい。
また、上述した実施形態例及び変形例においては、保持器2の種類について特に限定しなかったが、例えば、冠型保持器、波型保持器、もみ抜き保持器、打ち抜き保持器など各種の保持器2を適用することができる。なお、転がり軸受としては、例えば、ラジアル軸受やスラスト軸受を適用することができる。さらに、転がり軸受に組み込む転動体としては、例えば、玉やころを適用することができる。
また、上述した実施形態例及び変形例においては、保持器2の種類について特に限定しなかったが、例えば、冠型保持器、波型保持器、もみ抜き保持器、打ち抜き保持器など各種の保持器2を適用することができる。なお、転がり軸受としては、例えば、ラジアル軸受やスラスト軸受を適用することができる。さらに、転がり軸受に組み込む転動体としては、例えば、玉やころを適用することができる。
2 転がり軸受用保持器
4 DLC被膜(最表面層被膜)
6 陽極酸化被膜(中間層被膜)
8 アルミナ(Al2O3)被膜(中間層被膜)
10 ピン
12 Mg合金(AZ31A)ディスク
4 DLC被膜(最表面層被膜)
6 陽極酸化被膜(中間層被膜)
8 アルミナ(Al2O3)被膜(中間層被膜)
10 ピン
12 Mg合金(AZ31A)ディスク
Claims (5)
- 転がり軸受用の保持器において、
当該保持器の表面のうち少なくとも軌道輪に対する摺接面及び転動体に対する摺接面には、表面処理によって複数層の被膜が形成されており、最表面層の被膜と保持器との間に介在された中間層の被膜は、少なくともその硬度が保持器の硬度よりも高く設定されていることを特徴とする転がり軸受用保持器。 - 保持器の材料は、マグネシウム合金であることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受用保持器。
- 最表面層には、DLC被膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の転がり軸受用保持器。
- 中間層には、陽極酸化被膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の転がり軸受用保持器。
- 中間層には、アルミナ(Al2O3)被膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の転がり軸受用保持器。
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2005
- 2005-04-25 JP JP2005126968A patent/JP2006300294A/ja active Pending
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