JP2006232862A - 代償不全肝疾患の患者の治療のための組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】肝代償不全の患者を治療して該患者を肝臓移植に適合させるための医薬組成物などを得る。
【解決手段】肝代償不全を患っているB型肝炎患者であって肝臓移植が望まれる患者を肝臓移植に適格なものとするための医薬組成物であって、B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有し、該Tα1の投与単位が1日につき少なくとも2回B型肝炎に感染した肝代償不全の患者に投与されて、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にするものであり、該Tα1の投与単位が少なくとも約1.6mgである医薬組成物。
【選択図】なし
【解決手段】肝代償不全を患っているB型肝炎患者であって肝臓移植が望まれる患者を肝臓移植に適格なものとするための医薬組成物であって、B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有し、該Tα1の投与単位が1日につき少なくとも2回B型肝炎に感染した肝代償不全の患者に投与されて、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にするものであり、該Tα1の投与単位が少なくとも約1.6mgである医薬組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、肝代償不全(hepatic decompensation)の患者を治療するための方法および組成物などに関する。
肝代償不全は、B型肝炎ウイルスによる患者の慢性または慢性活動性感染から生じ得る肝不全である。
B型肝炎の治療に使用するために提案されている幾つかの公知の治療剤のうち、最も広範に評価されているものは、イントロン(INTRON)(登録商標)Aとして商業的に入手可能なインターフェロン・アルファ2b(以下、「α−インターフェロン」という)である。不幸なことに、α−インターフェロンに対するB型慢性肝炎の患者の反応率は50%未満である。種々の肝疾患の治療様式としての肝臓移植の確立に伴い、B型肝炎感染により生ずる肝代償不全の治療に新しい期待が寄せられている。不幸なことに、肝臓移植を数年経験した後、移植後のB型肝炎感染の再発率が高いことが明らかである。
移植前に患者の血清中にB型肝炎ウイルスDNAを検出し得る肝臓移植を受けた患者においては、B型肝炎感染の再発は、移植後1年以内においてほぼ一般的である。かかる観点から、現在の医療実施では多数の移植センターにおいて、B型肝炎感染を有しB型肝炎ウイルスDNAに対して血清陽性な患者の場合は、肝臓移植が排除されている。
B型肝炎の治療に使用するために提案されている幾つかの公知の治療剤のうち、最も広範に評価されているものは、イントロン(INTRON)(登録商標)Aとして商業的に入手可能なインターフェロン・アルファ2b(以下、「α−インターフェロン」という)である。不幸なことに、α−インターフェロンに対するB型慢性肝炎の患者の反応率は50%未満である。種々の肝疾患の治療様式としての肝臓移植の確立に伴い、B型肝炎感染により生ずる肝代償不全の治療に新しい期待が寄せられている。不幸なことに、肝臓移植を数年経験した後、移植後のB型肝炎感染の再発率が高いことが明らかである。
移植前に患者の血清中にB型肝炎ウイルスDNAを検出し得る肝臓移植を受けた患者においては、B型肝炎感染の再発は、移植後1年以内においてほぼ一般的である。かかる観点から、現在の医療実施では多数の移植センターにおいて、B型肝炎感染を有しB型肝炎ウイルスDNAに対して血清陽性な患者の場合は、肝臓移植が排除されている。
α−インターフェロンでの治療は、代償不全の慢性B型肝炎疾患のほとんどの患者の血清をB型肝炎ウイルスDNAについて陰性にすることに成功していない。実際、イントロン(登録商標)Aのラベル掲載は、α−インターフェロンは肝不全の症状を呈している患者には禁忌であり、臨床的代償不全の危険性を実際に上昇させ得ると警告している。また、α−インターフェロンは、致死レベルの代償不全につながり得ることが知られている。
α−インターフェロンの他に、B型肝炎の患者における治療のために提案されているもう1つの薬は、サイモシンα1(「Tα1」)である。しかし、α−インターフェロンを用いてB型肝炎を治療する場合の肝代償不全の危険性の増大に関して発表されている警告を考慮すると、代償不全肝疾患の症状を呈している患者にサイモシンα1を使用することに消極的になることは明らかであろう。
当該分野においては、肝代償不全の患者を治療して該患者を肝臓移植に適合させる方法や医薬組成物が今なお必要とされている。
α−インターフェロンの他に、B型肝炎の患者における治療のために提案されているもう1つの薬は、サイモシンα1(「Tα1」)である。しかし、α−インターフェロンを用いてB型肝炎を治療する場合の肝代償不全の危険性の増大に関して発表されている警告を考慮すると、代償不全肝疾患の症状を呈している患者にサイモシンα1を使用することに消極的になることは明らかであろう。
当該分野においては、肝代償不全の患者を治療して該患者を肝臓移植に適合させる方法や医薬組成物が今なお必要とされている。
肝代償不全の患者を治療して該患者を肝臓移植に適合させる方法、そのための医薬組成物などを得ることが、本発明の解決課題であった。
本発明の肝代償不全のB型肝炎患者を治療する方法は、代償不全の肝疾患を有する患者にB型肝炎ウイルス減少量のTα1を投与して、上記患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性(血清反応陰性)にすることよりなる。
さらに本発明は、B型肝炎減少量のTα1を含有する医薬投与単位よりなり、該医薬投与単位を代償不全の肝疾患のB型肝炎感染患者に投与して、上記患者の血清をB型肝炎ウイルスDNAについて陰性にすることよりなる、肝代償不全のB型肝炎患者の治療に使用するための組成物を包含する。
さらに本発明は、B型肝炎減少量のTα1を含有する医薬投与単位よりなり、該医薬投与単位を代償不全の肝疾患のB型肝炎感染患者に投与して、上記患者の血清をB型肝炎ウイルスDNAについて陰性にすることよりなる、肝代償不全のB型肝炎患者の治療に使用するための組成物を包含する。
すなわち本発明は、
(1)B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有する医薬投与単位よりなり、該医薬投与単位を代償不全の肝疾患のB型肝炎感染患者に投与して、肝代償不全のB型肝炎患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にすることを特徴とする肝代償不全のB型肝炎患者の治療に使用するための組成物、
(2)該Tα1の医薬投与単位が約0.4〜4mgである上記(1)記載の組成物、
(3)該Tα1の医薬投与単位が約1〜4mgである上記(1)記載の組成物、
(4)該Tα1の医薬投与単位が約1.6mgである上記(1)記載の組成物、
(5)該Tα1が注射可能なまたは注入可能な医薬上許容しうる液体担体中に存在する上記(1)記載の組成物、
(6)B型肝炎ウイルス減少量のTα1を代償不全の肝疾患の患者に投与して、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にすることを特徴とする肝代償不全のB型肝炎患者の治療方法、
(7)約0.4〜4mgの範囲の投与量で該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(8)約1〜4mgの範囲の投与量で該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(9)約1.6mgの投与量で該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(10)毎週2回皮下注射により該患者に該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(11)該患者が慢性B型肝炎に感染している上記(6)記載の方法、
(12)該患者が慢性活動性B型肝炎に感染している上記(6)記載の方法、および
(13)さらに、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性にした後、該患者の代償不全肝臓を除去し、ついで健康な肝臓を該患者に移植する段階を含む上記(6)記載の方法に関する。
特に、本発明は、
(14)肝代償不全の患者のB型肝炎を治療するための医薬の製造のための、B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有する医薬投与単位の使用であって、該投与単位が1日につき少なくとも2回B型肝炎に感染した肝代償不全の患者に投与されて、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にするものであり、該Tα1の投薬単位が少なくとも約1.6mgである使用、
(15)該Tα1の各投与単位が約4mgまでである(14)記載の使用、および
(16)該Tα1が注射可能なまたは輸液可能な医薬上許容される液体担体中に存在するものである(14)記載の使用
に関する。
(1)B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有する医薬投与単位よりなり、該医薬投与単位を代償不全の肝疾患のB型肝炎感染患者に投与して、肝代償不全のB型肝炎患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にすることを特徴とする肝代償不全のB型肝炎患者の治療に使用するための組成物、
(2)該Tα1の医薬投与単位が約0.4〜4mgである上記(1)記載の組成物、
(3)該Tα1の医薬投与単位が約1〜4mgである上記(1)記載の組成物、
(4)該Tα1の医薬投与単位が約1.6mgである上記(1)記載の組成物、
(5)該Tα1が注射可能なまたは注入可能な医薬上許容しうる液体担体中に存在する上記(1)記載の組成物、
(6)B型肝炎ウイルス減少量のTα1を代償不全の肝疾患の患者に投与して、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にすることを特徴とする肝代償不全のB型肝炎患者の治療方法、
(7)約0.4〜4mgの範囲の投与量で該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(8)約1〜4mgの範囲の投与量で該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(9)約1.6mgの投与量で該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(10)毎週2回皮下注射により該患者に該Tα1を投与する上記(6)記載の方法、
(11)該患者が慢性B型肝炎に感染している上記(6)記載の方法、
(12)該患者が慢性活動性B型肝炎に感染している上記(6)記載の方法、および
(13)さらに、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性にした後、該患者の代償不全肝臓を除去し、ついで健康な肝臓を該患者に移植する段階を含む上記(6)記載の方法に関する。
特に、本発明は、
(14)肝代償不全の患者のB型肝炎を治療するための医薬の製造のための、B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有する医薬投与単位の使用であって、該投与単位が1日につき少なくとも2回B型肝炎に感染した肝代償不全の患者に投与されて、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にするものであり、該Tα1の投薬単位が少なくとも約1.6mgである使用、
(15)該Tα1の各投与単位が約4mgまでである(14)記載の使用、および
(16)該Tα1が注射可能なまたは輸液可能な医薬上許容される液体担体中に存在するものである(14)記載の使用
に関する。
本発明によれば、肝代償不全の患者を治療するための組成物および方法が提供される。本発明においては、サイモシンα1(「Tα1」)が、代償不全肝疾患のB型肝炎患者を、B型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性にし、これによりかかる患者を肝臓移植に適合させる。承認されている唯一のB型肝炎治療薬であるα−インターフェロンを代償不全肝疾患の患者に使用することが禁忌であるため、本発明は特に有用である。
驚くべきことに、サイモシンα1(「Tα1」)が、代償不全肝疾患のB型肝炎患者を、B型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性にし、これによりかかる患者を肝臓移植に適合させ得ることが知見された。承認されている唯一のB型肝炎治療薬であるα−インターフェロンが代償不全肝疾患の患者における使用に禁忌であるため、これは驚くべきことである。
本明細書中で使用する「サイモシンα1」、「サイモシン・アルファ1」および「Tα1」なる語は、天然(すなわち、天然に存在する)Tα1だけでなく、天然Tα1のアミノ酸配列、実質的にこれと同じアミノ酸配列またはそれから省略された配列を有する合成Tα1および組換えTα1、およびTα1と実質的に同様の生物活性を有する置換された(substituted)、欠失された、延長された、置換された(replaced)、またはさもなくば修飾された配列を有するそれらの生物学的に活性なアナログ(突然変異タンパク質を含む)をも包含する。
本明細書中で使用する「サイモシンα1」、「サイモシン・アルファ1」および「Tα1」なる語は、天然(すなわち、天然に存在する)Tα1だけでなく、天然Tα1のアミノ酸配列、実質的にこれと同じアミノ酸配列またはそれから省略された配列を有する合成Tα1および組換えTα1、およびTα1と実質的に同様の生物活性を有する置換された(substituted)、欠失された、延長された、置換された(replaced)、またはさもなくば修飾された配列を有するそれらの生物学的に活性なアナログ(突然変異タンパク質を含む)をも包含する。
サイモシンα1のB型肝炎ウイルス減少量は、0.4〜4mgの用量範囲に包含される。
患者がB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性になるまで、すなわち、2個の連続的な月毎の試験でB型肝炎ウイルスDNAに対して患者が血清反応陰性になるまで、代償不全肝疾患のB型肝炎患者にサイモシンα1を投与する。血清B型肝炎ウイルスDNAについての試験は、いずれの適切な試験であってもよく、例えば、アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)から入手可能なラジオイムノアッセイであってもよい。
患者がB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性になるまで、すなわち、2個の連続的な月毎の試験でB型肝炎ウイルスDNAに対して患者が血清反応陰性になるまで、代償不全肝疾患のB型肝炎患者にサイモシンα1を投与する。血清B型肝炎ウイルスDNAについての試験は、いずれの適切な試験であってもよく、例えば、アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)から入手可能なラジオイムノアッセイであってもよい。
特に好ましい具体例においては、週2回、皮下注射により、約1〜4mg(例、約1.6mg)の範囲の医薬投与単位でサイモシンα1を投与する。しかし、サイモシンα1を含有する医薬投与単位は、いずれかの適切な経路による投与のためのいずれかの適切な方法で配合されていてもよいと理解されるべきである。適切な投与経路は、非経口(皮下、筋肉内、静脈内および皮内を含む)、経口および経皮を包含してもよいが、これらに限定されるわけではない。特に好ましい具体例は、非経口投与を用いる。
好ましい具体例においては、独立した医薬投与単位にてTα1を投与する。本発明の医薬投与単位は、1以上の医薬上許容しうる担体および所望により用いる他の治療的成分を含む。該担体は、該投与単位製剤の他の成分と適合し得、そのレシピエントに悪影響を及ぼさないという意味で「許容しうる」ものである。
好ましい具体例においては、独立した医薬投与単位にてTα1を投与する。本発明の医薬投与単位は、1以上の医薬上許容しうる担体および所望により用いる他の治療的成分を含む。該担体は、該投与単位製剤の他の成分と適合し得、そのレシピエントに悪影響を及ぼさないという意味で「許容しうる」ものである。
該医薬投与単位製剤は、いずれの適切な方法により製造されてもよい。
かかる方法は、Tα1有効成分をその担体(これは1以上の成分よりなるものであってもよい)に別々に合体させる段階を包含してもよい。一般には、該製剤は、Tα1有効成分を液体担体または細分した固体担体またはその双方と一様におよび直接的に合体させることにより製造される。また、固体の投与単位製剤は、生成物を成型する段階を包含してもよい。
経口投与に適切な本発明の製剤は、所定量のTα1有効成分を含有する、例えばカプセル剤、カシェ剤または錠剤のような別個の単位として、散剤または顆粒剤として、水性液または非水性液中の液剤または懸濁剤として、または水中油型液体エマルションまたは油中水型液体エマルションなどとして提供されてもよい。
かかる方法は、Tα1有効成分をその担体(これは1以上の成分よりなるものであってもよい)に別々に合体させる段階を包含してもよい。一般には、該製剤は、Tα1有効成分を液体担体または細分した固体担体またはその双方と一様におよび直接的に合体させることにより製造される。また、固体の投与単位製剤は、生成物を成型する段階を包含してもよい。
経口投与に適切な本発明の製剤は、所定量のTα1有効成分を含有する、例えばカプセル剤、カシェ剤または錠剤のような別個の単位として、散剤または顆粒剤として、水性液または非水性液中の液剤または懸濁剤として、または水中油型液体エマルションまたは油中水型液体エマルションなどとして提供されてもよい。
錠剤は、所望により1以上の補助成分と共に圧縮または成形することにより製造してもよい。圧縮された錠剤は、所望により結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、界面活性剤または分散剤と混合し、流通粉末または顆粒を適当な機械中で圧縮することにより製造してもよい。成形された錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らした粉末化合物の混合物を適当な機械中で成形することにより製造してもよい。錠剤は所望により被覆したりまたは切れ目を入れたりしてもよく、その中の有効成分の放出遅延または放出制御を付与するように製剤化してもよい。
非経口投与に適切な製剤は、所望により抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および該製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含有してもよい水性および非水性の滅菌注射溶液;および懸濁化剤および増粘剤を含んでいてもよい水性および非水性滅菌懸濁液を包含する。該製剤は、単位投与または複数投与容器、例えば密閉アンプルおよびバイアルで提供されてもよく、使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用水を添加することのみを要する凍結乾燥状態で保存してもよい。即席注射溶液および懸濁液は、上記種類の滅菌散剤、顆粒剤および錠剤から製造してもよい。
非経口投与に適切な製剤は、所望により抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および該製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含有してもよい水性および非水性の滅菌注射溶液;および懸濁化剤および増粘剤を含んでいてもよい水性および非水性滅菌懸濁液を包含する。該製剤は、単位投与または複数投与容器、例えば密閉アンプルおよびバイアルで提供されてもよく、使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用水を添加することのみを要する凍結乾燥状態で保存してもよい。即席注射溶液および懸濁液は、上記種類の滅菌散剤、顆粒剤および錠剤から製造してもよい。
Tα1の適切な投与単位を、患者に毎日、1日1回以上、例えば1日2回または3回投与することができ、用量を1週間に1日以上、例えば1週間に2日、3日、4日、5日、6日または7日投与することができる。
患者がB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性になった後、該患者の代償不全の肝臓を除去し、ついで健康な肝臓を該患者に移植する。
患者がB型肝炎ウイルスDNAについて血清陰性になった後、該患者の代償不全の肝臓を除去し、ついで健康な肝臓を該患者に移植する。
以下、実施例を示して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
患者1は、注射針を突き刺す傷害の後でB型肝炎表面抗原(HBsAg)陽性肝炎になった48歳の医師である。約13年後、肝臓の生検は慢性活動性肝炎および肝硬変を示した。彼は非常な疲労に苦しんだ。彼は腹水を有し、肝硬変の他の症状を呈していた。肝臓の酵素が上昇していた。標準的な血清学的検査は、B型肝炎ウイルスDNA、HBeAgおよびHBsAgが陰性であった点で異常であった。しかし、生検時に得られた肝組織のB型肝炎DNA試験では、より高感度のPCR(ポリメラーゼ・チェイン・リアクション)アッセイによれば、B型肝炎ウイルスDNAが陽性であった。彼は、B型肝炎ウイルス感染の変異型を有していると考えられた。彼は、α−インターフェロンに反応しなかった。
彼のB型肝炎感染を治療して移植に適合させるため、1.6mgの用量で週2回、サイモシン・アルファ1の皮下投与を開始した。約3カ月後、疲労が減弱したと彼は述べている。約6カ月後、B型肝炎DNA PCRは陰性であった。彼は肝臓移植を受け、移植後まもなく復職した。最近の来診では、彼はアミノトランスフェラーゼ酵素の上昇はなく元気であった。
彼のB型肝炎感染を治療して移植に適合させるため、1.6mgの用量で週2回、サイモシン・アルファ1の皮下投与を開始した。約3カ月後、疲労が減弱したと彼は述べている。約6カ月後、B型肝炎DNA PCRは陰性であった。彼は肝臓移植を受け、移植後まもなく復職した。最近の来診では、彼はアミノトランスフェラーゼ酵素の上昇はなく元気であった。
患者2は、長期保持慢性B型肝炎感染に続発性の非常に進行した肝硬変の69歳の男性であった。彼の所見は、黄疸、虚弱、重いエンセファロパシー、腎不全を伴う肝腎性症候群、および門脈圧の増加に続発性の門脈胃疾患を含んでいた。彼は、B型肝炎ウイルス感染を治療して肝臓移植を受け得るための試みにおいて、特別な使用法で、1.6mgの用量で、週2回、皮下的にサイモシン・アルファ1の投与を受けた。彼は治療によく耐え、副作用はなかったが、胃出血、腎不全およびエンセファロパシーで、治療の3.5週間後に死亡した。死は、門脈高圧症および肝硬変の合併症と関連しており、サイモシン・アルファ1によるものではなかった。
患者3は、慢性B型肝炎感染、肝硬変および食道静脈瘤の53歳の男性であった。また、彼は、部分的肝臓切除の後再発した肝癌を患っていた。残っている正常な肝組織の量が制限されているため、治療のために再度切除することは不可能であった。患者の治療に対する唯一の望みは移植であった。しかし、B型肝炎の活動的感染のため、彼は候補者ではなかった。
26週間治療する意図で、彼は、1.6mgの用量で1週間に2回、皮下的にサイモシン・アルファ1投与を受け始めた。彼は治療によく耐え、悪影響はなかった。しかし、肝硬変の合併症のため、46回の注射の後、彼の治療を中止した。彼は最後の注射の約3週間後に死亡した。彼の死は、食道静脈瘤および肝癌によるものと考えられた。彼の肝疾患専門医は、サイモシン・アルファ1が彼の死の一因となったものではないと考えた。
要約すると、肝硬変および肝代償不全の上記3人の患者はサイモシン・アルファ1を1.6mgの用量で皮下的に週2回、3.5週〜6カ月の間、投与を受けた。それぞれの場合、治療の意図は慢性B型肝炎ウイルス感染を治療して患者を移植に適合させるためである。Tα1による悪影響を受けた患者はいなかったと報告されている。これらの患者のうちの1人は、サイモシン・アルファ1の投与を受ける間にB型肝炎ウイルス感染が消散し、HBVによる移植の再感染の徴候なくその後肝臓移植が成功した。非常に進行した疾患を有していた他の2人の患者は、肝硬変の合併症で死亡したが、サイモシン・アルファ1が彼らの死の一因になったという証拠はなかった。
26週間治療する意図で、彼は、1.6mgの用量で1週間に2回、皮下的にサイモシン・アルファ1投与を受け始めた。彼は治療によく耐え、悪影響はなかった。しかし、肝硬変の合併症のため、46回の注射の後、彼の治療を中止した。彼は最後の注射の約3週間後に死亡した。彼の死は、食道静脈瘤および肝癌によるものと考えられた。彼の肝疾患専門医は、サイモシン・アルファ1が彼の死の一因となったものではないと考えた。
要約すると、肝硬変および肝代償不全の上記3人の患者はサイモシン・アルファ1を1.6mgの用量で皮下的に週2回、3.5週〜6カ月の間、投与を受けた。それぞれの場合、治療の意図は慢性B型肝炎ウイルス感染を治療して患者を移植に適合させるためである。Tα1による悪影響を受けた患者はいなかったと報告されている。これらの患者のうちの1人は、サイモシン・アルファ1の投与を受ける間にB型肝炎ウイルス感染が消散し、HBVによる移植の再感染の徴候なくその後肝臓移植が成功した。非常に進行した疾患を有していた他の2人の患者は、肝硬変の合併症で死亡したが、サイモシン・アルファ1が彼らの死の一因になったという証拠はなかった。
B型肝炎ウイルス(HBV)DNA陽性の患者(さもなくば肝臓(OLT)移植に適している)を臨床的試験に加入させる。末期肝疾患およびB型肝炎の患者の集団から患者を集め、治療の対象となってもらう。
移植のための候補資格は、以下に示すとおり、肝硬変により立証される肝不全および医学的要因の幾つかの組み合わせとして定義される。
− 肝硬変は生検により(実用的な場合)診断され、生検が禁忌な場合は、
臨床的に診断され、放射線撮影により確認される
− 16秒を超えるプロトロンビン時間(正常は12秒)
− 2.5mg%を超える全ビリルビン(正常は1mg%未満)
− 3mg%未満の血清アルブミン(正常は3.5〜5.5mg%)
− 医学的処置に対して反応しない腹水
− 自発性細菌性腹膜炎の経歴
− 1000cc未満の肝臓容積(正常は1400ccを超える)
− 静脈瘤出血
− 肝エンセファロパシー
− 患者はアルコールの使用を自制することをいとわず自制できる
移植のための候補資格は、以下に示すとおり、肝硬変により立証される肝不全および医学的要因の幾つかの組み合わせとして定義される。
− 肝硬変は生検により(実用的な場合)診断され、生検が禁忌な場合は、
臨床的に診断され、放射線撮影により確認される
− 16秒を超えるプロトロンビン時間(正常は12秒)
− 2.5mg%を超える全ビリルビン(正常は1mg%未満)
− 3mg%未満の血清アルブミン(正常は3.5〜5.5mg%)
− 医学的処置に対して反応しない腹水
− 自発性細菌性腹膜炎の経歴
− 1000cc未満の肝臓容積(正常は1400ccを超える)
− 静脈瘤出血
− 肝エンセファロパシー
− 患者はアルコールの使用を自制することをいとわず自制できる
移植適合患者の包含基準
− 正位肝臓移植(OLT)についての末期肝臓疾患適合患者
− 血清HBV DNAがラジオイムノアッセイ(アボット・ラボラトリー
ズ(Abbott Laboratories))により立証され、少なくとも1カ月間隔の
2回の測定により立証され、血清トランスアミナーゼ値の上昇を伴う
かまたは伴わない
− B型肝炎および肝硬変の組織学的証拠(好ましくは6カ月以内);
患者が70,000を超える血小板数および3秒未満のプロトロンビ
ン時間(対照に対して)を示せば肝臓生検を行う
− 研究に加入している全患者に対しHIV抗体について行うエリザ(ELI
SA)試験でウエスタン・ブロット(2以上の帯)により確認されるいずれ
かの陽性結果となる
− C型肝炎についての2回目のジェネレーションRIBA試験が陰性で
ある
− 出産年齢の女性についての妊娠試験(尿)
− 書面によるインフォームド・コンセント
− 正位肝臓移植(OLT)についての末期肝臓疾患適合患者
− 血清HBV DNAがラジオイムノアッセイ(アボット・ラボラトリー
ズ(Abbott Laboratories))により立証され、少なくとも1カ月間隔の
2回の測定により立証され、血清トランスアミナーゼ値の上昇を伴う
かまたは伴わない
− B型肝炎および肝硬変の組織学的証拠(好ましくは6カ月以内);
患者が70,000を超える血小板数および3秒未満のプロトロンビ
ン時間(対照に対して)を示せば肝臓生検を行う
− 研究に加入している全患者に対しHIV抗体について行うエリザ(ELI
SA)試験でウエスタン・ブロット(2以上の帯)により確認されるいずれ
かの陽性結果となる
− C型肝炎についての2回目のジェネレーションRIBA試験が陰性で
ある
− 出産年齢の女性についての妊娠試験(尿)
− 書面によるインフォームド・コンセント
移植適合患者の除外基準
− 治効的に治療された皮膚癌または外科的に治療された頸部の自然位の
癌以外の悪性の付随するまたは過去の経歴
− 患者が意味のあるインフォームド・コンセントを提供できないほどの
臨床的に重要な肝臓エンセファロパシーを伴う末期肝臓疾患
− 加入から10日以内の輸血を必要とする重要な急性出血
− 換気援助または透析を必要とする多器官の不全症
− 昇圧薬依存的血行動態不安定性
− 患者は以前に器官移植を受けている
− 2回目のジェネレーションRIBA試験によるC型肝炎の診断
− 集中的治療処置を要する医学的外科的合併症
− 尿妊娠試験により証明された妊娠
− 2年以内の活動的な静脈内薬乱用
− 加入の12カ月以内での16週と等しいまたはこれを超える持続時間
の経過を含むインターフェロン・アルファ療法;加入の6カ月未満の
16週未満の持続時間のいずれかの経過を含むインターフェロン・ア
ルファ療法
− 加入の6カ月以内に患者はコルチコステロイド薬以外の免疫抑制薬の
投与を受けている
− 書面のインフォームド・コンセントを提供していない
− 患者が出産年齢の女性の場合、産児制限を行うことに同意していない
− 患者が女性の場合、経口避妊薬の使用を避けることに同意していない
− 敗血症
− B型肝炎とは別の慢性肝臓疾患の発生を示唆する証拠
− 上記包含基準のいずれをも満たさない
− 治効的に治療された皮膚癌または外科的に治療された頸部の自然位の
癌以外の悪性の付随するまたは過去の経歴
− 患者が意味のあるインフォームド・コンセントを提供できないほどの
臨床的に重要な肝臓エンセファロパシーを伴う末期肝臓疾患
− 加入から10日以内の輸血を必要とする重要な急性出血
− 換気援助または透析を必要とする多器官の不全症
− 昇圧薬依存的血行動態不安定性
− 患者は以前に器官移植を受けている
− 2回目のジェネレーションRIBA試験によるC型肝炎の診断
− 集中的治療処置を要する医学的外科的合併症
− 尿妊娠試験により証明された妊娠
− 2年以内の活動的な静脈内薬乱用
− 加入の12カ月以内での16週と等しいまたはこれを超える持続時間
の経過を含むインターフェロン・アルファ療法;加入の6カ月未満の
16週未満の持続時間のいずれかの経過を含むインターフェロン・ア
ルファ療法
− 加入の6カ月以内に患者はコルチコステロイド薬以外の免疫抑制薬の
投与を受けている
− 書面のインフォームド・コンセントを提供していない
− 患者が出産年齢の女性の場合、産児制限を行うことに同意していない
− 患者が女性の場合、経口避妊薬の使用を避けることに同意していない
− 敗血症
− B型肝炎とは別の慢性肝臓疾患の発生を示唆する証拠
− 上記包含基準のいずれをも満たさない
研究計画
これは、血清HDV−DNAの喪失を達成または加速化するサイモシン・アルファ1注射の役割を調査するための研究である。1次的な結果の評価基準は、研究の間に血清HBV DNAを喪失した患者の割合である。最初は、研究のためのすべての患者は、最小2回の連続的な試験において検知しうる値の血清HBV DNAを有している。
OLTとみなされる前に、各患者はサイモン(Simon)[サイモン,アール(Simon R.)「オプティマル・ツーステイジ・デザインズ・フォー・フェイズII・クリニカル・トライアルズ(Optimal two-stage designs for Phase II clinical trials)」、コントロールド・クリニカル・トライアルズ(Controlled Clinical Trials)10:1−10(1989)]により記載されている設計を用いる研究に加わる。サイモンの設計は、成功の可能性が、「所望標的(desirable target)」を得たものに対する「関心標的(interesting target)」を得るというゼロ仮説を試験する。「成功」は、研究の開始後1年で、患者がウイルスDNAを喪失して生きていることとして定義される。所望標的は0.30、すなわち30%成功率として設定した。非関心標的についての適切な値は、サイモシンまたは他の抗ウイルス剤で治療していない患者におけるウイルスDNAの自発的喪失の1年の評価に依存する。
患者の監視、処置および評価
肝硬変およびB型肝炎ウイルス感染についての血清学的マーカーを有する患者の集団を研究に加える。疾患再発率が高いため、これらの患者は現在、OLT候補としては除外されている。2個の連続的な試験においてHBV DNAについて陰性になったすべての加入患者をOLTのために再評価する。
これは、血清HDV−DNAの喪失を達成または加速化するサイモシン・アルファ1注射の役割を調査するための研究である。1次的な結果の評価基準は、研究の間に血清HBV DNAを喪失した患者の割合である。最初は、研究のためのすべての患者は、最小2回の連続的な試験において検知しうる値の血清HBV DNAを有している。
OLTとみなされる前に、各患者はサイモン(Simon)[サイモン,アール(Simon R.)「オプティマル・ツーステイジ・デザインズ・フォー・フェイズII・クリニカル・トライアルズ(Optimal two-stage designs for Phase II clinical trials)」、コントロールド・クリニカル・トライアルズ(Controlled Clinical Trials)10:1−10(1989)]により記載されている設計を用いる研究に加わる。サイモンの設計は、成功の可能性が、「所望標的(desirable target)」を得たものに対する「関心標的(interesting target)」を得るというゼロ仮説を試験する。「成功」は、研究の開始後1年で、患者がウイルスDNAを喪失して生きていることとして定義される。所望標的は0.30、すなわち30%成功率として設定した。非関心標的についての適切な値は、サイモシンまたは他の抗ウイルス剤で治療していない患者におけるウイルスDNAの自発的喪失の1年の評価に依存する。
患者の監視、処置および評価
肝硬変およびB型肝炎ウイルス感染についての血清学的マーカーを有する患者の集団を研究に加える。疾患再発率が高いため、これらの患者は現在、OLT候補としては除外されている。2個の連続的な試験においてHBV DNAについて陰性になったすべての加入患者をOLTのために再評価する。
臨床的方法
サイモシン療法
− サイモシン・アルファ1を、週2回、皮下的経路により自分で注射投
与させる(患者の用量は1注射当たり1.6mg)
− 患者は加入時に、凍結乾燥サイモシン単一用量の再構成についておよび
調査薬の自己注射について指示される
− 調査薬および注射用水(USP(溶媒))を患者に調合する
− 該臨床的方法におけるサイモシン・アルファ1の注射療法の持続時間
は、
(a)臨床的な最終点(血清HBV DNAの消散)に全く到達して
いなければ、12カ月
(b)臨床的な最終点に12カ月以下の期間で到達すれば、患者を再
評価し移植を受けた時にサイモシン療法を終了する、または
(c)臨床的な最終点に12カ月以下の期間で到達すれば、患者を再
評価し移植に不適合とみなした時点でサイモシン療法を終了する
併用薬(一般)
制酸薬 利尿薬
H2アンタゴニスト ラクツロース
サイモシン療法
− サイモシン・アルファ1を、週2回、皮下的経路により自分で注射投
与させる(患者の用量は1注射当たり1.6mg)
− 患者は加入時に、凍結乾燥サイモシン単一用量の再構成についておよび
調査薬の自己注射について指示される
− 調査薬および注射用水(USP(溶媒))を患者に調合する
− 該臨床的方法におけるサイモシン・アルファ1の注射療法の持続時間
は、
(a)臨床的な最終点(血清HBV DNAの消散)に全く到達して
いなければ、12カ月
(b)臨床的な最終点に12カ月以下の期間で到達すれば、患者を再
評価し移植を受けた時にサイモシン療法を終了する、または
(c)臨床的な最終点に12カ月以下の期間で到達すれば、患者を再
評価し移植に不適合とみなした時点でサイモシン療法を終了する
併用薬(一般)
制酸薬 利尿薬
H2アンタゴニスト ラクツロース
患者の監視
− 治療の1カ月目には1週間に1回、治療の2カ月目には1カ月に2
回、そして残りのサイモシン療法の期間については月毎に患者を観察す
る(理学的検査)
− HBV DNAが除去されていない患者の場合は、サイモシン・アルフ
ァ1注射の最終投与を受けた後の6カ月間、月間隔で追跡のために観
察する。
− 治療の1カ月目には1週間に1回、治療の2カ月目には1カ月に2
回、そして残りのサイモシン療法の期間については月毎に患者を観察す
る(理学的検査)
− HBV DNAが除去されていない患者の場合は、サイモシン・アルフ
ァ1注射の最終投与を受けた後の6カ月間、月間隔で追跡のために観
察する。
臨床的実験室監視
− 以下の基準がすべて満たされれば肝臓生検を行う:(a)患者が移植
のために差し向けられてないこと、(b)サイモシン療法の終結後6カ
月、および(c)患者が70,000を超える血小板数および3秒未
満のプロトロンビン時間(対照に対して)を示していること。肝臓生
検組織は、分子ハイブリダイゼーション・アッセイによるHBV D
NAの将来の分析のため、可能であれば、液体窒素中で凍結する。
− HBV DNAのラジオイムノアッセイ(アボット・ラボラトリー(Abb
ott Laboratories))を、加入の際(時間0)および治療および追跡を
通じて月1回行う。
− 以下の基準がすべて満たされれば肝臓生検を行う:(a)患者が移植
のために差し向けられてないこと、(b)サイモシン療法の終結後6カ
月、および(c)患者が70,000を超える血小板数および3秒未
満のプロトロンビン時間(対照に対して)を示していること。肝臓生
検組織は、分子ハイブリダイゼーション・アッセイによるHBV D
NAの将来の分析のため、可能であれば、液体窒素中で凍結する。
− HBV DNAのラジオイムノアッセイ(アボット・ラボラトリー(Abb
ott Laboratories))を、加入の際(時間0)および治療および追跡を
通じて月1回行う。
− 開始時および治療の最初の月は2週間毎に、治療および追跡の残りの
期間は月毎に、以下の日常的な臨床実験的分析を行う
BUN 血清全タンパク質
血清クレアチニン 血清アルブミン
血清グルコース CBC
血清コレステロール WBC
血清尿酸 白血球百分率数
血清カルシウム PLT
血清リン酸 PT、PTT
アルカリリン酸 尿分析
全ビリルビン 直接ビリルビン
血清ナトリウム、カリウム、塩素、CO2
ALT AST
GGTP
期間は月毎に、以下の日常的な臨床実験的分析を行う
BUN 血清全タンパク質
血清クレアチニン 血清アルブミン
血清グルコース CBC
血清コレステロール WBC
血清尿酸 白血球百分率数
血清カルシウム PLT
血清リン酸 PT、PTT
アルカリリン酸 尿分析
全ビリルビン 直接ビリルビン
血清ナトリウム、カリウム、塩素、CO2
ALT AST
GGTP
開始時および月3、月6および月12、および追跡の最終月(月18)
に以下の非日常的な臨床実験的分析を行う。
TSH,FTI
血清タンパク質電気泳動
自己免疫マーカー: ASMA,ANA,AMA
B型肝炎血清: sAg/Ab,eAg/Ab,コアAg/Ab
− CD4+、CD8+比を開始時、月6、月12および追跡の最終月
(月18)に測定する。
− 血清トリグリセリドおよび分画コレステロールを、開始時、月12お
よび追跡の最終月に測定する。
肝臓移植への移行
2個の連続的な月毎の試験でHBV DNAについて血清陰性になった患者は、OLTの候補者として適しているとしてよい。
に以下の非日常的な臨床実験的分析を行う。
TSH,FTI
血清タンパク質電気泳動
自己免疫マーカー: ASMA,ANA,AMA
B型肝炎血清: sAg/Ab,eAg/Ab,コアAg/Ab
− CD4+、CD8+比を開始時、月6、月12および追跡の最終月
(月18)に測定する。
− 血清トリグリセリドおよび分画コレステロールを、開始時、月12お
よび追跡の最終月に測定する。
肝臓移植への移行
2個の連続的な月毎の試験でHBV DNAについて血清陰性になった患者は、OLTの候補者として適しているとしてよい。
本発明は、肝代償不全の患者を治療して該患者を肝臓移植に適合させる医薬組成物などを提供するものであり、B型肝炎の治療薬やB型肝炎の研究の分野などにおいて利用できる。
Claims (3)
- 肝代償不全を患っていて肝臓移植に適している患者におけるB型肝炎を治療するための医薬組成物であって、B型肝炎ウイルス減少量のTα1を含有し、該Tα1の投与単位が1日につき少なくとも2回B型肝炎に感染した肝代償不全の患者に投与されて、該患者をB型肝炎ウイルスDNAについて血清反応陰性にするものであり、該Tα1の投与単位が少なくとも約1.6mgである医薬組成物。
- 該Tα1の各投与単位が約4mgまでである請求項1記載の医薬組成物。
- 該Tα1が注射可能なまたは輸液可能な医薬上許容される液体担体中に存在するものである請求項1記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006162539A JP2006232862A (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 代償不全肝疾患の患者の治療のための組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006162539A JP2006232862A (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 代償不全肝疾患の患者の治療のための組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5279386A Division JPH07188049A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-09 | 代謝不全肝疾患の患者の治療のための方法および組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006232862A true JP2006232862A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37040883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006162539A Pending JP2006232862A (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 代償不全肝疾患の患者の治療のための組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006232862A (ja) |
-
2006
- 2006-06-12 JP JP2006162539A patent/JP2006232862A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100105 |